錦糸町 - みる会図書館


検索対象: ズッコケ結婚相談所
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1. ズッコケ結婚相談所

ハチベ工が、首をふってことわったが、おばさんは、なかなかしようちしない。 とうちゃく きんしちょう ちじん とうとう、錦糸町の駅にぶじ到着したら電話すること、知人の家についたら、また電 話すること、知人の家を出て、錦糸町の駅までもどったら、また、そこから電話すること やくそく を、約束させられてしまった。 せきにんしゃ とうぜん 三人の子どもをあずかった責任者としては、ま、当然のことだろう。 とない なかの ちばけん 八時十五分、中野駅から黄色い電車に乗った。この電車は、都内を走りぬけて、千葉県 そうぶせん えんせん までいく、総武線の電車だという。錦糸町駅も、この総武線の沿線なのだ。 しら ( カセの調べたところによると、さいしよからこの電車に乗らないで、やってきたとき しゆいろかいそく ちゃみずえき 乗った朱色の快速に乗り、お茶の水駅というところで、はじめて総武線の電車に乗ったほ うが、時間的には早いのだそうだ。でも、おばさんから、かならず黄色い千葉行きの電車 げんめい に乗れと、厳命されていたから、三人はしかたなくこれに乗った。 かくえきていしゃ しんじゅく この電車は、各駅停車らしく、新宿までに三つの駅にとまり、そのあとも、たびたび 駅にとまる。 「この電車、きのうとおなじところ、はしってるんじゃない。」 149

2. ズッコケ結婚相談所

モーちゃんは、まどぎわの席にすわりこむと、クッキーのふくろをひらいて、まどの外を けしき ながれる景色を見物しはじめた。 おもいおもいのスタイルはとっているものの、三少年の心は、やはり八九四キロかなた ふあんきたい にある、日本最大の都市への不安と期待でゆれていた。 と・つきよう ハチベ工は、これまでなんどか東京のおばさんをたずねているが、モーちゃんや ( カ セは、まだ東京に足をふみいれたことがない。 けんきゅうねっしん ハカセは、もちまえの研究熱心から、東京行きが決まった日、東京にかんする地図や ちちおや 案内書を買ってきて、いまではハチベ工以上の東京通になっていた。モーちゃんの父親の すみだくふたばちょう そうぶせんきんしちょう 住む、墨田区双葉町が、総武線錦糸町から、さほどはなれていないところにあることをつ なかの ちよくつう きとめたのもハカセなら、 ( チベ工のおばさんの家がある中野から、錦糸町まで直通の ハカセである。 電車で、約三十分あまりでいけることを発見したのも、 こんかい りよこうしゅじんこう じんぶつ しかし、今回の旅行の主人公ともいうべき人物は、やはりモーちゃんだ。モーちゃんと きんちょう だいと力い みち しては、未知なる大都会に、子どもだけで旅行するというだけでも、かなり緊張させら かいけん れるのに、そのうえ、かって見たこともない、自分の父親との会見という大仕事をしよい でんしゃ 139

3. ズッコケ結婚相談所

下 の の よ京 と・つきょ・つ 東京での第一夜があけた。きのう空にひろ がっていた雲が、夜のあいだにきえて、けさはぬ けるような青空がひろがっている。 午前八時、ハチベ工、 ( カセ、モーちゃんの一 行は、おばさんの家を出発した。 物〔錦糸町の近くの知人の家にいくとい 0 たとき、 片 : っ一 ) - っ おばさんは、そくざに同行をもうしでた。 むり 「あんたたちだけでいくのは無理よ。東京はミド = = リ市なんかより、ず 0 と広いんだから。」 「だいじようぶ。地図もあるし、電車だって、わ かってるんだから。」 148

