WOBsTl 586 。 0 Volkswagen Tiguan フォルクスワーゲンティグアン ] 枚羽織ったゴルフ るテールランプ・デザインと合わせて、フェイスリフトを重ねた現行 昨秋のフランクフルト・ショーで発表された 2 代目フォルクスワーゲ モデルよりだいぶシャープな印象だ現行ティグアンは前後フェン ン・ティグアン。世界的に SUV が人気を集める中、欧州でもこの春 ダー下のクリアランスが目立たないよう、四角いホイールハウスだ から発売が開始されたばかりだ。今回、オンロードだけとはいえ、 ったが、新型はここをタイヤに沿って丸く取ってあり、タイヤとホイ VW のお膝元、ウォルフスプルクからハンプルクを経由し、北海を ールを大きくみせることで力強さを表現している。同じ SUV のデザ 臨む町までドライプする機会を得た。その印象を報告する。 インでも時代の流れが感じられるところだろう。一方でサイドのキ ャラクターラインのためか、ふとした拍子にコンパクト SUV のライ バル、 XI など BMW 車のように見える瞬間がある。 4486X1839X 1632mm というスリーサイズは現行モデルより 60mm 長く、 30mm 幅広く、 33mm 低い。ホイールべースは 77mm 伸びて 2681mm と なる。 MQB の採用により 50kg の軽量化を実現したと謳われる。 今秋のパリ・サロンでは、スポーティな工クステリアが与えられ ティグアンはフォルクスワーゲン・ゴルフをベースとする SUV で、 た「 R デザイン」の披露とともに、今後の米国・中国市場への投入 初代となる現行モデルは 2007 年の登場以来 264 万台が生産さ も発表された。ボディバリエーションが追加されるということであ れたヒット作だ。新型はゴルフⅦがべース、つまり VW プランドとし り、これは VW の SUV カテゴリーにおいて、新型ティグアンが今後 ては初めて MQB プラットフォームを採用した SUV となる。このサイ さらに重要な役割を持っことを意味する。まずは 2017 年中にホイ ズだと、欧州ではコンパクト・セグメントに分類される。しかし、工ク ールべースを延長した " XL " モデルが予定されているという ( 3 列 ステリアはゴルフよりパサートに近い最新のフロントマスクが与え シート仕様か ? ) 。 られており、サイドのはっきりとしたキャラクターラインとその後に繋が 94 CG16-12 report: 中村昌弘 Masahiro Nakamura photo:V01kswagen Group Japan 、 CG
T h e B r t i s h 我が道を行く S p r t 英国車の魅力 BentIey Bentayga Range Rover Evoque Convertible L0tus Exige McLaren@Sepang lnternational Circuit JaguarXE The headquarters ofAston Martin 約 2700 万円の超高額 SUV にオープントップの SUV 、電子制御デバイスに頼らない スパルタンなスポーッカーに、極上の快適性も備えたスーパースポーッカーなど、 EV や燃費や自動運転が自動車業界のメインストリートに躍り出てきたというのに、 英国自動車メーカーはまるでそんなことは微塵も気にしていないかのように、次々と 極めて個性的なモデルを世に輩出している。 " ジョンプル魂 " という言葉があった。不屈の精神を持っ本物のイギリス人を意味 するが、外国資本を受け人れることでメーカーとしての存続を果たしながらも、こんな 時代だからこそ自動車の面白さや楽しさを彼らは積極的にアピールしているように 映る。唯我独尊の現代英国車、その魅力に迫る。
