おしどりマコ - みる会図書館


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1. DAYS JAPAN(デイズジャパン) 2017年1月号

実際 なの 第 55 回 文 おしどりマコ Text by OSHIDORI Mako 針金アート・写真 おしどりケン Wire art & Photo by OSHIDORI Ken 1 おしどり マコ・ケンの 原発事故の汚染に抗議した 友人たちを亡くして思ったこと 2015 年、 2 人の小さいお子さんを 人間の中で、最も被曝しているのは俺 と こ 残して、乳がんで亡くなりました。 ら農家だと思うよ。土中に放射性セシ と 思えば、たくさんの友人を亡くした ウムが入っていて、毎日土埃を吸って いつの間にか原発事故から 6 年経ち 6 年でもあります。自死や病死。連携 共んだから」と、農家の方々から伺って と ます。 6 年って、長いよね。私たちが ム して一緒に取材をしていた言者さん、 ウ シ こんなにしつこく原発取材を続けると原発事故の汚染に警鐘を鳴らし続けた 原発事故から 6 年後、汚染地域の避 セ 思わなかったけど、 逆に、経緯を追い 研究者、省庁の中で動いていた方々、 業難解除がどんどん始まります。おしど 農 ながら取材している人が少ないことに 原発事故の汚染に怒って動いていた方 りは、農家の放射線防護対策を求めて で 域 区 気付いた 6 年です。 々。職を失う覚悟や、自分の命の期限 いる、福島の農民運動全国連合会 ( 農 里 この原稿を書いている今、私は体調を感じなければ、原発事故の汚染に抗 民連 ) の政府交渉も取材しています。 を崩しているけれど、お気に入りのマ議できないものなのだと痛感しました。 射そこでも、「今後、避難解除が始まって、 スクをしています。可愛くて気持ち良それほど、難しい問題なのだと。 その地域で一番被曝する住民はやつば い素材で「 ZO 」という おしどりも、原発事故の取材をする ら亡くなった方々を私はたくさん知っ り農家なんだから、早く問題を解決す 文字が入っています。これは原発事故 にあたって、いろんな圧力が電気事業ている。自分の所有しているものの中べきだ ! 」 という声が上がっていまし で福島から愛知に避難した、なかちや連合会 ( 電事連 ) さまとか広告会社からで、一番価値があるものは命だと思い た。そこで、炻年Ⅱ月Ⅱ日、福島県が んという女性が手作りしたもの。「汚かかります。芸人として以前のような ます。だから生きているかぎり、有効避難指示区域の農家の方々を対象に開 染地域の方々は内部被曝をしないよう 仕事は 100 % できなくなったのは確活用するのさ ! 自分が快適かどうか催した「農作業における放射線対策と マスクをしながら生活をしてほしい、 、。けど、私たちはヘラへラしている より、自分の命を上手く使うほうが楽健康講座」を取材しに、福島県川俣町 しいしねー くいんだってさ ! そ まで行きましたー そのときに素敵なマスクだと着けやすから圧力かけに いかな ? 」という想いか込められてい れに、私はいつでも野垂れ死ぬ覚は 福島駅からバスに揺られること和分。 ます。このマスクの売り上げを、支援あります。だって、遅かれ早かれみん バスの中で線量計を見ていると、道路 金として福島の子どもの保養グル 1 プ な死ぬでしょ ? そして、もっと生き の横に山林があると、フッと線量が高 等に寄付していたなかちゃん。彼女は たかった、動きたかった、と思いなが くなるんだよね。遠路はるばる向かっ 農家は セシウムと共存しろ ? ふさけんじゃない , 避難解除された地域で、 一番被曝するのは誰 ? 以前から、「福島県内に住んでいる おしどりまこ・けん よしもとクリエイティブ・エー シェンシー所属の夫婦漫才 コンビ 0DAYS JAPAN 編集委員、「沖縄・球美の 里」理事。福島原発事故 以降、政府や東電の記者 会見に出席、また現地取 材も積極的におこなってい る。その模様は、以下で公 開中。 ⑥ Tsukasa YAJI MA http://oshidori-makoken.com/ http://www.magazine9.jp/oshidori/ http://blogs.yahOO.co.jp/oshidori ken blog http://ch.nicovideo.jp/oshidori 7 4 おしどりポータルサイト おしどりマコ・ケンの「脱ってみる ? 」マガシン 9 おしどりケンのワイヤーグラフ誌 ニコニコ動画「おしとりチャンネル」

