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検索対象: 科学 2016年8月号
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1. 科学 2016年8月号

岩波科学ライプラリー B6 判・並製カバー なぜ蚊は人を襲うのか 嘉糠洋陸 人を襲うのはオスと交配したメス蚊だけだ . なぜか . アフリカの大地で巨大蚊柱と 格闘し , アマゾンでは牛に群がる蚊を追う . かたや研究室で万単位の蚊を飼育 . そ んな著者だからこそ語れる蚊の知られざる奇妙な生態の数々 . 本体 1200 円 恐竜はホタルを見たか晉照らすロサイボーグ昆虫、フェロモンを追う 大場裕一 神﨑亮平 〔 2 色刷〕本体 1300 円 本体 1200 円 ′ー誰も知らない 菌世界紀信 ロ協力と罰の生物学 きのこを追って 星野保 大槻久 本体 1300 円 本体 1200 円 ハトはなぜ首を振って歩くのかスズメ ーっかず・はなれず・ニ千年 藤田祐樹 ニ上修 : 生きもの〔カラー版〕本体 1500 円 本体 1200 円 サバからマグロが産まれる ! ? サポり上手な動物たち一 海の中から 新発見 ! 吉崎悟朗 佐藤克文・森阪匡通〔カラー版〕本体 1500 円 本体 1200 円 ナメクジの言い分 。。。ジュゴンの上手なっかまえ方一 海の歌姫を 追いかけて 市川光太郎 足立則夫 〔カラーロ絵 2 丁〕本体 1300 円 本体 1300 円 うれし、たのし、ウニウシ。中嶋康裕価格 13 。。円 ( 税別 ) ■電子配信開始 251 ロ 228 226 ◆緑の葉っぱは , もういらない 240 森を食べる植物麝 塚谷裕一 0 くタヌキノショクダイ〉 , くヒナノシャクジョウ〉・・ 植物図鑑の中 でもとりわけ異彩を放つ腐生植物 . 腐生植物に深い思い入れをもつ 0 著者が , その奇妙な生態をいきいきと紹介し , 新種探しの旅へと読 0 者をいざなう . カラー写真満載 . 四六判本体 2000 円 光るキノコと夜の森 国内で見つかっている 10 種以上の美しく幻想 的な写真を多数収録 . 発光の科学 , 伝説や歴 史を研究者が解説 . B5 判変型本体 2500 円 西野嘉憲写真 / 大場裕一解説 生命は細部に宿りたまう 日本列島の浜 , 河原 , 原野 , 森に宿る小さ な生き物たちの小字宙の奥深さ , かけがえ ミクロハビタットの小宇宙ーのなさに光を当てる . 四六判本体 1800 円 加藤真 カニのつぶやき一 海の生きものたちを主人公に , 生態の妙 , 海で見つけた 多様性と共生 , 人との関わりを生き生きと 共生の物語 描く , 科学工ッセイ集 . 四六判本体 2600 円 小菅丈治 〔定価は表示価格 + 税〕 岩波書店

2. 科学 2016年8月号

◆「アメリカの 31 1 」をリアルに描く アメリカも震撼させた核災害 実録 理の観点から事故の真相に迫る . B5 判本体 2600 円 女全神話の崩壊 ロセスはいまだ未確定である . 科学・技術および倫 起きたかー 福島第一原発事故はなぜ起きたのか , その原因とプ 福島原発で何が黒田光太郎・井野博満・山口幸夫編 四六判本体 2200 円 予備校での一般向け講演に基づき , やさしく解説される . 山本義隆 原子・原子核について基礎から学び , 原子力への理解を深めるための物理入門 . ーわたしが講義で伝えたかったこと 原子・原子核・原子力 四六判本体 1800 円 論の幻影に憑かれた日米支配層 . 歴史の真相を追う . 太田昌克 広島・長崎・福島と続けて被爆と被ばくを経験した日本 . 一方 , いまだ核武装 日本はなぜ核を手放せないのかー「非核」。 リアルに再現し , 原発のリスクとどう向き合うかを問い直す . 四六判本体 3400 円 米国の初期対応を はホワイトハウスを狼狽させた 10 日間の始まりとなった・ 東部時間 3 月 11 日午前 9 時 46 分 , 米国原子力規制委員会は監視体制に入った . それ スーザン・ Q. ストラナハン , 憂慮する科学者同盟 / 水田賢政訳 ディビッド・ロックバウム , 工ドウイン・ライマン どう対したのか ? そ 0 、一一 0 ・ 0 衂を考え 日米でする情報 アメリカの 3.11 FUKUSHIMA 叢書震災と社会@ 大災害と復旧・復興計画越澤明 311 情報学 説原子力国家への道吉岡斉 液状化の脅威 311 まるごと 記憶と記録 アーカイプス 濱田政則 長坂俊成 学者にできることは何か一日本学術会議の 広渡清吾 とりくみを通して B6 判・並製カバー ◆安全神話のままの被曝防護で再稼働はありえない ロ見捨てられた初期被曝 岩波科学ライプラリー 239 study2007 本体 1300 円 B6 判・上製カバー本体各 1800 円 震災後の自然とどうつきあうか鷲谷いづみ メルトダウノー 、放射能放出は 田辺文也 こうして起こった メディアは何を高野明彦・吉見俊哉 どう伝えたか三浦伸也 復興と日本財政の針路 高端正幸 低線量放射線被曝一 チェルノブイリ から福島へ今中哲ニ 南海トラフ巨大地震 歴史・科学・ 石橋克彦 ロ被曝評価と科学的方法 牧野淳一郎 本体 1300 円 ロ原発事故と科学的方法 236 牧野淳一郎 本体 1200 円 〔定価は表示価格 + 税〕 岩波書店

