CLUB DIGEST 2016 今の環境はプレーしやすい 雰囲気はなんとなく、 川崎時代に似ている。 ここまでリークトッフタイの 1 得点 ( 引節終了時 ) を挙げています。 「ゴールを奪えているのはチームメ イトのおかげです。良いクロスやパ スを供給してくれるので、極端に言 うと、僕はそれに合わせて動き出せ ば点は取れる。今は攻撃の流れも良 いし、個人的な能力やコンディショ ン云々より味方の力があってこそとに集中していました」 の結果です」 ーずいぶんと楽観的ですね ク王様然ッとしたイメ 1 ジがあ「昔は真逆で、期待しかしていなか っただけに「チームメイトのおかけ」 った。 1 分でも多く試合に出て、と という言葉が最初に出てきたのは意にかくできるだけ多くゴールを奪っ てやろうと。ただ、それだと精神的 外でした。 に参っちゃうんですよね。結果か出 「元から何人もを抜いてゴール を决められるタイプではないし、もないと焦って、段々ゴールも奪えな くなる。もちろん、人ぞれぞれでス う歳なので全盛期に比べると力不 足だと感じてもいるんです。だからタンスは違うでしようけど、プレッ 奄によこせ』って一言えるほどの LL シャーをかけすぎないほ一つか〈フの僕 ではない。確かに、の得点王には合っているんです」 を狙える位置にはいますけど、個人ー考え方が変わったきっかけは ? タイトルを獲れるという絶対的な自「元々プレッシャーに弱くて、大事 な試合になると気合いか入りすぎて 信はないんですよ」 たた、この先もゴールを積み重空回りしていたんです。例えば、タ ねられそうな雰囲気はあります。 イトルが懸かった試合になると、本 当にゴールが決まらなくて。そこで 「もちろん、ゴールは常に狙ってい ますよ。今はプレーしやすい環境に昨年から、あえて今日もどうせ駄 ありますからね。雰囲気はなんとな目だろう』って思うようにしたら、 く川崎時代に似ているかな。あの時 ここぞというチャンスの場面で驚く ほど攻撃的ではないけれど、 I-= に ほど落ち着けるようになった。得点 どんどんポールか入ってくるところも取れるようになったんです。そう には同じ匂いを感じます」 いった割り切ったスタンスでいるか ー今季は開幕前に左足の小指を骨らこそ、清水でもゴールを量産でき 折して出遅れましたが、焦りはありているんだと思います」 ませんでしたか ? ー今季のリーグ戦初ゴ 1 ルは 8 節 1 フウェーライ 「自分自身に期待をしていなかったの讃岐戦でした。ハ ので、焦らずしつかり怪我を治すこ ン付近から約麕を独走して奪った 「王様でも、黒子でも」 大世 [ インタビュー ] 7 月以降、破竹の勢いてゴールを積み重ね、 1 年での JI 復帰を狙う清水の前線を牽引する そんな鄭大世が目指すのは、 王様としても、黒子としても機能する FW た。 すへては勝利のために そう覚悟を決めた ラブダイジェスト 2016 の M 則 S 刊既 PART 1 取材・文・橋本啓 ( 本誌編集部 ) インタビュー写真・田中研治 いついて、アディショナルタイムに 訪れた絶好のチャンスで冷静にゴー ルに流し込めたっていうのが大きい これまでだったら、ああいう場面で 絶対に决められなかった。まさに、 自らの進化を示せたゴールだと言え ます。前線でのハードワークも機能 していたし、個人的にはかなり満足 できる試合でした」 攻守の切り替えはまたまた。 金子や石毛のプレーは、 いろいろと勉強になる。 得点はイメージどおりでしたか ? 「以前ならインステップで思いっき ゴールだけでなく、守備も求め りスドンと蹴って、 OLL に当たるか られることは苦になりませんか ? あるいは OY にキャッチされていた「苦じゃないと言ったら嘘になる。 はずです。でもあの場面では、左足でも、守備をサポったらこのチーム でコントロールショットを打てた。の組織が崩れてしまうし、ゴールを つまり、まったくカんでいないんで奪っても守備ができなかったら意味 すよね。そういう意味で、理想的な かない。逆に、守備を頑張ればゴー 得点でした」 ルを奪わなくていいかと一言ったらそ 節・千葉戦 ( 〇 4 ー 3 ) でのうでもない。そのバランスは本当に 劇的な勝ち越しゴ 1 ルにも触れない難しいです」 わけにはいきません 攻守の比重は、その時々でどう 「分にオウンゴールで 3 ー 3 に追変えているんでしよう ? 「 ( 大前 ) 元紀が怪我で離脱してい た せ た時は、主に金子 ( 翔太 ) や石毛 ( 秀 見 酸樹 ) と 2 トップを組んでいたんです か、彼らは守備で頑張れる。だから、 〕、〔賛僕はどちらかと = = 日っと攻撃に比重を 謳置いてプレーできるんです。一方で、 恥元紀とコンビを組む場合は、彼の得 咾点力を引き出すために守備の比重を 大きくする。つまりは、状況に応じ ゴ て王様にもなって、黒子にもなるイ 含 メージですね」 点 勝ー守備面の手応えは ? 「攻守の切り替えの部分はまだまだ。 , 戦ポールを奪われた時に、ポジション 千を下げたり、ホールホルダーにプレ スをかけるタイミングはもう少し改 61 ″ー
