オバマ - みる会図書館


検索対象: ニューズウィーク日本版 2017年1月31日号
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1. ニューズウィーク日本版 2017年1月31日号

デンがした 許されざる「大罪」 US.INTELLIGENCE 米情報機関の情報収集活動について 内部告発した男は真の英雄なのか 3 年にわたる調査から見えてきた真実とは 工ドワード・ J ・エプスタイン ( ジャーナリスト ) 調査報道 0 をいい も誰に対しても、どのような理由でも 年 9 月日、オリバ ストーン監督の伝記映画 ( それどころか理由がなくても ) 恩赦 スノーデン』の全米公を与える権限かあるにもかかわらずだ。 開直前に、有力人権擁護 この判断は、スノーデンが何をしたか 団体のヒューマン・ライツ・ウォッチ、という真実を知っていれば当然と言っ 米自由人権協会 (<02D) 、アムネてい スティ・インターナショナルか莫大な こう一言われると、驚く人も多いかも 金をかけてニューヨーク・タイムズ紙 しれない世界の人々はこの件に関し に全面広告を掲載した。映画の主人公て、ほとんどスノーデン自身の主張し であるエドワード・スノーデンに恩赦 カ街いてしないからだ。 を与えるよう、バラク・オハマ大統領 スノーデンの説明によれは、事の顛 ( 当時 ) に求める内容だった。 末は以下のようになる。年 5 月日、 米国家安全保障局 (ZØ<) の契約 ハワイにある ZØ< の施設で働き始め 企業の職員だったスノーデンは、米政て数カ月のスノーデンは仕事を欠勤し 府の機密文書を大量に盜み出したこと た。病気で休ませてほしいと連絡を入 で罪に問われており、現在はロシアでれたが、実は病気ではなかった。膨大 亡命生活を送っている「オリハ な量の機密文書を持って、香港に渡っ 2 時間の映画を通じて、弁護士か 3 年ていたのだ。 かけてやってきた以上のことをスノー 香港では、 3 人のジャーナリストに デンのためにできると思う」と、スノ文書を提供した。ヘルリン在住のドキ ーデンの弁護士を務める <O—D のべ ュメンタリー映像作家のローラ・ホイ ン・ウイスナーは言っていた。 トラス、、フラジル在住のプロカーのグ しかし、オバマか恩赦を認めることレン・グリーンワルド、ワシントン・ は最後までなかった。大統領はいつでホスト紙記者のバートン・ケルマンだ。 BRYAN BEDDER GETTY IMAGES FO コ T 工 E NEW YORKER Newsweek ー 8 2017 / 01 / 31

2. ニューズウィーク日本版 2017年1月31日号

そのことは、オバマも当然知ってい その文書に基づくスク 1 プが世界を 震撼させるなか、スノ 1 デンは再び姿た。年にがまとめた報告書、 を消した。日後に姿を現した場所はさらには翌年に国防総省が作成した一 ロシアだった。これ以降、スノ 1 デン層詳しい報告書にすべて記されていた はロシアで保護されながら、世界に向からだ。しかも、オバマは独自の調査 けてさらにの秘密を暴露し続けグル 1 プを設置していたし、下院情報 ることになる。 特別委員会の機密扱いの報告書も受け スノ 1 デンは理想に駆られた内部告取っていた。 発者を自称し、オバマ政権により口シ プーチンが逃亡支援を指示 アに足止めを食わされていると述べて オバマは、スノーデンが語っている きた。国務省にパスポートを無効にさ がスト 1 ンの映画と同じよ れたためロシアから出国できず、アメスト 1 リ 1 リカに戻れないというのだ。持ち出しうに「創作」にすぎないことをよく知 た文書はすべて香港で 3 人のジャ 1 ナっていたのだ。 例えば、米政府はスノーデンをロシ リストに渡し、コピ 1 も持っていない とも言っている アに足止めなどしていない ( そもそも、 私は『アメリカはいかにして秘密を膨大な機密情報を持った元情報機関職 失ったか (How America ト 04 デ員を敵対国にとどめておくことに何の Secrets) 』という著書を執筆するため利点があるのか ) 。確かに年 6 月 に、一連の出来事を 3 年かけて調べた。 日、国務省はスノ 1 デンのパスポ 1 ト スノ 1 デンが ZGO< の仕事をしていたを無効にしたが、アメリカに帰国する ハワイと日本にも足を運んだ。 場合は例外扱いとしていた。 モスクワでは、ロシアの元情報機関 国務省関係者によれば、香港の米総 職員や政府の内部関係者に会い、現地領事は香港当局に対し、パスポートの でスノ 1 デンの代理人を務めた弁護士無効を通知している。その時点でスノ にも話を聞いた。この弁護士を直接取ーデンはまだ香港にいた。つまり、米 材したアメリカのジャ 1 ナリストは私政府はスノ 1 デンをモスクワに足止め だけだ ( スト 1 ンはこの人物の著書のするどころか、モスクワ行きの旅客機 映画化権に 100 万トル支払ったとされに乗せないようにあらゆる手を打って いたのだ。 ている ) 。 長期間にわたる調査を通じて少しずしかし、その努力は無駄に終わる。 っ分かってきたのは、スノ 1 デンの主スノ 1 デンは 6 月日、パスポートが 張の中核部分が事実に反しているとい既に無効になっていたのに、ロシアの 、つことだった。 航空会社アェロフロートのモスクワ行 FROM TOP: JACK TAYLOR/GETTY IMAGES, JONAT 工 AN ERNST—REUTERS Newsweek 50 2017 / 01 / 31

