なかったんです。しかし、裾野か広いというのは、最初から感じていたので、と りあえず、試しにやってみようかと。まあ、うちとしても、実験的に始めたよう なものです。 そこで、ドコモさんに出向き、システムづくりをうちにやらせて欲しい といったんです。そうしたら、「コンテンツをつくってくれたら、のつけてもいい ですけどねえ」という答えが返ってきた。うちはゲーム・コンテンツをつくる会社 ではないので、じつは、その時点ではやめようかっていう話になりかけたんです。 ゲームソフト会社をあたってみても、モ 1 ドにのせるゲームがどんなものな のかを理解している会社はなかった。モ 1 ド上のゲームということで、通信が モからんでいるから、普通のゲーム会社ではシステムをつくることはむずかしい。 章結局、やるんだったら、システムもゲームも、うちがつくるしかない。 第 だけど、逆の発想をすれば、そこにうちのビジネスチャンスがあるということ 引なんですね。それで、「システムづくりからやらせてください」と zee ドコモに
ャストインタイムで要求されるレベルより数段、高いものを要求されることにな るでしよ、つ 最初は、全部のクルマについてそんな高度なシステムを構築することはできな いですから、「アルテッツアーのような少量生産品に関して、インターネットを介 在させたシステムをつくっていくことになると思います。生産システムのすべて の工程に本格的にを組み入れるには、まだ時間がかかりますね。 グ 競争相手はソニーとセプン・イレプン 金融については、ガズーのファイナンス・モ 1 ドを介した自動車関連の保険で 章すとか、自動車ロ 1 ンへの取り組みを考えています。また、現在、ガズ 1 の商品 第やサービスの五八 % をカード決済していますが、二〇〇一年四月には、カ 1 ド事 業が立ち上がりますので、それを機に、カード事業に力を入れていきたいと思っ
り、遊びを通じて、コミュニケーションを図っていく。そ、ついう場を提供するの が通信ゲームの役割だと思うんです。 そもそも、人間が楽しいと思うものは、すべてゲームになっちゃう。だから、 無限の可能性があるわけです。だから、うちは通信ゲームのソフトをつくってい ますが、そのシステムだって、ゲームの種類だけ無限に存在するということなん ですね。ですから、ゲームのタイプごとに最適な通信ゲームのシステムをそろえ て、つねに提供していく。そのシステムをうちか最初に手がけていくようなかた ちになれよ、 ( ししなと ここのところ数年、日本は、アメリカに負け続けじゃないですかのべン チャー企業が出てきているといっても、世界的に通用するべンチャ 1 はないです よね。だけど、少なくともゲームに関しては、日本発です。日本が全部、プラッ トホームを持っているんですから。だったら、これは、日本が仕切らなくちゃい 亠丿よ、 0
てもダウンロ 1 ドはできません。実際にやってみればわかりますよ。この地域制 限は七段階くらいのいろいろなステップがあるのですが、これは企業秘密です こういったシステムは、すべて経験値と実際のビジネスに照らし合わせてつく っているので、自信があります。もともと、米国のリキッドオーディオのオーナ ーはインディーズ系のア 1 ティストでして、自分たちの音楽をプレスするん じゃなくて、幅広く、みんなに聞いてもらいたいというところからスタ 1 トした んですね。だから、他社の技術をどんどん取り入れて、音質をよくすることにこ フ イだわった。単なる技術屋さんがつくったシステムじゃないところに強みがあると ル思います・ →ン これらのシステムをまとめて、ビジネスモデルとして組み立てたのは、リキッ デ 章ドオーディオか世界でも初めてだといっていいと思います。一九九六年ごろだっ 第たと思いますが、リキッドオ 1 ディオが日本でのビジネスパートナーを探してい たんですね。それで、米国のユタ州までいき、話を聞いたんですが、そのころは
ⅱ 0 、二週間がほとんどで ークションの期間は、出品者が自由に選べるのですが、一 すね。落札後の受け渡しゃ決済については、入札の段階で出品者と落札者の間で 取り決めをするようにしています。 ただ、個人間の取引になりますから、ミス・コミュニケーションが原因でちょ っとしたトラブルが発生する場合があります。 0 と違って、個人の方は一一 十四時間ウエプを見ているわけではないので、連絡がっかなかったりすることが あるからです。出張や病気などで開かない日もありますからね。 フリーマーケットは、なにしろ参加者か多いので、システム的にはかなりの増 強を見込まないといけないんです。とくに、オークショ、・スタイルですと、一 商品に一一十件、三十件の入札が入ってきますから、システム的な負荷も、ものす ごく大きくなってくる。もちろん、インターフェイスやシステム自体のクオリテ イも大切なのですが、それ以前に、どんなにたくさんの人が参加しても大丈夫な だけの容量が必要になってきます。
