戦車中隊 ( ソ連 ) 中隊本部 戦車小隊 戦車小隊 戦車小隊 戦車 x 3 戦車軍 : 戦車部隊を基幹とした戦術部隊で , 3 コ戦車 師団 , 1 コ自動車化師団および軍直属の各種支援部隊か らなり , 支援部隊は機械化軍と同じである。 自動車化師団 : 自動車化狙撃部隊を中心とした機械化 軍の主力をなす戦術部隊であり , 推定兵力は 12 , 000 名 , 190 輛の T54 / 55 戦車 , 22 輛の P T76 軽戦車が主装備で , 車輛の中にはソビエト製以外にチェコスロノくキア製の 0 T62 装甲兵車 ( 装軌式 ) , 0T64 装甲兵車 ( 装輪式 ) お よび 0T65 装甲偵察車 ( 装輪式 ) が導入されている。 戦車師団 : 戦車部隊を主とし , その機甲打撃力と機動 力で , 突破 , 迂回 , 対戦車戦闘などを主任務とする戦術 部隊であり , 推定兵力は 10 , 000 名 , 318 輛の T54 / 55 戦 車 , 22 輛の P T76 軽戦車が装備されている。 空挺師団 : 空挺部隊としては最大の単位であり , 基本 的には地上軍部隊を小さくしたようなものだが , 装備 , 編成 , 訓練などが空挺作戦に適したものになっている。 72 戦車 X 3 戦車 X 3 推定兵力は 7500 名 , 編成は師団司令部 , 司令部中隊 , 3 コ空挺連隊 , 師団砲兵 ( 司令部 , 司令部中隊 , 2 コ砲兵 大隊 , 重迫撃砲大隊 , 駆逐砲車大隊 , 高射砲大隊 , 観測 中隊 ) , 工兵大隊 , 通信中隊および管理大隊からなる。 水陸両用突撃師団 : この師団は , 自動車化師団の主兵 力である 3 コ自動車化連隊に水陸両用車輛を多数配備し これに両用戦工兵連隊をつけて , 主に強襲渡河作戦を行 えるようにしたもので , この師団はポーランド軍だけが 持っており , 海上での使用を目的とはしていない。 自動車化狙撃師団 ソビエト地上軍を除く , ワルシャワ条約に参加してい る各国の自動車化師団は総計 38 コで , この師団の編成は 次のようであるといわれている。 自動車化師団は , 師団司令部 , 司令部中隊 , ヘリコプ ター中隊 , 3 コ自動車化連隊 , 1 コ戦車連隊 , 砲兵連隊 , る G ー 7 を持ってい う側の兵は P 国製の小銃 , 向
戦車連隊の編成 ( 標準 ) 連隊本部 甲 ~ 管隊 部中 本 化学戦防護 工兵中隊 偵察中隊 通信中隊 対空中隊 補給・輸送 中 隊 自動車化 中 隊 戦車大隊 当蒲中隊 戦車大隊 戦車大隊 理 管隊 部中 本 大隊本部 戦車中隊 戦車中隊 戦車中隊 中隊本部 戦車小隊 戦車小隊 戦車小隊 中隊本部 本部小隊 偵察小隊 管理小隊 ( 18 べージよリ ) 高射砲 , 24 門の 100m 高射砲および 6 基の SA 4 重地対 ド B 戦術ミサイル , 130 門の M1950 ( S6 の 57E 高射砲 , 空ミサイル・ガネフを持っている。また , 独立対戦車大 65 門の M1949 (K S 19 ) 100E 高射砲 , 105 輛の Z S U23 隊の推定兵力 300 名 , 12 門の 100E 対戦車砲および 9 輛 ー 4 対空砲車 , その他に多数の M1955 100E 対戦車砲 , の A T 2 搭載 B R DM 1 自走対戦車ミサイルを持ってい サッガー , スナッパー対戦車ミサイルおよび S A 4 / 7 地対空ミサイルなどが装備されている。 ワルシャワ統一軍の編成と装備 自動車化師団の推定兵力 12 , 000 名 , 戦車戦力は 215 輛 , 各種装甲戦闘車輛は 481 輛。戦車師団の推定兵力 9683 名 , 機械化歩兵軍 : 自動車化狙撃部隊を基幹としたワルシ 戦車数は 307 輛 ( p T76 x 22 輛を含む ) , 各種装甲戦闘車 ャワ統一軍最大の戦術単位であり , ふつうは 3 コ自動車 輛は 298 輛。