ダケカンバ - みる会図書館


検索対象: 上高地・槍・穂高 : ベスト山歩き
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1. 上高地・槍・穂高 : ベスト山歩き

きつりつ ペースを調整がてら、各ハーテ線が伸びやかに見える 燕岳らしさをかもし出している。に屹立する岩塔群の間を北側へ ィーで適宜な休憩をとっていく 燕岳独特の明るい稜線は、ゆ夏山シ 1 ズン中には、ピンク色下り、コマクサが咲く鞍部から とよい ったりと続く尾根道だ雄大なの花をつけるコマクサが可憐に登り返していく。賑やかだった 富士見べンチをすぎると、樹眺めを楽しみながら、燕山荘を微笑みかけてくれている。ひと燕岳山頂から、まだわずかな距 林のなかにダケカンバを見かけめざしていこう。山荘直下は中頑張りの燕岳山頂からは、北ア離でしかないのに、意外なほど るようになる。針葉樹林を抜け房川側斜面をからみ、キャンプルプス南部の核心をなす山々は静かな道である うしろたてやま 出れば、合戦小屋へと到着する場前を通過して主稜線に出る もとより、裏銀座、後立山、 北燕岳山頂直下の道標前から、 つるぎ 有明山の眺めがよく、燕岳への左手に構える燕山荘本館の受付薬師岳から剱・立山連峰まで一中房川側のお花畑の斜面をトラ 主稜線も間近になってきた。 で宿泊手続きを済ませたら、荷望のもとだ。燕岳での眺望を楽 ース気味に進んで稜線へ登り 合戦小屋から上は低灌木帯を物を置いて燕岳方面あるいはしみながら、ひと休みしていく返す高瀬川側の広い稜線歩き ・けえろ ひと登り、合戦ノ頭へ出てすば蛙岩方面へ出かけてくるとよのもよい だ小さなアップダウンをすぎ らしい眺望に迎えられる。足元 ・燕岳 5 東沢乗越 ると、いよいよ東沢乗越への下 の高山植物たちも朗らかにほこ・燕山荘 5 燕岳 標高 2763 の燕岳山頂かり口に到着するここから東沢 ろび、燕岳から東沢乗越への稜燕山荘の朝は早くから賑やから北燕岳へと歩き出そう。砂礫乗越への下りと、登り返しのギ だ。早発ちをするハ 1 ティーや 1 山荘周辺、燕岳などで日の出を 仰ぐ人たちが多いからだ。朝の 冷たい大気のなか、目覚めいく 北アルプスの秀峰たちをぜひ眺 とくに槍ガ岳へ ガをめていきたい。 と連なる、表銀座方面の朝焼け は荘厳なものである 燕山荘を後に燕岳へと向かお う。風化した花崗岩の砂礫の道 岳 は、岩塔をぬうようにゆるやか のな登りを続けていく。奇怪な形、 ガュニ 1 クな姿で立っ岩峰群が、 イ . 北燕岳に向かう稜線 東沢乗越に下る 219