点 ハランチコンビの 32 歳とべテランの域に入った長谷部は最終予選でミスが散見され、遠藤保仁の後釜も固定できずにいる。 世代交代は必要か ? 日本をワールドカップへと導くボランチコンビの最適解について考察した。 軸は誰 ? ポールを奪える遠藤が日本の課題を解決する ( スポーツライター ) この遠藤と組ませたいのがべテ 日本代表にとって、ボランチは ランの長谷部。運動量に不安はあ 課題のポジションのひとっとされ るものの、その経験値と統率力は る。もちろん、それはボランチに 捨てがたい。というのも U A E 戦 限った問題ではないが、 SB が常 の敗戦で指揮官の求心力が低下し に攻撃に関与することが前提とな 、「ピッチ上の監督」という っているため、逆襲をけた時に べき存在がチームには欠かせない ボランチが広いエリアをカバーし なければならないからだ。 と思うからだ。 この他には、タイ戦に出場した 手数をかける攻撃スタイルは、 山口、 J リーグで好調な中村憲も 今後も変わらない。そうなるとポ 候補に挙げたい。それからもうひ ランチには広域を動き回り、断続 とり、吉田と C B コンビを組む森 的にポールを拾い、つなぐ役割が 重をひとつ前で使うというオプシ 求められる。この観点で浮上して ョンはどうか。最終予選のアウェ くるのが遠藤だ。リオ五輪のパフ ーでは、カウンターから敵に走ら オーマンスは今ひとつだったが、 れる場面が増えることが想定され 激しく動き続けてポールを奪うこ る。こうしたピンチを早めに防ぐ とでは J リーグでもトップクラス ためだ。もっとも森重がボランチ のタレントだ。最終予選の舞台と になったら、誰が吉田と組むのか なる、埼スタの大観衆に慣れてい ーという問題が生まれるが・・ るという点も買いたい。 向宮寿朗 長谷部は最終予選を勝ち抜くために外せない 」、 - ( スポーツライター ) る。ダイアゴナルのパス、サイド チームで最も替えが利かないの チェンジなど、左足の多彩なキッ は、長谷部だと考える。 UAE 戦、 クで攻撃のリズムを変えられるの タイ戦ともにミスが目立ったもの は貴重で、セットプレーのキッカ の、攻守両輪で身体を張って働け ーも任せられる。守備面でも、浦 るボランチとして、一番手である 和ではインターセプトの回数が増 ことに変わりはない。 U A E 戦で えるなど向上を見せている。 は微妙な判定を繰り返す主審とコ また、タイ戦でカウンターのピ ミュニケーションを取りながら、 ンチを食い止めた山口は、広範囲 チームメイトにはプレーに集中さ に渡るポール奪取力がストロング せている。 ポイント。相手によって柏木と山 ピッチ外でも、 U A E に敗れた 口を使い分けていくのが理想だろ ショックからチームを前に向かせ た。絶対的なキャプテンの存在は うか。 楽しみなのが大島だ。狭いエリ やはり頼もしかった。最終予選を アでも苦にせず働く彼の特長を周 勝ち抜くために長谷部は外せない りが理解できれば、崩し方にもバ というのが結論だ。ただし、 リエーションが増えるはず。とは フランクフルトでレギュラーとし いえ、長谷部の後継者も見つけな て出場し続け、コンティションが ければならない。キャプテンシー 良いというのが前提だが・ がある浦和の遠藤にも期待したい。 相棒は柏木が一番しつくりとく 29 ー Takashi KUMAZAKI 熊崎敬 を BEST 遠藤航 く消和 ) 長谷部誠 ( フランクフルト ) OP ON 山口蛍 ( c 大阪 ) 森重真人 ( FC 東京 ) 長谷部誠 ( フランクフルト ) 中村憲剛 ( 川崎 ) 》 4 OP ON 山口蛍 ( c 大販 ) 大島僚太 ( 川崎 ) 長谷部誠 ( フランクフルト ) 長谷部誠 ( フランクフルト ) OP 引 ON A OP ON
SAMURAI BLUE 。 タイ戦で浅野とともに確かな存在感を示したのか、ロンド ン五輪世代のふたりたった。原口はとりわけ攻撃面で、山 ロは守備面て持ち味を発揮勝利に貢献して自信を深めた 彼らは、今後もアシア最終予選でキーマンになりそうだ。 1. 7 年 1 月にドイツへとり、 わずか半年での古巣に 復帰。この山口の決断を、 ハリルホジッチ監督は「嬉しくない」 と公に批判した一方で、「蛍のよう にしつかりポールを奪える選手は、 なかなかいない」と褒めてもいた。 当の山口は、戸惑っていた。 D< l.u 戦を数日後に控えても、今年の 3 、ま 山口 月シリーズ以来となる代表招集に、 / 「驚きというか。なんで ? 。という か」と訝しがっていた。 燻り続ける疑念と不安を取り除い たのは、他でもない山口自身だった のではないか。 D<LLJ 戦は出番がな かったが、タイとの一戦にはスタメ ンに名を連ねる。 2 ボランチの一角 としてピッチに立った背番号は、 今なお国際レヘルであることを証明 してみせたのだ。持ち前のホール奪 取力で、相手のカウンターをことご とく阻止すれば、的確なポジショニ ングで味方のパスコースを確保し、 ポールを受けてはテンポ良くつない でいく。鋭い縦パスや機を見た攻め 上がりなど、攻撃面でも効果的なプ レーを随所に披露していた。 「自分のやるべきことを、やっただ けかなと思います」 求められるタスクを淡々と遂行し、 チームを勝利に導く。絶対に必要だ った勝点 3 の獲得を喜びつつ、胸の 内は安堵で満たされていたはずだ。 山口にとって、今回のタイ戦は代 表におけるク再出発の試合と位置 付けていいだろう。△フの自分か日の 丸を背負うことに懐疑的だったが、 もはやそんなことを思い悩んでいる 大点奪チ 暇はない。負けか許されないのはこ 1 0 得をン 1 ルラ ・一ボのタイ戦だけではない。残り 8 試合、 ~ 生一合ポ的 日試「備すべてに勝つつもりで戦わなければ、 6 阪ⅱ 2 守 大季点る ロシアは遠のいていくだろう。 。 0 今時め 迷いが吹っ切れた山口は、最終予 T 大引部 谷選とい一つシビアな戦場に身を投じる る大 , 点の覚悟を、ようやく固めた。 た o ッ得棒 「自分のできることを、一つひとっ ち ( 合 一試る これから先もやっていくしかないで ま曲アあ や箕フ算がすし、そうすることでアピールにつ 。一通カ キロノ - 表く なかっていくと思う。また次も選ば 日ハ代行 0 ・一本に チ阪日い れるように頑張りたい」 53 ″
