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検索対象: ポケット・ジョーク〈7〉おまわりと泥棒 (1981年) (角川文庫)
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1. ポケット・ジョーク〈7〉おまわりと泥棒 (1981年) (角川文庫)

71 Ⅳ泥棒 人の本性 かぎ たまたま鍵がかけてあったというだけで泥棒にならずにすんだ人は多い。 子供銀行 小っちゃな女の子がふたり、子供銀行 ( 貯金箱のこと ) に貯金することについて議論していた。 「私は、そんなこと、とても子供つ。ほいことだと思うわ」女の子が言った。 しゅせんど 「そうよね」もうひとりの子が同意した。「それに、貯金をすすめるなんて、子供たちに守銭奴 になれって言ってるようなもんだって思うわ」 「そればかりじゃないわ」最初の子が言った。「なによりも悪いのは、それが親たちを銀行強盗 にしてしまうってことよー 教育効果 子供銀行は子供達に庶民の惨めさを教え、親には、銀行強盗の楽しさを教える。 ウォ 1 ル

2. ポケット・ジョーク〈7〉おまわりと泥棒 (1981年) (角川文庫)

199 「この切抜きは、第一一国民銀行のやまを踏んだとき のおれの晴姿よ、こっちはフランクリン・ナショナ ル銀行、こいつは市民銀行のときの写真さ・・・・・・」 ◎ 1981 WALTER GALLUP

3. ポケット・ジョーク〈7〉おまわりと泥棒 (1981年) (角川文庫)

100 写真 いかにも乱暴者といった若者が銀行の窓口にやってきた。彼は無言で一枚の紙切れを窓口の出 とう 納係に手わたした。そこにはこう書かれていた。 「おれは銀行強盗だ。この袋を十ドル札と一一十ドル札で一杯にしな。さもなきや射ち殺すそ」 出納係はその紙切れになにやら書いて強盗に手わたした。強盗は読んだ。 「髪をきちんとして、ネクタイをまっすぐに直せ、このばかもの。お前はテレビカメラに写され ているんだぞー 備えあっても その銀行では、強盗に備えて最新式の警報装置を備え付けた。強盗が入ると、足もとの。へダル を踏めばいいのだ。そうすると警察署でベルが鳴り始めるという仕掛けになっている。 それを使う最初の機会がやってきた。銀行が強盗に襲われたのだ。銃を突きつけられた銀行員 は金を渡す前にすかさずべダルを踏んだ。すると電話が鳴った。銀行員が受話器を取りあげる前 に、強盗が銃を突きつけながらその電話をとった。 「こちら警察署ですがね」電話の声が言った。「ご存知ですかね、誰かがペダルを踏んだらしく て、こっちで警報装置が鳴っているんですよ」

4. ポケット・ジョーク〈7〉おまわりと泥棒 (1981年) (角川文庫)

明朝になれば 銀行強盗した男たちが、車で六百マイル走ってやっと隠れ家にたどりついた。 「さあこい」ひとりが言った。「おれたちが幾ら稼いだか数えてみようぜ」 「おれはくたくただ」相棒が答えた。「もう寝て、儲けは朝のテレビニュースで聞くことにしょ 盗うぜ」 強 人生最高の楽しみ なにが楽しいといったって、夜、銀行にひとりで居ることほど楽しいことはない。 催促 銀行の窓口で覆面をし、拳銃を持った男が窓口の銀行員に言っている。 「おい、もたもたすんな、早くしろ、おれは車をここの前にとめているんだぜ。あそこは十五分 しか駐車できないんだぞ」 と有名

5. ポケット・ジョーク〈7〉おまわりと泥棒 (1981年) (角川文庫)

罪は罪 「私は一度、盗みをしたことがあります」男が神父に告白した。 「どこから盗んだのじゃ」神父がたずねた。 「銀行からです」男が答えた。 「幾ら盗んだのじゃ」 「五十セントです」男が答えた。 「それは何という銀行だったのかね」神父がたずねた。 「うちの子供の銀行です」男が答えた。 定義 犯罪者とは、略奪本能は十分に持ちながら会社をつくるだけの資本のない人間のことである。 ハワード・スコット ストリート・ジャーナル

6. ポケット・ジョーク〈7〉おまわりと泥棒 (1981年) (角川文庫)

102 な銀行強盗ウィリー 至言 有名な銀行強盗、ウィリー・ う答えた 「そこに金の山があるからだー 死なばもろとも 「そのとき、強盗の奴はおれにビストルを突きつけやがったんだ」 「それで ? 射ったのかー友だちがたすねた。 「いや、奴は射てなかったよ」 ( ビソンが答えた。「というのは、おれは奴の。ヒストルの銃口に 弓金を引けばおれもいかれるが、奴だって無事にはすまないよう 指を突っ込んでやったからだ。ー にしてやったんだ」 ・サットンは言っている。 サットンは、どうして銀行を襲うのか、ときかれ少し考えた後こ

