ライバルの出現 / やくしゃ 役者 江戸の初期には地位ガ やくしゃ 低ガった役者たちも しやかい お っ 社会が落ち着くとともに え たかひょうか 高い評価を得られるように えどちゅうき なり江戸中期には いわいはんしろう せがわきくのじよう 瀬川菊之丞や岩井四郎 にんきやくしゃ まつもとこうしろう 松本幸四郎などの人気役者 かつやく が活躍していた しよき しゆっげん あれは ななし 名無しの しんじん 新人ですよ ったや 蔦屋さんも うわきもの 浮気者だな とうだいいち わたし 私という当代一の すぐ 優れた絵師が いるのに・ あおにさい しんじん 青ニ才の新人に 描かせるなんて か じつりよく そうですよ せんせい 先生にかなう わけがないわ どれ 実力 のほど ナ . しナ . ことないに きまってます 七四

日ロ さて こんかい 今回のこと みんなはとう かん 感じている 0 1 ′ 思いますに しようじき あまり正直に 描きすきじゃ ないかと : やくしやかお 役者は顔か いのち 命です それが美しく 描かれてないと きぶん 気分がよろしく ないのでは しようじき 正直が なせいかん うつく 0 たし 確かー な 3 い やくしゃ それに役者は じぶんか 自分か描かれた 絵をたくさん きやく 買ってお客さんに 配ります それかこんな しようじき ふうに正直に 描かれますと : く 配る気か しない たカら : カ わかった しやらく 写楽にもう すこうつく 少し美しく 描かせるよう にしょ , っ そうです 一〇四

= 知ⅱⅢⅢⅢⅧⅢⅧⅢⅢⅢⅡⅷ川 ! を へエーツ / ざいさん 財産を はんぶんぼっしゅう 半分没収され たっていうのに うちす すごい家に住ん でるんだなア あんたには やくしゃえ 役者絵を ったや 蔦屋としての せいしきたの 正式な頼みだ 七〇

第三章得意ワザを伸ばせ 俺の絵は それほどの ものなんで しょ , フカ ? ・ お れ たの 頼むよ あんたの やくしゃえ す 役者絵を刷らせ てくれ / 本物だよ ずっと錦絵を 見てきた あたしにはわか るんだ ほんもの み にしきえ ウン / わかり ました やらせて も、らい ます / . 、トゞにこミ

えんしゆっ 演出は だいせいこう 大成功た これでますます にんき 人気が上がる しんしんえし 「新進絵師 とうしゅうさいしやらく 東洲斎写楽 うたまろにんき 歌麿人気を喰う」か フフフ : どんどん どんどん 売るんだ / このいきおいに しやらくせんせい のって写楽先生の やくしゃえ 役者絵をもっと しゆっぱん 出版するぞ せやら 九八

うたまろ ほくさ、 ふたり あのニ人が 歌麿と おまえも ほんかくてき 本格的に やくしゃえ 役者絵を 描いた、ら おれ 俺もきっと 戯作者として 名を上けてみせ るからな げ・さくしゃ えし 絵師か : なりたい 四四 戯作者 ( げさくしゃ ) 江戸時代、庶民的な読みものを書いていた人。現代でいえば大衆小説を 書く作家。

プロフィール 東洲斎写楽 ( 生没年不 うきよえかい 浮世絵界に彗星のごとく現れ、 1 わん 年ほどの間に数多くの役者絵、相 の・ くひん 絵を残す。個性の強い作品は、 はじめ、日本よりも海外で評価氿 高かった 0 とうし・うさいし・れく つよ はん 。蔦屋重三郎 ( 江戸の大手版元 ) しっぺんし ? いっく 十返舎一九 ( 1765-1831 ) とうかいうら 0 うひざくり 「東海道中膝栗毛」で人気作家とな しよみん 、 ( ひん る。以後、江戸の庶民が好む作品を つ、・つ V に第び : う 次々に発表する姿勢は、写楽とは如 対照である。 さくひん 平価し、作呈 を描かせる 評価し、作品を売り出す ったやし 0 うさふろう 蔦屋重三郎 ( 1750-1797 ) 江戸・日本橋にあった本屋の主人。 くひんすると・ その時代に売れる作品を鋭く見め おお き、歌麿、写楽、一九などの多くの よ 能を発掘し、世に送った。 お ( ライノヾ丿レ かっしかはくさい 葛飾北斎 ( 1760-1849 ) やくしゃえ えが 役者絵や美人画も描いたが、 90 年 の長い生涯で次々に作風を変え、「富 がくひやつけい 嶽百景」系に代表される風景画に独 特の個性を発揮した。 わん、 し : うがい 喜多川歌麿 ( ・浮世絵師 ) 喜多川歌麿 ( 1753-1806 ) おおくびえ 独特の美人画、とくに大首絵上いわ しようは / 、し / 、そら れるヒ半身像は有名。女性の美しさ を表現して人気を集め、浮絵の飾 金期を作った。

いえか 家で描く んじゃ ないの ? 第イ . グ ドーンと売り 出すのに えんしゆっ ちょっとした演出 かんが を考えたんだよ ちか , フ ちか , フ いまたん 今は単に か 絵を描い こナしやタメ ) ) 孥ー , 《 ~ じだい ト 7 、こ - な時代だ 1 い え う 7 一 ロヨ やくしゃえ 役者絵を にんきようさく 三人で競作して もらお , フと おも 思ってね にん きようさく 競作 八八

第三章得意ワザを伸ばせ さあさあ にしきえかい 錦絵界に ちょうおおがたしんじん 超大型新人 と、つじよう 登場だよ / やくしやがいけん 役者の外見だけ ないめん じゃなく内面も えがだ しつかり描き出して あ - るよ /. これまでの 絵師には描け ざんしん なかった斬新な ふで 筆つかい / ちょっと 変わった絵ね わたし こ一フかしら しナナ しようらい 将来 ねあ 値上か するかね ? わたし ぜったい もちろん 絶対 上かるよ / ドーンと 上がってエー 八一

ひとめみ 一目見てわかる こいつは素晴ら いわいはんしろう 岩井半四郎 これか おれげんざい 俺の現在の ちから 力のすべてです : これで うたまろ あんたは歌麿を 越えたよ まちかいなく なまえ あんたの名前は ほノ、さい ゴ斎し J し J もに こ、っせいのこ 後世に残る 岩井半四郎 ( いわい・はんしろう ) 江戸中期を代表する人気役者。瀬川菊之丞と同し時期に 活躍し、やはり年俸九百両を得ていたこともある。