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検索対象: PANZER 1979年7月号
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1. PANZER 1979年7月号

たびに編成するのが普通だったが , ついこのあいだ , 西ドイツ製のレ すでにこれは過去のものとなり , ソ オパルト 1 をリビアから入手して , 連製の車輛を使った、オプ・フォー ソ連兵が乗りこんでエチオビアで実 戦テストし , 本国に持帰ったことが ( オポジション・フォース , つまり 敵対軍の略 ) が編成されるように 報道されたが , これ以外に西側の新 鋭軍用車輛を入手したという証拠は なって , 事態は一変した。 これらの車輛は , いわずと知れた ない。 1973 年の第 4 次中東戦争のときの捕 しかし , 戦車兵の訓練にシュミレ 獲品で , イスラエルが主にシリア軍 ーターを導入し , 乗員の精鋭化を計 からぶん捕った車輛を , アメリカが こから先はあくまでも想像にな っているソ連軍が , アメリカの、に 入手したものである。 せソ連軍洋の出現をだまつみている るが , ソ連が、にせアメリカ機甲部 アメリカに送られた車輛は , はじ 隊洋を保有するにはなんの苦労もい だろうか。 めは形どおりにアパディーンやフォ ここに重大なヒントを与えるのは らない。これら機甲部隊は , 広いウ ート・ノックスなどの試験場でテス 最近のソ連とベトナムの熱烈な密月 ラルかシベリアのどこかで極秘のテ トを受けたが , なにしろ数が多かっ ぶりである。ソ連の艦船はベトナム ストをおえて , ソ連軍の訓練に , 特 殊部隊として活動しているのではな のハイフォンやカムラン湾にどんど 0 テストが一応終了したところで , ん出入りしているし , 輸送機の定期 いか。 これが、にせソ連軍洋に変身しはじ あたかも , アメリカとソ連のスパ 便がある。そのうえ , 4 月にはシベ めたのである。部隊はテキサス州の イ合戦が公然の事実であるように。 リアから発進した Tu -95 べァ偵察機 フォート・フッドにおかれ , 現在の さらに推理を進めれば , アメリカ がついにベトナムの基地に着陸して 規模は戦車中隊 2 コ , 自動車化狙撃 数日後に帰投した。 とソ連の両国は , ともに、にせ機甲 中隊 1 コである。 部隊の存在を偵察衛星で探知して ソ連は , 物心両面でベトナムを援 いるに違いない。直径 10 の物体な 変身といっても , そこはさすがア 助している。これは , 正にアメリカ らばなんでも探知できるという偵察 メリカ。塗装はもちろん , 兵士の服 とイスラニルの関係である。 衛星の実力をもってすれば , その存 装 , 細かい装備やマーキング , 部隊 そのベトナムには , ベトナム戦争 在はもちろん , 編成の内容から活動 の編成から戦術 , テクニックまで , で捕獲した多数のアメリカ製兵器が の状況まで , 互いに筒ぬけになって ソ連軍になりきっている。 ある。サイゴン陥落の前後だけに限 これは , 貴重なソ連製兵器をでき いるに違いない。 っても , 南ベトナム解放戦線の手に るだけオリジナルのまま保って行こ ただ , これらの、にせ部隊洋でい 落ちたアメリカ軍の車輛は数百を下 うという、狭い、考えではなく , 軍 ちばんこまるのは , 保有車輛が旧式 らないといわれる。 の訓練に最大限の効果を発揮させよ 化しても , 世界のどこかで戦争が続 これは , イスラエルが捕獲したソ うという読みがある。 き , 新型の車輛が手に落ちないかぎ 連製の車輛の数にまさるとも劣らな 、限りなくソ連軍に近い つまり , ソ連軍洋を持っことは , 攻撃や守備 の研究と訓練に最大の効果を発揮す るというわけで , これはまた第 2 次 大戦中に連合軍とドイツ軍が互いに 捕獲した敵の戦車を使って実行した ことのくり返しでもある。 しかし , それから 35 年たった今日 では , 本物の、敵、戦車を手に入れ ることは容易ではなくなった。 昔は , 稼動できるものは実戦に投 B T 60 P B 。塗装はもちろん , 兵士の服装までミソ連軍になリきっている 入したり , 部品がなくなればスクラ り , 部隊の装備の更新がままならな ップにしてしまったが , いまはそん し、 0 いということだ。 なぜいたくなことはできない。アメ もちろん , F ー 111 , F—4, F—5 などの新鋭機の実物や , ミサイルな 、にせソ連軍洋の出現 ともかく , リカ陸軍では , これらの貴重品をク で , アメリカ陸軍の戦闘訓練法が一 どがすぐにソ連に送られたことは , ラシック・カーなみに大事に手入れ 歩大きく前へ進んだことは前述した いまでは疑う余地がないが , M60 や して使っている。 M551 , M48 などの戦車が送られな とおりである。これが , 陸戦の戦術 アメリカ陸軍は , 強力な、ソ連軍 や新兵器の開発に新しい影響を与え かったという証拠はどこにもない。 を味方にしたことといえよう。 むしろ , 「送られなかった」とする ることは , 時間の問題だといっても 、本物ソ連軍の動き〃は 方に無理がある。 対するソ連軍の動きはどうか。 よさそうだ。 、ア OP ー CS 109