3. ニューズウィーク日本版 2017年1月31日号

0 U. S.INTELLIGENCE 1 年秋にはがアンゲラ・メした文書がばろばろ表に出てきて、ヨ 1 ロッパの同盟国に対するオバマの面 ルケル独首相の携帯電話を盗聴してい たことが発覚。年 6 月にはウイキリ目はまるつぶれになった。 スノ 1 デンはロシア当局者とは会っ 1 クスがスノ 1 デンの盗んだ文書を公 開し、ジャック・シラク、ニコラ・サていないし、事情聴取もされていない ルコジ、フランソワ・オランドと、 3 と主張している。オバマが何にもまし 代にわたるフランス大統領の通信も傍て受け入れ難いと思っていたのはこの 受されていたことが分かった。スノー主張だろう。下院情報特別委員会の報 デンはこれ以上盗んだ文書はないと断告書は、スノーデンがモスクワ滞在中、 言したにもかかわらず、その後もこ、つ「ロシアの情報機関と接触し、今も接 触を続けている」と結論 付けている。これではス ノーデンの支持者がどん なに声高に要求しても、 オバマかスノーデンに 赦を与えるわけがない。 スノ 1 デンの犯罪がも たらしたさまざまな結果 は 3 つに大別できる。良 をい結果、悪い結果、そし 獺て醜悪な結果だ。 良い結果は、彼の暴露 「ガをきっかけに政府の監視 ロ活動について国民的な論 の議が盛り上がったことだ。 0 デ 1 タ収集技術の目覚ま っしい進歩は個人のプライ バシ 1 を丸裸にしつつあ のる。ポケットの中のスマ 1 トフォン、車の 一口ガ 1 、手首に装着する ス活動量計、自宅のネット 果 ワ 1 ク家電 : : : 。私たち 結 4 訊の行動は逐一記録されて GENCY ' ノ はる、→入れた自分のヌード写真を見せると、 せ「「消去しろ」とそ、つけない円む 0 と、 ゞ 0 した彼女は言う。。「私のおつばいが、 ~ 一 = 上 ) 国家安全保障上の重大事ど見なされ。 るなら光栄だわ」ー だが自分の私生活を国家にのぞか 持を」れて光栄だと思う人はいないだろナ。。 督の 点間だからこそが何百万ものアメ ま者 視人一 ~ ) リカ人の個人的な通信を傍受していま のな たと知って、全米中が怒った。 0 房複ースノ 1 デンの私生活はどうか。 プの 2013 年に内部告発に踏み切る まで、彼はほば無名だった「私生活 . 、 ( ~ リ もほとんど知られていないが、この、 映画ではたつぶり描かれている。負 傷によって年に特殊部隊を除隊に なったこと。「コンピュ 1 ターの天 0 才」としてに入ったこと。持 病のてんかんの苦しみ。そして元気 国家安全保障局 (ZØ<) の職員のいいダンサ 1 、一ミルズとの関係。 は恋人にしないほうがいいーーーそれ、スノ 1 デンはストーン作品のヒ 1 カオリバ・ストーン監督の政治スロ 1 の典型だ。 2 時間余りのドラマ リラー『スノーデン』。の最も確かな , で彼の愛国心はパラノイアへと変わ 教訓かもしれない。 るこの映画はスト 1 ンが年の 恋人にすれば苦労が絶えない。映『ワールド・トレ 1 ド・センタ 1 』、 = 、画ではエドワ 1 ド、スノーデン ( ジゞ年の「ブッシュ』》に続き、 9 ・ 印ゼフ・ゴードン」レビッ、ト ) と彼 ~ テロとその余波をテーマにした作品 。の長年の恋人リンゼイ」ミルズ ( シだ。しかし物語のパターンは年の ャイリーン・ウッドリー ) が、一東京ニ 7 月 4 日に生まれて』 - で使ったも、、 やハワイで口論を繰り返す。 の。理想に燃えた若者が政府機関か 彼女が欲求不満を募らせるのも無 0 軍隊に入り「腐敗に幻滅し、一反逆者 理はない。スノ 1 デンは不機嫌でよになっていく。 そよそしく、国家機密について日夜「 7 月 4 日』には戦闘場面があった 考え込んでいる。彼女がパソコンに が、『スノ 1 デン』にあるのはデ 1 FROM TOP: C 工 RISTIAN 0 工 DE—MCP 工 OTO-ULLSTEIN BILD GETTY IMAGES; 02016 SAC 工 A. INC. ALL RIGHTS RESERVED. Newsweek 52 2017 / 01 / 31

