CHINA STRATEGY 71 億ドル 13 年に中国の双匯国際が 米食肉大手スミスフィール ド・フーズを買収した時の総 額。負債引き受けを含め中 国企業による最大の米企業 買収となった び掛けた。アジア太平洋地域のカ国参加国の経済改革を促し、多様な経済国内の権力闘争に忙しく、国際社会でき受ける機会だ。それに、習には自由 が参加する中国主導の貿易イニシアチ関係を発展させ、中国への依存度を減指導的な立場を引き受けることはめつ貿易を擁護する以外の選択肢がなさそ たになかった。 プだ。その 2 日後にはタイも同様の姿らす効果も期待されていた。 うだ。トランプの「アメリカ・ファ 1 勢を表明した。参加予定国は 2 月末か だが今、これらの国々を取り巻く状しかし習はダボス会議での演説で、スト」主義は、輸出に頼る中国経済に ら日本で会合を開き、交渉妥結への道況は大きく変わった。一部の国は今後中国は今後も国際貿易と気候変動に関打撃をもたらす可能性があるからだ。 を探る。 もを支持すると表明しているが、するパリ協定の両方を支持していくと ダボスの会場にいた経済人や政治家 活発な経済成長を遂げているアジアアメリカ抜きでの存続は不可能とい、つ確約した。これらの問題で自ら模範をは習のスピーチを大歓迎した。習の言 太平洋地域で、米中は激しい主導権争のが大方の見方だ。 示すというのは、これまでの中国には葉も態度も、国際社会の一員として責 いを続けてきたが、トランプ政権の登 一方で中国主導のは、 (--æなかったことだ ( 中国は一貫して国内任を果たす成熟した国家にふさわしか 場で流れは変わった。この地域のアメほど野心的なものではない。中国と市場を保護してきたし、今も世界最大った。権威主義や重商主義に傾斜し、 リカの同盟国、とりわけ日本とオ 1 ス他の東南アジア諸国、オーストラリア、の環境汚染国だ ) 。 その不公正な貿易慣行ゆえに欧米の財 トラリア、韓国は、この潮目の変化がインド、日本、韓国とニュ 1 ジーラン しかしトランプ政権の誕生で、習に界首脳や政治家から非難されてきた国 自分たちの未来にどう影響するかを測ドの間で関税を削減または撤廃するこは願ってもないチャンスが転がり込んの指導者にしては、驚くべき進化だ。 りかねている。 とか主な目的だ。 だ。トランプ政権が投げ出したがって中国市場を世界に開放したのは最高指 これら 3 国は台湾ゃべトナム同様、に期待されるような経済統合 いる国際社会での役割を、代わって引導者だった鄧小平だが、中国の指導者 米軍の存在によって安全を保障され、をもたらすものではな が世界中からこのよ、つな尊敬を集める 政治的にもオバマ前政権のアジア重視いか、中国にとっては 日か来よ、つとは夢にも思わなかったこ とだろ、つ 政策の恩恵を受けていた。さらに追いそのほうが好都合だろ 風となるはずだったのが、世界最大規う。は環境保 年代の前半、その後の長きにわた 模の多国間貿易協定だ。 護や労働者保護に関す る 2 桁成長の時代に突入するに当たっ る面倒な規定を含まな て、鄧は後継者たちにこう助言したも 国際社会で模範を示す姿勢 い。も、つ 1 つ重要なの 就のだ。自分たちの強さを隠し、中国の の 京 は質の高い経済統合を目指すは、中国の経済力が加 台頭が既存の勢力や権力に対する脅威 ものとされていた。各国の環境基準な盟国中で最大であり、 る にならないことを他国に納得させよ、 え どを統一し、特定品目の輸入を実質的その影響力が一段と拡 増と。その助言に従って、中国は常に、 に禁じる非関税障壁 ( 独自の食品安全大する可能性が高いと 自分たちは覇権を目指しているのでは 基準など ) を取り除こうとしていた。 いう点だ。 ない、中国経済の成長は世界にとって 新 一連の情勢の変化や 砿も好ましいことだという主張を続けて え それが中国にもたらす 増きた。 も チャンスは、国内で権 雇欧米各国の政府や企業は、中国が真 力基盤の強化に努めて のリ 1 ダ 1 になるためには ( 台湾や韓 変 いる習にとって、突然 国がしてきたように ) 既存の国際秩序 の で予想外のものだった。 市を受け入れ、政治の民主化に向けた歩 中国の指導者は従来、 ま労みを進める必要があると考え、国際経 KEVIN FRAYER/GETTY IMAGES 200 201 Java 、第員を 0 第 E 店臨岐竄舞ロ気ム【 第第 2 第物宿 人資行載宿 家物 第文化 こ Newsweek 24 2017 / 03 / 07
