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検索対象: BSD magazine No.1 BSDの過去・現在・未来 ; インストールのツボ
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1. BSD magazine No.1 BSDの過去・現在・未来 ; インストールのツボ

マリスト 1 設定ファイル # PA03 for 3 . x—RELEASE *default host=cvsup ・ jp. FreeBSD. 0 て g *default base=/somewhere/you/want/to/put *default prefix=/somewhere/you/want/to/put *default release=cvs tag= *default delete use—rel—suffix *default compress # collections JP-pa03 の「追っかけ」をしたい場合には、 cvsup を用いて入手するのが良いだろ cvsup をインストール注 5 し、リスト 1 のような設定ファイルを用いること で、 cvsup をするごとにその時点で最 新の PA03 を入手することができる ( 設定ファイル内の base や prefix は自 分の環境に合わせて変更してほしい ) 。 ーっ注意してほしいのは、スナップ ショット版や cvsup から入手した PA03 はリリース版の PA03 ほど安定してい たりドキュメントが整備されていたり はしないということである。 PA03 1999 年 8 月 9 日版の紹介 こでは執筆時の最新リリースであ る、 3.2-RELEASE 対応版である PA03 1999 年 8 月 9 日リリース版注 6 をとりあ 表 1 PA03 のサポートする PC ℃ Cirrus Logic PD -672X / 6710 旧 M PC ℃ /KING 02micro 0Z6729 / 0Z6730 Ricoh RF5C296 / RF5C396 Vadem 468 / 469 VLSI 82C146 ・旧 te ⅱ 82365SL とその互換チップ Cirrus Logic PD -6832 Texas lnstruments PCI-11 xx/12xx Toshiba TOP ℃ 95 灯 OP ℃ 97 Ricoh RL5C465 / 47X ・以下のカードは i82365 モードで動作する げ、 3.2-RELEASE との違いを説明す る。 ま $PC カードまわりだが、サポート する PC カードコントローラ (PCIC) の種類が増えている。 3.2-RELEASE では限られた種類の PCIC しかサポート されておらず、 PA03 を使用すること で PCIC が認識され PC カードが使用で きるようになるケースが多い。 PA03 で使用することができる PCIC を表 1 に まとめておく。 また、使用できる PC カードの種類 も PA03 を使用すると多くなる。 plain FreeBSD に含まれるドライバで使用で きるようになるカードや、 PA03 にお いてドライバが増えたものなどがある。 表 2 PA03 で使用できるドライバとカード 特集 1 BSD の過去・現・未 のカード、もうーっは CardBus のカー いない PC カードがある。ーっは SCSI 系 しかし、 PA03 にもまだ対応しきれて の冒頭に載っている。 い。報告先は、 SUPPORTED ℃ ARDS かなかったケースもぜひ報告してほし ほしい。また、記載されているのに動 いカードが動作したら、せひ報告して また、このリストに記載されていな とである。 すると保証されているわけではないこ 載されているからといって、必ず動作 注意してほしいのは、このリストに記 ドを購入すると間違いが少ないだろう。 は、このリストに記載されているカー カードを購入しようと思っているとき なのでここには載せないが、これから CARDS に記載されている。膨大な量 カードのリストは、 SUPPORTED. 実際に使用できると確認されている 値があると言えるだろう。 用できないので、 PA03 を導入する価 は PA03 をインストールしなければ使 にあげる。特に新規ドライバのカード ドライバとカードの簡単な対応を表 2 ・ p 回 nFreeBSD のドライバを拡張したもの ( p 回 nFreeBSD で使用できるものもある ) cnw ed fe SIO wdc fdc JOY wlp WI hss SCC Xircom Netwave AirSurfer ( ワイヤレスネットワークカード ) NE2000 互換ネットワーク PC カード 3ComEtherLinklll 系のネットワーク PC カード 富士通系のネットワーク PC カード モテムカード、携帯 PHS カードなど Flash ATA カード、 ATA HDD 、 ATAPI CD-ROM など PCMCIA FDD (Libretto の FDD など ) GP 旧カード ジョイスティックカード ・ PA03 にしか含まれていないドライバ SMC 系のネットワーク PC カード Am79C930 旧 EE802.11 無線 LAN カード Lucent WaveLAN 無線 LAN カード Lucent WaveLAN/IEEE 802.11 無線 LAN カード Xi .com 社系のネットワーク PC カード スピーチシンセサイザカード 旧 M のスマートキャプチャーカード 注 5 cvsup のインストール方法は http://www.jp.FreeBSD.org/www.freebsd.org/ja/handbook/cvsup.html を参照のこと 注 6 ftp://daemon.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD-jp/PAO/PA03-19990809. tar. gz 1999 No. 1 BSD magazine 25

2. BSD magazine No.1 BSDの過去・現在・未来 ; インストールのツボ

