いとおもうばくわこん周はいちどもちーづを食べていないです。 ニーマーきょーじゅわぼくのあいいままでうんと低かったのにきゅうに高くなってぼくのぐわ いが亜くなるといって、いばいしている。それからストラウスはかせかニーマーきょーじゅにぼくにわ よくわからないことを話したのでばくわけえかほおこくにかこうとおもてその言ばをいくつかのーと にかいておいた。 ハロルドというのわニーマーきょーじゅの名まえですがはかせわハロルドとよびかけてチャーリイ わ知 xx 言ばがききとれなかった xxx 超人類の第一号としてきみが考えているのとわちがう。しか しかれのような低い知 x の人間わたいがい 敵 x x をもっていて非協 x x でほとんどがにぶくて無感 x で近づきにくい。チャーリイわいいせえかくをもっているしきょー味もあるしやりたがている。 するとニーマーきょーじゅがかれわしじつによって知のーを高められるさいしょの人間になるとい うことをおぼいておきたまえといった。ストラウスはかせわぼくかいいたいのわまさにそれだといっ た。かれのように学びたいというすごい意よくをもった精はく者がほかに見つかるか。かれのような 低精しん年れいをもってしてここまで続みかきを習とくしたとわ。い大なる成 x 。 ートわぼ ぜんぶの一一 = ロばわわからなかったしとても早口にしゃべったのですがストラウスはかせとバ くの味方でニーマーきょーじゅわそうじゃないとおもう。 トわかれわはげしい学しゅー意よくにもえているとアリスキニアンがいっているといっこ。ゝ れわげんに使ってくれとたのんでいるでしよう。それわほんとうのことでぼくわかしこくなりたいの だ。ストラウスはかせわ立ちあがって歩きまわってわたしわチャーリイを使うつもりだといった。バ ートわうなずいた。ニーマーきょーじゅわ頭をかいて親いびではなをこすっておそらくきみのゆーと ーりだろうといった。チャーリイを使うことにしよう。しかしこのじつけんでぐわいの悪いこともい
ストラウス 「学者としての面子がかかっているのはきみひとりではないことを忘れては困る。 いまの時点でいろいろいっては、われわれの仮説自体が非難を浴びることになるだろう」 「もう退行の、い配はない。 すべてを何度もチェックした。中間報告ならどうというこ とはないだろう。いまさらまずいことが起こるはずはない」 論争はこんなふうに続き、ストラウスは、ニーマーかホールストンの心理学部教授の椅子を狙って いるといし ニーマーは、ストラウスが自分の心理学理論のおかげでここまでやってこられたのだと いった。ストラウスはこう反論した。このプロジェクトは、ニーマーの理論と同様に、自分の精神外 科の技術とエンザイム・インジェクション・。、 ノターンに負うところが大なのだと、そして将来世界中 の神経外科医が自分の技術を採用するようになるだろうと。だがそれについてニーマーは、もし自分 の独創的理論がなければそうした新しい技術は生まれなかっただろうと指摘した。 一一人はたがいにーーー日和見主義者とか、すねものとか、ペシミストとかなじりあったので、ぼくは 肝をつぶした。不意にぼくは気づいた、研究室の外で、こんなふうに、彼らの知らぬ間に立ち聞きす る権利はぼくにはないのではないかと。ほくが白痴ならば、話の内容はわからないから、聞かれても さしつかえないだろうが、ぼくが理解できる現在、ぼくに聞かれたくはないだろう。結末を待たずに ぼくはそこを立ち去った。 外は暗かった。長いこと歩きまわってなぜあれほど自分か驚いたか考えてみた。ぼくは彼らの姿を はじめてはっきりと見たのだーーー神でも英雄でもなく、ただの二人の人間が自分たちの仕事から何か を得ようとやっきになっている。しかしニーマーが正しく、実験が成功であるとしたら、そんなこと はどうだっていいでまよ、 ) 。 ( オし力することはたくさんある、乍・らなければな , りないプランはどっさりあ るとい , つのに。 9 7