[ T h e S p r i t ] B r i t i s h 飛び出したり踏み増したりすることもなく、右足の動きにピタリと 合致してべンティガはスルスルと走り出す。この時、タイヤから の入力はほとんど感じず、まるで毛足の長いカーベットの上を 走っているようで、路面状況はステアリングからの振動以外に 知る術がない。つまりステアリングの付いていない運転席以外 のシートに座っている客人は、極めて快適な乗り心地だと感じ るはず。速度を上げていっても大きな変化はないままこの乗り 心地は持続する。ェアサス ( 空気ばね + 電子制御式可変ダン パー ) の採用する理由のひとつは乗り心地の向上だが、もうひ とつは車高調整が可能となる点にあって、標準よりも高いモー ドがふたっ、低いモードがひとつの計 4 種類の車高を選ぶこと ができる。また、トランク内に設けられたスイッチでも車高は下が る。荷物の積み降ろしやトレーラーを連結する作業を想定して の装備だそうである。 べンティガには「べントレー・ダイナミック・ライド」と呼ばれるア クテイプ・ロール・コントロールも装着されている。基本的にはア ンチロールバーをアクチュエーターでねじってロールを制御す るお馴染みの機能だが、ポイントはこのシステムが 48V の電圧 を使用していることにある。 48V のメリットは反応時間の短縮と、 より多くの力を発生できる点にあり、重心が高く重量も重いこの を 40 : 60 とし、前輪にも後輪にもしつかりとトラクションがかかる 種の SUV の動きをコントロールするには都合がいい。 ので、 4 輪でしつかりと路面を提えてぐんぐんと前へ進む。 ロール方向のボディの動きを巧みに抑制するので乗り心地に べンティガの乗り心地や加速感やエンジンの回り方には、共 も寄与する一方で、右へ左へステアリングを切り返すようなワイ 通の匂いのする質感が漂う。ひと口に " 上質 " といっても実際に ンディングロードではその威力を存分に発揮する。まるでターン はいろんな種類の上質があるのだけれど、このクルマの場合は インから旋回中にかけてだけ重心が下がるような ( あるいは重 動的性能の各部をチューニングして揃えたかのように質感の 心の高さが気にならないような ) 感触があり、同時にタイヤの接 種類がびたり合っている。合わせようとしたのか、あるいは自然 地面変化も重量級 SUV にしては少ないので、終始安定したコ にそうなったのかは定かでないけれど、おそらく後者のような気 ーナリング姿勢を取ることができる。「グラッ」とか「ヒャッ」とか がする。各工ンジニアがべントレーというクルマのあるべき姿を は皆無。 2.5 トン以上の SUV をここまで安定的に走らせることが 明確に共有しており、それに従って開発をすると自動的に所定 できるのは、電子制御デバイスの成せる技であり、こうした技術 の枠内に収まるのではないだろうか。 の進歩がなければこんな SUV は商品化できなかっただろう。 こんなクルマが我が物顔でオラオラと街中を何台も走り回る ようになったらあまりいい気分ではないけれど、完全自動運転の 12 気筒工ンジンは、フォルクスワーゲンがいまだ神棚に上げ ず、グループ内の上級モデルに積極的に採用している W12 気 機能は付いていないから、そういう走らせ方をしているのはドラ 筒ツインターポユニットである。 6000rPm 以上までストレスなくき イバーであってべンティガのせいではない。大型 SUV としてはよ く出来ているのだから、みんながこのクルマに嫌悪感を抱くよう れいに吹け上がる一方で、 1250rPm から最大トルクの 900Nm な運転をドライバーがされないことを願うばかりです。 0 を発生する。排気量は矼もあるので、ターボラグはほとんど感じ ない。スロットルペダルを深く踏み込むと、スペックから想像する ような過激な加速を期待してしまうが、さすがにこれだけの重 量があるとそうもいかない。ただ、日本では手に余るほどの加速 であることも事実で、粛々と猛烈なパワーを発生する。トルセン 式のセンターデフを持つ 4 輪駆動システムは前後のトルク配分 ノ度重なる改良を繰 り返してここまで 生き永らえてきた W 1 2 気問工ンシ ン。直噴とポート式 の燃料噴射方式を 状況によって使い 分ける。メーカー公 表の 0-100kE / h 加速は 4.1 秒で、最 高速は 301km / h に達するという。 この写真だと SUV のコクビットに は見えないかもしれない。基本的 にはコンチネンタルシリーズと同 様のデザインと仕立てである。 1 台 当たりに使用されるウッドバネル は 1 5 枚。すべて職人の手作業によ るものだ。リアシートは 3 人掛けか ふたり掛けを選択できる。 