NORTH KOREA DIPLOMACY しく中傷する路線に回帰した。 れば、北朝鮮は韓国とアメリカ 国内では今も、対外的プロバガ の仲を引き裂くことができる。 ンダより好戦的な内容の宣伝活 北朝鮮を支援する中国とアメ るな しら 動が行われているはすだ。 リカのどちらかを選ぶとなれば、 いずれにしても、短期的変化 韓国は必ずアメリカを選ぶと、 しも や宣伝文句のニュアンスに注目 アメリカ人の多くは信じている。 来寺て するのでなく、北朝鮮は ( 建国 だが新年前から韓国で暮らす私 じえれ け には、そ、つは田 5 えない。 宣一言をした ) 菊年以来、一貫し たイデオロギ 1 を維持している 個人的な印象を言えば、韓国 4 一判め 大ことを理解するべきだ。どれほ では経済的繁栄を危険にさらす より、安全保障で妥協したほう どばかげた個人崇拝にみえても、 い口剽址 この国が抱く思想を真剣に受け がましだと考える国民が増えてをオ人受 プ止めなければならない。 いる。その証拠に、 言デ個 ラ朝鮮半島の急進的ナショナリ ( 高高度防衛ミサイル ) の在韓 宣イ剱 、ストにとって、南北が分断して 米軍〈の配備をめぐる論争は今国の—吉【 建」カ いる現状、そして分断のそもそ も続いている。 臆 韓国の国民が抱く韓国という もの原因になった外国軍の駐留 6 統ど木 まが続いている事態は耐え難い 国家への愛着度を過大評価する 再ほ、一 正恩の主張をトランプ流スロ べきでない。韓国という国家は 件 ヒ島れ 事 1 ガンで言うなら、「朝鮮半島 「正統」でないとする意見は、 ゴ半どー 殺 洋カ 驀暗を再び一つに」だ。北朝鮮にと 少数派ながら強い影響力を持つ。 国 ソウルでは今、南北か協力し ( を一正って南北統一はイデオロギ 1 の て脱北者の犯罪集団を追う筋立 核を成すだけでなく、安全保障 こ の てのサスペンス映画が大ヒット 上の問題を確実かっ恒久的に解 謎 決する唯一の方法だ。そのせい している。ハンサムな俳優が演 じる北朝鮮側の主人公はク 1 ル で核問題の解決は余計に困難に 中国か北朝鮮からの石炭輸る。北に肩入れしていることはるとは信じられない 北朝鮮のプロハガンタに変なるが、北朝鮮の真の目的を見 な役柄で、韓国側の主人公は冴入の年内停止を決定したのは、明らかだ。 制裁に効果があるとも思えな化は見られるか 据えなければ先に進めない。 えない 3 枚目。もはや定番にな対北朝鮮政策に変更があったこ い。ミサイル発射実験には巨額 北朝鮮は当初、トランプの大欧米は長年、北朝鮮の指導者 ったこの手の設定が意味するのとを示唆しているか は、北朝鮮に奉仕する者はかっそうは思わない。韓国がⅡかかかるのに、北朝鮮はそれを統領就任を同盟関係に対するアを嘲笑してきた。泣きわめく赤 こよく、韓国の場合はそうでも導入に走るのは北朝鮮の実施できているのだから。制裁メリカの関心低下の兆候と描き、ん坊と同じ、ミサイルというお ないということだ。こうした映核の脅威のせいだと、中国が理は無駄だから諦めろと言っ気は韓国の保守派が抱く懸念を嘲つもちやを振り回して気を引こう 画を、正恩がちゃんと見ている解していないはずはない。それないが、中国が制裁の効果を上た。トランプが米韓同盟を堅持としている、と。だが、大人に ことも忘れてはならない。 でもその動きを非難し続けていげるために真摯な努力をしていすると発言した後は、両国を等なるべきは私たちのほ、つだ。画 C 工 RIS JUNG—NURP 工 OTO/GETTY IMAGES ー療
「最後の勝利」へ 北朝鮮が突き進む NORTH KOREA DIPLOMACY What Does North Korea Want? 分析ミサイル発射実験、暗殺事件ーー 気鋭の専門家に聞く金正恩体制の狙いと トランプ政権時代の南北関係の行方 0 3 02017 The Slate Group 朝鮮にとって「インダルが相次いでいる。 国を促されても断った。正恩は べント」続きの数北朝鮮の政治的狙いはどこに異母兄が何かをたくらんでいる 週間だった。皮切あるのかアメリカの北朝鮮観と、あるいは正男の存在そのも りは 2 月肥日、今はどこまでが無知の産物で、トのが自らの権力を弱体化させる 年初めて実施した弾道ミサイルランプ政権発足は朝鮮半島にどと判断したのだろう。 発射実験だ。実験への不快感をんな影響をもたらしているのか ハラク・オハマ前米大統領 小すためか、最大の庇護者であ北朝鮮のプロバガンダと思想に は退任前、外交分野の最大の懸 る中国が数日後、国連の対北朝詳しい韓国・東西大学のプライ案は北朝鮮問題たとトランプに 鮮制裁に基づいて、同国からのアン・マイヤーズ教授に、スレ伝えたという。アメリカの対北 石炭輸入を今年いつばい停止す 1 ト誌記者アイザック・ショテ朝鮮政策が大きな成果を出して イナーか話を聞いた。 いないなか、交渉に前向きとみ ると発表した。 えるトランプの姿勢はこれまで さらにミサイル発射実験の翌 日には、奇怪な出来事が起きた。 正男の暗殺事件はとんな重よりうまいやり方と一一 = ロえるか キム・ジョンイル 北朝鮮の故・金正日総書記の長要性を持つのか事件は ( 潜在答えはノーだ。北朝鮮が核武 男で、金正恩国務委員長の異母的脅威を排除しなければならな装を目指すのは、アメリカの攻 キム・ジョンナム 兄である金正男が、マレーシア いという ) 正思の被害妄想の表撃に備えるためだけではない。 