重地対地戦術ミサイル旅団の推定兵力 1632 化師団 , 1 コ戦車師団および軍直属の各種の支援部隊か 名 , S S 1 重地対地戦術ミサイル・スカッド B を 8 基 , らなり , 支援部隊は 1 コ砲兵旅団 , 1 コ対戦車連隊 , 重 MA Z 543 自走ミサイル・ランチャーを 8 輛。独立砲兵 地対地戦術ミサイル旅団 , 2 コ高射連隊 , 工兵旅団 , 通 連隊の推定兵力 1057 名 , 各 18 門の 122 130E カノン砲 信連隊 , 輸送連隊および管理隊などがあり , また必要に および 152E 長榴弾砲を持っている。高射砲連隊の推定 よって電子戦大隊 , 通信搬送大隊および化学戦防護大隊 兵力は 600 名 , 12 輛の Z S U23 ー 4 対空砲車 , 54 門の 57E などが配属される。 偵察中隊 ( ソ連・自動車化および戦車連隊に配属 ) オートバイ小隊 偵察小隊 化学戦防護小隊 偵察小隊 中隊本部 オートバイ XIO B R D M. / 「 kh X 3 B R D M 2 X 2 B M P X 4 B R D M 2 X 6
混成機甲対空防禦中隊 ( ソ連・戦車連隊に配属 ) 中隊本部 中隊本部 対空防禦小隊 管理班 Z S U 57 ー 2 X 2 対空防禦小隊 Z S IJ 23 ー 4 X 2 地対空ミサイル中隊 ( ソ連 ) 発射班 S A 6 X ー 発射班 S A 6 X l. 地対空ミサイル小隊 SA 9 X 2 発射班 S A 6 X ー 管理班 - S A 6 X ー 隊本部 , 3 コ小隊 , 機関銃小隊および管理班からなり , 各小隊は小隊本部 , 2 コ分隊からなり , 推定兵力は 22 名 ( 小隊長 , 小隊軍曹 , 分隊長 2 名 , 狙撃手 16 名 , 操縦手 と車載機関銃手 1 名 ) である。 C 型式の中隊は , 10 輛の BMP 1 / 2 戦闘兵車を装備 し , 管理車輛には 1 輛の s I L157 / 151 4ht 6 x 6 ト ラックを持つ。中隊の推定兵力は 112 名で , 各小隊は 3 輛の BMPI / 2 を装備し , 兵力は 33 名である。 ②野戦砲兵連隊 : 師団の火力支援の主力である野戦 砲兵連隊は , 連隊本部 , 本部中隊 , 管理中隊 , 観測中隊 , 対戦車大隊 , 1 コ長榴弾砲大隊 , 1 コ重榴弾砲大隊およ び重迫撃砲大隊からなり , 推定兵力 1055 名 , 主要装備に は 18 門の M1955 ( T12 ) 100E 対戦車砲 , 18 門の D30 122E 長榴弾砲 , 18 門の M1955 152E 重榴弾砲 , 12 門の M1953 ( M16 の 160E および 6 門の M1953 240E 重迫撃 砲を持っており , 自走化はあまり行われていないと考え られている。 ( 3 ) ロケット砲兵大隊 : 師団の間接支援火力であるこ の大隊は , 推定兵力 250 名で , 大隊本部 , 本部・管理中 隊 , 2 コ 140E ロケット砲兵中隊および 240E ロケット砲 兵中隊からなり , 16 基の S I L151 16 連装自走ロケット ・ランチャーおよび 8 基の S I L 151 12 連装自走ロケッ ト・ランチャーを装備する。 ( 4 ) 高射砲連隊 : 推定兵力 600 名で , 連隊本部 , 本部 ・管理中隊および 4 コ高射砲大隊からなり , 大隊は大隊 74 本部 , 本部・管理中隊および 4 コ高射砲中隊で編成され , 4 コ中隊は中隊本部 , 5 コ小隊および管理班からなり , 第 1 ~ 第 3 小隊は各 2 輛の Z S U57 ー 2 57E 対空砲車お よび第 4 ~ 第 5 小隊は各 2 門の 57E 高射砲 M1955 , K p V 4 連装 14.5 新高射機関銃または z U23 ー 2 連装 23E 高 射機関砲を装備する。 ( 5 ) 機甲偵察大隊 : 師団の偵察および警戒部隊である 機甲偵察大隊は , 大隊本部 , 本部・管理中隊 , 装甲偵察 中隊 , 戦車中隊およびオート / くイ偵察中隊からなり , 推 定兵力は 300 名 , 主要装備は 11 輛の T54 / 55 , 5 輛の P T 76 , 24 輛の B R D M 1 / 2 , 4 輛の B T R 152 または . 60 P, 8 輛の 4 ~ 5 t トラックおよび 3 輛の燃料タング 車を持っている。 戦車師団 ソビニト地上軍と東ドイツ陸軍を除く東ョーロッパ諸 国軍の戦車師団は , 師団司令部 , 司令部・管理中隊 , リコプター中隊 , 3 コ戦車連隊 , 1 コ自動車化連隊 , 1 コ砲兵連隊 , ロケット砲兵大隊 , 対戦車ミサイル大隊 , 地対地戦術ミサイル大隊 , 高射砲連隊 , 機甲偵察大隊 , 工兵大隊 , 通信大隊 , 化学戦防護中隊 , 補給輸送大隊 , 衛生大隊および後方勤務隊からなり , 推定兵力 10 , 000 名 である。 また東ドイツ陸軍の戦車師団は , 師団司令部 , 司令部 ・管理中隊 , 3 コ戦車連隊 , 1 コ自動車化連隊 , 砲兵連
射撃準備中の BM-21 ロケ ット・ランチ ャー。兵はガ スマスクをつ けているのに 注意 隊 , ロケット砲兵大隊 , 対戦車ミサイル大隊 , 高射砲大 ったと予想されている。 隊 , 機甲偵察中隊 , 工兵大隊 , 通信大隊 , 衛生大隊 , 補 その編成は連隊本部 , 本部・管理中隊 , 機甲偵察中隊 , 給輪送大隊 , 化学戦防護中隊および後方勤務隊からなり 対空中隊 , 通信中隊 , 工兵中隊 , 化学戦防護中隊 , 整備 推定兵力は 9000 ~ 10 , 000 名であり , 主要装備はソビエト 中隊などの支援・兵站管理部隊の強化や , 3 コの戦車大 . 地上軍の戦車師団に近いものと思われる。 隊の打撃力をじゅうぶんに発揮させるため 1 コ自動車化 ( 1 ) 戦車連隊 : 師団の主力である戦車連隊は , 連隊本 中隊が増強されたのではないかと判断されている。その 部 , 本部・管理中隊 , 通信中隊 , 機甲偵察中隊 , 対空中 結果 , 戦車連隊の主要装備は 6 輛の z SU57 ー 2 , 4 輛 隊 , 工兵中隊 , 化学戦防護中隊 , 3 コ戦車大隊 , 1 コ自 の Z S U23 ー 4 , 7 輛の B R DM 2 / S A 7 対空ミサイ 動車化中隊 , 輸送中隊および整備中隊からなり , 主要装 ル搭載車 , 4 輛の B R DM 2 / S A 9 対空ミサイル搭載 備は 6 輛の Z S U57 ー 2 , 4 輛の Z S U23 ー 4 , 6 輛の P 車 , 3 輛の PT76, 95 輛の T54 / 55 , 10 輛の BMP 1 , T76 , 95 輛の T54 / 55 , 3 輛の BRDM1/2rkh, 6 23 輛の BRDMI および多数の BTR60P または装輪車 の B T R 50 P , 16 輛の B T R 60 P , 10 輛の B M P 1 , 輛を持っていると推定されている。 1 輛の T54 / MTU 戦車橋 6 輛の戦車回収車および多 このようにワルシャワ条約統一軍の主力であるソビエ 数の装輪車輛を持っている ト地上軍と東ドイツ陸軍は , N A T 0 統合軍と隣接する 他のワルシャワ統一軍の連隊に比べて編成が少し異って 位置にあるので , 国境付近には装備の強化と改編が行な おり , 連隊本部 , 本部中隊 , 対空中隊 , 通信中隊 , 整備 われた精鋭部隊を配置していると予想されるが , 他の東 中隊 , 輸送中隊 , 装甲偵察小隊 , 工兵小隊 , 化学戦防護 ョーロッパ諸国軍は編成・装備の面から推定して , NA 小隊および 3 コ戦車大隊からなると一般に認められてい T 0 統合軍に対する攻勢の場合でも第 1 線級の戦闘部隊 るが , 最近 , 西ドイツ連邦軍の機甲師団の戦力増強に合 として投入されることはないと考えられる。 わせて増強に着手し , 戦車師団および戦車連隊はソビエ ト地上軍の第 1 級戦闘体制の師団および連隊と同じにな 砲兵中隊 ( ソ連の一例 ) 0 砲兵小隊 砲兵小隊 中隊本部 管理班 M 円 73 X 3 M 円 73 X 3 75