BentIey Bentayga 全長 x 全幅 x 全高 : 5 1 5 0 x 1 9 9 5 x 1 7 5 5 m m ーホ ィールべース : 2 9 9 5 m m ー 車重 : 2530kg ー駆動方式 : 4 W D ーエンジン : 5 9 5 0 ( ( W 型 1 2 気筒 D 0 H ( ツイン ターポ ( ボア x ストローク = 8 4.0 x 8 9.5 m m ) ー最高 ーーー出力 : 447kW ( 608P5 ) / 5250 ~ 6000 「 pm ー最大ト ルク : 900Nm ( 91 .8mkg ) / 1250 ~ 4500 「 pm ーギア ポックス : 8 段 AT ーサスペン ション : 前マルチリンク / 工ア スプリング後マルチリンク / 工アスプリングータイヤサイ ズ : 前後 285 / 40ZR22 ー車 両本体価格 .2695 万円 CG16-12 65
ルと同等以上の使い勝手とバーソナル感にこたわりました従来の SUV の内装っ て、わりと 5 トア・モデルのお下がりというか、適当なところがあったと思うんです だからシートアレンシは無論、 i - コクビット 2. O なと新機軸を打ち出し、実際に所有 されるオーナーとクルマの関係性やインターフェイスを強める必要がありました 当然それは、プジョーならではの小気味よい動的質感やプラントの上位移行と、軌 を同しくします」 シンプルに見えるものを作るのがいかに難しいか、ミシェル氏は淀みなくしかし控え めに説明する。 EMP2A—スの 2WD モテルのみだが、ハッチバック比で 60mm も地上最低高は高く、アーキ テクチャーはコンポーネントを共有 しつつもかなり異なるそうた 「バルクへットやステアリングボス トに背の高いタイプを使いますが、 タッシュポードまで壁のように高く するのは圧迫感もあってよくない。 そこて 2 段重ねるような造形にしつ つ、マテリアル使用量も抑えて前列 からは開放感のある眺めとしまし た重心高も上がっていますが、足 回りは 308 とほぼ同じ仕様で、アン チロールバーの径を太くしてロー ルを抑えたく、らい。それだけ元々 の EMP2 が、動的質感も耐久性に ついても優れたプラットフォームと いうことなんてす」 ( KN ) Peugeot 3008 フランク・ミシェル 3008 プロジェクト・リーダー 「外観は SUV そのものですが、シートアレンジをはじめ内装はハッチバック・モデ 0 を ド 1 08 レを れるハッチバックよりやや上のクラスで、実用性やシートアレンシなどのモシュール 性の高さが肝要。ダッシュポート周りなど 3008 と共有部分も多いですが、 7 人乗り でこのクラスの SUV というのが新しく、ニッサン・エクストレイルやシュコダ・コディ アックより大きなトランク容量となる 1060 2 を確保しています。足回りは後車軸の 5008 プロシェクト・リーダー 負荷がやや大きくなるので 3 0 0 8 よりリアトレッドが狭くなっているぐらい。イ ヴォークや Q5 を検討しているような家族を取り込みたいてすね」 (KN) 「初代同様のモノスへースでないのはなせか ? 欧州でもモノスへースにひと昔前 ほどの需要はなく、世界中が SUV を志向しています。でも ピープル・ムーバーとして快適に長距離を大勢で乗れる点 が高く評価された初代 5008 の美点を捨てるわけにはい きません。そこで欧州の外でも成長するというプラントの 戦略にも合致する方向性が、 7 人乗りのエスタブリッシュメ ントな SUV だったのてす」 中国市場で商品企画を担当した後に 5008 のプロジェ クトを任じられたクレルジョー氏に、「 50X 」シリーズの ネーミングながら D セグではない 3008 と同じプラット フォーム EMP2 を用いた点を質すと、彼はこう述べた 「 EMP2 はモジュラー・プラットフォームでロングホイー ルべース化も織り込み済み次世代 508 にも使われま す。 5008 は ( セグ・ホリューミーもしくはアッパーと呼ば Peugeot 5008 ベルトラン・クレルジョー : PE し GEOT 「そこが設計者として仕事のしどころで、 確かに重量配分には相当腐心しました 技術担当副社長 EMP2 開発責任者 超ハイテン鋼やアルミやグラスファイ バーポリエステルなどを使った点も大き 低重心と軽快さで高い評価を得て いですが、溶接技術の進歩もあります。フ ロントビームと前列シート下のメンバーな いる E M P 2 がここ最近、トレッドやホ どはスポットでなくレーザーモールディン扣こ , = 4 : ィールべースを変え、派生モデルを増 やしている。 