障害 - みる会図書館


検索対象: 月間福祉 2016年11月号
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1. 月間福祉 2016年11月号

集 特 農福連携ー大地に生きる、自然と生きる て私が通りかかるたびに「何しているといわれていますが、その 4 割だけを用をすすめるため、手伝ってほしいと の。仕事をして」と言っていたら、じ残しても、また同じようなバランスにお話をいただくようになりました。当 社か扱っているのは食品トレ 1 ですの わじわと立ちだして今に至るという感なるだけです。組織はそういうものな じです。だから待っ姿勢は大切ですので、会社が好きで、休まずに来るので、お話をいただいてお手伝いするの はスー 1 マーケットや惣菜製造会社 ね。当然ですが、その間の給与ももちなら、給与を払う意味があります。 などパ 1 ト従業員が多い職場です。母 ろん支払います。障害があっても健常 プロジェクトめむろは 数が多い分、障害者雇用率を達成する 者と同じく働け、とは言いません。障 営業の一環で始まった のにとても苦労されていました。そこ 害の有無で給与に差をつけるのはもっ めむろ てのほかです。それをしては障害者雇 後藤北海道芽室町の「プロジェクトで当社の営業活動の一環として、障害 用の意味がありません。障害者雇用でめむろ」に関わるようになったのは、者雇用のお手伝いをするようになりま した。そのうちのひとつの惣菜の会社 はバランスが大事で、チ 1 ム雇用が原どのような経緯があったのですか 且田現在、グループ全体で障害のあで、農業に興味をもたれていることも 則だと考えています。企業でも会社に あり、携わるよ、つになりました。 利益をもたらしているのは 4 割くらいる人を約 370 人雇用していますが、 ス。食おかげさまで生産力も上 後藤芽室町からもアプローチがあっ クるの 箕 ッい手 がり、辞める人もほとんたのですよね ダて大 市 るい 山 け働は 且田まず初めに、何度か芽室町から どいません。ただ、辞め ががコ 手ちピ 四県 をたフ 連絡があり、町長からもお話をいただ ないとい、つことは新しい ル人工 プス島 きました。私たちの障害者雇用の実績 4 一 , 雇用枠が生まれないとい 1 尸 ) リ害責斜 障の売うことです。一方で、法をみられて、行政から声をかけていた グダ を…別的用販 分知雇 コ社場〃明 のに者定雇用率の引き上げを機だくことはとても多いです。芽室町か 等主害 イ、障の フ式山万舌 レはは一 に、数年前から当社の取らも「障害者の働く場をつくりたいの トで氏レ 工株福 翩四目品引先企業から、障害者雇でカになってほしい」との打診があり 43 月刊福祉 November 2016

2. 月間福祉 2016年11月号

インタビュー 生活支援もとてもやりかいかあ 且田 りますか、「いい生活」とか「いい人 生、という視点は、人それぞれの価値 観の差が大きく、見えにくいし説明し にくいと思います。しかし、働くとい うことはわかりやすい働くことは賃 且田久美 金をもら、つことであり、賃金をもらう プロジェクトめむろ プロジェクトリーダー ということは一生懸命に仕事をすると 株式会社ダックス四国 いうことです。どんなに重い障害のあ 福山工場障がい者雇用責任者 る人とも、仕事を共有することができ 社を 4 社、 5 事業所もっていて、障害ます。そのわかりやすさが就労支援の どんな人でも 者雇用を積極的に行っています。私はおもしろさだと思います お金を稼げる仕事がしたい 後藤利用者にとっても、働くとい、つ 以前、障害者支援施設の仕事に 9 年ほ ことは、支援をしてもら、つ、何かをし 且田さんが障害のある人の働くど携わっていました。そこでは、働く 後藤 障害者を生活面からサポ 1 トすることてもらうということとは異なる喜びか 場づくりに関わるようになったのは、 に力を入れていて、生活の場での支援あるのでしようね どのようなきっかけだったのですか 私は、簡易食品容器の製造・販よりも就労の場だからこそ生まれる彼且田生まれてきただけでよかったと 且田 売メ 1 カ 1 、株式会社エフピコの特例らの変化のほうが大きいと感じていま言われることがありますが、私は何百 子会社である株式会社ダックス四国福した。そんな時に、この福山工場を開人もの障害のある人と関わるなかで、 設する話があり、ここで働いています。生まれてきただけでいいという人はい 山工場で障害者雇用の責任者をしてい ないと感じています。たとえどんなに 後藤就労の場での変化に興味をもた ます。エフピコは現在、上場企業のな かでも障害者雇用率が高く、特例子会れたのは、どのような理由でしようか重い障害があっても、誰かに関わりた 農福連携と障害者雇用 後藤千恵 放送文化研究所メディア研究部副部長、 ZIY 解説委員、 『月刊福祉』編集委員〔聞き手〕 41 月刊福祉 Novemb e r 2 016

