冬 - みる会図書館


検索対象: エゾリスの森 (科学のアルバム 63)
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1. エゾリスの森 (科学のアルバム 63)

あわゆき 森にふりはじめた淡雪。ふっ てはきえ , やがて凵月下旬 , 夜 きおん 中の気温が 0 度以下にさがる と , とけない根雪となります。 力、つい「しゅん ど、、カ、 なか カつどう ←ふりつもった雪の中で活動を つづける工ゾリス。おとなの リスのからだも , すっかり長 い冬毛につつまれています。 ふゆ tf ( しいろそら 木ぎが、小えだを寒ざむとした灰色の空 にかざし、そのあいだを木がらしがふきぬ けていきます よっり 十一月四日、とうとうエゾリスのすむ森 おおゆき に大雪がふってきました。冬が森をつつん でしまったのです。 すがた もう、どこにもシマリスの姿はありませ っちなか ん。木の根もとや土の中のねぐらにもぐっ てしまったのです。 シマリスとちがって、エゾリスは冬ごも ほそ ) をしません。ねぐらには細くさいた木の さむ 皮をしきつめ、冬毛で身をかため、寒さや うえとたたかわなければなりません。 やってきた冬 の、 32

2. エゾリスの森 (科学のアルバム 63)

カー ) どう 木のまたにはさんだり 冬のあいだも活動をつ 土の中にうめこむ。 づけている。 0 0 ふゆ 木の実を手でもぎとっ くち てから , 口にくわえる。 クルミ , イチイの実 , コクワの実 , 木の芽。 っち ゃい類 っちなか 土の中にほったねぐらにこもって、たくわえておいた木 い草み実 ふゅ の実を食べてはねむる冬ごもりにはいります。だから、 ゆき ンイ雪の下にうずもれた木の実は、エゾリスだけのものにな るわけです。 地域によって 多少ちがラ 、ふゆ たくわえ おもな食べもの 冬ごしのようす 地下のねぐらで冬ごも りをする ( Ⅱ ~ 地下のねぐらの部屋に たくさんためこむ。 力、つ ・シマリスの巣 シマリスのねぐらは , いくつもの 部屋にわかれています。ふんをする 部屋 , えさをたくわえる部屋などが あります。いちばん奧の部屋で冬こ もりをします。空腹になるとめざめ , えさを食べてからまたねむります。 した おく ふんをする部屋 ふんをデ ) する部屋に、みー えさをたくわえる部屋 りや屋 も部

3. エゾリスの森 (科学のアルバム 63)

・わが国のリスの分布 工ゾリス シマリス みせ ※ペットを売っている店でみかけるシマリ スは、ふつう朝鮮から輸入したチョウセ ンシマリスです。 ー′、ンリス タイワンリス はっ力、、どう 北海道をのぞく日本全土にすん でいます。 ちい 工ゾリスよりからだがやや / トさ く , 毛も短めです。冬ごもりはし ません。 ふゆ 夏 , 冬で毛がわりをします。冬 なが は耳に長い毛がのび , 夏は , その け たいちょうやく 毛がぬけおちます。 ・体長・約 20 尾の長さ・約田 しんりん はっ力、いどう ■工ゾリス 北海道の森林にすんでいます。 でも , あまり高い山にはいません。 おお ニホンリスよりもやや大きく , つよ くろ 毛深く , 黒みが強いのが特ちょう です。冬ごもりはしません。 ふゆ ふゆ 夏 , 冬で毛がわりをします。冬 け なが は耳に長い毛がのび , 夏はその毛 がぬけおちます。 げんさん タイワン原産のリスです。伊豆 いすおお ほんしルう 大島や本州の森にいます。伊豆大 島では , ツバキの実を常食にして いるようです。 け ふく からだの毛があらく , 腹部は白 はいいろ くなく , 灰色がかっています。 け なが 毛がわりはしません。耳にも長 ・体長・約 23 尾の長さ・約 206 い毛がありません。 はっかいどう ・シマリス 北海道の草原 , 森 , 高山にかけ てすんでいます。背中に走ってい やくめ るしまは , 地上では保護色の役目 をしているとおもわれます。 くち ロの中にふくろ ( ほほぶくろ ) き み があり , そこに木の実をつめて , ねぐらにはこびます。冬は , ねぐ ・体長・約図尾の長さ・約にらにこもって冬ごもりをします。 0 らようせん 0 べつめ、、 0 ニホンリス ( 別名ホンドリス ) につ一一んせんど け みしか け なが ちじよう じゅじよう もり まっかいどうおな スとシマリスは北海道の同し森の中でも、樹上と地上と にわかれてすんでいます。タイワンリスは、はしめは伊 はんしゅうさんちゅう さいきん すおおしまちほう 豆大島地方だけでしたが、最近では、本州の山中でもみ られるようになりました。もともとタイワン産のリスで すが、飼育していたものがにげて野生化したものです。 やま 0 なが お たいちょうやく ・体長・約 25E 尾の長さ・約 20 ■タイワンリス おおしま しようしよく み なか やせいか たいちょうやく やく なが こうさん はし そうげん さ ん なが お たいらようやく