の首都クアラルンプ 1 ルの空港れにすきないのか 北朝鮮は年の朝鮮戦争休戦以 で暗殺されたのだ。 正男がⅡ年には何事もなく北降も、通常兵器を韓国の首都ソ 方、北朝鮮の敵国アメリカ朝鮮に帰国できた事実を考えるウルに向けて配備することでア と韓国は混乱状態にある。アメと、それだけの話ではない。 メリカを牽制できている リカでは ( 正恩と会談する用意部の脱北者グル 1 プは明らかに、 北朝鮮の国民なら承知してい があると発言したこともある ) 正男を北朝鮮亡命政府の指導者るように、同国が掲げた先軍政 ドナルド・トランプ大統領が外に据えようとしていた。 治の目的は「最後の勝利」、つ 交政策を一一転三転させ、韓国で 北朝鮮は事実上の君主制で、まり北朝鮮の主導の下での朝鮮 は朴槿恵大統領の職務執行権限指導者としての正恩の正統性は半島再統一だ。諸外国の北朝鮮 が停止されるなど、政界スキャ血統にある。その点を理解すれウォッチャ 1 はその点を信じよ ば、話は見えやすくなる。脱北うとしない。正恩が核戦争を望 者グル 1 プは正男を北朝鮮の指むはすがないから、と。そんな 導者にしようと真剣に試みてい主張は勘違いもいいところだ。 たわけではなく、国内を分断し 北朝鮮がアメリカを核攻撃す て体制を揺るがそうとしていた。る能力を必要とするのは、米韓 愚かだったせいなのか、人付双方に圧力をかけて、最大の狙 き合いがよかったのか、正男は いである平和条約締結を実現す 彼らと接触した。正に永久帰るためだ。北朝鮮側は既に、韓 キム・ジョンウン Newsweek 34 2017 / 03 / 07
e 「れ酣。れ a ま / 射 RI S C 0 = UNITED STATES 「型通り」という一一口葉は、トラトランプは訪米した安倍晋三首の国に衝撃を与えた。だが (---'A«は、イスラエルのネタニヤフ首 ス の策 ニンプ米大統領とはほば無縁だ。相に、日米同盟を強め、日本政は民主党にも人気がなく、参相も含め、和平プロセスに関与 はろコ型破りな選挙運動で大統領の座府に協力して地域の安定に努め加の地固めができていなかった。する者は誰も支持しないだか ・領政 とこ に就き、従来の大統領の在り方ると約東した。実にまっとうだ。 トランプは「当事者が決めれば 周りの大人が修正する 統交 当ビに逆らい続け、気まぐれにメデマティス国防長官は就任後初の いい」と言い放った。ヘイリ 1 や今モ ィアを攻撃し、ツィッタ 1 で他公式訪問先に韓国を選び、確固欧州の同盟国は米大統領選中米国連大使がアメリカは「 2 国 大外 スは とした支援を行うと語った。 ン国を脅したり政敵を罵倒する。 からトランプを危惧していた。家共存案」に従うと発言したの よよ交シ べテラン記者は、トランプのトランプは大統領選中には日彼の Z<+O 軽視の発一一一一口、ロシは、その翌日だ。 マ外フ 人物像や政策を理解するのに苦本や韓国は自主防衛すべきだとア批判を渋る姿勢、イギリスのトランプはフリンの後任に りり オ領 離脱支持と他国も・・マクマスター陸軍中将 統労している。就任から 1 カ月間 破通 は、混乱の日々だった。フリン 後に続くべきだというを指名した。マクマスタ 1 は対 大統領補佐官 ( 国家安全保障担 主張のせいだ ロシア強硬派で、ムスリム全体 型型 当 ) が辞任し、側近が失言を繰 ペンス副大統領は先とイスラム的信仰、そしてイス り返し、イスラム圏 7 カ国から ト 銘頃、ミュンヘンで安全ラム過激派を慎重に区別する を の入国を停止する大統領令はっ 保障会議に出席し、プトランプとは相いれない考えだ。 左 り外 ますき、ビジネスがらみでは利 リュッセルで欧州指導彼は重責を担う。大統領の型 タ ま意 益相反の疑いが出ている ス者と会談。アメリカと破りな考えと、「型通り」な外 ク しかし、そんな混乱の中で奇 Z<+O の長年にわた交政策の折り合いをつけなくて マ 妙なことが起きている。外交面 ロる同盟を強調し、ロシはいけない。さらに、安全保障 で「型通り」の政策が見え隠れ 後アはヨーロッパの脅威の顧問と意見が食い違った際、 しているのだ。オバマやジョー 官だと宣言し、アメリカトランプはこれまでおとなしく ジ・・ブッシュの政権時代の 補は欧州の結東に関与す過激なツィ 1 ト内容を修正して ものとそう変わらす、ヒラリ 障ると約東した。 きた。だが、一転して権力を盾 保 全 ・クリントンが当選していた ペンスは別の大統領に彼の異様な考えを閣僚らに押 安 ら行っていたはずのものともあ の使者のようだった。し付けようとしたら ? まり違わない。 主張していたのに、それとは懸例えばオバマのような。実はこ マクマスターの経歴に興味深 もちろんオバマやブッシュはけ離れた「型通り」の姿勢だ。れが新しいパターンになった。 いものがある。