3. 月間福祉 2016年11月号

論文 I を日々観察することから始まる。土壌も、その人物は、ソーシャルワークを茶生産・製茶、養豚生産・肥育牛生 月 踏まえた実務的なサポートを担う。社産、豚肉加工、野菜栽培、花卉栽培、 に関する知識や栽培技術・飼養技術に は、一人ひとりか専門家として成長で会福祉法人白鳩会 ( 鹿児島県 ) のよう豆腐製造、レストラン経営等に取り組 きる世界がある。ところで、現実に障に、指導員 ( ソーシャルワーカー ) にんでいる 害のある人々が担、つことの多い単純作農作業について手順を習得してもらっ 2006 ( 平成絽 ) 年に特定非営利 業もまた重要なパ ートであるが、そこたり、農業機械を操作するための資格活動法人格を取得した協働学舎は、現 るもい おびら かみかわしんとく にはそれぞれのパ 1 トをつなぐ人材がを取得してもらったりすることなども在、北海道上川郡新得町、留萌郡小平 ひがしくるめみなみさわ 必要になる 必要となる。その一方では、農業法人町、東京都東久留米市南沢に拠点を の社員が障生暑に対する理解を深める展開して米や野菜づくり、動物飼育、 2 生活の全体性を把握して仕事に ために、福祉の勉強をする、という事チーズ・ソ 1 セージ・菓子・パン・エ 関わるジョブコーチの重要性 芸品等の生産・販売を行っている どのような仕事においても、まずそ例も認められる そして、特定非営利活動法人多摩草 の仕事のやり方、考え方をノウハウと このような条件を確立することに して身につけることが必要となる。私 よって、障害のある人も自然や動物とむらの会 ( 東京都多摩市 ) は、 199 たちは、仕事の対象を観察したり、同関わり、働く価値を見いだし、自ら生 7 ( 平成 9 ) 年から精神障生暑の生活 僚の仕事の評価を通して、労働の価値産したものに価格をつけ、販売方法や支援 ( グル 1 プホーム、ケアホーム ) 営業についても経験を積んでいくこと と就労支援 ( 就労継続支援型 ) とし の重要性を知る。障害のある人にとっ ゅうむ ができる て、レストラン ( 遊夢 ) 、コミュニ てもそれは必要であり、特に仕事を得 ティカフェ ( ゅめ 5 ぬ ) 、パソコンサ る機会に恵まれなかった人々にとって 3 就労の多様性 ゅめぞう さて、ここで、障害者雇用の長い歴ロン ( 夢像 ) 、まんじゅう製造・販売 不可欠なのは、ジョブコーチ ( ジョブ ( 遊夢 ) 、布小物のデザイン・製造・販 トレ 1 ナ 1 ) の存在である。ジョブ史をもっ農事組合法人等の事例から、 コ 1 チは、障害のある人の個々の適性実際の就労の内容をみていきたい。社売 ( 夢うさぎ ) などを展開しているこ とで知られているか、 2000 ( 平成 を考慮した作業工程を設計する。しか会福祉法人白鳩会の農事組合法人は、 ー ) 、らは A 」

