小屋 - みる会図書館


検索対象: 夜明けの巨大地震
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1. 夜明けの巨大地震

まるた ゃね 丘の上に立っと、斜面の下のほうに、丸太を並べた屋根のようなものが見え きんぞくえんとっ 、つ、ん くさお た。その上にも、草が生いしげつている。草のすき間から、さびた金属の煙突 さき がっき出し、その先から、煙が立ちのばっている ジャックとアニーは、丘の下までおりてみた。 こや おかしやめんほ それは、丘の斜面を掘ってつくられた、小さな小屋だった。土のかたまりを まどひと かべ レンガのように積みあげた壁には、そまつな木のドアかついていたが、窓は つもない。 「お兄ちゃん、この小屋は、なに ? 」 「なんだろうね。本で調べてみよう」 ほんだ ジャックは、本を出して、ペ 1 ジをめくった。 しろくろしやしんみ いちまい めまえ すると、目の前の小屋がうつっている、一枚の白黒写真が見つかった。 おか 、つ、ん 丘の斜面の小屋 おか しやめん ほんしら しやめんした おかした けむり なら っち

2. 夜明けの巨大地震

これまでのお話 す ジャックとアニーは、ペンシルべニア州フロッグクリ 1 クに住む、仲よし兄妹 ひもり こや 小さな木の小屋があるのを見 ふたりは、ある日、森のカシの木のてつべんに、 きようりゅう ほんみ なか つけた。中にあった恐竜の本を見ていると、とっぜん小屋がぐるぐるとまわり ほん、ものきようりゅう だし、本物の恐竜の時代へと、まよいこんでしまった。 せかい この小屋は、時空をこえて、本のなかの世界へ行くことができる、マシック・ 士小〔、つ こや ツリーハウス ( 魔法の木の上の小屋 ) だったのだ。 亠まほ、つつ、か ツリー ハウスの持ちぬし、魔法使いのモーガンは、ふたりに、マスター・ライ しごとて せかい プラリアンとなって、世界じゅうの本を集める仕事を手つだってほしい、と一一一一口う ご、つかく ・ライプラリアンとなったふたりは、 きびしいテストに合格し、はれてマスタ 1 ばうけんたびで あらたな冒険の旅に出ることになった こや はなし じだい うえ ほん き ほんあっ しゅう 0 こや き なか きようだい み 0 0

3. 夜明けの巨大地震

ちかご、つ 家の床下にも、地下壕がつくってあった。 あと し、刀 この小屋は、一家が引っこしていった後、学校として使われた。 とっぜん、アニ 1 がさけんだ。 「お兄ちゃん ! もしかしたら : 「なにが ? 」 まな 「〈学ふために書かれたもの〉よ ! 」 カっこ、つ 「 : : : そうかー ここは、学校だもんね ! 」 ジャックか言いおわらない、っちに、アニーは小屋にかけより、木のドアをド ンドンとたたいた。 ほん あとお ジャックも、本やノ 1 トをかばんに押しこんで、アニ 1 の後を追った。 ひら おと しばらくして、ギギィーとい、っ立日とともに、ドアかすこしだけ開いた。 かお 中から、ひとりの少女が、顔をのぞかせた。」 なか いえゆかした こや しようじよ : ここにあるかもしれないわ ! 」 がっこ、つ こや つか

4. 夜明けの巨大地震

マジック・ジリ、ウス まほう うえ マジックは「魔法」。ツリーハウスは「木の上の小屋」。 ものがたり しうす この物語は、アメリカ・ペンシルべニア州に住むシャックとアニーが、 まほう ほうけん はなし 魔法のツリーハウスで、ふしぎな冒険をするお話です。

5. 夜明けの巨大地震

マジック・ツリーハウスもくし せまりくるおおたつまき 〔第 1 話〕せまり来る大竜巻 央曜日の約束・ 幌馬車隊が行く・ 丘の斜面の小屋・ はしめての授業・ ひねくれ者のジェブ : バッタの襲撃 せまり来る恐怖・ 早く、地下壕ヘー そして、せんふなくなった : 大切な思い出・ お話のふろく たいせつおも おか はや ほろはしやたい かようび しやめん ちかこう く しゅうげき やくそく もの きようふ しゅぎよう ゅ で 80 75 67 62 56 46 39 30 24 1 7 10

