ボタン - みる会図書館


検索対象: くまの子ウーフ
5件見つかりました。

1. くまの子ウーフ

それから、 ミミがあわてておとしていったボタンをひろいあけました。 「このボタン、せつかくみつけてあげたのに。」 すると、ツネタはそのボタンをつかみました。 「ミミちゃんは、きみとあそばないって、 いったろ。じゃ、ぼくがあそんで やるさ。」 ツネタは、くるっとうしろをむくと、 ちゃーん。」 のいったあとをおいかけました。金いろの大きなしつ。ほが、つりが ねそうの花となでし一、の花の上を、おどりながらかけていくのをみて、ウー フは、も、つ一」、 「うーふ ] う。」 と、大きなためいきをつきました。 おお きん おお 102

2. くまの子ウーフ

おも ゥーフは、あれと思いました。 ちゃ なでしこの花のあいだに、茶いろのものが二ほん、によっきり立ってみえ ました。 と一、かでみたようなんだがなあ。」 「あれ、花じゃないよね。きのこかな。。 そと くさなか ゥーフは、おさじをおいて、外へでてみました。草の中をかけていくと、 ちゃ なあんだ、茶いろのものは、びくんとうごいて立ちあがりました。 「ミミちゃんか、なんだ。そこでなにしてたの。」 と、ウーフがたすねました。 「きのう、一、一、らで服のボタンをおとしたの。」 とミミカ一、たえました。 「ボタンをさがしてるのか。ぼくがみつけてあげるよ。」 ゥーフは、草のあいだを、さがしました。すると、つりがねそうの花のね はな くさ ふく

3. くまの子ウーフ

「わしも、むかしはかねもちだったがねえ。」 「えつ、あんた、だれ。」 ゥーフはびつくりして、かおをあげました。 「わし力し ゝ、。ほら、目のまえの草のはつばの うえ 上をごらん。こがね虫だよ。」 ゥーフが草のはつばをよくよくみると、み どりいろにひかる、まるいボタンのような虫 が、かおをなでていいました。 「わしもな、くまちゃんや。むかしはかねも うた ちだって、歌にまでうたわれたもんだった こがね虫は、また一つしやっくりをして、 むし くさ むし くさ むし

4. くまの子ウーフ

もとに、あかいほたんが、ころんとおちていました。 「ほら、みつかった。」 ゥーフは、ボタンをミミにわたしました。 「ぼくなんか、目がいいんだね。すぐにみつけちゃった。」 それから、ウーフは、 の耳をながめました。 おも 「でもさ、これ、さっきはきのこかと思っちゃったよ。ねえ、 ウ 1 フは、たすねました。 「うさぎの耳って、どうしてそんなに長いの。」 おと 「それはね、なんでもよく音をきくためよ。」 と、ミミがこたえました。 「おかあさんが、教えてくれたわ。うさぎはよわい動物だから、こわい人の あしおと おと 足音や、ふつうとかわったもの音は、なんでも早くきこえなくちゃ、こま みみ みみ なが はや どうぶつ ちゃん。」 ひと

5. くまの子ウーフ

りらるらすし ゥーフのハ ーモニカをききに、ちょうちよがきます。ウ】フのあたまにと むし まります。そして、小さなてんとう虫やかみきり虫たちもやってきては、ウー せつ フのあらいたての石けんのにおいのする毛の中にからだをうずめました。 あか 赤いボタンもようのてんとう虫も、長いひげのかみきり虫も、そこでうつ とりと、さもともだちらしくゥーフのハ ーモニカをきくのでした。 けがわ そしてね、ウーフのあらいたての毛皮は、ほんとうにいざというときのや くにたったのです。 かまきりにおいかけられたばったや、いも虫まで、ウーフの毛の中にころ かりこみました。そして、ウーフは、うるさいかまきりたちを、 「こら、あっちへいけ。」 と、おつばらってやりましたからね。 むし なが なか むし むし なか