有機 - みる会図書館


検索対象: 週間エコノミスト 2017年6月13日号
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1. 週間エコノミスト 2017年6月13日号

CONTENTS 有機 E し半 2017 本誌記事は日経テレコン 21 、 ELNET 、ジー・サーチ、ダウ・ジョーンズ・ファ クティバ、ジャパンナレッジ、毎日 News パックのデータベースに収録されていま す。また、週刊工コノミストのホームへージで最新号とバックナンバーの目次を 読むことができます。 URL は、 http://www.weekly-economist.com/ 本誌掲載記事の無断転載を禁じます◎毎日新聞出版 2017 613 有機 L 編 0 18 スマホ画面の主役が交代 投資プームに火がついた 21 ーから分かる有機 EL 礎知識 ①電機メーカーでテレビ参入相次ぐ 23 ②サムスンもアップルも中国勢も採用 24 ②自動運転で広がる用途 26 出口敏久住友化学副社長 27 「タッチセンサーに新たな商機韓国拠点を 3 倍強に増強」 28 日の丸「 JD 凵周回遅れで開発加速へ 29 メモリーバブルは続き大型 M & A も相次ぐ 31 iPhone 心臓部を独占受注絶好調台 TSMC にも死角 32 メモリー価格は高止まりウ工ハーも価格引き上げ 33 画像作成も電源もアップルが独自開発を加速 34 ルネサス「身の丈」の A ップ開発中 35 有機 E い半導体 40 銘柄 破綻手続きで影響受ける投資家も 問われる信託銀行の存在意義 FIash! 1 1 北朝鮮・相次ぐミサイル発射は中国の核容認引き出しが狙い / タオルミーナ・サミットで再確認「貿易めぐり米と 日欧の溝」 / OPEC 減産合意でも 1 = 20 ドル台の可能性 / 三菱東京 UFJ 銀異例のトップ交代の深層 女性活躍の波は検察まで「検事総長」候補に美人検事 / 野村 OB の新たな回顧録に おびえる人々 / トヨタ社長の腹心の下馬評 lnterview 4 2017 年の経営者小澤ニ郎かどや製油社長 44 問答有用 川村元気映画プロデューサー・小説家 「人々の集合的無意識を表現したい」 ・種市房子 ・服部 毅 ■種市 房子 ■佐野 正弘 ■貝瀬 斉 1 有機 EL なせ 2 増える ? 注目企業 インタビュー 半導体編バブルの宴雲マミ ■種市 房子 ■服部 毅 ■服部 ■津村 明宏 ■津田 建ニ ■津田 建ニ ■松丸 修 38 71 信託銀行 ■江夏 あかね ■野崎 浩成 1 5 ひと & こと 川村 元気さん 工コノミスト 7 2017.6.13