2 というわけで、便利さの追求は物販にとどまらず、だんだんと情報やサービス の分野に広がり、より簡単にそして便利に情報、サ 1 ビスを受けたいというニー ズが高まってきました。そのニーズを満たすために欠かせないのは、こうしたサ ービスを取り次ぐ窓口です。全国に八千店以上のリアルな店舗を持っセプン・イ レプンは、その窓口として最適です。加えて、長年にわたって、情報ネットワー クに関するシステム投資をしてきました。九九年に導入が完了した第 5 次総合情 報システムは、マルチメディアに対応したシステムであり、すでにその時点で、 サービスのインフラは整っていたわけです。 ただし、いくらネット時代とはいえ、基本は店舗販売だと考えています。あく までも、コンビニエンス・ストア先にありきで、本業の物販で信用や安心感を高 めることができて初めて、 QO ビジネスが成り立つ。それは、ネット時代でも変 わらないでしよう。いついっても、おにぎりや弁当がきちんと並んでいて、鮮度 が保たれている。商品の受け渡し窓口としても信頼できそうだ。それじゃあ、セ
によって、お客さまの要望に応えているんですね。 ガズ 1 の取り組みは、一九九六年一月一日の業務改善支援室の設立にさかのば ります。そもそも、業務改善支援室は、ディ 1 ラーにトヨタの経営の考え方を浸 透させ、キャッシュフローを上げていくことを目的につくられました。同年秋、 中古車の換金ペースを上げるため、ネットワークで中古車を売る ( ュ 1 ズドカー・ビジュアル・インフォメーション・システム ) という中古車販売シス ンテムが立ち上がります。これが、ガズーの前身です。 いってみれば、トヨタ自動車は、ほかの自動車メーカーに先駆けてネットワー シ ク・ビジネスを立ち上げ、しかも、一〇〇 % 自前でシステムをつくったといえま す。九六年秋にを立ち上げたときは、コンピュータ・システムも自前で ネ 章つくったほどです。トヨタという会社は、なんでも自分でつくりたがるところが 第あるんですね。 というわけで、ネットで中古車を売るのは、業務改善の一環でした。あくまで
0 ています。パッケ 1 ジのは、卸、小売店、消費者へと流れていきます。僕ら がやっているのは、卸の倉庫の部分と卸から小売店への運送部分です。たとえば、 バーに蓄えたり、預かった ェイベックスさんからデ 1 タを預かって、うちのサ 1 デ 1 タをサー バ 1 からエイベックスさんのホームページに届けるといった業務で す。ビジネスモデルとしては、だけを考えていて、 O は視野に入 っていない。 エンドユーザーに直接、売ることはありません。 インタ 1 ネットで音楽を配信するためには、音楽を速く、高音質で提供できる システムを構築する必要があります。それに加えて、課金システムをつくったり、 著作権料の支払い、著作権保護のためのシステムもっくらなければなりません。 その意味で、音楽配信ビジネスは、技術仕様がカギになっているところがありま すが、リキッドオ 1 ディオ・ジャパンは、自分たちの技術をオ 1 プンなアーキテ クチャー ( 構造 ) にして、あくまでも、オープン・プラットホームでいこうと考え ています。たとえば、著作権を持っ音楽コンテンツの配信には、不正コピ 1 を防
り続けなければなりませんからね。 それから、サービスを展開するにあたって、基本的に加盟店さんの負担が 増えるようなことは避けなければいけないと考えています。公共料金の代金収納 サ 1 ビスは、レジでバーコードを読むといった作業だけで、これまでの仕事の流 れのなかで、スムーズに受け入れられていきましたが、ß(--) ビジネスについても、 簡単に受け入れられるようなシステムをつくって、従来の業務に支障のないよう にしていかなければいけません。端末の操作がわからないといった場合には、お 客さまと専用のコールセンターが電話で直接つながるようにして、操作手順を順 序立てて説明するシステムを考案していこうと思っています。
社会システム産業は救世主か セコム株式会社 代表取締役社長 杉町壽孝