3. 科学 2016年8月号

10 ー『義演准后日記』文禄 5 年閏 7 月 16 日条。 11 ー西山氏注 2 論文①。 12 ー「言経卿記』文禄 5 年閏 7 月 15 日条・ 16 日条・ 8 月 1 日条。 13 ー『言経卿記』文禄 5 年閏 7 月 15 日条。 14 ー松岡祐也「『言経卿記』に見る文禄五年伏見地震での震災 年。 六・七世紀イエズス会日本報告集』第 1 期第 3 巻 , 同朋舎出版 , 長崎におけるニ十六殉教者に関する報告書 ( 松田毅ー監訳『十 22 ー 1597 年 3 月 15 日付ルイス・フロイスのイエズス会総長宛 21 ー北島氏注 19 書。 20 ー『義演准后日記』慶長 2 年 9 月 12 日条・ 27 日条。 19 ー北島万次『秀吉の朝鮮侵略と民衆』岩波書店 , 2012 年。 18- 西山氏注 2 論文①。 17 ー「義演准后日記』慶長 2 年 5 月 5 日条。 16 ー藤井讓治編『織豊期主要人物居所集成』思文閣出版 , 2011 1 5 ー寒川氏注 1 書 , 『義演准后日記』文禄 5 年閏 7 月 14 日条。 号 , 2006 年 ) 。 対応ー特に「和歌を押す」行為について一」 ( 「歴史地震』第 21 1988 年 ) 。 23 ー「言経卿記』文禄 5 年閏 7 月 13 日条。 24 ー髙橋康夫「慶長大地震と京都・伏見」 ( 同氏「海の 一日本琉球都市史研究』京都大学学術出版会 , 2015 年 , 1998 年 ) 。 25 ー西山氏注 2 論文①。 雑誌『思想』 8 月号 ( 2016 ) 目次より 特集 = B. アンダーソンの仕事 【思想の言葉】大澤真幸 柔軟な比較の思考と自由な表現一一一アンダー ンの東南アジア地域研究山本信人 京都」 初出は ソ 京都 2016 年 1 月 20 日発行 320 頁本体 900 円 + 税 三枝暁子著 高木博志 小林丈広 , 京都の歴史を歩く 岩波新書新赤版 1 584 2014 年 9 月 9 日発行 B5 判 1 18 頁本体 2700 円 + 税 西村豊写真 三枝暁子文 すいきみこしと西之京 天神をまつる人びと 戸塚洋二・梶田隆章著『増補新版地底から宇宙 岩波科学ライプラリー 247 本体 1200 円 + 税 有田正規著『科学の困ったウラ事情』 岩波科学ライプラリー 248 本体 1600 円 + 税 岩波書店編集部編『科学者の目 , 科学の芽』 ◎科学から生まれた本 をさぐる 四六判 ニュートリノ質量が発見されるまで』 本体 1800 円 + 税 大浜啓吉著『「法の支配」とは何か行政法入門』 岩波新書新赤版 1589 本体 840 円 + 税 植木不等式著『ばくらの哀しき超兵器』 岩波現代全書 71 本体 2500 円 + 税 インドネシアのナショナリズム , その現在と未 来へネディクト・アンダーソン 「想像の共同体」を越えて - ーーベネディクト・ アンダーソンのナショナリズム論をめぐって 新倉貴仁 リバタリアン・パターナリズム批判 いかな る介入を正統化すべきか ( 上 ) 橋本努 放心の幾何学一一 20 世紀フランス文学におけ る眠りと夢 ( 1 ) 塚本昌則 西田哲学と『大乗起信論』一一井筒俊彦『意識 の形而上学』を介して ( 上 ) 西平直 冨田恭彦 カントの「一般観念」説と図式論 中嶋康裕著『うれし , たのし , ウミウシ 岩波科学ライプラリー 240 本体 1300 円 + 税 study2007 著『見捨てられた初期被曝』 岩波科学ライプラリー 239 本体 1300 円 + 税 牧野淳一郎著『被曝評価と科学的方法』 岩波科学ライプラリー 236 本体 1300 円 + 税 小豆川勝見著『みんなの放射線測定入門』 岩波科学ライプラリー 224 本体 1200 円 + 税 今泉みね子著『脱原発から , その先へドイツの 市民エネルギー革命』 四六版 岩波書店 本体 2100 円 + 税 0782 KAGAKU 岩波書店 Aug. 2016 VOl.86 NO. 8