2. 週間エコノミスト 2017年6月13日号

形状の自由度が車載で強 . 貝瀬斉 ( ローランド・ベルガーバートナー ) かいせひとし 動運転車両が実現すれば用途が一挙に広がる可能性を秘める。 足元で有機 EL が使われているのはコンセプトカーの内装ぐらいだが、自 自動運転で広がる使途 イスプレー需要において自動車は大 きな柱であり、今後も存在感は高ま っていく。世界の自動車生産台数は、 2016 年の 9000 万台強から 22 年には 1 億 300 万 台へと増加し ( 旧 S Markit : Maritime &Trade 参照 ) 、同期間にディスプレー装 着数も 1 億枚強から 1 億 7000 万枚強へと増 える予測もある ( 矢野経済研究所調べ ) 。 数量増だけではなく、大型化も進んでい る。テスラは「モデル S 」で 17 ( 対角線約 43 享ン ) という車載では類を見ない大型ディ スプレーを採用した。また、トヨタ自動車 のプリウス PHV でも 1 1 .6 第 ( 同約 30 享ン ) の ディスプレーを採用するなど高級車以外で も大型化が進んでいる。また、メルセデス・ べンツの E クラスのように、メーター全体 をディスプレーにして、従来のセンターデ イスプレーとつなげて一体化する例もあ る。 日本でも、サイドミラーをなくしてカメ ラを取り付け、車内ディスプレーで後方を 確認する「ミラーレス車」が法改正で解禁 された。今後は、後方を確認するディスプ レーの採用やワイド化も進むだろう。 このように大型化・多様化するディスプ レーは、現在は液晶が主流だが、有機 EL ・ c びに 2017.6 ユ 3 自動連転車は車内空間の演出が命 ( セドリック ) の導入も検討されている。曲げられるとい う有機 EL の形状の自由度は、今後重要性 が増す内装デザインの差別化要因となるか らだ。また、既に反応速度や色彩のコント ラストを生かして、ミラーレス車のコンセ プトカーにも使われている。課題だった寿 命や消費電力、製造コストも実用に足る水 準に達しており、 17 年末には複数の欧州 完成車メーカーの量産車への採用もささや かれている。 ウインドーで映画鑑賞も 今後、車載ディスプレー需要では H Ⅶ (Human Machine lnterface) の概念の 広がりという、新たな追い風が吹く。これ は、機械 ( 本稿では自動車 ) と人とが情報 を授受する相手や手段が変わることを意味 する。 現在の手動運転における車載ディスプレ ーの位置付けは、運転手が地図情報を見た りエアコンの設定を変える時に使うもの で、車両と運転手の情報授受が中心だ。歩 行者に対しては、運転手がアイコンタクト やジェスチャーで「お先にどうぞ」という 意思表明をしている。 しかし自動運 転では、このよ うなサインは車 外に向けた車載 ディスプレーが グルも、「歩行 者への通知」と う名で、車外 に情報を表示す る特許を取得し ている。また、 車内にいる人も 運転手ではなく 乗員として、映 画やゲームなど 運転とは無関係 は有機 E 導 な情報授受が中心となる。つまりティスプ レーの役割は、車両と歩行者・乗員との情 報授受へとシフトするのだ。 自動運転の車両では運転から解放される ことで、乗員がいかに車内で有意義に過ご せるかが重要となる。そこでは、車内空間 のあり方が問われる。フォルクスワーゲン (VW) が今年 3 月に発表した完全自動運転 のコンセプトカー「セドリック」 ( 写真 ) では、前面ウインドーに、透過性の有機 EL ティスプレーを備えている。このディ スプレーで映画鑑賞やビデオ会議の映像を 映し出せる。自動運転のフェーズが進めば、 これまでとは次元が違う大型ディスプレー が備わるようにもなり、有機 EL の商機も 広がるだろう。 音声・身振り認識が競合 車と人との情報伝達という点から言う と、ディスプレー以外の技術進化も著しい。 BMW は、既にジェスチャーで工アコン温 度やカーオーディオ音量を調整できる技術 を市販化している。これからはアマゾンエ コーのような ( 人工知能 ) を備えた音声 認識も存在感を増していくだろう。 BMW は、車内で音声認識を通じて買い物をする デモンストレーションを行っている。 完全自動運転になれば、乗員はディスプ レーだけをずっと見ていることもできる。 しかし、実現までは手動運転がであり、 ディスプレー経由の情報授受の手段には制 約がある。一方で、音声認識端末は米国な どで急速に家庭に広がっている。海外研究 機関によると、 17 年末までに米国だけで も累計 3300 万台、つまり 4 世帯に 1 台普及 するとの予測もある。 車載での有機 EL の競合は、液晶など他 のディスプレーとは限らない。有機 EL 需 要は、単体の技術進化や価格動向だけでな く、自動運転の普及、音声やジェスチャー 認識との競合など、大局的な視点から捉え ることが重要ではないか。 3 BIoomberg 工コノミスト

