フロジェクト短信 BSD/OS の近況 Usenix をしました。そのなかから、いくっかのトピックを拾い出 BOF では、 BSDI 社の paul Borman がプレゼンテーション 況で楽しめるものでした。 ったのですが、 Linux 派の盛り上がりもあって、非常に盛 加していました。今年は私も何年かぶりで参加できて良か 長丁場の BOF でした。日本からも発表を含めて何人か参 BOF 」が開催されました。各 BSD の BOFI 時間ずっという、 6 月下旬にあった Usenix Confererence で、「 BSD super してみます。 バージョン 4.2 のべータテストが始まっている ・ BSD / OS について て提供されてゆく それぞれが、 Free 、 c 。 mmercial それぞれの立場で継続し ・ BSD/OS と FreeBSD の関係 walnut creek と TeIenet system を買収した ・ BS は出資を受け、拡大しつつある リリースは、 SPARC 版と共に、 2000 年秋 ・ 4.2 新機能 VLAN IPsec/IPv6 は、 kame のスタックに IPFW の機能強化 デバイスドライバの強化 FAT32 (OpenBSD) 、 vfork()/sfork() 、 LAP は RedHat 6.2 べースに Java 2 SDK ( 1.2 ) 、 JRE 、 JDK gcc 2.95.2 LPRng の導入 ・ 5.0 (SMP) kernel 内ロックが更に細かくなる。 - 複数の CPU が kernel に入れる iProf ーそれぞれのハードウェア割り込みとソフト割り込み、 netisr が、独自のスレッドを持つ - spl が無くなる - 多くのサプシステムが移行されている ・将来 BSD API (ABI) の共通化 B S D 共通の device driver interface 鈴木茂哉 / s ん g の観 s 浦 shigeya@foretune. CO. jp other chips -IA64 - 調査中 - Alpha- ニーズがあれば開発 - StrongARM - 開発予定 - powerpc - 作業進行中 - SPARC - sbus はできた、 PCI べースはまだ ′、ツチ BSDI はメインスポンサーです。 玉でしよう。 Kirk McKusick による、 BSD lnternals Tuto ⅱ al が一つの目 す。詳しくは http://www.bsdcom.com をご覧ください。 10 月 20 日の期間、カリフォルニア、モントレーで開かれま BSD conference and Expo) となり、今年の 10 月 14 日から 去年開かれた FreeBSDCon が、 BSDCon (2nd Annual BSDcon ついては、知りません・・・・・・ ) 。 ては、国内では予定が無いそうです ( デーモン君グッズに す。もちろん、デーモン君グッズも : - ) ハードウェアについ TeInetSystems によるハードウェアもカタログに乗っていま FreeBSD 、 BSD/OS に加え、先だって BSDI が買収した BSDI が、カラーのカタログを作って配り始めています。 カタログ へお問い合わせください。 が配布されるようになりました。入手には、サポート窓口 6 月中旬から、 BSD/OS 4.1 用の Java 2 ( 1.2 ) の JRE 、 JDK Java 2 Standard Edition れ 2 個人的には、 5.0 に非常に期待しています。 さい。 きます。パッチの内容については、以下の URL をご覧くだ パッチが新たに公開されています。紙面の関係で詳細は省 2000 / 8 / 22 の時点で、 M410 ー 019 ~ M410-029 の、 10 個の http : //www. foretune. co. jp/BSDI/4.1-support/4. l-patch. html 2000 No. 5 BSD magazine 2 イ 5
B S D B S D N W S B O F BSD なひととき 6 月 7 日 ~ 9 日にかけて、幕張メッセで NetWorld + lnterop 2000 T 。 ky 。が開催された。今年は。 IP の展示が目立った ほか、 IPv6 体験スペースなどが設けられ、 3 日間でのべ約 13 万人が来場した。 これに合わせて、 6 月 8 日 18 : 30 ~ 20 : 00 に幕張メッセ国 際会議場で FreeBSD 、 NetBSD 、 OpenBSD など BSD 系 UN Ⅸのユーザグループ合同で、 BSD BOF 「 BSD なひとと き」が開催された。会場には、立ち見を含めて 200 人以上 が集まり、 Jordan K. Hubbard 氏や warner Losh 氏を始めと する 6 人の発表とパネルディスカッションに耳を傾けた。 1 - F 「 eeBSD の現状と今後 Jordan 氏は、 FreeBSD の現状と今後の予定について発表 した。まず、去年までは BSDi はライバルだったが、今年 は BSDi の人間として来ており、 1 年間の状況の変化に驚い ているとあいさっしてから、 3.5 、 4.1 、 5.0 といったバージ ョンのリリース予定などに触れた。 BSDi と walnut creek CDROM との合併に伴う BSD/OS と FreeBSD のマージにつ いては、 5.0- ReIease でも 1 つにはならないこと、具体的な ことはまだあまり決まっていないこと、まずは SMP (symmetric Multi processor : 対称型マルチプロセッサ ) か らマージしていくことなどを語った。 2. FreeBSD の PC カードサポートの現状と今後 Warner Losh 氏は、 FreeBSD の PC カードについて発表し た。 PC カードについても、 BSDi と Walnut creek CDROM との合併に伴い、 BSD/OS の Wildboar とのマージも考慮し ていくが、現時点ではまだ検討段階ということだった。 3. od - d 「ⅳ e 「の現状と今後 od-driver tester's ml のたかのゆ ~ じ氏が、 FreeBSD 上で MO 、 PD 、 DVD-RAM 等を利用すための。 d (optical disk) driver の現状と今後について発表。現在のバージョンの機 能と制限、対応機器や、 4.0 / 5.0- ReIease への対応予定な どを語った。 