ちゃん - みる会図書館


検索対象: くまの子ウーフ
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1. くまの子ウーフ

おさとうがたりないかしらっておさとうをいれて、またひとロ。」 ゥーフはごくりとのどをならしました。 「あら、おいしくなったわって、またなめるんだ。おかあさんってね、とく しちゃうね。あんなにいくどもあじをみるんだもの。」 「だから、ウーちゃんもするでしよう。」 ビビはくちばしを空へむけて、はねをばたばたさせてわらいました。 「ウーちゃんがコックさんになってもおんなしよ。はじめにどうかなってあ くち じをみて、ちゅうとでひとロたべてみて、ちょっとへんだとまたひとロ。 これでいいかなとまたたべて、うん、一、れで、 しいって、ペちやペちやペ ちゃ。でも、ほんとうにこれでいいかな。さいごにもいちどペろペろペろ。 そこでごちそうはもうなくなっちゃった。」 「だからよ、ウーフはとてもコックさんにゃなれないさ。」 くち くち 130

2. くまの子ウーフ

もじよもじよはって、すきなところから糸でぶらさがってぶらん一、してさ。 うえ 人のあたまの上におっこちてびつくりさせたり、おもしろかったなあ。」 「きみはいろんなことができていいな。糸でぶらんこ。ああ、だめだ。ぼく なら糸がきれちゃうし、上からおちておどろかそうとしても、。ヒビちゃん やきみならいっぺんにべっちゃん一、。ツネタくんでもあぶないや。」 と、ウーフはうらやましそうにためいきをつきました。 「ところで、インタビューはもうおしまいにしてくれよ。ぼくの朝ごはん、 まだだからね。みつをすわなくちゃ。」 くち ちょうちょはストローのような長い口を、花のおくにさし一、んで、みつを すいはじめました。 「はあ、ぼくもみつはだいすきだ。ちょうちょはみつをすうけれど、ぼくは なめるんだ。」 ひと なが あさ 144

3. くまの子ウーフ

「そいで、みんなでさわいで、ウーちゃんがヘびのしつ。ほをつかんで、そい で、ゲラさんのおよめさんが、えいって、ヘびの目だまつついてやつつけ ちゃったのよ。」 「やあ、ウーちゃん、ありがとう。」 「ゲラさんのおよめさんが、つよかったんだよ。」 と、ウーフカしいました。 「およめさん、ばんざい。ゥーちゃん、ばんざーい。」 と、ビ。ヒが羽をひろげてさけびました。 「あらあ。」 およめさんは、みるみるあかくなりました。 「あたし、どうしよう。ほんとは、もっと、やさしいおくさんなのよ。」 およめさんは、はずかしそうに家の中にかくれてしまいました。 はね いえなか

4. くまの子ウーフ

になるんだよ。それからねえ、おたまじゃくしはかえるになるんだよ。」 「あら、よくしってること。」 ました。 と、おかあさんがいし 「でも、ぼくはひょこだった ? けむしだった ? ちがうね。なんだったの ? 」 「ウーフはね。」 と、おかあさんはいし ました。 「くまのあかちゃんだったのよ。小さくて、くつのなかにはいっちゃうくら いかわいいあかちゃんで、おかあさんのおちちをのんで大きくなったの。」 「それからはちみつなめて、。ハンをたべて、。ハナナをたべて : げんき 「そうよ。いろんなものをたくさんたくさんたべて、元気なくまの子になっ たのよ。」 「そうかを まくもちゃんとなっちゃったんだよ。」 おお こ 148

5. くまの子ウーフ

すると、ビ。ヒはとってもうれしそうにわらいました。 「びーびーびーちゅるちゅる。 ああおかしい。あたしなんか、もうなんにもならなくていいんですよ。あ たしなんか、なりたいものになっちゃったんですからね。」 「へえー、なっちゃったってえ。」 ゥーフは目をまるくしました。 そら 「そうよ、あたしはもと、ふわふわの毛をした小さなひょこでね、空もとべ なかったのよ。でも、いまはこんなりつばな小鳥のおじようさんでしよ。 ことり・ あたし、びいびいのひょこちゃんから、小鳥になったのよ。空もとべるし、 うたもうたえるわよ。 びーびーびーちゅるる。 ゥーちゃん、。ハイバイね。」 ことり 138

