道 - みる会図書館


検索対象: 上高地・槍・穂高 : ベスト山歩き
278件見つかりました。

1. 上高地・槍・穂高 : ベスト山歩き

三股から前常念岳を経てきた道俣谷側の一段低い位置にあり小のなかに延びる道を登っていく。大天荘裏手から往復してくると が合流する。三股から本コース屋の上には槍ガ岳がそびえてい部分的には急登も現れてくる ひがしてんじよう ( ーーいが、下山路る乗越では一ノ沢登山道が交正面に見えていた東天井岳直・大天井岳 5 槍岳山荘 へ合流するこよ、 としてとる場合は常念小屋から差するこちらも登路にとって下まで登りつくと、ピーク南側大天荘泊まりならまず大天井 タクシーの手配をしていくこと。くるにはよい道だ。下山には常の砂礫帯をからむ。中天井岳へヒュッテ方面へ、大天井岳西側 さらに下りは続き、常念小屋念小屋からタクシ】の予約をし向かう途中でもコマクサに出合斜面を下っていく。ヒュッテか つばくろ の赤屋根がグングンと近づいてておく。常念小屋で喫茶、軽食える。ハイマツの尾根道をゆるらは燕岳方面からの表銀座縦 やかに進んでいくと、やがて大走路に合流する文字どおり、 くる。大岩が落ち着いてくると、をとっていくのもよい だいてんそう てんしよう ハイシーズンは多くの登山者で 前常念岳から常念乗越への道が常念乗越からは北東寄りに横天井岳と大天荘が見えてくる どおし 合わさるこの道も先刻のルー通岳の稜線を登っていく。シラ今日の行程はここ大天荘か、大賑わうコースだ。 トと同様に利用できるハイマビソの低木林のなかにダケカン天井岳の西側山腹を巻いた大天しばらくはお花畑が点在する ・つし / 、び ちな牛首山の南側斜面をからんで進 ッと砂礫の道になれば常念乗越ハが目についてくると、足元に井ヒュッテまでとしたい。 へはわずかな距離だ。常念乗越は高山植物の女王といわれるコみに大天井岳は常念山脈の最高む。北鎌尾根へ取り付く貧乏沢 は広い平坦地、常念小屋は一ノマクサが現れ出す。これらを愛峰、標高は 2922 である。下降点をすぎると、尾根を天 上沢側に乗り越す。槍ガ岳を でながらハイマツのジグザグ道 仰ぎながらの気持ちょい稜線漫 を登っていく。ひと頑張りで横 通岳の南西肩部分に登りつくが、 込歩、まさにアルペンムードにあ ( 飛ふれた道である赤岩岳への登 山頂はパスする砂礫の西側斜 引りにはローフが張られた部分が 面をトラバース状に進むが、崩 、岳あるが、スタンスを確実に拾っ ッ壊箇所の通過には注意しよう ガ 槍ていけば問題はない。さらに岩 一く大岩部分をすぎると再び砂礫の る稜をまじえ赤岩岳山頂に達する 道となって横通岳北西の肩に出 地味な山頂だが、眺めのよいピ ~ ~ 一道る。この付近から新旧の登山道 ~ 。 沢 1 クだ。 が人り乱れてくる道標に従っ 上 天 小さな起伏を繰り返すが、総 て、通行止めの道には入らない 井じて下り基調の道が続く。山腹 岳ように気をつけよう 通 大をいく道が西岳直下の稜線に出 ハイマツが広がる大きな斜面 横 よこ てん 179