4. Da 「 win プロジェクト Nexus (NeXT User society ) の佐藤徹氏が、 Darwin プ ロジェクトについて発表した。 NEXTSTEP 社が Apple に買 収され、その技術が Mac OS x (server) に利用されたた め、今では多くの NEXTSEP ユーザーが Macintosh と " 格闘 ' しているという。 本誌でも連載しているように、 Darwin とは Mac OS X の コアになる部分をオープンソースとして公開したもの。現 在は、 Darwin プロジェクトで開発されたものは、ほばその まま MacOSX に反映されているという。 5. BUG DEBUG ( 茨城県南地区 BSD Users' Group) のふたっき やすひと氏と K * BUG ( 関西 * BSD ユーザ会 ) の竹岡尚三 氏がそれぞれのユーザーグループの主旨や主な活動内容な どについて紹介した。 また、 DEBUG と K * BUG が発起会になって発足した BUGs ( BSD ユーザズグルーブ連合 ) についても紹介した注リ 6. バネルディスカッション KAME プロジェクトの萩原純一郎氏が司会を務め、本 誌でもおなじみの許先明氏などが参加したパネルディスカ ッションで、「ばくの IPv6 生活」と題して IPv6 について話 す予定だったが、時間が足りなくなってしまったため、参 加者のネットワーク環境の発表程度にとどまり、ディスカ ッションにならなかったのは残念だ。 会場には 200 人以上の人が集まった 注 1 78 イ これらのユーザーグループについては本号の特集を参照してほしい。 BSD magazine 2000 No. 5
でも、 NetBSD の Alpha ポーティングを取り とがわかるでしよう。あとは、不要な道を排 目 D / OS 、を eeBSD 込むことが行われました。うして 除して、次に進めばし、し、のです。しかし、企 NetBSD を CD-ROM で購入したり、 FreeBSD 業環境では、 18 の道すべてを試す必要はあ を Apha プロセッサで走らせることが可能に BSDi には創設者の 1 人として関わっていま りません。何かをシステムに取り入れたら、 なったわけです。この 2 つの勢力カゞ瀲対しオ した。私は設立資金の一部を負担し、 BSDi それを勝手に変えることはできないからで ことは一度もなく、最近では話し合 0 、の ; の創設以来、役員を務めています。 す。それを使っている顧客がいるのに、それ を取り上げるようなまねをすれば、顧客は怒 も増えて、以前よりも協力して物事にあた 、私は BSDi の事業支援に多くの時間を るようになっています。 費やしています。 BSDi は、昨年はかなり積 り狂うでしよう。ですから、ゆっくりとした 極的な活動を展開し、 WaInut Creek ペースで、本当に価値を高めるものだけを組 CSÄの焉 CDROM の買収をはじめ、いくつかの合併を み込んでいけばし、いのです。長期的な発展に 推進しました。そして、この数週間は注 3 、 つながる戦略を持って参入し、不要なもの 裁判後のリリースがバークレーから発表さ を捨てていくわけです。 TeIenet System SoIutions の買収を進め、 れた後、これで私たちのバークレーでの役目 BSD 技術をすべて揃えた企業になろうとし BSD/OS には、 FreeBSD にせひとも必要な は終わったと判断しました。私たちは目標を ているところです。 Telenet System Solutions 技術があります。そして、自分たちのしてい 達成していましたし、大学の通常の研究プ ることを本当に理解し、本当の意味でシス は、 BSD/OS や FreeBSD 、 Linux をインスト ロジェクトにかける期間をはるかにオーバー ールした PC サーバーのカスタム構築を手が テムを設計することができる、商業的な能力 していました。通常の研究プロジェクトは 3 の非常に高いプログラマがいます。その一方 けています。これで、 BSDi は、コンサルテ 年から 5 年で終了しますが、私たちは BSD の イングやサポート、ハードウェア、ソフトウ で、 Fr BSD にはいろいろなテパイスドライ 開発に実に 14 年をつぎ込んでいたのです。 ェア、カスタムソフトウェア、べンダー専用 バが揃っています。これら 2 つの技術か融合 このため、大学側からもそれなりの圧力があ の BSD/OS 、 0 n Source FreeBSD を提供 し、特に開発者どうしが話し合うことには、 りました。「学外にも Un ⅸの開発者は大勢い できるようになります。 大きなメリットがあると考えています。コー るし、もはやここでそれを研究する必要はな また、 FreeBSD と BSD/OS との間での技術 ドを確認し、すべてのレイアウトを作成し、 い。そのリソースをほかのプロジェクトに振 の移動にも取り組んでいます。 FreeBSD は 構造を近づけ、メンテナンスしやすくし、変 り向けるべきだ」というわけです。そこで、 開発者を豊富に抱えており、快適なペース 更しやすくするといったことを進めていくつ バークレーの 4 人組が運営していた CSRG で前進しています。問題は、あまりにも速い もりです。ただし、少なくとも近い将来にコ (Computer Systems Research Group) をた ために、木に衝突したらバーンとはじけてし ードベースが統一されるとは思っていませ まうことです ( 笑 ) 。こうした急速な開発は、 たむことになりました。 Keith Bostic と Mike ん。 KareIs は大学を去って、 BSDI (BerkeIey 最先端という意味では価値があります。し どの企業にも、その企業なりのニッチと、 Software Design,lnc. ) に加わりました。私 かし、必ずしも企業が求めているものではな その企業の製品を欲しがる顧客がいます。 は自分の事務所を構え、ほかの開発者とい いのです。企業にとっては、障害物を避け BSD/OS を欲しがる顧客には、埋め込みアプ ろいろなプロジェクトに取り組んでいます。 ながら木の間を縫って行くような、慎重なペ リケーションの開発企業が多いのです。実際 ースで進んでいくのか理想的です。開発しな に、ファイアウォー丿ゆような製品を構築し、 がら 18 の場所を目指せば、結局はそのうち それを顧客に販売するまでには 2 年くらいか の 2 つが正しい道で、残りはそうではないこ かるため、べースとなっているオペレーティ 注 3 このインタピューは、 2 Ⅸ )( ) 年 6 月 6 日に行われた。 7 イ BSD magazine 2000 NO. 5