6. くまの子ウーフ

も、なんてからだが。ほか。ほかするんでしよう。 「あついや。」 ゥーフはてぶくろをぬぎました。 「うん、あついな。」 ツネタもえりまきをはずしました。 「ウーちゃ】ん。」 むこうでだれかが手をあげています。 「あ、うさぎのミミちゃんだ。リスタくんもいるよ。おー てごらんよ。・ほくたち、ゆきだるまっくってるんだよ。」 と、ウーフがしいました。 「あたしもよ。でも、もうころがせないの。てつだってよ。」 「よしつ。」 ちゃん、き 178

7. くまの子ウーフ

もとに、あかいほたんが、ころんとおちていました。 「ほら、みつかった。」 ゥーフは、ボタンをミミにわたしました。 「ぼくなんか、目がいいんだね。すぐにみつけちゃった。」 それから、ウーフは、 の耳をながめました。 おも 「でもさ、これ、さっきはきのこかと思っちゃったよ。ねえ、 ウ 1 フは、たすねました。 「うさぎの耳って、どうしてそんなに長いの。」 おと 「それはね、なんでもよく音をきくためよ。」 と、ミミがこたえました。 「おかあさんが、教えてくれたわ。うさぎはよわい動物だから、こわい人の あしおと おと 足音や、ふつうとかわったもの音は、なんでも早くきこえなくちゃ、こま みみ みみ なが はや どうぶつ ちゃん。」 ひと

8. くまの子ウーフ

それから、 ミミがあわてておとしていったボタンをひろいあけました。 「このボタン、せつかくみつけてあげたのに。」 すると、ツネタはそのボタンをつかみました。 「ミミちゃんは、きみとあそばないって、 いったろ。じゃ、ぼくがあそんで やるさ。」 ツネタは、くるっとうしろをむくと、 ちゃーん。」 のいったあとをおいかけました。金いろの大きなしつ。ほが、つりが ねそうの花となでし一、の花の上を、おどりながらかけていくのをみて、ウー フは、も、つ一」、 「うーふ ] う。」 と、大きなためいきをつきました。 おお きん おお 102

9. くまの子ウーフ

ツネタが口をばくばくさせてわらいました。 「そうかなあ。」 ゥーフはかんがえこみました。 「よしつ、ならね、・ほく、」 水をばちゃっとたたいていいました。 「うんてんしゅになるんだ。バスのうんてんしゆだ。えんそくの子どもをの せて、山へいくの。きもちがいしょ ゥーフはハンドルをにぎるまねをしました。 きやまあか みぎ 「右にみえますのはぶなの木山。赤いさんかくのやねはうさぎのミミちゃん やま の山ごやです。はるか下にひろがるのはまっ虫草の草原でございます。」 と、ビ。ヒがしやしようさんのまねをしました。 「スはただいまからスカイラインにはいります。スカイラインって、山の みす やま くち した むしそうそうげん こ やま 131

10. くまの子ウーフ

おも ゥーフは、あれと思いました。 ちゃ なでしこの花のあいだに、茶いろのものが二ほん、によっきり立ってみえ ました。 と一、かでみたようなんだがなあ。」 「あれ、花じゃないよね。きのこかな。。 そと くさなか ゥーフは、おさじをおいて、外へでてみました。草の中をかけていくと、 ちゃ なあんだ、茶いろのものは、びくんとうごいて立ちあがりました。 「ミミちゃんか、なんだ。そこでなにしてたの。」 と、ウーフがたすねました。 「きのう、一、一、らで服のボタンをおとしたの。」 とミミカ一、たえました。 「ボタンをさがしてるのか。ぼくがみつけてあげるよ。」 ゥーフは、草のあいだを、さがしました。すると、つりがねそうの花のね はな くさ ふく