2. PANZER 1979年7月号

工ンシンを前から見る。右側がカス・タービンて , 出力は手前のキャホックスから左右の操向機構へ導かれる 操縦・射撃制御装置は , 変速操向機による旋回操作と 動力装置関係 油気圧式懸架装置による車体ヒ。ッチの変換を行う中枢部 である。車長用と砲手 / 操縦手用があり , 装置はハンド 動力装置は車体前部の動力室に搭載され , ガス・ター ル機構 , 旋回制御機構 , 俯仰機構からなる。俯仰機構は ビン , ティーゼノレ・エンシン , トランスファー・ギャ 旋回制御機構と同様に 2 重作動方式の電気・油圧式で , ポックス , ロー / ハイ・ギャで構成される操向機 , トル 姿勢の制御のための前後走行輪の上・下量を規正する信 クコン . 六一ターっきトランスミッションカ、らなり , この 号を発信するアングル・トランスミッター , 走行輪作動 ー・パッケージは保守整備・修理を実施する場合に 、ワ シリンダーと接続する油圧ポンフ。のアフター・アンプリ 容易に着脱できる単一フレームにとりつけられている。 フイケーション装置で構成されている。 ( 1 ) 主工ンシン 車長用制御装置は , 砲手 / 操縦手用と異ってオ フ。ロトタイフ。には主動力源として出力 230 P S のロー ・ライド・コントロール機構 ( 優先操作機構 ) が組みこ ルス・ロイス B81 ・ 4 サイクル 90 度 V 8 液冷ガソリン まれ , 車長は常に操作を優先的に行える。また , 旋回機 ェンジンが積まれていたが , 予備生産型からロールス 構を停止できるアキュームレーターっき , 倍力機構っき ロイス K60 ・ 2 サイクル・垂直対向 6 シリンダー液冷多 のフ・レーキ・ペダルも装備されている。 種燃料ェンジンとなった。これは軸出力 240 P s , 回転 操縦 / 砲射撃制御装置は , ハンドルの垂直軸を中心に 速度 3750rPm , 総排気量 6568CC の比較的低出力のエンジ 左右に操作すると戦車は任意の方向に旋回動作を , 左右 ンである。 のハンドル・グリップを前後に操作すると戦車の姿勢変 ( 2 ) カス・タービン 換が可能であり , 砲の俯仰を制御できる。また , 通常の条件下では多種燃料ェンジンだけが使用される / 、ント ル・ポックスには弾種選択ボタン , 発射ボタン , レーザ が , 急発進 , 急加速など大出力が必要な場合 , またエン ー発射ボタンがある。 ジンが不調などの緊急時にはガス・タービンが使用され 後進操縦手 / 通信手用には後進操作だけを制御できる る。ガス・タービンは寒冷時における始動性が良好なた 専用操縦制御装置が配置され , 前進と同様に射撃位置か め , 必要ならば極寒低温時の多種燃料ェンジン始動用と ら迅速に後退できる。この結果 , s trv. 103 は , 敵弾か しても使用が可能である。 ら最も損傷しにくい後部をばくろすることなく後退でき 試作型と初期型には , 出力 330 p s のポーイング 502 ー る特徴を備えている。 10M ガス・タービン ( 熱交換機なし ) が , 生産型の大部 28

3. PANZER 1979年7月号

Armée Photodienst 弾薬補給車 Mpz. 66 。 M 9 の随伴補給車とし てアメリカ製の M 528 を M 田 9 とともに輸入 して使っている。足ま わりも砲車と行動をと もにする必要上、 M Ⅱ 3 と同じ走行装置をとり 入れている。運転台に 登るために前部フェン ダーやその上の車体に ステップカくつけられて し、る Mp て .66 shel い・“れ 5P0 れ・ , america れ M548 , “ co ”ゆ“ⅲ 0 れ vehicle 可 M 109 SPG with it's gh - mo li い . Un iph 0top 「 e55