7. ポケット・ジョーク〈7〉おまわりと泥棒 (1981年) (角川文庫)

77 Ⅳ泥棒 野心 r どうしてきみは、前の会社を解雇されたのかね、と人事部長がたずねた。 「すこしばかり野心を抱きすぎまして」と男が答えた。 「それはどういう意味だい、野心を抱きすぎたって」 「仕事をうちに持ちかえりたいと思ったんです」 「ほほう、それでクビになったとはネ。何というところに勤めていたんだね ? 男は答えた。 「信託貯蓄銀行なんです」 正直者 ? 銀行の人事部長が出納係の職を求めてきた男と面接した。感じのいい男だった。部長は雇う前 「あいつ、銀行に勤めていたんだがね、辞めてしまったんだ」ディックが言った。 がたすねた。 「どうしてだい。休息が必要ってわけかね」 「いや、そうじゃない」ディックが答えた。「つかまりたくなかったんだ」 すいとうがかり

8. ポケット・ジョーク〈7〉おまわりと泥棒 (1981年) (角川文庫)

に、一応前歴を調べることにした。部長は、その男が前に勤めていたところに電話をかけた。 「以前あなたのところに勤めていた男を、こんどウチの銀行で出納係として採用しようと思うん ですがね」彼は以前の雇い主に言った。「それで、彼が完全に信幀できる人物かどうかお伺いし たいんですが」 「正直な人間だ、と」電話の向うの声が言った。「言わなきゃならんのだろうねえ。なにしろ、 横領罪でいままでに九度もっかまっているが、その都度、無罪をかちとっているんだからな」 「、ほくの兄貴は何をやってもまったくついてないんだ」ビルが友だちのフレッドにこぼした。 「まず、彼は雑貨屋を始めたんだがうまくいかなかった。それから靴屋を開いたんだがこれも失 敗してしまった。その次こんどは銀行を始めたんだ。これはとてもうまくいったんだが、結局や めなければならなくなってしまった。もう銀行を始めることはできないだろうな」 「それはまたどうしてだい」フレッドがたずねた。「働きすぎで病気にでもなったのかい」 「いや、そうじゃない ビルが答えた。「刑務所に入れられちまったんだ」

9. ポケット・ジョーク〈7〉おまわりと泥棒 (1981年) (角川文庫)

116 「もちろん、ねえですよ」と見るからに凶悪な面構えの被告が否定した。「こんどのことだって、 うちのちびの弟の銀行からちょっと銭を失敬しようとしたってだけのことでさあ。兄弟どうしの つまらんもめごとなんだ」 検事が口をはさんだ。 「発一言をご許可いただいて申し上げますが、被告の説明は不十分であります。被告の末弟は第一 ナショナル銀行の行員なのですー アリ、、ハイ 取調べ室に来たサムは、刑事の厳しい眼付きを見ただけで震えがとまらなかった。 「お前は、被害者に正当な対価を払うことなく、スミスフィールド・ハムを着服したことを認め るか」判事がいかめしく尋ねた。 「言われていることが、よくわかりませんのですが」サムは途方にくれた様子で答えた。 どこ 「よろしいー刑事が言った。「それでは、お前は昨日の夜十一時には何処に居たかね」 「へえ、納屋に居ましただ」サムが答えた。 「なんだって、お前は立派な家を持っているじゃないか。それなのに納屋でなんか寝るのかね」 え、違いますだ」サムは否定した。「あっしは、スミスフィールド・ハムを隠していたと

10. ポケット・ジョーク〈7〉おまわりと泥棒 (1981年) (角川文庫)

ひと足ちがい ハリウッドの大物の映画プロデューサーなのに、すぐ人のロ車にのせられてしまう男がいた。 銀行の彼の貸金庫のなかは、まったく無価値な石油会社の株券のまさに貯蔵庫の観があった。ど れもこれもみなうまいこといって売りつけられたものだった。 ある日、 ーティでほんのちょっと知り合っただけの男が彼をたずねてきた。そして、金鉱を 買わないかと持ちかけた。実に″手ごろ“な値段で、いまが絶対の買い時だというのである。。フ ロデューサ 1 は考えてみると答えた。そして言った。 「近いうちに電話するよ」 三日後、大物プロデューサーは約束どおり電話して、宣言した。 「私の弁護士は、私が狂ってると言っている。だが私は、その金鉱を買うことにきめたよ」 「あんたはちとばかり遅すぎたよ」電話の向うの声が苦々し気に答えた。「奴はつい昨日刑務所 に入っちまったんだ」 「たとえばだ」詩人が言った。「銀行屋が間違いだらけのひどい詩を書いても、世の中の奴らは「 何も言わん。だがだね、詩人が間違った小切手を書いてみろ、どんなことになるか」