・ヌガラでジェゴグを聴く 感じがする。辺りを動きまわる人々につられるように、私 4 もなんとなく楽器の下に潜り込んでみた。かなりの大音量 穴リバリ楽しんでよー」 たか、耳にはやさしい音だった。 「いいかもしれない」。ち つまらないギャグだって許せちゃう よっとだけ期待が膨らむ。 ハリの伝統音楽というものに、あまり興味はなかった。 「エイツ ! オウッ ! 」 「 1 時間後にジェゴグ・ツアーが出発しますよ」 突然、男たちのかけ声が響きだした。おじさんばかりか ツーリスト・インフォメーションで偶然聞いたこの一一一一口葉と思っていたのに、彫りの深い小顔に浮かぶやさしい笑顔 に誘われてなんとなくヌガラまで、竹ガムランのアンサン かまぶしい好青年たちが、演奏に参加しているではないか。 プル演奏を聴きに行くことにした。 立日色を聴イ、とい、つよりも、ジェゴグをに踊っている。 「どうぞご自由に動いてください。客席にいる必要はあり 迫力満点の彼らの動きが、一瞬にして空気を変えたようだ。 ません。自分の好きなところで聞くことがいちばんです」 ダンスだったら私も得意。もはや、楽器の下で体育座りな というあいさっと同時に、ジェゴグ演奏が始まった。ど んてしている場合ではない。そそくさと這いだして踊りだ うやら、いままで客席で静かに聴いていたガムラン演奏と す。すでに演奏者も観客も浮かれていた。 は、ちょっと」つよ、つだ。 こうですか ? ど、つですか ? 」 はじめはおじさんばかりが登場し、のんびりと竹の音を 演奏者に誘われ、期せずして踊ることになったおばさん。 奏でる。大きいものだと 4S5 メートルはあるだろうか 「いえ、わたしは結構ですから」 その重低音は空気を伝わって、腹のあたりを揺らすような 落ち着いた表情を保ちながらも、つま先でリズムをとっ 「こ、
・スアール・アグンのジェゴグ・ツアー ている風のお姉さん。 公演〕毎月第 2 ・ 4 木曜観賞料〕ドル ( 車両代、食事 「ねえ、ねえ。私にもやらせて ! 」 演奏者の迷惑顔も気にせずに、無理矢理バチを取りあげ代込み ) ヌサ・ドウア、クタ、デンパサール、サヌ】ル、 ウブドから出発。各地域のツーリスト・インフォメーショ るギャル集団。 ンでも申し込み可能。 「オウッ ! オウッ ! 」 申込先 ( ジャサ・ツアー ) 私も汗をにじませながら、思わず声を出してしまった。 黽〕 0-3 こ 6 -1 ・つ 3 一つ ~ 「 / -65 】 「イチ、ニ、サン、シ」 〕 0 3 一一 61 ーっ 4 っ ~ -4 0 ・ - 0 8 『スアール・アグン』のリーダー、スウエントラさんがお メール【」 egog@hotmail.com ばっかない日本でリズムをとり、さらに場を盛りあげる。 ノ リバリ楽しんでよー」 「バリにきたら、 バリ島西部ヌガラ近辺だけでしか採れない、 体を動かし、汗を流しているうちに、自然と気分はよく 巨大な竹を使ったガムランのアンサンブルがジ グナ なってくる。テンションがあがれば、聞こえてくる音楽だ エゴグ。大きいもので 4 メートルにも及ぶ、特 しー殊な余人の男たちが立って演奏し、 って心地よく感じる。スウエントラさんのつまらないギャ た体を動かし、声を出すとい「熱なバリ音楽。 ふたつのグループに分かれて音をぶつけ合う、 グだって許せちゃう。いまとなっては、ジェゴグという音 しムンバルと呼はれる力強い演奏が聴きどころ。 を、オランダ植民地時代、太い竹が武器になるとい 楽がよかったのか、カッコいい青年演奏者がよかったのか う理由から一時は絶滅してしまったジェゴグ。 それを一させたのが、ズアール・アグ N の はわからないが、私はにわかにジェゴグが好きになってい スウエントラ氏た。 , 」 0 55 自然になごんで、芸術に遊ぶ
0 ど十 0 マ山 ャ : 十一に ・〒ン野 - 心 サいに & れ・ J ー新ト“ト仭・、 ・ロビナ・ビーチでイルカに出合う 「あっちだーこっちだ ! 」とイタチこっこならぬイルカごっこ : ・自分流のビーチを探そう サーフィンならクタ & レギャン、リッチ派はサヌール。自然に触れたいならロビナ・ビーチ。あなたはどっち ? ・ バリでダイビングのライセンス取得 資格取得に 350 ドル。日本との差額、 2 万円は大きい。ただし、「日本語できます」の看板を疑ってみること : バイクでバリを走る 1300 師でキンタマーニへ。気持ちよさに時速釦キロで居眠り : ・アグン山登山にチャレンジ 「年齢的にみても最後のチャンス」自分を鼓舞し続けた往路 5 時間・ クデワタンにサヤン : : : 。厳選星空スポット、教えます・ ・ヌガラでジェゴグを聴く 「バリバリ楽しんでよー」っまらないギャグだって許せちゃう : ・グヌン・ジャティのケチャを観る 炎のキャッチボールにどよめく観衆。