一周年記念特別インタビュー Jordan K. Hubbard M. Warner Losh NetWorld+Interop 2000 で行われた BOF 「 BSD なひととき」をはじめとして、さまざまな場所で の講演および開発者とのミーティングを行うために FreeBSD プロジェクトのコアチームのメンバーであ る Jordan K. Hubbard 氏とセキュリティオフィサーである M. Warner Losh 氏が来日した。忙しい スケジュールの合間を縫って、アスキーを訪れた両氏にインタビューを行った。 編集部 : 今回の来日の目的をお聞かせく うであれば新しいものを作ることになると 資源についても豊富になっているので、 ださい。 思います。ただし、それはできれは避けた 伝活動にも力を入れていますし、過去 1 か Jordan 最も大きな理由は、 NetWorld + いですね。 月くらいの間にも 4 ~ 5 人の新しい開発者 lnterop 2000 の BSD BOF に招待されたと まず最初に、 CD - ROM の販売とか、 T を雇いました。さらに、今年中に 30 人か いうことです。また、過去において、日本 シャツのような商品の販売、そういうこと 40 人の開発者を雇えるし、雇いたいと思 の開発者とのコミュニケーションがうまく を日本でやってくれるティストリビュータ っています。 取れず、同じ Free BS D の開発を 2 つの ーを作ろうと思っています。また、テクニ また Walnut Creek CDROM に加えて、 別々のグループで行っているような状態に カルサポートについては、やはりちゃんと TeIenet System Solutions,Inc. という会社 なったことがあります。そういうことをな した人たちを雇わなければならないので、 とも合併したところです。 こはハードウ るべく避けたいので、少なくとも 1 年に 1 もう少し時間がかかると思いますただ ェアの会社です。ソフトウェアのことは今 回は日本に来たいと思っています。 日本の FreeBSD のコミュニティというの までどおりにやるわけですが、合併後の一 もうーっの大きな理由として、今私は は非常にしつかりしたものですから、その 番大きな違いというのは、よりハードウェ BSDi のメンバーとしても働いているわけ コミュニティのなかからいい人材を集めて アにフォーカスをあてた活動をするように ですけれども、 BS D i の日本支社、 BS Di. くれは可能だと思っています。 なるだろうということです。これはたとえ co. jp を作りたいと思っています。日本人 編集部 : BSDi と WaInut Creek CDROM ばサーバー系のもの、ラックマウント型の の FreeBSD の開発者を実際に雇い、日本 との合併についてお聞きしたいのですが。 サーバー機であるとか、小型のサーバーで 国内の企業と FreeBSD の配付形態、ディ Jordan : まだ合併して 2 か月ちょっとし あるとか、そういうハードウェアについて ストリビューンヨンについて実際にやりと かたっていませんから注 1 、それほど大き も積極的に展開していくことになると思い りできるような状況を作りたいのです。 な変化はまだおきていません。一般的に ます。 のあと同じ目的で、韓国にも行きます。 2 つの会社を合併したからといって、いき 編集部 : BSD/OS と FreeBSD のソースコ FreeBSD 、 BSDi のアジアにおける存在を なり 2 つの会社が 1 つに合わさるわけでは ードをマージしていくことになると思いま 大きくしていこうと考えているわけです。 なく、しばらくの間は独立した組織として すが、実際にはどのように作業を進めてい 編集部 : BSDi の日本支社を作るというお ビジネスを続けていって、徐々に統合して くのでしようか。 話ですが、どこか日本業と提携するとい いくというプロセスになると思いますが、 Jordan : まだ実際の作業をはじめてから うようなことを考えていらっしゃいますか。 われわれもそういう形でやっています。た 2 週間くらいしかたっていないので、今は Jordan : できれは既存の会社と組んでや だ、 Walnut Creek CDROM についていえ BSD / OS のソースコードを眺めている状態 りたいと思っていますが、それが無理なよ ば、昔に比べて資金の面でも、その他の です注 2 。ただ、確実にやろうと思ってい 注 1 このインタピューは、 2 刈年 6 月 9 日に行われた。 注 2 現在、 FreeBSD の committer に対して BSD/OS のソースコードが公開されている。 7 石 BSD magazine 2000 No. 5
いたのが、日本から非常におもしろい、い い技術が出てくるのに、だれも日本で何が 起こっているのかということを把握してい ないし、できていないということです。これ は非常に大きな問題だと感じたわけです。 日本には、 Windows C E に関するもの とか、ほかにもおもしろいプロジェクトが いろいろありますから、日本の状況を知る ということはとても重要なことです。そう いうなかで、みんなに英語をしゃべれとい うよりは、自分が日本語をやるというのも ーっの選択肢として重要だなあと思った わけです。 日本語のメーリングリストに参加して、 ぶん進んでいます。おそらく数週間のうち るのは、 B S D/O S の S M P サポートを 以前よりは状況を理解していると思いま F re e B S D に持っていくことです。 すが、日本語の勉強を始めたばかりだし、 には、 PC カードを認識させるようなこと BSD/OS の SMP は Solaris の SMP と非常に ができるようになるはずです。実際に利用 やはりわからないことも多いです。 よく似た形になっていて、マルチスレッド できる NEWCARD のカーネルが近い将来 編集部 : 「翻訳魂」注 3 を使っているとい にも対応しています。さらに BSD / OS には、 出てくることになるでしよう。もうーっは、 うことですが、使い勝手はいかがですか ? Warner : まずツールとしては非常にいい Sparc に移植されたものがあるので、それ BSD/OS が持っている W ⅱ dbo 「 e と呼ばれ らも見ていきたいと思っています。また、 る PC カードのシステムがあるのですが、 と思います。