4. PANZER 1979年7月号

戦車が先に立ち , 近接戦闘の典型 今後どう変って 行くだろう レンマに , 各国の陸軍は直面している。 いった問題は残り , いまのところミサイルが砲に代われ あげくの果てに , アメリカ陸軍のように半分を A p る力を持てるとは思えない。 C, 半分を MI CV で部隊編成をするか , などといった したがって , ここ当分 ( レーザー兵器などが進歩する 案まで飛び出す始末で , これでもうまくいかず FVS 計 までは ) , 砲はその地位を失うことはないが , MI CV のような車体に 90E だの 100 簡だのといった大口径砲を 画に発展したが , 横道にそれたりなどして , 一時は宙ぶ らりんとなってしまった。 M I C V を早く開発した西ド 搭載するのは , どう技術が進歩してもむずかしい。 BM P の 76E 低圧砲もひとつの解答ではあったが , 有効射程 イツはまだ幸せな方で , イギリスは F V432 のあとが続 かず , フランスもまたしかり。その他の国 ( 西側 ) では が短い , 次発までに時間がかかる , 高級な射統装置を積 考えはあれども具体化できずというありさまである。 めないなどの問題が残っている。例え 20E や 25E くらい いま世界の陸軍は混迷状態にあるといえよう。確かに の機関砲にしても , 高い命中率や行進間の射撃能力を持 たせようとすると , マルダーや XM723 の開発にみられ 転機に立っているが , 進むべき道がわからないでいる。 機械化部隊の運用構想も再検討を迫られている。 るようにとてつもなく複雑で高価になる。 第 2 次世界大戦のあと , 局地戦は絶え間なく起こった こうなると MI CV に高度な攻撃力を持たせず , この ような火力支援専用車を造った方がよいのではないかと が , APC や MI CV を開発できる国が互いに正面きっ て戦かったことはいちどもない。世界にとって幸せなこ いうことになる。西ドイツの 57E 砲支援車輛やアメリカ とではあるが , 戦訓というものがまるで利用できないた の H I M A G , H S T V などはこうした思想から生まれ め , ただ机の上や実弾が飛ばない演習で , ああでもな たようだが , それならば今度は M I CV に 20E, 25E と こうでもないと考えているから , 「コレだ ! 」とい いう機関砲もいらないのではないかという議論が生まれ い , う結論は出てくるはずがない。中東戦争は参考資料では てくる。 あっても , 戦場も相手も違うから , そのまま基本資料と 主力戦車 , 火力支援車 , M I C v と装備車種が増大す するわけには行かない。 るだけで , どれも決して安いものではないからロクな数 実のところこれが軍備開発の普通な姿である。実際に を整えられず , 結局アブハチとらずということにおわり 戦いがはじまってしまうまでは常に暗中模索 , 疑心暗鬼 はしないだろうか。 の状態で軍備の開発装備が行われる。クラウゼビッツ 0 MI cv の基本能力においても , AMXIOP の項で述 「戦争は政治の異った形での継続である」と説いた。 べたように , 歩兵の外部視察能力はともかく , 射撃ポー れは確かに真理ではあるが , 軍備の開発においては平 トは実際それほど効果のあるものなのかという疑問もあ と戦時とではだいぶ様子が異る。 ともあれ , 現在の混迷はここ 1 ~ 2 ) 年続くであろう。 以上のような各種の技術的問題の他に , どうにもなら その後いまとは全く異った新しい歩兵輸送車輛が生まれ ない強敵も出現している。インフレーションという怪物 る可能性は少いが , 現在とは少し方向が修正されるであ である。このどうにも抗し難い流れのなかにあって , そ ろうと筆者は考えている。 ( 完 ) うでなくても高価になる M I C V をどうするかというジ