4. 科学 2016年8月号

河を妨げている。中国などで河川 その脂肪に溜まりやすいのである。 環境が悪化している影響も大きい 数々の原因が取り沙汰される中 のだろう。こうして産卵地に向か で注目されるようになったのか う天然ウナギが少なくなればシラ 爿〃 / / 厖房房”襯という寄生 スウナギも減る。それを待ち構え 虫だ。線形動物 ( 線虫 ) の一種で , て捕ってしまえば , ますます資源 和名をトガリウキプクロセンチュ は細り , その先には絶滅が待つ。 ウという。中間宿主のケンミジン トガリウキブクロセンチュウ ( 出典 : コ類 Copepoda を食べたウナギの Wikimedia Commons, author : Bill. bess- mer, 2007 ) ヨーロッパウナギに迫る危機 消化管から体内に侵入して , うき ぶくろに到達しそこで成熟するの に遡るという。このころ地球では ニホンウナギに先だって絶滅危 である。寄生されたヨーロッパウ 北半球のローラシアと南半球のゴ 惧種に指定されたのが , スカンジ ナギは , うきぶくろが膨満してそ ンドワナに大きく分かれていた大 ナビア半島から地中海沿岸の北ア の機能が阻害されるほか , 内臓が 陸が移動しはじめ , 赤道あたりに フリカまでに分布するヨーロッパ 圧迫されて血行を妨げたり , 炎症 は東西にテーチス海が広がってい ウナギ爿〃〃〃″なだ。 IUCN を起こしたりする。このような症 た。ウナギ属爿ⅵ / なの祖先は , レッドリストでは , 2008 年に絶 状で弱って死んでしまうウナギも そこに暮らしていたシギウナギの 滅危惧種よりも深刻な近絶滅危惧 多く , また生き残って成熟しても , ような外洋深海性の魚から進化し , 不重 (Critically Endangered, (R) に才旨ラ辷 うきぶくろの機能障害や栄養障害 さらに分化していったようだ。沿 された。 09 年には , ワシントン により産卵海域にたどり着くこと 岸域に流れ着いた幼生の中から , 条約 ( CITES ) で国際取引が規制さ が難しくなると見られている。 外敵が少なく餌も豊富な淡水域 れるようになってしまった。 このパラサイトは 1982 年にド ( 河川 ) で成長するものが現れた。 1970 年代以降 , 現在に至るまで イツで初めて確認された。その後 それがウナギ属の先祖だという。 の間にヨーロッパウナギの数は 急速にヨーロッパ各地に拡大して , 東南アジアには , 少なくとも 12 10 分の 1 以下 ( おそらく 50 分の 1 以 90 年代には大西洋・北海・バル 種類のウナギ属が生息していて , 下 ) に激減してしまったという。 ト海から地中海の沿岸国にまで広 このあたりがウナギ属の故地らし ニホンウナギ同様 , 河川の改変に がってしまった。 い。そこからまだ閉じていなかっ よる生息環境の消失 , 堰やダムの 実はトガリウキプクロセンチュ たユーラシアとアフリカの間を流 建設による移動の制限 , 乱獲のほ ウはアジア起源で , もともとニホ れる海流に乗って , 現在の大西洋 か , かって不燃材 , 絶縁材として ンウナギのパラサイトだったので に達したのが , ヨーロッパウナギ 使われた毒性の強いポリ塩化ビフ ある。 1980 年代初めに , おそら とアメリカウナギ乳“ななの祖 ール ( PCB ) による影響も指摘 く台湾から生きたまま運ばれたニ 先 , その手前で分かれて南下した されている。ウナギは肉食で寿命 ホンウナギが , このパラサイトを のがアフリカ東岸に分布するモザ も長いので , 食物網を通じて有害 ヨーロッパに持ち込んだと考えら ンビークウナギ乳襯。みの 物質を体内に蓄積しやすい。ョー 祖先という。一方 , 故地から黒潮 れている。トガリウキプクロセン ロッパウナギもニホンウナギ同様 に乗って北に向かったのがニホン チュウはニホンウナギに寄生して の生活環を持ち , 成魚は川を下り も , あまり深刻な症状にはならな ウナギである。ヨーロッパウナギ , 産卵海域 ( サルガッソー海 ) まで長い い。それがヨーロッパで“感染爆 アメリカウナギと , ニホンウナギ 旅をする。その間ほとんど餌を食 発”を起こしてしまった。 は , 遠く離れた大西洋と太平洋に べず , 蓄えた脂肪で泳ぎ卵巣や精 ウナギ属月〃 g 〃″ spp. の起源 分かれ , それぞれ温帯・亜寒帯に 巣を成熟させるのだが , PCB は は 1 億年ほど前の中生代白亜紀 まで進出したが , はるばる故郷の バラサイトの惑星科学 0849