大学の二人の教授もわれわれ一行に加わった。ホワイト、クリンガーの両教授は、ニーマーとストラ ートと私がしんがりをつとめた。 ウスの少し右よりに一、一一歩うしろを歩き、 詰めかけた人々は大広間へ入るわれわれのために道をあけ、ニーマーは新聞記者やカメラマンたち に手を振った。彼らは成人の精薄者に対してわずか三カ月余でなされた驚異的成果について直接話を 聞きにきたのだ。 ニーマーは明らかに事前に通達を出していたのである。 会議に提出された心理学の論文のいくつかは印象的であった。アラスカの一グループは脳のさまざ まな部位の刺激が、学習能力に著しい進展をもたらすことを一小し、ニュージーランドの一グループは、 知覚と刺激の持続力をコントロールする脳の各部位に図一小した。 しかし他の種類の論文もあった 迷路の曲がりを角にした場合とカープにした場合の、白ねずみ が迷路をおぼえこむための所要時間の差異に関する・ e ・ゼラーマンの論文、あるいはアカゲザル の反応時間に及ぼす知能レベルの影響に関するウォーフェルの論文。この種の論文には腹が立った。 ートかニーマーとスト 金、時間、エネルギーが瑣末な問題のご念のいった分析に浪費されている。 ラウスを、無意味で安全なことではなく重要で不確定なことに専心しているといって賞讃したのは正 ニーマーが私を人間として見てくれさえするなら。 議長がビークマン大学の報告である旨を告げたので、われわれは演壇の長いテープルの前に腰をお ろしたーー・・ー籠に入れられたアルジャーノンはバ ートと私の間に置かれた。われわれはこの夜の呼び物 であった。われわれが着席し議長が紹介をはじめたとき、私は彼がこう叫ぶのをなかば期待していた。 " ご来場のみなさああん、近くによってこの余興をばとくとごらんくださああい ! 科学の世界では 166
こわかているみたいだった。てえぶるの上の花をなおしたりちらかしておいたのをすっかりきちんと 片づけてくれた。それから頭の枕もなおしてくれた。キニアン先生わほくが何でもいしよけんめべん 強するのでぼくのことが好きで精はく者せんたーのあまりべん強したがらない人たちとわちがうから ーになればいいとおもている。ぼくにわわかています だ。キニアン先生わぼくがりこ それからニーマーきょーじゅがもう体をやすめなくてわいけないので面会わこれでおしまいだとい った。しじつがおわたらアルジャーノンを負かしてやれるかなとニーマーきょーじゅにきいたらたぶ んといった。もししじつがうまくいたらあのねずみにほくだっておまえと同じくらいりこーになれる しもっとりこーにもなれるんだとおせえてやろう。それからぼくわもっと上手に続むことや字をかく こともできるようになるしいろいろなことをいばいおぼえてほかのしとたちと同じになるだろう。う んきっとみんな警くだろうな。しじつがうまくいて頭がよくなたらお母さんやお父さんや妹をさがし ておせえてやれる。わーいぼくがみんなや妺みたいにかしこくなったのがわかたら警くだろう。 もしこれがうまくいたらそしてこれがえーきゅーにつづくならはかのしともぼくみたいにかしこく してやれるのですとニーマーきょーじゅわいった。きっと世かいじゅーのしとをなおせる。そしたら ぼくわ科学にいだいなこーけんをしたことになるのでぼくわゆーめーになって本にぼくの名まえがか かれるようになる。ゅーめーになってもならなくてもぼくわどちでもかまわない。ただみんなみたい に頭がよくなりたいのでそうすればみんなばくを好きになて友だちかたくさんできるとおもう。 今日わ食べものをなにもくれなかった。食べることと頭がよくなることと何か関けえがあるのかわ からないけどはらがへった。ニーマーきょーじゅわぼくのちょこれとけーきを取りあげた。ニーマー きょーじゅわよくおこるひとだ。しじつがすめば返してもらえるとストラウスはかせわいった。しじ つの前わ食べられないのです。ちーづだっても。
めてきたが、非公開でなければ書けない事もあるのだーーー少なくとも当分の間は。 というわけで、そうしたごく個人的な報告は手もとにおいておくことを許されたわけだが、ウエル ーグ財団に最終的な報告を送る前に、 ニーマー教授が全部に目を通して、どの部分を公表するかを 決定することになっている。 今日研究室で起こった出来事は非常にショッキングであった。 アリス・キニアンを映画に誘ってもよいかどうかストラウス博士かニーマー教授に訊こうとおもっ てタ方早めに研究室に寄った。ところがドアをノックしかけたとき一一人が議論している声がきこえた。 本来ならそこにとどまるべきではないのだが、立ち聞きの習慣を破るのはむずかしかった。これまで はだれもが、ぼくなどそこにいないかのように、ぼくに聞かれてもまったく平気だという顔で喋った り振舞ったりしてきた。 