彼はベトナム戦 ョ等イめ ) ッ高ロ務イスラム圏の一部からの入国を「一つの中国」の見直しもありトランプがとっぴな外交政策を争に関する自著で、当時のジョ シー・チン 究ヅど停止したりはしなかったし、公得ると語ったのに、中国の習近思い付いても、その後に政府内ンソン大統領とマクナマラ国防 0 研一一過な 級賭の場での発言には徹底して気を平国家主席との電話会談では、の「大人」が修正したり、正反長官に異議を唱えなかった将軍 ー団ポ研配った。しかしトランプの奔放台湾を中国の一部と位置付ける対のことを言ったりするというたちを批判している。 財学院ス ノターンだ。 大学ポな発言の裏で、彼の外交政策は原則を支持している。 シートベルトを締め直そう。 メズ大 「型通り」に見える いい例かイスラエルとパレスもっとひどい乱気流が来るかも p-« ( 環太平洋経済連携協 一キ研ン ュプ題シ ニホ問ワ対アジア政策を考えてみよう。定 ) からの離脱は、確かに多くチナの問題だ。「 1 国家解決案」しれない。 KEVIN LAMARQUE—REUTERS Newsweek ー 0 2017 / 03 / 07
0 0 0 9 0 国との平和条約の前提として、正恩の考え方が変化している 韓国内での親北派の政治活動のとは思わない。彼が父親から引 禁止を解除するよう求めている。き継いだ戦略にとって、現状は 。亥用発を進 アメリカとの平和条約締結にはとても都合かいしオド めるタイミングに合わせて、中 在韓米軍の撤退が条件になる。 次のステップは、北朝鮮が国が経済力を高め、韓国のミサ 年に提案して以来たびたび主張イル防衛強化の動きを阻む影響 している南北の連邦制統一だろ力を手にしている う。その後はどうなるか、よほ韓国では年内に大統領選が行 どの物知らすでない限り分かるわれるが、世論調査では左派系 はすだ。年、 ( 正恩の祖父での文在寅候補が支持率首位だ。 キム・イルソン ある ) 金日成主席は訪朝したプ文はⅡ年に、南北連邦制を迅速 ルガリアの最高指導者トドル・ に実現したいと語った。彼か、 ジフコフにこう語った。「われ左派ナショナリスト候補が大統 われの意見が通って連邦制が実領に選ばれれば、韓国は融和路 合 都現すれば、韓国はおしまいだ」線に転じ、大規模かっ無条件の 炙欧米の対北朝鮮穏健派は、ア対北支援を実施するだろう。 と 0 年弋こも韓国は同様の動き メリカは北朝鮮と平和条約締結 0 イ。 の交渉をすべきだと言い続けていを見せたが、米韓同盟関係は存 る。だが平和条約には必然的に続させることができた。だがト 何が伴うか、彼らは意識していランプは、同盟相手であるはず 状 : みるない。在韓米軍撤退に賛成なら、の国が対北制裁に違反したり、 めはっきりそう一一口うべきだ。体制北朝鮮に朝貢外交的な姿勢を取 半保証を引き出せれば、北朝鮮はることに対してそこまで寛容だ 朝満足するなどというごまかしをとは思えない。 : 、ををエ一一第「まをな口こしてよならない。 正恩はその点を心得ている 国力が増せば北朝鮮はより理トランプ政権が韓国の安全保障 れ ・見性的になると、多くの専門家がへの責務を果たすと言ったとし 果主張する。アメリカの愚かしいても、それは保守派の現政権に 毎第をラ噫 ) ( 訓希望的観測は、とどまるところ対する約東でしかないことを分 第制 のを知らない。 かっている。つまり米韓関係を 国 トランプの米大統領就任で、緊張化させるに当たって、正恩 韓国や北朝鮮の外交政策に変化は父親よりも大きなチャンスを 高が起きているか 手にしている。中国の支援があ ト KCNA—REUTERS Newsweek 35 2017 / 03 / 07
si “ / ー QISC ( ) PUTTING ASIA'S SAVINGS TO WORK 粮 ASIA 。こ く則湾を合わせて 7 兆 3000 億トル。証券投資は、さらにいびつだ。問題は、アジア通貨危機から資機関が急成長しているが、利 づ究教 にを 年がたっても、域内での貯蓄を回りが高い不動産部門に資金を 研学これはアメリカの対外純負債と対アジアか 3 ・ 5 % に対し、北 ほば同じ額だ。この不均衡は、米、ヨ 1 ロッパ、オセアニアは域内の高利回りの投資に集める誘導するには限界がある 勢 所香 ま 究 ( すぐには解消できそうにない。 ただし、欧米の銀行は資本の 肥・ 4 % 。中南米への投資さえような金融仲介機能の制度化が 済研耿 制約や規制が厳しくなっており、 経ル蕭なぜアジア諸国は自分たちのアジアより 3 割多い。中国や香進んでいないことだ。 域内に投資しないのか理由の港、韓国、台湾、シンガポ 1 ル例えばインドでは、投資銀行アメリカの金利上昇とドル高へ グ 1 つは、アメリカが資本や為替も域外への投資を好む。 の上位川行は欧米の銀行が占めの期待に後押しされてアジア離 ア ジ市場などの国際金融を牛耳ってしかし、アジアの投資利回りる。香港やシンガポールも似たれが始まりつつある。 回学 いるからだ。 は、全体として世界で最も高い。ような状況だ。