4. ニューズウィーク日本版 2017年1月31日号

MARTIN エ . SIMON—REDUX/AFLO その中で一番名の売れた人物は、大統 選の遅れはかなりの部分でマティスと 領補佐官に起用されたマイケル・フリ 政権移行チ 1 ムの衝突によるものらし ン元陸軍中将だ。彼はツィッタ 1 で怪 マティスは共和党内の反トランプ しげな陰謀説を広めており、補佐官と 派や、オバマ政権で国防次官を務めた しての能力に疑問符が付く。 ミシェル・フロノイなど共和党外の人 それでも ZØO の人事はまだ進んで 材も登用したがっているが、移行チ 1 いるほうだ。国家安全保障に関わる政 ムはこれを断固拒否している。 策決定で重要な役割を果たす他の 2 っ トランプは閣僚だけはさっさと指名 の機関、国防総省と国務省では主要ポ したが、バラク・オバマ前大統領の四 ア ストがほとんど埋まっていない。 6 年の就任時と比べ、その下のクラスの 会る人選に妙に手間取っている。指名後も 機能停止は不幸中の幸い ? 公ら に審査と承認公聴会があるため、ポスト 国防長官に指名されたジェ 1 ムズ・ 仕訒が埋まるには何カ月もかかりそ、つだ。 ス マティス元米中央軍司令官は指名承認 テ、そのため、オバマ時代のスタッフ人 のための上院の公聴会でトランプとは ほどを暫定的に残すことになった。 れ司 異なる考えを表明。 ZGO を重視し、 ス教育省なら、人事の遅れはそれほど 承、 ロシアのウラジ 1 ミル・プ 1 チン大統 問題ではない。政策決定にじっくり時 領を批判する発言をして議員たちを安 指テ間をかけられるからだ。安全保障はそ 官の 長補 心させ、無事承認された。 うはいかない。担当者は国全体の安全 防候 一方、国務長官候補のエクソンモ 1 国と繁栄に深刻な影響を及ばす危機に待 ビル会長兼 O g-Ä O のレックス・テイラ 兆国ったなしの対処を迫られる。 判 1 ソンは公聴会で苦戦した。マルコ・ 当面はキャリア官僚が空白ポストを ルビオ上院議員の巧みな質問でロシア 代行するにしても、政策決定はストッ やフィリピンの人権問題に対する鈍感ら指名されていない。それより下にもら異常だ。トランプが破産申請をしたプするだろう。もっとも、トランプが さをさらけ出したばかりか、世界の多裏方とはいえ重要なポストがある。彼際の弁護士デ 1 ビッド・フリードマン反 z«o' 反、親プーチンの立 くの地域について基本的な知識も持ちらは行政の実務を担い、 zno で各機が駐イスラエル大使、実業家のウィリ場を改めて表明したことを考えれば、 合わせていないことを露呈した。 関の代表が決定する案件を準備し、政アム・ハガティ 1 が駐日大使、アイオ新政権が当面新たな政策を打ち出せな プランスタッドが テイラ 1 ソンはプーチンから友好勲策の方向性 ( トランプの場合はかなりワ州知事のテリ 1 ・ いのは不幸中の幸いかもしれない。 だが政策決定の空白状態がいつまで 章を授与された人物だ。上院に承認さ大ざっぱなものになりそうだ ) を具体駐中国大使に指名された。だが大使は れるかどうかは心もとないか、仮に承的なアクションに落とし込んでいく。 政策立案者ではない。彼らに外交上のも続いてはいけない。反トランプ派を 認されたとしても、マティスとテイラ こうしたポストに誰が就くのか、正さまざまな指示を与えるべきスタッフ起用しろとは言わないが、トランプに 1 ソンを除けば、国防総省と国務省の式な発表どころか、噂さえ流れてこなが不在なのだ。 は有能な人材で政権の陣容を固める務 高官ポストに誰が就くかは現時点では い。これは異常な事態だ。既に大使は ワシントン・ポストのジョシュ・ロめがある。大統領としての最初の務め ほば不明だ。副長官、次官、次官補すばつばっ指名されているので、なおさギンのコラムによると、国防総省の人もできないようでは困ったものだ。