机をたたく音がして、ニーマー教授のどなり声がした。「シカゴで論文を発表すると学会の実行委 員会にすでに連絡してあるのだ」 するとストラウス博士の声がきこえた。「それはいかんよ、ハロルド。六週間は早すぎる。彼はま だ変化を続けている」 それからニーマー 「ここまでの。ハターンは的確に予測していたじゃよ、ゝ。 オしカ中間報告を行なうこ とでわれわれは認められるわけだ。いいかね、ジェイ、なにも心配はいらんよ。われわれは成功した のだ。すべては明確だ。失敗はありえない ストラウス 「これはわれわれにとって非常に重大な問題だからね、発表を早まってはならない んだ。きみはあまりにも独断的にーーー」 「わたしがこのプロジェクトの研究主任であることを忘れないでくれ」
爆発したのだ。ぼくはロールシャッハのカードを机にほうり投げて部屋を出た。ニーマー教授が廊下 を通りかかったカ ばくがこんにちはもいわずにすごい勢いで通りすきていったので何かがあったと 悟った。エレベーターに乗ろうとしていると教授とバートか追いついた 「チャーリイ」とニーマーがばくの腕をつかんだ。「ちょっと待て。いったいどうしたというんだ ぼくは腕を振りはなしてバ ートのほうを顎でしやくった。「みんながほくをからかうのにうんざり したんです。それだけです。知らないほうかよかったのかもしれない。でも知ってしまった。ぼくに はそれがたえられない」 「ここじやきみをからかったりするものはおらんよ、チャーリイ」とニーマーはいっこ。 「あのインクプロットはどうなんですか ? この前ヾ ートはインクの中に絵があるーー・だれでもそれ が見える、でもぼくには 「いいか、チャーリイ、あのときバートかきみにいった正確な一 = ロ葉を聞きたいかね、それからきみの 答も ? あのテストのやりとりはテープにとってある。それを再生してあのとき正確にどういわれた か聞いてもらおう」 ぼくは複雑な気持で心理学研究室へ戻った。彼らはぼくがなにもわからないうすのろなのをいいこ とにしてばくをからかい、欺しているのだ。怒りのあまり腹の中が煮えくりかえりそうで、かんたん にはおさまりそうもない。喧嘩をする覚悟はできていた。 ートか説明した。「この前だって今日使っ ニーマーがテープをとりに書庫へ行っているあいだにバ たのとまったく同じ一一 = ロ葉を使っているんだ。こういうテストを実施する場合、手順は常に同じである ことが要求されるんだよ」
ぜったいお目にかかれなかったしろものでござー ねずみと白痴が、アアラ不思議、目の前で天 才に変身するのでありまーす ! 私がはじめから喧嘩腰でここへ乗りこんできたのは認めよう。 彼はこう言ったにすぎない。 「次の報告については紹介はいらないでしよう。ビークマン大学にお いてなされた驚異的な研究についてはすでにお聞きおよびと思います。本研究はウエルバーグ財団の 援助と、心理学部長のニーマー教授の指導のもとに、ビークマン精神病センターのストラウス博士の 協力を得て完成されたものであります。言うまでもなく本報告は、われわれ一同、多大な関心をもっ て待ち望んでいたものであります。ではニーマー教授とストラウス博士をご紹介しましよう」 ニーマーは議長の紹介を兼ねた讃辞に対して鷹揚にうなずき、とくとくとストラウスにウインクを 送った 0 ビークマン大学の最初の報告者はクリンガー教授であった。 たしにいらだちをおばえはじめ、アルジャーノンも、もうもうたる紫煙やざわめきや見慣れ ぬ環境に刺激されて籠の中をうろうろと動きまわっていた。籠の戸を開けて彼を外へ出してやりたい というまことに大円妙な衝動が湧しオ 、こ。ばかげた考えであるーーー考えというより疼きと言ったほうかい 私はそれを無視しようと試みた。しかしクリンガー教授の〈型迷路における左まわりのゴー ル・ポックスに対する右まわりのゴール・ポックスにおける効果〉という陳腐な報告を聞いているあ いだ、アルジャーノンの籠の開錠装置をいじっている自分に気づいた。 ートか、アルジャーノ まもなく ( ストラウスとニーマーが彼らの輝かしい成果を発表する前に ) ンに知能を与えていく過程とその成果、および彼が創案した学習テストを詳述した研究報告を行なう 7 ことになるだろう。このあとアルジャーノンが、食物を得んがために ( これだけはいつも憤懣やるか