5. 科学 2016年8月号

な悪影響が明らかになっている。また , 胎児期に 被曝した子どもたちにおいては , より多くの神経 系疾患と精神疾患が見られた。胎児の脳障害の発 現条件は , 脳発生の最も重要な期間 ( 妊娠 8 ~ 15 週 ) には限られず , 子宮内での甲状腺被曝量が最も高 い時には , それ以降でも起こり得る区 4.1) 。すべ ての社会的属性の核災害被災者の健康に , 最も悪 影響を与えたのは循環器系疾患であることは , 国 際的に認知されている。循環器系疾患に関しては , 今日も研究が続けられている区 4.2 ) 。約 1 万 6000 名の事故処理班員を対象に 1996 ~ 2009 年 に行われた調査は , 呼吸器系疾患の患者が有意か つ恒常的に増加したことを証明している区 4.3 ) 。 核災害の被災者において , 消化器系疾患は , 非腫 瘍性疾患の中では二番目か三番目に多い区 4.4 ) 。 事故処理作業従事者では , 造血細胞の質的障害が 見られる区 4.5 ) 。 章は , チェルノブイリ核災害の影響を克服す るための国家政策について検討する。 ウクライナには , チェルノブイリ核災害のすべ ての側面を対象とする 1000 以上の法令が存在す る。そのうち , 核災害の影響を克服するための法 的枠組 ( チェルノブイリ法制 ) は , 領土の放射能汚染・ 被災者の社会保障・チェルノブイリ原発の廃炉・ 石棺の環境的に安全なシステムへの転化・放射性 廃棄物処理などについて , 対策の基本方針および 実施基準を定めている。また , 法体系の頂点に位 置する憲法にも , チェルノブイリ核災害から全住 民を守るための条項が定められている ( 7.1 ) 。チェ ルノブイリ法制は , 組織的な改良がなされた , 極 めて均整の取れたものではあるが , 着手された対 策の重要な部分が完了せず , 期待された成果を達 成できなかった。この失敗の主要な要因としてし ばしば指摘されるのは , 必要な資金の不足 ( 表 1 ) と , 中央および地方政府の組織的な活動の不十分さで ある。しかし , この二つの要因に大きな影響を与 えている , もうーっの重要な要因があることは看 過されやすい。それは , 対策の目標および実施を 具現化する際の , 科学的根拠の欠如である。した がって , チェルノブイリ法制を効果的に機能させ るためには , 相当の改正が必要になる ( 7.1.1) 。チ ェルノブイリ法制の改正を提案する際には , 事故 影響の状態に関する公開された分析結果を熟慮し , この分析と勧告を策定するために , 広範な専門家 を参加させなければならない。また , 核災害の影 響克服に関する法律の条項と , 他の分野の法規範 を調和させる必要がある ( 7.1.2 ) 。 7.2 は , 核災害の影響を克服するために実施さ れた国家計画を論じる。チェルノブイリ核災害で は , 事故の規模の過小評価や秘密主義体制にも拘 わらず , 国際的・国内的規制に明記された住民防 護措置が , 早い段階でほばすべて実施された。現 段階での国家政策の重要な課題の一つは , 汚染領 域内で安全な生活環境を創り出すという , 住民の 包括的防護を目的とした対策の実施である。チェ ルノブイリ核災害の影響を克服するための 2006 ~ 2010 年度国家計画では , 年間平均総被曝線量 表 1 ー 1996 ~ 2005 年にチェルノブイリ核災害の影響を克服するために要求された予算と実際の支出の比較 各年当初に於ける 各年に於ける国家 要求額が予算化さ実際の国家支出額予算に対する支出 現行法による要求 額 ( 百万 UAH) 年 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 3363.32 5681.72 4548.5 6015.95 7479.25 8744.46 9957.8 1265674 14872.5 予算の額 ( 百万 2041.77 1667.19 1381.16 2144.5 1843.99 1812.89 1746.80 2606.00 2513.00 1794.56 UAH) れた割合 ( % ) 53.4 44.2 57.3 29. O 24.2 21.08 21 .5 1 1 .0 1 1 .2 ( 百万 UAH) 1877.16 1640.4 1381.16 2002.8 1925.02 1809.63 1535.51 1432.26 1746.59 1527.88 割合 ( % ) 91.9 98.4 1 OO. 0 93.4 104.4 99.8 87.9 55.0 69.5 85.1 負債額 ( 百万 UAH) 685.4 760.3 729.3 786.4 931.48 763.21 457.75 310.04 160.59 * UAH はウクライナ・フリヴニャ , ウクライナの通貨単位。数値は原典ママ。 2016 VOL86 No. 8 0834 KAGAKU Aug.

6. 科学 2016年8月号

特集甲状腺がん 172 人の現実 第のツ甲状腺検査を求める すを拿福島県外の被災者たち ーー栃木県からの報告 朝清水奈名子 しみずななこ 宇都宮大学国際学部 ( 国際関係論・国際機構論 ) ・。 0 これまでに公表されてきた多くの汚染マッ プが示しているように , 東京電力福島第一原発 0 Needs of the thyroid examination beyond Fukushima prefecture: 地域を環境省が市町村単位で指定したものであ 均的な放射線量が , 1 時間あたり 0.23 ″ Sv 以上の 状況重点調査地域」がある。これはその地域の平 つに , 環境省が 2011 年 12 月に指定した「汚染 県境を越えて拡がる汚染の範囲を知る目安の一 県境を越えて拡がる汚染 ーズを明らかにする。 紹介しながら , 「低認知被災地」の住民の支援ニ した聞き取り調査およびアンケート調査の結果を どもたちの甲状腺検査を求める住民を対象に実施 本稿は , 福島の隣県である栃木県において , 子 過ぎない。 基礎自治体が住民の要望を受けて実施しているに ごくわずかな 例外的に , 北茨城市や日光市など , くの健康影響に関する調査は実施されていない。 ルの事業として , 甲状腺検査をはじめとする被ば いる。ところが福島県とは異なり , 政府や県レベ 被ばくによる健康影響を懸念する声が寄せられて これらの汚染地域に暮らす住民からも , 低線量 「低認知被災地」となってきたプ。 域はその被害の実態が十分に認知されていない よる報道量も少ないことから , 福島県外の汚染地 の中心は福島県内に限定されており , メディアに にも拡がっている。しかし , 日本政府の汚染対策 事故による放射能汚染は , 県境を越えて福島県外 る 2 。この基準を当てはめた結果 , 福島県だけで った。栃木県が 2011 年 5 月に県内の教育施設の ず , 政府や県・自治体による対策は遅れがちであ このような深刻な汚染がみられるにもかかわら 汚染に関わる対策と認識の遅れ 超えるセシウムが検出されている 6 らは , 現在でも 1 kg あたり数百から 1000 Bq を たが , 路地栽培のキノコや山菜 , 野生動物の肉か えるセシウムが検出されたことがニュースとなっ ノコに県北産が混ざっていたために , 基準値を超 5 月には , 字都宮市の小学校給食に使われたタケ れたことを受け , 出荷制限が敷かれた 5 。 2016 年 Bq を超える放射性セシウム 134 と 137 が検出さ 3000 Bq を超える放射性ョウ素 1 引および 500 ホウレンソウなどの葉物野菜から 1 kg あたり さらに事故直後の 3 月 20 日には , 栃木県産の 域よりも高い。 中通り地域と同程度の汚染を示しており , 会津地 ら 10 万 Bq と推定されている 4 。これは福島県の セシウム 134 と 137 の合計で 1 m あたり 6 万か る航空機モニタリングによって , 土壌中の放射性 域では , 2011 年 7 月の文部科学省と栃木県によ が指定された。これらのうち最も汚染が深刻な地 大田原市 , 矢板市 , 那須塩原市 , 塩谷町 , 那須町 中心に , 佐野市 ( 2016 年 3 月に解除 ) , 鹿沼市 , 日光市 , 栃木県では , 福島県と県境を接する県北地域を 年 5 月現在は 97 市町村となっている 3 ) 。 を受けることになった ( その後の指定解除を受けて , 2016 千葉の 8 県 , 合計 104 市町村に及ぶ地域が指定 なく , 岩手 , 宮城 , 茨城 , ・栃木 , ・群馬 , 埼玉 , A report from Tochigi prefecture Nanako SHIMIZU 0810 KAGAKU Aug. 2016 VOL86 No. 8