この部隊編成を核戦争遂行能力を持たせ るように改めたのが , タイフ。 67 師団であ る。 タイプ 67 師団の特色は 1 コ師団を 3 つ の旅団で構成し , 旅団が , それ自体でひ とつの戦闘単位となるようにした点であ る。つまり , 従来師団を基本戦闘単位と していた編成を旅団単位に小型・分割し て , 核戦争下での兵力 ( まとまった戦闘 単位として ) の離合集散を迅速に行える よう運用の柔軟性を図ったものである。 1 コ機械化旅団は 3 つの主要能力を持 っとされる。 ①核戦争下での作戦遂行能力 AMXIOP AMXIOP AMXIOP AMXIOP ②柔軟性に富む運用能力と効果的な衝 性を与えようとしたからだと伝えられる。 撃行動を与える能力 一方機械化連隊は , 大佐の司令官と司令部小隊の下に ③高度の戦闘速度を得られる能力 軽戦車 2 コ中隊とミサイル戦車 2 コ小隊 , および 2 コ A また 1 コ旅団は 5 コの主力連隊と , 司令部 , 補給部隊 PC/MI CV 中隊で構成される。 よりなる。 軽戦車中隊は 3 輛の AMX13 で編成される小隊 4 コよ ①准将を指揮官とする旅団司令部大隊 りなり , ミサイル戦車小隊は S S 11 対戦車ミサイルを装 ② AMX30 戦車連隊 ( 1 コ ) 備する AMX13 を 4 輛持つ。また APC 中隊 ( 機械化中 ③機械化連隊 ( 2 コ ) 隊 ) は各 4 輛の AMX-VTT ( 現在は AMXIOP) を ④野砲連隊 ( 1 コ ) 持つ機械化小隊 3 コで構成される。したがって 1 コ機械 ⑤工兵中隊 ( 1 コ ) 化連隊は AMX13 を 26 輛 , S S11 装備の AMX13 を 8 主力はもちろん②の AMX30 の戦車連隊で , 大佐を指 輛 , AMX—VTT ( または AMXIOP) を 38 輛 , その 揮官とする司令部中隊の下に , 戦車中隊 4 コと機械化中 他の車輛を含めて総計 180 輛を持っことになる。 隊 1 コで構成される。 支援の野砲連隊は , 3 コ中隊で構成され , それそれに 1 コ戦車中隊は 4 コ戦車小隊よりなり , 小隊は 3 輛の AMX30 で構成されるから , 戦車連隊は司令部中隊の戦 観測 , 連絡 , 通信部隊を持っ独立部隊となっている。 もうひとつの支援部隊である工兵中隊は AMX13 の改 車も加えて 54 輛の AMX30 を持つ。また 1 コ機械化中隊 造車輛を装備して , 機械化連隊に完全な工兵支援を与え は 3 輛の A P C /M I C V を持つ小隊 4 コよりなる。連 隊の AMX—VTT または AMXIOP の保有数は 13 輛で られる能力を持つ。この部隊も装備を AMXIO 系列の工 兵車輛に更新しつつある。 ある。 特色は , 1 コ小隊が 3 輛 , 4 コ小隊で 1 コ中隊という 以上を総合するとタイフ。 67 機械化旅団は , AMX 30 戦 占であろう。小隊数を多くしたのは作戦運用上の柔軟性 車 54 輛 , AMX13 軽戦車 52 輛 , AMX13 ミサイル装備型 155E 自走榴弾砲 15 輛 , AMX-VTT または AM を増大させるためで , 兵力の組合わせの上で大きな選択 16 輛 , フランスの主力 戦車 AMX30 。 タイプ 67 師団の 中核である タイプ 67 旅団機械化連隊 機械化連隊 ミサイル軽車 ( 2 コ ) 軽戦車中隊 ( 2 コ ) 機械化中隊 ( 2 コ ) A M X ロ A M X ロ A M X ロ A M X ロ 機械化小隊 S S ーⅡ S S ーⅡ S S ーⅡ S S ーⅡ 軽戦車小隊 ( 4 コ ) ( 3 コ ) A M X ロ A M X ロ A M X ロ 1 89
