ちょう - みる会図書館


検索対象: くまの子ウーフ
46件見つかりました。

1. くまの子ウーフ

くまの子のウーフは、あさ、目がさめてぶるっとふるえました。けさはい つもとちがって、はなのさきがいやにつめたいのです 「おーさむ。」 そういったひょうしに、あらあら、ウーフの口から、おーさむが白いゅげ になって、でていくではありませんか。 「へんだそ。」 ゥーフは、目をまるくしました。 「あれれ、ぼくの口からゆげがでるよ。ぼくはヤカンでもないし、ストーブ にのつかってるわけでもないのにね。よし、こんどはだまっていよう。」 すると、あらあら、こんどははなからゆげがでていきました。 「あは、ぼくがヤカンとちがうのは、ロのほかに、はなのあながふたつもあ るんだ。」 こ くち くち くち しろ 170

2. くまの子ウーフ

「ねえ、ちょうちよさん、ちょっときいてもいいですか。」 「ああ、 と、ちょうちよがはねをひらいたりとじたりしながらこたえました。 「あのう、ちょうちよさん、きみも小鳥みたいにひょこだったの ? 」 「ぼくがひょこだったかって ? とんでもない。」 と、ちょうちよがこたえました。ゥーフはびつくりしました。 「あれ、ちょうちよさんが、「ほく』だって。」 おとこ 「・ほくといってわるい力し ぼくは男だぜ。」 と、ちょうちょはいいました。 「ぼくはひょこじゃなかったよ。はははは、・ほくはねーーー。」 ちょうちょは長いひけをかわるがわるもちあげて、じろっとウーフのかお をみあげました。 なが とり - 142

3. くまの子ウーフ

になるんだよ。それからねえ、おたまじゃくしはかえるになるんだよ。」 「あら、よくしってること。」 ました。 と、おかあさんがいし 「でも、ぼくはひょこだった ? けむしだった ? ちがうね。なんだったの ? 」 「ウーフはね。」 と、おかあさんはいし ました。 「くまのあかちゃんだったのよ。小さくて、くつのなかにはいっちゃうくら いかわいいあかちゃんで、おかあさんのおちちをのんで大きくなったの。」 「それからはちみつなめて、。ハンをたべて、。ハナナをたべて : げんき 「そうよ。いろんなものをたくさんたくさんたべて、元気なくまの子になっ たのよ。」 「そうかを まくもちゃんとなっちゃったんだよ。」 おお こ 148

4. くまの子ウーフ

「ちょうちよくんては。 「なあによ。」 と、ちょうちよがいいました。 「ねえ、きみはけむしだったんだ 「あら、しつれいね。あたしにな ) ム に力しいたいの。」 ・みと、ちょうちょはおこっていいま 「あ、ごめんね、きみ、女の子か。」 おとこ 「そうよ。ちょうちょはね、男で も女でももとはけむしよ。も おんな おんな こ 153

5. くまの子ウーフ

ゅ・一つ【か亠 / 風がふいて、まどのカーテンがふわーっとふくれました。 あお 風といっしょに青いちょうちよがへやの中にまいこんできました。ちょう ちょはひらひらとんでから、かべの、絵のがくにとまりました。 「あっ、ちょうちょ。」 ゥーフは、のびあがりました。 うえ ちょうちょはまいあがって、こんどはテーブルの上のこう茶のちやわんに とまりました。 そこで羽をとじたり、ゆっくり、ひらいたりしました。 かぜ かぜ 5 ちょうちょだけになせなくの はね

6. くまの子ウーフ

おなかのすいたくまの子ゥーフ 力しいました。 「おかあさん、なにかちょうだ 「あら、なにもないの。たまごが 一つあるだけよ。」 と、おかあさんがいいました。 「ゆでたまごにして。」 と、ウーフがたのみました。 「まだ、ゆでたまごできないの。」 「まだよ。もうす一、しまってね。」 こ

7. くまの子ウーフ

「けむしだったんだ。」 「ひえー、けむし ? 」 「けむしったって、くまほども じよもじよじゃないぜ。へへ。」 と、ちょうちょはわらいました。 「けむしからちょうちょになった んだよ。」 「すると、きみ、けむしのとき、 空をとびたか 0 たの ? ちょう ちょになりたくて、なったの ? 」 「けむしのときもけっこうゆかい あお だったぜ。青いはつばの上を、 乙乙 しノ′ / 143

8. くまの子ウーフ

ノノ しグ イ 「おや、ウーフ。もうおとうさん になるのかい」 と、おとうさんがわらいました。 「ううん、大きくなったときさ。」 と、ウーフがしいました。 おとうさんがはたけにでかけた のはら あと、ウーフは野原へいきました。 ちょうちよがひらひらとんでい ました。 「や、ちょうちよくん。」 ゥーフはちょうちょをおいかけ ました。 おお 152

9. くまの子ウーフ

ゥーフはちょうちょをもって、外へでました。 つりがねそうのさいているそばに、ちょうちょをそっとうずめました。 「ウーちゃん、なにしてるの。」 うさきのミミかききました。 あお 「青いきれいなちょうちょだったんだ : と、ウーフがなきながらこたえました。 「かわいそうねえ。」 はおはかに、ドロップをそなえて、おがみました。 「おはか、つくったのかい。」 きつねのツネタが、きて、 ししました。 「ちょうちょのおはかよ。ゥーちゃんのちょうちよがしんだの。とてもかわ いそうなの。」 そと : 。おはかにうめたの。」

10. くまの子ウーフ

かえ ゥーフはつまらなくなって、うちへ帰りました。 こえ そして、いつものように大きな声でいいました。 「おかあさん、なんかちょうたい。 それから、いそいでいいなおしました。 「おっことして、なくさないものだよ。おっことさないもの、ちょうだい ! 」 すると、おかあさんはウーフのかおをのそきこみました。ふかふかの毛の なかで、おかあさんの目がわらいながら、たすねました。 「ウーフ、 いまかけてきて、なにかおっことしたの。」 「ぼく、ううん、わかんない。 ウ , ーフは、くびをふりました。 「あんまりはしったから、二つの足をおっことしたかな。あんまり手をふつ たから、二つの手をおっことしたかな。目はどこかな。」 おお あし