2 0 7 以来のプラット グで、 EMP2 は 1 台あたり 18m 超も溶接 フォーム 1 をも開発した氏にとって、 EMP2 はふたつ目の作品だ。 している。これは新車から丸 5 年以上、ヤ レや内装の軋みが生しない剛性感に貢献 「ホイールべースは 2620 ~ 2840mm の範囲で、 55mm 間隔で設定可能。トレッ します。でも今後はスポットと接着剤で交 ドの範囲は 1 8 0 0 ~ 1 9 6 0 m m 、タイヤ外径は 6 4 0 ~ 7 2 0 m m に対応、以上 互に張ることで、レーザーモールディング EMP2 のモジュラー部分の概要です。前車軸はマクファーソン・ストラットのみ、後 車軸はトーションビームとマルチリンクです。 PHEV 化も 2019 年に対応予定で、バッ より軽量化と剛性を高める方向。 EMP2 は まだ進化するのてす」 (KN) テリーは後車軸のすぐ前に載ります。着座位置も上下 150mm 幅で対応できます」 EMP2 Platform ノイツ 100 CG16-12
2 R 0A0 は M P R E S 引 0 N¯ ange Rover Evoque Convertible 伝統に裏打ちされた革新 ークに用意されていた 2 ドアのクーベモデルをベースに、 A ピラー セダン x クーベあるいはワゴン x クーべ、はたまた SUVx クーべな ど、最近はクロスオーバーなるカテゴリーが自動車界を賑わせて 以降のショルダーラインから上をカットして電動ソフトトップを与え いる。これらは特にスタイリング面での訴求力が高く、人気を博し たもの。もちろんオープン化にあわせた策が講じられているのは 言うまでもなく、横転保護のために A ピラーが強化され、 90 ミリ秒 ているからだ。そしてここへ来て SUV にオープントップを掛け合 で展開するポップアップ式ロールオーバーバーを後席直後に追 わせたモデルが加わった。それが英国を、いや世界を代表する 加。室内空間を犠牲にせずにルーフが格納できるよう後席両サ 。四駆の老舗 " が作り上げたのだから驚きを隠せない。 イドの形状を改めるなどの工夫が凝らされている。 そのおかげもあって、イヴォーク・コンバーチプルはクーべと同 report : 桐畑恒治 Tsuneharu Kirihata 様の低く塊感のあるスタイリングをしつかりと継承している。オー photo : 高橋信宏 N0buhiro Takahashi プン化によるデイメンションの差異は、全高が 45mm アップになっ たことと、車重が 260kg 増えたこと。この重量増が走行性能にど " 四駆 x オープン " という一見相容れそうにないふたつの要素は う影響しているかが気になるところではある。 しかし、その祖先の時代から切り離せない縁で結ばれている。ウィ リス・ジープを始め、後継たるラングラーや我々に身近なスズキ・ジ 空が近い ムニーの初期モデルも幌型が基本だった。ただしこれらは機能性 こに紹介するイヴォーク・コンバ フェニックス・オレンジと呼ばれるメタリックカラー ( 8 万 6000 円 ありきのオープンモデルであり、 ーチプルは少々意味合いが異なる。というのもイヴォークはモノコ のオプション ) に塗られたテスト車は、ホイールやサイドスカート、 ックボディを基本とした乗用 SUV だからである。この類の SUV オ 前後のバンパーパネルなどがプラックアウトされていて、ビビッド でありながらクールな印象を受ける。イヴォーク特有のチョッブド ープンはかなり数が限られており、最近では 2 代目ニッサン・ムラー ノ 0 ごクロスカプリオレ " が用意されていたのが記憶に新しい。 トップのようなスタイリングと相まってセンスのいいカスタマイズカ そんな " 珍種 " のイヴォーク・コンバーチプルは、もともとイヴォ ーにも見える。もっとも、ルーフそのものは堅牢で、閉じている時 R レンジローバーイヴォークコンバーチブル 66 CG16-12