7. 科学 2016年8月号

チェルノブイリ事故の根本的原因は , 「以前か 700 ら把握されていた黒鉛減速沸騰軽水圧力管型 600 ( RBMK ー 1000 型 ) 原子炉の構造的欠陥を , 上層部か 500 田 400 末端の運転員たちに知らせていなかったこと」で 300 あった。ゆえに , 「運転員が原子炉を停止するた 200 めの通常の操作を行った結果 , 原子炉がその構 100 的欠陥により爆発した」のである。すなわち , 悲 0 26 27 28 29 30 1 2 3 4 5 6 惨な結果をもたらした事故の背景には , 所管官庁 4 月 5 月 の情報隠蔽体質と核産業における安全文化の欠如 図 1 ーチェルノブイリ事故期間中の放射性物質の外部環境への があった。したがって , 核災害を繰り返さないた 日ごとの放出量 めには , チェルノブイリ事故の根本的原因に対す る反省の上に , 運転中の核施設の安全性評価と統 では , 事故炉の管理を中心に核災害の影響を克服 制を政府から独立して行う規制機関の設立・運転 するための体制が整備されつつあるが , 予算面の 員への高度な訓練・原子力の危険性に関する公衆 制約を考慮すれば , 被災者への社会保障政策は見 教育を柱とする , 安全文化を確立させなくてはな 直す必要がある ( 1.4 ) 。 らない ( 1. 1 ) 。 初期対応の最重要項目の一つは , 破壊された原 事故直後の 10 日間に , 大量の放射性物質が自 子炉を外部環境から隔離するための石棺建設であ 然環境中に放出された ( 図 1 ) 。事故当日から行わ った。極めて過酷な放射線条件下 , 幾多の困難を れたオンサイト対応は , 核分裂と火災の鎮静化を 乗り越えて , 石棺の設計と建設はわずか半年で完 主目的とし , 上空からの事故炉への大量の資材投 了した。しかし , あくまでも緊急措置に過ぎない , 下を柱とした。これらの対策は , 事故炉の状況か 石棺の構造は脆弱であるので , 建設完了直後から 把握できない中で手探りで行われたものの , 放射 その補強が検討され始めた ( 1.5 ) 。 性物質の大量放出を何とか収東させることができ た ( 1.2 ) 。 章は , チェルノブイリ核災害による健康被害 事故直後のオフサイト対応は , 放射能汚染が最 について検討する。 も顕著な領域からの住民避難を柱とし , 事故直後 事故による被曝を最も蒙ったのは , 事故処理作 の数日間で原発 10 km 圏内から住民を避難させ , 業従事者・立入禁止区域 ( 30 km 圏内 ) からの避難 7 日目には 30km 圏内からの住民避難を決定した。 者・甲状腺内部被曝を蒙った事故当時の子どもと しかし , これらは事故発生の事実を隠蔽したまま 青少年・放射能汚染地域に住む住民の四集団であ 行われたので , 市民からの信頼を得られず , 後に り , 主要な被曝経路は , 降下した放射性核種によ 大きな禍根を残した。他方 , 事故による広大な放 る全身外部被曝と , 汚染食品の摂取による甲状腺 射能汚染区域の出現により , 域外への放射能汚染 および全身の内部被曝であった区 1) 。最新の知見 拡散を防止するための様々な施策が開始された。 を用いて事故処理作業従事者の被曝線量を検証し また , 核災害の被災者に対する社会保障政策が開 直した結果 , 以下のことがいえる。多大な過剰被 始された ( 1.3 ) 。 曝を蒙ったのは , 事故直後から 1 月余りの間に , 核災害の影響を克服するための初期対応は , ソ 放射線管理が存在しなかった条件下で働いた , い 連政府が主体となって行ったが , 不十分な面もあ わゆる「決死隊」の人々であった。その後に導入 った。しかし , 1991 年のソ連崩壊により , ウク された放射線防護体制は , 求められる要件をほば ライナは , 独力で核災害の影響克服に取り組むこ 満たしており , 許容線量限度の超過は稀になった とになり , 資金面での困難に直面している。現在 区 1 ・ 1)0 立入禁止区域からの避難者の実効被曝線 ウクライナ国家報告書に学ぶ大規模核災害の影響と対策科学 0831 田 /b8d 3