ですけれども、日本人が聞 部分的に Powe 「 PC への移植も行われてい これは非常にきれいな構造を持っている いておかしくない日本語にしようと思う るので、それらも持ってこれればと思って し、実装もきれいです。長い目でみるとこ と、ちょっと問題があるようです。ただし、 います。さらに、 N FS のロックに関する機 れを使うのがいいのかなという気もするの もしも翻訳魂を使っていなかったら、おそ 構などももってこれると思います。そのほ ですが、現状ではまだどれを使うとか使わ らく半分あるいは十分の一しか日本語を かの機能については、これからじっくり見 ないとか、そういう決断をする段階ではあ 理解できないだろうと思います。 てみないとなんともいえないですね。 Jordan : 日本の開発者のコミュニティと りません。 編集部 : BSD/OS から FreeBSD に持って 編集部 : Wame 「さんは日本語のメーリン 日本以外の国の開発者との結びつきをも きたソースコードのライセンスはどのよう グリストにも参加されていますね。日本語 っと強くすることが必要だと思います。去 になるのでしようか。 のメールを読んで、日本語で返事を出し 年からはじまった BSDCon 注 4 というのか、 てくれるアメリカ人というのはたいへん珍 今年も 1 0 月にあります。 BSDCon には、 Jordan . BSD / OS のソースコードそのも のは BSD / OS のライセンスポリシーに従い しいのですが、わざわざ日本語を学んでま 世界中からいろいろな人が集まるので、ぜ ますが、 BSD/OS から FreeBSD に持って で参加しようと思われたのはなぜなのでし ひ日本の開発者にも来てほしいと思って いって統合されたコードに関しては ようか。 います。開発をしていて、 BSDCon に行 F 「 eeBSD で利用しているライセンスに従 きたいけど、経済的な事情などでいけない Warner : さきほど Jo 「 dan がいっていた、 うことになっています。 日本のなかで開発が進んでいて、別々の 場合は、 BSDi がそれをサポートするとい 編集部 : それはすばらしいですね。ところ グループのようになってしまっていたとい うこともできますので、なるべく多くの日 う話がありましたが、そういうグループの で、 PC カード周りの開発状況は、今どの 本人に来てもらいたいです。日本人を ーっとして newconfig グループというのが ようになっているのでしようか。 BSDi の開発者として雇うこととも合わせ Warner : 開発自体はたいへん順調に進 ありました。 newconfig というのは非常に て、よりよい結びつきを構築できると思っ んでいます。 NetBSD のコードを持ってき おもしろいものだったのですが、そのとき ています。 編集部 : FreeBSD の次期バージョンが目 FreeBSD が進もうとしていた newbus とは違 て、 FreeBS D のバスアーキテクチャであ る newbus に対応させるという作業がずい うものでした。そして、そのときに気がつ 指しているゴールはどのようなものでしょ 注 3 オムロンソフトウェア株式会社発売 (http.〃www.omronsoft.co.jp) 注 4 http ・ //www.bsdcon.com/ 78 BSD magazine 2000 No. 5
@ み肉屋た PC カードサポートをどうするか ? Jordan : 今夜は集まっていただいてありが とうございます。皆さんに会えてとてもうれ しい。今年は FreeBSD にとってとてもいい年 になるでしよう。楽しみにしていてください。 岩崎 : 今回の趣旨は、 FreeBSD の PC カード サポートの現状と今後についてです。過去に いろいろなプロジェクトがありましたけれど も、みんなで一緒に頑張っていきたいと思 て、今日はいろいろな人に声をかけて集まっ てもらいました。 Jordan : カードサポートのすべての問題 は彼 (wamer) の責任です ) ろうと。そのために、 6 月 15 日から BSD / OS の SMP は非常によくできているので、これをや 初にやるのは SMP 注 3 のマージです。 BSD/OS の り取りをしていくことになるでしよう。ます最 BSD / os に持っていってマージする、というや FreeB SD で使われているテクノロジーを クノロジーを FreeBSD に持ってくる、逆に 具体的にどうするかというと、 BSD/OS のテ いくことになります。 然いるのです。ですから、徐々にマージして の方向性を保ってほしいと思っている人が当 待があります。 FreeBSD には FreeBSD の独自 ります。一方、 FreeBSD に対しても同様の期 めに、 BSD/OS は BSD/OS として残す必要があ り、 BSD / oS を必要としています。彼らのた ーがいて、 3 年間のサポート契約を結んでお りません。 BSD / OS にはすでに多くのカスタマ その段階ではまだ 1 つの OS になるわけではあ では、多くの技術が互いにマージされますが、 Jordan : ちょっと違います。 FreeBSD 5.0 聞いていますが FreeBSD の技術的なマージも行われる予定と て、 FreeBSD 5.0 で BSD/OS と今までの CDROM 社注 1 と BSDi 注 2 との合併の話があっ 岩崎 . FreeBSD といえば、 Walnut creek principal Architect によるセミナーを行います。 このセミナーには App にも参加します。 BSD/OS から FreeBSD にマージするものとし ては、カード関係のサポートと NFS 上のフ ァイルのロックに関連した部分もあります。 逆に FreeBSD から BSD/OS に持っていくも のには、デバイスドライバのコードがありま す。 FreeBSD はいろいろなドライバをサポート しているからです。たとえば SCSI の CAM のコ ードがあります。また、 ports も BSD/OS に持 っていきます。 このようなことを繰り返しながら、徐々に 2 つの OS をマージしていくという形をとります。 ですから、 FreeBSD 5.0 の段階では、まだ 2 っ の OS カ在することになります。 岩崎・ BSD/OS と言えば、カードサポート として w ⅱ dbo 注 4 というのがあって、カード サービスとソケットサービスが分離されてい て、 FreeBSD のアーキテクチャよりもきれいに なっているという話ですが、それに対して山 本さんが自分でスクラッチから書いたという コードがあるんですけれども、これどうしまし Wamer : FreeBSD 用ですか ? 