中国は国内の投だが、トランプ米大統領の こ大 港 ネ新 先進国の低金利とドル安を受 「アメリカ・ファ 1 スト」とい 資 香 投 け、ニュ 1 ヨークとロンドンを う保護主義が、これまで以上に 濤 拠点とする国際金融市場は、金 アジア諸国を「ドルを売りたい ア 利の低い通貨を借り入れて金利 が売れば自国のドル建て資産ま の高い通貨に投資し儲けてきた。 でが減ってしまう」という「ド 蓄 この金融ゲームはさまざまな ルの罠」に陥れるだろう。 の ジ 影響を及ばした。貿易不均衡は 長期的には、中国の一帯一路 ア ジ 資本の流れを変えるというのが ( 陸と海のシルクロ 1 ド経済圏 ) ア 経済学の定説だが、例えば日本 構想と人民元の国際通貨化が、 の収支からは、違う筋書きが見 アジアにおけるドルの覇権を弱 な 過去年以上、アジア経済はえてくる。 めるに違いない。ただし、それ え 世界のどの地域よりも急速に成、年の統計を見ると、日 はかなり遠い先の話だ。 長してきた。その過程で増えた本で保有される対外資産と外国 それまでは、アジアの黒字経 世済を牽引する国 ( 特に中国と日 貯蓄や対米貿易黒字を世界の金で保有される日本の資産の差を、 融市場に投資し、その金が証券表す対外資産負債残高の変化は、 箕本 ) の中央銀行と、域外の主要 などさまざまな投資の形で、ア貿易と同じくらい金融取引の影 →な中央銀行 ( 特に欧州中央銀行 ジア市場に戻ってきている。 響を受けている。 とイングランド銀行 ) の協力が アジアが稼いだ金がわざわざ 9 不可欠だ。黒字国 ( ドイツの経 「ドルの罠」から抜け出す アメリカを経由して戻ってくる 融常黒字額は中国と日本を上回 プロセスは、金融市場に深刻な 日本の対外投資を見ると、 際る ) の貯蓄を賢く使って、世界 ひずみをもたらした。だが、そ年末の時点でアジアへの投資は る経済全体の成長を維持するのだ。 ・ 1 % 。一方で 7 割が れは基本的に見過ごされている。わすか川 吽新興経済がつますけば、勝者 例えば年末のアジア諸国の北米、ヨ 1 ロッパ、オセアニア はいない。アジアとそのパート 対外純資産残高は、中国、香港、に投じられている 助ナ 1 が自ら強くなれば、世界経 日本、韓国、シンガポ 1 ル、台対外投資の 7 割以上を占める み済全体が強くなる 44 、る 5 % , 332 新 仞 4 ~ 、 1 ま月臼い・ TERADAT SANTIVIVUT/ISTOCKP 工 0T0 @Project Syndicate Newsweek 18 2017 / 03 / 07
ILLUSTRATIONS BY COREY JACKSON FOR NEWSWEEK 済への中国の統合を促した。また中国判官に「誤った西洋の思想と司法の独産党は国民の不満という潜在的な脅威 が ( 世界貿易機関 ) に加盟し、立の罠」に落ちないよ、つ警告し、「共に直面する可能性がある。 トランプが自らの発言どおりに行動 より自由な市場経済に移行すれば、中産党指導部を否定する言説と闘う」こ するなら、その危険性はさらに高まる 国にもその経済パ 1 トナ 1 にも恩恵がとを強く求めている。 トランプは不公正な取引慣行によって あると信じてもいた。 米中貿易戦争になれば不利 アメリカに害を与えていると中国を非 だが 4 年前に習か国家主席に就任す こうして国内の統制強化に努めてい難し、輸入品に菊 % の関税を課すと脅 ると、その期待が揺らぎ始めた。トラ ンプ同様、習も自国経済の活性化を約る時期に、降って湧いたように世界のしている。対する中国も、航空機のよ ダ 1 となるチャンスが訪れた。必うな高額品をアメリカから買わないと 東して支持基盤を確立した。そして他一一リー いう報復を口にしている 国からの「 1 世紀に及ぶ屈辱」を受けずしも好ましいタイミングではない。 だが貿易戦争になれば、中国の困難 てきた中国は必ず、国際社会からの尊世界の指導的人物としての重責を果た 敬と世界の中心としての立場を回復すすのは、習にとっては願ってもないこな状況はさらに悪化するはすだ。貿易 ると豪語した。そして地域内で大胆かとだろうが、それで国内問題への対応依存度はアメリカより中国のほうが高 いからだ。世界銀行によれば、中国の っ攻撃的な姿勢に転じ、他国が南シナをおろそかにはできない。 海の一部の領有権を主張しているにも習は高度成長の原動力となった低賃に占める貿易の割合はれ % で、 かかわらす、全域の領有権を主張し、金労働や過剰な投資、輸出主導の経済年当時の 9 % を大幅に上回る ( アメ リカの場合は % ) 。 人工島を造った。海上貿易のル 1 トをから中国を脱却させなくてはならない 守るという名目で、空母の建造など海つまり、サ 1 ビス業や技術改革を重視米中両国とも貿易戦争で損失を被る 0 し、輸出よりも国内消費を原動力とし、が、報復合戦は経済規模が小さい中国 軍力の増強にも余念がない 習はまた、長年の独裁による腐敗に高付加価値で効率的、かっ緩やかな成、・にとって高くつくため、中国の痛手は まみれた中国共産党が直面するであろ長を持続しなければならない。 