心 - みる会図書館


検索対象: 慣用句辞典 ダイソーミニ辞典シリーズ
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1. 慣用句辞典 ダイソーミニ辞典シリーズ

こころうつ 心を移す 別のものを好ましく思うようになる。特に、愛情が 他に向けられることを言う。別の女に心を移す。 【類】心が移る こころおに 心を鬼にする かわいそうだと思いながら、その人のためを考えて、 わざと冷淡な態度をとる。後輩が仕事で苦労して いたが、心を鬼にして手を貸すことはしなかった。 こころくだ 心を砕く あれこれと気を使って、苦心する。お年寄りが食 べやすいようにと、献立に心を砕いた。 こころす 心を澄ます 気持ちを落ち着かせる。よくない考えをふり払って 心を静める。心を澄まして渓流の音を聞いていた。 心を許す 警戒心などを持たずに、相手に接する。マ彼女とは、 心を許して付き合う仲になれた。 心を寄せる ある人に好意や愛情を抱く。マ彼にはひそかに心を 寄せる女性がいる。 腰が砕ける 仕事や稽古事などを最後までやり遂げる気力がなく なる。初めの意気込みはどこへやら、みな腰が砕 けてしまった。 こしす 腰が据わる 他に気を移さず一つの物事に専念する。多く、否定 の形で用いる。▽また会社をやめたそうで、まった く腰の据わらない男だ。 こころゆる こころよ こしくだ 8 6

2. 慣用句辞典 ダイソーミニ辞典シリーズ

するものだと感心する。 虚空をつかむ 手を上に伸ばして、何かをつかもうとするしぐさ。 断末魔の苦しみの様子。今日のミュージカルは、 ダンサーたちの虚空をつかむ群舞が圧巻だった。 虚仮にする 人をあなどった態度をとる。マあんまり人を虚仮に するな。痛い目をみるぞ。 【説】「虚仮」は愚かなことの意 沽券にかかわる その人の品位や体面を落とすことになる。これが できないようでは男の沽券にかかわる。 【説】「沽券」は土地・家屋の売買を証明する証文。 ここうしの 糊口を凌ぐ こくう 収入がほとんどなく、なんとか生活していく。失 業してしまい、妻の内職で糊口を凌いでいる。 【説】「糊ロ」はかゆをすする意。 こころさわ 心が騒ぐ 好ましくない事態が予想され、不安な気持ちになる。 もしやと心が騒いだが事なきを得た。 【類】心を騒がす・胸が騒ぐ こころきさ 、心に刻む しつかりと心にとどめて忘れない。 の言葉を心に刻んで海を渡った。 胸に刻む 【類】 こころゅ 心行くまで 十分に満足し、思い残すことがなくなるまで。久 々の帰省で、心行くまでふるさとの景色を楽しんだ。 恩師の励まし 7

3. 慣用句辞典 ダイソーミニ辞典シリーズ

事態が深刻で、どうしようもない。身動きがとれな で言う。うそを言う。彼は二枚舌を使って、老人 会議は紛糾するばかりで、抜き差しならない の小遣いを巻き上げた。 ことになっている。 にんしようきびふ 人情の機微に触れる ぬめ 対人関係で、心の微妙な動きや思いやりの気持ちを抜け目かない 自分の利益になるようなことには、手抜かりなくず しみじみと感じる。マあの人の優しさが心にしみて、 るがしこく立ち回る。マストを見越して宿を確保し 久しぶりに人情の機微に触れる思いがした。 ていたとは、君も抜け目がないね。 抜けるよう 空がどこまでも青く澄んでいる様子。マ今日の空は 抜けるような秋晴れだ。 ぬかみそくさ 糠味噌が腐る ゅ 歌が下手だということをからかって、また自ら謙遜ぬるま日勿につかる ( けんそん ) して言う時の言葉。私が歌うと、糠味 居心地がいいので、その環境に甘んじてのんびりし 噌が腐るからやめとくよ。 ている。マ今思うと前の会社は、ぬるま湯につかっ たようなアットホームな事務所だった。 ぬさ 抜き差しならない ぬ『 - 131 -