5. ニューズウィーク日本版 2017年1月31日号

そう簡単でない 旧旧掃討作戦 INAUGURATION 2011 MIDDLE EAST BOOTS TO SYRIA? テロ組織をすぐに壊滅させると 選挙中に大言壮語したトランプだが 地上軍をシリアに大量投入する気なのか ダン・ドウ・ルース、ボール・マクリーリー ( フォーリン・ポリシー誌安全保障担当 ) , 3 へ From Foreign POlicy Magazine ナルド・トランプ米大統彼はこれまでに地上軍派遣の必要性に 領は選挙戦で、テロ組織ついて公然と語っている。 ( 自称イスラム 退役陸軍中将で国防総省情報局 ( 国 ) を素早く壊滅させる (<) 元局長であるフリンは、 と繰り返し主張し、オバマ前政権の— を第一一次大戦や冷戦当時の敵に匹敵 対策は弱腰で中途半端だと嘲笑する脅威と見なし、より幅広い軍事行 し続けた。 動で立ち向か、つ必要があると提言して 経済成長率を 2 倍にする、メキシコきた。「悲しい現実だが、われわれは との国境に壁を造る、石炭産業を復活地上軍を配備しなければならない。空 させる 。ほかにもそんな大げさで爆だけでこの敵を葬ることはできない 曖昧な約東をしてきたが、壊だろう」と、フリンは年にドイツの 滅は最も困難な課題になりそうだ。 シュピ 1 ゲル誌に語っている 米軍幹部らは、を迅速に打関係筋によれば、オバマ政権の対テ ち負かすという約東をトランプが果たロ方針と対立して年に更迭されたフ すには、圧倒的な量の地上軍を送り込 リンはトランプ陣営に加わる以前、— むしかないと指摘する。それは政治的が「首都」と称するシリア北部 に危険な選択肢であり、アメリカが再の要衝ラッカへの米軍派遣計画案をま 8 び中東で終わりなき占領政策に突入すとめたという。詳細は不明だが、シュ ピーゲルのインタビュ 1 では、米ロな る事態を招きかねない。 トランプは世界に対するアメリカのどの多国籍軍によるシリア支配を提案。 関与や介入を減らすと語ってきたが、年代の旧ユーゴスラビアに展開した 新政権内には地上軍派遣についての意国際的な平和維持部隊に似たものだ。 外な支持者がいる。国家安全保障担当「ユ 1 ゴスラビア紛争から教訓を学ぶ 補佐官に選ばれたマイケル・フリンだ。 ことができる。当時のバルカン半島の ように中東の危険地域を分割し、それ ぞれについて特定の国が責任を持つや り方をすればいいと思う」と、フリン は語っている。「アメリカやロシア、 欧州で分担を決める。アラブ諸国も作 戦に参加し、役割を果たすべきだ」 トランプ政権誕生が決まった昨年Ⅱ 月以降、フリンはイラクとシリアへの 米軍の大規模増派を今も支持している かは明確にしていない。フリンかその