アメリカより深刻になるだろう。 過去年にわたって築かれてきた世 う困難な時期を切り抜けるため、党員しかし、改革はあまり進んでいない と中国社会全体に、時代遅れの共産主巨大な国有企業は自由市場への移行に界貿易のシステムは疲弊している。イ 抵抗している。低迷する景気を当局がギリスの離脱や多国間貿易協定に 義を再び押し付けようとしている。 年に発行された共産党の内部文書によ刺激しようとしたため、債務は膨れ上対するトランプの猛攻撃は、その明ら 5 れば、党員は共産党の支配を脅かす民が 0 た。人民元は安くなり、資本は安かな兆候だ。 主主義や法の支配とい 0 た思想と「闘全とリタ 1 ンを求めて徐々に中国から着実に鹹長を続けてきた世界貿易が 逃避している。 今後、縮小するとしたら、生き残れる う」ように命じられている 以来、中国では議論の場も異論を唱共産党は今、今秋の党大会の準備をのは中国ではなく、アメリカだろう。 える機会も縮小した。政府は国内のイしているが、この大会で最高指導部で国内需要を満たすために商品を輸入 ンタ 1 ネットへの統制を強め、政府公ある政治局常務委員の 7 人中 5 人が入するアメリカは慢性的な経常赤字に陥 れ替わる。習は今、自分に忠実な人物っているが、輸入が減れば赤字も減る。 認の歴史観だけが流されている。 中国の司法の最高責任者である周強を新たな委員に選ぶことに忙殺されて一方の中国は、国内の巨大な製造業を 最高人民法院長は今年 1 月、地方の裁いるが、さらに経済が減速すれば、共維持するためにも輸出を必要とする。 60 カ国 75 億 5000 万ドル 123 % 3839 ~ 13 年から 15 年にかけての ! 陸と海の 2 つのルートで中 ! 中国の原発大手、中国広核 習近平が国家主席に就任しミ中国の対外直接投資の総 ! 国から欧州までを結び付け ! 集団が建設費の 33 % を出 習近平カーた 2013 年からの 2 年間 額。巨額の投資が中国から ! る「一帯一路」構想の沿線上ミ資する英ヒンクリー・ポイン 推し進めるで、中国の対外直接投資は 流れ込んだことで最も恩恵 ! にある国の数。構想の評価三ト C 原子力発電所の評価額 対 GDP 比で O. 76 % からミを受けた国はアメリカだ のうち広核集団の保有分 額は 1 兆ドル以上とも 中国経済の 1 .7 % に増加した 「大曜進」 ☆☆☆☆ チョウ・チアン Newsweek 25 2017 / 03 / 07
CHINA OPINION TRUMP'S CHALLENGE @Project Syndicate この 8 年間に中国はアジアで過激な祝意を伝える台湾総統と電話で直接会たレックス・テイラ 1 ソンもいる。テアメリカは中国の経済発展を助けたこ 行動を取るようになり、バラク・オバ談した。さらには「一つの中国」政策イラ 1 ソンは国務長官指名の承認手続とでモンスタ 1 をつくり出してしまっ マ前米大統領を弱腰と批判する声が世を、輸入関税や北朝鮮との安全保障問きの間、中国の南シナ海における拡張た。中国が露骨に規則に違反するよ、つ 界では聞かれた。中国がフィリピンと題など厄介な米中交渉の切り札にする主義をロシアのクリミア併合に例えてになっても、アメリカは中国に有利な オバマを暗に批判したが、その姿勢は通商政策を取り続けている。 領有権を争うスカボロ 1 礁を実効支配ことも示唆した。 だがその後、トランプは前言を撤回。すぐに和らいだ。 皮肉にも、今年の世界経済フォ 1 ラ し、南シナ海に 7 つの人工島を建設し シー・チンピン それでもアメリカは、中国の方針にム年次総会 ( ダボス会議 ) で保護主義 て地対空ミサイル配備用施設を造った中国の習近平国家主席が、この政策を と貿易戦争のリスクに警鐘を鳴らした 遵守するとトランプが確約しなければ強固な対抗措置を講じざるを得ない。 のも、オバマ政権時代のことだ。 オバマの後継者で押しの強いドナル電話会談に応じないと表明したためだ。中国はいま南シナ海だけでなく、東シのは、長年密かに貿易戦争を仕掛けて ナ海やヒマラヤ山脈きた中国だった。だが、誰もが中国の でも大きく動こうと言い分にだまされたわけではない。 している。習が提唱トランプ自身が中国に闘いを挑む可 第れぶ軒 する「一帯一路」構能性はまだある。「一つの中国」の受 想の下、アジアにおけ入れを表明したトランプは、習の要 しをカ】 タ ける一大中国圏の構請を受け入れただけで、この政策を自 影 ン 多 を 築と、国境をまたぐ身が守るとまでは言っていないと一小唆 声 刻研 む河川を自国の管理下した。トランプが今後、中国がチベッ に収める計画を進めトへの弾圧を強めていることを問題視 中ご ン 硬ている し、米台関係を強める可能性もある。 