2. 上高地・槍・穂高 : ベスト山歩き

笠ガ岳 2898m 笠ガ岳山荘秩父平 新道分岐 3000m 2800 2600 2400 2200 2000 1800 1600 ワサヒ平ハ屋 1400 1200 新穂高温泉 1000 35.5km 双六岳 2860m ~ 、。双六小屋 弓折岳の肩 笠新道分岐 弓折岳の肩 鏡平山荘 小池新道登山口 笠新道登山口 新穂高温泉 塘めがけて、急坂の下降路をとある池畔の際から再び急下降ひと下りで河原に下りて、すぐ っていく。足元には注意を払っが始まる樹林へ入って、弓折先の林道へ上がる山道はここ ていくことだ。。 クングンと高度岳山腹をからむように下る樹で終わる を下げ、ダケカンバ林を抜ける林を抜けたらすぐに左手の灌木深いブナの原生林を進んでい と橋を渡って鏡平山荘へ到着す帯へ入る。旧来大ノマ乗越とのくと、左手にワサビ平小屋が現 る小屋前の広いテラスでひと分岐までいってから左折した道れる。小屋前を流れる水はワサ 休みしていこう が、つけ替えられたのだ。イタビの名水と呼ばれ、清洌でおい ドリガ原からはひと下りで秩父しい 木道をたどって新穂高方面へ 小屋からわずかで笠新道登山 わずかに進んだ鏡池からは、 小沢、さらに秩父沢の水場であ る小休止して、喉をうるおしロ、あとは往路を新穂高温泉へ 槍・穂高の眺望がすばらし、 たんたんと林道をたどるばかり テラスが混雑しているようなら、ていくとよい こちらまできてしまお、つとく ここからは疎林と岩塊の道をだ。 に朝夕の景色がみごとで、カメ下っていく。岩が石畳状に整備 ラを構える人々で賑わう鏡池でされていて、歩きにくいことは ないしばらく下ると、大きく 崩れた岩塊の押し出しを見てそ の左端につけられた道をとる 8 合 楽ば原あ解飛たネトけ。 山か高が合奥ま、ンあし ~ ら平路総ゃ。グべ房よ末料 すタイは散然展あキの膳の 7 無 工辺や自るもッど薬 遠セウ周園やす介レな。いで 一プ。物山関紹ト一るてま 4 ガタ一置植はにのやキいし 笠ジロ位山に物ら会スて用 0 2 ビ高に高内植人察一し羽 カ 高穂前で館動山観ャ催を、は 、の然チ開亭休末 六穂」新駅地 取新館平園る説騨自イもび無月 0 0 新穂高ビジターセンター「山楽館」 277

3. 上高地・槍・穂高 : ベスト山歩き

さらに林道は続くが、すこし先 泉「岳 岳 から林間に入る夏山近道が分岐 温」ガ ガ する。すこしは時間と距離を稼 9 新 ~ ・地 ぐことができよう。再び林道へ 分「 ) 高高 如上穂岳出たらゆるやかな坂道をたどり 6 5 」こ間 1 / 、ガ 岳 5 、泊◎瞬プ , 万地笠穂高平避難小屋へと到着だ小 4 ◎ 六 5 屋の向かい側は牧場となってお 双 期 3 「 ( き = = 間高 = 上 り、放牧された牛の姿がのどか 向度度時標ガ図 / 蓮 2 山 根 さを感じさせてくれる →励最 ~ 地三〉 尾イ / 治山林道はサワグルミの森へ 西 と続き、トチノキやダケカンバ 新穂高温泉を起終点とするラウンドコースで、飛騨の秀峰の最短ルートをとっていく。新が目立ち始めれば白出小屋の下 をめぐる。とりわけ笠カ岳と槍ガ岳は念仏僧の播隆上人にゆ穂高温泉バスターミナルからはヘ出るここから白出沢の道を かりの峰でもある稜線まで登れは眺望は雄大に広がり、高大勢の観光客にまじって、新穂分けていく。すぐ先で林道は終 山植物の豊富な双六岳まで足を延ばす。双六岳から笠ガ岳は高ロ】ブウェイへの坂道を登るわり、ようやく山道らしくなっ 槍・穂高連峰の展望にすぐれ、ダイナミックなバノラマを楽ほとんどの人は山麓駅までで、てくるこれから槍平までに白 たきたに しみながらの稜線漫歩である その先は登山者のみの道だ。そ出沢と滝谷の沢、それに谷筋を れも上高地側より利用者が少な横切っていくが、それらは降雨 ・新穂高温泉 5 槍平小屋 いので、だいぶ静かなアプロー 時に急激に水かさを増す。その 新穂高温泉を発着点としてあチであるロープウェイの下をぶん水の引きも早いので無理な るので、マイカー派でも楽しめくぐり、しばらくすると右俣林徒渉は禁物だ様子を見ながら るラウンドコ 1 スである比較道の舗装も切れる道なりに切安全を確認していくことだ。 的ゆったりとしたフランニングり返しながら、すこしずつ高度白出沢はガラガラに散乱した 屋 こなべ なので、健脚者なら 1 日は楽にを上げていくと小鍋谷に出合う。岩のペンキ印を拾って渡る対 難 避短縮可能なコースだ。 この付近はミズナラやホオノキ岸からは深い樹林帯の道となる 飛騨側の玄関口、新穂高温泉が目につくところだ。ほどなく小さなアップダウンをともなう から蒲田川右俣沿いに槍ガ岳へ一 般車通行止めのゲートにつく。がしばらくの辛抱だチビ谷の 槍ガ岳から笠ガ岳 槍ガ岳 やり ロ凵松本駅 バス 2 : 05 新穂高温泉 9 : 25 / 槍ガ岳 バス / 、笠ガ岳 笠新道 7 : 00 ハス 新穂高温泉 ノヾス 2 : 05 ロロ松本駅 地図 162 P しらだし 156

