りらるらすし ゥーフのハ ーモニカをききに、ちょうちよがきます。ウ】フのあたまにと むし まります。そして、小さなてんとう虫やかみきり虫たちもやってきては、ウー せつ フのあらいたての石けんのにおいのする毛の中にからだをうずめました。 あか 赤いボタンもようのてんとう虫も、長いひげのかみきり虫も、そこでうつ とりと、さもともだちらしくゥーフのハ ーモニカをきくのでした。 けがわ そしてね、ウーフのあらいたての毛皮は、ほんとうにいざというときのや くにたったのです。 かまきりにおいかけられたばったや、いも虫まで、ウーフの毛の中にころ かりこみました。そして、ウーフは、うるさいかまきりたちを、 「こら、あっちへいけ。」 と、おつばらってやりましたからね。 むし なが なか むし むし なか
「ありがとうよ。ゥーちゃん。」 「ほんとにおめでとう。」 ゥーフは、おじぎをしていいました。 「そいで、あのう、ぼくにおてつだいできることはありませんか。土をほる とか、うちへはこぶとか : ・ : 」 「いやなに、うちならもう、一、の木にきめたんだよ。ふたりとも、この木が 気にいったんだ。木をほるのはとくいだもの。てつだうことなかんかない よ。それよかゥーちゃん、さっきふいてたろ。ォルガンがないから、 ーモニカをふいとくれよ。」 モニカでいいや ーモニカだって ? ・」 ゥーフは、びつくりしました。 「そりや、ふくけど、ねえ、ゲラさん、あんた、ほんとうにたからをみつけ
「よかったよね。」 「よかったね。」 みんなは、びいびいちいちいしゃべりあいました。 こえ すると、。ヒ。ヒがきゅうにかんだかい声でさけびました。 ゲラさんのうちの中か 「しつ、しずかに ! ちょっときいてごらんなさい。、 こえ ら、びいびい声がきこえるわ。」 みんなはおしゃべりをやめて、耳をすませました。 すると : こえ ほんとうに、そうです。家のおくのほうから、かすかにびいびいという声 がきこえてきました。 「あっ、・ほうやだ ! ひょこが生まれたんだ ! 」 ゲラは、とびあがりました。あわてて、あたまからさかさに家の中におっ みみ いえなか なか
おさとうがたりないかしらっておさとうをいれて、またひとロ。」 ゥーフはごくりとのどをならしました。 「あら、おいしくなったわって、またなめるんだ。おかあさんってね、とく しちゃうね。あんなにいくどもあじをみるんだもの。」 「だから、ウーちゃんもするでしよう。」 ビビはくちばしを空へむけて、はねをばたばたさせてわらいました。 「ウーちゃんがコックさんになってもおんなしよ。はじめにどうかなってあ くち じをみて、ちゅうとでひとロたべてみて、ちょっとへんだとまたひとロ。 これでいいかなとまたたべて、うん、一、れで、 しいって、ペちやペちやペ ちゃ。でも、ほんとうにこれでいいかな。さいごにもいちどペろペろペろ。 そこでごちそうはもうなくなっちゃった。」 「だからよ、ウーフはとてもコックさんにゃなれないさ。」 くち くち 130
「メダカはパンツをはいてないね。」 と、ウーフはいいました。 みず それから、水をばしやばしやしながらうたいました。 メタカは。、ンツを一 はか , ないよ 足がないから はか、ないよ ほんとかなあやしいね ほんとのことを こっそりおしえてあげましよう こ、え それからあとは、小さな声でつづけました。 ほんとはねメダカはね 124
とミミカししました。 「・ほくも、おがんでやるよ。」 ツネタもおはかをおがみました。それから、ウーフのかおをみて、 「へえ、ウーフったら、ほんとにないてたの。」 と、びつくりしてたすねました。 「だって、ぼくがまどではさんで、しなせちゃったんだ。」 ゥーフは、すすりなきながらいいました。 「へえ、ウーフ、こないだ、ぼくととんぼとってあそばなかった ? 」 ツネタは、へんなかおをしました。 「あのとん、ほ、羽もげてしんじゃったけど、ウーフ、なかなかったね。どう して ? 」 「しらない : はね
と、ウーフはヘいきでこたえました。 「ぼくさ、ほんとになりたいのは、せんしゅじゃなくてコックさんだもの。 ェビフライでもカレーライスでもシチューでも、それからおいしいケーキ やドーナツでもなんでもっくるコックさんだ。」 「うふふふ。」 と、。ヒ。ヒがわらいました。 「ウーちゃん、もしもコックさんになったら、ごちそうつくって、あじみを する ? しない ? するでしよ。」 「するとも ! 」 と、ウーフがしいました。 「おかあさんなんか、いつだって、おだいどころであじをみてるよ。おいし くできたかしらっておさらにとってなめてみて、あら、おいしいわ。でも、 129
と、ウーフがこたえました。 「こないだなんか、おしりでてんとう虫つぶしたよ。ゥーフ、ははあなんて、 わらってたじゃないか。 「 : : : しらない : と、ウーフがこたえました。 「へんなウーフ、さかなも肉もばくばくたべるくせして、は、ちょうちょだ けどうしてかわいそうなの。おかしいや。」 「ひどいわ、ツネタちゃん。せつかくゥーちゃんがないてるのに。」 とミミカししました。 「せつかくなんてへんだね。まあ、どうぞないてるといいや。こんばん、ビ フテキたべるときはもっとわんわんなくんだそ。」 ツネタはひげをびんとさせて、いばっていってしまいました。 むし
し蝨既 , ぃ ぶーんぶううーん ゥーフがうなっていたら、ほんとに、ぶー ごえ きん んと小さなうなり声がして、金いろのみつば ちがやってきました。目のまえのつりがねそ うの花にとまって、羽をふるわせています。 「あ、みつばち。・ほくね、きみみたいなはち になりたいの。どうやってとぶか、教えて ゥーフは、両手をひろげていいました。 「みててー いま、とんでみるからね。」 ゥーフは、ぶーんとうなって、とびあがり、 すぐに、ずてんところびました。 りようて はね
よいしよ、よいしよ。 けれど、毛皮はぬけません。 けがわ 「むすかしいや。・ほくの毛皮には。ホタンもチャックも、ないんたもの。」 けがわ 「だめねえ、ウーちゃんはひとりで毛皮もぬげないんだから : あたし、はさみかりてきてあげる。」 。ヒビがばたばたとんでいって、どこからか、びかびかひかるはさみをかり てきました。 「さあ、もう、だいじようぶ。せなかからきったげるわ。」 けがわ 「きをつけてよ。ほんとに、毛皮だけきってくれよ。」 ウ , ーフは、こわくなってたのみました。。ヒ。ヒはヘいきよというように、 ちかちはさみをならしました。それから、ウ 1 フのせなかにとまりました。 じゃっきんー けがわ 0 、 しいわよ、