2. DAYS JAPAN(デイズジャパン) 2017年1月号

DAYS フォローアップ た同ファームを環境省へ通報したことで実現しまし 原発輸出に反対する」と訴える意見広告を出しまし た。劣悪な環境で飼育され、毛皮になるために殺さ た。現地駐在の特派員の方が「この意見広告を見て れる動物が、世界的にいなくなっていくことを祈り 驚きました」と言っておられました。政府の方針を 批判する意見は絶対に掲載されないため、反原発の ます。 なお、ミンクの毛皮工場についてのストーリー 記事は、ベトナムで初めてだったそうです。掲載紙 DAYSJAPAN2015 年 4 月号「ファッションの向 の勇気もすばらしかったですが、私たちの意見広告 こう側」でご覧いただけます。 が最初の一石を投じたと思うと、誇らしく思います。 おしどりマコ・ケンさん、 ジャーナリズムの賞を受賞 ! よしもと所属の夫婦漫才コンビであり、ジャーナ リストとして DAYS JAPAN に連載、編集委員も 務める、おしどりマコ・ケンさんがこの度、原発問 題での情報発信を評価され、第 22 回平和・協同ジ ャーナリスト基金賞奨励賞を受賞されました。同賞 は、反核・平和、協同・連帯、人権擁護等を推進す 大塚ミンクファームで飼育されていたミンク。 2013 年。 るための報道に寄与したジャーナリストらに贈られ ( NPO 法人アニマルライッセンター提供 ) る賞です。今回は、候補作品 69 点の中から選ばれ たとのこと。おめでとうございます ! ! 訂正とお詫び DAYS JAPAN 2016 年 12 月号の記事に卩違い クロマグロ保護へ「売らない」生協 こに訂正し、お詫び申し上ガます。 がありました。 P38 「おしどりマコケンの実際どうなの ! ? 」 クロマグロは絶滅危惧種に指定され、保護が求め 文 2 段目うしろから 2 行目と 4 行目 誤 ) センチメートル→正 ) 平方センチ トル O W F O L L U P 第製ル D AY S は 今日も営業中 「小笠原人」のこぼれ話 入物と載争の讐史 . 物仁 . を }' ・ , ) 混しり合う 「小笠原んのルーツ ス・、ノを -4 イ - ツ 最高級クロマグ 0 どこから来るのか - 、 - や外、こ 一番左が、イーデス・ワシントンさん。 先月号の「混じり合う『小笠原人』のルーツ」では、 「欧米系」と呼ばれる島の人たちの歴史を中心に DAYS JAPAN は世界の人々の 紹介しました。誌面には、太平洋戦争中、日本政府 声なき声を伝える雑誌です。 から強制的に名前を日本風の「大平京子」に変更さ このコーナーでは、そんな DAYS JAPAN に わる せられた 93 歳のイーデス・ワシントンさんが登場 人々、応援してくださる人々の声を聞い しました。そこでは紹介しきれませんでしたが、イー みなさまに紹介していきます ! ! デスさんが現在も通う教会の牧師さん、アイザック・ られているものの、太平洋では抜本的な漁獲規制か ゴンザレスさんも戦争中、なんと「小笠原アイサク」 とられず、日本での消費のあり方も問われている現 NPO 法人ふくしま 30 年 ンエ に改名させられたとのこと。 状を先月号で紹介しました。 クト・理事の清水義広さ ( 左 ) 蝴・町と理事長の阿部浩美さ 読者の皆様からは、「日本にいながら、小笠原人 その記事に協力いただいた国際環境 NGO グリー ンヒ。ース・ジャパンが 16 年秋、魚介類の持続可能 のルーツや戦時中の話について、全然知らなかっ フ回紹月する一、福 た ! 