機械化旅団 戦車大隊 西ドイツ陸軍機械化旅団 野砲大隊 1 機械化大隊 ( 2 コ ) イギリス・ライン軍団 対戦車小隊 対空中隊 野砲大隊 ( 2 コ ) 工兵中隊 工兵中隊 戦車連隊 ( 2 コ ) ライン軍団 ( 2 コ ) 機械化歩兵大隊 部隊の編成の特徴をひと口に いえば , 「できるだけ小さな」 大編成をとるということで , それがアメリカ , ソ連では師 団であり , フランス , 西ドイ ツでは旅団 , イギリスではそ の中間という形となって現わ れたのである。 フランスのタイプ 67 師団 0 特色は , 1 コ旅団を基本戦闘 単位として独立した戦闘能力 を持たせ , 戦車と装甲兵員輪 送車を統合し , ひとつの指揮 系統に収めたことにある。 A XIOP 装甲兵員輸送車 89 輛の装軌戦闘車輛 226 輛と , 兵 隊 ( 大体フランス , 西ドイツの旅団に相当する ) は 3 コ 団は 3 コ機械化歩兵 ( 自動車化狙撃 ) 連隊よりなり , 連 同じく師団を基本単位としているのはソ連である。師 自由に部隊を組合わせて投入される。 柔軟性に富む運用ができることで , 任務に合わせて実に 基本は 3 単位だが , アメリカ陸軍の編成の特色は非常に ランス , 西ドイツの連隊に相当する ) よりなる。編成の いえば , 4 コ戦車大隊と 6 コ機械化歩兵大隊 ( 大隊はフ みているヨーロッパ地域に展開する機械化師団について 兵部隊は師団のレベルで配備されているのである。いま リカ陸軍は師団戦闘単位をとっている。つまり野砲 , 工 フランス , 西ドイツが旅団戦闘単位である一方 , アメ 300 輛である。 1 コ旅団の兵力は人員約 4000 名 , 戦車 100 輛 , AP C されている。 は常に特定の戦車連隊と機械化大隊とが組むように配慮 だ相互の協同作戦を円滑に行うように , 日ごろの訓練で と歩兵部隊が固定的に編入されているわけではない。た フランス , 西ドイツのような形の統合指揮下に戦車部隊 ると , 2 コ戦車連隊と 2 コ機械化歩兵大隊で構成され , イギリス陸軍では , 第一線部隊のライン軍団を例にと ルト 1 ) は 71 輛である。 隊 2 コを中心に , 旅団の人員は約 4000 名 , 戦車 ( レオパ まず西ドイツの機械化旅団は戦車大隊 1 コと機械化大 これを他の陸軍と比べてみると次のようになる。 MX30 である。 模では 15 , 700 名で , 戦車が 336 輛 , そのうち 162 輛が A 員約 5000 名で構成されることになる。タイプ 67 師団の規 90 前おきが大部長くなったが , 核戦争下における機械化 ☆ AMXIO ファミリーの意義 約 12 , 000 名である。 機械化歩兵大隊と 1 コ戦車大隊よりなる。師団の兵力は MXIOP とその系列車輛は , 全てこうしたタイフ。 67 師団 / 旅団構想から要求が生まれ , 開発されたものなのであ る。 AMXIOP は , タイプ 67 旅団中の機械化連隊の主力と なるべきものである。機械化連隊の任務は多岐にわたる もので , 地域の制圧の他に戦車の側面防護 , 地域偵察 , 対空防衛 , 対戦車攻撃など , 一種の多目的・万能部隊の 性格が要求されている。脅威のいちばん大きな敵の戦車 に対する攻撃用には , AMX13 と S S11 装備の AMX13 が主力となるが , 全ての攻撃活動をこれらの軽戦車に期 待してはならず , とうぜん A p C (M I C V) にもある ていどの打撃力が要求される。また戦車連隊もタイフ。 67 ・ の機械化旅団の中に含まれて主火力を形成し , 戦車連隊 ロ は ー与ミ込 0 AMXIOP の兵員室 攻撃下での作戦能力も必要である。 なければならない。またできるだけ大きな防禦力と , 核 (AMX3 のに随伴して協同作戦をとれる機動力を持た と機械化連隊とは共に行動するため , A p c は主力戦車