2. 上高地・槍・穂高 : ベスト山歩き

槍見台からの展望 ( 中央が槍ガ岳 ) 道は林間をいき、河童橋へ到着広い草原が広がる徳沢だ しんむら だ。観光客で賑やかな橋を渡っ横尾へ向かおう。途中で新村 か - り癶」・わ て、梓川左岸から明神へ向かお橋から涸沢への道を分け、さら びようぶ う。しばらくは人影が多い道だ。に林間の道をいく。屏風岩がど 樹林が開けて砂礫の道になるんどんその姿を変えてくれば槍 と、左手に明神岳が大きく仰げへ、涸沢へ、そして蝶ガ岳への る。ほどなく明神分岐だ木陰分岐点、横尾に到着する急登 に備え、休憩と腹ごしらえをし のべンチで休んでいくとよい 道はまた樹林のなかを進み、梓ていくことだ。水の補給も忘れ 川の水音が近くなって疎林をいすにしていきたい。 くようになると徳沢は近い。、 ・横尾 5 蝶ガ岳 ったん梓川畔に出て、前穂高岳まずは槍沢方面への道をとり、 北尾根のハノラマを仰ぐほどわずかで右へ蝶ガ岳方面に入る なく徳沢ロッヂ、徳沢園が建ち、木の根が張り出し、うっそうと 「をる 鯰ら 二一一一か 主稜線を見上げて最後の急登 244

3. 上高地・槍・穂高 : ベスト山歩き

道 山 て っ 渡 を なべかんむり 奥飛騨温泉郷の一角をなす中尾は、信州と飛騨を結ぶ玄関あるいは三郷から鍋冠山を越 え上高地を経て中尾峠越えとい ロであり、登山基地として多くの名案内人を輩出してきた。 峠越えの道は、古くから上高地へ、また信州へと歩かれていうように、上高地から中尾峠をである た道。遊山である上高地見物や焼岳登山の歴史のみならす、越える道は長い間、本道の位置起点となる中尾高原口は、新 静かな山里から焼岳を見守り続けた道ともいえよう を保っていた。むろん焼岳の噴穂高温泉へ向かい 3 っ呼前のハ 火活動などで、道そのものの変ス停である。笠ガ岳や双六岳、 ・中尾高原口 5 焼岳小屋 遷はあったに違いないが、歴史槍・穂高連峰への登山者や観光 焼岳登山といえば、戦前のハ のうえで中尾峠が重要な位置に客で賑わう新穂高温泉とは違い、 道イキングプ 1 ム時代は上高地かあったことはうかがえる。時代何組もの登山者がこのバス停か きらのルート、、 か主流であったようは流れ、焼岳の登山規制が緩和ら同道になるとは考えられない のに聞いている。焼岳小屋への物されたいまも、この道をたどる静かな道だ。 ハスを下りるとバス停前に神 山資運搬も、本拠地の関係からそ人は少ないしかし道はつねに 一 ) 岳れが本道だった。しかし信飛交整備されており、静かな山歩き通川砂防資料館があり、人道橋 がまた レ J 通確立まで時代を遡ってみると、が楽しめる貴重な存在ともいえ下には蒲田川を目の前にした露 とく′」う 届信州側の道が島々から徳本峠をる。健脚者なら、中尾高原口を天風呂、新穂高ノ湯がある丁 登越え上高地を経て中尾峠越え、早朝発で日帰りも可能なコース字型に分岐する坂道には大きな 中尾から焼岳 なかお 。ロ松本駅 バス 2 : 00 中尾高原口 ハス 2 : 50 鍋助横手 1 : 20 焼岳小屋 やけだけ 焼岳北峰 3 : 50 中尾高原口 バス 2 : 00 ・ロロ松本駅 しましま バス 地図 51 P 登山適期 7 2 3 ィ / 9 囮行 72 ー一般向き 1 泊 2 日 ) 体力度 = ◎◎◎ 、、技術度 = ◆ 歩行時間 = 9 時間 10 分 - ー最大標高差 = 1400E ( 中尾高原口 ~ 焼岳北峰 ) 地形図 = 5 万 / 上高地 2.5 万 / 笠 ガ岳、焼岳 5 4