3. 週間エコノミスト 2017年6月13日号

ーから分かる 有機 EL 基礎知識 はっとり 服部毅 有機 E しって何 ? lectro Luminescence ( エレクトロ ルミネッセンス ) の略で、特定の有 機物質に電気を流すと自ら発光する。有機 物である蛍が光を放つのに似た現象であ る。海外では OLED ( オーレッド ) と呼 ばれる。有機発光ダイオード (Organic Light Emitting Diode) の略だ。現在普及 している液晶は、蛍 ) 」・や L ED などのバ ックライトで光る。これに対して有機 EL ディスプレーは、電子回路基板から制王を かけると、有機材料が自ら光るのでバック ライトカ坏要で薄型化カ可能だ。 たけし ( 服部コンサルティング・インターナショナル代表 ) i2n 図 1 各ディスプレーの構造 自発光する有機 EL 材料水溶液 = 出光興産提供 EM/ EMI 有機 EL 材ル 液晶ディスプレー 三原色独立発光 有機 E し 白色発光 有機 E し ガラス基板 ガラス基 ガラス基板 00 搭 0 、 0 液晶材料 短長 はと ( 出所 ) 筆者作成 工コノミスト し、電子回路など各種材料が、基板同様に折り曲 紙のように丸めたり、折り曲げたりできる。ただ 挟んだものだ。ガラス基板をフィルムに替えれば、 る。構造は、発光する有機 EL 層をガラス基板で 光していない状態なので、漆黒の表現に長けてい 細だ。一方で、黒を表現する際には有機材料カ また、有機材料が自然に近い光を出せるので高精 型化・軽量化カ阿能で、消費電力も少ない。 、ユー晶と違ってバックライトカ坏要なので、薄 電子回路搭載カラス基 偏光板 バックライト げても正常に動作するように工夫カ必要だ。研究 開発・試作レベルではすでに実現しているが、量 産化には至っていない。 欠点は、発光する有機材料の原価が高いうえ量 産力しいため、高価格にならざるを得ないこと。 かっては、有機 E L 層が空気中の水分や酸素を吸 着すると劣化してしまうため寿命が短いという欠 点があった。現在は、有機 E L 層をガードする技 術力立されており、寿命問題はほば解決した。 2017.6.13

4. 週間エコノミスト 2017年6月13日号

半導体 有機し装置・素材 液晶需要の恩恵も ~ カ 旺盛な投資意欲を背景に、有機 w—l ・半導体装置 の関連銘柄に注目が集まる。 まつまるおさむ 松丸匁彡 0 = 菱モルガン・スタンレー証券投資アナリスト ) 素材・部品の関連では、韓国に拠向け需込みの準備ゞ 機と半導体の投資が活発恩恵を享受している。また同社は、 化しており、現在の株式市場有機特有の構造である発光層な点をもち、ディスプレ 1 用光学フィを迎え のテ 1 マの一つとなっている。特に、 どの蒸着工程で使われる装置も展開ルムや有機向けタッチセンサ 1 半導体の目は などを展開している住友化学が注目 製造装置や素材で日本勢が存在感をしている。更に、クライオポンプと シリコンウェハ いう部品では有機向け用途で、される。有機@-•ä搭載の新型スマホ 示している。 現在は液品が主流のディスプレ 1 事実上の世界基準とも一一一口えるデフア向けでは光学フィルムを中心に業容 ( スマホの高容量化、デ 1 タセン、 ) ( コ ー向け需要の増加、自動車の電装化、 ( 工 クトスタンダ 1 ドの地位を確保してを拡大する可能性が高いようだ。 だが、スマ 1 トフォン向け中小型な いるもよ、つだ。 など、複数の成長要因をもっ半導体。 日本写真印刷も注目される。同社 どでは有機も台頭しつつある。 のタッチセンサ 1 は現在、主にスマ半導体各社は、大容量化のために、 一方、有機製造装置がメイン 有機の新型スマホへの搭載を見 据えた投資が活発な上、液晶では中になっている銘柄としては、自動車ホではなく、タブレット端末に供給 1 枚の基板にいかに細かい線幅で回 路を描くかという「微細化投資」を 国で国策に乗った大型パネル工場投やディスプレ 1 を含む籍産業分野されている。同社のタッチセンサ 1 資の案件が進行中だ。このため、デ向けに生産設備を供給している平田は、液晶に付ける外付けタイプ。し続ける。 かし、スマホの液品ディスプレーで また、 Z<ZQ フラッシュの積層 イスプレ 1 製造装置メーカーが恩恵機工が挙げられる。同社は早くから は「インセル型」という、液品に内化 ( 基板を積み重ねて回路を増やす を受けている。 有機の知見を積み重ねてきた。 こと ) など新たな技術に関連した投 液品と有機の構造には共通点さまざまな装置を提供することが可蔵する形式が勢力を伸ばしている。 インセル型はパネルの薄型軽量化が資も活発である。旺盛な投資意欲を もある。液晶分子や有機の発光能だが、現在は特に付加価値の高い 材料の動きを制御する「バックプレ「蒸着装置」に注力している。この装可能なためだ。ただ、有機搭載背景に、半導体製造装置大手の東京 1 ン」という部材は両者でほば同じ「 ~ 置は「キヤノントッキ ( キヤノング ( スマホではインセル型が技術的に困 - 》エレクトロンや C•DOCLULUZ ホール ものである。アルバックはバックプ ~ ループ ) が提供する有機@-a 製造一フ難となるため、同社の外付け型が飛、」。ディングスなどは好調な需要を享受 レ 1 ンの製造装置を手がけているた インに組み込まれて販売され、急速ー躍する可能性がある。事実同社は、。 ~ 》している。 チップの切断用装置などを手がけ 設備投資・人員増強を進めたスマホ め、液晶と有機両方の投資増のな伸びを見せている。 有 スクリー