先生たちわぼくの妺のノーマを見つけだして妹わお母さんとプルクリンに住んでいてしじつをして もよろしいというきょ化を出した。だからみんなわぼくを使うことになった。ぼくわとてもこーふん しているので字がかけないくらいです。ところがニーマーきょーじゅとストラウスはかせがはじめに このことをぎろんをした。ニーマーきょーじゅの研究室にすわっているとストラウスはかせとバ セルドンか入てきた。ニーマーきょーじゅわぼくを使うのわ心ばいだといいましたがストラウスはか せわこれまでてすとをしたうちでわいちばんいいようだといった。バ ートわキニアン先生が精はく者 せんたーでおせえてる人の中でわぼくがいちばんいいといってすい洗したといった。ぼくわせんたー にかよているのです。 もーたーベーしょんをもって ストラウスはかせわぼくがとてもいいものをもているといった。いい いるといった。そんなものをもっているとわ知らなかった。あい O かの人間がみんなぼくがもって いるようなものをもっているとわかぎらないといわれたときわいい気分だった。それがなんなのかど こでそれをもらったのかわからないけれどもアルジャーノンも同じものをもっているそうです。アル ジャーノンのもーたーベーしょんわ箱の中においておくちーづだといった。だけどちーづだけでわな けえかほおこく 5 , ーー・一一一がっ 7 日
三がっ五日ーーー・かーどのいんくのことわ気にしなくてもいいよとストラウスはかせとニーマーきょ ーじゅがいオ っこ。ぼくわかーどにいんくをこぼさなかったしいんくの中に何も見れなかったのですと はなした。みんなわまだぼくを使うつもりだといった。ぼくわキニアン先生わああいうてすとわ一度 もやったことがなくてかき方と続み方だけだとストラウスはかせにはなした。キニアン先生がほくが ビークマン学校の精はく組で一番いいせえとでよくがんばっていてほん木でべん強したがっていてぼ くよりかしこいしとよりずっとずっとねっしんだといったそうです。 ビークマン学校えどうして自分から行くようになったのかチャーリイとストラウスはかせにきかれ た。どうやってあそこを見つけたのか。おぼいていないとぼくわいった。 でもどうしてはじめに続み方や字のかき方をならいたいとおもったのかねとニーマーきょーじゅに きかれた。どうしてかというとばくわこれまでずっとかしこくなりたくてばかわいやでぼくのお母さ んわキニアン先生みたいにべん強しろしろといつもいっていたけれどかしこくなるのわとてもたいへ んでキニアン先生の組でいろんなことをならてもすぐ忘れてしまうのです。 ストラウスはかせが紙に何かかいてニーマーきょーじゅがとてもまじめな顔でいった。チャーリイ だい三けえかほおこく
「冷凍庫と焼却炉だ」彼は重い扉を開けて電気をつけた。「標本を焼却炉で処理する前に凍結するん 腐敗が防げれば悪臭をおさえるのに役に立つ」彼は踵をかえしかけたが、私はしばしその場に立 ちつくした。 「アルジャーノンはやめてくれ」と私は言った。「その : ・・ : もし : : : そのときは : ・・ : つまり彼をこの 中へほうりこまないでもらいたい。 ばくにくれないか。 ばくが自分で始末するから」彼は笑わなかっ た。ただうなずいたのみである。これから私の思いどおりにさせるようにとニーマーから言いっかっ ているのだ。 時間が障害である。私自身のために問題の答を見つけるつもりなら、ただちに取りかからねばなら 、よ、 0 ヾ ートから文献のリストをもらい ストラウスとニーマーから記録ノートを渡された。帰ろう として私は奇妙な思いにとらわれた。 「教えてください」私はニーマーに頼んだ。「たったいま実験動物を処理する焼却炉を見せてもらい ましたが。ばくについては、どんな方法をとるおつもりですか ? 」 この質問に彼は呆然とした。「どういう意味かね ? 「あなたははじめからあらゆる事態に対処する準備をなさったと思います。で、ぼくはどうなります か ? 」 彼が黙っているので私は執拗に食いさがった。「ぼくにはこの実験にかかわるいっさいを知る権利 かあります、それはまたぼくの未来にもかかわっている」 「きみが知ってはならないという理由はない」彼はロをつぐみ、すでに火のついている煙草にもう一 度火をつけた。「むろんわかってもらえると思うが、われわれは当初から実験の成果の永続性を心か ら願ってきた、いまでもそうだ : : : 衷心よりそう願っている 226