イ な のアメリカの政策に 中国が覇権主義的な野心を追求する とラ の拭 中穴があったことも、なか、トランプは外交の軸足を中東か プ中国が輸出大国としらアジアへ移すとしたオバマの政策を 防て台頭する要因とな継承せざるを得ない。日本の安倍晋三 待った。問題は中国経首相と親密な関係を築く姿勢を見せ、 済が好調なことでは政権の優先順位をインドや韓国との関 なく、中国政府が国内の雇用と産業を係強化に置いていることは、その兆候 ド・トランプに多くの人々が期待する会談は実現し、トランプは表面的には のは、中国に対する強硬姿勢だ。だが、何の見返りも得ることなく、習に従っ保護するために輸出を奨励して輸入をと見て取れる た。すべてがこけおどしにすぎなかっ妨げ、自由貿易のルールを侵害してい オバマは歪女定な対アジア政策を置 幸先が良いとは一一一口えない。 トランプは選挙期間中、貿易におい たことを中国に見破られた今、トランることだ。中国はアメリカから 1 トル分き土産にした。トランプには、それを てアメリカを「レイプ」している中国プが通商や安全保障問題で中国から譲輸入する ) 」とに、アメリカに 4 ドル分の確固としたものにする機会と責任があ る。トランプがやらなければ、中国は には報復措置も辞さないとして、中国歩を引き出すことは間違いなく困難に商品を売っている からの輸入品に高い関税をかけることなるだろう。 かってアメリカがアフガニスタンでアメリカの同盟国関係とアメリカの国 を公約に掲げた。大統領選に勝った直 トランプ政権には、対中政策で強気訓練した対ソ連戦闘部隊ムジャヒディ益を損ね続け、アジアと世界に深刻な 後は、年近い外交上の慣例を破り、な発言をしながら後でおとなしくなっ ンからアルカイダか誕生したように、影響を及ばすことになる 視点 0 OLIVIER DOU 匚 ERY—POOL/ GETTY IMAGES Newsweek 32 2017 / 03 / 07
PATRICK T. FALLON—BLOOMBERG 、、、 GETTY IMAGES イ ョ ルにも対象が広がる。中国が報復措置 もある。南シナ海問題もそ 磊一を取れば、トランプは家具や繊維製品 の 1 つだ。トランプと習の などにも懲罰的な関税をかけ、摩擦は 菊分間の電話会談で、台湾 エスカレ 1 トするだろう。 問題をめぐる米中激突の懸 念はなくなったが、トラン 報復合戦のような貿易戦争は両国の 経済に大打撃をもたらすばかりか、超 プ政権にとって台湾問題と 一一大国同士の覇権争いに発展しかねない。 南シナ海における中国の活 動は別問題だ。トランプの 一一一一冷戦後、米中の地政学的な競争は経済 一 ~ 的な相互依存によって緩和されてきた。 首席戦略官スティ 1 プ・ ノンは昨年、アメリカか 、 = 一歯止めなしに力を誇示し合えば、通商 「 5 年か川年以内に南シナ 一を関係に悪影響が及んで双方が不利益を 被る。そうした考えが、特に中国を牽 海で戦争を起こす」ことに 制してきた。トランプの保護主義的な 「何の疑いも抱いていない」 と公然と宣言した。 」」政策で米中貿易が大幅に減少すれば、 こうした歯止めが利かなくなり、ライ 加えて中国は、トランプ バル意識が暴走しかねない がロシア、日本との関係強 米中の政治日程を見れば、近いうち 化に動くことを警戒してい 減止 に関係が悪化するというシナリオはま るはす。中国にとっては米 に歯 幅にる すます現実味を帯びる。習が台湾問題 ロ関係が険悪なほうが好都へ大いな スが争 で断固たる姿勢を取る理由は明らかだ。 合だ。国際的に孤立したロ 一易権 突中が 今秋には中国共産党の第四回全国代表 シアは中国への依存を強め 激米れめ ざるを得なくなる。ロシア 大会が開催され、党中央の人事刷新で、 のウラジ 1 ミル・プ 1 チン 習は権力基盤を強化するとみられてい なおさらのこと、トランプは通商交渉る。こうした重要な節目を前に弱腰の 大統領に対する親近感を隠そうともしろか強化される見通しとなった。 ないトランプはロシアに急接近しかね だか、こうした要因以上に米中間にでは中国に厳しい要求を突き付け、強印象を与えるわけにはいくまい 一方のトランプは来年の中間選挙を ない。米ロが接近すればするほど、中亀裂をもたらすのは貿易摩擦だろう。気の姿勢をアピ 1 ルするだろう。 トランプにとって、「一つの中国」 トランプ政権では自由貿易反対派が見据え、コアの支持者に何らかの形で ロ関係は冷え込む トランプが異例のハグで安倍晋三首を認めたことは政治的なマイナスには要職を占めており、米中間で何らかの「早期の成果」を示す必要がある。上 ならないが、製造業の雇用を取り戻す形の貿易戦争が勃発するのは時間の問 下両院で共和党の多数議席を維持する 相を歓迎したことも中国には気掛かり だ。中国の近隣諸国の中でも、安倍政という公約を果たせなければ、コアの題だ には、「不公正貿易国」中国を口先で 権下の日本は中国に最も懐疑的な姿勢支持者の信頼を失い、 4 年後の大統領最初の攻撃は、ダンピング疑惑でのたたくだけでは不十分だ。 つまり、米中激突のシナリオは大い を示してきた。日本たたきの発一一一口を繰選での再選は望み薄になる。「一つの提訴となる公算が大だ。おそらくは中 り返してきたトランプだが、訪米した中国」堅持で譲歩を余儀なくされ、強国の鉄鋼とアルミニウム輸出がやり玉にあり得るということだ。一時的な蜜 安倍を厚遇し、日米同盟は揺らぐどこい指導者のイメ 1 ジに傷が付いたからに挙がり、自動車部品、太陽電池パ、不月ム 1 ドに惑わされてはいけない。 ・、第ト朝レを CSCL AUTUMN Newsweek 29 2017 / 03 / 07