岩崎 : そうです。 Warner: BSD/OS のカードサポートのコ ードは非常にきれいですが、今は BSD/OS の コードを分析している段階で、どちらのコー ドを使うかという決定はしていません。たと えば、 BSD/OS と FreeBSD では、動的に PC カ ードを利用するために異な ? たモデルを採用 していますし、他にもいろいろと違いがあり ます注 5 。 そういうわけで、われわれのコードがよくで きているのであれ ( SD / os のコードを使う必 要はありません。よりよいものを作れればい いので、いくつかある選択肢の 1 つに決めなけ ればならないという状況にいるわけではないの です。 中川 : w Ⅷ er さんが中心になって開発してい る NEWCARD 注 6 と、現在の FreeBSD に入っ ている PC カードのコード注 7 と、 W ⅱ dbo と、 もう 1 つ山本さんカ鯛発しているコード注 8 があ りますけど、これらはすべてアーキテクチャが かなり違うと言っていいと思うんですよ。そ れを 1 本にまとめるとか、どれかを選択すると いうのはけっこう大変な作業になると思うの で、もし方針を決めるのであれば、早い段階 で決める必要があるんじゃないか、そうしな いとまた無駄な作業カ生するんじゃないか と思うんですが、そのへんはどう考えられま すか ? Jordan : 2 つのポイントがあります。 1 つ目 は、できるだけいろいろな実装を見て、コー ドを持ってこなくても、たとえばデザインのコ ンセプトをそこから拾ってくる。そうすること によって、最善のものを作り出す方法です。 これカ鯉想的なやり方です。 一方もう 1 つの方法は、なるべく BSD/OS とコードをシェアするのカになるように進め るやり方です。そうすることによって、 BSDI が今までやってきたことを再利用しやすくな るという側面があります。 で、結局実質的にできることは、 2 つの中 間的な方法になるのではないかと思います。 でも、たとえ ( SD / OS の技術的な方向性が、 どう考えてもいいほうに進んでいないと思え るような状況なら、それを使う必要はなくて、 われわれカ硬ってきているもの、開発してき ているものを採用すればいいわけです。でも、 もし同等のものであったとすれば、 BSD/OS の ものをマージしていくという選択肢を取るこ とも十分考えられます。 Warner : BSD/OS は newcon 行 g 注 9 に基づいて います。 FreeBSD も newconfig を使っていれば、 コードをシェアするのは比較的楽だったと思 うのですが、実際にはそういう状況ではない ので難しいです。今やっている NEWCARD に 注 1 注 2 注 3 注 4 注 5 注 6 注 7 注 8 FreeBSD の CD-ROM を販売し、 FreeBSD pr 可 ect のスポンサーもしている ( していた ) 会社。 BSD/OS を開発・販売している会社。 BSD/OS 上で 16-bitPCCard をサポートするために開発されたもの。 のコードを指している。 symmetric Multiprocessor ( 対称型マルチプロセッサ ) 、複数の CPU に対応したコンピュータのアーキテクチャの 1 つ。 こでは、 SMP への対応を実現する os 中 FreeBSD では、 pc カードが刺さるとドライバの instance (=ethernet カードならネットワークインターフェイス ) が増える ( 抜けると減る ) ように設計されている が、 BSD/OS では、抜き差ししてもネットワークインターフェイスの本数等は変化しない ( ドライバは kernelc 。 n 行 gurati 。 n のときに十分準備しておく ) ように設 計されている。これはデザイン的な差異であってどちらがよい悪いというものではない。 NetBSD の pc カード /CardBus のコードを、 newconfig project で FreeBSD に移植したものを、バスアーキテクチャを newbus に変更したもの。まだ不完全な状態。 PAO のべースになっているコード。現在は PAO の拡張機能を 5- cu nt や 4- stable に取り込む作業が進んでいる。しかし、このフレームワークでは CardBus のサポー トは困難を伴い、そのため現在は NEWCARD などの開発が行われている。 URL:http://www.bremen.or.j p/shigeru/FreeB S D/CardB us/ 772 BSD magazine 2000 No. 5
関しても、最初は大がかりな変更をせすにい ろいろな機能拡張をやりたかったのですが、 私の技術力ではできませんでした。 J 。 rdan の言ったことと同じですが、いろい ろなコードを使っていいものを作っていくとい う方針でいったほうがいいと思います。多く の人の協力カ要です。 私自身は、 NEWCARD にすごく愛着を持 っていますが、 w ⅱ dbo を先に知っていれば よかったと思います。 w ⅱ db 。のほうが理解 しやすいし、楽にコードを移植できそうなの Jordan : 今まで話したのは、これから 3 年 くらいの動きだと考えています。その先がど うなるかというと、オープンソースという動き が BSD のコミュニティの中でどんどん大きく なっていって、 BSD / os のほうがどんどん小さ くなっていくだろうと思います。それまでの段 階では、納得できる範囲で Fre eB s D と BSD/OS のコードをマージする必要性はあると 思いますが、それ以降は無理にマージする必 要はないような気がしています。市場の状況 なども FreeBSD のほうに動くのではないかと思 っています。 古田 : 今、 BSD / OS を使っているユーザーは、 カードサービスやソケットサービスの恩恵を受 けているわけで、 FreeBSD とマージしたからと いって、そういった恩恵を受けられなくなる というのは、たぶん耐えがたいでしよう。だ から、どういうルートでマージしていくの力 ーザーにとって一番メリットが大きいかを考 える必要があると思います。 今の NEWCARD や PAO にカードサービスと かソケットサービスの機能を付け加えるのは 非常に難しいですが、 w ⅱ db 。や山本さんの コードに、たとえば hewbus 注 l() の機能を付 ( 勤Ⅱ えるのは比較的簡単なんじゃないでしようか。 