4. 月間福祉 2016年11月号

ロ i に日 本コーナーては、皆様のお便り・ご意見を 募集しています。巻末ハガキや封書、 FAX 、 E メール等に、住所・氏名・年齡・職業 ( 学 年 ) ・テーマを明記して、編集部 ( 巻末に記 載 ) まてお送りください。掲載に際しては、 粗品をお送りさせていただきます。 E-maiI : gekkan-fukushi@shakyo.or.jp 0 シェア金沢 0 今だからこそ必要 10 月号「ウォッチング 2016 」を拝 1 0 月号「グラフ 21 」のユーアイキ、ソ チンの取り組みが勉強になりました。 売しました。 テレビ番組でも取りあげられ、注目さ カードを使って仕事を見える化、そして れているシェア金沢ですが、複合的な福 整理する。障害の有無にかかわらす、 祉施設をひとつの街として設計するの 誰にもとてもわかりやすいこのアイテア は、並大抵のことではありません。発 は、福祉施設だけではなく、障害者雇 想自体も斬新ですが、五井建築研究所 用をしている企業でも使われているので すね。ぜひ見に行きたいと思いました。 の柔軟な設計があったからこそ実現でき ( 福岡県 / やまもも ) た「となのでしよう。 輪島市や白山市ですすんでいる、地 域を活性化させる新たなプロジェクトに も期待しています。 ( 群馬県 / 上毛かるた ) 一三ロ 0 安心して働くために 0 一石ニ鳥 近隣の農家ではイノシシによる被害が 放課後、障害のある子どもを安心し て通わせられる、 1 0 月号「人と人をつ 多発しています。駆除されたイノシシは なく実践 2 」のこびあクラブのようなと 食べられすに廃棄処分されているようで す。思えば人間の都合で駆除している ころが地域にあると、親も安心して働く ことができます。特にひとり親世帯では、 のですから、野生動物も気の毒です。 障害のある子どもの放課後の問題は深 そ「で、 1 0 月号「挑戦 ! 商品開発」 刻です。障害のある子どもを受け人れ のかめおか作業所の、生ふりかけのよう てくれると「ろは、まだまだ不足してい な取り組みは素晴らしいと思います。駆 除された野生動物もむだにならす、さ ます。 らに地元の特産品も増える ! まさに ( 大阪府 / K. T) 石二鳥です。 ( 千葉県 / ほたん鍋 ) 月」福祉 November 2016 101

5. 月間福祉 2016年11月号

Part 挑戦 / 商品開発 第 7 回 協働プロジェクトで 大口受注に臨む 一被災からの挑戦 福島県◎特定非営利活動法人しんせい ( 取材 = 編集部 ) 亠 ふたは 福島県双葉郡は、東日本大震災による福島第一原子力発電所事故にともない 地震の発生から 5 年半以上が過ぎた今もなお、多くの地域か帰還困難区域・ 居住制限区域・避難指示解除準備区域に指定されている。長期避難を余儀な くされている福祉事業所が抱える課題の解決に取り組む活動を取材した。 んせい ) の前身となる「交流サロンしん ひとつの事業所で無理なら せいである。 2012 ( 平成幻 ) 年に 複数の事業所で は福島県障がい者拠点整備事業を県から 東日本大震災の発生後まもなく、被委託され、被災した就労支援系の事業所 こおりやま 災者が続々と避難してくる福島県郡山への支援活動を開始。長期避難を続ける 市で ( 日本障害フォ 1 ラム ) 被災事業所は、避難した先々で事業を再開し 地障がい者支援センタ 1 ふくしまが発足ていたが「仕事がなく、利用者にエ賃が した。同センターでは、主に双葉郡から支払えない」「避難の過程で利用者と職 避難してきた障害者を対象に、さまざま員の数が減ってしまい、被災前と同様の 一生産活動ができない」 な支援活動を実施 ッ 「地縁で確保されてい その活動のなかで、 桄 Y た商品の販路が断たれ 被災した障害者に 頑てしまった」など共通 「日中の居場所」と るめ の課題があった。 「仕事をする場所」 さる 送守 しんせいの事務局長 発を を提供するために とみながみは か 址商を務める富永美保さん 開所されたのが、特 割も 8 らは「震災後、全国の方福 定非営利活動法人 のが 刊 月 注ジから仕事の依頼はたく しんせい ( 以下、し ““の”小し一をる一ま -5 久 Novemb e r 2 016