4. エゾリスの森 (科学のアルバム 63)

←ドングリをあつめるシマリス。十月下旬に っち 土の中のねぐらで夂、ごもりをはじめます。 たくわ、ん とちゅ、つで、ときどきおきては、 た木の実を食べて、またねむります。 なか ふゅ がっげしゅん ←工ゾリスが木のえだの またにはさんた々 / ルミ なわはりのしるしでし よ、つか、それともたく わえの一つでしようか なか っち ←木の実を土の中にかくす工ゾリス。 冬のえさとして , のこしておくつ もりなのでしようか。冬 , 地面は ゆき ラ架い雪、でおおわれてしまうのに どうしてみつけるのでしよう一か。

5. エゾリスの森 (科学のアルバム 63)

あさ 朝の 6 時ごろ , えさをさがしに木 からおりてきた子リス。まだうす 暗く , しかも , 一日のうちもっと きおん も気温が低い時間帯です。 じかんたい ー b き ←雪の森をかけまわり , 雪まみれに な 0 てえさをさがすリス : 冬をの りきるには , 長い冬毛と厚い皮下 月旨月方だけではまにあいません。や えし、よう はりえさを食べて栄養をとらなけ ればなりません。 っ : 、ゆ・け ↓もり ゆき 森がすっかり雪にとざされると、めつき ) 工ゾリスの姿をみかけなくなってしまい ました。えさをさかしにねぐらをでてくる すうじかん のは、なぜか早朝、日の出からの数時間だ けです。日中は、ほとんどねぐらにこもっ てしまい、でてきません。 二月二十五日。朝の六時ごろ、ねぐらか らおりてくるエゾリスをみつけました。す ふゅげ つかり冬毛におおわれたからだは、ひとま おお わり大きくなったかんじです。 ときどき立ちどまっては、あたりをみま わします。どこかに、おなかをすかしたキ ツネがひそんでいるかもしれないのです 深い雪の中で かっ につちゅう すがた そ、っちょう にちあさ ひ で

6. エゾリスの森 (科学のアルバム 63)

早春のくらし ( 三月上旬 ) A き 木のえだにつもっていた雪がとけだ きたぐに はる し、北国の森にもやっと春のきざしが きおん みえてきたようです。日中の森の気温 「も、一 5 二度ぐらいまであがります。 かつどう 工ゾリスの活動がさかんになってき ふゅ あさ ~ ました。冬のあいだは、早朝から朝の 十時ごろまでしか姿をみせなかったの ひる 。じゅど、つ ゆき ゆき わか にはもどらないで、木の根もとの雪を ゅ切り株につもった雪の上でとびはねる若いリス。 はれた日は、午後の三時ごろまで雪の下から、え えさをあさっています。 さをさがします。 たか あんせん もう、冬毛ではあっくるしいのでし ←高い木のえだにのばり、まわりの安全をたしかめ わか ちか ながら毛づくろいをする若いエゾリス。春が近づ さむ ふゅげ ようかえささがしのあいまをみては、 くと、寒さから身をまもってくれていた長い冬毛 がむすがゆくなるよ、つです。歯でかんだり、後ろ さかんに毛づくろいもしています。 足のつめでかいたり、からだをまるめたり、よじ ったりしながら、さかんに王 ) づくろいをします。 あし かぶ はる すがた かっしようしゅん につちゅう そうちょう

7. エゾリスの森 (科学のアルバム 63)

ロ 0 ーロ ロ 0 ロロ D 、、ロロロロ 工ゾリスの既察をつづけているうちに、わたしは、ふと、 ねんかんへいきんこうどうじかん ・エゾリスの一年間の平均行動時間 したせん 、一うどうか、 うえ へいきん 下の線は行動開始の時刻の平均、上なぜだろ、つとおも、つことにしばしばであいました。 こうどう せん じこくへいきん の線は行動がおわる時刻の平均です。 へいきん 工ゾリスは、秋、ひろった木の実を、こっこっ、葉の下 平均すると、だいたい日の出とともに 、」うどう 力いーし 行動を開始しているようです。 、ヤつどうレ ) かん ふゅ みしか や土の中にかくしたり、木のまたにはさんだりします。′ 行動時間は夏ほど長く、冬ほど短い かずすく 》か・ん - け - い ことがわかります。昼の長さと関係あ くわえ〃にしては数が少なすぎます。もしかしたら、大むか こうどうじ ふゅ じだい そせん るのでしよ、つか。そして、冬は行動・時 カんたい あさがた し、エゾリスの祖先の時代には、シマリスのようにたくわ 間帯が朝方にかたよっています。 えるくらしをしていて、そのなごりなのかもしれません。 ゆき ふゅ 冬になると、エゾリスは頭から雪の中にもぐりこんで、 ちゃんと木の実をさがしだします。それは五回に一 5 二回 しったいなんでしよう。 ぐらいの正確さです。てがかりは、 ) ふゆかつどうじかんたい 工ゾリスの冬の活動時間帯もふしぎです。工ゾリスは、 まふゆかつどうかいし もっと きおんひくそうちょう 真冬の活動開始が、最も気温の低い早朝です。十時ごろに はねぐらにもどって、ねむってしまいます。なぜもっと気 じ - プ、 おんたか こうどう 温が高くなる時刻までまって、行動をしないのでしよ、フか。 そと ふぶきの日には、エゾリスはねぐらの外へはです、一日 しよう 中とじこもったきりです。おそらく、体力をできるだけ消 もうさせないためなのでしよう。 * 工ゾリスの一年 午後 2 時 っこ 0 なっ せん 午前 4 時 い 974 年 ~ きろく 円 78 年の記録 ) ねん わん ー 2 3 4 5 6 7 8 9 田Ⅱに月 じゅう っちなか せい・刀′、 あき あたま なか おお した