5. 週間エコノミスト 2017年6月13日号

レビ出荷台数は前年比倍増の 130 万台になることが予想される ()= 電機メーカーでテレビ参入相次ぐ テクノロジ 1 調べ ) 。が有機 今年のテレビ業界のトレンドは有機 w--l たが、定着には課題が多い テレビに参入する理由について、 たねいちふさこ 種市一房「十 ( 編集部 ) 東レ経営研究所の永井知美チ 1 ファ ナリストは「値崩れが激しい液晶テ レビに比べて、有機テレビは当 , ナソ = , ク、東芝、毅・服部 0 ンサルティング・義 0 髱第な一 ( ま ( 一 ~ 「 ) 第イ 面高利益率が見込めるからでは」と >--a テレビの発売を表明している。 6 のが難点だった。今回、白 ~ 分析する。業界関係者によると、 月川日には、ソニ 1 が有機テレ色有機で再参入した理第【 刊ンならば有機テレビの価格は 液品テレビに比べて 2 倍以上だ。 ビを国内で発売する。「現実世界によ由を、ソニ 1 は「パネルの一」 7 り近い黒や明るさの表現が可能にな性能・価格が納得いくレベ物 0 た」として画像の美しさを売り物ルに達したから」と説明す 付加価値いつまで ? にしており、相疋価格は浦弩 ( 対角る。テレビ用の白色有機@ 、ツ 線約 140 で税別万円前後。 >-Äパネルは、世界での、 ただし、目新しさがいつまで続くト 韓国ディスプレイから白色有機みが供給している。 かには注意が必要だ。電機メ 1 カース パネルの供給を受ける。 はこれまでも、プラズマディスプレ 日本勢の相次ぐ参入の起 実はソニーは、有機テレビは・爆剤になったのが、電螳》 、 3 次元など新たなテレビの形をコ 1 年ぶりの再参入だ。ただし、 20 子の有機テレビだ。し、 ~ 定着させようと試行錯誤しては失敗工 07 年に発売した有機テレビ してきた。早稲田大ビジネスク 1 ル はグル 1 プ内で製造した は、自社製の世界初三原色独立発光白色有機パネルをテレ。一謇、 の長内厚教授は「テレビのイノベ 1 方式パネル採用という画期的な製品ビに搭載し、年に発売し ションは、リモコン、カラ 1 化、プ だった。今も当時も一一一原色独立発光た ( 日本は未発売 ) 。発売当初は「画して価格が低下。これに伴って、値ラウン管から液品への転換ぐらい。 方式のパネルは大型化が困難だ ( 幻面が曲面になっている」と売り出しごろ感が出てきた。昨集の米国年それぐらい、イノベ 1 ションを定着 5 ハー参照 ) 。ソニ 1 はⅡ刊ン ( 対角線たが、商品コンセプトや、弩で 1 末商戦 ( プラックフライデ 1 ) では させるのは難しい」と指摘する。 約代ン ) 型の小型しか量産できなか万 2000 トル ( 当時のレ 1 トで約 1 店頭価格が浦弩で 2000 トル ( 約 日本の電機メ 1 カ 1 が液品テレビ ったとみられ、小型なのに万円と 20 万円 ) という価格の高さが受け万円 ) 前後に落ち着き、販売が好調事業で新興国勢との価格競争に巻き いう価格が消費者に受け入れられ入れられなかった。 だった。日本にも年に進出した。 込まれた記憶も生々しい。高画質の ず、あえなく撤退した苦い経験があ その後、画面を平面にする戦略に 東芝映像ソリューションも、有機動画が見られるスマ 1 トフォンの普 る。 転換して、薄型や色のコントラスト テレビを 3 月に国内で発売し及も、強烈なライバルだ。価値 一方の白色有機は大型での量が利いている、省電力などと地道に た。また、船井電機もヤマダ電機とをいかに維持するのか、過去に繰り 産が可能なものの、「三原色独立発光アピ 1 ルしてきた。この間、デ組んで年にも発売する。こうした返されてきた課題は有機テレビ 3 方式に比べて画質が落ちる」 ( 服部イスプレイのパネル量産技術も発達参入ラッシュで、貯年の有機テでも問われる。 BRAVIA 0 L E D 、ソニーの平井一夫社長も期待を掛ける Bloomberg