6. ニューズウィーク日本版 2017年1月31日号

U. S.INTELLIGENCE きの便に搭乗できた。旅客機がモスク ワの空港に着陸した後は、ほかの乗客 より先に降ろすための「特別作戦」が 実行されたと、ロシアの有力紙イズベ スチャは書いている。アェロフロ 1 ト が実質的にロシア政府のコントロ 1 ル 下にあることを考えれば、ロシア政府入れたことを認めている。ナンバー 2 の誰かの指示があったと考えるのが妥のセーラ・ハリソンを香港に派遣して 当だろう。 スノ 1 デンの滞在費を支払わせ、モス それは誰だったのか年 9 月 2 日、クワまで同伴させてもいる ロシアのウラジ 1 ミル・プ 1 チン大統さらに、の違法な活動や国内 領のテレビ会見で謎が解けた。ロシアの監視に関するファイルはスノ 1 デン の「外交官たち」が香港で接触した後、が盗んだ機密の ) 」く一部にすぎないこ 自らがスノーデンのモスクワ渡航を許とも、オバマには分かっていた。 可したと認めたのだ。プーチンは純粋下院情報特別委員会の報告書 ( 一部 な好意で助けの手を差し伸べたのか、は昨年末に機密扱いを解除された ) に それともスノ 1 デンを亡命させて利用よると、スノ 1 デンが「持ち去った」 する思惑があったのか 文書は 150 万点に上る。ジャ 1 ナリ 内部告発サイトのウイキリ 1 クスもストに渡したのはそのほんの一部だが、 スノ 1 デンのロシア逃亡を手助けしたそこにも「外国に駐留する米軍部隊を ことが明らかになっている。ウイキリ守る機密や、テロリストと他国に対す 1 クスといえば、昨年の米大統領選のる不可欠の防衛となる機密」が含まれ 選挙期間中に民主党指導部の電子メ 1 ていたと、報告書は指摘している。 ルを暴露し、オバマ政権からロシア情の調査で、スノーデンがロシ 報機関の手先と批判されたことも記憶アとの情報戦に欠かせない機密を盗み に新しい 出したことも分かった。その中には、 同サイトの創設者であるジュリアのリチャ 1 ド・レジェット副局 ン・アサンジは、スノーデンのモスク長が米誌バニティ・フェアのインタビ ワへの搭乗便に関して米当局を攪乱すュ 1 で「王国に入る鍵」と表現した文 るためこ、、 。しくつものダミーの予約を書も含まれる。レジェットによると盗 監視に反発 防犯カメラが至る所で 市民の行動に目を光ら せている時代、 NSA が 個人情報を大量に収集 していることが発覚し、 世論の怒りが高まった ( 左、 13 年 10 月 ) YOJ. ④ EDWARD THANK Y SNOWD SNOWDEN! 'EDWA 'SNOWD まれたファイルには、アメリカの複数ごく少数のスタッフだけが共有できる の情報機関がロシアなど敵対国に関すデ 1 タで、情報源や入手方法も明示さ る情報の穴を埋めるように依頼れている。中国、ロシア、イランなど した文書がすべて含まれていた。それ敵対的な国々にいる情報源のリストも を見れば、アメリカの情報活動の全体そこに入っている。敵対国がレベル 3 像が手に取るよ、つに分かる のデ 1 タを入手すれば、アメリカの情 スノ 1 デンが狙ったのはレベル 3 に報機関全体が機能不全に陥りかねない。 分類される超重要な機密だったことも、そのためレベル 3 のデ 1 タは原則と オバマは知っていた。 して民間の契約企業には扱わせないが、 は機密の漏洩を防ぐためデ 1 の契約企業のうち最古参で最も タを 3 段階に分類している。レベル 1 信頼が厚いプ 1 ズ・アレン・ は主として業務管理に関わるもの、レンはハワイでレベル 3 のデータを扱う ベル 2 は情報源と情報の入手方法を伏業務を行っている。スノーデンが給与 せて、多くのスタッフが共有して分析が下がるのを承知で、年 3 月に同社 できるようにしたデ 1 タ。レベル 3 はに転職したのはそのためだ。 スノ 1 デンを採用した同社の幹部ス ティ 1 プン・べイは漏洩発覚後、スノ ーデンの入社の目的は「 ZØ< がハッ キングした世界中のコンピュ 1 タ 1 の リストを入手する」ことだったようだ と語った。スノ 1 デンも香港滞在中、 サウスチャイナ・モ 1 ニングボスト紙 のインタビューでこれを認めている その結果、サイバ 1 攻撃を含む敵対 国の攻撃的な動きをアメリカが察知し、 防ぐための暗号解読キーや情報源、情 報入手方法が外部に知られることにな った。これはアメリカの安全保障にと っては壊滅的な打撃だ。 スノ 1 デンが盗んだ文書のうち香港 ~ 一】でジ ~ ーナリトに渡さなか 0 たも 0 は、ロシアに渡航後、 Z<E*O の結東 を乱すために利用された。これもオバ マは嫌というほど分かっていた。 Newsweek 5 ー 2017 / 01 / 31

7. ニューズウィーク日本版 2017年1月31日号

新時代の幕開け 不安を抱く人々の代弁者 になることでトランプは 選挙戦を勝ち抜いた 0 1 0 0 0 0 0 0 0 AP/AFLO ュリズムの担い手は、億万長者やヘッ ジファンドのマネジャ 1 なのだ。トラ ンプが推し進めよ、つとする減税や規制 緩和は、富裕層に圧倒的有利な仕組み になっている トランプは演説冒頭で政治家を非難 して、「政府の恩恵にあすかり、その 費用を人々に負わせている」と言った。 実際には、この表現はトランプ政権に こそふさわしい トランプはアメリカの分断をあおる 人種的・民族的ナショナリズムを武器 に選挙戦を展開した。その中心にある のは、一部のアメリカ人は他の国民よ り優越した立場にあり、「アメリカ人」 の定義は国家の理想への忠誠心よりも 人種や民族で決まるという考え方だ。 イスラム教徒のアメリカ人やヒスパニ ック系移民に対するトランプの攻撃の 背後には、この考え方がある トランプの演説は、この明白な人種 差別に言及していない。だが「外国の もの」に対する無差別に近い攻撃や、 自由と平等、立憲主義の軽視を含む演 説の強硬なトーンは、この熱狂的ナシ ョナリズムの存在をうかかわせる 新大統領は通常、アメリカの団結や 統一を約東する。トランプが約東する のは、ある種の支配オバマ前政権の 8 年間を経て、ワシントンはトランプ を支持した「人々」の軍門に下るとい 、 2 旦言だ。ようこそ、トランプ時代へ。 ようこそ、「アメリカ・ファ 1 スト」 の時代へ。 Newsweek 3 ー 2017 / 01 / 31

