ますから、コストもかかるし、結構大変ですよ 、もっとも、サ 1 バ 1 は、インターネット上で著作物を管理するという性質上、 非常に信頼性が重要になってくるんですね。デ 1 タが盗まれたり、壊されたりし たら大変なことになりますからね。その点、リキッドオーディオは、米国で三年 以上、サーバーを動かしてきたという先行優位があるし、経験も持っています。 うちの社名は、ジャパンとついているから、子会社と間違えられることがあり ますけど、別に子会社じゃないし、子会社としていうことを聞くつもりもない フ 七・五 % の出資は受けていますが、もし、喧嘩したら、株を引き取ればいいと思 ルっているんです ( 笑 ) 。 ジ米国のリキッドオーディオと提携しているということで、インディーズ系のア 章 ーティストをふくめて、コンテンツが共有化できるというメリットがあります。 第もちろん、米国のコンテンツだから、作詞家、作曲家の名前や歌詞などのデータ をカタカナに変えて打ち込む必要はありますけど。
音楽配信でどう便利になるのか 株亠八ムム社リキッドオーディオ・ジャパン 代表取締役社長 大神田正文
第三章デシタル・ライフ 音楽配信でどう便利になるのか リスト情報機器で何か可能か デジタル家電は生活を一変させるか松下電器産業 社会システム産業は救世主か セコム カシオ計算機 リキッドオーディオ・ジャパン 227 211 197 177
叩け・ど。 米国ですか ? 米国は国土が広いでしよう。だけど、通信インフラが整備され ていて、通信料金も安い。だから、音楽配信の土壌としては断然いいんです。日 本は国土が狭いし、ちょっといけば、 O を売っているし、レンタルショップも ある。じゃあ、日本より米国のほうがネットによる音楽配信が進んでいるかとい うと、そうでもないメジャー・コンテンツに関していえば、日本のほうが進ん でいるんじゃないかなあ。デビッド・ボウイが、リキッドオーディオを使って音 楽配信をしたとかいう話はあるけど。 いま、コンビニエンス・ストアをはじめとして、みんながいっせいに動き出し ていますから、ここ一、二年でしようね、プレイクするのは。決め手は、 ドコモの「・ 2000 」だと思います。携帯電話は数も技術も日本が先進 国ですからね。そのころには、料金も現在の一曲三百五十円よりは安くなると思 います。
に ( いかないし、聴き飽きた OQ じゃねえ : そんなとき、仕事の合間にオリ コン・ヒットチャートを見て、最新の曲をダウンロードすることができちゃ、つん です。試しにちょっと聴いてみて、ダウンロ 1 ドのボタンを押し、ダウンロード が終わったら、 , に焼き付けるだけ。ダウンロ 1 ドしている間は、仕事も できます。 そうなったら、金額の問題じゃないですよね。レンタル OQ のほうが安くたっ て、物理的に借りにいくことができないんだから。一曲三百五十円、十曲で三千 フ 五百円。を買うより高いけれども、僕だったら、デートのために三千五百円 ル払、つな。 ジ デ 章オープン・プラットホームへのこたわり 第 リキッドオーディオ・ジャパンは、音楽コンテンツの卸販売をベ 1 スに活動し
186 話を戻しますと、米国のリキッドオ 1 ディオと接触したあと、日本のビジネス モデルをどうつくろうかと考えました。コンテンツ素材はたくさんあるし、ウェ プサイトで売っていきたい人もたくさんいる。かりに、一対一で対応していった ら、すごいマトリックスができる。それを一回、うちに集めて分配していけば、 スムーズに動くのではないだろうかと。システムはいくつもあったって仕方があ りませんからね。 まず、最初はコンビニエンス・ストアのキオスク端末からダウンロ 1 ドする音 楽配信だろうと思ったんですね。はまだ、当分先の話だろうと。で、キオス ク端末の可能性が見えてきたところで、米国のリキッドオーディオと契約した。 そ、つこ、つする、っちに、ドコモがモードを始めましたから、いよいよ音楽 配信ビジネスは本格化していきますよ zee ドコモが二〇〇一年五月に世界に先駆けて開始する・方式の 次世代携帯電話は、結構いくんじゃないでしようか。一曲ダウンロードするにも
てもダウンロ 1 ドはできません。実際にやってみればわかりますよ。この地域制 限は七段階くらいのいろいろなステップがあるのですが、これは企業秘密です こういったシステムは、すべて経験値と実際のビジネスに照らし合わせてつく っているので、自信があります。もともと、米国のリキッドオーディオのオーナ ーはインディーズ系のア 1 ティストでして、自分たちの音楽をプレスするん じゃなくて、幅広く、みんなに聞いてもらいたいというところからスタ 1 トした んですね。だから、他社の技術をどんどん取り入れて、音質をよくすることにこ フ イだわった。単なる技術屋さんがつくったシステムじゃないところに強みがあると ル思います・ →ン これらのシステムをまとめて、ビジネスモデルとして組み立てたのは、リキッ デ 章ドオーディオか世界でも初めてだといっていいと思います。一九九六年ごろだっ 第たと思いますが、リキッドオ 1 ディオが日本でのビジネスパートナーを探してい たんですね。それで、米国のユタ州までいき、話を聞いたんですが、そのころは
ぐ機能が必要です。そのための電子透かしゃ暗号化、圧縮技術といった個々の要 素技術は、どうにでも変えられるようになっていますし、どの方式にしなきゃい けないというこだわりはありません。また、業界の標準であるに準拠し たセキュリティを備えています。 圧縮技術でいえば、ソニーさんだったら、 <+X<On 、マイクロソフトさん ならというように、独自の技術を持っていますよね。だけど、僕らは独自 の圧縮技術を持たすに、どこの圧縮技術でも組み込んでいく。エンドユーザ 1 に フ イしてみれば、リキッドオーディオのサービスを利用することによって、どの圧縮 技術による音楽でも聴くことができるわけです。 ジ電子透かしというのはお札の透かしのようなものです。ウォータ 1 マ 1 キング 章ともいわれ、権利者情報などのデータをオーディオ・ファイルに埋め込み、複製 第された音楽が、どのユーザーに認証されたものかを識別する役目を果たします。 暗号化は、カプセル化ともいわれますが、デ 1 タをオプラ 1 トでくるみこんで、