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検索対象: 働くを考えよう 発達障がい就労サポートブック
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1. 働くを考えよう 発達障がい就労サポートブック

0 第 3 段階働き方を考えよう いろいろな働き方 ■発達障がい者が求職活動を行う場合 事業主に自分の障がいを伝え、理解してもらった上で仕事をする方法を オープン就労 ( 障がい開示就労 ) 、事業主に障がいを伝えすに仕事をする ことを、クローズ就労 ( 障がい非開示就労 ) といいます。 0 障がいのある人の働き方とその選択肢 ・職場に障がいを開示せずに働く働き方 般 診断や障がい者手帳は不要 ( 持っていても開示しない ) ・ハローワークの一般求人等から応募する 用 ・合理的配慮 ( P24 参照 ) を求めることができる 障 ・職場の中で配慮を受けながら働く働き方 ・法定雇用率 ( ※ ) の対象とするため、障がい者手帳が必要 者 ・ハローワークの障がい者専用求人から応募する 用 ・ジョブコーチ支援が受けられる ()I 5 参照 ) 一般就労が難しい方には、就労の機会が提供される ・就労に必要な知識や能力向上を目的とした訓練を受ける ・市町村が発行する「障がい福祉サービス受給者証が必要 ( 自治体の判断によるが、必ずしも障がい者手帳は必要なし ) ・利用者負担金が必要 ( 上限額設定や減免措置あり ) オ 一般就労を目指し、雇用されることが見込まれる場合に利用できる プ 就労移行 ン ・数ヶ月 ~ 最長 2 年で就職を目指す 支援 労 ・訓練という位置づけのため、原則として賃金なし 雇 ・雇用契約に基づく就労が可能な場合に利用できる ・事業所と雇用契約を結んで働く 型 就 ・原則として最低賃金が保障される ・ハローワークへの申し込みが必要 継 型 支 援 ・雇用契約に基づく就労が困難な場合に利用できる B 雇 ・事業所と雇用契約を結ばないため、比較的自由に働ける 型用 ・エ賃はあるが少額 クローズ就労 一般就労 ( 企業に就職 ) 福祉就労 ( 福祉サービスを利用 ) ノし

2. 働くを考えよう 発達障がい就労サポートブック

ロ 第 4 段階働き続けるために工夫しよう ■相談できる人 ( キーバーソン ) を作ろう 就職することはゴールではありません。発達障がい者の場合、離職率が 非常に高いのも現実です。 ' 働き続ける一ためには、仕事のことや生活の ことなど、定期的に相談できる人がいると心強いでしよう。 ー働き続ける " ために必要なこと のストレス反応に気づき、客観的に現在の状態やストレスの原因につい ストレス反応は、心や身体、行動に出ます。自分自身で心身の緊張など 0 ストレスと上手に付き合おう を作りましよう。 家族や友人はもちろん、あなたのことを理解している職場の人や支援者 て考えましよう。一方で、適度なストレスは脳の 動きを活性化するとも言われています。 事前に、ストレス発散できる方法をたくさん探して おき、上手に使いましよう。 。ストレス " 働き続ける”ために支援を受けよう 0 就労支援を受けよう どのような働き方を選択しても、何らかの就労支援を受けた人は支援を 受けなかった人に比べて定着率が高く、安定した就労につながっています。 ただしクローズ就労の場合は、支援機関での相談など、受けられる支援 が限られます。 ◇オープン就労で就労支援を受けるメリット ・あなたの特性や希望に応した職場を、支援者が一緒に探します ・面接の際に支援者が同行して、障がい特性等を企業に伝えることで、理解が 得られやすくなります ・職務内容や環境面において障がいへの配慮を得られやすくなります ・支援者 ( ジョブコーチ等 ) が職場を訪問し、課題の調整をすることができます ・支援者に対人関係の悩みなどを相談したり、解決策を一緒に考えることがで きます 一般的に、障がいを職場に伝えない場合より長く継続して働くことができます 14