4. 上高地・槍・穂高 : ベスト山歩き

どの所要時間だったが、曲がり末に開通した安房トンネルは次 くねった細い道は夏期などしば代の高規格道路としてさらなる しば渋滞して数時間かかること活用が見込まれている対照的 安房峠路はいにしえの時代から信州と飛騨、さらには北陸 ) に夏期でも通行車が激減した安 山とを結んでいた。その歴史は古く、鎌倉時代以前にまで遡るもあ「た。 1938 ( 昭和 と考えられている。江戸時代には信飛を結ぶ道は野麦峠路と年に車道として開通し、安房ト房峠道は交通安全を見守ってき ンネル開通前までは 1 日平均 2 た石地蔵が時代の趨勢を無言の し安房峠路の 2 本のルートが確立されていた。昭和期の自動車 500 台、夏期には 1 万台ものうちに物語っている。旧道は 5 渠 ( 道も新たな時代を迎えてまた変わりいく 月中旬 5 Ⅱ月中旬通行可能 車が通行していた。 ( 平成川 ) 年、信州り信飛間は通年通行が可能とな安房峠越えの道の歴史は古く、い合わせは安曇村観光協会合 0 ワ」ワ」ワ」 1 ワ」ハっ 0 、奥飛騨 と飛騨を結ぶ新しい道が開通しり、 5 分ほどで国境を越えられ信州と飛騨、北陸地方を結ぶ重 た。中部縦貫自動車道の部、るそれまでの安房峠越えの旧要な街道だった。鎌倉時代には温泉郷総合案内所合 0578 ・ 安房トンネルである。これによ国道 158 号は通常でも分ほ北陸の武将たちが幕府へ参勤し 9 ・ 2458 へ たり、いざ鎌倉の際の鎌倉街道 ( 往還 ) として使われた。戦国 の世には甲斐の武田信玄が飛騨 高原郷の江馬時盛を攻めたと伝 わるまたこの道は重要な物資 輸送路で後には飛騨街道と呼ば れた。しかし江戸幕府は 179 ( 寛政 2 ) 年に飛騨街道を閉 鎖、信飛の公道は野麦峠越えの 街 泉野麦街道のみとなってしまった。 武士や旅人、荷を負った牛馬が 見 越えた道は昭和を迎えて自動車の ~ 「、。 が走り抜けていったが、近年ま でも積雪によっておよそ半年は 房 安通行ができなかった。難工事の 信飛を結んだ安房峠 安を等の 攣霧靉 3 、み第みを ツ : を : し、ふご 信飛国境にたたずむ安房峠 一 : ラみい 安房トンネルを抜けると笠ガ岳が立派だ安房峠道の石地蔵 261

5. 上高地・槍・穂高 : ベスト山歩き

′端へ下りつくと、左へゆるやかり巻く山々を振り返りながら下 っていく。この光景も灌木帯に なトラバ 1 ス道が続いている 途中で灌木帯から北穂南稜裾を入るまでのもの、横尾本谷側へ 第、通って涸沢小屋前に出る道と、回り込むと風景は一変してしま お花畑を通って登山補導所へ至う。涸沢と穂高連峰に後ろ髪を るハノラマコースの道に一一分す引かれる思いで樹林は深くなる る。涸沢小屋か涸沢ヒュッテの沢音が近くなれば、本谷橋へ いずれか、休憩予定を考えていはひと下りだ。橋のたもとでは る小屋に近いコースを選んでい多くの登山者が小休止している くとよい。また、ここの 2 軒のことだろう。本谷橋を渡り、横 山小屋は、天候や体調などによ尾谷左岸の道をいく。小さなア ノブダウンはあるものの、総じ ってはこころ強い存在となるこ ておだやかな樹林帯だ。時折の とを頭に入れておくことだ。 涸沢カールから見上げる前穂ぞく、屏風岩が雄々しく眺めら 高岳、吊尾根と奥穂高岳は圧巻れる 河原へと下る部分がやや急だ だみずからの足でたどってき た頂稜を、瞼に焼きつけたら下が、あとは転石伝いに横尾大橋 山にかかる。どちらの小屋からを蘰って横尾に到着する。さす , 道でも、ナナカマドの灌木帯下でがに槍ガ岳や蝶ガ岳、そして涸 の 道は合流する下り道は速いペ沢への分岐点だけに多くの人々 がそれぞれの目的をもって憩う ースではかどるが、膝へのクソ 第ろションを考えた歩行をしていきところだ。ここまでくれば、大 とくに合流点から下は直きな起伏もなく屏風岩から前穂 第を接靴底全面が岩に触れ、さらに高岳北尾根の変わりいく姿を道 全 加速度的にペ 1 スが上がりがち連れに徳沢へ。そして明神岳 になるので後でこたえてくるとを大きく仰ぐ明神を経て上高地 カ ころだ。涸沢カ 1 ルとそれをとへの道をたどっていくだけだ。 第 109