妥協したくない。明日、そのことで三菱重工と話してくるんだ」と 熱弁したりするのは滅多にない。パーマー氏は日産でドライプト レインの設計に関わっていた元工ンジニアの副社長だったことも あって、技術の話になると熱い。しかも「 AT は iPhone のような日 常的に便利なもの、 MT は週末に聞くアナログレコードのように 趣味的なもの。そのふたつがあれば、中間的なものはなくてい い。だからアストンにはデュアルクラッチは使わない」と断言する など、技術的な好みもはっきりしているから、大メーカーの会議 のなかで車作りを議論するより、自らのリーダーシップで車全体 をまとめあげていくアストン・マーティンでの仕事に強いやりがい を感じていることだろう。 それからしばらくして、それまで AMT 仕様しかなかった V12 ヴァ ンテージ S に MT が追加されて、思わず笑ってしまった。彼が好きそ うな仕様というか、筆者自身もそうだが「なせこの仕様がないの か」と思っていたまさにそれを、わざわざ Manual Transmission の文字をモデル名に入れて新設定したのだ。「コテコテに車と 技術が好きで、自ら行動する社長」の意味では、筆者は会ったこ とがないのだけれど、どこか本田宗一郎氏を連想するところもあ って、彼がトップになった会社が " どんなアストン " になっているの か、空気感を味わってみたくなった。その後しばらくしてゲイドン 本社に来ないかと誘いをもらったときには、日程も確認しないで 即答した。 アストンの近未来はどうなるのか 日本的なおもてなしを重視する " アンディさん " は、我々のイギ リス到着が飛行機の問題で遅れたにもかかわらず、夕食の席を ともにするために待ってくれていた。 目下、未来におけるアストンの・・不安要素 " としては作ることが ウェールズのセント・アサンに購 入した DBX 用の工場用地。ラ ビードの立ち上げのときは確か マグナ・シュタイアにアセンプリー を外注していたと記憶している が、 DBX のためにはこんな広大 な専用工場を最初から用意する とは、どれだけ未来のアストン・ マーティン ( のビジネス ) にとっ て重要かが窺い知れる。 [ T h e モナコ・ヨットショーで公開されたアスト ン・マーティン・デザインのパワーポー ト AM37 。同社の世界観を広めるため の活動「アート・オプ・リビング」の一環 である。チーフデザイナーのマレック・ラ イヒマン氏は「パワーポートはカ、スタ イル、ソウルを体現する意味でアストン の DNA を無理なく注ぐことができる。ま た我々が重視するプロポーションの美 しさを、ポートでも同様に追求している」 とコメント。 B r i t i s h S p r i t ] こちらもアート・オプ・リビング by アスト ン・マーティンの一部としてオープンし たプティック。ファッションを中心に様々 なコラボレーション・プロダクトが並ふ。 立地はメイフェア地区で、アート、文化、 商業のラクシュリーな融合があるという ことで選ばれたという。店舗自体もライ ヒマン氏が彼の信じる黄金比に則って デザインされている。 決まっているクロスオーバー「 DBX 」ではないだろうか。いまはべ ントレーやロールス・ロイスまでが SUV を作る時代。なければ経 営上、それはそれで困るのかもしれないが、古典的な車好きの パーマー CEO はどう見ているのか 彼はそもそも DBX を SUV とは呼ばない。アストンは美しくある べきだというのが彼の持論。 SUV は必然的に美しい形を与える ことが不可能なので、位置づけとしてはクロスオーバーとする。 設計にあたってはアストン・マーティンの黄金律は死守すると宣 言し、「こことここの比率がこうで・・・・・・」とデザイン図を描き始め た。「ボディは極めてアストンらしいプロポーションですが、ホイー ルの位置だけが少し下に伸びると。これが DBX の基本的な造 形です」 DBX のためにアストンはウェールズ地方のセント・アサンに 90 ェーカー ( 約 36 万 4500m2 ) という広大な土地を購入した。新し CG16-12 79