5. PANZER 1979年7月号

, 第一いーを の辷ョ・第 ( 第を いすず製の九四式軽装甲車は , 1934 年 ( 昭和 9 て飛び散るから , 戦車の周 年 ) に採用された 2 人乗りの豆戦車である。 35 馬力の出 力は現在のバスの % にすぎない。キャタヒ。ラつきで , も 囲にいる協力の敵歩兵を追払うことはできる。 ともと牽引車として設計されたものだが , 荷車を引くだ 「距離 500 , 射て ! 」 たちまち敵戦車は「裸」になった。それでも先頭のカ けではもったいないので九七式 7.7mm 車載重機をつけ , 偵察用にも使用された。 ーデンロイド装甲車 2 輛は目の前に迫ってきた。 第 2 , 第 38 , 第 48 師団の 3 コ師団よりなる第 16 軍は , 「 3 台目は俺だそ ! 」 九四式軽装甲車 11 輛と , これを改良した九七式軽装甲車 4 人の水兵がパッと木陰から飛び出し , 三 0 年式銃剣 40 輛を持っていた。なにしろ両方とも , 偵察専門の九五 をつけた小銃を突き出す。この軽戦車は非常に車体が低 式軽戦車と同じ 40 / h のスビードが出るのだから重宝が く , 最前部にある操縦席はムキ出しだから , ものかげに られて , 完全装備の師団では九七式装甲車 2 コ中隊 ( 計 かくれて至近距離からパッと飛び出せば , 操縦士を銃剣 20 輛 ) にトラック乗車歩兵 2 コ中隊をつけ , もちろ で刺し殺すことができるのだ。だが , 3 台目はカーデン ん機械の整備中隊 1 コもっく これで捜索連隊を編成 ロイド装甲車ではなく , クルップ社の装甲自動車だった。 したものだった。 前の 2 輛がパラシュート兵に捕まったのをみるや , 装 なお伊東支隊とは別に , ポルトガル領ディリの飛行場 甲車は機銃を乱射し , 接近した日本兵 2 名を倒した。 占領には , 第 38 師団の第 228 連隊が 2 月 20 日に上陸し の 1 台に 1 コ小隊が寄ってたかって手榴弾を放る。装甲 車は U ターンして逃げ出した。 0 パラシュート兵はパパウ村の兵営を奇襲 , オーストラ 第 38 歩兵団司令部 , 伊東武夫少将 伊東支隊 リア兵を西へ敗走させる。将校 2 名 , 兵 3 名が捕虜とな 右翼 歩兵 1 コ中隊 った。第 1 次降下部隊は戦死 30 名余を出したが , いまク 九二式 7 曲射歩兵砲 1 コ小隊 ( 1 門 ) ーパン飛行場はすぐ目の前に迫ってきた。 中央 歩兵 1 コ大隊 九四式 37E 対戦車砲 1 コ中隊 S 伊東支隊の九四式軽装甲車 7.5 山砲 1 コ小隊 他方 , 海路クーパンの町へ向ったのは陸軍の伊東支隊 左翼 歩兵 1 コ大隊 だった。部隊は第 38 師団 ( 沼兵団 , 静岡の兵 ) の歩兵団 九四式 37E 対戦車砲 1 コ小隊 長 , 伊東武夫少将が指揮する兵力であり , 4 隻の高速貨 7. 5c 加山砲 1 コ中隊 物船に分乗 , アンポン島を 2 月 17 日に出港していた。船 九四式軽装甲車 1 コ中隊 ( 11 輛 ) 団は島の西方から南岸へ接近して , 2 月 20 日の早朝に上 砲兵隊 7.5 山砲 1 コ大隊 ( 2 コ中隊欠 ) 陸を開始する。編成は右の表のとおりであった。 101

6. PANZER 1979年7月号

世界で唯一の無砲塔戦車 Strv.1 03 その独特の構造と , 性骨皀をさぐる 樋口好太郎 中立、非同盟、自主防衛を基調とし、スカンジナビア 3 国の中で最も強力な軍備を保有するスエーデンは、多 くの優秀な兵器を自国で開発していることでも知られて 陸海空 3 軍の中心となる陸軍にも、ユニークな機構を 備えた国産の Strv. 103 戦車があり、 Strv. 71 / 74 軽戦 車、 S trv. 81 ( センチュリオン Mk. 5 Strv. 101 ( セ ンチュリオン M k. 5 / 1 ) 、 St rv. 102 ( センチュリオン Mk. 7 ) とともに強力な機甲旅団を形成している。 St rv. 103 戦車 ( 通称 S タンク ) は、現在 300 輛が同国陸軍に装備 されており、さらに この Strv. 103 をベースに 1980 年 代の新型戦車の開発も計画中である。 この新型戦車の計画にあたっては、機甲科将校に対し てアンケートが行われ、とくにケースメート型戦車の可 否の意見が調査された。その結果、機甲将校の 75 % は S trv. 103 と同じケースメート式の戦車がよいと回答し、 13 % は旋回砲塔型の戦車を、また残りの 12 % はどちらで も良いと回答した 1980 年代の新型戦車は、この回答の結果から、ケース メート型で、主武装に長砲身、口径 120E 以上の滑腔砲 を固定し、新型の射撃統制装置を導入するなど、 Strv. 103 型戦車の機構をとり入れながら、一段と戦闘性能を向 上させた戦車となることが予想される。この新型戦車を 理解するためにも、 S t rv. 103 戦車シリーズの戦闘性能、 構造、機能を徹底的に分析、検討する必要がある。 19 56 年 8 月、陸軍兵器局車両部は機甲旅団の主力戦車 として、フランスが開発していた F L 12 碇回砲塔に 105 砲を装備する A M X 13 / 58 戦車の導入を計画し、調査、 研究を行っていた。ところが同年 10 月 24 日、 ハンがリ 事件に介入したソ連軍の精鋭戦車部隊の主力に、 100m 砲 を持っ T 54 戦車が装備されていたことは、 N A T O 軍の 関係者はもちろん、スエーデン陸軍にも大きなショック を与えた 当時、西ョーロッパ地域に展開する N A T O 軍の主力 戦車は、アメリカが 90 襯川砲の M 48 A 2 、イギリスが 83.4 mm 砲のセンチュリオン Mk. 5 、フランスが 75 砲の A M X 13 / 51 で、これらの戦車は機動力、火力、装甲防護カ のどれをとっても、ソ連の T 54 に比べて劣ることがわか った。 そのため、各国は T 54 に対抗できる新型戦車の開発に ◆開発経過 Swedish 〇用 c 朝 /