4. ズッコケ結婚相談所

くむらじゅんじし 母さんのいう、あのひとが、久村順次氏のことだということは、すぐにわかった。 と・つきょ - っ 「タ工子が、おしえてくれたのよ。あんたが東京に出かけた夜にね。」 母さんが、ゆっくりといった。モーちゃんも、ゆっくりとこたえる。 きんしちょう 「錦糸町っていう駅の近くに、マンションがあってね。あのひと、そこに住んでたんだ。 いってみたよ。そいで、いろんな話、して きのうの午前ちゅう、 ( チベ工ちゃんたちと、 きちゃった。」 「そう、元気そうだった ? 兄ちゃんも、いたよ。」 「うん、おくさんと、小さい女の子がいて、それから : 母さんは、ガスレンジのほうをむいたままだ。モーちゃんは、母さんのせなかにむかっ てしゃべる。 じゅ 。兄ちゃん、来年大学受 「ほく、びつくりしちゃった。あんな兄ちゃんがいるなんて : けん 験なんだってさ。元気そうだったからね。」 とし じゅんいち 「順一も、もう、そんな年なのねえ。」 母さんが、。ほっんとつぶやく。 えき らいねん 193

5. ズッコケ結婚相談所

まどの外を見ていたモーちゃんが、 ( カセにたずねた。 ちゃみず ちゅうおうせん 「そうさ、お茶の水までは、中央線の電車と平行して走ってるんだよ。だから、・ほくは、 央速のほうがしし 、っていったんだ。」 かれ ハカセがざんねんそうにこたえた。 , 冫 彼こしてみれば、せつかくの研究成果がいかせな いのがつまらないらしい。 ちゃみずえきとうちゃく あきはばらえき あ - さくさ、はし やがてお茶の水駅に到着、電車はつぎに、秋葉原駅、そして浅草橋と、とまっていく。 浅草橋を出ると、広い川にさしかかった。 すみだがわ すみだく 「これが隅田川だね。これをわたると、 いよいよ墨田区だ。」 せつめい てつきよう ハカセが説明してくれた。鉄橋の下を、黒っ。ほい水が流れている。 「あんまり魚もいないみたいだなあ。」 す かわも かんそう 釣りの好きなモーちゃんが、川面をながめまわしながら感想をもらした。 りようごくえき きんしちょう 川をわたるとすぐに両国駅というのがあった。両国駅のつぎは、 しよいよ錦糸町だ。 しんじゅく モーちゃんは、しきりにまどの外の風景を見つめている。このあたりは、新宿のよう こ・つそう てつこうじよ な高層ビルは、あまり見あたらず、そのかわり、鉄工所や、なにかの工場らしいスレート かいそく っ けんきゅうせいか 150

6. ズッコケ結婚相談所

三人は、大通りからせまい道へとはいりこんでいった。 大通りにめんした建物は、わりとあたらしいビルがおおかったが、いったんせまい道に はいると、小さな町工場や、住宅がごちやごちゃとならんでいる古・ほけた町にかわってし ふたばちょうちょうめ 「ああ、ここ、 ここ。双葉町四丁目って書いてあるぜ。」 士ちかど ひょうじばん ハチベ工は、町角の町名表示板をみつけた。 「よし、あとは、スカイ ( ィッっていう、建物を見つけりゃあいいわけだね。」「 や ( カセは、そばにあったタコ屋の戸をあけて、なかにはいっていったが、 こにこ顔で出てきた。 ちゃいろ 「なんだ、つい このさきだってさ。こげ茶色の高いビルだからすぐわかるって。」 「こげ茶色の高いビル : : ? じゃあ、あいっかな。」 かいだ きょだい ゅび ( チベ工が道の向こうにそびえる十階建ての巨大な建物を指さした。古・ほけた町には、 ちょっとふつりあいなしゃれたマンションふうのビルが、とびだしている。 「うん、あれかもね。いってみよう。」 がお おおどお たてもの ほとな ~ 、に 152