ヘーター・ハインリッヒ ( 右 ) BMW ConceptX2 BMW コンバクトクラスプロダクトマネージャー 「 X シリーズは今や BMW のセールスの約 30 % を占めています。 X2 はコンバクト な SAV ( BMW では SUV をこう呼ふ ) の人気が高まる中で必然的に生まれたモデ ルです。 2 シリーズ・アクテイブツアラーなどとアーキテクチャーを共有しており、 FWD と 4WD というラインナップで、 2018 年春に発売予定です。まだ 1 年半も先 の話ですが、基本的なプロポーションはこのまま、似たような形で量産化される ということですね。 3 気筒と 4 気筒のガソリン及びディーゼルエンジンを搭載予定 ですが、 PHEV も行けます。我々も日本での XI の人気は注視しています」 セバスチャン・シム ( 左 ) BMW 工クステリア・デザイナー 「デザイナーとしてはイノベーテイプで新しいものを出したい、皆さんを驚かせたいと いう気持ちもありましたそういった意味で、 X6 、 X4 が成功しているからといってそ のまま継承はしませんでした。荷室は多少小さくなっているかもしれませんが、それ でも友人と荷物を積んで出かけられるような使い勝手の良さは持っています。 車体上部は、クリーンハウスもルーフラインも工アロダイナミクスを考慮したような スポーティなクーへのエレメントが強調されています。それに対して、下の方はオフ ロード性を重視しましたホイールアーチは角ばった形にして、 X らしさを強調してい ます。それらをミックスしたのが、クーへ十 SAV ということです。また、 1960 ~ 70 年代 の 2000 ( S や〔 SL を思い出しつつ、クーへであることを強調するために ( ピラーに工 ンプレムをつけました」 、ト、ゞ 1 Ferrari GTC4Lusso T Porsche Panamera 4 e-hybrid 新型バナメーラに早くもハイプリッドモデルが追加された。 330ps の 2.9 見た目には V12 の GT ( 4 ルッソと変わらないように見えるが、 " T " は 610 ( v の V 6 工ンシンに 1 0 0 k W の電気モーターを組み合わせ、システム最高出力 3.9 2 V 8 ターホ工ンシンを搭載し、後輪のみを駆動する。毎日乗れるフェラーリ 462PS 、最大トルクは 700Nm にもなるという。セルを見直し先代よりもバッテ として、 30 ~ 45 歳という比較的若い年代や新しい顧客層を狙う。前後重量配分 は 46 : 54 とリア寄りになり、 4WS や S ( M - E ( 電子制御サスへンション ) は新たに リー容量が増えたモーターのみで最長 5 0 k m まて走行可能な一方、 0 ー IOOkm / h 加速はたった 4.6 秒という。また、ワンメイクレース専用車両の 911 セッティングされた。 V8 ターホはシフトアップに合わせてエンシントルクが上昇 する可変プーストマネージメントを採用。燃費は V12 工ンシンより 30 % 向上した G T 3 ( u p も同時に発 表。こちらは 4 水平対 と謳われる 向直噴工ンシンで最高 0 出力は 485P5 。 world premiere ・ Thenew panamera 4 E ・ Hybrid ・ 「 1 Land Rover Discovery Audi Q5 Audi RS3 LMS 来春発売予定の新型ディスカバリーはフルサイズ 3 列の 7 人 乗り。荷室容量は最大で 2406 になる。 4 気筒と 6 気筒のガソ リンとディーゼルエンシンはシャガーと共有し、それぞれ ZF 製 8 段 AT が組み合わされる。アルミモノコックの採用で、ラダーフ レーム時代より 480kg もの軽量化が果たせたという。最大 9 つの USB ポートや、 2 、 3 列目をスマートフォンで操作できる 「インテリシェント・シートフォールド・システム」などユニーク な装備も用意される。 キープコンセプトで登場した 2 世代目 Q 5 は 2 0 1 7 年に発売予定。生産はメキシコの新エ場が 担当する。 A 4 と同じ縦置き工ンジン用プラット フォームを採用。スリーサイズは 46 6 0 x 1 8 90 x 1660mm 、ホイールべースは 2820mm 。 90kg の軽量化を実現したという。荷室容量は 1 0 2 増 ー RS 3 LMs え、 5 5 0 ~ 最大 1 5 5 0 を確保する。マトリックス L E D やバーチャルコクビットなど最新装備が与え られる。また、 400ps の 5 気筒 2.5 TF 引搭載のセ ダン、 RS3 の登場に合わせて、 T ( R インターナショ ナル・シリーズ ( ツーリングカー選手権 ) に向けたカ スタマー用のマシーン、 R S 3 L M S を発表した 330ps の 2 TF 引工ンシンを搭載する。価格はク ラブスポーツ・バージョンの 9 万 9000 ユーロ ( 約 IIOO 万円 ) から。 102 CG16-12