4. 慣用句辞典 ダイソーミニ辞典シリーズ

【類】気炎を吐く きかる 気が軽い きおお そのことをするのに負担や不安を感じない。 マ面接 気が多い といっても、親族で形だけのことだから気が軽い。 いろいろな物事に興味や関心が移りやすく、一つに 【反】気が重い 集中できない。マあの子は気が多くて、習い事も一 年以上続いた試しがない。 きさ 気が差す きお 自分のやったことにやましさを感じる。悪い結果に 気が置けない なったのではないかと責任を感じたりする。親切 気心が通じていて、心から打ち解けることができる。 心を利用したのではないかと気が差してきた。 子供のころから家族同様のつきあいで、気が置け ない友人。 【説】「気心が知れす、安心してつきあえない」の意で用い』刄か詰まる るのは誤用。 その場の雰囲気などが息苦しく、窮屈な気持ちにな る。マこんな堅苦しい話ばかりでは、気が詰まるよ。 気がある きとが 関心を持ち、積極的な態度や行動をとる。特に、特』刄か処 0 める 心の中で、自分の行動や態度にやましさを感じる。 定の異性に関心を抱くこと。マ君は僕の姉に気があ マ女房を泣かせてしまい、気が咎める。 るようだね。 4

5. 慣用句辞典 ダイソーミニ辞典シリーズ

【説】昨日そのことがあって、まだ一日しかにつていない 次々と続いて起こる。今年は飛行機の墜落事故が 今日の意。 踵を接するように多発している。 【説】「きびす」は「くびす」ともいう。かかとの意。 きこころ 気は心 わる 金額や数量はわずかでも、誠意が示せれば満足なきまりか悪い なんとなく恥ずかしい。マ格下相手に惨めな連敗で、 こと。気は心だ。たとえわずかでも謝礼をしよう。 きまりが悪い。 牙を研ぐ きみ 相手をやつつけようと、準備万端整えて待ち構える。』刄味がいし 好ましく思っていない人の失敗などを見聞きして、 5 牙を研いで報復 ( ほうふく ) の機会をうかがう。 つも出し抜かれていたか 気分がせいせいする。い きびすかえ ら、ひじ鉄食ったとは気味がいい 踵を返す 引き返す。来た道を戻る。マ容体が急変したとの知 きみやくつう らせに、出張先から踵を返した。 気脈を通じる 【説】「踵」は、かかとの意。 ひそかに連絡を取って、意志を伝え合う。気脈を 【類】踵をめぐらす 通じ合った者ばかりだから、結束は堅い 【説】「気脈」は血液の流れる道筋の意。 きびすせつ 踵を接する きばと

6. 慣用句辞典 ダイソーミニ辞典シリーズ

【説】胸のつかえがなくなる意から。 胸がっかえる ①食べ物などで、胸がふさがるような感じがする。 時間がなくて、急いで食べたので胸がっかえてし まった。②心配事が心にかかって平静でいられない。 娘の受験発表の日、家内は朝から胸がっかえて、 何も手につかない様子だった。 むねおさ 胸に納める 胸にしまって口に出さない。マ辞任のことは当分君 の胸に納めておいてもらいたい。 【類】胸に畳む・胸三寸に納める むねきさ 胸に刻む しつかりと記憶にとどめて忘れない。 の言葉を胸に刻む。 むね 恩師の引退 むねう 胸を打っ 感嘆する。感動させられる。▽太平洋をョットで横 断した冒険家のドキュメント番組に胸を打った。 むねか 胸を借りる 技の熟達した人に相手になってもらって、鍛錬する。 しい機会だ。交流試合は、胸を借りるつもりで挑 んでみろ。 【説】相撲で、上位の力士に稽古の相手をしてもらう意か 1 ら。 胸を突く ①突然心に強い衝撃を受ける。どきっとする。マ友 人の訃報はあまりに突然で、悲しみが胸を突いた。 ②道の勾配 ( こうばい ) が急である。マやがて胸を突 く坂道にさしかかり、歩をゆるめた。 むねっ