しは ? ~ [ 特集 ] 日本はワールドカップに 辿り着けるのか ハリルジャパン危機説を 当 0 の論点″から 検証する 工ースナンバー「 10 」を背負っているからだろう。 9 月のアジア最終予選で結果を残せなかった香川への風当たりが、 以前にも増して強くなっている印象た。 果たして、このテクニシャンをスタメンから外すへきなのか ? 本誌代表担当の 4 人が判定 ! = ①白鳥和洋 ニ = ロ 体誌編集長 ) 「むしろ模索すべきは香川を生かす戦い方た」 しかし、 2 ボランチでも守備が安定 をモノにできなかったシーンも、フ していないのが現状だ。ならば、ホ イニッシュの前までの動きは悪くな ランチを減らして攻撃に比重をかけ かった。あそこにいたから " シュ てもいいはずである。いずれにして ートが打てたわけで、その点は多少 も、 UAE 戦とタイ戦で致命的なミ なりとも評価していいはずだ。かっ スを犯した長谷部にこのまま依存し て内田も、代表の香川についてこう てもいいのか。あのキャプテンシー 言っていた。「真司の動きを見てい は大きな魅力だが、今後も代表戦で る選手が少ない。良いタイミンクで 同じようなミスが続くなら・・ 少し可哀 飛び出しているのに・ ス 川と実力的に遜色のない清武 タメンから外すべきは長谷部だろう。 想な部分はありますね」と。 をトップ下に起用する手はあ むしろ模索すべきは香川を生かす る。だが、香川ほどのタレントをベ 戦い方だ。例えばウイングには本田 ンチで燻らせるのは得策ではない。 ワールドカップ・アジア最終予選 や宇佐美以上に球離れがいい選手を 起用し、「真司くんとは感覚が似て の U A E 戦とタイ戦ではゴールもア いる」清武を香川の近くに置く。ウ シストも決められなかったことで、 イングの人選はともかく、インスピ 印象を悪くしたのは確かだ。「 1 0 番 レーションが合う香川と清武をイン なら決定的な仕事をしろ ! 」と批判 サイドハーフで並べる布陣 ( 4 ー 1 されても致し方ない部分はある。 ー 4 ー 1 ) は試す価値かありそうだ それでも、いくつか決定機に絡ん ャ OMO 第 「ボランチか 1 枚 ( 例えば山口 ) で だ事実は見逃せない。タイ戦でヘッ 2 ボランチで守れないのなら一一 - 。攻撃に比重をかけ 大丈夫 ? 」との懸念はあるだろう。 ドをタした場面も、 G K との 1 対 1 て、インサイドハーフに香川と清武を並べる手はある スタメンで 起用すべき ! 香 = ②広島由寛 「攻撃を加速させる多彩なアイデアの持ち主」 スタメンで 一三ロ ( 本誌編集部 ) 両サイドが空く。その使い分けに問 チャンスメイクにも関与できる位置 でこそ生きる。プレーするエリアは 題があっただけだ 局面が狭くても、打開できる力が 相手ゴールに近く、密度は濃いが、 ある。わずか半歩しか動いていない バスを引き出すため、フリーになれ 時もあるが、その微妙なポジショニ るわずかなスペースを見つけようと、 ングを察知して、正確にポールを供 頻繁にポシションを修正する 給できる味方がいればベストだ。そ このオフ・サ・ポールの動きに の意味では、川崎のバスサッカーで 香川の凄みが凝縮されているのでは 鍛えられている大島は、有力なバー ないだろうか。バスを受けた後のタ 越したスキルと豊富な実績は、 トナー候補だろう。 ーン、ワンツー、スルーと、多彩な 日本人選手の中ではトップク アイデアで真ん中をこじ開ける術も ラ「背番号 10 」が似合う数少な 持つ。相手からすれば自由にやらせ ' 、い選手で、ただ巧いだけでなく、有 たくない位置で、優れたレシーバー 余るサッカーセンスに裏打ちされ 役として機能する。脆弱なキープカ 、魅せるプレー " で観客を楽しま を逆手に取った球離れの良さは、「縦 せてもくれる。度重なる決定機逸で への速さ」を重視するハリルジャパ 非難を浴びているようだか、チャン ンにおいて、攻撃を加速させる要因 スにさえ絡めない選手よりはましだ。 となる。 UAE 戦は攻撃が中央に偏 先発から外すほど、不振を極めてい りすぎていたことが指摘されていた るとも思えない。 か、個人的には悪くない傾向だと思 適正は、やはりトップ下だろう。 ショートパスを巧みに操る大島について、ハリルホジ う。敵を引きつけられれば、その分、 高い攻撃性能は、フィニッシュにも ノチ監督も「真司への供給源として興味深い」と語る 起用すべき ! 18