3. 働くを考えよう 発達障がい就労サポートブック

0 発達障がいの診断がある人でも、 障がい開示をしていない場合があります 障がい受容ができていない、障がい者手帳を取得したくないなどの理由 で、障がい開示をせす一般就労している方はたくさんいます。また、本 人自身が障がいや特性に気づいていない場合もあります。本人や周囲の 同僚が無理なく働けるようにすることが大切ですが、本人に開示を求め たり、相談を勧めることが、必すしもよい結果を生むとは限りません。 障がい開示をしても、安心して仕事ができると思えるような支援体制を 作ることが重要です。 事業主に知って いただきたいこと 支援機関の活用 0 発達障がいのある人の就職や定着をサホートする支援機関があります →ジョブコーチ支援を利用しよう (P 1 5 ) 、就労をサポートする機関 ( P16 ) 参照。 お誘いカード ■あなたの職場に、気になる人一はいませんか ? ・仕事の優先川頁位がつけられなかったり、複数の指示をされると混乱してしまう ・大事なことでも忘れてしまったり、ささいなミスを繰り返してしまう ・空気を読むのが苦手で、場の空気をこわしてしまうなど 発達障がい者総合支援センターでは、このような方の相談をお受けしています。 ご本人からの「私ってそうかもしれない ? 」といったものや、職場の管理職な どからの「うちの職場にそういうタイプの人がいるんだけど・・・」という相談で も構いません。 もしも、”気になる人 " に相談を勧めたい場合、 『お誘いカード ( P26 ) 』をご利用くたさい。 0 ( 23

4. 働くを考えよう 発達障がい就労サポートブック

働き方のメリット・デメリット 0 一般雇用と障がい者雇用のメリット & デメリット メリット デメリット ・求人がたくさんあり仕事を見つけやすい ・失敗は能力の無さ = 注意・叱責される ・頑張り次第で職種や職域に制限がない ・慣れると仕事の量や役割が増えていく ・対等に扱ってもらえる ・就労支援や福祉制度が利用できない ( 特別と感じない ) ・職場内に相談できる支援者を得にくい ・給料は他の人と同じ基準 ・職場で支援機関による支援は受けられない ・失敗は障がい特性によるため、 ・障がい者雇用は求人が少ない 責められにくい ・就職活動に時間がかかることがある ・仕事をする上で配慮がある ・職種や職域が限定されている ・就労支援や福祉制度を利用できる ・特別な扱いと感じることがある ・職場内に相談できる支援者がいる ・有期の契約が多く給料が安いことが多い ・職場で支援機関の支援を受けられる ※法定雇用率とは 企業等は、『障害者の雇用の促進等に関する法律』に墓づいて、一定割合以上の障が い者を雇用する義務があります。この一定の割合が『法定雇用率』であり、障がい者 の雇用を促進するための制度です。 障がい者 この算定の対象とするためには、障がい者手帳を 所持していることが条件になります。 一般雇用 障がい者雇用 雇用 働き方を考えよう 大切なポイント ◇就職できるかてはなく、仕事を継続できるか 働き方 " を考える時、「給料」や「雇用条件」も大切ですが、 " 働き続け る " ことができるかが一番重要です。発達障がいに理解と配慮のない職場で 働き続けるということは、簡単なことではありません。そのためには、「客 観的に自分のことを知る ( 自己理解 ) 」「工夫や対処方法を探す」「周囲の人 に理解を求める」ことが大切です。 ◇合理的配慮について ( P24 参照 ) 人にはそれそれ、得意と不得意、できることとできないことがあります。 これらは周りの環境を整えたり、サポートすることでできるようになるこ とがあります。合理的配慮は、お互いが平等・公平に支えあい、ともに活 躍するために " 調整する " という考え方です。どんな配慮が必要になるかは、 一人一人異なります。困った時は支援機関に相談しましよう。