7. 慣用句辞典 ダイソーミニ辞典シリーズ

期待していたほどのことがなく、不満が残る。今 日のテレピドラマは、食い足りない内容だった。 気を揉む 悪い結果になりはしないかと心配する。やきもきす くもの る。明日になれば結果は分かるのだから、ここで 食い物にする 自分の利益のために他人を利用する。金もうけの 気を揉んでいてもしようがない。 ために、女、子供を食い物にするとはなんとあくど 【類】気が揉める 又ヾこ。 」し・々 - ナ′ きんせんふ 琴線に触れる ね あることに心の奥で共鳴し、感動する。マこの逸話ぐうの亠日も出ない 一言の弁解もできない。 には人々の琴線に触れるものがある。 の音も出なかった。 【説】「琴線」は琴の糸の意。琴糸に触ると妙 ( にえ ) なる音 を出すことから。 くきづ 釘付けにする 拘束したり関心や注意を引いたりして、動けなくす る。マ彼女がふと漏らした一言が彼を釘付けにした。 【類】釘付けになる くきさ 釘を刺す 食い足りない きも で 証拠を見せられて、ぐう 5

8. 慣用句辞典 ダイソーミニ辞典シリーズ

挺して僕を火の海から救ってくれた。 みひ 身を引く 今までの地位を離れたり、関係を断ったりする。引 退する。私もそろそろ身を引いて、若い人に道を向きになる 譲ろうと思う。 ちょっとしたことでも、本気になって立ち向かう。 相手の態度を考えれば冗談と分かることでも、す みもっ 身を以て ぐ向きになるのは性格だろうか。 実際に、自分自身で。自分の身体で。伴侶を失っ まわ た孤独は、身を以て味わった者にしか分からない。 向こうに回す 相手にしてやり合う。敵として争う。彼を向こう に回しては、勝ち目がない。 身を寄せる ある人の家に同居する。世話になる。マ上京したが むしし 身を寄せるところがなく、寮住まいの友人を頼って虫か知らせる しばらく居候させてもらった。 何となくそれと心に感じる。多く、よくないことが 起きてから、思い起こして言う言葉。母が危篤で 病院に運ばれたころ胸騒ぎがした。虫が知らせたの にちがいない。 - 182 -

9. 慣用句辞典 ダイソーミニ辞典シリーズ

役に立たなくする。相手の気持ちを無駄にする。 むなくそわる あなたのご厚意を無にすることになってしまい 胸糞が悪い いまいましくて腹が立つ。不愉快きまわりない。 申し訳ありません。 あんな奴に頭を下げなきゃならないなんて、胸糞 が悪いよ。 無になる 苦労が無駄になる。マこの日のために、家族まで犠 牲にしてきたのに、落選ですべてが無になった。 胸騒きする 不吉な予感がする。不安で心が動揺する。妙に胸 騒ぎしてならない。夫の身に何かあったのではない 胸が痛む だろうか 悲しみや心配事で、耐えがたい気持ちになる。先 【類】胸騒きがする・胸が騒ぐ 輩が、初めて授かった子供を難病で死なせていたと 知って、胸が痛んだ。 むき 【類】胸を痛める 無に帰する そのものが全くなくなってしまう。無駄になる。 結果はどうであれ、今までの努力が無に帰するこ胸かすく とはない。 嫌な気分がぬぐわれて、気持ちがすっきりする。 マ負け試合の逆転ホームランは胸がすく。だから野 球はやめられない。 無にする むなさわ む むね むね - 184 -

10. 慣用句辞典 ダイソーミニ辞典シリーズ

がします。 みすむ 水を向ける みつか それとなくほのめかしてしむける。相手に関心を持三日にあけす たびたび。間をおかないで、毎日のように。マ彼は、 たせようと誘いをかける。彼から情報を聞き出す 三日にあげず私の家を訪ねて来ていた。 ために、水を向けてみる。 身に沁みる 溝ができる 心や体に強く感じる。寒い夜に狭い部屋で過ごし 両者の間に感情的な隔たりができ、関係がしつくり ていると、一人ぼっちの寂しさが身に沁みる。 しなくなる。彼と見解の相違がこじれ、溝ができ てしまった。 身に付く みそ 練習したり学んだりしたことが自分のものとなる。 味噌をつける 英会話を身に付けたことが、こんなに仕事に生か 失敗する。しくじって信用を失う。よく調べもし せて、努力した甲斐があった。 ないで、報告するなんて。彼も味噌をつけたな。 【類】身に付ける みらひら 道が開ける 将来に希望がもてる。解決の糸口が見つかる。ご マ身につまされる 他人の気の毒な境遇が自分の経験に照らし合わせて 助言をありがとう。これで、ようやく道が開けた気 みぞ み み っ - 177 -