8. ニューズウィーク日本版 2017年1月31日号

KCNA—REUTERS 功しても、中距離ミサイルでは核弾頭だがトランプのツィートを見て、韓リカで雇用を維持する企業の計画などラエティ 1 番組『サタデ 1 ・ナイト・ ライプ』やそこでトランプを演じた俳 を米本土まで ( ハワイにさえ ) 到達さ国政府も慎重ながら楽観的になっただが大半を占めた。 せることはできない。 ろう。「トランプは正しい対応をした」 ただし、企業の声明や経済統計に関優アレック・ポ 1 ルドウイン、ゴ 1 ル つまり北朝鮮は、「アメリカに到達と、ランド研究所の朝鮮問題専門家プするツィ 1 トでも、トランプが自分のデングロ 1 ブ賞授賞式でトランプを批 可能な核兵器開発の最終段階」とは程ルース・ベネットは評価する。「今後手柄だと自慢した場合は自画自賛のカ判した女優メリル・ストリ 1 プなどだ。 遠い状況にある。金の空威張りを真にの問題は、トランプが本当に ( 北朝鮮テゴリ 1 に含めた。典型的なのは消費空調大手キャリアの組合幹部も、侮 受けて好戦的なツィ 1 トをしたのなら、のミサイル実験を ) 外交の重要課題に者信頼感指数が上昇したとき、「あり辱ツィ 1 トのタ 1 ゲットになった。キ トランプは愚か以外の何物でもない。据えるのか、そして今後の実験を阻止がとう、ドナルド ! 」と締めくくったヤリアはメキシコへの工場移転計画を 撤回して、アメリカの 他方、十分に考え抜かれたツィ 1 トだするために何をするかだ」 だが、トランプのツィートのどれが 雇用を守ったとトラン ったら、見事な切り返しと一一一口える プに絶賛された。とこ 政策に反映され、どれがそうでないか ろがある組合幹部が、 を見極めるのは難しい。そこで本誌は、 トランプが大統領選に勝利してから大 工場が移転しなくても れを、 たリストラは進行中で、 統領就任までの 315 件のツィ 1 トを 分析。それらを内政、外交、スケジュ トランプが引用する雇 不 5 き日し難 1 ル発表などイベント関連、批判、愚 用数は誇張されている 勝 1 て反なま 痴、自画自賛、閣僚人事などのカテ 侫と暴露。トランプのツ 2 の 3 しにでの コリ 1 に分類した。 恩ィッター攻撃に遭った。 選はを策う それによると、最もツィ 1 トか多か 金続いて、外交のカテ 領プト政そめ ったカテゴリ 1 は愚痴で、件あった。 万ゴリ 1 をかなり拡大解 統ン一がが亟 ラ メディアの報道が嘘つばちだとか、自 釈すると、該当するツ 々 えライれれ トッどど 分の行動が評価されていないとか、選 ィートは件。北朝鮮 挙陣営へのインタビュー時間が短いな 年の核開発やイスラエル 敵の治安に関する発言の どなど、総じて「みんなが自分を不当・ ) 、 ( ゞ , 一 オバマ政権の外交政策で最大の失敗に扱っている」という泣き言だ。 下ほか、国連への侮辱や の 1 つは、北朝鮮のミサイル実験への 他の国々に関する漠然 侮辱や批判は徹底的に反撃 対応だった。この 8 年間、北朝鮮は ツィ 1 ト。大統領就任式のために「ワとしたコメントなどだ。ロシア政府が ( いずれも国連決議に違反して ) 何十 2 番目に多かったのはイベント関連シントン中のドレス店が空つほだ」と大統領選への介入を主導したとする米 回も実験を行ってきたが、オバマは事のもので、件あった。メディアへのした興奮気味の勘違いツィ 1 トも、こ情報機関の結論への批判は、ここには 実上何の行動も起こさなかった。だか出演や勝利感謝集会の開催の告知、記のカテゴリーに入る ( このツィートは含まれない。 ら金は調子に乗って実験を続け、韓国者や集会に来た人たちへの感謝などだ。後に削除された ) 。この種の自画自賛ただし、実際の政策に関連する内容 政府高官らは、アメリカは韓国を北朝次に多かったのは、般的なニュ 1 スツィ 1 トは全部で件だった。 は数えるほど。イスラエルも自分が大 鮮から守る気がないのかもしれないと についてのツィ 1 トで件。火事の被侮辱ツィ 1 トも件あった。標的に統領になるまでの辛抱だといった、自 歪女を大きくした。 己陶酔に近いものもあった。 災者へのお見舞いや、経済統計やアメなったのは、トランプをちやかしたバ 1