D<LLJ は易しくない。清武のクロス然だ。 ーフタイム に対する警戒を強め、 例えば、 7 ー 2 で大勝したキリン には本田と対面する左を交代さカップのブルガリア戦では、左ウィ せ、手当てを行なった。この時点で、ングの清武に対し、トップ下は香川 日本は上手く機能したパターンを右ウイングには小林悠が起用された。 堂々と捨て、次の段階に進まなけれ本田とは異なり、小林悠はサイドに ばならなかった。 開き、裏のスペースへの飛び出しを ところが、清武の周囲には、ふた常に窺いながらプレーする。そのた つの困難があった。ひとつは、自らめ、相手最終ラインを釘付けにし、 の後方に位置する左 cocn の酒井高徳中央に入った清武は、それほどきっ が、番のオマル・アブドウルラフくないスペースで、香川とのコンビ マンを気にして、オー ーラップをネーションを謳歌した。 控えめにしたこと。後ろからサポー また、この試合の左は、スピ トはするが、追い越す動きは少なか ードのある長友佑都。分には、清 った。もうひとつの困難は、逆サイ武が中へ入り、相手を引きつけ ドの本田が中央に絞るため、清武もたところへ、長友が上がってサイド 中へ入ると、渋滞を起こすこと。しチェンジを受けてクロスを送る。こ かも、清武、香川、本田は誰も裏へれを香川が頭で合わせて、 2 点目を 飛び出さない。攻撃が詰まるのは当挙げた。このブルガリア戦の布陣は、 清武にとって理想的だった。 清武を左ウイングに入れる場合、逆サイドには裏への D<LLI 戦は、ひとつの有効パター 飛び出しが得意な選手を置きたい。小 林悠⑩は適任者だ ンを封じられると、機能不全に陥っ た。宇佐美貴史や原口元気とは違い 清武は単独で仕掛けるタイプではな い。サイドで受けてクロスという単 純な形を見切られたら、中へ入った ーラップを呼び込んだり と、味方と連係して攻撃に変化をつ 。たしたか、ふたつの難事情によ UAE 戦の フォーメーション 左からのクロスは効果的も、徐々・ に攻撃が停滞。本田が中に絞り渋 滞が起き、酒井高が攻め上がりを 自重したため清武は生きなかった。 岡崎 岡崎 ・青 小林悠 ・青 武 大島長谷部 酒井高・。・酒井宏 森重吉田 SYSTEM 4-3-3 柏木長谷部 長友・・酒井宏 森重吉田 4-3-3 ブルガリア戦の フォーメーション 相手を釘付けにする小林悠の働き により、清武は中央で香川との連 係を謳歌。また後方から長友の追 い越しもある、理想の布陣だった。 SYSTE M スピード豊かなの存在も清武が輝くためには必要 だ。 6 月のブルガリア戦では、長友⑤と好連係を見せた とが鉄則となる。攻撃の幅を作りつ つ、中央に人を集めるためだ。 右 co のマリアーノは、スピード ーラ 豊かで、ダイナミックなオー ップを得意とする。清武が中へ入っ たことで空いたタッチライン際を追 い越していく。このブラジル人との 組合わせにより、清武は水を得た魚 になる もちろん、 cncn が上がる場合は、 その裏をカウンターで突かれるリス クを考えなければならない。セビー ジャの場合は、中盤の底のステべン・ エヌゾンジらが縦パスを潰しつつ、 清武も素早くプレスパックして、ス ペースを埋める。この補完関係が成 立していれば、問題はない。 この視点で D<LLI 戦に話を戻すと、 前半から清武を酒井高がアグレッシ 、フに追い越していれば、もっと違う 展開もあり得た。しかし、そうなる と、カウンターの起点である 0 ・ア ブドウルラフマンを誰が潰すのか。 左ボランチに入ったのは、これが < り攻撃が詰まったこの試合では、そ代表デビュー戦となった大島僚太だ。 れが上手くいかなかった。そうなっカバーリング能力に優れる山口蛍が た場合、この布陣なら左ウイングは起用されていれば、サイドは思い切 独力で突破できる宇佐美のほうが適って攻撃できたかもしれないが、デ 任だ。同じポジションでも、周囲とイフェンス面で心許ない大島が入る ーラップ の組み合わせにより、これだけの違状況では、酒井高がオー いか出る を控えた判断は然るべきだ。実際、 酒井高の守備は効いていた。 固定するより重要なのは D<LLJ 戦の攻撃は、裏へ抜ける選 裏を狙う選手を伴うこと 手かおら。す、 ( 佇き詰まった。小林悠 一方、セビージャでの清武は、右が逆サイドに入るか、長友が後方に ウイングや右のサイドハーフなど、入るか、あるいは後方に酒井宏樹を 右寄りで起用されている。これも周携えて右ウイングを務めるか。 囲の選手に注目したい。ポゼッショ ポジションは固定する必要はない ンスタイルのセビージャは、両 cocn が、清武にとって重要なのは、裏を が高い位置を取り、それに押し出さ 狙える選手を伴うこと。その存在が、 れる形で、両ウイングが中へ入るこ清武と香川の共存に華を添える。 7 2 7
香川のスタメン外しは ? った。香川とすればポールに多く触 論えるのは、選手個々の役割分担と、 チームとしての「ビルドアップ」「ゲ りながらリスムを作って、「チャン ームメイク」「チャンスメイク」のスメイク」の局面で変化をつけるの 共通ビジョンができ上がっているか かメインの仕事になる。お互いに狙 いどころを分かっているから、次の らだ。例えばーーシーズンで = = ロえ ば、 OO のマツツ・フルメンスがビ展開をイメージしやすい ルドアップから展開し、イルカイ・ ところが、日本代表では役割分担 ギュンドアンが運び、香川が変化を がまだまだ曖昧に感じられる。「ビ つけ、マルコ・ロイスやヘンリク・ ルドアップ」やパスを中心にポール ムヒタリアンが抜け出し、 OLL のピを運べるが、そこからの「チャンス ドルトムントは役割分担が明確。