6. 上高地・槍・穂高 : ベスト山歩き

れている。それは氷河遺跡であ るカール地形の特徴がよく保存 っ 0 8 ( 0 4 ・つ d 0 8 ( 0 -4 ・ 4 ・ され、氷河擦痕の跡を残した巨 ・ 1 ・ 8 岩やモレーンがあるためなのだ 0 0 ろ ) っ ・天狗ノ池 5 上高地 槍沢への下降路は池水の流出大 ( 口を越えて、槍ガ岳側の草付き師 8 荘 田山テ 斜面を登っていく。流れに沿っ た踏跡は迷い道、入「てい「て岳岳 槍生 はならない 几又 ゴロゴロした岩礫帯から樹間 のルンゼ状の道を下り、岩壁の 下に出る。眼前には広々とした 槍沢から東鎌尾根が、ハノラミ ックに展開されている岩の斜 面に出たら、雪渓を横切る道を いく。立派に整備された石段道 は、やがて槍沢登山道に合流す る。昨日汗を流して登った道を 下って字谷から旧槍沢小屋跡 を通り、樹林帯へ入れば槍沢ロ ノヂへはひと頑張り。さらに二 ノ俣、一ノ俣、槍見河原へと出 て、槍ガ岳に別れを告げる。上 高地バスターミナルをめざして 帰路につこう 槍沢ロッヂ 估沢 上高地バスターミナル 槍ガ岳と天狗原② 赤岩岳 騨乗 喰岳△ , 乗戉 い湧 135

7. 上高地・槍・穂高 : ベスト山歩き

せる ここからがアルペンムードた 屋だよう、岩と花と残雪の道とな る。槍沢左岸をいくとすこし先 旧においしい湧水がある。ここで 判水筒を満タンにしていくことだ。 左手を見上げれば、天狗原から の滝が幾筋も流れ落ち、独特な 冖表情を描き出している大曲り と呼ばれる屈曲点には、夏山シ こ日 ーズンでも豊富な残雪がある ン雪上歩行には、十分な注意が必 キ要だ。むやみに歩いてはいけな ける四つ辻となっている 林帯を進んでいくと、一ノ俣谷設備が整った山小屋である前 極力、雪際にルートをとる 都市圏を早朝発とすれば、初を渡る。対岸の平地あたりには、日の出発時間が早ければ、ここか、スノープリソジの踏跡を忠 日の行程はこのあたりとする計かって一ノ俣小屋が建っていたまで人っておくことも可能だし、実にたどることだ。遠目に見て、 。、いまはその面影もないまた後々の行動にも余裕をもっこと雪の薄さに不安を感じたら、雪 画が無理がないだろう しようねんのつこし 解け際のルートを探すことだ。 一ノ俣谷沿いに常念乗越に至ができる ・横尾 5 槍岳山荘 槍沢左岸の道を直進、クマザる、美しい渓流と滝の道も現在一本立てたら先へ進もう。樹めざす前方上にはハイマツにお サの茂る道はわすかで蝶ガ岳へは荒れてしまっている 林の道はまだまだ続くが、赤沢おわれた氷河遺跡、モレーン の道を右へ分ける樹林はグッ 一ノ俣谷からほどなく出合う山のガレの押し出しを越え、赤 ( 堆積堤 ) がズッシリと控えて と深くなり、時には野猿が見らのが、一一ノ俣谷だ。これを吊橋沢の岩小屋を左手に見れば頭上いるまだ槍ガ岳への道は遠い。 れるやがて樹間から槍ガ岳がで渡る。ここから沢沿いの道はが開け始めるやがてババ平と お花畑とハイマツのジグザグ 望める槍見河原だ。はるかにそ傾斜を増す。眺めのない樹間の呼ばれるキャンプ指定地、旧槍のなか、途中で天狗原への道を びえる尖峰に、あらためてその登路に、槍沢の水音だけが救い沢小屋の石積みのみが残されて左へ分岐していく。傾斜はひと 距離感が感じられるところでもだ。そろそろ飽きてくる頃、槍いる。このあたりからは眺望がきわ急になってくるが、根気よ ある。なおもしばらく谷間の樹沢ロッヂに到着する。山中だが、開け出し、顕著な字谷も見渡くこなしていこう。ようやく登 130