9. ニューズウィーク日本版 2017年1月31日号

INAUGURATION 2017 」 APAN U. S. MARINE CORPS—REUTERS トランプ米政権が今月日、発足し「民主化」策動を進めてきたネオコン「破綻国家アメリカ」という論説を発場で大儲け」というものだ。問題は、 説得だけで彼の意見を正すのは非現実 た。アメリカや世界がこれで大変動す ( 新保守主義 ) 派もそうだ。トランプ表する始末だ。 アメリカがこのざまなら世界は大混的、ということだ。 るのでは、と恐れられている。だがこではロシアのウラジ 1 ミル・プ 1 チン トランプと正面から議論するより、 れから始まろうとしていることは、ト大統領打倒という最大目標を追求でき乱になるかというと、そうでもあるま 。オバマ時代直前に混乱を生んだリ日本にも有利な結果になるような取引 なくなるため、生存を懸けた戦いをト ランプ弾劾の大一番なのではないか。 ーマン・ショック後の世界不況が回復をするのが有効だ。「日本は日米安保 ドナルド・トランプ大統領を恨むのランプに挑んでいる。 にただ乗りしている」と言われたらど トランプは脇が甘いビジネスをめに向かっているからだ。アメリカは完 は米民主党、異端者に組織を乗っ取ら れてしまった米共和党本流、さらに最ぐって、公私混同疑惑が次々に明らか全雇用の水準にあり、もドイツをうするか。既に「思いやり予算」は十 筆頭にデフレ傾向から脱出しつつある。分に支払っている。これを増額するよ 半面、これまで米主導の国際秩序にり、次世代戦闘機、巡航ミサイル、艦 ワ・ し 挑戦してきた中国は、国内の経済不振対艦ミサイル、早期警戒機などを大量 Z ー な に足を取られている。毎月の資本国外に輸入して、米経済と日本の自主防衛 流出は 500 億トルに及び、資金不足に能力を同時に向上させる、といったや ナ 陥った国内では金利が高騰。株・不動り方だ。こうした動きを首相が敏速に 交産価格も不安定ななか、市民はねすみ英語でツィ 1 トして、米世論の支持を 講にさえ手を出している。外貨準備の取り付けるのだ。 日本のメディアはトランプの片言隻 ニ急減もあり、あれだけ騒がれたアジア ・首よ ラ の得 インフラ投資銀行も、単句をあげつらっては日本との対立をあ コ り説 日 - = 誌独の融資案件はこれまでわずか 3 件とおり、視聴率を稼 ) 」うとするだろう。 乗は本 し、つ亠めりさま。 だが外交では、いなすほうが賢い場合 角哲 ロシアも原汕価格の低迷に悩み、こがある。米中ロという軍事大国に挟ま 0 2 の川年で倍増させた国防費をついに削れた日本はトランプの悪罵にキレて、 河 減の方向にある。中ロ両国とも米主導自暴自棄になったらおしまいだ。孤立 古 して完膚なきまでにたたきのめされ、 の世界秩序に挑戦するどころではない だろ、つ 米中ロ韓に寄ってたかってむしられる。 トランプ政権も永久に続くわけでは ツィートで米世論に働き掛けを 1 ティー ない。対外関係の多くは政権スタッフ になるだろう。「ロシアに ( 女性問題 近共和党を牛耳るティ 1 ( 草の根保守派連合 ) 派だけではない。で ) 弱みを握られ、ロシアの選挙介入安倍晋三首相はトランプと真っ先にに委ねられるだろうから、世界の安定 ヒラリ 1 ・クリントン民主党候補を担のおかげで大統領になれた男」とい、つ会談した。だがトランプはそんなことか破壊されることもなかろう。日本は いだ OZZ やニュ 1 ョ 1 ク・タイムズイメ 1 ジを決定づけるリークが相次ぐ。 には構うことなく、日本に要求を突きトランプの圧力を利用して、自主防衛 紙などの既存メディアもトランプ勝利トランプにリストラされるのを恐れる付けてくるだろう。トランプは日本に能力を高める好機だ。世界経済のプロ で居場所を失った。今やトランプ引き諜報機関がそのリ 1 クを助ける。このついて現実とは懸け離れた古い誤解をック化や保護主義化を防ぎ、何よりも 混乱ぶりに、政治学者フランシス・フ信じ込んでいる。「日本は米軍にただ日本の経済の繁栄や自由な社会の維持 降ろしに照準を定めている。 ブッシュ、オバマ両政権で途上国のクヤマは、「歴史の終わり」ならぬ乗りして、自国市場は閉じたまま米市を図っていくべきだろう。 7 一挙両得米戦闘機の購入は有力な取引材料 日米外交 Newsweek 3 フ 2017 / 01 / 31