8. エゾリスの森 (科学のアルバム 63)

まだまだ、きびしい日ひが つづきます。 なんびきの子リスが ふゅ この冬を無事にのりこえて、 はる 春をむかえることでしよう。 ゆき ・きようも雪に足あとをのこして、エゾリス かえささ力しに・走りまわります。 あし

9. エゾリスの森 (科学のアルバム 63)

ははおや 夏のねぐらでやすむ母親リス。夏に 力、世とお なると , ねぐらは , 風通しのよい場 所がえらばれます。えだのつけねや 葉のかげにかくれて昼ねすることも あります。 ちちおや ←クルミの実をとって食べる父親リス。 まえあし 工ゾリスは , 前足で , まだじゅくし ていない実をもぎとります。そして , まえば かわ 前歯で皮をむきとってたねをとりだ し , わって中身を食べます。 ふゆげ ・冬毛 ・夏毛 なかみ なっげ よもり きた、に 北国の森に、夏の暑い風がながれ てきました。木ぎは、すっかりみど ) の葉につつまれ、森はエゾハルゼ こえ ミの声であふれます。 このころになると、エゾリスのえ さは、木の芽や葉から、まだじゅく していない木の実にかわります よもり なか 森の中で、親リスたちをみつけま ち′みんオ . した。からだっきか、すこし小さく はる , 赤なったようにみえます。春まではと がってみえていた耳が、まるくなり なかふゆけ 。のました。それは、長い冬毛がぬけお なっけ ちて、短い夏毛にかわったからです。 ちゃいろ 夏毛の季節 ( 六月中旬 5 八月中旬 ) なつあっかぜ みじか きせつ がっちゅうしゅん みみ がつらゆうしゅん

10. エゾリスの森 (科学のアルバム 63)

力、つ 力、つ 力、つ おおゆき ・ 4 日、大雪。子 あなま スが、頭 ( こョを , かぶって、つすくま 月 ねゆき ・Ⅱ日、森は根雪。 工ゾリスの行動時 そうらよう 問が、早朝から昼 までによった。 0 1 2 月 月 冖月 / ズ ・ー日、かたし / ノ ; 、レニレの冬芽を 食べる子リスを発見。まだ、うえ とのたたかい はつづく 0 を / 彡 / ノ ひる い 0 0 0 ・ 4 日、子リスが がわ えだのうら側で、 コケを食べていた。 ・おとなのリスも 京ゅげ すっかり夂、毛につ つまれている 0 0 、 1 0 0 0 ふゅめ 0 0 0 0 等・緲・ヾ、贒 0 0 0 0 ・絽印、気日」、 〉を氷点下度。工 广ゾリスは、木の ) 根もとの雪に頭 か、り・もた、・こみ カノル、、、」、カーし 1 だしていた。 0 ・ 7 日、朝 7 時、 一子リスが、深い雪 わけてはすすんで いく。、えさをさカ しているのだろ、つ。 0 ワウ以 C ・ 0 あさ 0 0 0 し諸 ・森は雪にとざされた。 ・灰色の雪雲が、北国の空を おおいつくす。 をきせつやぐ ・積雪約リメートル。 ・雪のふる森の中を、キツツ キが、せわしくとびうつりな がら、えさをさがしていた ・不をほじくる「 ) とに、・木・の ずが雪の上におちた。 ・ミャマカケスが森のおくか ・、らやってきた。 ・クマタカが森の上空をとん でいた。えものをさがしてい るのだろう。 ・ウソ、マヒワが、カッラの 実を食べにきた。 ・イスカが、カラマツの実を ついばんでいた。 ・雪の上に、エゾリスの毛が ちらばっていた。クマタカに おそわれたのだろう。 ・キタキツネが、雪の上にう ずくまっていた。ちかよって も、つごかない。ど、つやら、後 あし ろ足にけがをしているよ、つだ。 ・早朝、雪の上に、さまざま な足あとをみつけた。キタキ ツネ、エゾユキウサギ、ヤチ ネズミなど。冬のあいだも夂、 眠しないけものたちだ ・冬鳥のオオモズが、この森 にもやってきた。 そうらよう あし ふゅどり