6. 週間エコノミスト 2017年6月13日号

機 E L 層は真空蒸着という特殊な方法を使 クを大型化するほど変形リスクカ畔い、完成した って形成する。真空装置内で固形の原料を ディスプレーの画像にも欠陥が生じる。 3 色の塗 たいせき 加熱して蒸発させ、気化した原料を基板上に堆積 り分けでは大型化は困難だ。 させる。遮へいマスク ( 材料を塗布したい箇所だ そこで LG ディスプレイは、白色有機 EL 層を けに穴を開けた金属薄板 ) を当てて亮単位で三 べタ塗りで真空蒸着で形成して、白色有機材料が 原色の原料を塗布する。これがサムスンディスプ 発する光をカラーフィルターを通して発色させる レイがスマートフォン用の小型ディスプレーで使 方式にした。蒸着の際に 3 色の位置合わせもマス っている技術だ。所定の塗布場所にずれがないよ クも必要なく、大型化カ可能だ。ただし、カラー うにするのは至難の業だ。また遮へいマスクは薄 フィルターを用いることで色域が限定され、三原 いので、自重で変形のおそれもある。パネルを大 色独立発光方式より自然の色からは遠ざかる。カ 型化すればマスクも大型化が必要だ。しかしマス ラーフィルター層の分だけ厚くなるのも欠点だ。 図 2 2 種類の有機 EL バネル 図 3 三原色の真空蒸着 基板 、。、ロロ 0 ロロ 0 ロロロ′ 遮 い マ 固体原料 固体原料 次世代ディスプレーとは 機 E L の次」としては、「マイクロ L E D 」 「量子ドット」がある。照明器具などに使 われる発光デバイス・ L ED を超小型化して、画 面表面に赤緑青の三原色の微細な L E D 素子を数 亮ピッチで高密度に敷き詰めるものだ。ソニ が開発している他、アップルも開発中とささやか れており、量産技術の開発力畤たれる。 長期を見据えた研究開発が進んでいるのが量子 ドットだ。量子ドットとは、電圧をかけると光を 有機 EL ー着方式だと、高価 発する直径数 ~ 数十ナノの微粒子 ( 無機物 ) だ。 れ寸、な有機材料が飛 自ら発光する点では有機 E L と同じだが、より鮮 まだ進化するの び散って無駄になって やかな美しさカられる。三原色の有機 EL 層を しまっており、有機 E 量子ドット層に置き換えれば、究極のディスプレ L のコスト高の要因となっている。この弱点を克服するべく、 ーが実現できると言われる。量子ドット現象はカ 大気中で液体有機材料をプリントする印刷方式の研究が進んで ドミウム材ならば発光効率がいいが、環境への影 いる。しかし、液体有機材料では品質や寿命に難点があり、蒸 響が懸念される。他の材料では発光効率が悪いと 着と競えるまでに至らす苦戦している。 いう課題がある。 有機しには 2 種類あるの ? ガラス基板 カラーフィ丿みー 透明電極 ( 陽極 ) 有機 EL 発光層 電極 ( 陰極 ) 電子回路搭載 ガラス基板 ( 出所 ) 筆者作成 白色発光 十 カラーフィルター 有機 E しはいつから 使われたの ? 固体原料 ( 出所 ) 編集部作成 三原色独立発光 97 年に、パイオニアが世界で初めて有機 E L のカーオ ーディオ用ディスプレーを製品化した。これは、緑色の 単色だった。しかし数年後にはカラー化も実現し、日本のほと んどの電機メーカーが一斉に参入した。一部の携帯電話やウォ ークマンなどの表示に採用されたが、画面が小さいため液品に 対する画質の高さがわからずほとんと話題にならなかった。 工コノミスト 2017.6 ユ 3