インスト - ルの ンが現れるので、それをクリックする。 は、使われているチップがサポートさ まうのである。シリアルインターフェ れていないという理由だ。そのチップ イスの仕様上、明確に調べる方法はな Windows 98 や Windows NT4.0 であれ ば、カードに関する詳しい情報が表示 く、付属のマニュアルを見るか、実際 をなんとか認識させるのもよいが、実 されるので紙に書いて控えておく ( 図 に 115200bPS 以上の速度で動作するか 績があって確実に動作する新しい PCI 6 、図 7 ) 。 Windows95 の初期ノヾージョ バス用カードを購入してしまうのが 試してみるしかない。 ンでは、チップのメーカー名とチップ 番手つ取り早い。今では PCI バス用の ーデバイスの接続タイプと 名のみを調べることができる。 100Base-TX 対応ネットワークカード ・リソース情報 も、昔と比べれば非常に安く入手可能 ネットワークカード である。多くの OS で動作実績のある PCI バスに接続されているカードは、 マザーボードの BIOS がリソースを自動 カードを買っておけば、後々流用可能 Windows 95 / 98 の場合は、コント 的に設定でき、また OS 側もそれらを ロールバネルの「ネットワーク」を開 であるといったメリットもある。 くと認識されているカードが表示され 検出することが可能である。多くの る ( 図 8 ) 。 Windows NT の場合はそ カードは工場出荷時の状態のまま使用 シリアルインターフェイス 可能で、設定に悩まされる心配もない。 こからさらに「アダブタ」タブをク 最近の PC では、シリアルポート用に SCSI 接続されているドライプ類や PC リックすると、ネットワークアダブタ NS16550A 互換と呼ばれるチップが使 の欄にカード名が表示される ( 図 9 ) 。 カードタイプの周辺機器も同様である。 われており、転送速度が 115200bPS 以 ネットワークカードは特にチップの種 上に対応したマザーボードがほとんど しかし、 ISA バスや VL バス、 NEC 類が多く、中には 100Base-TX で使用 PC -98 シリーズの C バスに接続されてい なので、それほど注意する必要はない。 すると安定しなかったり、まったく認 るカードや、マザーポード上に存在す しかし、古いマシンでは最高で 哉できないものもあるので、あらかじ るデバイスなどは、 OS 側からリソース 51200bPS といった速度までしか出せな い可能性もある。これら転送速度の限 情報を検出することができないので、 めサポートされているものであるか、 安定して動作した報告があるかなど、 界による問題は、たとえば TA ( ター あらかじめ IRQ 、 I / O ポート、 DMA と 十分確認しておく必要がある。 ミナルアダブタ ) をシリアルポートに いった値を調査しておく必要がある。 実際、他のデバイスは一通り認識さ 接続して利用する場合に発生する。 れて問題なく使えているのに、ネット ISDN 回線を使って 128K でダイヤル Windows 95 / 98 におけるリソース ワークだけがうまくいかなくて困った 情報の取得 アップ接続する場合、シリアルポート というケースは多い。たいていの原因 W ⅲ dows が正常にデバイスを認識し の転送速度がポトルネックになってし ていて利用可能な状態であれば、現在 使用されているリソース情報はコント ロールバネルにある「システム」から取 得できる。「デバイスマネージャ」タブ をクリックすると、認識されているデバ イスの一覧が表示される。これらのデ バイスのプロバティを参照することで、 各デバイスに割り当てられているリソー スの値を調べることができる。 こでツ リーの一番上にある「コンピュータ」の プロバティを参照すれば、 IRQ 、 I/O ポート、 DMA 等といったグループ別に 図 7 Windows NT では、 リソース割り当て状況の一覧が表示さ 「ディスプレイの種類」 れるので、空いている IRQ の値を控え ボタンをクリックする ことにより詳細を確認 ておくと後々役に立つだろう ( 図 IO できる BSD magazine 77 1999 No. 1 三一 のプロバティ 背果ースグノーンセーパ一デザイン一ディスプレイの設定ー ディスプレイの種頡 アダブタの種類 物ⅳ ox 朝わ MiIIennium G 愈 3P 変更 0 … ドライバ情報 セ ox ( ン蘚を心 パージョン番号 : 4.8.4 Ⅱ 121 現在のファイル 4. sys. mg364. アダブタ情報 . チップの種 ー給 A - G2 側田 RI DAC の種類 : t 「飜 . 2 MHz メモリサイズ : 8MB アダブタ文字舛 Matrox Millennium G2 AGP BDS 情報 79- ⅵ .6 . キをン切い 検出 0 カラーパレット 0 ーーー T 「 Color フォントサイズの 小りオント モードの一覧 ( k) …

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2. / ヾニックに陥ったら "CtrI + Alt + Delete ” インストール作業中にパニックに 陥ったり、途中でやめて最初からやり 直したくなったときは、 Ctrl キーと Alt キーと Delete キーを同時に押してソフ トウェアリセットをかけるとよい ( も ちろん、ハードウェアのリセットス イッチを押してもよい ) 。 3. インストール作業は、区切りがいい ところでいったんやめる FreeBSD のインストーラを使うと、 ハードディスクへの FreeBSD 本体のイ ンストールから O S の環境設定、 XFree86 の設定、果てはウインドウマ ネージャの導入までを ( やりたいと思 えば ) 一気に実行することができる。 しかし、筆者としては、区切りがいい ところで作業をいったんやめて、そこ までのインストール作業がうまく成功 したかどうかチェックしながら先に進 むことをお勧めしたい。 