@ntinentaISl The Future in Motion 凍結路で効く、冬の安全性を追求。 ※画像はイメージです ContiVikingContactTM 6 コンチ・バイキング・コンタクト 6 DTT テクノロジーがアイス、スノー、ドライ路面で 優れたパフォーマンスを発揮 ESC ( 横滑リ防止装置 ) の効果を 最大限にサポートするバターン、サイプを採用 最高速度 190km. h ( T レンシ ) に対応 乗用車と SUV ( 4X4 ) 仕様を一つの プロダクトラインに統合 横滑り防止装置 ESC 対応 AS OUALIFIERS コンチネンタルは、 アジア最終予選 - ROAD TO RUSSIA の オフィシャルスポンサーです。 www.continenta ト tire. jp [ 亘に三直は空気匡の点住矼 ] R 0 0 10 R U ー S 1 0
N 0 一 ID N つ「 S 「 CEATEC JAPAN 2016 」開催 去る 1 0 月 4 ~ 7 日、千葉県幕張メッ mini 」 ( 写真① ) だ。スマートフォンを利 セで「 CEATEC JAPAN 201 6 」 用した車内での会話機能などを備えて が開催された。昨年までは家電全般の おり、今冬に東京都と愛知県で先行発 技術展示をメインとしていたが、本年 売される予定で、価格は 4 万 2984 円。 から展示を T ( インターネット・オブ・ ホンダは、デザイン企業との協同プ シングス ) と呼ばれる・・あらゆるモノを ロジェクトとして、小型 EV コミューター インターネットとつなぐ技術 " を中心に である MC 用プラットフォームに、独 据えた。時流に合わせたコンセプトに 自のデザインを施したカスタマイズ より、出展者数 ( 648 社 / 団体 ) は約 カーを展示 ( 写真② ) 。 3D プリンターや 22 % 、来場者数 ( 14 万 51 80 人 ) は インターネットを活用したデザイン作業 約 1 0 % 増加した。しかし、自動車メー と生産を結びつけた新しいシステムを カーの出展はトヨタとホンダのみで、 提案していた。 義塾大学ハプティクス研究センターの 生理的に生じる手の震えや疲れを軽 自動車関連の部品メーカーも減少傾 部品メーカーでは、デンソーの展 展示が印象に残った。模擬展示ながら、 減するという。ヘッドアップディスプレ 向にあるように思われた。 ステアリングホイールとタイヤを角度 示が目を引いた。指の挟み込み防止 イの表示とともに、フットレストの振 会場内には、電子機器メーカーが提 センサー / モーターからの信号で結 や鋭利な部分を排除することで、人と 動や左右の傾きによって車両の移動 案するセンサー技術展示やドローンな 協働できる小型ロボットアーム びつけ、路面感覚をフィードバックする 方向を示す自動運転のデモンスト どのデモンストレーションなどが数多く ℃ OBOTTA " や、医療用器具として手 レーション機 " ハーモニアス・コミュニ 10T ハンドル " を出展。システムのシン 見られるなか、トヨタのブースを賑わせ 術時に医師の腕を支える " i A 「 m S " プルさゆえに、今後の研究開発の動向 ケーション・コックピッド ( 写真④ ) も ていたのは、座高約 10cm の小型コ ( 写真③ ) を展示 iA 「 mS " は、モー 注目を浴びていた。 が注目される。 ミュニケーションロボット「 K 旧 OBO ターを使用せず機械の構造のみで、 ( 「 epo 岩尾信哉師 hoto : 小河原認 ) 大学 / 団体などのエリアでは、慶應 ホンダ、新型コンパクト SUV を公開 ホンダは、 1 1 月 8 日 ~ 20 日、ブラ チェンジされた「 C 日 - V 」は、米国で累 ジルで行なわれる " サンバウロ国際 計約 400 万台を達成するなど人気を モーターショー " で、南米向けの新型 誇っている。「 H 日 - V ( 日本名 : ヴェゼ コンバクト SUV 「 WR - V 」を発表する。 ル ) 」なども含め、ホンダは SUV によ スリーサイズやパワートレインなどは り北南米でのさらなる販売拡大を狙う 未公開。先日、 5 代目へとフルモデル 目論見た。 