7. 週間エコノミスト 2017年6月13日号

有機 E い半導体関連 40 銘柄 証券 コード 企業名 コメント 半導体・ディスプレーエ場内で搬送・保管ラインに使う ダイフク 6383 「マテハン機器」の世界的大手 ジャパン 東芝メモリ四日市工場などでガスや水の供給・管理等を マテリアル 請け負う バックプレーン製造用装置を展開。韓国以外の顧客向け 日本製鋼所 5631 で高いシェア 有機 EL 製造の蒸着工程用の装置を展開。キヤノントッキ 平田機工 6258 と連携 プイ・ ディスプレーの検査装置など展開。有機 EL では独自の テクノロジー 蒸着装置なども注目される 半導体製造での切断工程向け装置など。ブレードなどの ディスコ 6146 消耗品も持つ点が強み タッモ ウ工ハー貼り合わせ装置など展開 6266 半導体用マスクや、その材料のマスクプランクス検査装 主 レーザーテック 6920 置など。次世代の露光法 ( EUV ) 対応品も開発済み 半 導 インター ソニーの注目製品である画像センサー半導体の検査用 体 7725 アクション 光源が主力 東京 半導体製造装置で国内首位、世界 2 位。主力の「コータ・ エレクトロン デベロッパ」では世界トップ 日立 基板上の微細寸法などを計測する測長 SEM で世界首位。 ハイテクノロジーズ医療用システムも手がけ、ディフェンシブ性もありそう バックプレーン製造用装置など展開。半導体では検査・ ワイエイシイ 洗浄用装置などがある HD 半導体ウ工ハーやディスプレー用ガラスの搬送システム ローツェ 6323 を展開 有 ディスプレー用フィルム貼り合わせ装置など。半導体で 機 タカトリ 6338 は主に後工程装置を展開 バックプレーンや半導体の製造用イオン注入装置を手が 日新電機 導 6641 ける 体 液晶・有機 EL 製造用装置を多彩に展開。今後は次世代メ アルバック 6728 モリー半導体向けも期待 半導体では洗浄装置で世界首位。有機 EL でバネル大型 スクリーン HD 7735 化に対応できるノズルプリンティング装置を開発 工スケー 液晶用大型フォトマスクを手がける。有機 EL 用マスクも 55.8 エレクトロニクス 真空シールで強みを持つ。半導体やディスプレーの製造 フェローテック 装置向け需要に期待 ディスプレー用フィルムが主力。有機 EL 用絶縁材料も増 勢 騰落率 73.3 分野 分野 有機 EL ・ 半導体 主に 半導体 主 有 機 工場設備 サービス 6055 23.1 △ 29.5 主に有機 w—-l 145.0 7717 171.3 87.8 394.5 1 18.5 98.8 装 置 素材・部品 8035 101.1 8036 38.6 6298 617 1 10.3 主に半導体 △ 27.0 △ 6.2 63.3 48.8 主に 装 有機 EL 置 材 有機 EL ・ 半導体 主に 素材・ 部品 有機 EL 6677 6890 16.9 HD 東レ 3402 △ 1 .3 工コノミスト 37 2017.6.13