ですから、ばくはそういうところからスタート したほうがいいと思います。 Jordan : われわれは BSD / OS のソースコー ド全体を 3 、 4 週間前に手に入れたという状況 です。今はいろいろな人が見て、どの部分が 使えるか、どの部分がいいか悪いかを判断し ている最中なので、今の段階で何をどう使う かを決めるのは時期尚早という気がします。 Warnar : 山本さんのコードは最近見まし た。山本さんに質問なのですが、このインプ リメントはどの程度完全なものなのでしよう か。また、 Wildboar をご存じでしたら、 Wlldbo と比較してどうなのかという点をせ ひ教えてください。 Jordan : こういう仕事をする意志のある人 は、 committer 注Ⅱになってほしい。そうするこ とによって、 BSD / os のソースコードを見る権 利も得られます。別にそれを使うことが必要 なわけではなくて、使いたければ使えばいい し、いらなければ捨てればいい。便利で使え る部分があれは取ってきてどんどんマージす ればいい。そういう状況なので、こういう作 業をしている人は、もらさ $committer にした いと思います。 Warner : カードのサポートをする人たち が c 。 mm 恤 er になるなら、私がスポンサーにな るので、どんどん名乗りをあげてください。 山本 : W11dboar に関しては、存在は知ってい ますが、コード自体は見ていません。私のコ ードは、規格書だけを見て書いてます。 pc card standard と、 FreeBSD の各種ドライバを 見て、 newbus ならこう書くであろうというこ とを考えながら書いています。 Warner : 規格書を見ただけ ? ( 笑 ) 岩崎 . この中で c 。 mmitter の人って、細川さ んとばくと 2 人だけかな ? 細川さんは、 BSD / OS のソースコード見ました ? 細川 : ちょっと見ました。 岩崎 : どんな感じです ? 細川 : まだよく見てないので、あまり批評で きません。雰囲気だけしか見てない。 中川 : 今の FreeBSD のコードに一番欠けてい るものは、 CardBus 注にサポートだと思うんで すよ。で、 w ⅱ dbo は今どうなんですかとい うのが、ちょっと聞きたいんです。で、 CardBus サポートを優先するんであれば、 NEWCARD が今一番近いところにあるんじゃ ないかと考えています。 Warner : WIIdboar の CardBus サポートに関 しては、もっとよく見てみないとなんどをい第 ないのですが、これまで見た限りすまををま第 スコードからは c 。。、サポートをしそ気ま 4 いう状況を読みとれませんでしだ爺議第 もっと見てみないとなんともいえません NEWCARD に関しては、 PC ガ、ドを。。、 すまでには 1 、 2 日でできるんじいが というレベルですが、 c 。。 s を動かうナ タイムでやりたいという人がいたら : BS Jo 00 = もしカード関係 ? 代事をを廴 BSDi で働こうい疇舅 かなあ、という印象を持っています。驟な さんのコードのほうがずいぶん近いんじゃない 3 を c 。 dB 。、のサポートをするには、おそらく山本・を かと思います。そうい 0 た意味も考え、 = ~ 。 ると何週間もの作業カ要になをじゃよい第を 雇うことができるのでいぜひ名乗 ください。 warner : それやりたい ( 。 Jordan : 前にそ ? 言った、 だって言ったじゃないカ、 Warner : そのときはいーや 言。たのに、セキいディを第。く われたので、それじゃいやだ 4 Jordan : じゃあ、第う Jordan : もっともらという人が欲 、ここにいる人窄りたい人 : い ので ぜひ。 中川 : 岩崎さ ~ ん。 0 Jordan : 日本人開発者新で働くと朝。、 いう条件で雇いたい思ってい 中川 : 岩崎さんの工フール / 主 いうメールが来て、「エイプリルフー があって、いろんな人から「本当です第 チャットのページに書き込んだらす 岩崎 : あれはね、 4 月 1 日に FreeBSD 本分 ) 。 Jordan : あ冗談だったの ! ( 笑 ) した ( 笑 ) 。 クは、「 BSDi に転職しましたいうもの 注 9 4.4BSD で導入された新しいコンフィギュレーションフレームワーク。マシン非依存、パス非依存の構造体およびサポートルーチンを持ちい統たデノ 注 10 注Ⅱ 注 12 注 13 ライバインターフェイスを提供する。「 The Design and lmplementation of the 4.4BSD Operating system 」 section 14.4 等を参照されたし newconfig とは別に、 FreeBSD プロジェクトで独自に開発されたフレームワーク。 FreeBSD4.0 以降、多くのデバイスドライバが newbus 用に書き換えら 実際には、 Wildboar に CardBus サポートはない。 32bit BUS 版の PC Card インターフェイス。 FreeBSD の開発者。 cvs を利用してソースコードに c 。 mm 庇する権利を持っていることからこう呼ばれる。 D magazine 773
一周年記念特別インタビュー り界の長老、血 h K. McKusick 大いに語る ! るのは彼らで、後からやってきた者がその土 ングシステムは 2 年前のものということにな しかし、 PC はコンピューティングのコスト 地を占拠するでしよう。願わくば、後から来 ってしまいます。その上、企業は製品を 2 、 を 10 % 削減したのです。 50 万ドルだったコ 3 年は売るつもりですから、製品の寿命が来 るほうになりたいですね ( 笑 ) 。 ストが、 5 万ドル、 2 万ドル、 1 万ドルとみる るまで、 5 年間もの間システムをサポートし BSD の成長と凵 nux の成長からわかるよう みるうちに値を下げていきました。そして、 続けることになるのです。しかも、システム に、凵 nux は 2 、 3 年先を行っています。ただ 知ってのとおり、 PC のほうが優れていて、 を長持ちさせるために、システムのバグを修 し、 Linux にも、分裂の兆しがあります。 メインフレームは重要ではなくなりました。 凵 n の開発者たちは、凵 nux のバージョンは 正する必要もあります。ゆっくりとしたスケ コンピューティングで一番コストがか ジュールで開発が進められている BSD / OS で 1 つなのに、 BSD は複数のバージョンに分か かるのはソフトウェアです。