筆者の場合、次の作業内容を一つの 区切りとして、途中にインターバルを 置くことにしている。 ・ハードディスクへの FreeBSD 本体の インストール ・インストールした FreeBSD 本体の動 作確認 ・ FreeBSD 本体の環境設定 ・ XFree86 の設定 ・ packages (ports) のインストール "FreeBSD sysinstall - 118N Menu' BootAsia や PAO のインストーラを起 動した場合は、 "Kernel Configuration Menu" を抜けたあとに・・ FreeBSD sysinstall - 118N Menu" が表示され る ( オリジナルインストーラを使って いる人は、 /stand/sysinstall メイン メニュー " の解説へ進んでほしい ) 。 こでは、迷わず "Japanese" を選 択しよう。 PC カードコントローラが使用する アドレスと旧 Q の指定 PAO のインストーラを利用している ときは、次に "PC カードコントロー ラが使用するフリーなアドレスを指定 して下さい " というメッセージが表示 される。 こは、デフォルトのままで いいだろう。 さらに "PC カードが使用「できな い」 IRQ を指定して下さい " という メッセージが表示されるので、自分の ノートパソコンに搭載されているデバ イスがすでに使用している IRQ をイン ストーラに教えよう。 Ethernet PC カードを使ってネット ワークインストールする人は、この直 後に PC カードに割り当てられる IRQ が、他のデバイスの IRQ と重ならない ように注意しなければならない注 9 。 最後に「これから PC カードコント ローラとカードの初期化を行う」とい うメッセージが表示されるので、 Free BSD をネットワークインストールする 場合は、ここで Ethernet PC カードを 挿して E Ⅱ ter キーを押そう。 "/stand/sysinstall メインメニュー FreeBSD インストーラの基本画面 が、この "/stand/sysinstall メインメ ニュー " になる。 まずは " Doc ( インストールに関す る説明、 README 、その他 ) " を選択 して、そこに収録されているドキュメ ントに一通り目を通してみよう。 日本語 106 キーポードを使っている 人は、続いて "Keymap ( キーポード のタイプを選択する ) " を呼び出して Japanese 106 ( 日本 106 キーマッ プ ) " を選択する。 FreeBSD の標準 PA03 の PC カードコントローラの旧 Q PA03 の PC カードコントローラの旧 Q の値はテフォルトで 11 になっている。旧 Q11 を何らかのデバイ スが占有しているマシンを使っている場合は、 PC カードコントローラの旧 Q を変更しなければならない。 たとえば旧 Q9 が使用されていないなら、 C 凵モードに入った後に次のように入力すると、 11 から 9 に 変更することできる。 config> irq pcic0 9 visu 引モードでの PC カードコントローラの旧 Q 変更は、現状ではサポートされていない。 C 凵モードで "visual ”と入力すると visu 引モードに移行できるので、 visual モードが好きな人は C 凵モードで PC カー ドコントローラの旧 Q を変更した後に visu 引モードに移行するといいだろう。 不要なデバイスを見にいかないようにする FreeBSD のカーネルは、起動時に自分が知っているハードウェアデバイスをすべてチェックして、テ バイスが「動いてるか ? 有効か ? 繋がってないのか ? 」を判断する。このときに誤った判断をされ たおかげで、カーネルが固まったり、突然リセットがかかったりすることがある。 不幸にしてこの手のトラブルに巻き込まれてしまった場合は、 visu 引モードもしくは C 凵モードに入っ てから次の操作を実行して、 FreeBSD のカーネルが不要なデバイスを見にいかないようにしよう。 ・ⅵ su モード チェックしてほしくないデバイスを選択したあとに Delete キーを押す。 3 0 管 4 Po 管 と入力する。 config> disable デバイス名 ・ CLI モード 注 9 VAIO ノート PCG - N505 の場合、 IRQ 10 は IrDA が使用しているので、 "()ption 4 (IRQ い 0 を使用しない ) " を選択する。 80 BSD magazine 1999 No. 1

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行できなくなる。実際には、 mule と Canna 以外はすべてチェックす るのがいいだろう。 4. リプートしても Unishe Ⅱが立ち上 がってしまうカードと本体の組み合 わせも報告されている。これには pbsdboot. 980628. zip を使うといい。 こでは、 DOS 版 MobileGear 用 の内容をすべて破壊してしまう。 PocketBSD のインストールにまつわる よって、バージョンアップする際に アプリケーションについては、ほば 話についていくつか書いていこう。 は各自の責任を持って FlashATA カー 以前のバージョンのものが流用できる ドの内容をバックアップしてほしい。 はずだ。つまり各種ミニバッケージや ー PocketBSD FFS を読み書きできる母艦を持ってい NetFront などについても利用できる。 ・インストーラ Ve 「 1 もちろん細かいバージョンの違いが出 るなら簡単であるが、 Windows などし 今回の CD-ROM には、 PocketBSD てくる可能性もあるが、さほど問題に か持っていない場合は DOS パーティ インストーラ Ver1.1 が収録されている。 ションなどを使ってがんばってほしい。 ならないだろう。 これは、たけむら氏ほか佐野氏、うし ー最新版 P0kcetBSD の おだ氏らの協力があってできたものだ。 