8. 上高地・槍・穂高 : ベスト山歩き

ロ 取 徳本峠を越えて上高地をめざす道は、登山隆盛以前から地光の名のもとに上高地へバス道 股 元に生活する人々に密着したものだった。炭焼き、木出し路が開通、現在では一大観光地 ( 伐採 ) 、狩猟 ( 漁 ) 、薬草採り、放牧など多種多様にわたるとして知らない人はいないほど美しい頃である 生活手段のための道であった。そして外国人登山家によっての賑わいをみせている。これま島々谷川沿いの道を上流に向 もたらされた、近代登山で脚光を浴びたのが徳本峠越えの道で脈々と受け継がれてきた峠路かう。たんたんとした林道歩き だったのである。多くの先人がたどった静かな峠路を歩こう。は、いま静かにかっての面影をは単調で、いささか飽きるが、 伝えている。そんな由緒ある道季節の花々や鳥のさえずり、風 をたどって、上高地をあらために乗って舞う蝶などを楽しんで ・島々宿 5 ニ股 いくとよい ・ガウランドや・ウエスて見つめてみたい。 しんしましま る トンらに代表される外国人登山新島々駅からのバスを、山あ島々谷は蝶が多いことでも知 瑟で家が広めた近代アルピニズムは、いの小集落、島々宿で下車。こられている。賑やかな上高地で は見かけることも少なくなった 徳本峠越えの道から日本アルプこから長い峠越えの道がスター スを陽のあたる場所へ導いたとトする。このルートがいちばん高山蝶に、出合えるかもしれな を、道 べニヒカゲやクモマべニヒ いっても過言ではない。それは賑わうのは、例年 6 月第 1 土・ は 学生登山家らに引き継がれ、や日曜に開催されるウエストン祭カゲなどは比較的目につきやす タがて大衆化を迎える。さらに観の記念山行の時だろう。新緑がい蝶、山行前に図鑑等にふれて 徳本峠から上高地 池 神 明 とく 1 」っと一つげ・ 上高地周辺 ロロ松本駅 電車 0 : 30 十 バス 0 : 10 島々宿 4 : 20 ハス 岩魚留 小屋 3 : 30 德本峠小屋 2 : 10 かみこうち 1 : 05 上高地 バス 1 : 10 十 電車 0 : 30 ・。ロ松本駅 バス ー 01 ! 地図 28 P 7 2 3 5 7 9 7 プ 2 一般向き 1 泊 2 日 , 体力度 = ◎◎◎ 技術度 = ◆ 歩行時間 = 11 時間 5 分 最大標高差 = 1400E ( 島々宿 ~ 徳本 地形図 = 5 万 / 上高地、松本 2.5 万 / 上高地 3 波田、穂高岳 。ここから山道となる 2