攻撃のイメージを共 エールⅡエメリク・オーバメャンか メイク」で問題を抱えてしまう。誰 有できているからこそ、香川は輝いて見えるのだろう 决めるという、共通のイメージがあが、どこで、何を、どのようにプレ ーすべきかが定まっていないから、 とかしなければ ! 」と責任を感じて 選手 < が「ここだ ! 」と思っても、普段以上のプレーをしようとするが 判断力に乱れがあるなかでは、不用 選手は「あそこでしょ ! 」となり、 マ 決定的なプレーにつながらない。香意なチャレンジでポールロストにつ キ Ⅱにしても、起占がないままホー ながることが往々にしてある。決定 か運ばれてきたり、出口がないまま機に慌ててしまうのも、こうした悪 勤ポールを受けて、そこからチャンス循環に苛まれているからだろう。 を に持ち込めずにいる。 香 み 原口で香川のスペースを作り 一時期不振に陥ったーシーズ ハスの出口も確保せよ ロ ンのドルトムントもそうだった。各 原 こうした状況を改善するには、自はないだろうか。 備は崩せない。サイドか 局面で選手が考えてプレーしている 出 と、必然的にプレースピードは遅く分たちのサッカービジョンと各選手 ヘルタ・ベルリンでは左ウイングらの 1 対 1 だけではシンプル を なり、それに伴い動き出しのタイミの役割を整理することが大切だ。攻が主戦場だが、攻撃センスだけでなすぎる。例えば、岡崎慎司が作 り出したスペースにタイミング良 ングがズレて、パスミスも増える。撃の起点を作り出せる選手が必要で、く、冷静なゲームメイキング、疲れ 攻悪い流れを変えようと、「俺がなん具体的に名前を挙げれば原口元気で知らずの運動量と危機感知力で開幕く飛び出す動きが重要になる。そ 連勝に大きく貢献した。なにより魅う考えると、ドリブルやラインブ 力なのは、スピードに乗ってボ 、ールレイクの動きで敵の背後を突ける、 サ移か る両にロむ の を縦に運べる占だ。ヴァイッド・ハ 武藤嘉紀や南野拓実もより持ち味 ひな ド原込 人 運とにイち リルホジッチ監督はその総合力を評を生かせるはずだ。 を点スサ入持 起一右侵と 価し、ボランチやインサイドハーフ「香川真司」という名前は世界中に ル一でヘかへへ ルホ。んス識前ト の適性を認めている。 知れ渡っている。対戦国が要注意 ドでる込のむ意ル一 ルせり裏込の一ユ 原口が虚を突いたドリブルでポー 人物として最大限のケアをしてく プさ入たひ手ゴシ リしにき - 飛相は ルを運び、相手の守備がズレたスべるのは当然だ。だからこそ、香川 以ド生スでがで藤け ーレ ースに香川が入り込んで起点となる。を経由しなくてもポールをゴー / たを一で野き武受 いレベし南動、を 次の段階として、前線の選手が連動前まで運べるようになれば、その 突ズス出とのにス をにのき藤野隙ハ して裏のスペースを攻略していかな 独特な神出鬼没の動きが攻撃を活 虚備そ動武南る一 が守がののとい , ければならない。そのためには、最性化させ、ゆとりが生まれればゲ ロの川崎ド崎てス 原手香岡イ岡つら 終局面でクバスの出口 % がもっと必 ームメイクにも余裕をもって関わ ①② 3 0 要だ。足もとのパス交換だけでは守れるようになるはずである。 トップ下・香川の活用イメージ 1 原口・ 本田、清武と共存させる場合は・・ ポイントは相手のバイタルエリアにスペースを 作り、その空間を使うこと。香川も中央にスティ するのではなく、プレーエリアが狭くなったのな らサイドに抜けて変化をつけるなど、動きに工夫 がほしい。空いたスへースに顔を出し合う関係性 を、清武や本田と築くことが必要だろう。 で本 な田 香清 自⑩ 工てト 夫も ほう いけ 1 を
を分水嶺としてがらりと入れ替わっ たのは、スペイン人のメンタリティ だ。木村は、周囲の監督仲間たちが 吐き捨てるようにこきおろしていた のを覚えている。 = = ロ葉の裏にはク絶 望 % か張り付いていたに違いない 「あんなのスペイン代表 ) 、永 遠に勝てないさ」 それが欧州の頂点に立った瞬間 ころりと変わった。人の意識の持ち 方は一瞬で変えられる。しかし、一 瞬では変わらないものもある。 例えば、パスサッカーの伝統だ。 木村は証言する。スペイン各クラブ の育成部門や少年サッカーでは、か れこれ年以上、パスをつなぐサッ カーか圧倒的な主流だったと。ヨハ ン・クライフ監督の下でリーガ・エ スパニョーラの 4 連覇などをやって のけた、年代前半のバルセロナが その源流だ。 スペインはフィジカルが弱いから ハスサッカーに舵を切ったという見 方は、誤った思い込みにすぎない コンタクトプレーを恐れない気持ち も、実際に当たり負けしない強さも、 昔から存在した。少年サッカーでも 存在したのだと、木村は証一言する。 別の角度から見れば、スペインか ブレていたのはピラミッドの頂点に 位置する代表だけだった。 LUDCO 制覇は年大会が最後で、ワールド カップは 2010 年大会が初優勝だ。 ネガティブな結果の連続が代表監督ッカーをベースとしたカウンター」 やその任命者たちを右往左往させてはありえても、その逆の「カウンタ いただけで、ピラミッドの土台は実 ーをベースとしたパスサッカー」は ありえない は安定していたのだ。 スペイン・サッカーのこうした軌 競り合いか続くサッカーには、当 たり負けしないフィジカルが不可欠跡から、得られる教訓はどこにある だ。