実際のインストール作業 ・コンバイル インストール自体は非常に簡単で、 このインストーラは、 FreeBSD 2.2- STABLE をベースにしたものになって 前のバージョンのインストーラとほと CD-ROM には、バイナリインストー いる。 PocketBSD にもっとも関係が深 んど変わっていない。ただ以下のよう ルキットのもととなった PAO のソース い変更点は、 PCCard の扱いが改良さ (pbsdsrc990831. tar. (z) が入ってい な点に注意してほしい。念のため付属 れ、 FIashATA カードにまつわるトラブ る。最新のカーネルは PAO のリポジト のアーカイプにある Readme. txt も参照 ルも格段に少なくなったことだろう注 1 。 するのはもちろんだ。 リからも取得することができる。これ らからカーネルを生成するには、普通 msdosfs が VFAT に対応したのもファ イルの交換に便利である。 以前に PocketBSD などで FFS とし のカーネルを生成するのとは少し異な 1 . また、本来ならさまざまな PocketBSD て使っていた FlashATA カードに る操作が必要である。 独自の機能拡張を施したかったのだが、 インストールする場合は、すべて 今回はまだ実現されてない。次回のリ 1 . ます co 浦 g コマンドを作り直さねば MS-D OS パーティションとして リースにはぜひ間に合わせたいものだ。 ならない。 necmg という machine フォーマットしなければならない。 ID に対応させるためだ。 $()A O MobiIeGear の UnisheII でカードの バージョンアップインストール 初期化を行えばいいだろう。 SRC)/usr. sbin/config 注 2 にあるの インストールの説明をする前に、す でそのディレクトリで make すれば 2. FIashATA カードの「登録ソフト」 でに PocketBSD を使っている人への注 ( ソフトはいわゆる半角仮名 ) ディ よい。 意をしておこう。 2. カーネルコンフィグファイルがある レクトリに必要なファイルをコピー FreeBSD のインストーラには Up- する。 FreeBSD ではこれは難しい のは $(PAOSRC)/sys/necmg/conf grade というオプションがついている ので、 pbsdinst-fbsd. tar. gz などを ディレクトリである。 NECMG ファ イルがデフォルトなので、それを参 が、 PocketBSD のインストーラにはそ 利用してほしい。 のようなものはない。つまり、インス 考に編集してほしい。もちろん実際 3. インストール中、叩 tion の選択の トーラはすべてのパーティションを 画面で mgl を選んだ場合は、 diag にコンフィグするときは新しい con ⅱ g newfs してしまい、 FlashATA カード コマンドを使うのを忘れずに も選ばないと mgterm コマンドが実 注 1 具体的にどのカードで動いたかは、 PocketBSD のページ (http://www02.u-page ・ so-net. ne.jp/ca2/takemura/) からたどれる動作報告のページを参照してほしい。 注 2 こでソースを展開したディレクトリを $ ( PAOSRC ) と表わす。 772 BSD magazine 1999 No. 1 PocketBSD 22-8 榊隆 / SAKAKI Takashi

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Windows NT 4.0 におけるリソース 複数のリソース値が必要になる。 接続するカードと同様、 OS に自動認 情報の取得 Sound BIaster 16 を例に説明するが、 識させることも可能である。 Windows NT も Windows 95 / 98 の いわゆる SB 16 互換といわれるような 場合と同様、デバイスが正常に動作し カードでも基本的に同じであると思わ リソースの設定 ていれば、「 Windows NT 診断プログ れるので参考にしてほしい。 デバイスに与えられたリソースの値が ラム」でリソースの利用状況を把握で OS 側の要求するリソースの値と異なる コントロールバネルの「マルチメディ きる。 NT の場合、コントロールバネ ア」を開き、「デバイス」タブ (Windows 場合、どちらかを変更する必要がある。 ルにある「システム」ではリソース情 95 では「詳細設定」タブ ) をクリックす 複数の OS が共存しているような環境で 報を見ることができないので注意して ると ( 図 12 ) 、マルチメディアに関連す は、デバイス側のリソースに変更を加 ほしい。リソースタブをクリックし、 るデバイスの一覧が表示される。 えてしまうと、使っているすべての OS 右下にあるデバイスポタンをクリック で要求するリソース値を修正しなけれ でオーディオデバイスのグループにあ すると、現在利用中のデバイス一覧が ばならなくなる。あるいは、さまざまな るデバイスのプロバティを開くと、そ 表示される ( 図 1 1 ) 。調べたいデバイ のデバイスの現在の状態が表示された 要因によって、デバイス側の設定が変 スをダブルクリックすれば、 IRQ や I/O ダイアログが現れる。 こで「設定」ポ 更できない場合があるかもしれない。 ポートの値を見ることができる。 タンをクリックすると、このカードが 一概にどちらがよいとは言えないが、 使用しているリソースがすべて表示さ Windows が正常に動作しているのであ サウンドカードの情報 れる ( 図 13 ) 。なお、 Sound Blaster 16 れば、デノヾイス側の設定は極力避けた サウンドカードは特殊なデバイスで、 PnP を使っている場合は、 PCI バスに い。設定可能な値の組み合わせには限 りがあり、うかつにデバイスの設定を変 x 図 8 更するとデバイス同士で同じリソース Windows 98 の「ネットワーク のプロバティ」。これは一 nt 引の EtherExpress100B + の場合 だ。