でもへソまがりなアタシにぐすん・ ・ガムランを練習する / ウブド 「音が広がり、深さを増した」これは、ひとりで弾く楽器じゃない・ ・バリ舞踊の神髄に迫る ? / ウブド 筋肉ムキムキの先生が手とり足とり。ウエルカム・ダンスでヘロへロ・ あなたならなにを観る ? タイプ別バリ・ダンス : ・バリの儀式や祭りに参加する / ウブド 正装すれば日本人でも参加できる。でも、現地の人と一緒に行ったほうが : バリ絵画 1 日入門 ウブドの若手アーティスト「アントニオ・ブランコみたいになりたいな」 バリ人とジャワ人。昇進を断ってしまうバリ人気質・ やつばりお買い物大好き , , 。。。一号 カゴや布はどこがいい ? ここの雑貨は「買い」ー ・雑貨作りの現場を訪ねる / トウガナン村 賭博をしながらカゴ作り。値段も高い。恐るべし、トウガナン村 : ( 0 . ( 0 ( 0 ( 0 .8 .8 CO ・ 4
手第材耒 6 無いすきめ毛 . ー私、クタ苦手なのよね・ ー女性誌片手に買い物派 ークタじゃちょっと疲れちゃう。ならば、北上 ーしてレギャンやスミニャックで決まり。ジゴ ーロの数が激減し、かわいい店が急増 ! ムラス ーテイから北は両通で、タクシーを拾うのも便 ー利。買い物にも拍車がかかるってものよ。 もう ) の ? 日よ りぬも ) ! ま やー刊スト引 ! 5 いを ・ ( 外ちゃん・ ・ - 市 02 ・・ " ん : ちん・ 0 に ー習い事大好き 一気軽に本気にアーティスト派 んな人はウブドしかない ! 出会うバリ人 ・みんながみんなアーティスト。ちょっとやっ ーてみようかな ? なんていえば、先生なんて ーすぐ見つかる。はまってしまえば、あとは住 ーみ着くもよし。長期滞在のロスメンもこざい 第ます。 ーとりわけなにをしようとは・・ ー懐かしめのアジアビーチ派 ーただただボーツとしてたいって方には、さび ーれた感が否めないサヌールがオススメ。クタ ーやレギャンに比べ、時間の流れがゆっくりし いるサヌール。なんでもそろっているので、 ■街へ出る必要もなく、自堕落に過こせそう。 、ひとり旅活性化委員会 おすすめバリの過ごし方 そんなに高くない値段で時間もたつぶりしてもら えるエステや、お祭りやお葬式の見学、ケチャや レゴン・ダンス、ジェゴグを見に行ったり、ほか の東南アジアの国と違ってほとんど素直に目的地 まで行ってくれるバイクタクシーを利用したり、 。ウブドは散歩し マーケットに行ってみたり ているだけで楽しめます。疲れたらカフェで休憩 してほ - っとするのも好き。 ( 99 年 / 会員番号 0381 ・さらら ) ビる ー絵になるリゾートしたい ーダーリンとイチャイチャ派 ー隔離状態のヌサドウアが最適。ホスピタリテ ーイも兀璧な高級ホテルでまったりどうそ。下 一手にクタなど繁華街など出かけず ( ケンカの ーもと ) 、ヌサドウア内の無料シャトルバスに ー乗って、レストラン & スパ巡りが得策 ! イ干やイ 165 こんなところに泊まってみたい
・楽器にめざめたらこの店へ / ウブド " 生きてや楽器って気かするタイコ。 私が叩く音で集った日本人ふたり、バリ人 3 人 古代叙事詩の劇マハー ーラタに酔い、カムランのアンサンブル、ジェゴクで初トヒを体験した私は、 ある日突然、楽器がやりたくなった。それも、タイコ。なぜかっていうと、タイコならどんな音楽とで も合わせられる ( " 一言葉が通じなくてもコミュニケーションできる ) んじゃないか、と思ったからだ。 さっそく、音に詳しい友人にご同行願い、楽器店『モアリ』へ。タイコは小型のよりも大きいほうか 響きが深く、渋い。ただし大きけりやいいかというとそうでもなく、例えは内側が機械彫りか手彫りかで も断然音が違ってくるという。でもこれって、私がひとりで来たところで、聞きわけは難しいだろうな。 数十個のタイコを叩き比べた結果、アラブのダラブッカというタイコに、ウチの子になってもらうこ とにした。お値段万ルピア ( 購入時のレートで約 6000 円 ) 也。日本では 253 倍はするらしい 宿に戻り、庭に面したテラスでさっそく練習を始めた。手の弾ませ方、指の当たる位置、カの加減、 ちょっと変えただけで響く音色が違う。例えは、打面のど真ん中を力いつばい叩いて弾ませると、ドオ ン、と地面まで振動しそうな重低音が響き、指の第一一関節あたりを思いっきり縁に叩きつけると、カ ーンと金属音に近い高音が生まれる。始めたばかりの私には、逆に同じ音を出すことのほうが難しいぐ らいで、これだけ変化に富んでると、なんか″生きてる。楽器って気がするな 5 。ういャッ☆