NORTH KOREA PERSPECTIVE 000 Buy China's "Tough" Approach T 工 OMAS PETER—REUTERS で、マカオを生活の拠点として 中国政府が 2 月中旬、北朝鮮らある合意の表紙を変えただけ。かめる手だてもほとんどない からの石炭輸入を今年末まで停昨年 9 月に北朝鮮が 5 度目の核注意が必要なのは、中国は鉄いた。北朝鮮の工作機関が画策 止すると高らかに宣言した。中実験を行った後、中国は北朝鮮や燃料や食料など 5 億トル相当のした可能性の高い今回の暗殺事 国は北朝鮮産石炭の「お得意からの石炭などの輸入制限強化「国民生活に不可欠な援助品」件は、中国の顔に泥を塗った。 とはいえ、中国にすれば北朝 様」。昨年は 2250 万トンを輸という国連安保理の新たな制裁にまで手を付けるつもりはない か 入し、北朝鮮の金正恩政権に肥決議に同意していた。つまり大点だ。昨年の中国の対北朝鮮輸鮮へのメッセ 1 ジは一一の次。北 億トル近い現金収入をもたらした。きく譲歩したのではなく、決議出額は約億ドルで、代金の大半朝鮮問題に「本気で」取り組む は不良債権として処理された。意思があるそぶりをアメリカに 北朝鮮の輸出全体を見ても、中に従ったという話にすぎない。 第 2 に、中国は石炭輸入を こうした背景を理解した上で、見せることこそが最重要課題だ。 国への依存度は囲 % に近い。 員 ドナルド・トランプ米大統領 なぜ中国が北朝鮮を公然と批判 究国連安全保障理事 ま し研 するのかを考えることが重要だ。は北朝鮮の核・ミサイル開発を 会による再三の制裁 置な会 中国政府は当然、北朝鮮が安保可能にしている中国を批判北 決議を無視して核・ せ日 %J 平 住す ミサイル開発を進め 衂理決議を無視して核開発を続け朝鮮への影響力を行使するよう 6 ることに不満と憤りを感じてい圧力をかけていく方針だ。その る北朝鮮に対して、 の段外 国際社会は圧力を強 る。北朝鮮の非核化への支持をほか中国との貿易不均衡や南シ 入手 明らかにもしている。北朝鮮がナ海問題などについても、大げ 輸るスめてきた。今回の声 炭れ」 月よ、中国かついに 友核・ミサイル実験を行うたびに、さなコメントを連発している 石入ラ日 ( 中 中国は制御能力を疑われて面目中国が取引をしようと考えて る のを誌国際社会に同調する いる相手はトランプだ。石炭輸 動きを一小した画期的 丸つぶれだ。 カ 入禁止のような「ガス抜き」で こラな出来事のように見 「ポスト朴槿恵」対策も 鮮翻ミ えるかもしれない 様子をうかがっているのだろう。 の 境 だが中国にとってもっと重要韓国の政局混乱もある。中国 だが現実には、そ プシこまでの話ではない。 係なのは北朝鮮の核実験が、アメはこれを好機と捉え、北朝鮮間 朝 リカとその同盟国である日韓に題に積極的に関与することを示 裁カ→中国が挑発的な北朝 中 制ト 鮮を「抑制」しよ、つ ( 高高度防衛ミサイして「ポスト朴槿恵」の指導者 としていると称賛する前に、慎「禁止」すると言ったわけでは ル ) やミサイル防衛といった強に好印象を与えようとしている 重に検討すべきことがある なく、今年いつばい凍結、つま力な抑止政策を取る動機を与えさらに、可能性は低いものの、 第 1 に、声明の内容は目新しり「一時的に停止」すると言っていること。日米韓の協力強化韓国の次期政権がの いものではない。中国は北朝鮮たたけた は、中国の戦略的利益に反する。配備を延期または中止すること 制裁に自分たちも参加している第 3 に、中国が制裁を本当に石炭の輸入停止措置は、金正を願っている 今回の制裁措置への取り組み とトランプ米政権や国際社会に履行するのか、履行の有無をど男の暗殺を許すという、中国の は朗報ではある。それでも、中 思わせるため、ちょっと派手なう確認するのかという疑問があ失態の直後に出された。 芝居を打っただけだ。 る。今までも中国の制裁は手ぬ金正男は過去川年ほど、中国国の対北朝鮮政策について幻想 実際、石炭輸入停止は、前かるく、国際社会が行状況を確当局の庇護下にあるよ、つな状態を抱くべきではない。 キム・ジョンウン ナム キム・ジョン Newsweek 3 フ 2017 / 03 / 07