7. ズッコケ結婚相談所

ぶきの建物がおおかった。 電車がほどなく駅にすべりこんだ。かなり大きな駅で、乗降客もおおかった。三人は、 かいさつぐち ひとなみ 人波におされて改札口を出た。 ひろば どうろティじがた 駅のまえは広場になっていて、その向こうに大きな道路が字型に走っていた。 ( チベ工が、まず第一報をおばさんの家にいれる。 ふたばちょう 「さあ、双葉町をさがさなくちゃあ。」 ちずちょう ( カセが、地図帳をひろげた。 けいようどうろ よっめどお 「この道は、京葉道路で、あっちのが四ッ目通りだね。双葉町は、こっちの方向だな。」 ゅび ( カセが、四ッ目通りのほうを指さして歩きだした。 おうだん 京葉道路という、だだっぴろい道路を横断して、四ッ目通りというのをしばらく歩くと、 こうか トの高架がよこぎっているのが見えてきた。ハカセによれば、これ 道の上を、コンクリー こうそくどうろ ばくおん は高速道路なのだそうだ。なるほど高架の上から、自動車の爆音がきこえてくる。 高速道路の下をくぐって百メートルほど歩いたところで、 ( カセは立ちどまった。 ちょうめ 「ええと、このあたりから右に折れていけば、ちょうど双葉町の四丁目なんだけど。」 たてもの じようこうきやく 151

8. ズッコケ結婚相談所

と - つきょ - っ まどから見える東京の町は、どこもかしこも家だらけといった感じがする。建物のな てんざい りよくちたい かに、。ほっん、。ほっんと、縁地帯が、島のように点在していた。 空は晴れているのに、町なみの上には、もやとも、ほこり ともっかぬものがおおっていて、白っ。ほくかすんで見える。 すみだく 「墨田区は、どのへんかなあ。」 ふと、モーちゃんが、おばさんにたずねた。 と・つきょ・つ 「墨田区っていうと、川の向こうだねえ。ええと、あれが東京 タワーで、あ 0 ちが皇居だろ。あのビルの向こうあたりじゃないの。」一常〔。 ゅび おばさんが、かすみのかなたを指さした。 えんとっ なん万という家なみのはてに、かすかにそれとわかる煙突が二、三本たっていて、とき こうくうひょうしき せんこう おりチカッ、チカッと、閃光がまたたいている。きっと航空標識でもあるのだろう。 「あんなにたくさん家があるんじゃあ、どこがどこか、わかんないなあ。」 「そうねえ。一千二百万都市だもの。昼まかよってくるひとをいれたら、もっともっとお おくなるんじゃないかしら。」 一三気 たてもの 174

9. ズッコケ結婚相談所

きゅうしよく たらよ、こいつがいなくなったらこまるもの。給食があまったとき、食べてくれるやっ だいもんだい 、つばい出ちゃうもんなあ。六年一組としても、大問題ですよ、 がしないと、ざんばんがし これは : ( チベ工は、どこまでも口が悪い。しかし、ほんとは、 ( チベ工もうれしいのだ。うれ しさをだすのがてれくさいもんだから、わざとにくまれ口をたたいているのだ。 愛すべき友人が、よその町にひっこしていかないことがわかって : こ一を乙 c ( ぐち 202

10. ズッコケ結婚相談所

土所 . ミドリ市花山町一ア目ト炻 TEL 花山市営アハ。ート 333 02 月 333 ハカセ ( 山中正太郎 ) 趣味リ・ま朝罷読もこと。 6 日 6 日生まれ血液 A 型近視石 0 な 03 好きな色 . たべ・ものはョ〕し一ト 長 0 体重 2q3 ん傘 アスクリーな。 。蹟国 2 ・等 3 ・ 4 ・社 3 ・音 2 ・図 2 。成繍国 3 ・算 2 ・理 2 ・ネ 13 音 3 ・図引休 1 ・ 4 イ本 2 ・家 2 ・ の趣礫読理料の験 。棠族 @ 庠田時 42 キ 好をな色青たヾものはみ茶引力 田物左斤 K 勸務 〇家族②山中真え助 3 践 ④田タ工 / 6 戈たリ高 ミにリ事務 イ生所ミドリ市花山 ~ 丁目ト / 6 ( 花 0 市営ア , 、。、 0 , 0 年 ④山中晏代 3 @ 山中道 9 (4 年生 ) 一幵お営血 4 333 号ハカセ宅田や . る・・ 2 1 市営アハト 222 号モーちゃん宅づ ワ田 5 日住まれ 血 0 型 3 ・ヒ山 目 イし 身昂鈕 体 63 町 正義能 、ぃ 再ト′ 3 、みきリ 丁日