4. 上高地・槍・穂高 : ベスト山歩き

しよう。涸沢小屋からなら北穂 り、石畳をひと登りだ。この先折れが始まる屏風岩の裾をか 南稜裾の灌木帯に入っていく。 も小さな起伏はあるものの、総らむように、グングンと高度を 涸沢ヒュッテからはカール底中 じて急傾斜地はない。ほぼ樹林稼いでいく。針葉樹のなかを登 るほどからのハノラマコ 1 スをと につつまれた道だが、時折顔をつていた道すがら、気がつくと の登 ・・をつていくとよい。どちらもザイ のぞかせる屏風岩に励まされなダケカンバが目立ち始めてくる テングラ 1 ド取付点手前で合流 がら歩みを進めていこう。正面やがてナナカマドの灌木帯に入 ラ グする に北穂高岳を仰ぐようになれば、ると北穂高岳、涸沢岳、奥穂高 テ ほなノ、 カ 1 ルバンドを斜上した平坦 本谷橋へと到着する。岳、前穂高岳がガッチリとスク イ しらだし 橋のたもとでは思い思いに休憩ラムを組んだような勇姿が見え 一地から白出ノコルへ突き上げる 支 ザイテングラードの岩稜が始ま をとる登山者が多く見受けられてくる。まだまだ先は長いが、 の るが、付近の流水は飲用には向根気よく石段の道をつめていく 高る。傾斜はいきなり強くなり、 奥岩場の通過箇所も多くなる。と かない涸沢への登りに備えてことだ。 ないほどのものといえよう いつぶくしていくとよい くに手がかりと足場には確実を 遠くに見えていた涸沢ヒュッ 期していくことだ。急傾斜地を ・涸沢 5 奥穂高岳 平地の先から樹林帯のつづらテの吹き流しがすこしずつ近づ いく分、高度はグングンと稼い き、山懐深さを実感し始める頃涸沢から目覚めいく山々を仰 いだら、不要な荷は預けて奥穂でいける。しばらくして振り返 モレーン下の分岐に出るここ を右折すれば涸沢小屋、キャン高岳と涸沢岳往復に出かけると ・一プ指定地方面、直進すると涸沢 ヒュッテヘと至るそれぞれの キ書引をルっつむをテお利さ、 ス図四椀一建あ囲れツやの林も 宿泊予定地へと向かおう 堂岳お力にでりそュルタると 宿泊手続きを済ませたら、涸文山、沢上いとにヒ一以の顔 朋は、か涸ン闘をち。ビ者テの 、 , ゞ ~ 薹沢カールをとり囲む山々をゆ「 はてしたな一のテうだ生泊ッ沢 設って設うレとツののは宿ュ漑 くりと眺めるとよい。わが国の 創か气 開よモ崩ュ言もで、ヒは - かのこ オ、雪ヒ無る店で。ん 気近代アルピニズムをその誕生かテの ッテ会手年しらま , 。、し売評いさだ 谷ら見守り続けてきた山岳風景で ュッ協を ) にかテうはて外好多ロ在 、ヒュ岳版り形ッいみつのが数山存を ←、あるそれはまた見飽きるとー 沢ヒ山出酥割地ュと積語物んも、る 一の縦のヒた石物名で用んえ ・溿う一言葉が、どこからも見い出せ涸 ほんだに 3 涸沢ヒュッテ 8