」と驚きの声が多く届けられました。美しい海 な調達方法について国内大手小売業 1 5 社にアン 島県福島市の「 NP 法人 に住む個性あふれる小笠原人の歴史、多くの方に ケート。回答した 12 社のうち、クロマグロを取り ふくしま 30 年プロヾェク 扱わないとしているのは、関東近辺の生協でつくる 知っていただけると良いなと思います。 ト」さんです。東北自動車道の福島飯坂 I.C. カら車 「コープネット事業連合」だけだったそうです。 で 5 分、国道 13 号線沿いの複合施設「チャ、ネル また、どのぐらい持続可能な方法で魚介類を調達 スクエア」内に事務所があり、 DAYS JAPA 最新 ベトナムへの原発輸出に意見広告 しているか点数化したところ、いち早く調達方針を 号と数年分のバックナンバーを置してくださ てい 今月号で、ベトナム政府が原発建設計画を中止し、 確立し対応策を充実させてきたイオンが最高点。た ます。 日本製の原発の輸出も白紙撤回になったことを報告 だ絶滅危惧種の取り扱いは他社と横並びだったそう 同団体は 3.11 以降、食品や空間線量の測 し、 しました。 DAYS JAPAN では、 2013 年 8 月 6 日 です。クロマグロを守るため消費者の声を身近な 市民へ情報提供しています。最近では、避 除に 付の「ベトナム・ニューズ」紙に、「日本政府による スーパーに届けましよう。 なった地域やこれから解除となる地域を中心 空 ー ViétNamNews. 間線量や土壌汚染の測定をしたり、保養の支 等も おこなっています。 DAYS 被災児童支援募 が放 日本の毛皮農場が F(Btering Chineæ ties 射能測定器やホールボディカウンターを寄贈しま ゼロに ! ・ rem 面 た運営協力費も支援してきました。 DAYS JAPAN では、ファッ 「交流会も企画し、避難せずに留まった人、 か ション業界の裏側で、動物たち ら戻ってきた人等が、原発事故後不安に思 し、 が商品として扱われ毛皮にされ ることや放射能について、気兼ねなく話せる場をつ Viet Nam and New Zea ていることに警鐘を鳴らしてき 曲に日 wironn 旧 g»ls くっています」と理事長の阿部浩美さん。福島県が ました。この度、日本国内で唯 おこなったアンケートでは、「放射線の影響子ど VL'Nh•der:Workf F 旧ー伝 end ip ん肥 renhan ( 一存続していた新潟県の大塚ミ nu 設山油リに もの健康が不安」と答えた母親が 94 % とい結果 町、、で平 ンクファームが閉鎖となり、つ が出ました。メディアで不安の声が伝えられると いに国内の毛皮農場がゼロにな が少ない中、こういう場所こそ、地元の人にて ったとのこと ! これは、 NPO 必要とされているのではないでしようか。 法人アニマルライッセンターか お近くにお住まいの方、遠方から福島を訪現地 2012 年から数度に渡り、アメリ の情報を知りたいという方、ぜひ訪れてみてく カミンクを無許可で飼育してい 営業 クニ子の奮闘日記 (I)VERI 、 I.SE.ME 、 T THE JAPANESE PEOPLE ARE OPPOSED TO JAPAWS EXPORT OF NUCLEAR TECHNOLOGY DUE TO THE IMMENSE DANGERS VO [ VED. PAYS ・ d.mw ・物誂 0 地 ーー YO 町声取 い A 、、ハい A 、