8. 週間エコノミスト 2017年6月13日号

いプ商」 こ最近、スマ 1 トフォンのデ ) 1 の発火事故を相次朝「 いで起こし、顧客から イスプレ 1 に液品ではなく、 有機 >-a を搭載するケ 1 スが急速にの信頼を大きく落とし 増えている。中でも大きなインパクていた。だが、ギャラ トを与えたのが、韓国のサムスン電クシ 1S8 シリーズ 子が今年 3 月に発表した新スマホは、ディスプレーのイ ンパクトの大きさから 「ギャラクシ 1S8 」「ギャラクシ 1 プラス」だ。両機種は約 6 弩の大きな注目を集めてい 大きな画面サイズで、縦長のデザイる。先行して販売され ンにした。この特性は、映画鑑賞でている韓国では、予約 発揮される。横に倒すと、他機種よ販売だけで 100 万台 り映画で採用する横長のサイズ感に 近く大画面を楽しめるからだ。 弘 さらに、有機ならではの特性 まタ をフルに生かして、左右の両側面を イ カ 1 プさせることなどでディスプレ 1 の縁の部分を極限まで取り除いた 「インフィニティ ( 無限 ) ディスプレさ 1 」を採用した。 サムスンは、昨年発売したスマホ 「ギャラクシー」ノート 7 」がバッテ 増える ? ② さらに一部報道で、米グ 1 グルの幻 ズマホ「ピクセル」や、米アップル イの「アイフォ 1 ン」 一の次期モデルにも有機が採用さ れるのではないかという観測情報も ある。サムスンに次ぐ市場シェアを 持つアップルが、アイフォ 1 ンへの 有機の本格採用へと動いた場 合「他のスマホメ 1 カ 1 もより積極 ~ 、 ~ 許に有機の採用へとかじを切る 。 ~ 、 4 ~ 8 「〕、、 ( だろう。そうなると有機ディス プレーのシェアが一層高まり、液品 の存在を脅かす可能性もある。今後 発表されるアイフォ 1 ン新機種で、 有機がどこまで本格的に取り入ト ス れられるかが、注目される。 、 ~ 器ほ 実用 現採 薄型化、省電力が可能 を超えたとの報道もなされるなど、 なぜ、スマホのディスプレ 1 に有 事故の影響を吹き飛ばす人気となっ機を採用するメ 1 カ 1 が増えて いるのだろ、つか ている。 理由の一つとして考えられるの 有機ディスプレ 1 を採用した か は、一兀々有機がバックライトか スマホを積極的に投入しているのは サムスンだけではない。世界市場で不要なことから薄型化や省電力化が 躍進を遂げているオッポやビーボ、しやすいことだ。これに加え、横、 シャオミといった中国の新興スマホ斜めと正面からそれても画面が見ら メ 1 カーが、主に高級モデルで採用れる範囲である「視野角」が広く、 。も広 」するケ 1 スが増えているのだ。また、屋外でも見やすい点も強みだ。有機 期富士通コネクテッドテクノロジーズには、長時間表示した画像が残 幺換「らくらくスマ 1 トフォン 4 ;æ-g 像で映る「焼き付き」が生じやすい 」のように、国内メ 1 カ 1 でも採という弱点があるものの、スマホは 買い替えのサイクルが早いことか 一用するケ 1 スが出てきた。

9. 週間エコノミスト 2017年6月13日号

有機 E 、、、すを・ ; をツいム 今秋発売予定のアイフォーン高級機種に有機 EL が採用さ れるのを機に、世界中で有機 EL 関連投資が加速している。 指ネけ装り 1 活置パ すシ況メネ スマホ画面の主役が交代 テ村は装 イ証関置有火機 レ券連を機が E 投資プームに火がついた クの投数 E つ L タ和資倍 L い投 1 田で多は は森く液工 、使日程 哉を、日日ム 種市房子 ( 編集部 ) うマ受つよ去に 工コノミスト 三さい BIoomberg たねいちふさ 2017.6.13 有 有機 EL 編