6. 月間福祉 2016年11月号

材月 5 日 ( 土 ) ある人等、サービスの利用者が主役と国 00') ー 5292 ー 7630 講演「障害者をめくる動向」 なる地域中心の総合リハビリテーショ「 ehab@din → . ne.jp ロ第回総合リ《ビリテーシ = ン 研究大会 特別講演「当事者の立場から考える自ンをめざしている実践から」 ロh(6 ・ //WWW. no 「 manet. ne.jp 、、 5 〔テーマ〕 立とは」 「 ehab/ 〔参加費〕 ロ 総合リハビリテーションの深化を求め基調講演「サービスの利用者が主役に研究大会 ※詳細はホームページを参照 てーサービスの利用者が主役になるなる地域中心の総合リハビリテーショ oooo 円 ( 学生 s—ooo 円 ) 日本社会事業大学専門職大学院 地域中心の総合リハビリテーション ンの実現」 研究大会 + 前夜祭 福祉実践フォーラム 〔趣旨〕 シンポジウム—「共生社会の実現のた円 ( 学生—ooo 円 ) 障害者・高齢者・生一一心機能低下のあるめにー総合リハビリテーションの発※介助者等の参加費は無料 〔テーマ〕 人か主役となるサービスのあり方を、展に期待する」 〔会場〕 力量ある福祉人材として自らを磨き、 ロ 当事者と多分野からの参加者がともに 材月 6 日 ( 日 ) 目白大学新宿キャンパス ( 東京都新宿新たな時代を拓くための方略ーそれぞ 考える貴重な交流の場。「サービスの分科会 1 「支援を必要とする子どもと区 ) れの学びと成長を支える魅力ある職 口利用者が主役になる地域中心の総合リその家庭への継続的な関わりをめくっ〔締め切り〕 場、そして職能団体・大学の役割 2016 年月日 ( 金 ) 〔目的〕 ロハビリテーション」の実現を掲げ、当て」 事者、地域市民、サービスにあたる専分科会 2 「発達障害のある大学生の支〔申し込み方法〕 社会福祉実践に関わる最新の動向、先 門職が集い研究協議する 援をめくって」 ホームページより申し込みフォームを進的な取り組み、研究によって得られ 9 ログラム〕 分科会 3 「コミュ一一ヶーション・意思ダウンロードし必要事項を記人のうえた重要な知見などの情報を発信し、福 ◎前夜祭 疎通支援をめくって ( 支援機器の活用送付。または、必要事項を電子メール祉のための社会改革や社会福祉実践の 2016 年ⅱ月 4 日 ( 金 ) 時 5 を含む ) 」 の本文にコピーしてメールで送信 向上に資する。社会福祉実践の現場と ロ ていだん 第 1 部〕鼎談によるアッピール「障分科会 4 「障害者雇用における差別禁〔申し込み・問い合わせ〕 日本社会事業大学とのひっきを広げ 害者福祉のメッカとしての新宿」ー日止と合理的配慮等の課題をめくって」第口総合リハビリテーション研究大深める。社会福祉実践を担う人と組 本の国際障害者年から障害者権利条約分科会 5 「介護予防をめくる今日的課会事務局 織・機関の管理者等に、日本社会事業 締結までの歩みを中心に 題」 〒 162 ー OOLOC\J 東京都新宿区戸大学専門職大学院の教育内容を知らせ、 ロ 第 2 部〕学生と若手ワーカーのためのシンポジウムⅡ「地域包括ケアと地域山 1 ーー 1 公益財団法人日本障害者優れた人材の育成に寄与する ー研修会 実践に関する今日的な課題をめくってリハビリテーション協会内 〔内容〕 OCD ー 520 ) 2 ー 7628 ◎研究大会 ー高齢者、障害者、生活機能低下に 第 1 立ロ 谷 November 20i6 月刊福祉 102