実はこのカード、仕様が一 般に公開されていないので、 BSD ではまだ 100Base-TX を 有効活用できていない ネットワーり はツトワーり俿錠ー描川アりセス膚に 現在のわトワコンポーネント⑩ Microsoft ネットワーりりライアント い引 8255x-based PCI Ethernet 叩 ( 10 / 1 側 ) TOP/IP 轣 Mlcrosoft ネットワーク共有サビス 優先懶こログノするネットワーク Microsoft ネットワーりイアント 方イ ) 比カンの共有 コンビュータのプ O/ 行ィ ーリソスの表示トルースの予約一 ~ 込み導求碩 0 ) ⑧い - ' 第イしりトメ刊アクセスの ) 0 システムタイマ 蝨 01 NEO 2-98 圓シリーズキーポードまたはスタンダードキーポード ) 望 02 スタンダードディスプレイアダブタ 21 シリーズ ) ー 03 MELCO LGY-ß 04 信ポートサポート 1152K s ℃ 0M1 ) 第 2 道信ポートサポート 1152K s ℃ 0 ) PC - 21 TGIJ 68X. Oyb 938X. prov 旧師 (Tndent) POI ステング用ーホルダ 説明 図 10 デバイスマネージャで「コン ビュータ」のプロバティを参照 すれば、旧 Q やレ 0 ボート別にリ ソースの利用状況を確認できる Windows NT の「ネットワーク のプロバティ」の「アダブタ」 タブ。これは 3COM の 3C90X シリーズと呼ばれるカードの場 合だ。このカードは Windows は もちろん BSD でも実績があり、 100Base-TX に対応している NT 諂断フ、ログラム - TOPOfi1 再回ロ ネットワーク ファイルヘルフ嶇 ) . ー。ハ→。ⅵーシステムけイスフ材いツ川心いモスツたスド境 1 ネットー 新しツを含ツ朝に Cot 叩日 s 8 HAL 別 42 舅 Emx Floppy sbl 6s Vga.Save ロサーと。ス 1 カ辧。アカンドに ネットグア効 肖孵 ( 良加、ライー 加住 ) 更新叫 項目の説明 300m Fast 日 h L XL 10 / 18 物 TX E 研 t 0 ) 叩 5 日 - T 刈 [ 1 ] 300 川 Fast EtherLink XL NIC 朝 0 叩 5 日一 T sVga 図 1 1 Windows NT 診断プログラムの 「リソース」タブで、旧 Q 別やレ 0 ボート別、あるいはデバイス別に リソースの使用状況を確認できる こ」回」こ旦」一 0 に 72 BSD magazine 1999 No. 1

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BSD の過去・現、桑 PAO BSD 遊牧民の住みか FreeBSD におけるノート PC 特有の 機構に対する機能拡張のためのバッ である。ノート PC 特有の拡張と言え ば、すなわち「 PC カード対応」と FreeBSD をノート PC で利用しよう 「 APM 対応」である。 PAO の歩んできた道 とする際に必ず出てくるキーワードが ノート PC の長所と言えば、その可 搬性であろう。ノート PC に FreeBSD ある。 PAO である。本章では PAO と を入れることで自分のお気に入りの環 PAO の原型は「 pccard-test 」と呼 はなにか、その歴史や位置づけなどを 解説しようと思う。 境を持ち運び、いつでもどこでもメー ばれるもので、 PC カードと APM に対 ルの読み書きをしたり、プログラムを するドライバとして世に出現した。 「 pccard-test 」として存在する以前に 書いたり、ハック三味の生活をエン は、これらのドライバは個別に存在し ジョイすることができる。 : - ) しかし、もし FreeBSD を入れたノー ていた。 PC カード用のドライバはオー ト PC で、 PC カードが使えなかったり、 ストラリアの AndrewMcRae 氏によっ サスペンド / レジュームができなけれ て、また、 APM BIOS 用のドライバは ば、ノート PC の魅力は半減してしまう 細川達己氏によって、それぞれ開発 / PAO とはなにか。 PAO-FAQ による メンテナンスが行われていた。ときは だろう。ィーサネットカードやモデム 1995 年。当時、 FreeBSD はまだ 2.0 が カードが使用できなければ、そもそも べータとして存在する頃であった。 [ 1 OO] PAO ってとういう意味 ? FreeBSD を使用している意味がない注 1 し、作業場所を変えるごとに起動と 1995 年暮れ、 Andrew McRae 氏に PAO は遊牧の民のためにたっていま す ( 笑 ) 。 シャットダウンを繰り返していては電 よる PC カードドライバのメンテナンス 池もあっというまになくなってしまう。 が緒事情により続けられなくなったた PAO を入れていない FreeBSD ( 以 となっている。そう、遊牧民のための め、メンテナンスが細川氏によって引 下 plain FreeBSD と記す ) でも、ノー き継がれ、これらのドライバの統合が ものなのだ。遊牧民は PAO で飯を食 行われた。 1996 年 1 月 12 日に 2.1.0- べ、夜は眠り、日々の生活を営んでい ト PC で使用できないわけではないが、 ノート PC 大国日本 : - ) 注 2 のユーザーに RELEASE に対するカーネルとユー る。 PAO は遊牧民のためにはなくてな ザーランドへのパッチ、「 pccard-test 」 は満足がいかず、上記のような魅力を らないものなのだ。 : - ) 満喫できるように改良する試みが行わ とりあえずジョークはおいておこう。 がリリースされた。 そして、改良が進み 1996 年 6 月 16 れはじめた。この試みの集大成が PAO PAO とは、 日、はじめて「 PAO 」という名が冠せ である。 られたパッケージがリリースされ、ほ どなく PAO を含んだインストールフ はしめに PAO の歴史 pÄO となにか、 と、 注 1 筆者はネットワークに繋がらなければ FreeBSD を使用している意味がないと思う人間です : - ) 注 2 日本人のノート PC に対する要求と外国人の要求とはだいぶ違うらしく、それが日本製ノート PC の質の高さにつながっていると、筆者は信じている ^ ー ^ ; BSD magazine 23 1999 NO. 1