9. 上高地・槍・穂高 : ベスト山歩き

ある。地図上でいえば標高 22 時に大きな岩を乗り越えたり、前常念岳からはこれまでより方向から一ノ沢ルートが合わさ 07 地点だ。 ザレた砂礫地を通過しながらの登りやすくなっていく。ほどなる乗越は広々としている。常念 すぐにまた樹林帯へ入ってし登りが一段落すれば、前常念岳く常念乗越方面への巻道を分け、 小屋は乗越の西側に一段下った ま , つが、これまでよりも明るい。 の避難小屋、石室の前につく。常念岳直下への道をたどる。端ところだ。宿泊を依頼したら、 しばらくいくとそれらもグッと小屋内は整然としており、なに正な円錐形の常念岳だけあって、小屋自慢のべランダでの眺望を 丈を落とし、ハイマツが多くなかの折にはこころ強い存在であ前常念岳側からの登路も縦走路楽しむとよい る。灌木帯が切れ、岩塊が累々る小屋前の小広場で休むのも並みの傾斜だ。ひと頑張りで常・常念乗越 5 大天井岳 とした大きな丘が見え出す よし、もうひと登りした前常念念乗越側の山頂直下の道に出る。常念乗越での朝を迎えたら、 イマツの切り開きからは、短い岳山頂で休憩をとるのもよい 山頂へは左手、南への登り道を燕岳へ向けて出発しよう。シラ ハシゴでその岩塊の海に導かれ前常念岳は顕著なピークではとっていく。わずかで登りつくビソやダケカンバの灌木の道を ていく。かなり靴のフリクショないが、主稜線の縦走路越しに常念岳山頂には祠がまつられ、登っていく。中腹あたりまでい ンが効くので、スリップはない のぞく穂高などが雰囲気を盛り槍・穂高連峰の大パノラマが展けば、可憐なコマクサにも出合 だろうが歩きづらい登りだ。。 へ上げてくれる。憧れの峰々を出開されている。ゆっくりと周囲える。ハイマツのジグザグ道か よこどおし ンキ印を拾いながら、すこしでし惜しみするかのような、自然の眺望に、目を遊ばせていきたらワンピソチで、横通岳の南 も登りやすい部分を選びたい。 の演出がこころ憎いところだ。 。今日は常念小屋への下りを 残すのみだ。 ・常念岳 5 常念乗越 常念小屋のある常念乗越へは、 いましがた登ってきた道を北へ 下っていく。常念岳まで登り一 辺倒だった足には、すこしつら いかもしれない。巨岩が累々と 蟐重なり合った下りが、ジグザグ を切るようになればほどなく右 れ 囲から前常念岳からの道が合流し てくるハイマッと砂礫の道に 変わると、常念乗越は近い。右 2707m の撰点跡から仰ぐ常念岳 登山者で賑わう常念岳山頂 235

10. 上高地・槍・穂高 : ベスト山歩き

最低鞍部からはいきなりハイ張り登り返せば屏風ノ頭に到着 ・屏風ノ頭 5 上高地 るこのあたりで北尾根 8 峰か マッ帯の急登をいく。ダケカンする。視界をさえぎるもののな 復路は往路を忠実に下っていら分岐する慶応尾根を横切るよ バの林を抜けると、花崗岩塊の 、すばらしい展望台である く。屏風ノ耳下のやせ尾根や屏うに越える ガラガラした登路となる。足一兀槍・穂高連峰の大パノラマがみ風のコルへの岩塊帯、急坂ではナナカマドやカエデの林をす には注意しよう ハイマツがおごとだが、とりわけ穂高連峰と慎重な行動をとることだ。 ぎると、岩がゴッゴッとした道 おいかぶさるような間をすり抜真正面に対する位置にあるので、 屏風のコルでデポした荷物をを下るようになる。しばらくし おくまたしろ けると、やせ尾根が現れる。こそのスケールを肌で実感できる回収したら、稜線の東側へパノて視界が開けてくれば、奥又白 れをひと登りした夾 ) ー。ヒ 1 クがのがうれしい振り返れば常念ラマコースの道をとる。急なザ谷の広い河原に出る。コースマ おおたき 屏風ノ耳と呼ばれるところ、屏岳、蝶ガ岳、大滝山など前山のレをひと下りすると、お花畑の ークを拾いながら、河原を渡っ 風ノ頭と並んで眺望にすぐれてゆるやかな山稜が横たわり、さなかのジグザグ道をいくようにて灌木帯へと入る。道は奥又白 いる標高 2565 の三角点らに八ガ岳連峰や中央アルプス、なる。急傾斜が落ち着けば、ほ谷の右岸に沿って下っていく。 はこちらにある 南アルプス、そして富士山までぼ水平に山腹をからんでダケカ遭難碑のケルンまでくると傾斜 屏風ノ耳からさらにハイマツも望める文字どおりの大展望ンバの林へと入っていく。やがはほとんどなくなり、ほどなく の尾根を下り、コルからひと頑を楽しんでいこう て植生が変わり、針葉樹林とな林道に飛び出すこの道は砂防 工事用の車両が通行し上高地ま で通じているが、しばらく進ん だ新村橋から梓川を対岸へ渡っ て登山道をいこう。樹林の道を 下流へ向かえば、分ほどで徳 沢に帰りつく先日通過した時 蕁岳 こ咼のように、のどかな原が迎えて 偂くれることだろ一つ 徳沢からは往路をたどって、 て 上高地へと人影が増す道をいく 越 をだけだ。時間が早ければ、明神 池に立ち寄っていくのもよいだ 尾 慶ろっ 穂高岳 102