パスをつなぐサッカーも、より か。表層だけをあげつらうな。実態 普遍的だと言えるだろう。「パスサをよく観察せよ。とりわけ、本質や FOOTBALL マイノリティ リポート 少数派の異論が 日本のサッカーを進化させる 近道なんてどこにもない 普遍性をきちんと踏まえているかをう究極の選択だ。 。例えば、フィジカルの強さは「そもそもサッカーは重層的な構造 スペインでは少年サッカーにもあるを持っていますから、本当は両立で きるんです。アッチもやろう、コッ とい一つ。では、日本はど一つなのか ? チもやろうって。日本人は真面目で 意味のないニ項対立の議論 曖昧さを許さない。せつかくのその 重層的たからこそ奥が深い 美徳も過剰になりすぎると、不寛容 美徳も過剰になれば欠点になる。 になってしまうんですよ」 、木村のこの持論が当てはまる最近の木村は海外サッカー専門誌『フッ 具体例は、リオデジャネイロ五輪のトボリスタ』の元編集長だ。ジャー 日本代表だ。 ナリストとしての活動も大切な軸足 「五輪代表の攻撃が反映していたののひとつであり、次の話には自戒を は、公の利益を大切にしようとする込めている。 日本人の良さでしよう。パスをつな 「日本だと、議論がニ項対立になり がちじゃないですか。重要なのは 1 いで崩そうとする意識の高さは、バ ルセロナ以上でしたよ。あの攻撃の対 1 の強さだよ、いや、やつばりパ スだよって具△口に。そうなりかちな やり方を例えばサンパオリ ( セビー ジャ新監督 ) あたりに見せたら、絶のは、やつばりメディアがサッカー 賛すると思います。美しいサッカー の奥深さをきちんと伝えていないせ でしたし、レベルの高さ、志の高さ いだと思います。サッカーのスタイ ルだって、ポゼッションとカウンタ にびつくりでした」 その一方で同じ五輪代表の守備は、 ーは例えば 7 対 3 くらいの比率で両 公の利益を尊重しすぎるあまり、美立できるんです。サッカーは重層的 だからこそ、奥か深いんですよ」 徳が過剰の欠点となっていた。 「完全に責任逃れの守りでしたよ木村がもうひとっ懸念しているの は、み感動のショーアップ化だ。 ね」 なにかと過剰になりがちな日本の 「行き過ぎたセンチメンタリズムで 昨今の傾向を、遠く離れたスペインす。べンチにカメラを入れる演出な んかしなくても、サッカーは十分楽 から木村は懸念している 「規律とか、公とか、社会を大事にしいのにね」 するのはいいことですよ。でも、 お涙頂戴を否定するわけではない いことか過剰になりすぎると、窮屈か弊害の恐れか心配なのだ。 「サッカーそのものへの理解が、進 う分たプだに になりますからね」 し自しが表占 とは」徳代欠 極端に傾きがちな傾向も過剰になまないんじゃないかって : : : 」 覇ち信美輪が 連た確の五徳 スペインに照らしたこうした客観 ってきた。例えばリオ五輪の代表な 3 人「人オ美 会ンを本リじ ら、木村は攻撃の美徳はプラスに評的な比較は、向こうに根を張る長年 大ィ一日た同 要ペ力はしは 主スツで用で価し、守備の欠点に修正を加えるべの蓄積ゆえに説得力を持っているに 際、サ撃作備 国にの攻に守きだと考える。しかし、実際に幅を違いない。日本を遠く離れているか ] 業ち ] ス 医偉た佑ラ 利かせているのは、攻守一緒くたのらこそ可能な批評ーー・木村のもう 否定だったりする。あるいは、コッひとつの使命がそこにあるはずだ。 チか駄目なら、アッチへ行こうとい ( 文中敬称略 ) ま〃ー 74
00 一 最適解は」 著者プロフィールは P8 ~ 9 でご確認くたさい。 [ 特集 ] 日本はワールドカップに 辿り着けるのか ハリルジャパン危機説を ・一一、 10 の論点 " から 検証する 識者アンケート カウンター対策で山口か遠藤は置きたい U A E 戦とタイ戦で致命的なミ 「デュエル」の弱さが露呈されて スを犯した長谷部だが、やはりそ しまう。そのため中盤に守備力の を の経験値は日本代表には必要だ。 ある選手を置いて、カウンターを 砂 コンディションさえ整えばチーム 遅らせたい。タイ戦の山口はこの の中心として活躍できるはず。も 役割をこなして勝利に大きく貢献 しも長谷部が出場できないのであ した。長谷部の相棒は山口か、同 れば、経験が豊富でフィジカルが じく守備力の高い浦和の遠藤のど 強い青山を招集したい。 ちらかが理想か。 UAE 戦では長谷部の相棒に 中盤でパスをつないでくるチー 攻撃センスが持ち味の大島が起用 ムであれば、山口がパスの起点を された。ただ最終予選の初戦とい 消せばいい。ロングボールを使う う緊張度の高い試合でデビューさ ーチームであれば、遠藤が C B と協 せたのは、気の毒で仕方なかった。 力してエースを封じればいい。 しかし、問題は大島の出来の良 試合の流れを読み、テンポを変 し悪しではない。そのポジション えられる選手がいないのも日本の に、どのような役割を求めるかだ。 ー大きな課題に挙げられる。 U A E 09 アジアの戦いで怖いのは、カウ を戦でも先制したあとに試合を落ち 遠藤航 ( 浦和 ) ンターを食らって、相手の強力 F 一着かせていれば、逆転はされなか 0 爻 0 W に日本の D F とのマッチアップ った。状態が万全であれば、遠藤 山口蛍 ( c 大阪 ) に持ち込まれる状況。そうなると 保仁の復帰も待望したい。 