8. 科学 2016年8月号

があるかどうかの判断が困難。ほとんどの報告 は逸話の類で , よく訓練された甲状腺病理医の グループの同意による確認を欠いている。この 時点で甲状腺がんが増加しているという考えに は無理がある。もしそれが真実なら , チェルノ プイリ周辺での放射線誘発性甲状腺腫の潜伏期 は , マーシャル諸島や日本でのような , その他 すべての放射線被ばく状況でのものより短くな っているということである。さらに , 各共和国 で報告されている甲状腺腫瘍の大半が非乳頭型 あるいは非濾胞型のものであり , これは放射線 被ばく後のものとしては普通とは言えず , 経験 のある甲状腺病理医のグループによる病理切片 の徹底的な再検討をすぐ行うべきである。甲状 腺病理は極めて困難であるため , そうしたレビ ューが必要である。各共和国で統一した方法で の専用のがん登録を活用できれば有用である。 残念だが , そうしたデータを統一した形式で遡 及的に収集することは , 不可能ではないにして も困難である。また , 非常な努力をしてデータ を集めている科学者たちが , お互いにそのデー タを共有しようとしていない状況があることも 明白である。これが将来改善できるかどうかも まだわからない。 べラルーシやウクライナの科学者たちがすぐさ ま反論したのも無理のない評価といえるだろう。 そして時の経過とともに , 甲状腺がんをめぐる論 争は , 現地の科学者たちが現実に根差して対応し , 研究し , 主張し続けてきたことを「国際専門家」 も認めざるを得ない状況に至ったのである。 事故から 5 年後に 発表された IAEA 国 際諮問委員会の報告 書の中で甲状腺がん をめぐる論議を中心 にみてきた。この「報告書」の記述を長々と引用 ここで語られている内容とそれを取り したのは , 巻く状況が , 福島第一原発事故後の日本の状況と 相似しているからである。一方 , 被災国の科学者 相似形の議論 : チェルノブイリと日本 らが , 甲状腺がんの出現という事実に向き合い , 国際機関や海外の専門家の批判に立ち向かってい ったという点では , 日本の現状はまったく異なる 様相を呈している。日本の多くの専門家は , チェ ルノブイリ事故後の事情に合わせて潜伏期間の短 縮など若干の変更は加えているものの , 今も 1991 年時点の「国際専門家」の側に立っている。 現状の論議の立て方が「報告書」とそっくりであ る。潜伏期の問題然り , 「微小がん , オカルト甲 状腺がん」はいまの「過剰診断」論につながる。 直面している現実から論議を出発させることがで きていない。 チェルノブイリでは , 遅くとも事故後 2 カ月 までに数十万人規模 ( 成人含む ) で甲状腺スクリー ング検査が行われた。その数値は現在までの甲状 腺被ばく量再構築の重要な基盤となっている。日 本では 2011 年の 3 月 28 ~ 30 日にかけ福島県内 で 1000 人強の子どもの甲状腺スクリーニング検 査が行われたが , 周知のとおり , 直接測定はこ で終わっている。その直後の 4 月 1 日に首相官 邸に原子力災害専門家グループが立ち上げられ た 13 。チェルノブイリ事故後の甲状腺がんに関し , ョウ素 1 引のみならすその他の短寿命核種の外 部および内部被ばくの危険性を主張した長瀧氏を はじめ , 子どもたちの被ばく防護ならびに早期に 甲状腺被ばく量を測定することの重要性に精通し ていたはすの専門家たちは , 政府中枢に進言でき る可能性を得ながら , そうした働きかけを行った 節はない。 福島県民健康調査の甲状腺検査は , 震災時概ね 0 歳から 18 歳 ( 1992 年 4 月 2 日 ~ 2011 年 4 月 1 日生まれ ) の福島県民が対象であったが , 2 巡目の「本格検 査」から事故後の 1 年間 ( 2011 年 4 月 2 日 ~ 2012 年 4 月 1 日 ) に生まれた子どもを加えている。これは事 故時に胎児であった人と短寿命核種の影響がほば なくなった後に生まれた人も含まれる。年度別で 区切ると行政として施策の実施が容易になるかも しれないが , 何を目的としてこの人員を加えたの か明確でない。上述した長崎大学の調査では , べ ラルーシ保健省およびゴメリ州保健局に許可を得 , 原発事故と甲状腺がんをめぐる 30 年科学 0795