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インストールの 図 12 マルチメディア関連 のデバイスは、コン トロールバネルの 「マルチメディア」 を使っても、リソー ス情報を確認できる れ顰イ冫ル しⅳ 00 田白は 3 朝 16 、 d 自 a 0 ) づロ . 子ィ フ脅ルの編集表示 ヘルフ嶇 ) . コントロハ。ネル 当 グ サト サーごス サウンド 、オ , ディわ、にいオヨ わ音楽 00 テ第イス マルチメテアデ心イス ( マルチメテアドライノゞ 日をオーテ・材デハイス ス マルチメディア 国間 D けイスと器 ( 由ミキサテイス : 国ン入力テイス 日付と時刻 , つ国・メテールデイス 田ヒデオ圧 ( DEC : 由オラ圧ØDEC にデオキャフデハイス シ、イスティテシゞイス : 由その他のマルチメテアデハイス 4 リソースの設定 : リた 物レ 0 ホ。ートアドレス 0 0 - 2F 物 レ 0 ホ。ートアトルス - 31 物 レ 0 一トアドしス 0 8 - 0 日 設定の登録名ー基本構成 cmo r 勲設定 0 以 5 れ」日 er 16 00n れ g 1 アルホ廴ト テーアテッゞイス システム Creat Sa 沼 B 16 PIug ⅵ PIay デハイス 為しチメデ行のづロバティ ラいに一 らにゞⅳを 30 日、「 1 Plug arud P りす マ ア 競合するテイス : 簽合なし 図 13 マルチメディアのプロバティでは、管理ツールでは表示されな かった情報も確認できる を取り合うといった、いわゆるリソース 使って行う ( 図 14 ) 。それらの多くは チップ類を直接目で確認するのがセオ の競合が起こることがあるからだ。 MS-DOS ( または Windows 95 の DOS リーだろう。 AT 互換機の自作を経験 モード ) で実行する必要がある。イン したことがある者なら、こういった作 シリアルポートやパラレルポートな ど一部のデバイスは、マザーポードの 業は日常茶飯事であると言える。しか ストールしたい OS のハードウェア情報 BIOS 設定画面でリソースの変更を行 が記述されたドキュメントをよく読ん し実は手つ取り早くハードウェア構成 う。詳細についてはマザーポードに付 だ上で、必要なリソースの値を設定す を確認する方法がある。 属のマニュアルに記述されているので、 る。実際の設定手順はカードのマニュ BSD の起動ディスクを作成してフ それらを参考に変更を加えることにな アルなどに書かれているので、それら ロッピーディスクドライプに挿入し、マ るが、手順を誤るとシステムが起動で シンを起動してみよう。 5 分もたたない を参考にして行う。 きなくなる場合もあり得るので、十分 うちに、認識されたデバイスの情報が ー究極のハードウェア情報 理解した上で行うこと。 NEC PC-98 シ 画面に並ぶと思う。ここでは FreeBSD ・入手法 リーズの場合も同様に設定メニューが の起動ディスクを使用したとする。表 存在する。詳しくは付属のマニュアル OS の入っていないマシンに BSD を 示がすべてスクロールしてしまわないう を参照してほしい。 インストールしようとするときは、ど ちに、 Scro Ⅱ Lock キーを押してみよう。 拡張カードのリソースを変更するに うすればよいだろうか。この場合、マ 最後のデバイスが認識されたところで は、カードに付属のユーティリティを ースを空け、中のカードや スクロールが一時停止するので、ゆっ シンのケ くり画面を眺めることができる ( 矢印 七 GY ー 98 : プログラム「一 2. LCO ー 8. .Ja キーでスクロールする ) 。あとはインス トール用マニュアルを見ながら、認識 されたデバイス名をそれぞれチェックし ていく。ちなみにこの時点では、ハー 図 14 P C - 9 8 用 L A N カード ドディスクに書き込む動作はいっさい 「 LGY -98 」のユーティリ していないので、電源を落としてもい ティを使って、リソース の割り当て変更を行って いし、もう一度 Scro Ⅱ Lock キーを押し いる画面。カードによっ ては、カード上に用意さ て次に進んでもいい ( 画面 1 れたディップスイッチを 動かすことにより、リ しかし、この方法だと BSD でサポー ソースの値を変更するも トされていないデバイスに関する情報 のも存在する BSD magazine 73 ーキャンセル L 」三」 くホードの設定 > 設定変更する項目を選択してくたさい ホード番号 I / 0 ボートアドレス割り込みレベル コネクタ選択 ホード 1 変更できません 0 ロ D ロ h I NT ロ ー NT 1 ] NT 5 I NT ロ 選択 : ↑ , ↓・←” : TL 1999 No. 1

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特集 1 BSD の過去・現 い注 4 。そこで、どのようにファイルを によりフロッピーディスクもハード 作った PocketBSD インストーラであ 削り、どのファイルを残せば正常に動 ディスクもなく、プートが難しそう る。これによって、 PocketBSD のイン くのか、というような議論もあった。 だったせいもあるだろう。この段階で ストールが飛躍的に簡単になった。そ れ以前はプロック数を計算して disk また、それに伴ってミニバッケージ は、 UNIX フリークたちもまだ DOS 版 というものも生まれた。 FreeBSD の MobileGear には注目しておらず、よく label を書き込むといった、 UNIX に精 パッケージは便利であるが、そのまま 通していないと難しい作業が必要だっ できた DOS マシンだな、ぐらいにしか たのが、このインストーラでは会話的 だとマニュアルやオプションなどがイ 認識していなかったと思う。 