Development of the lnfantry Carrier NO. 28 甲胄から MI 歩兵輸送車輛の発達 - フランスの AMX 10 P 江畑謙介 -- No. 28 を 0 0W0 罅 0 0- 0 よく言ってユニーク , 悪く言って珍奇な工業製品を作 軽量化して戦場で限定された破壊目的に使用できるよう り出すフランスが , 「自信を持って」送り出した MIC になる ) してくると , 今度は核兵器に対する防禦能力も V が AMXIOP である。他のフランス製兵器と同様 , タイプ 67 旅団戦車連隊 の AMXIOP も極めてユニークな特色を持ち , 他国の M I CV とは多少毛色の変った性格を持つ。 AMXIO につ 戦車連隊 いては , すでに本誌 1978 年 7 月号 ( M36 ) の特集で述べ られているから , 設計 , 技術的な解説は省略し , AMX 10P が生まれ出た背景を中心に述べよう。 ☆フランス陸軍機械化旅団と AMXIOP AMXIOP は , 新時代のフランス独自の機甲 / 機械化 部隊の考えにもとずいて開発された車輛であり , これを 理解するには同国の機械化旅団構想 , タイフ。 67 について みておく必要がある。 すでに何度も述べてきたように , 機械化部隊の思想は 第 2 次大戦中にその性格を決定し , いわゆる装甲化歩兵 となって具体化した。 1950 年代の各国陸空 ( といっても 数はわずかだが ) はこの歩兵部隊に装甲車輛を与えると いう計画に力を注いでいる。 要求されるようになったのである。装甲はこの対核防禦 ところがそうこうする内に核兵器が戦術兵器化 ( 小型 , に大きな効果を持ってはいたが , 核爆発時の熱線 , 爆風 に耐えるには , かなりの強度が必要であ り , 続いて起こる放射性物質の降下 ( フ タイプ 67 師団およびタイプ 67 旅団 ォール・アウト ) に対して , 外気導入時 のフィルタリング , 汚染地帯の長距離突 破と車内の密閉能力 , そして放射性物質 を洗い落とすために車体全体の形状など も重要であった。つまり全く根本的に設 計をやりなおさなければ , 新時代 ( と考 えられた ) の戦闘用車輛とはならなかっ たのである。 フランス陸軍の機械化部隊編成構想は まずタイプ 59 師団として具体化したが , AMX13 と AMX-VTT を主力とした ( A M X 30 ) 戦車中隊 機械化中隊 ( 4 コ ) 機械化小隊 ( 4 コ ) 戦車小隊 ( 4 コ ) A M 0 P A M X P A M X P A M X 30 A M X 30 A M X 30 タイプ 67 師団 タイプ 67 旅団 タイプ 67 旅団 タイプ 67 旅団 機械化連隊 ( 2 コ ) 戦車連隊 ( A M X 3 の 旅団司令部 工兵中隊 野砲連隊 大隊 88
自動車化連隊の編成 連隊本部 甲一 管隊 部中 本 駆逐戦車 中隊 偵察中隊 対空中隊 工兵中隊 通信中隊 化学戦防護 自動車化 大隊 自動車化 大隊 自動車化 大隊 戦車大隊 田工 管隊 部中 本 自動車化 中隊 自動車化 中隊 自動車化 中隊 補給・輸送 中 隊 大隊本部 物蒲中隊 重迫撃砲 大隊 プロフティフ , スクラ・ガゴラ ) , 第 2 次大戦後 , ドイツは東・西両ドイツに分割され , 7 コ狙撃師団 , 3 コ 戦車師団 , 1 コ自動車化師団および 3 コ騎兵旅団が編成 ソビエトの占領下に人った東ドイツは一時全く武装を解 され , 600 輛の T34 / 76 戦車を持っていた。 