5. 上高地・槍・穂高 : ベスト山歩き

している。登山口あたりから話一般的感覚でいう夏は、山におきをうまくとらえ、快適な夏山年には色づきがよいそれは何 いてははるかに短く、梅雨明けをぞんぶんに楽しみたいところ年に一度あるいは川年に一度な を進めると、およそ 10005 どといい表される 15001 くらいからスタ 1 トを迎える 7 月中旬 5 下旬から 8 だ 8 月も中旬をすぎると、稜線夏山と明らかに差が出てくる するわけだ。中部山岳の標高 1 月中旬くらいまでのわずか 1 カ を渡る風がどことなく秋めいて、のは日照時間である日一日と 500 以下は温帯性気候の低月ほどであるとくに昔からい 山帯とされ、落葉広葉樹林が多う梅雨明け川日が、山でもも「朝晩の冷えがいちだんと身にこ短くな「た陽射しは、登山の行 く見られる。 1500 】〔を越えとも天候が安定するといわれてたえるようになる。華やかに装動時間をも確実に短くしている それによって計画は、夏以上に ると亜高山帯であり、気候面でいる時期であるが、年によ「てっていた夏は足早に駆け去り、 余裕をもたせなければならなく は亜寒帯とされている。亜高山異なるのでよく見きわめていくぐんぐん秋へと傾いていく。 なる 帯に人ると、植生は常緑針葉樹ことだ。 林〈と移行していく。さらに標谷筋を埋め尺、くした残雪は日下界で残暑が話題にのば「て紅葉がその盛りをすぎる頃、 いる頃、山々は驚くほどの速さ山々には白く輝く根雪がやって 高 25001 〔以上は高山帯、気ごとに細り、シナノキンバイ、 で秋めいてしまう高山植物がくる。川月中旬くらいには冬期 ハクサンイチゲなどの花々がい 候も寒帯になるのであるおよ そ 2500 】〔前後で針葉樹林も「せいに咲き揃うのも、 7 月下可憐に咲き誇「ていたお花畑は閉鎖される山小屋があり、Ⅱ月 消え始め、ダケカンバ帯やナナ旬だ。登山者はグ「とその数を枯れ、ひと雨ごとに樹々の葉が半ばまでに北アルプス南部では、 増し、山々がも「とも賑わう季静かに色づき始める。高いとこほとんどの山小屋が閉鎖されて カマドが目立つようになり、 イマツやミャマ ( ンノキとい「節を迎える必然的に山小屋もろでは 9 月のうちには初雪が舞しまう。季節はそのまま静寂の 、薄氷が張る 9 月も半ばを世界へと移っていく 繁忙期となり、混雑することが た小灌木となっていく。 夏山を彩る高山植物たちやラ多いが譲り合「て気持ちよく利すぎると稜線から草紅葉が下り・冬山 天気予報でおなじみの西高東 出し、下旬には標高 2500 ト イチョウ、高山蝶などは氷河期用したい。 の残存種とみられ、やはりこれ 8 月に入ると定期的な雷雨や、前後の森林限界あたりでは真紅低の冬型気圧配置が続くように 以上、あるいは前後からその姿台風情報が気になりだす。山でのナナカ「ド、黄金色のダケ力なると、日本海からの湿「た冷 こ、、くンバがシ 1 ズン最後の輝きを見風が北アルプスの岩屏風にぶつ 遭う雷の恐ろしさは筆舌 ( 尺 を見ることが多くなる かって、大量の積雪をもたらす しがたいものだ。低気圧が通過せる ・夏山 亜高山帯以上の山々をめざすするだけでも荒れる稜線は、台紅葉は夏の太陽をよく浴び、もはや山々は人間を寄せつけな 純白の鎧をまとうことにな なら、安全面からみてもやはり風の暴風雨のなかでは行動不能台風などによ「て葉が落とされ と考えたい。太平洋高気圧の動ずに寒暖差の大きい秋を迎えたる登山的にもかぎられたエキ 夏山ということになるだろう