7. PANZER 1979年7月号

塗料はパワトラタミヤ 接着剤はタミヤセメント 名将ロン刃レ登場 0 1 / 35 ドイツ Sdkfz 250 / 3 グライフ 売》 内広大な砂漠を舞台に繰り広げられた北アフリカ戦線で勇 ノ German H OM Sd 25 タミヤの総合カタログ 名をはせたドイツの名将ロンメル。 こリタリーファンで マ 1979 年度版カタログをご希 合なくともその名前はよくご存知のことでしよう。タミヤ 望の方は模型店でお求め下 豊の 1 / 35 ミリタリー ク ニチュアシリーズに新しく加わるド さい。 1 部 400 円。当社直接 イツのハーフトラック , Sdkfz250/3 は彼がゴヒアフリカ 員 お申込みの場合は送料込で で愛用した車輛です。メカ好きと言われたロンメル将軍 オよならではの , メカニカルな魅力にあふれています。モデ 500 円。カタログ係まで。 車 ルはもちろんディスプレイ。ギリシャ神話の中に出てく る怪獣 , グライフのニックネームがびったりのスタイル もリアルにモデル化。さらに , オープントップの室内は , TAMIYA / 、ンドルのレイアウトがユニークな運転席をはじめ , 満 8 G 部 m 聞報 m を「 z7 洋 モ載された通信機なども精密に再現しました。加えて , 開 ト 閉選択式のエンジンルーム / 、ツチの中には , 工ンジンも モデル化。また , キャタピラもプラスチック成形で一部 ノレ組立て式としてより実感を高めるなど , 作りごたえも十 分です。人形は全部で 4 体をセット。そのうち 1 体はロ フ ンメル将軍をモデル化しました。アフリカ戦線の情景作 ツ りも広がります。精密な細部までの仕上りとロンメルを 含む人形 4 体 , 内容いつばいのモデルです 新製品☆ 1 等 / 2 等輸送艦セット ( 1 / 70 の 300 円☆戦艦大和 ( 1 35 の 4500 円 トイツ・ハ / 0 ー第物第・・ 田宮模型 読△ 静岡市小鹿 628 〒 422 定期講読料 ( 6 冊分・送料込 ) 600 円 ご希望の方は当社タミャニュース係迄