除されたが , 終戦直後には人民警察が創設され , 1948 年 その後は若干兵力の削減が行われ , 現在 , プルガリア 7 月には人民警察組織の中に , 将来の新国軍の編成に必 陸軍は地上兵力 115 , 000 名 , 8 コ自動車化師団 , 5 コ戦 要とする基幹要員 ( 将校 ) を教育する機関として , 特別 車旅団 , 1 コ空挺連隊 , 3 コ重地対地ミサイル旅団 , 4 国境警備隊が設けられ , 緊急時にはこれらの要員によっ コ砲兵連隊 , 3 コ高射砲連隊 , 1 コ山岳大隊および 2 コ て再軍備に必要な基幹部隊を編成する準備が行われた。 偵察大隊であり , 戦時体制では 3 コ機械化軍が編成され 一方 , ドイツ連邦共和国 ( 西ドイツ ) が N A T 0 軍へ の参加という形で再軍備への動きをはじめたのに対して る。また装備車輛は , 125 輛の T34 / 85 戦車 , 1800 裲の T54 / 55 戦車 , 290 輛の B R DM 1 / 2 装甲偵察車 , 1500 1955 年 9 月 22 日 , 東ドイツ首脳部は、東ドイツは祖国防 輛の BTR60P 装甲兵車 , 35 輛の OT62 装甲兵車を装備 衛のための軍隊を創設する洋と発表 , 憲法の改正によっ て祖国および労働者の権利を守ることは、名誉ある人民 している。 的義務洋であるとして , 翌 56 年 1 月 , 人民警察を人民軍 に改編 , 国防省の創設とともに志願兵制を施行した。 対戦車中隊 東ドイツ陸軍 戦をエ 対トチ士 ' 7 ッる兵トて ケえのルに 口ま軍一習 車かコシ演
機械化歩兵軍の編成 軍司令部 自動車化 師団 自動車化 師団 自動車化 師 団 戦車師団 砲兵旅団 司令部中隊 地対地ミサイル 大 隊 駆逐戦車 連隊 工兵旅団 通信連隊 砲 射 高 砲 射 高 7 月にチェコスロパキア社会主義共和国となる。 編され , 機械化歩兵軍は軍司令部 , 3 コ自動車化師団 , チェコスロノくキアの軍備は , 1950 年からソビエトによ 1 コ戦車師団 , 1 コ砲兵旅団 , 1 コ対戦車連隊 , 1 コ高 る軍事訓練が行われ , 義務兵制 ( 徴兵 ) による国軍が再 射旅団 , 重地対地戦術ミサイル旅団 , 工兵旅団 , 通信連 建された。再建時の陸軍は 230 , 000 名 , 5 コ軍団 , 15 コ 隊 , および化学戦防護連隊 , 輸送連隊および管理隊から 師団で , 戦時には 30 コ師団の編成が可能であった。 なる。 しかし , 1968 年 9 月のプラハ事件以来 , 軍事力の削減 また戦車軍は , 軍司令部 , 3 コ戦車師団および 1 コ自 が行われ , 現在地上兵力は 140 , 000 名 , 2 コ軍管区 , 5 動車化師団 , そして軍直轄の支援部隊からなり , その他 コ自動車化師団 , 5 コ戦車師団 , 1 コ空挺連隊 , 3 コ重 の支援部隊は機械化歩兵軍と同じである。また , 自動車 地対地戦術ミサイル旅団 , 2 コ対戦車連隊 , 2 コ砲兵旅 化師団 , 戦車師団の各 1 コ , 地対地戦術ミサイル旅団お 団および 2 コ高射旅団からなり , その部隊は主としてチ よび 1 コ空挺狙撃連隊 ( 連隊本部 , 本部中隊 , 3 コ空挺 ェコスロノくキアの西方および南方に配備されている。 大隊 , 重迫撃砲中隊 , 対戦車中隊 , 高射砲中隊 ) は陸軍 戦時には , 2 つの軍管区は機械化歩兵軍と戦車軍に改 総司令部予備となるものと思われている。 ポーランド水陸両用突撃師団の P T 76 B 軽戦車。ホーランド独特の師団で他のワルシャワ諸国にはない