6. 上高地・槍・穂高 : ベスト山歩き

常念 : 中山 横通 東天井 赤沢山 赤岩 穂高岳 第北穂高 涸沢岳ーーー ・横尾 5 涸沢 朝陽のなか新装なった横尾大 橋を渡り、横尾谷の道をめざし ていこう。道幅も狭まり、河原 から針葉樹林の平坦なコースが テ しばらく続くいったん、河原 へ出て、横尾の岩小屋跡をすぎ ッら 「ると左頭上には屏風岩の垂壁が 大きく仰がれる。先でまた樹林 帯の道へ入り、石畳状に整備さ ア , 壁 れたゆるやかな登路をいく。 2 カ所ほど樹林が開け、あらため て屏風岩の大きさを知らしめら れるだろう。そして山懐深いとく。横尾本谷の沢音がだいぶ遠い時期あるいは積雪が多かった ころへいざなうように、北穂高のいたと感じる頃、まわりはダ年などは、涸沢まで雪渓が続く 岳が姿を現してくる。ほどなくケカンバやナナカマドの林に変こともある。キックステッフで、 ~ ) を ~ : 既本谷橋だ。このあたりも休憩をわる右手に北穂高岳東稜の末確実な足場をとっていくことだ。 とる登山者が目立っところだが、端が扇状に広がり、正面に前穂雪がないと、石段登りがモレー 付近の水は飲用に適さないので高岳北尾根を仰ぐようになると、ン台地まで続いている。モレー 左から落ちてくるガレの押しン台地下までくると、道が一一分 要注意だ 本谷橋から涸沢への、本格的出しに出る。そしてはるか前方する。直進すれば涸沢ヒュッテ、 な登りが始まる。すぐに樹林帯のモレーンの上には涸沢ヒュッ右折するとキャンプ場、涸沢小 に人って、ジグザグの急登となテが見えてくるしかしこれか屋方面へ至る。それぞれの休憩 る。べ 1 スをうまく整えながららが、意外に長く感じられると予定に合わせた道をとればよい カ 1 ル正面に巨大なバットレ 登っていくことだ。傾斜が落ちころだ。焦らずに、じっくりと ス ( 胸壁 ) を見せているのが、 着くと、屏風ノ頭の裾を回り込高度を稼いでいこう この上部あたりから、夏の早日本第 3 位、標高 3190 の むように涸沢の谷へと入ってい 160 150 140 ほんだに 乍第を聶愛なまイ ~