3. DAYS JAPAN(デイズジャパン) 2017年1月号

フォトジャーナリスト DAYS JAPAN 発行人′ 広河隆一 从々の尊厳が奪われている場所、そこを沃間の戦場空呼ぶ」 2017 / 1 Jan Vol.14 NO. 1 1 月号 Follow Me DAYS JAPAN 公式 facebook www.facebook.com/daysjapan.net DAYSJAPAN 公式 twitter @DAYS_JAPAN 広河隆一公式 twitt “ @RyuichiHirokawa J A P A N C 0 N T E N T S 4 ですよ ~ 写真 / トミー・アンゲルセン 6 TOPICS 戦下の中東 シリア・政府軍が市民狙う。 国連「アレッホは巨大な墓場になる」 写真 / 時事通信フォト、ゲッティ・イメージズ、ロイター 1 0 リビアの都市スルト SIS から奪還も 戦聞で市民の犠牲者多数 写真 / アレッシオ・ロメンツィ 12 大国含む周辺国が軍事介入 サウジなど連合軍がイエメン空爆 命絶たれる市民たち 写真 / AP / アフロ 44 クエアトレド文選択 - ③ ) ネパール発 冬のおうち時間にぬくもりをプラス。動物カトラリーと小鳥のキャンドル 舌 / 有限会社ネ / ヾリ・バザーロ 45 映画・テレビ x ドキュメンタリ③ それそれの「出発点」で観たい、生活を少したけよくするための一あ 文 / 橋本佳子 ( プロデューサー ) 46 世界のカルチャー 朝鮮半島に渡った 「子犬人間」街なかへ 文 / ピーター・ウイルソン / キャプタ・イメージス 48 バックナンバーと DAYS JAPAN 直販店のこ案内 49 定期購読のご案内 絶滅危惧種のサイ 角取引のための巨大農場 写真・文 / シャン・フランソワ・ラグロ イ = メンの処 56 [ 営みの地球 ] 朝 日本の在来馬 写真・文 / シャルロットデュマ 、“スへイン 62 編集後記 動物サンクチュアリ Published by DAYS JAPANlnc. 写真・文 / ルーベン・ルシア 302 Takeuchi Bldg. , 1 -37-19 Matsubara, Setagaya, Tokyo 156-0043 JAPAN Tel: + 81 ( 0 ) 3-3322-0233 ( S es ) + 81 ( 0 ) 3-3322-4133 (Editorial) + 81 ( 0 ) 3-3322-4150 (Planning Section) イラン Web site: http://www.daysjapan.net E-mail: info@daysjapan.net 消えゆく最後の遊牧民 Chairman & Publisher: Ryuichi H 旧 OKAWA Editor-in-Chief: Haru MARUI 写真・文 / カタリーナ・マーティン・チコ DAYS JAPAN 2016 年 12 月 20 日発売 VOL14 No. 1 ( 通巻 155 号 ) 1 月号 ベトナムが原発建設中止の決断 発行所・株式会社ティズジャパン 〒 156-0043 東京都世田谷区松原 1 -37-19 武内ビル 302 発行人・広河隆一編集長・丸井春 日本の原発輸入を白紙に アートディレクター・川島進 編集・石田温香松本裕樹小島亜佳莉 、田夏花 ( 国際環境 NGO FoE Japan) 営業・根本美樹田村美奈三浦枝里子富岡美也子野口弘美 編集協力・野口みどり田村栄治柳雪子藤原まこと大田仁美大野真 写真 / 満田夏花、チャウ・ドウラン / ゲッテイイメージズ 協力・守屋祐生子土屋右ニ DTP 制作・月・姫株式会社 40 朝ラム . 「おしどりマコ・ケンの実際とうなの ! ? 」 デサイン・川島進デザイン室 お問い合わせ先・営業 03 ( 3322 ) 0233 編集 03 ( 3322 ) 4133 企画 03 ( 3322 ) 4150 FAX ( ) 0353 農家はセシウムと共存しろ ! ? ふさけんじゃない ! ホームページ https://www.daysjapan.net メールアドレス info@daysjapan.net 印刷・製本・凸版印刷株式会社 42 ( コラム「 OUTLOOK 製版責任者・佐々木緑男 技術協力・株式会社堀内カラー 「くれくれ民主主義」から * 無断転載・複製・複写 ( コビー ) を禁じます 脱却するための方法は ? 表紙 : 1961 年、日本を旅立つ直前に夫と撮影したポートレート を、自宅で手にする井出多喜子さん ( 89 歳 ) 。朝鮮民主主義人 民共和国元山 ( ウオンサン ) 市。 2016 年 8 月 9 日 43 (DAYS フォロアップ ) DAYS は今日も営業中 Ph0tO by Noriko HAYASHI 一三ロ 1 4 1 ーヤい 20 24 30 36 を 文 / 斎藤美奈子

4. DAYS JAPAN(デイズジャパン) 2017年1月号

野生のキツネを撮影しようと意気込む若い写真家。すぐ後 ろでおしりをクンクンされているとも知らず、「キツネ、どこに いるの ? 」。賢い動物として描かれることも多い、好奇心旺 盛でいたすら好きのキツネ。今回は確かに写真家より一 枚上手なようだ。ポードー郊外、ノルウェー。 2014 年 8 月 写真 / トミー・アンゲルセン 、、第、 DÄYSJAPAN2017/1

5. DAYS JAPAN(デイズジャパン) 2017年1月号

遊牧中、パフティャーリ族の人々 は毎晩別の場所でキャンプをし、 = - 動物たちを新鮮な收草地で放牧す る。少女マハサンも、春と秋は家 族と一緒に遊牧生活を続けてい る。フーゼスターン州、イラン。 2016 年 4 月 消えゆく最後の遊牧民 イラン イラン南部、全長 2000 キロを超えるサクロス山脈の麓ではミ長年、多様な少数罠族たちが邂牧生活を営んできた いま、国による定住化政策や若年層の意識の変化なとにより、その数は急激に減少している。 を遊牧を続ける者、諦める者がそれそれに葛藤都会に住み着いたものの馴染めない人々が心を病んでし。 数百年に渡りこの麓で営まてきた遊牧民たちの歴史は、ここで終わりを告けるのたろうが。 - 写真・文 / カタリナ・マーティン・チコ Photo & Text ト ) , Catalina Martin-CHICO 引 DAYSJAPAN 201 刀 1