砲兵連隊の編成 ( 標準 ) 連隊本部 ※一部の砲兵連隊は現在では 122mm 152mm 重榴弾 長榴弾砲大隊 2 コ、 砲大隊 1 コに改編されている。 衛生小隊 補給・輸送 中 隊 当中隊 本部中隊 観測中隊 長榴弾砲 大隊 駆逐戦車 大隊 に 2m 長榴弾砲中隊 理 管隊 部中 本 田工 管隊 部中 本 大隊本部 対戦車中隊 大隊本部 に 2m 長榴弾砲中隊 重迫撃砲 大隊 重榴弾砲 大隊 2rm 長榴弾砲中隊 対戦車中隊 対戦車中隊 管隊 部中 本 0m 重迫撃砲中隊 理 管隊 部中 本 2mm 重榴弾砲中隊 大隊本部 大隊本部 対迫撃砲 汚 2m 240E 重榴弾砲中隊 重迫撃砲中隊 重迫撃砲中隊 レーダー班 重地対地戦術ミサイル大隊 , ロケット砲兵大隊 , 高射砲 PI 戦闘兵車を装備している。さらに , ソビエト製の B 連隊 , 機甲偵察大隊 , 工兵大隊 , 通信大隊 , 化学戦防護 TR50P / 60P / 152 装甲兵車 , BMP 戦闘兵車 , BR 中隊 , 補給大隊 , 衛生大隊および後方勤務隊からなり , DMI / 2 装甲偵察車以外にチェコスロパキア製の OT 編成・装備は次のようである。 62 ( BTR50 の改修型 ) , 0T64 装甲兵車 , 0T65 / 66 ( 1 ) 自動車化連隊 : 連隊本部 , 本部・管理中隊 , 3 コ 装甲偵察車 ( BT 40 の改造型 ) , ハンガリー製の FU 自動車化大隊 , 戦車大隊 , 通信中隊 , 機甲偵察中隊 , 対 G65 / 70 装甲偵察車 ( BTR40 の改修型 ) およびルーマ 戦車中隊 , 機甲防御中隊 , 対空中隊 , 工兵中隊 , 化学 ニア製の TAB70 / 72 装甲兵車も装備され , 一般にソビ 戦防護小隊 , 補給・輸送中隊および整備中隊からなって ェト地上軍の自動化連隊に比べて装軌車の数が少いよう である。 連隊の主要装備は 18 門の 120E 重迫撃砲 M1943 ( 機甲 自動車化大隊は , 大隊本部 , 本部・管理中隊 , 戦車小 防御中隊 ) , 6 門の 107 新無反動砲 B11 ( 機甲防御中隊 ) , 隊 , 重迫撃砲小隊および 3 コ自動車化中隊からなり , 推 197 門の 82E 対戦車ロケット・ランチャー p G 7 , 6 定兵力は 430 ~ 520 名で , 第 1 大隊は第 1 から第 3 中隊 , 門の 85E 対戦車砲 M1952 ( 対戦車中隊 ) , 6 門の z U23 ー 第 2 大隊は第 4 ~ 第 6 中隊 , 第 3 大隊は第 7 ~ 第 9 中隊 2 連装 23E 高射機関砲 ( 各大隊本部・管理中隊高射機関 が配属されている。 砲班 ) , ZSU23 ー 4 対空砲車および 4 輛の SA7 対空ミ なお , この自動車化中隊には A , B, C の 3 型式があ サイル搭載 B DM2 ( 対空中隊 ) , 3 輛の PT76 軽戦 り , A 型の中隊には BTR152 または BTR60P 装甲兵 車 ( 機甲偵察中隊第 4 偵察小隊 ) , 40 輛の T54 / 55 戦車 車が主に装備され , 中隊本部 , 3 コ自動車化小隊 , 機関 ( 戦車大隊に 31 輛 , 機甲偵察中隊第 1 , 第 2 , 第 3 偵察 銃小隊および管理班からなり , 推定兵力は 110 名 , 各小 小隊に各 3 輛 ) , 105 輛の B T 尺 60P 装甲兵車 ( 連隊本部 隊は将校 1 名 , 下士官 3 名 , 狙撃兵 20 名 , 操縦手および ・管理中隊に 4 輛 , 戦車大隊に 2 輛 , 工兵中隊に 3 輛 , 車載機関銃手各 2 名の計 28 名。機関銃小隊は KPVT 通信中隊に 6 輛 , 各自動車化大隊に 30 輛 ) , 34 輛の B R 14.51m 重機関銃を搭載した BTR60PB 1 輛からなり , DMI / 2 装甲偵察車 , 多数の GAS69 , GAS69A, 下士官 3 名 , 機関銃手 8 名 , 操縦手および車載機関銃手 S I L157 および GAS63A 装輪式車輛も装備されてい 各 1 名の 13 名 , 管理班は 3 名で , 1 輛の SIL157 また は S I L 151 4ht 6 x 6 トラックを装備している。 また , 3 コ連隊のうちの 1 コは , 最近は 102 輛の BM B 型式の中隊は BTR50P 装甲兵車を主に装備し , 中 73 0m