にサイズを調整するだけで好みのパー ンストールされてしまい、 FIashATA なお、 DOS 版 MobileGear といって カードを圧迫する。それでそのような もいくっかの相違がある。最初のモデ ティションでインストールできてしま ものをはずしたミニバッケージという う。 FreeBSD を普通の PC に入れると ルである MK 1 が出たあと、 MK 11 、 ものを作って配布しようというのであ きなどより簡単である。 K12 、 MK22 、ドコモ版、 MK32 と 続いて出ている。このうち MK12 以降 る。 同時に、 PocketBSD 独自のアプリ のモデルが、内蔵 RAM4M バイト以上 ケーションを作る動きも活発になって であり、 PocketBSD の対象となるモデ きた。特に MGL を利用し、 GUI を備 ルである。 えたアプリケーション群が続々と生み 出されていった。古川氏の作られたタ スクがこの代表例である。 こうして、 PocketBSD の正式公開は このようなアプリケーション開発お 始まった。正式公開版といっても、安 よびノウハウ蓄積も、 PocketBSD プロ 定して動いていた最終″版を改名した だけである。また、カーネル自体につ ジェクトの貢献の一つである。 また 1 的 8 年 12 月には、 PAO リポジト いては 3 月版から変わっていない。イ そんな状況が続く中、たけむら氏に リへのソースの統合も行われている。つ ンストーラ自体のデバッグと、添付す よって PocketBSD が着々と作られてい まり PAO の CVS サーバーにアクセスす るファイルのパーミッションの調整な たのだった。それが NiftyServe の れば、最新のソースを得られるわけだ。 どが行われただけである。 FNECMC に正式に公開されたのは、 このカーネルの con ⅱ g 方法に付いては 1998 年 1 月である。 「特集 2 インストールのツ WPocketBSD たった 550g のマシンで BSD が動く、 2.2.8 」を参照してほしい。 というニュースは世界をかけめぐった ・・わけはない。当然ながら、 Mobile Gear は日本国内でしか発売されていな いからだ。しかし NiftyServe を飛び出 このころは主にアプリケーションの し、私のところまでたどり着いたのは 開発、改造、カスタマイズなどが話題 たしかである。 の中心になってくる。 そして、これからしばらくはメーリ 手前味噌ではあるが、 PocketBSD を使う際には、カーネル ングリスト内で開発が行われることに 『 PocketBSD インストールキット』 ( ア さえあればよいというわけにはいかな なる。サスペンド機能や複数のカード スキー出版局 ) が刊行されたことも書 対応、そして MGL (MobileGear い。 PocketBSD の二次記憶である いておきたい。これは本自体だけでは GraphicsLibrary) などが開発された。 FIashATA カードには、 FreeBSD のす べての配布物を収容することはできな なく、本に付属した NetFr 。 nt も画期 さらに画期的なのは、たけむら氏が 1998 年 7 月 : 正式版公開 1998 年 1 月 poc 旧 SD 公開 1998 年秋 ,. 熟成 1999 年 3 月・ PockeiBSD インストール キッ下刊行 注 4 正確には、 OS のすべてを収容することができるような大きな FIashATA カードもあった。が、それを持っているユーザーはほとんどいなかったため、小 さな FIashATA カードに対応させることが必須であった。 1999 No. 1 BSD magazine 61

9. BSD magazine No.1 BSDの過去・現在・未来 ; インストールのツボ

フロジェクト短信 XFree86 短信 はじめに XFree86 は FreeBSD/NetBSD 等だけでなく、さまざま な OS で使用可能な X サーバーです。主として、 lntel 系の CPU 上で動作する OS を対象としています。現時点 ( 1999 / 8 / 25 ) での最新版は 3.3.4 と 3.9.15 ですが、本書が発 売される頃には 3.3 系の Final Release の 3.3.5 や 4.0 系の先 行リリース第二弾の 3.9.16 等が公開されているでしよう。 3.3 系の XFree86 に関しては、かなり前から今回が最後 と言われ続けて来ましたが、 4.0 系の開発が遅れているこ とと、従来の 3.3 系では対応していないビデオカードが増 えているということもあって、これまでに新たなハード ウェアへの対応とバグフィックスという名目で何度も新し いバージョンがリリースされています。次の 3.3.5 が本当に 最後かどうかはわかりませんが、 4.0 系が正式にリリースさ れて、ある程度のビデオカードをサポートできるようにな るまでは新しいバージョンが出る可能性はあるでしよう。 しかしながら 3.3 系はすでにメンテナンスフェーズにあり、 今後も新たな機能の実装等は行われないものと思われま す。また 4.0 系のドライバの整備が行われていくと、 3.3 系 のリリースはいずれ停止するはずです。 次に 4.0 系の最初のスナップショットである 3.9.15 に関し て簡単に紹介しておきましよう。 XFree86 4.0 では、ドラ イバの構造が大幅に変わっています。もっともこの影響を 受けるのは主に開発者で、一般のユーザーにとっては XF86Co 浦 g の書式が変わる程度の変更にしか見えないか もしれません注 1 。 一般のユーザーからみた場合、もっとも大きな変化とし て、 Multihead display への対応が挙げられるでしよう。 これは Windows 98 でのマルチディスプレイ機能のような もので、複数のビデオカードを挿して複数のモニタに出力 させることができるというものです。現時点では 3.9.15 に 含まれているすべてのドライバが対応しているわけではあ りませんが、徐々に利用できるビデオカードは増えていく ことでしよう。また、しばらく前から日本を中心に利用さ れている X - TT に関しても、すでに 3.9.15 に統合されてい ます。