アルフア・ロメオ ーーー専 - 冗ディーラーを全国にオープン FCA ジャパンは、既存のアルフア・ 専売店とすることで、ブランドイメー ロメオ正規ディーラー店に加え、さら ジを明確化する。新たなアルフア・ロ に新規ディーラーを増やし、 2 0 1 8 メオ店舗の外観は、ブランドのテーマ である「ジュリア」を含めた新しいラ ルフア・ロメオのヘリテージバネルな インナップを追加することで、アル 年まで全国 60 店舗を展開する予定 カラーであるアルフア・レッドと、ブ どを設置し、より顧客にプレミアムな フア・ロメオの世界販売台数を年間 だ。これまではフィアットと同一店舗 ラック塗装したアルミバネルを組み 空間を味わってもらいたいという。 としていたところをアルフア・ロメオ 合わせる。店舗内には、ラウンジやア 40 万台に増加させる計画だという。 FCA は、 2020 年までに新型セダン 2 CG16-12 33
Lexus UX Concept トヨタ ( - HR のレクサス版とも言えるコンバクトクロスオー バースリーサイズは 4400x1900><1520mm 、ホイール ヘースは 2640mm 。乗車定員は 4 名で前後 255 / 50R21 サ イズのタイヤ & ホイールを装着。合わせて、環境に優しいという 「人工合成クモ糸繊維」を用い、クモの巣状にこれを張った「キ ネティック・シート・コンセプト」も発表。変形しやすいネットが 体を包んて体重を分散し、快適性を得られるというもの。シー ト座面と背面を可動式として、車両に対する頭部の動きを抑 え、目線が安定する効果があるという。 Honda Civic Type R Prototype 2017 年初頭に発売予定の 10 代目となるシヒック・ハッチ バックは、 1 2 直噴 VTE 〔ターポ / 1 .52 直噴 VTEC ターホ / 1 . 6 Ci - DTEC ディーゼルを搭載する。さらにこの 5 トアをベー スとして 17 年後半に欧州デビューを予定しているタイプ R のプ ロトタイプも世界初公開。 20 インチのタイヤ & ホイールと 3 本 出しのセンターマフラーが目を引く。その他、詳細は公表され ていない。 GLM-G4 トミーカイラ ZZ を EV スポーツに変えて世に送り出した京都の EV べンチャー企業、 GLM が、 4 トア 4 シーターの EV スポーツコ ンセプトを公開。すでに量産化に向けて開発を進めているそう だ。 0 ー IOOkm / h 加速 3.7 秒、最高出力 400kW 、最大トルク IOOONm 、最高速 250km / h 、航続距離 400km と発表され ている Mitsubishi GT-PHEV Concept " 大地を疾走するグラウンドッアラー " は、次世代大容量駆 動用パッテリーを搭載。フロント 1 基、リア 2 基のトリプルモー ター方式のフルタイム 4WD となるプラグインハイプリッドのク ロスオーバー SUV コンセプト。モーターのみで 120km の走行 が可能 Nissan Micra 昨年ジュネーヴ・ショーで発表されたスウェイを市販モデル 化した 5 代目。スリーサイズは 3999X1743X1455mm 、ホ ィールべースは 2 5 2 5 m m 。日本では 3 ナンバーサイスだが、 欧州ては B セグメントとなる。生産はフランスのルノー・フラン 工場で、来年 3 月に発売予定ルーテシアやトウインゴと同し 90ps の 0.9 2 3 気筒ターボ、 1 NA 、 1 .52 ディーゼルにはす べて 5 段 MT が組み合わされる。マーチとして日本市場への投 入予定はないので、国内でマーチはその役割を終え、ノートと 軽自動車が引き継ぐことになりそうた InfinitiVCturb0 engine/ 世界初の量産型可変圧縮比工ンシン、 V ( ターホを発表。走 行状況に応じて、ピストンの上死点位置をシームレスに変化さ せることができるマルチリンクシステムにより、高性能の 8 : 1 ~ 高効率の 14 : 1 まで圧縮比を自在に変更できるという。 4 気 筒 22 の V ( ターホは最高出力 272PS 、最大トルク 390Nm で、 6 気筒相当の性能と軽量コンバクトサイズを謳う。また、 れを搭載した SUV コンセプトが欧州でも公開された CG16-12 103