10. 週間エコノミスト 2017年6月13日号

図 1 有機 EL ディスプレーの市場見通し ロ 1 ツェ ( 証券番号 6323 ) 、ア注」というのが一致した見方だ ディスプレー出荷見込み額は、前年のうちサムスンディスプレイは世界 ルバック ( 同 6728 ) 、プイ・テク 比 % 増の 210 億 7500 万ト ルでいち早く量産に成功した先駆者 ディ ノロジー ( 同 7717 ) ( 約 2 兆 3400 億円 ) に達する。そで、グループ内のサムスン電子のス 新型アイフォーンが採用 スプレ 1 パネル製造装置株が、今年 マートフォンにもパネルを供給して の翫 % を占めるのはスマートフォン に入って相次いで上場来高値を更新有機パネルメ 1 カ 1 は昨年向けだ。サムスン電子や中国オッポきた。サムスンディスプレイが新型 した ( 株式分割を老蘆したべ 1 ス ) 。来、巨額の設備投資に動いている。 など、有機を採用したスマホはアイフォ 1 ンに独占供給できるの 株高を支えるのは、相次ぐ装置受注特に、量産体制を確立している韓国既に存在する は、の量産技術が、発売時期で や好調な業績だ。各社は、受注案件 2 強は驚異的な額をつぎ込む。サム しかし、アップルが採用すれば一 ある今秋までに間に合わなかったた ためとみられる。 の納入先や装置の種類など詳細を開スンディスプレイの今年の有機気に他機種へ波及する。調査会社— ただし、アップルにすれば部品は 示していないか、市場では「有機 ~ 投資は、川兆ウォ ( 約 1 兆円 ) に上るとⅡグローバルの早瀬宏上席アナリ *-a パネルメーカ 1 からの旺盛な受ささやかれる。ディスプレイも、 ストは「今年はスマホディスプレー】複数社から調達するのが基本路線 坡州工場での有機ライの主役交。ハイエンド ( 高級品 ) ・だ。さらにスマホ端末でライバル関 年 スマートフォン 他テレビ ン増設に約 2 兆乃オ ( 約 20 】機種で液品から有機への転換が ~ 係にあるサムスンディスプレイのみ にパネル生産を委託したくないのか 00 億円 ) を投じることを加速する」と指摘する。 発表するなど、こちらも総 現在、スマホ用有機パネルを本音だろう。そこで来年以降は量産 ダ 額川ウォ ( 約 1 兆円 ) の設量産できるのは、サムスンディスプ技術が確立しつつあるディスプス フ 備投資がささやかれる。新レイとディスプレイのみだ。こレイにも発注するとみられる。両社 ュ 産業育成を国策とする中国 で は巨額投資によって、アップルと追コ でもパネル工場新設が相次 の ~ 随する他スマホメ 1 カ 1 の需要に応 レ える プ 5 ス 有機の活況を演出し デ 型 ているのは、米アップルの バネルは韓国 2 強 接 スマ 1 トフォン「•— 0 ア ( アイフォ 1 ン ) 」だ こうしたスマホ需要急増を見越し ア 今秋発売の新型アイフォ 1 て、日本のジャパンディスプレイ ( ンのうち高級モデルへの採 (—) や中国や天馬微電子、 測ス 用が決まっている。今年 4 台湾なども研究・開発には着 の型成 で、乍 手しているが、 ~ 量産にはいたってい 点月、サムスンディスプレイ 時る査 胡れ調に 7000 万枚を注文した ない。みずほ銀行産業調査部の益子 年わ業 使産 というニュースが世界を駆 博行調査役は「有機 \--a は標準的な 0 7 ッほ一け巡った。 0 、量産方法が確立していなり試行錯 2 はセず 6 にー 1 ッみ 誤と努力で量産ラインを築いた韓国 みすほ銀行産業調査部の 0 注出 2 強は、秘伝とも一一口える量産方法を 調べでは、今年の有機 既に有機 w—l を採用したサムスン電子「ギャラク シー」はヒット ( 十億ドル ) 250 200 スマートウォッチ 1 50 タブレット端末 100 ニアーアイ 0 5 6 バジュ 2017.6.13