これによって特別なパッチを当てなくても、 TrueType フォントを使用した漢字の表示等が可能となり ました注 2 。 また 3.9.15 では PC -98 でも同じサーバーを利用し、実行 時に判断して一部の動作を変更するという構造になってい ます。 現状の 3.9.15 の最大の弱点は、サポートしているビデオ カードが 3.3 系より大幅に減ったということでしよう。特 にちょっと古いビデオチップに関しては、悲惨な状態と なっています。現在でも cirrus や ViRGE 以前の S3 等の ユーザーはそれなりにいると思うのですが、対応状況はか なり悪化しています。 PC -98 での対応状況はさらに悪く、問題なく正常に動作 しているのは後期の V alu e S t ar に搭載されている Mystique 位なものです。 現在対応していないものに関しても技術的に不可能とい うわけではなく、 ( 世界的な ) 人手不足によってドライバ の 4.0 化が行われていないのが主な理由です。 最後に、現在日本人によって行われているいくつかの XFree86 関連の活動を紹介しておきましよう。日本人に よって、グループとして行われている活動には、次の 3 つ が挙げられます。 大石勲 / 。劭なん ohishi@hf.rim.or.jp X98 X-TT XJman XFree86 の PC -98 アーキテクチャへの対応を 行う。 TrueType フォントを XFree86 上から利用 する。 2 バイト文字圏で特に有効。 X 11/XFree86 のドキュメントやオンライン マニュアルを日本語化する。 xjman に関しては、別途「 xjman プロジェクト」に書か れているので、そちらを参照してください。 X98/X-TT の 活動成果に関しては、すでに XFree86 の開発中のソース ツリーに含まれており、 XFree86 のリリース時に同時にリ リースされています注 3 。 注 1 残念ながら、利用しているピデオカードがサポート対象から外れるという形で影響を受ける人がたくさん現れるかもしれません。 注 2 X - TT を利用するためには、実行時に拡張モジュールを load する必要があります。このためには、 XF86Config の Module セクションに「 load "xtt" 」 と記載します。 注 3 xjman に関しても XFree86 に組み込まれていますが、すでにリリースされているものをベースに日本語化したものです。そのため、最新の状態に対 応しているわけではありません。 78 BSD magazine 1999 No. 1

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ぎ D m 0 物 フリーソフトウェア組織の構造と資金 Copyright (C) 1999 Pedro F. Giffuni from Daemon News August 1999 テストに用いられたカードゲームについては詳しく解説 その昔、組織が生き残れるかどうか、組織の所有者や しないが、複雑度合いの違う 2 つの作業を個別に両方の 顧客に対して大きな収益を生み出すかどうかは、組織のサ チームに行ってもらったと述べるだけで十分だろう。 イズで決まった。こういった意味のサイズは、ユーザーと 実験の最初の部分では、カード中の全部の記号が確認で 開発者の人数の大きさである。大勢の顧客を抱える場合、 きるようにし、また名前をつけておいた。独裁的構造のメ 研究開発を行って、大勢の開発チームを維持するのに必 ンバーのほうが最初に終了したが、自分たちを勝利者とは 要なリソースを持っていたのは、大企業だけだった。しか 感じられず、失敗したように感じ、次はもっとうまくやる し、これは階級経済と IBM のような超巨大企業が市場を べきだと感じていた。チームのメンバーの 94 % が、星型の 完全に制御していた時代のことだ。 頂点をグループのリーダーとして認識していたのだ。しばら 通信分野の新たな発展や、グローバルマーケットの登場、 くして民主的構造も終了したが、楽しんで解き、勝利者の 浮上しつつあるアジアの経済力とともに、組織的な利点と ように感じ、次回はもっとうまくやれるとも述べた。リー してのサイズに関する考え方も甦った。この改められた考 ダーシップが参加者の間に均一に流れているようだった。 え方では、いともたやすくサイズが獲得できるが、チーム 実験の 2 番目の部分では、カード中の記号をもっと複雑 の生き残りが常に問題となるフリーソフトウェア運動の重 にして、いくっかの記号には識別用の名前すら付けなかっ 要な一部でもある。 た。つまり、「ノイズ」レベルを追加してテストを行った。 サイズか構造か ? どの企業も、顧客が要求しているものを解明しようとし て、顧客のサポートだけでなく、品質とサービスも改善し 続けることで成長する。しかし、組織が大きくなるにした がって、より多くのノイズ ( 厄介事 ) を克服しなければな らす、外部クライアントからの合図に応えるのがもっと遅 くなってしまう。 1950 年に MIT の Alex Bavelas 注 1 が、グループ作業に参 加した技術レベルの違う人同士の戦略と認識力の進化に 興味を持った。参加者を 2 つのグループに選択して分け、 両方のグループが同じカードゲームを解くように実験を設 この図が示すように 2 つの構造でテストが行われた。円 は参加者を表し、リンクは伝達経路を表している。最初 の構造は「民主的」構造と呼ばれ、すべての参加者が環 状に組織化されており、全員が類似の地位を持っことに重 きを置いている。 2 番目の構造は星型になっており、メン バーの一人が伝達を行うため「独裁的」と呼ばれ、この 1 人が他の人に影響を及ばす。 注 1 Heinz von Foerster, principles of Self-organization ⅲ a Sociadministrative Context , Cuadernos de Economia, v. XVI, Ⅱ . 26 , Bogota, 1997 , pages 131-162. 図 755 1999 No 、 1 BSD magazine