5. 働くを考えよう 発達障がい就労サポートブック

はしめに 発達障がい者総合支援センターを利用される方には、本人や周囲の方々が発達 障がいの特性に気づきながらも解決策を見つけることができす、就労や就労継続 に困難を抱え、相談に来られる方が多く見受けられます。 また一方で、発達障がいの特性に気づかないまま、専門機関に相談することも なく、就労に関し強い不安や悩みを抱えている方も相当数いると考えられます。 こうした中、平成 28 年度からは改正障害者雇用促進法の施行により、事業主 に合理的配慮の提供義務が課せられ、また平成 30 年度からは「障害者雇用率の 算定」に発達障がいを含む精神障がい者を追加することとなり、民間企業での障 害者雇用率が、現状 2.0 % から 2.2 % に引き上げられることとなりました。 こうした状況を捉え、発達障がいの方やその疑いのある方々の就労支援策の一 っとして、このサポートブックを作成しました。サポートブックを活用すること で、一人でも多くの方々が、本人の能力と希望に沿った就労ができれば幸いです。 平成 30 年 3 月 もくし 働く ' を考えよう ( 1 ) 自分の特性を把握しよう ( 2 ) 就労 ( 継続 ) のための 4 つのプロセス 第 1 段階 : 働く意欲や自信を持とう 第 2 段階 : 働く準備を整えよう 第 3 段階 : 働き方を考えよう 第 4 段階 : 働き続けるために工夫しよう 就労をサポートする機関 さまざまな福祉制度 事業主に知っていたたきたいこと 巻末資料 ・お誘いカード ・ナビゲーションシート 徳島県では、平成 26 年 1 月から障害の「害」を、ひらがな表記の「がい」に変更しました。 ただし、法令名や医学用語などは適用除外とし、引き続き「漢字表記」とします。 このサポートブックにおいて「発達障がい者」とは、発達障がいの診断がある人に限らす、発 達障がいの特性のある人や、就労や生活する上で困り感を抱えている人も含みます。また「支 援者」とは、あなたの特性を理解した上で、目標達成に向けてサポートする人のことです。就 労をサポートする機関 ( P16 ) だけでなく、学校の先生や医療機関も含みます。 イラスト・四国大学児童学科大川誌央吏 2 3 0 6 2

6. 働くを考えよう 発達障がい就労サポートブック

平成 29 年度発達障がいの特性がある方の就労支援に向けた アンケート調査結果について ( H29.8.1 ~ H29.10.30 実施 ) 徳島県発達障がい者支援体制整備検討委員会において、近年特に課題 となっている「発達障がい者の就労」について検討するため、就労支援ワー キンググループを設置し、アンケート調査を実施しました。 【調査概要】調査校 : 44 校 ( ロ収率 1 OO%) ・発達障がいについて、学校内の理解促進 全教職員を対象に、進めている 83.7 % まだまだ進んでいない / よく分からない 14. O % ・生徒・学生自身の、困り感及び特性についての認識度 ( 発達障がいの特性がある方対象 ) 分からない 5.6 % 本人に困り感 あり、特性も ある程度認識 29.1 % 困り感がなく、 指摘しても認識 は難しい 18.9 % 困り感はないが、 指摘により認識 しつつある 18.9 % ・就労 ( 継続 ) のために、とのような支援が必要か 本人の特性認識 職場体験の機会 保護者の特性認識 職場の理解促進 37 3 % 困り感はあ るが、特性認 識は不十分 27.6 % 60 50 40 30 20 1 0 0 64.2 % 30

7. 働くを考えよう 発達障がい就労サポートブック

2 就労をサポートする機関 支援機関 ( 働き方別 ) 要・・・支援を受ける時に必要 不要・・・支援を受ける時に必要なし 0 一般雇用 ( クローズ就労 ) を目指す場合 ハローワーク ( 公共職業安定所 ) 不要 不要 不要 対象 45 歳まで ジョブカフェ 不要 対象 概ね 39 歳まで 不要 地域若者サポートステ ーション 不要 0 障がい者雇用 ( オープン就労 ) を目指す場合 ■一般雇用と障がい者雇用で迷っている場合 ハローワーク ( 就労サポーター窓口 ) 障害者職業センター 発達障がい者総合支援センター 医療機関の障がい者 手帳 支援機関 備考 一口 が手 支援機関 備考 - ロ 医療機関の障がい者 手帳 備考 支援機関 要要要 不不不 不要 要 不要 それそれの機関については、インターネットで検索してください ( お住まいの地域により、窓口が異なる場合があります ) 利用にあたっては、事前に問い合わせをしてください 予約が必要な場合があります 例 ) 徳島障害者職業センターで検索 16

