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検索対象: ホステリングマガジン vol.11 Winter 2017
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1. ホステリングマガジン vol.11 Winter 2017

Q. そのためには、海外に旅に出てみるのも選択肢のひと つなのでしようか。 思うんです。それは単純に、人が感動する要素は視覚的な情 報だけじゃないから。そこに行くまでの道のリや、その場所の においや温度、聞こえてくるもの・・・・・・そのすべてが " 経験 " に なるわけで。いつか脳みそに近い情報量を送れるドローン のようなものが飛ばせるようになったら話は別ですが、現段 階においては実際に経験するということに勝るものはない でしよう。そういう意味でも、旅をすることこそか人を育てる のだと思いますし、特に若い世代の人たちにはいろんなとこ ろに行っていろんな経験をしてもらいたい。よく「移動距離の 分だけ人は成長できる」っていうけど、それは、そういうこと なんじゃないかと。かといって、同じ場所を行ったり来たりし たってしようがない。いろんなものを見て、聞いて、感じて、そ して考えて、それをどう自分で咀嚼してアウトブットしていく のかというプロセスが、きっと人を育てるんでしようね。 日本の内側から「日本最高 ! 」って叫ぶんじゃなくて、海外のい ろんなところを見て、その上で「ああ、日本って最高だな」って 思えるかどうかって、本当に大事なことだと思います。僕自身 も、「日本固有の伝統って何だろう」とか、「何をもって自分た ちは日本人なのか」っていうアイデンティティに意識がいくよ うになったのは、海外に行くようになってから。他の国に行く と、ヨーロッパの人もアメリカの人もアジアの人もみんな、そ れぞれちゃんとそれを持ってるし、自分の国のことをちゃんと 語れる。「果たして自分は自分の国のことをどれだけ知って いるのか」に気づくには、世界の人とコミュニケーションを取 れるようになることが大切だと思います。 M Ⅳ AVI さんサイン入り CD 「 SAMURAI SESSIONS vol.2 」 抽選で 3 名様に プレゼント ! 応募締切 2018 年 2 月 「サムライ・ギタリスト」 M Ⅳ A Ⅵが、 ジャンル / キャリア / 国境さえも越えたアーティストと真剣勝負を繰り広げる 対戦型コラボレーション・アルバム第 2 弾 ! 物 SAMURAI SESSIONS v .2 9 組のアーティストに加え、 M Ⅳ A Ⅵが自身と対決する楽曲を加えた全 IO 曲を収録 ! 2 例 7 年月 8 日発売 01. Dancing With My Fingers/ MIYAVI vs 三油大知 02. Gemstone/ MIYAVI vs SKY-HI 03. Fight Club/ MIYAVI vs EXILE SHOKICHI 04. Banzai Song/ MIYAVI vs VERBAL (m-flo/PKCZ(R)) 05. Bumps ln The Night/ MIYAVI vs Masat0 (coldrain) 06. No Thanks Ya/ MIYAVI vs ちゃんみな 07. FIashback/ MIYAVI vs KenKen (LIFE IS GROOVE, RIZE, Dragon Ash) 08. AII My Life/ MIYAVI vs HYDE 09. Forget You / MIYAVI vs シエネル ー 0. Slap lt / MIYAVI vs 雅 -MIYAVI- ご応募は日本ユースホステル協会 ホームページの専用お申込みフォームから ! http://www.jyh.or.jp/hm/ ※なお、当選発表及びプレセントの作品は、 商品の発送を以てかえさせていただきます ◆ き 07