8. PANZER 1979年7月号

洋書マニア注目 眺めて楽しし、 , 、読んで楽しい”ますます充実する イギリスのチーフテン、西ドイツのレオハルト両戦車の開発と車 著※第今月の洋書紹介をを " " ー , 。。。 ~ 。、。 陸 この本はもともと、フロファイル・シリースの 1 冊すっとして発 行されガ、最近、要望に応えて再版されたものて、現在ては入手空 てきなくなった員重な初期の与頁や細部の珍らしい与貞ガ豊冨にあ ・ウォー・データ 各冊とも、カラーガ 10 枚前後のほガ、白黒写真数 10 枚入り。 1 センチュリオン戦車 、 800 円 ト 29 X186 、 24 頁、並製本。イギリスのフロファイル社発行。 リ イギリスのセンチュリオン重戦を開発、朝鮮動乱・印パ戦争・ ・第 2 次大戦の日本軍ハンドブッワ 7500 円ア 中東戦争・ベトナ乙戦争などにあける員重な写真 50 枚以上 ( カラー 4 枚 ) 、カラー 16 枚などて紹介し員重な本ガこれ。ことに、主砲 第 2 次大戦の真最中にアメリカて作製された日本軍と理解ヴる やエンジンを換装して生れ変ったべン・・クリオン戦車の珍らしい写 めのマニュアル。 頁多数と朝鮮動乱の記録 ( これには、中共軍ガ第 2 次大戦のワロ乙 実に 401 頁に及ぶ大冊のなガに、日本軍の戦車、火器・通信器・ の ウ工ル・ワルーザー戦車を操り出して、これと対戦したという驚く 装備品などのヴべてガ与頁とアーター入りて解説され、日本車の陣 べき事実まて出ている。 ) は圧巻。大版の附録図面付き。 地の構築、作戦、編成、ユ二フォー乙、 ( カラー図 50 枚以上 ) など、 写頁の質も非常に良く、眺めるだけても楽しい。値段も手頃。 これまて一般に知られていない員重な資料を満載。 のウォー・・テーターには今後各種の珍らしい戦車ガ扱われることに 大戦中の日本軍の装備、編成、兵器、車事史研究にも携の本。 なっている。 売 28X22 、厚さ 3.2 。 1943 年に米国戦争省発行の原本の復刻版。 27X216 、 48 頁、イスラエルの工セル・ドラミット社の発行。 ・第 2 次大戦のドイツ軍ハンドブッワ 7500 円 ・第 2 次大戦写真アルバ乙 5 大戦末期にアメ・ i 丿力の戦争省ガ発行したドイツ車ガなんても判る 1200 円 北西ヨーロッパのバンツアー 大冊の篌刻版。 つイカーまての戦車はもちろん、当時のドイツ軍の車翻、火器、 ノルマンアイガらドイツの降伏まてのドイツ戦車のドイツ側の記 装備品、航空機などガ与頁やアーター付きて全部集録されているほ 録写頁集。 約 150 枚の員な写頁には、これまて一般に公表されたことのな ガ、ユニフォー乙、編成、要塞の構造、戦術まてのヴべてガ集大成 い珍らしいものガ沢山あり、大戦末期のタイガーやハンサーなどの されている。 第 2 次大戦のドイツ軍やドイツ兵器の研究には動携の本。車翻や 激斗ぶりガ生々しく伝わってくる。捕獲された H4 、 M8 、ワルー 兵器の与真や資料は、今日てはもう見ることガ出来ないものも沢山 サーなどの連合軍車翻ガドイツ軍のマーワを付けて登場ヴる場面、 戦場てのハンサーなど、戦車マニアもモテル・マニアも充分満足て ある。 28X22 、約 550 頁、厚さ 4.86 。 1945 年 3 月の発行。 きる出来はえ。有名なハンツアー・カラースの分冊ともいえ、それ だけの価儔は充分ある。 24X 行 cm 、 96 頁、並製本。イギリスのハトリッワ・スティーフン ・下記の本は、すでに値下げした優良洋書です。 ス社の発行。 この機会に是非どうぞ / ′ ・プロファイル・ AFV シリーズ スコードロン・シグナル社 チーフテンとレオバルト ′くンツアー・カラーズ I 18 開発 19 解説 各冊 600 円 パンツアー・カラーズⅡ ( 割増しなしの切手で送金受付けます。 ) S S アーマー グロス・ドイチェラント師団 第 2 次大戦のユニフォームとマーキング ドイツ軍用車輛シリーズ大巾値下げ / ′ ワルシャワ条約国軍のユニフォーム モーター・プーフ社刊 旧価格新価格 アノレコ社 レオパルト戦闘戦車と派生車 01 5 , 300 円→ 4 , 800 円 ドイツ陸軍ハンドブック ( 普及版 ) 02 I 号とⅡ号戦闘戦車と派生車 5 , 300 円→ 4 , 800 円 シャーマン戦車 ( 普及版 ) 03 Ⅲ号戦闘戦車と派生車 5 , 300 円→ 4 , 800 円 第 2 次大戦の英米戦車 ( 普及 ) 04 ドイツ陸軍 1905 ~ 45 年の装甲装輪車輛 5 , 300 円→ 4 , 800 円 ドイツ戦車 ( 1 引 4 ~ 68 年 ) 05 Ⅳ号戦闘戦車と派生車 5 , 300 円→ 4 , 800 円 ドイツ戦車と装甲車 ( 1914 ~ 45 年 ) 06 ドイツ陸軍 1905 ~ 45 年のハコフトラック 5 , 500 円→ 5 , 000 円 ドイツ陸軍ユニフォームと記章 ( 1933 ~ 45 年 ) 07 タイガー戦闘戦車と派生車 7 , 100 円→ 6 , 500 円 08 特殊戦闘戦車 アーマー・カムフラージュ・マーキング 7 , 100 円 6 , 500 円 09 パンサー戦闘戦車と派生車 ( 1940 ~ 43 年北アフリカ ) 7 , 100 円→ 6 , 500 円 10 ドイツ軍装輪・装軌輸送車輛咫 71 ~ 1945 年 世界の戦闘戦車 1 引 6 ~ 66 年 ( レーマン社 ) 7 訊 00 円→ 6 , 500 円 ドイツ・ / くンツアー 1926 ~ 45 年 ( レーマン社 ) イン・アクション・シリーズ各 1 , 200 円 ( 送料込 ) 1940 年まての陸軍車輛辞典 ( 1 , 200 台以上収録 ) 第 2 次大戦の戦闘車輛辞典 ( 1 , 000 台以上収録 ) 戦車シリーズ センチュリオン戦車 第 2 次大戦以降の軍用車輛辞典 ( 1 , 240 台収録 ) / くンツアーⅢ単曳車 ドイツ 3 号突撃砲 歴史スペシャル・シリーズ 3 ドイツ・ハーフトラック ドイツ列車砲 ( 詳細はカタログを御請求下さい。 ) 4 ドイツ装甲車 シャーマン戦車 モーター・プーフ社 6 ソ連戦車 ロ M Ⅱ 3 兵員装甲輸送車 7 ドイツ対戦車砲 ドイツ全戦車・装甲車輛 兵器シリーズ 8 タイガー I 戦車 シュッルム・アルチレリー ドイツ落下傘兵 9 イギリス戦車 ロンメルのアフリカ ( 1 941 ~ 1943 年 ) 田 ドイツ軽戦車 2 ドイツ歩兵 ドイツ・パンツアー ( 1917 ~ 1945 年 ) 3 ドイツ親衛隊 Ⅱ ドイツ・パンサー戦車 に ドイツ 4 号戦車 4 ドイツ・アフリカ軍団 ・シリーズ各 950 円 ( 送料込 ) ・無料カタログあります ①タイガー I ⑤装甲車輛 ⑧北アフリカ戦線 取扱い洋書の内容をよリ良く理解していただくために無料カタロ ②ドイツの戦車⑥東部戦線 ⑨試作車輛 グをお頒けしています。御希望の方は 100 円切手同封で , ・希望カタロ ③突撃砲戦車⑦ハーフトラック⑩非装甲車輛 グ名を明記のうえ御申し込み下さい . 。 ( 全部揃えても 100 円・ ④自走砲 イン・アクション・シリース・ , アーマー・シリーズ ,. 工アロ・シ リーズ , 大戦の歴史スベジャノレ・シリース・ , / くンツアー・カラー ズ ; アーマー・カムフラージュ & マーキング・北アフリカ円 40 ~ 43 年 , 陸海空ピクトリアル誌バックナンバー ・幣社では在庫をできるだけ多く持つようにしていますが版 元の在庫切れ、注文の殺倒などにより、止むを得ず 3 ~ 4 ヵ 月お待ち頂くこともあります。また、ご注文はできるだけ他 の代替本をご指定頂くとお待たせする事が少なくなります こでは通信販売のみを扱っております。直接来社および 書店での販売はしておりません。 ・送金は住所、氏名、ご希望の品を明記し、必す現金書留・ 小為替・切手 ( 1 割増 ) などでご注文下さい。 2 , 200 円 2 , 400 円 2 , 400 円 3 , 300 円 2 , 100 円 2 , 400 円 れ 500 円 1 , 000 円 1 , 800 円 700 円 700 円 4 , 500 円 2 , 700 円 16 , 500 円 8 , 300 円 2 , 500 円 1 , 800 円 L800 円 650 円 円円円円 0 0 0 0 0 れ 0 陸海空ピクトリアル社代理部 〒 192 ー 02 東京都多摩市多摩郵便局私書箱 18 号 107