9. 科学 2016年8月号

地震と権力 ーー一文禄の大地震をめぐって 三枝暁子 東日本大震災の発生から 5 年がたった今年 4 月 , 九州地方を再び大地震が襲い , 6 月現在もそ の余震が続いている。「地震大国」とよばれる日 本の災害史研究の重要性がいっそう増しつつある ことを痛感する一方 , 国政の動向をも注視する必 要を感じている。歴史をさかのばれば , 16 世紀 末に 2 度の大地震が日本列島を襲っているが , このとき現出したものは豊臣秀吉の天下統一 , そ して朝鮮出兵・キリシタン弾圧であった。 豊臣政権期の天正 13 年 ( 1585 ) と文禄 5 年 ( 1596 ) に大地震が発生したという事実 , およびその具体 的な被災状況については , 「地震考古学」を牽引 してきた寒川旭氏がすでに詳細に検討している 1 。 特に文禄の大地震については , 秀吉が政権の基盤 を置いた京都に多大な被害をもたらし , その被災 状況を詳細に記す日記史料が遺されていることな どから , 歴史地震研究において早くから検討が進 められてきた % こうした成果や , 2 度の大地震か , 関白となった秀吉の京都改造期をはさんで起こっ ていることをもふまえると , 災害史と政治史の相 関関係を探ることが重要であると考える。ここで は , 以前にも検討したことのある文禄の大地震に ついて取り上げ 3 , 災害と政治の関係について見 つめることにしたい。 地震災害下の人々 文禄 5 年 ( 1596 ) 閏 7 月 13 日の深夜 , 大地震か 京都を襲った。当時 , 京都六条堀川の本願寺寺内 ときつね 町に住んでいた公家の山科言経は , 日記に , 「去 これほど 夜子の刻大地震 , 近代是程の事無し , 古老の仁語 る也」と記した上で , 「小動止ます」すなわち余 おわんぬ 震が続くなか , 「庭上ニ出テ夜ヲ明し了」と書き みえだあきこ 東京大学大学院人文社会系研究科准教授 のこしている。そして , 自宅は倒壊こそ免れたも のの「ユカミ ( 歪み ) 」 , 寺内町にあった本願寺の門 跡御堂をはじめ多くの建造物・家屋が倒壊し , 死 者が 300 人に及んだことなどを記している。ま た京都全体では , 特に下京の「四条町」の被害が 大きく , 280 人をこえる人々が亡くなったほか , 東寺の諸堂が倒壊し , 秀吉の建立した東山大仏も 胸部から下が破損したとしている。さらに , 秀吉 の伏見城は「テンシュ ( 天守 ) 」が崩れ , 「大名衆の 家」も崩壊し , 「町々衆の家」が崩壊して死者は 1000 人に及んだという 4 。醍醐寺の座主義演が書 てんとう そ いた同日の日記にも , 「京都在家顛倒 , 死人其の 数を知らず」とあり , 『言経卿記』と同様に , 東 寺や東山大仏そして伏見の被災状況が記されてい くるまよせ る。また「御車寄」の廊が倒壊するなど禁裏で も被害が出て , 後陽成天皇が「南庭上」に「行 幸」をしたことなどが記されている 5 。 寒川氏の研究によれば 6 , この地震は , 有馬ー 高槻断層帯 , および淡路島東岸の複数の活断層や せんざん 先山断層の活動により発生したものであるといい , マグニチュード 7.5 以上でマグニチュード 8 に近 い規模の地震であったと推測されている。そして このとき「大人しくしていた」野島断層がこの 400 年後に活動し , 兵庫県南部地震 ( 「阪神・淡路大 震災」 ) の発生へと至ったという。京都盆地 , 大阪 平野東部 , 六甲山地周辺 , 兵庫津 , 淡路島など , 各所で液状化現象の痕跡が確かめられるといい , 大坂城の所在地である上町台地には , 地すべりの 跡がみられることも指摘されている。実際 , 『言 おわんぬ 経卿記』にも , 「大坂ニハ御城苦しからすし了 , 町屋共大略崩れ了 , 死人数を知らすし了」と記さ れている / 。また , 今城塚古墳 ( 大阪府高槻市 ) に滑落 地震と権力科学 0779