8. 働くを考えよう 発達障がい就労サポートブック

障がい者手帳の取得について 0 障がい者手帳を取得するということ 障がいの診断があっても、障がい者手帳を取得するかしないかはあなた の判断です。周りの人に障がいのことを理解してもらいたい / 配慮して もらいたい / サービスを受けたいと思った時に取得を検討するとよいで しよう。ただし、障がい者雇用を考える場合は障がい者手帳を持ってい ることが条件になります。 ■障がい者手帳の取得にデメリットはありません 障がい者手帳を取得したり、福祉サービスを利用することで、就職や生 活が不利になることはありません。個人情報が知らない間に第三者に渡 ることはなく、必要がないと思えば手帳を持っていることを伝える必要 もありません。返却することもできます。生活や就労、社会参加の幅を 広げるカキとなるのが手帳です。ただし、医師の診断書等をもとに判定 が行われるため、申請すれは必す交付されるというものではありません。 0 障がい者手帳には 3 種類あります 障がい者手帳の種類について 20 あり、更新手続きが必要です。 申請にあたっては、「初診日」の 6 か月後から可能となります。また有効期限は 2 年で は限りません。日常生活に一定の制限を受けていることが要件になります。 に交付される手帳です。発達障がいがあっても、日常生活や社会生活に問題があると 発達障がいの特性のため、社会生活を営むにあたって「支援が必要」な状態にある方 0 精神障害者保健福祉手帳とは ( 徳島県の場合は、緑色の手帳 ) 知的発達に遅れのある発達障がいの方は療育手帳を申請できます。 ( 18 歳以上 ) において、知的障がい者 ( 児 ) と判定された者に対して交付される手帳。 徳島県こども女性相談センター ( 1 8 歳未満 ) または徳島県障がい者相談支援センター 0 療育手帳とは ( 徳島県の場合は、青色の手帳 ) とした手帳はありません。 帳の 3 種類があります。現在の法律において、発達障がい者のみを対象 障がい者手帳には、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手

9. 働くを考えよう 発達障がい就労サポートブック

アンケト対象・事業所 【調査概要】調査事業所 : 138 社 ( ロ収数 87 社ロ収率約 63 % ) ・発達障がいについて、事業所内の理解促進 全従業員を対象に、進めている 14.9 % またまた進んでいない / よく分からない 66.6 % ・従業員自身の、困り感及ひ特性についての認識度 ( 発達障がいの特性がある方対象 ) 分からない 9.1 % 困り感がなく、指 摘しても認識は 難しい 24.2 % 困り感がなく、注意・ 指摘もしにくい 3.0 % 本人の特性認識 職場の理解促進 職場適応支援 0 【まとめ】 ・就労 ( 継続 ) のために、どのような支援が必要か 33.3 % 意・指摘をしている 困り感はないが、注 1 0 20 30 50 本人に困り感 あり、特性も ある程度認識 18.2 % 困り感はあ るが、特性認 識は不十分 12.1 % 60 60.7 % 40 35. % 35. % 就労 ( 継続 ) に一番必要な支援は、学校・事業所とも『本人の特性認識』 も大切な支援として求められています。 的配慮の提供について、ハード面だけでなく、ソフト面 ( 職場の理解 ) のロ答が多く、今後の課題となっています。法律上で義務化された合理 一方事業所においては、職場内の理解促進がまたまだ進んでいないと がり、安定した職業生活を送ることができると考えられます。 ミスマッチを防くだけでなく、周囲に適切な配慮を求めることにもつな というロ答が 6 割以上ありました。自分自身の得意・不得意を知ることは、

10. 働くを考えよう 発達障がい就労サポートブック

働く えよう 発達障がい就労サポートブック もっと知って ! 発達障がいのこと フルーすだらくん ~ 働きたいのに、うまくいかないあなたへ こんなことに困っていませんか ? ~ そんなあなたにお勧めのこの 1 冊。 この冊子には、 " 働く " ためのヒントがたくさん入っています。 せひ手にとってみてください。きっと何かの役に立つはすてす。 ミスしないように気をつけているのに、やつばりミスしてしまう 0 = 000000000 、、 00 = 000000 ・ = 0 0 、 0 空気が読めないと言われるなど、コミュニケーションをとるのが苦手