9. PANZER 1979年7月号

なら , 全備状態でも出力 / 重量比は 23P / t にもなりい路 うまい組合わせで高い効果を上げている。ある場面では 上最高速度は 70 / h を軽く越えるであろう。まさにマル BMP に優る力を持っことになるだろう。すでに信頼性 ダーをしのぐ能力である。車体右側の前方に大きな太い が確認され , 量産されている兵器を使ったことは , 開 過給機の排気パイプが突き出しているのは , AMXIOP 発 , 生産価格の低下をもたらすことになる。 の大きな排気ロとよく似ている。トランスミッションも ②軽量である A MX 10 P と同じ型といわれるが , はっきりしたことは 実際のところ全備重量 12t は疑わしいが , もし事実と わからない。しかしあり得ることで , またその方が技術 的なリスクが少い。 起動輪は前方配置で , ダブル・ビン式履帯のエンド・ コネクターと噛み合うところは B P と同じだが , 履帯 は明らかに別種のもので , 履帯による浮上航行を考えて のことであろう , 大きなスクープが履板についている。 形から考えて BMP の履帯よりも水かき効率がよさそう だが , 揚陸車輛の履帯と同様に , 路面を傷つけたり , 自 分の方も磨耗したりしそうである。 転輪は片側 5 組で , 2 組の上部転輪を持つ。履帯の上 部はサイド・スカートが装備されているが , その側面に 数多くのスリットが刻んであり , 水をかきこむのととも に , 水を流れ出させて推進抵抗の減少を図っているもの と思われる。履帯カ / く一の後端は開放され , ここに 5 枚 の偏流板が設けられている。転輪は第 1 , 第 5 転輪の基 部にショック・アフ・ソーノく一を持ち , トーション・バー を採用している。 車体前面には箱型の大型トリム・べーン ( バウ・プレ ート ) が装備されている。これはそうとう効果がありそ うだが , 少し大きすぎる気もする。どうしてこんな形に したのかよくわからない。浮上航行速度は 8 / h くらい は出るであろう。 ューゴスラビアが , この MICV を独力で創り上げた のは驚嘆に値する。 M980 の特長を上げると , 次のよう 、し 後部の搭乗ドア すれば機動力だけではなく , 輸送 , 運搬面でも極めて有利 である。 ③安価である 生産単価は全く不明だが , 構造 , 装備の内容から考えて 決して高いものとはならない はずである。これは生産数に よっても大きく変動するが , 安ければ逆に生産数も多くで きることになる。 また M980 の欠点は次のよ うなものがあろう。 ①防禦力が弱い 重量と大きさから考えて強 になる。 力な防禦カ ( 例えばマルダーに匹敵するような ) は持ち ①強力な打撃力 得ない。また構造的にも , 兵員室両側の燃料タンクなど 武装そのものは決して新しいものではないが , 非常に 弱いところがある。 M980 の車体前上部 95

10. PANZER 1979年7月号

射撃制御装置の総合実用試験は , s 戦車の基本構想が提 p s のポーイング 502 ー IOMA ガス・タービンが , トラン 案される前から , 車体関係はランズバーグ社 , 自動装填スファー , 変速操向機とともに単一フレームにとりつけ 装置っき 105E の滑腔式戦車砲と旋回砲塔関係をポフォられて車体前部に搭載されている。 ース社が担当して , 次期戦車として開発した 45t 級の戦主砲は , 車体の中央に長砲身の 105E 砲が固定され , 車の車体 ( 850D J ガソリン・エンジン ) を利用して 1960 後部に 2 種の弾薬が選択司能な自動装填装置がつけられ ている。この結果 , 砲塔旋回装置 , 旋回リング , 防楯 , 年まで行われている。 連動砲架 , 俯仰装置など , それまで戦車には不可欠だっ S 戦車プロトタイプ 1958 年なかごろから , 部分試作 , 実用試験と並行して , た多くの精密で , 損傷 , 故障発生率の高い機構を廃止で ポフォース社は新型戦車の車体の設計 , 試作に着手し , きた。 翌 59 年に 2 輛のフ。ロトタイフ。の試作契約が結ばれ , 1961 Strv. 103 戦車 年に最初のフ。ロトタイフ。が製作された。 1961 年に , プロトタイプに続いて 10 輛の予備生産型が 1963 年 3 月 , 陸軍は S 戦車の画期的な設計に関して発ポフォース社に発注された。この予備生産型は , 右前部 表するとともに , 一般公開を行って , 技術 , 部隊の実用のフラット・ポッドの測距機銃が廃止されて 7.62E 機関 試験を開始した。 銃 2 丁に変更 , 車体前部中央に砲身止め , 各側に 2 コの このフ。ロトタイプは浮航装置 , 上部転輪 , 砲身止めは単列型ーヒ部転輪を装着したものである。また , B 8 1 ガ まだなく , 12. 7mm 測距用機関銃 1 丁 , 7.62E 機関銃 4 丁ソリン・エンジンは , 240 P S のロールスロイス K60 ( 車長用の対空銃架 , 左前部のフラット・ポッドに 2 丁 , 多種燃料ェンジンに換装された。 1965 年には , S 戦車はさらに改修を受けて Strv. 103A 右前部のフラット・ポッドに測距用と並行して 1 丁 ) が 装備されている。また , 動力装置には出力 230P s のロー戦車として制式化された。この St Ⅳ .103A は , 副武装を 7.62E 機関銃 3 丁に変更 , レーザー測遠機 , 車長用照準 ルス・ロイス B 8 1 液冷ガソリン・エンジンと出力 330 ① ① 6 1 3 ①プラネタリー・ギア ⑤ギア・ホックス直進するときは , キャタビラが F のカて駆動される。左へ ②コントロール・ポックス⑥プレーキ 回転する場合 , コントロール・ホックスを操作することによリ ⑦クラッチ カ S が右側のキャタビラに加わり , 同時に左は煢 S 洋だけ ③スビード・ギア ( ①工ンシン 減速される 20