7. 上高地・槍・穂高 : ベスト山歩き

ジャンクションピークからは運がよければ、確認できるかも ・徳本峠 5 霞沢岳 帯を登っていく。しばらくはゆ この先は緩急織りま 翌朝はなるべく早起きをしたるやかな登りで、時折木の間越伸びやかな下りが長く続く。ガしれない ぜてのアソプダウンが始まる 目覚めいく山々を望むもよしに山々がのぞく。ジグザグをスが濃い時などは、コ 1 スマー し、足が遅い向きは朝食と昼食切り返し、尾根の東側に出ると、クを外さないように注意が必要根気よくこなしていこう トウヒやコメッガ、ダケカン ノカ岳や中央アルプスの眺めがなところである を弁当にしてもらって早発ちを、・ 一一重山稜状の尾根道に人ると、バの深い樹林帯を抜け出ると、 するとよい。なお弁当と水、あ広がる るいはお茶は前日のうちに申し再度西側斜面に出て、深々と小さな池に出合うこの池には主稜線上をいくようになる。途 込んでおくこと。さらに霞沢岳したトウヒやコメッガの樹林がサンショウウオが棲息している中には滑りやすそうな草付きの 急坂があるが、慎重に足場を選 へはこの朝の天候を見て、慎重陽射しをさえぎり、苔が美しい んでいきたい。 さらにガレ場の に判断をすることだ。 林床を見ながら登るやがてス 急登からのトラバースが続き、 霞沢岳へは上高地側へ 200 タジオ・ジャンクションの標識 少々緊張させられる ほど下った、前日の分岐点まが現れ、明神岳や穂高岳の眺望 ルンゼ状の急坂は滑りやすく、 で戻る。山腹をからみながら、 が広がるすこしきつい登りを ゴロゴロした岩に足をとられな コメッガ、シラビソなどの樹林こなしていくと、大きく切り返 ーようにしたい。 ここを登り切 してゆるやかな稜線に出る。小 れば、一気に眺望が開ける さな草原をすぎれば、ほどなく 、る だけさわ 登 ピークだ。岳沢を囲むように穂 ジャンクションピークの小広い る 見 花高連峰が印象的にそびえている 頂上だ標高は 2428 、こ へ眼下には上高地の平が箱庭のよ 方こからわずかに南へいくと、東 ク うに広がって、爽快な高度感が 高側の眺望が開けた展望台がある 楽しめる 絶好の休憩場所だ。 ン シ ク ン ジ オ ジ タ ス 上高地周辺 / 900 4

8. 上高地・槍・穂高 : ベスト山歩き

最低鞍部からはいきなりハイ張り登り返せば屏風ノ頭に到着 ・屏風ノ頭 5 上高地 るこのあたりで北尾根 8 峰か マッ帯の急登をいく。ダケカンする。視界をさえぎるもののな 復路は往路を忠実に下っていら分岐する慶応尾根を横切るよ バの林を抜けると、花崗岩塊の 、すばらしい展望台である く。屏風ノ耳下のやせ尾根や屏うに越える ガラガラした登路となる。足一兀槍・穂高連峰の大パノラマがみ風のコルへの岩塊帯、急坂ではナナカマドやカエデの林をす には注意しよう ハイマツがおごとだが、とりわけ穂高連峰と慎重な行動をとることだ。 ぎると、岩がゴッゴッとした道 おいかぶさるような間をすり抜真正面に対する位置にあるので、 屏風のコルでデポした荷物をを下るようになる。しばらくし おくまたしろ けると、やせ尾根が現れる。こそのスケールを肌で実感できる回収したら、稜線の東側へパノて視界が開けてくれば、奥又白 れをひと登りした夾 ) ー。ヒ 1 クがのがうれしい振り返れば常念ラマコースの道をとる。急なザ谷の広い河原に出る。コースマ おおたき 屏風ノ耳と呼ばれるところ、屏岳、蝶ガ岳、大滝山など前山のレをひと下りすると、お花畑の ークを拾いながら、河原を渡っ 風ノ頭と並んで眺望にすぐれてゆるやかな山稜が横たわり、さなかのジグザグ道をいくようにて灌木帯へと入る。道は奥又白 いる標高 2565 の三角点らに八ガ岳連峰や中央アルプス、なる。急傾斜が落ち着けば、ほ谷の右岸に沿って下っていく。 はこちらにある 南アルプス、そして富士山までぼ水平に山腹をからんでダケカ遭難碑のケルンまでくると傾斜 屏風ノ耳からさらにハイマツも望める文字どおりの大展望ンバの林へと入っていく。やがはほとんどなくなり、ほどなく の尾根を下り、コルからひと頑を楽しんでいこう て植生が変わり、針葉樹林とな林道に飛び出すこの道は砂防 工事用の車両が通行し上高地ま で通じているが、しばらく進ん だ新村橋から梓川を対岸へ渡っ て登山道をいこう。樹林の道を 下流へ向かえば、分ほどで徳 沢に帰りつく先日通過した時 蕁岳 こ咼のように、のどかな原が迎えて 偂くれることだろ一つ 徳沢からは往路をたどって、 て 上高地へと人影が増す道をいく 越 をだけだ。時間が早ければ、明神 池に立ち寄っていくのもよいだ 尾 慶ろっ 穂高岳 102