10. 科学 2016年8月号

表 4 一被爆時年齢階級別被爆距離階級別被爆地点方向別 SMR およびその有意性 男性 西側 東側 一三ロ 被爆距離階級 (m) [500, 1 OOO) [ 1 OOO, 1200) [ 1200, 1400) C1400, 1600) [ 1 600, 1800) [ 1800, 2000] [500, 2000) [500, 1000) [ 1 OOO, 1200) [ 1200, 1400) [ 1400, 1600) [ 1600, 1800) [ 1800, 2000] C500, 2000) C500, 1000) [ 1000, 1200) [ 1 200, 1400) [ 1400, 1600) [ 1600, 1800) [ 1800, 2000] [500, 2000] [500, 1000) [ 1 OOO, 1200) [ 1200, 1400) [ 1400, 1600) [ 1600, 1800) [ 1800, 2000] C500, 2000] [500, 1 OOO) [ 1000, 1200) [ 1200, 1400) [ 1400, 1600) [ 1600, 1800) [ 1800, 2000] C500, 2000] C500, 1 OOO) CIOOO, 1200) [ 1200, 1400) [ 1400, 1600) [ 1600, 1800) [ 1800, 2000] [500, 2000] [500, 1 OOO) [ 1000, 1200) [ 1200, 1400) [ 1400, 1600) [ 1600, 1800) [ 1800, 2000] C500, 2000] 被爆時年齢階級 obs SMR obs SMR obs SMR exp P exp P ex P 2 1 .5 1 .33 O. 443 6 2.2 277 O. 023 8 3.7 2.18 O. 034 6 3.2 1 .86 O. 108 8 5.4 1 .48 0.179 14 8.6 1 .62 O. 056 7.8 1 .28 O. 263 14.4 1 .32 O. 139 29 22.2 1 .31 O. 094 13.2 076 O. 234 1 7 19.1 O. 89 O. 369 27 32.3 O. 84 O. 200 IO. 2 1 .07 O. 447 16 13.4 1 .20 O. 269 27 23.6 1 . 14 O. 268 1 1 .9 O. 93 O. 474 12 107 1 .12 O. 388 23 22.6 1 .02 O. 496 50 47.9 1 .04 O. 400 78 65.1 1 .20 O. 066 128 1 13.1 1 . 13 O. 089 4.8 2.08 0.026 9 5.4 1 .67 0.095 10.2 1 .86 0.009 14 1 1 .9 1 . 18 0.306 15.2 O. 66 O. 111 24 27. O O. 89 O. 321 14. O 1 .35 O. 1 19 28.5 1 .09 O. 347 50 42.6 1 .17 O. 145 24.5 O. 86 O. 283 54 41.4 1 .30 O. 034 75 65.9 1 . 14 O. 144 28.0 1 . 1 1 O. 309 36 25.8 1 .40 O. 033 67 53.8 1 .25 O. 045 44 53.0 0.83 O. 120 31 18.6 1 .67 0.005 75 71.6 1 .05 0.359 139 136.2 1 .02 O. 415 171 134.9 1 .27 O. 002 310 271. O 1 . 14 O. 011 5.6 1 .77 O. 061 6 7.8 0.77 O. 343 16 13.4 1 . 19 O. 273 13 8.6 1 .52 O. 096 18 9.5 1 .91 O. 008 18. O 1 .72 O. 003 5 1 1 .0 O. 46 O. 038 22 17.6 1 .25 O. 176 27 28.6 O. 94 O. 429 18 17.0 1 .06 O. 434 17 207 0.82 O. 247 35 377 O. 93 O. 371 25 20.9 1 .20 0.208 13 15.3 0.85 0.334 38 36.2 1 .05 O. 402 26 32.3 O. 81 0.154 1 1 .2 1 .34 0.159 43.5 0.94 0.393 97 95.3 1 .02 O. 154 82. O 1 . 1 1 O. 174 188 177.3 1 .06 0.221 12 7.0 1 .72 O. 053 4 6.3 O. 64 O. 249 16 13.3 1 .21 O. 262 17.9 1 . 18 0.258 16 17.9 0.90 O. 386 37 35.7 1 .04 O. 438 20 22. O O. 91 0.387 31 33.4 O. 93 O. 379 51 55.4 0.92 O. 304 32 29.6 1 .08 O. 354 34 35.4 O. 96 O. 448 66 65.1 1 . OI O. 470 28 34.6 0.81 O. 150 24 24.0 1 . OO O. 528 52 58.6 O. 89 O. 216 43 45.6 O. 94 O. 388 24 16.2 1 .49 O. 040 67 617 1 .09 O. 267 156 156.6 1 . OO O. 502 133 133.2 1 . OO O. 517 289 289.8 1 . OO O. 496 12 4.6 2.60 O. 003 8 7.6 1 .06 O. 486 20 12.2 1 .64 O. 024 12 14.4 O. 84 O. 324 12 10.7 1 . 12 O. 389 24 25.1 O. 96 O. 466 21.2 O. 90 O. 371 25 27.0 O. 93 O. 399 44 48.2 O. 91 O. 306 23 32.5 O. 71 0.051 25 38.5 O. 65 O. 014 48 71. O 0.68 0.002 32 27.7 1 . 15 O. 233 25 26.3 0.95 O. 447 57 54.1 1 .05 0.364 32 38.2 0.84 O. 180 13 14.6 0.89 O. 400 45 52.8 O. 85 O. 157 130 138.6 O. 94 O. 248 108 124.7 O. 87 O. 071 238 263.3 O. 90 O. 061 O 1 .5 O. OO O. 130 2 2. O O. 98 O. 600 2 3.5 O. 57 O. 319 2 5. O O. 40 O. 127 7 5.6 1 .25 O. 333 9 10.6 O. 85 O. 386 1 8.5 O. 12 O. 002 1 1 .5 O. 87 O. 400 20. O O. 55 O. 021 7 10.5 O. 67 O. 180 9 12.3 0.73 O. 219 16 22.8 0.70 O. 089 4 12.2 O. 33 O. 007 4 6.8 O. 59 0.195 8 19. O 0.42 0.004 4 12.9 O. 31 O. 004 5 4.7 1 .08 O. 495 9 17.6 0.51 0.019 18 50.6 O. 36 0.004 37 42.9 O. 86 O. 209 55 93.4 O. 59 0. OOO 46 25. O 1 .84 0. OOO 35 31.2 1 . 12 O. 270 56.2 1 .44 O. OOI 68 61. O 1 . 12 O. 127 71 64.3 1 . 1 1 O. 215 139 125.1 1 . 1 1 0.117 74 84.5 O. 88 O. 137 138 132.5 1 .04 0.327 212 217. O O. 98 O. 385 127.3 O. 87 O. 079 156 167.4 0.93 O. 201 267 294.7 0.91 0.055 131 133.6 O. 98 0.433 1 18 1 1 1 .6 1 .06 O. 285 249 245.2 1 .02 0.413 160 193.8 O. 83 O. 007 1 OO 75.9 1 .32 0.005 260 269.8 O. 96 O. 289 590 625.1 O. 94 O. 082 618 582.3 1 .06 O. 077 1208 1208. O 1 . OO O. 503 CO, 10) CO, 10) CO, 10) CO, 10) CO, 10) CO, 10) CO, 10) [ 1 0, 20) [10, 20) C10, 20) CIO, 20) [ 1 0, 20) [ 1 0, 20) CIO, 20) C20, 30) C20, 30) C20, 30) C20, 30) C20, 30) [20, 30) C20, 30) C30, 40) C30, 40) C30, 40) C30, 40) C30, 40) C30, 40) C30, 40) [40, 50) C40, 50) C40, 50) [40, 50) C40, 50) C40, 50) C40, 50) C50, 60) C50, 60) C50, 60) C50, 60) C50, 60) C50, 60) C50, 60) CO, 60) CO, 60) CO, 60) CO, 60) CO, 60) CO, 60) CO, 60) 科学 広島原爆被爆者における健康障害の主要因は放射性微粒子被曝である 0823