オープンソース は、この点カゞ考慮されているわけです。こう れていると主張しています。しかし、だとす ソフトウェアは、ソフトウェアのコストを 1 れば、 SuSE Linux や Red Hat Linux や Debian した作業に関しては、 BSD/OS は FræBSD を 割削減します。人々は、このことにもっと早 大きく凌いでいます。 Linux はいったい何なのでしよう。また、 く気付くべきでした。そして、収益率はきわ その一方で、 ISP (lnternet Service BSD はじっくりと時間をかけて成熟し、非 めて低いのです。金を儲けることにかけては、 provider) は最新のシステムを欲しがります。 常に負荷の高いサーバーアプリケーションに メインフレームのほうが PC よりも楽でした も対応していますが、凵 nux システムはまだ ね。オープンソースの世界には数多くの企業 クラッカーはシステムのセキュリティホール を見つけだしますから、 ISP は DNS や BIND 、 その域に達していません。大勢のユーザーが が乗り出していますが、マージンが少ないか Netscape など、システムトラブルの原因と Linux を使いはじめますが、彼らはこう言う ら苦戦するでしよう。しかし、商売のやり方 なっているものの最新バージョンを必要とす を見つけ、成功する企業も出てくると思い んです。 「 BSD について聞いた話なんだが、 unux から るのです。 FreeBSD は多くの場合、 BSD/OS ます。 BSDi がその 1 つになることを願ってい よりも迅速に対応できています。 FreeBSD BSD に切り替えるほうが、 Windows を Linux ますよ ( 笑 ) 。 に切り替えるよりよっぱど簡単らしい。 BSD の開発者はしょっちゅう夜中まで動いて、夜 べンダー独自のコードは、メインフレーム 中の 2 時にソリューションを完成させ、 BSDi は凵 nux カーネルをエミュレートできるから、 と同じように消えることはないでしよう。毎 に届けています。 BSDi のエンジニアが翌朝 凵 nux のバイナリを実行することができる。」 年寉定申告を支援する和加 TÉのように、 きてみると、問題は解決されているというわ BiII Gates の手から Windows ユーザーを奪い 専門的なアプリケーションはいまだに数多く けです ( 笑 ) 。 取ることで、凵 nux は BSD に大きく貢献して 存在します。あれをオープンソースにしよう くれているようです ( 笑 ) 。 とする開発者なんていません ( 笑 ) 。あれは 冒 n と SD 買うしかないんです。ただし、 Web サーバー オー ネ ? 重要性 でも、メインサーバーでも、メールサーバー 凵 nux は紛れもなく、オープンソース分野 でも、オペレーティングシステムのインフラ で大きなシェアを獲得しており、その理由に ストラクチャはすべてオープンソースにする それから、凵 nux が私たちの敵ではないこ ついてはいろいろな議論が飛び交っていま とも言っておきたいと思います。私たちはみ ことが可能です。 す。 BSD には AT & T に訴えられていた 2 年半 な、このオープンソース環境にいるのです。 ーー以下次号ーーー の年月がありましたが、これが凵 nux に市場 もっとも重要なのは、彼らがオープンソース を獲得する大きなチャンスを与えてしまった を表明していることです。旧 M のような企業 ことは間違いないでしよう。また、私を含め、 が弘たちを認識し、 ache のようなオープ BSD の開発者にエリート主義の傾向があっ ンソースに取り組み始めたことは、喜ばしい 限りでしよう。オープンソースコミュニティ たことも、理由に数えられると思います。 凵 n には包容力があり、誰でも歓迎します。 を支援することのメリットを認識し、しかも ところが、一部の BSD 開発者は、「能力がな それらを抱え込まなくなっているのです。 いのなら、どうぞ凵 nux へ」という態度を取 うしたパラダイムシフトによって、多くのソ フトウェアがオープンソースの道を選ぶでし る始末ですから ( 笑 ) 。 よう。 1960 年代のアメリカのコンピューテ こうしたことが重なって、 BSD 市場に大 きな勢力を形成できるように商用の BSD イングとは、空調設備の整った部屋に配置 とオープンソースの D を融合しようという された、巨大な旧 M コンピュータのことでし 動きが出てきたわけです。凵 nux は最初に土 た。やがて PC が登場しましたが、取るに足 地を発見した開拓者ですが、トラに食われ らない製品と決め付けられてしまいました。 1 (QUIPU LLC 訳 ) DRUG FREE ZONE Cal.H&S Sec. コ 1353.7 75 BSD magazine 2000 No. 5
$ sudO make install = > [mktree : Creating Apache installation tree] . /src/helpers/mkdir. sh /usr/local/apache/bin mkdir /usr/local/apache mkdir /usr/local/apache/bin . /src/helpers/mkdir. sh /usr/local/apache/bin http ://www.apache.org/ . /src/helpers/install. sh —c /usr/local/apache/conf/magic [config] —m 644 . /conf/magic You now have successfully built and installed the Apache 1 . 