9. 上高地・槍・穂高 : ベスト山歩き

三股から前常念岳を経てきた道俣谷側の一段低い位置にあり小のなかに延びる道を登っていく。大天荘裏手から往復してくると が合流する。三股から本コース屋の上には槍ガ岳がそびえてい部分的には急登も現れてくる ひがしてんじよう ( ーーいが、下山路る乗越では一ノ沢登山道が交正面に見えていた東天井岳直・大天井岳 5 槍岳山荘 へ合流するこよ、 としてとる場合は常念小屋から差するこちらも登路にとって下まで登りつくと、ピーク南側大天荘泊まりならまず大天井 タクシーの手配をしていくこと。くるにはよい道だ。下山には常の砂礫帯をからむ。中天井岳へヒュッテ方面へ、大天井岳西側 さらに下りは続き、常念小屋念小屋からタクシ】の予約をし向かう途中でもコマクサに出合斜面を下っていく。ヒュッテか つばくろ の赤屋根がグングンと近づいてておく。常念小屋で喫茶、軽食える。ハイマツの尾根道をゆるらは燕岳方面からの表銀座縦 やかに進んでいくと、やがて大走路に合流する文字どおり、 くる。大岩が落ち着いてくると、をとっていくのもよい だいてんそう てんしよう ハイシーズンは多くの登山者で 前常念岳から常念乗越への道が常念乗越からは北東寄りに横天井岳と大天荘が見えてくる どおし 合わさるこの道も先刻のルー通岳の稜線を登っていく。シラ今日の行程はここ大天荘か、大賑わうコースだ。 トと同様に利用できるハイマビソの低木林のなかにダケカン天井岳の西側山腹を巻いた大天しばらくはお花畑が点在する ・つし / 、び ちな牛首山の南側斜面をからんで進 ッと砂礫の道になれば常念乗越ハが目についてくると、足元に井ヒュッテまでとしたい。 へはわずかな距離だ。常念乗越は高山植物の女王といわれるコみに大天井岳は常念山脈の最高む。北鎌尾根へ取り付く貧乏沢 は広い平坦地、常念小屋は一ノマクサが現れ出す。これらを愛峰、標高は 2922 である。下降点をすぎると、尾根を天 上沢側に乗り越す。槍ガ岳を でながらハイマツのジグザグ道 仰ぎながらの気持ちょい稜線漫 を登っていく。ひと頑張りで横 通岳の南西肩部分に登りつくが、 込歩、まさにアルペンムードにあ ( 飛ふれた道である赤岩岳への登 山頂はパスする砂礫の西側斜 引りにはローフが張られた部分が 面をトラバース状に進むが、崩 、岳あるが、スタンスを確実に拾っ ッ壊箇所の通過には注意しよう ガ 槍ていけば問題はない。さらに岩 一く大岩部分をすぎると再び砂礫の る稜をまじえ赤岩岳山頂に達する 道となって横通岳北西の肩に出 地味な山頂だが、眺めのよいピ ~ ~ 一道る。この付近から新旧の登山道 ~ 。 沢 1 クだ。 が人り乱れてくる道標に従っ 上 天 小さな起伏を繰り返すが、総 て、通行止めの道には入らない 井じて下り基調の道が続く。山腹 岳ように気をつけよう 通 大をいく道が西岳直下の稜線に出 ハイマツが広がる大きな斜面 横 よこ てん 179