2. ホステリングマガジン vol.11 Winter 2017

的な倫理観を培うというか、人として何が正しいのかというこ とを学ぶ機会がめっぽう少ないと感じます。大きくなってから じゃなくて幼稚園・小学校の段階でしつかりと哲学を教わる場 がもっとあった方がいいと思います。 教育する環境に関しても、ただ「対価をもらって働いている」と いうだけじゃなくて、「子どもたちの人格を形成する一端を 担っている」ということをちゃんと踏まえて教育ができる現場 であってほしい。 目の前にいる人の心を躍らせる 音楽を、世界中に広げたい。 OUNHCR/Tigernest 難民有志で始めた自習室に集うシリア難民にタブレット端末のデモ 0. M A Ⅵさんは今後、音楽活動を通じて世界をどういう 風に変えていきたいと思っていますか ? 「争いのない世界になってほしい」とは思うけれど、人って争 うんですよね。成長過程においては、殴リ合って初めて分か る部分もある。たから、争いや競い合うことが完全になくなる とは一概には言えない。だけど、子ども同士のケンカだった ら、「殴り合ったら痛かったやろ ? 痛かったらやめようよ」って 言えるけど、戦争はそれでは済まされない。逆に、殴られたこ とがないから加減が分からなくて、思いっきリひどいことをし てしまうという場合もあるだろうし。 自分が音楽家としてやれるのは、目の前にいるオーディエンス の心を躍らせること、そして、その輪を世界中に広げていくこ と。少なくとも、音楽を聴いてノってる時はみんな気持ちがひと つになれるじゃないですか。音楽を聴いて「かつけー ! 」「気持 ちいい ! 」「すげえ ! 」って、本当に心から感動してる瞬間って、た ぶん殴り合いなんかしないでしよ ? 自分にできることがあると すれば、そういう音楽を創って演奏することたと思っています。 人って、「 WOW ( ワオ ) ! 」を感じた時に″希望″を感じ、そして ″未来″を感じるんだと思うんです。その驚きやドキドキ感、興 奮っていうのは、音楽を聴いたり、旅に出て、新しいものを見 て、新しい体験をして、新しい人たちと出会って・・・・・・という経 験から生まれるもので、それが自分のバイタリティであり、モ チベーションとなり、「明日は何が起こるんだろう」っていう明 日への意欲にもつながる。それがある種の人生の醍醐味な んじゃないかと。僕は、それをキターで提供したいし、オー ディエンスと共有したい。 いつかは死んでいく中で、肉体も、財産も、地位も名誉もなく なっていく。その中で、どうやって自分の魂を磨いていくの か。そして、人生自体にどんな意義を見いだせるのか。僕自身 も言ってみれば、死ぬまで終わらない旅の途中です。その過 程の中で、「世界中の人たちをどう躍らせるのか」という、ギ ターを始めた頃の初期衝動に改めて立ち戻って、新しい音楽 を創リ続けたいと思っています。 あの山の向こうは祖国シリア。子どもたちとサッカーに興ずる OUNHCR/Tigernest 多くの難民の子どもたちにとって初めてのロック・コンサ - ト MIYAVI 1981 年生まれ。エレクトリックギタ - をピックを使わずにすべて指で弾くという独自の " ス ラップ奏法 " でギタリストとして世界中から注目を集め、これまでに約 30 カ国 300 公演以上 のライブと共に、 6 度のワールドッアーを成功させている。 2015 年にグラミー受賞チーム " ドリュー & シャノン " をプロデューサーに迎え全編ナッシュ ビルと L.A. でレコーディングされたアルバム灯 he Others 』をリリース。 2016 年に 8 月には Lenny Sk0 同 k をプロデューサーに迎え『 Fi 「 e Bi 「 d 』をリリース。 2017 年はデビュー 15 周年 を迎えベストアルバムをリリース。 また、アンジェリーナ・ジョリー監督映画『 Unb 「 oken 』 ( 2016 年日本公開 ) では俳優として ハリウッドデビューも果たしたほか、映画 CMission: lmpossible —Rogue Nation 』日本版 テーマソングのアレンジ制作、 SMAP への楽曲提供をはじめ様々なアーティスト作品へ参 加するなど、国内外のアーティスト / クリエイタ - から高い評価を受けている。 常に世界に向けて挑戦を続ける。サムライ・ギタリスト " であり、ワールドワイドに活躍する 今後最も期待のおける日本人アーティストの一人である。 05