3 HTTP server. TO verify that Apache actually works correctly you now should first check the (initially created or preserved) configuration files /usr/local/apache/conf/httpd. conf and then you should be able tO immediately fire up /usr/local/apache/bin/apachectl start Apache the first time by running : Thanks for using Apache . マリスト 1 BSD / OS 用のレイアウト The Apache Group 画面 4 make install の実行 # BSD/OS layout く Layout BSDI> prefix: exec_prefix: bindir: sbindir: libexecdir : mandir : sysconfdir : datadir : iconsdir : htdocsdir : cgidir: includedir : localstatedir: runtimedir : logfiledir : proxycachedir : く /Layout> /var /www /usr/contrib $exec—prefix/bin $exec-prefix/bin $exec—prefix/libexec/apache $exec—prefix/man $prefix/conf $prefix $datadir/icons $datadir/htdocs $datadir/cgi—bin $exec—prefix/include/apache /var $localstatedir/run $localstatedir/log/httpd $localstatedir/proxy 寺集 皀 00 で M ッを作るプ インストールディレクトリのカスタマイズ 最もよく利用されるオプションは一 pre ⅱ x ではないだろうか ? これはイン ストールディレクトリを設定するため のもので、 Apache では /usr/local/apache がデフォルトになっている。これを変 更したい場合は $ . /conf igure --prefix=/any/path/ to/apache とすればよいのだが、 Apache ではレイ アウトファイルというものを用いてさ らに柔軟な設定が可能になっている。 デフォルトのレイアウトファイルは configure コマンドと同じディレクトリ にある config. layout というファイルだ が、そこにはいくつかのレイアウトパ ターンが記述されているので見ていた だきたい。たとえば、このファイルの 最後の部分には BSD / OS 用のレイアウ トがリスト 1 のように定義されており、 con ⅱ gure 時にこのレイアウトを用いた いときには $ . /configure ——with—1ayout=BSDI のようにすればいいようになっている。 また、便利なことに --show-layout とい うオプションもあり、このオプション を付けるとどういうレイアウトでイン ストールされるのかを表示してくれる ので独自のレイアウトを考えたり、あ らかじめ確認したいときなどには重宝 する。上の BSDI レイアウトの場合を見 てみると、画面 5 のように出力される ので確認してみていただきたい。 さて、 config. layout には他のものを真 似て独自のレイアウトを定義すること もできるし、独自のレイアウトを別の 2000 No. 5 BSD magazine ファイルにした場合には、 ファイルで定義することもできる。別
あったり、 GDK/GTK/Qt などです。これらはそれぞれ利点 と欠点を持っているわけですが、やはり統一したやり方で、 利用できる枠組が必要であるとの観点から進められている citrus pr 可 ect に関する報告がありました。 現在は、とりあえず NetBSD にも xpg4dI を取り込むこと から始めて、最終的には citrus locale を作り込んでしまおう という方向で進められているとのことです。 /etc/rc. d ( 神戸氏 ) *BSD は起動時に /etc/rc* を読み込んで daem 。 n や初期設定 を行うわけですが、 NetBSD では、最近 /etc/rc. d 以下にファ イルを作成することで起動順序などを指定しながら rc を分 割するという手法で初期設定などを行うようになりました。 その枠組や実行に関する説明がされました。 PEACE ( 沖氏 ) NetBSD 上で Win32 アプリケーションを動かしてしまお うというプロジェクトに関する報告です。 実装は、 kernel 、ダイナミックリンカ、 DLL から成り立 っています。また、 kernel 部分に関しては current にマージ 特徴は されています。 ・プロセッサのエミュレートは行わないこと ・ Win16 や DOS のプログラムは動作しないこと ・直接 EXEfiIe を実行できること ・実はエミュレータではなく、新たに実装された Win32 OS ともいえること ( 笑 ) ・開発していると Windows に詳しくなってしまうこと らないこと ・ほとんどの EXE 創 e は c 。 re を吐くくせに、画面が青くな ・ちっとも Win32 に見えない 問題は、 です。 ており、 Windows 2000 の CMD. EXE が実行できるとのこと とのことで、すでに、コマンドラインのツールは動き始め フロジェクト短信 とのことです。 USENIX 報告 ( 萩野氏 ) USENIX とは、 US 版 JUS のようなもの ( 実は JUS が日本 版 USEN Ⅸのようなものと言えるわけですが ) で、いわゆ る UN Ⅸ界の有名人がたくさん集まって会議を行うような 場所です。 さまざまな会議や、 BOF カ哘われている大きな会議です。 この中の、 NetBSD に関するいくつかのトピックが報告さ れました。 ・ wasabi systems に関して NetBSD のサポート、コンサルテーションの会社が設立 されました。社長は NetBSD のデベロッパーの一人であ る perry 氏です。新たな device driver が欲しいとか、開発 して欲しいとか、サポートして欲しいなどの要求に応え てもらえるそうです。 ・ NetBSD のプランチに関して 1.5 のプランチが切られた 1.4.3 は security ⅱ x 待ち状態である ・昨年までと比べて BSD が元気だったこと BSDI と walnut creek が合併すること BSD-BOF が 4 回も開催されたこと などなど、会場の雰囲気なども含めてレポートがありまし 私は国外にでたことはないのですが、今後は外国で開催 されるミーティングにも参加して、見聞きしてくることが 必要になってきているのだと感じました。 その他 もちろん、総会、 BOF の後は宴会ということで、その後 いわゆる打ち上げを行いました。やはり普段は電子メール 上でのコミュニケーションが中心になってしまうわけです が、そういう人たちが集まってワイワイいろいろ話す機会 は重要ですね。 BSD magazine 2000 No. 5 23 タ