浅田樹リオ五輪で出色だった大島は使い続けるべき素材 リオ五輪を見ていても、大島の 第世代交代の促進とは矛盾する部分 落ち着いたプレーぶりは出色だっ ーもあるが、キャプテンとしてのリ た。少々相手に寄せられてもまっ ーダーシップを含めて考えると、 たく慌てずパスを出し入れし、状 長谷部をすぐには外しにくい。経 況次第では自らもドリブルでポー 験の浅い大島の指導係としても適 ルを持ち運べる。また、先の U A 任だ。とはいえ、過去の日本代表 E 戦を見ても予想以上に守備での を見ても、 30 代の選手はいつ大き 貢献度は高かった。現状では物足 く調子を落とすか分からず、長谷 りない部分があっても、使い続け 部に頼り続けるのは危険だ。親善 ていくべき素材だ。 試合なども上手く活用しながら、 攻撃の組み立てでは柏木も引け を山口、あるいは浦和の遠藤に切り を取らず、視野が広い点では大島 第替える用意は必要だ。 以上だと思うが、年齢的なことか また、両 S B も含めた全体のバ ら大島を優先したい。いずれにし ランスをどう取るかにもよるが、 ても、大島、柏木のいずれかはポ 今のように攻撃が中央に偏るなら、 ランチに置く必要がある。そうで SB のポジションを下げて、その ないと、タイ戦のように攻撃が非 分ボランチが縦のポジションチェ 常に単調なものになってしまう。 ンジを繰り返して崩すほうが有効 若い大島を使うにあたって、パ ではないか。そうであれば、大島 ートナーには長谷部を起用したい。 と柏木を組ませてみたい。 ー BEST 山口蛍 ( C 大販 ) 長谷部誠 ( フランクフルト ) OP 引 ON 長谷部誠 ( フランクフルト ) 青山敏弘 ( 広島 ) OP ON M aki A A A BESTt 長谷部誠 ( フランクフルト ) を 大島僚太 ( 川崎 ) 山口蛍 ( c 大阪 ) 柏木陽介 ( 浦和 ) X 大島僚太 ( 川崎 ) ・ X 大島僚太 ( 川崎 ) 編 OP 引 ON A OP ON 28
関連企画③ 現役指導者の見解 健た トレ帰 た合 合の の日 キ息 2 ルの月 ビが スッ ロゲ ャ明 1 メ傷 メゲ旺 2 オ在 無侖、。 とんなチームや環境でも るのか。あるいは、クラブでは干さ どんな人「にもそれそれ一「 れていても代表では抜群の働きを見力を発揮するのが一流選手の条件で 機能するための条件がある あるのは間違いないゞ、 せる選手がいれば、逆にクラブチー ある国で >>& 級の活躍をした選ムでは活躍できても代表チームではプレッシャーを受香川のポ = にる ョンでは、自力で、しれをコントロー 手がいたとする。噂を聞きつけた世なぜかパッとしない選手がいる、と ルするのは難しい いう現象についても同様だ。 界各国のビッグクラブが、「ぜひ、 ドイツの心理学者ャン・マイアー 我がクラブに ! 」と懸命の交渉を行 ビルドアップまでは機能 は、ある講演会でこう演説している。 トき なうだろう。争奪戦の末にようやく 問題はその先の程た 移籍先が決まると、満面の笑みで写「どんな人間にも、それぞれ機能す 真撮影に臨む選手とクラブ関係者の洋るための条件がある。社会性や嗜好サッカーの攻撃局面は、「第ル卞 姿が一斉にメディアで報じられ、サ性は異なり、人間関係の築き方にもアップ」「ゲームメイク」「チャンス メイク」の 3 つに大きく分けられる。 ポーターは喜びの歌を歌う。これで特徴がある。実力を発揮するために ン生 ~ ビルドアップは攻撃の構築段階で は、自分を 100 響信頼してくれる 「今季の我がクラブは安泰だ」、と。 しかし、鳴り物入りで加入した選人間の存在が身近に必要だ。人を外あり、自分たちでポールを回しなが ) しくも へて ら狙い通りのポジショニングを取り 手が、必ずしも期待通りに活躍するから直接変化させることはできない。 攻撃の体制を整えることが目的だ。 保証はどこにもない。序盤から思っ自分自身の環境適性などから新しい 「ゲームメイク」では、そこからポ ム見を たようなプレーができずに躓き続け世界観が生まれてくるのだ」 カチ O の ルⅢをノ ールを運び、チャンスの起点を作り ると、「そもそも実力不足」「人間関今回のテーマである「日本代表で サコ。ゲ ド割道ヒ 住 < アめ係で苦労して、環境に馴染むことがの香川真司」について考えるうえで、出さなければならない。やボラ 在のを O 務 ンチから OI-L への鋭い縦パス、ある ク認 , をできなかった」「ビッグクラブのプこの視点は非常に大切だろう。クラ ル公当は督 ト = にト生 いはスペースへとドリブルで持ち上 ブ相在監レッシャーに耐えられなかった」なブと代表ではプレーするチームが違 イ、に現で えば、対戦する相手も異なる特徴をがり、相手の守備にズレを生じさせ フカ 2 蕉のどの批評がメディアで飛び交い ・ツレ経一 ッサ < をリ がつくと彼の名前はスタメンのリス持っている。また、限られた枠の中られるかがポイントになる。そして からセレクションで選手を集める代「チャンスメイク」では、攻撃方向 トから消えていた。 イに之 / ド地内 けに実国 これは、決して珍しい話ではない。表チームでは、それぞれの性格や人とスピードに変化をつけて相手のイ す年 ( のの 功者吉 成一予の 9 スで朽 だが、なぜあるクラブではヒーロー 間関係、環境適正能力などを配慮し、メージを凌駕し、一気にゴール前ま き。セル の目、指中 ・者イブ ( 級の存在で、別のクラブではべンチ実力を最大限発揮できるための最適でポールを持ち込む。 のこ役・の導ライ巧 析か指グラ一 ドルトムントでの香川が輝いて見 香誰そ現分な一ンフ , ウォーマー止まりという現象が起きな環境を手にすることは容易ではな [ 特集 ] 日本はワールドカップに 辿り着けるのか ハリルシャパン危機説を 当 0 の論点″から 検証する 16-17 シーズン ドルトムントの基本フォーメーション オーバメャン ( ラモス ) 香川 シュールレ ( エムレ・モル ) ロイス ( デンペレ ) ( ケツツェ ) カストロ ロテ ( ウアイグル ) ( シャヒン ) ピシュチェク バルトラババスタソプーロス ( バスラック ) ( ギンター ) ( ペンダー )