7. 月間福祉 2016年11月号

集 特 農福連携ー大地に生きる、自然と生きる てきたことで示されるように、不断の要課題となっていき、高齢者や女性の拡大、エ賃 ( 賃金 ) の向上をめざして 取り組みか始まった。 取り組みを必要としている。天候に左就労機会の拡大にも関連する 特に、農作業と障害のある人たちの 右されながら成長を見守ることを基本多様な作業内容を含む農は、育て とする農業は、時間もかかり、変化のる、見守る、加工する、食をつくる、 親和性が高いことから、比較的早い時 多い世界であり、手がける作物や育て販売する、といった農産物の成長と消期から取り組まれている。筆者が 20 る動物によっても関わり方が異なるた費に至る全過程に、限りなく有機的に 13 ( 平成 ) 年に障害者就労支援事 めに、大規模化の困難な世界をつくりつながるため、多くの担い手を結びつ業所を対象に実施した農業生産・加 出している。自然との共生に対する感けることかできる。例えば、農が提供エ・販売に関するアンケート調査の結 性を培い、子どもから高齢者そして障する食を核として、地産地消に関わ果では、障害者支援を目的とした社会 害者を含めた多くの人々にとって、農り、安全な食を確保し、生きにくさを福祉法人や特定非営利活動法人におい 覚える人々にも雇用の機会を工夫するて農業活動を取り入れている割合は高 の営みに参加する機会を得ることに よって、共生社会へのつながりか期待ことになる。また、地域の人々の出会く ( 全体の 8 割 ) 、農業を始めて幻年 できる いと居場所をつくり出すコミュニティ 以上 ( 少なくとも 1993 〈平成 5 〉 ※ 1 レストランの活動に代表されるよ、つ年より前 ) になるとの回答が全体の 4 ※ 2 地域福祉からみる農福連携 に、食を取り巻く多様な働き方や集い割弱であった。農福連携という用語 のあり方を考えることか可能となる が登場する以前から、農業と福祉分野 一方、地域福祉分野では「住まい」 のつながりかあったことがわかる をキーワードとして、多様な個性と 農福連携の意義 ニーズを有する多世代の生活環境の重 1 農の多様性と社会福祉の タイハーシティ 要性が見直されるようになっており、 農福連携は新しい話題ではない。農 まず注目したいのは、そもそも農が 同時に障害のある人々の地域移行を促業分野においては、担い手の確保、耕 進するための雇用環境の改善が取り組作放棄地や荒廃農地等の活用、福祉分もっ多様性である。農業は、天候、気 まれているそれは、今後ますます重野においては就労支援を意図した職域象の変化や、植物・家畜の成長の変化 13 月刊福祉 Nov emb e r 2 016