6. 夜明けの巨大地震

ッ ゴオオ くさっち ちか たつまき 竜巻のおたけびが、ぐんぐん近づいてくる。風に吹きあげられた草や土が、 かお 顔やからだに、ビシビシとぶつかる ッ ゴオオ たつまき 竜巻は、もう、ふたりのすぐうしろにせまっている おと みみ 耳をつんざくような、大きな音だ。 じめん ジャックとアニ 1 は、地面をはうようにして、やっと、小屋にたどりついた。 あ ひくともしない ドアを開けよ、つとしたが、 ふたりは、両こぶしで、ドンドン、ドンドンと、ドアをたたきながら、必死 にさけんだ。 あ あ 「開けて ! ここを開けて ! 」 あ せんせい 「先生 ! ばくたちです ! 開けてください ! 」 ひら しかし、ドアは開かない。 りよう おお かぜふ こや ひっし ・・せまり来る大竜巻

7. 夜明けの巨大地震

「おまえたち、さっきは、なんで、ここへもどってきたんだ ? 」 おも ちか ) 」、つ 「地下壕のことを、みんなに知らせようと思って : : : 」と、ジャック にんげん こや ちかご、つ 「あの小屋に地下壕があることを、どうして知ってたんだ ? ここの人間でも ねえのに ! 」 ジャックは、『アメリカ大平原に生きる人びと』の本を取りだした。 : これに、書いてあったんだよ」 はきすてるよ、つに一一一口った。 ジェブは、本をじっとにらんでいたが、 「おれには読めねえからー : そ、つい、つ、本は : : : 」 ジャックは、なんとこたえていいかわからなかった。 カっこ、つ かあ カっこ、つ 「父ちゃんも、母ちゃんも、びんばうで、学校に行けなかった。おれを学校に カっこ、つ やりたくても、いままでは、それどころじゃなかった。やっと、学校に来られ るよ、つになったけど、いまからじゃ、追いっかねえ」 はんろん おも 「そんなことはないよ ! 」ジャックは、思わす反論した。 レ」、つ ほん し、 ひと ほん ほんと

8. 夜明けの巨大地震

こ、ん 「き、きっと、中からは、ばくたちの声が、聞こえないんだ ! 」 む こ、ん たつまきおと ジャックが、アニ 1 に向かってさけんだが、その声すら、竜巻の音にかき消 されてしまった。 早く、地下壕ヘー そのときだ。 おと そらたか っちかべ バア 1 ン ! と音がして、ドアが土壁からもぎ取られ、空高く飛んでいった。 こやなか ジャックは、アニ 1 の手をつかむと、小屋の中へころがりこんだ。 きようしつ ふ ドアがなくなった教室は、強風が吹きこみ、めちやめちゃになっていた。べ 亠ま かみちゅう ンチも樽もひっくりかえり、ちぎれた紙が宙を舞っている むちゅう 「先生 ! みんな ! 」ジャックは、夢中でさけんだ。 せんせい たる はや なか ちかご、つ て きようふ、つ A 」

9. 夜明けの巨大地震

あ 1 先生が、小屋のドアを開けてさけんだ。 はやきようしつ 「みんな ! 早く教室にはいって ! 」 む ょにん 四人は、ト屋に向かって走った。 ちよくご ょにんきようしつ 四人が教室にころがりこんだ直後、風にあおられたドアか、ハ おと きな音をたてて閉まった。 バッタの襲撃 きようしつ 教室の中は、あたたかくて、気もちがよかった。 かおみ ジャックは、ジェブの顔を見ないようにして、うしろのべンチにすわった。 たし ごにんせき 1 先生が話しはじめた。 五人が席についたのを確かめると、ニ 1 リ じ せきばんも かれんしゅう 「こんどは、字を書く練習をしましよう。みなさん、石盤を持っていますか なか せんせい こや し こや しゅ、つげき はし かぜ せんせい ターン ! と大 おお 4

10. 夜明けの巨大地震

「お兄ちゃん、待って ! 」アニ 1 がさけんだ。 し 1 先生たちに、知らせなきや ! 」 ジャックは、い っしゅん動きを止めたが、すぐに、本に書いてあったことを おも 思いたした。 ちかごう 「アニー、みんなは、だいじようぶだよ ! あの小屋には地下壕がある ! 」 を」よ、つ ゆか カっこ、つ 「でも、あの学校は、今日からはじまったのよ。床には、カ 1 ペットがしいて し した ちカご、つ あった。その下に地下壕があることを、だれも知らないかもしれないわ ! 」 ( そう言われれば、たしかにそうだ : : : ) みあ ハウスを見上げた。 ジャックは、なわばしごをつかんだまま、ツリ 1 ほん このままなわばしごをのばり、ツリ 1 ハウスの中で、本に手をおいて、「う か、ん かえ ちに帰りたい」と言えば、ふたりは無事に、フロッグクリークへ帰れるのだ。 せんせい にナ・ど、ニ 1 リ . 1 先生、ウイル、ケイト、ジェブは : 「よし ! 」 せんせい こや なか ほんか 0 て ・・せまり来る大竜巻