点 ホジ、ンヨンは ? 関連企画②イタリア人記者の見解 ミラン番記者が考える XOZO< の活用法 [ 特集 ] 日本はワールドカップに 辿り着けるのか ハリルジャパン危機説を 当 0 の論点″から •nirafef 検証する 文・弓削高志 ( フリーライター ) シアからイタリアに活躍の場を求め なるをろう」 2014 年 1 月以降、ミランの“ 10 番″ 度重なるポシション変更を受け入れ、与えら 田圭佑は複数のポジションで起用 れ れたタスクを黙々とこなす本田は、近年のミラ てきた。ヴィンチェンツオ・モンテッラ監督 ンで使い勝手のいい選手たった。昨季のヾニシ の下でチームの若返りが進み、イタリア手 ミハイロヒッチ政権下で改めて見せト献身 ヤ・ 的な守備によって、本田は、、中盤のオー元ラウ が重用される今季はリーグ開幕 3 試合で ンダー " という認識がイタリアで定着している。 間は 20 分程度だが、そんな本田のベスト ョンをイタリア人記者はどう考えている たたし、そう評価れな、ゞら、実は中盤で一 「右のインサイドハーフ」と回答したみが、カ 度も使われていないホジシッがある。それが、 ゼッタ・デッロ・スポルト』紙のミラ彡番記者 イタリア風に言う「レジスタ」 ( 演出家 ) だ。 マルコ・ / ヾソットた サン・シーロ ( ミランの本拠地 ) の目利きであ 「トレクアルティスタ ( トップ下 ) としてま るフェテーレ記者は、、、レシスタ本田 " につい 昨季の序盤戦で正直失望させられた。ても、 て次のように述へた 季のチームで言えば右寄りのエリアでプ 「最終ラインの前でホールを捌くレジスタとし る F W のスソかスペースを突く動きを、 は ても、本田は十分にプレーできると思う。試す 引き出すことができる。それに本田はティフェ 価値はある」 = 000 0 000 ー←、 00 = 0 、 03 現在、レシスタにはキャプテンのリッカルド・ しい。ミランに来てからというもの、彼の モントリーポが鎮座している。そのモントリー 力の向上は著しいと思う」 ホにしても、かってはサイドハーフとインサイ 同じ「右」でもウインクとして推している ドハーフが本職で、同期入団だったナイシェル・ ンク ( 現ガラタサラ / の負傷離脱をき 0 が、『コリエレ・デッロ・スポルト』紙のべ ラン記者フリオ・フェデーレだ。 にレジスタへとコン ート。そうしてレギ 「モンテッラ ( 監督 ) が現時点で本田を主戦力 ゞ経緯る。 として評価しているとは言い難い。それでもミ 、し、本田りく環境は極めて厳しい。 ランの 4 ー 3 ー 3 でベストボジションを探すな 丿工 A でわずかコルに終わった昨季、ア ら、やはり慣れているという意味で右ウイング 。ストを連発しな一時期を除けば、サン・ ロのプレスルムで本田の攻撃面での貢献 えている。 田頑 をる声はほとんど聞かれなかった。ヨーロ が固 確かに、モンテッラ監督は頑固な一面を持つ 右な 、パ・カップ戦に出場しない今季のミランで、 指導者だ。「これだ」と一度定めたものを翻す イ面 彼がここから巻き返し、前目のポシションで定 ケースは減多にない。 往置を確保するのは至難の業だろう。 でつ それでも 当たり負けしないフィジカル 序モ 実際、パソット、フェデーレの両番記者も「モ と攻撃へのプレービジョンを兼備する本田のア をテ ンテッラが求めているのは足もとが柔軟で、瞬 ンカー起用は、決して荒唐無稽なアイデアでは すラ の監 発力のあるプレーき一だ」と見解は一致。また ないだろう。攻撃的なポジションでチャンスが は督 難の この背番号 10 か「リサーブプレーヤーという見 掴めないなら、レジスタへのコンバートは現状 を覆すのは容易ではない」とも異ロ同音に答 を打破する一手になるかもしれない。 か本 〃ー 16 ロ ミランの基本フォーメーション / 、ツカ ( ニアング ) ニアング ( L ・アドリアーノ ) ポナベントウーラ ) ( 本田 ) ・ ( ラバドウーラ ) ・ にアング ) ポナベントウーラ (M ・フェルナンデス ) ( ベルトラッチ ) ( バシャリッチ ) モントリーポ 当 16 ー 17 シーズン ソサ ( クッカ ) ロマニョーリ ( サバタ ) テ・シリオ ( アントネッリ ) ( バンジョーニ ) SYSTEM 4 ヨ -3 ドンナルンマ 監督・モンテッラ システムの基本は、 4 ー 3 ー 3 。本田は、組み立てからフィニッ シュまで攻撃の全プロセスに絡むスソの控え要員に甘んじている ア / 、一テ ( デ・シリオ ) ゴメス ( バレッタ )