8. 月間福祉 2016年11月号

中央法規の最新刊 社会福祉法改正の概要 0 平成 29 年 4 月改正のポイント・新旧対照表・改正後条文 社会福祉法 改正の概要 ■中央法規出版編集部 = 編集 ・定価本体 1 ,800 円 ( 税別 ) ・ B5 判・ 196 頁・ 2016 年 8 月発行 ISBN978 ー 4-8058 ー 5396 ー 2 「経営組織のガバナンス強化」「事業運営の透明性の向上」など平成 29 年 4 月より完全施行となる改正社 会福祉法のポイントについて、図表をもちいてわかりやすく解説。改正後条文、新旧対照表、公布通知も 収載し、制度理解をサポートする。社会福祉法人必携の一冊。 知的障害・発達障害のある子どもの 住まいの工夫ガイドブック危ない ! 困。た ! を安全・安心に ■西村顕、本田秀夫 = 著 ・定価本体 2 , 400 円 ( 税別 ) ・ B5 判・ 144 頁・ 2016 年 8 月発行 lSBN978 外 805 & 5382-5 知的障害や発達障害のある子どもの行動からくる問題 ( 危険行為、常同行動など ) を防止・軽減し、本人 と家族が安全に安心して過ごせる住まいの工夫とコミュニケーションの方法を紹介。障害特性に詳しい建 築士と精神科医が取り組んだ実践事例を豊富な写真とイラストで解説する。 , 私たちが描く新地域支援事業の姿 地域で助け合いを広める鍵と方策 ・堀田力、服部真治 = 編著 ・定価本体 1 , 58 円 ( 税別 ) ・ A5 判・ 250 頁・ 2016 年 7 月発行 lSBN978 ー 4 ー 805 & 5404 ー 4 平成 30 年 3 月までに移行・実施しなければならない新地域支援事業について、実施の意義や事業の枠組 み、具体的な取り組み方について解説。あわせて、さわやか福祉財団が展開してきた「助け合い活動」の 役割と効果を、新地域支援事業と重ね合わせながら検証する。 、福祉職・介護職のためのわかりやすい 高次脳機能障害原因・症状から生活支援まで ■中島八十一、今橋久美子 = 著 ・定価本体 2 , 700 円 ( 税別 ) ・ A5 判・ 264 頁・ 2016 年 9 月発行ー田 N97 & 4 ー 8058 ー 5406 ー 8 脳損傷後に記憶障害などが出現し、日常生活に支障をきたす高次脳機能障害。障害特性による困難が多 く、支援には様々な知識を要する。本書は原因・症状から支援方法、社会資源などを、イラストや写真で わかりやすく解説。支援に関わる専門職向けに事例や Q & A を多数収載した。 失った記憶ひかりはじめた僕の世界 高次脳機能障害と生きるディジュリドゥ奏者の軌跡 ・ GOMA= 著 ・定価本体 1 , 600 円 ( 税別 ) ・四六判・ 248 頁・ 2016 年 8 月発行 lSBN97 & 4-8058 ー 5405-1 管楽器ディジュリドウの奏者として活躍するなか、交通事故に遭い高次脳機能障害をおった GOMA 。記 憶障害や麻痺などの後遺症を抱えながら復活を果たした 6 年半の軌跡を、生きるために綴った日記や事故 後に描きだした点描画、家族の日記などとともに記した。 障害者総合支援法事業者ハンドブック 事業者ハンドブック 旨導監査編指導監査における主眼事項及び着眼点 ・定価本体 4 , 000 円 ( 税別 ) ・ B5 判・ 846 頁・ 2016 年 8 月発行 ISBN97 & 4-8058 ー 5393 ー 1 指定障害福祉サービス事業者、障害者支援施設、障害児施設、市町村等に対する指導監査指針を、一冊 ・朝る物姦ーを一を第転 に編集して発行。実際の指導・監査のポイントとなる「主眼事項及び着眼点」もすべて収録。業務管理体 制の報告に関する通知も盛込んだ。適正な事業実施のためにも必読の一冊。 ー 9 ・・ -0 第イ : ・ト望ー・ををつて 3 主まいの工夫 ため 0 わかりやすい 次脳当 0 中央法規 , 。。。。東京都台東区台東 , - 。。 , 、・。 3-3 " - , , → , ~ わー。 = = , = " 。 " ~