10. ニューズウィーク日本版 2017年1月31日号

INAUGURATION 2017 MIDDLE EAST 戦での戦力を倍増したことになる。肥 で難民キャンプへと運ばれた。 くことのできる勢力を見つけて連携しという被害を出している。その後、 月にはシリアへ 300 人の増派も承認ていくという課題だ。 年にはイラクから米軍が撤退し、ファ トランプ政権にとってさらに厄介な され、現地駐留の特殊部隊員は合わせ「米軍の地上部隊を投入せずに戦えるルージャは年にの武装勢力のは、たとえ戦場でに勝って て約 500 人になる。今やイラクにはような地上戦力が見つからない。それに奪還された。 も終わりは来ないことだ。イラクとシ 約 6000 人の米兵が展開している が第一の障害だ」と、シンクタンクの カファレラによるとシリア第 2 の都 リアの都市部の拠点をつぶしても、ユ こうした段階的な増派戦略には批判軍事研究所のジェニファー・カファレ市アレッポ東部では激しい戦闘により 1 フラテス渓谷には—(J)'---:T) 勢力が残 もある。「初めからそうすれば 658 ラは一一一口う。都市の奪還作戦に適した地もっと多くが犠牲になった。市内と周る。戦闘員やその支援者たちはゲリラ カ月で同じ成果を得たはずだ」と、米上軍を編成するための時間や資金を考辺地域で「イラン主導の戦力から数千戦やテロ攻撃をいつでも展開できる。 陸軍特殊部隊士官でもあるヘリテ 1 ジえると「提携戦略でを打倒で人の死傷者」が出たという。 だいぶ前からは、都市部か 財団のスティ 1 プ・ブッチは一一一口う。 2 きるかどうかは定かでない」。 トランプは提携相手選びに慎重だ。らの撤退と砂漠地帯への回帰を宣伝し 年も費やしているうちに過激派の「ス アメリカか支援してきたクている。彼らは過去 1 年間でイラク、 1 パ 1 ウイルス」がはびこったという。 ルド人勢力中心のシリア民シリア、リピア、ナイジェリア、アフ るる 口先では手 0 取り早く勝利を主張して ~ と残け主軍は信用できな〔、と述ガ = タで支配地域をかなり失 0 た ても、段階的に取り組む手法はトラン べたことがある。もとよりものの、世界各地でテロを起こし、さ っもこにが続 クルド人部隊にをらに同調者をテロへ駆り立ててきた。 護專、・、る髣。 " とてい合力を掃討をう。 0 力会 「に活動のチャンスを与える ~ —つな 択をしない限り、そうなるだろう。 るとは思えない。トランプような、人々の不満感はあまり解消さ は、シリア北部の反政府勢れていない」と、ランド研究所のセ 「低枝 0 果実 0 収穫済《」』形容す政のでは一ア、ヤ 力を支持することでロシアス・ジョ 1 ンズは指摘する。それは特 ・マンスア教授 ( 歴史学 ) だ。 プな場りラ—戦 との新たな友好関係を危険にイラクで切実な問題だ。同国ではシ かってイラク戦争でデ 1 ビッド・ペ ン介戦わフラ にさらすまねはしないだろ 1 ア派の多いイラク軍が、スンニ派の ラ厄終一リ トレアス司令官の副官を務めたマンス う、とマンスアはみる。 町であるモスルやファルージャ、ラマ ュゲ アに言わせると、オバマ政権は「空爆 つまりラッカはほかの勢ディを解放してきた。イラク政府はシ を強化し、交戦規則を緩め、クルド人 力に任せる。ロシアの空軍、 1 ア派主導であり、スンニ派住民の不 勢力を支援し、の金融資産を シリアでラッカ奪還を試みるにも、イランの民兵、シリア政府軍にだが、満や懸念の解消に向けてほとんど努力 押さえようとしてきた。そのすべてが米軍に訓練されたイラク軍の急襲部隊そうなれば民間人の大変な殺戮を覚悟していない。この問題は、スンニ派が 奏功している。ゆっくりとだが、効果がラマディ、ファルージャ、そしてい しなければならない。マンスアによれ国際テロ組織アルカイダやに は上がっている」。 まモスルで経験しているような激しい ば、ロシアやイランが支援する勢力は取り込まれる一因ともなった。 市街戦になることは確実だ 「中世の兵糧攻めのような孤立作戦」 「は何度も敗北を喫してい 市街戦は大変な犠牲を生む 年Ⅱ月のファルージャ掃討作戦は、を取る可能性が高い る」と、ワシントン中近東政策研究所 これからはトランプ政権もオバマ政トランプ政権で国防長官に就いたジェ まさにアレッポがそうだった。昨年の研究員マイケル・ナイツは言う。 権と同じ難題に立ち向かわねばならな ームズ・マティスが指揮した。民家かのロシア軍とシリア軍による空爆で、「重要なのは今の勝ち負けより、 3 年 い。スンニ派住民を疎外せず、地上戦ら民家へと乱戦を展開した数週間に米東部は瓦礫の山になった。生き残った後にが勢いを盛り返すことを でと戦い、支配地を広げてい海兵隊は死者人、負傷者約 450 人反体制派と市民はようやく月にバス許すかどうかだ」 Newsweek 40 2017 / OI / 31