9. 月間福祉 2016年11月号

みあげていく ネタを思いついても、それをしゃべって を自分たちで決めていくのです。例えば しばたさおり いいのか自信がないのです。それを少し 支援員 ( 保育士 ) の柴田沙織さん ( ) 調理だったら、ホットケーキをつくって いしかわよ、つ、」 と石川葉子さん ( ) は、結家の具体的なみたいとか好きなものをつくるから楽でも見つけ出し、みんなが笑えるように 活動内容について次のよ、つに説明する しいし、会話も弾みます。コミュニケー 仕向けるのが私たち支援員の腕の見せど 「すべてのプログラムはクミ 1 ティン ション能力の向上にも力を入れています。ころです。こうしたク雑談カクの育成は、 グ↓実践↓振り返りッという基本構成で自分から話すことが極端に少ない子ども子どもたちが社会に出て暮らしていくた たちですけど、実はとてもおもしろい会めにとても重要だと考えています」 組み立てられています。毎回取り組む前 結家の活動は、すべてが本物志向な にみんなで話し合い、何がやりたいのか話センスかある子どももいます。たとえ のも特徴だ。調理でつくるメニューはカ フェで提供できるレベルをめざし、園芸 活動で栽培するラベンダーは、収穫後に オイルを抽出して製品化し、販売も行っ ている。また、災害時に自分で対応でき るようにするため、電気を使わない生活 を体験するプログラムも実施する。自分 の命は自分で守ることを学ぶのだ。本物 志向だからこそ、結家での体験が子ども たちに自信や生きるエネルギーを与えて 発達障害に対してスタッフがひとっ になって取り組んでいる結家の実践は、 同じ悩みを抱えるたくさんの家族にとっ て大きな希望となることだろう 子ともたちの親も 結家の活動を支える CURE GARDEN 結家代表浦野典子さん 結家では子どもたちみんなから「ボス」と慕われている浦野 さん。発達障害児に対する理解を広めるための講演活動も精力 的にこなしている。そんな浦野さんの行動力に触発されて、結 家に子どもが通う保護者たちも動き出した。保護者会が主催と なって勉強会やこどもまつり、ことりカフェの運営をスタート させたのだ。「地域の人たちに子どもたちの障害を知ってもら うのは、とても大切なこと。結家のことを知らす、ひとりで悩 んでいる親も多いと思います。私たちはそんな人のためにも、 自分たちの経験を語っていきたいです」と、保護者会の中心メ ンバーは語る。 人前では本音を話せなかった保護者たちが「子育てあるある」 話で盛りあがり、息 抜きの場となってい る。同じ悩みをもつ からこそ得られる共 感、そしてそこから 次へのステップ。浦 野さんが実践してき た活動の基本は、周 りの人たちに着実に 「子どもたちの成長が楽しみです」と語るスタッ 受け継がれている。フの皆さん ( 左から石川さん、管理者の浦野哲 也さん、代表の浦野さん、柴田さん ) 1 0 イ。 73 月刊福祉 November 2016

10. 月間福祉 2016年11月号

インタビュー しても働いている。一方で、彼は知的 障害の程度で 障害の最重度で、ひとりでのトイレも 月 給料が決まってはいけない おばっかないわけです。でも、彼も誰 後藤 障害者が働く現場では、さまさかを支えたいし、誰かを守りたいし、 まな配慮が必要になると思いますか、働く場で競いたいんですよ私はこれ 且田さんはどのように考えていらつまで「私は障害者だから、弱者だから 場 しゃいますか 支えてください」と、本人から言われ いし、社会とつながりたい、もっと一言 且田配慮の仕方が間違っていると思 たことは一度もありません えば、人に勝ちたいし、苦労したいと 、つこともあります。ここには、かって 後藤 分も立っていられなかった人 考えていると思います。あなたがやら最重度の障害と一言われていた人も働いか、無遅刻・無欠勤で働けるようにな ないとこれは誰がやるの、と一言われたています。入社した当初は、分もるまで、どのような支援を行ってきた のですか いのではないでしようか障害者は持立っていられない、作業もできなかっ 続カかないという人かいましたか、自た人か、徐々に立っていられるように 且田彼には「給与をもらっているの 分がしなくても事業か回るような仕なり、半日立って作業できるようになでしよう」「あなたがやらなければ、 事、 1 か月働いても 1 万円程度しかも りました。 7 年めの今では無遅刻・無 この仕事は誰がやるの」と言い続けた だけです らえない仕事にやる気が出るでしよ、つ欠勤です。その彼が、入社 3 年めの社 か人はお金を稼ぐことができて「あ員旅行の時、みんなでテレヒを見てい 後藤最初に、トレ 1 ニング期間など おと なただからお願いしている仕事」をすたら、わんわん泣き出したのです。乙はないのですか たけひろただ るから、やる気になるものです。それ武洋匡さんの番組でした。それを見 且田私たちは初めから現場に入って は障害があってもなくても、誰でも同ながら「手も足もないなんてかわいそもらっています。最初の頃はトレ 1 の じです。 うや」と泣いていたのです。乙武さん投入場所で座っていて、周りの社員が は、大学にも行って本も出して教員と一生懸命に仕事をしていました。そし 目田久美氏 November 2016