排出 - みる会図書館


検索対象: 大気汚染をふせぐ
16件見つかりました。

1. 大気汚染をふせぐ

ぎていしよ モントリオール議定書 1987 年に制定された、オゾン層を破壊するもと となる物質の規制方法を具体的に決めた取りきめ。 これにより、特定フロンやハロン、四塩化炭素など きんし の 1996 年以降の使用が、全面的に禁止されました。 ねんせいてい ぐたいてき きせいほうほう ぶつしつ とくてい しえんかたんそ ぜんめんてき しよう ねんいこう バーゼル条約 じようやく ねん こっきよう はいしゆっけんとりひき 排出権取引 おんしつこうか 京都議定書で定められた、温室効果ガスの排出 量の削減目標値を達成するためにもうけられた措置 とりひき で、排出量の割当てを国家間で取引できる仕組み。 ゆず 排出量の少ない国から金銭などで排出権を譲りう きようとぎていしょ はいしゆっ さくげんもくひょうち りよう たっせい はいしゆっりようわりあ はいしゆっけん はいしゆっりようすく きんせん はいしゆっけんわりあ じぎよう はいしゆっさくげん てをへらすこともできます。 他国でおこなうことによって、自国の排出権の割当 けることができるほか、排出削減につながる事業を 1989 年、スイスのバーゼルで結ばれた、国境を じようやく 超えて廃棄物を移動させることを規制する条約。こ むす ねんだいしよとうせんしん の条約が結ばれた背景には、 1980 年代初頭、先進 はってんとじようこくゆうがいはいきぶつ 国がアフリカなどの発展途上国へ有害廃棄物を持ち こみ、そのまま手つかずで放置されていたことがあ ります。 はいきぶつ じようやく はいけい ほうち

2. 大気汚染をふせぐ

じゅもく ロ樹木をまもる みなみ 南アメリカやアジアなどだけでなく、いま、世 ばっさい ばっさい しんりん 界中で森林が伐採されています。伐採しているの けんざいよう もくざい もと もと は、農地を求める人々や、建材用の木材を求める しんりんばっさい おせん 人々です。森林伐採は、大気を、ひどく汚染しま にんげん げんせいりん こうした人間による原生林の破壊を止めるため かつどう つづ に、長年にわたって活動が続けられています。活 せいこう 動が成功した事例もいくつかあります。 たとえば、カナダのグレートべアレインフォレ げんせいおんたいうりん せかい ストは、世界でもっとも広い原生温帯雨林です。 さいきん せいふ 最近になって、カナダの政府が、この雨林の保護 にさんかたんそ きゅうしゅう じゅもく ばっさい もくてき きようてい しようにん を目的とする協定を承認したため、伐採の危機か△木は二酸化炭素を吸収するので、 大気汚染問題に取りくむうえでとても じゅうよう しゆだん ら救われることになりました。 重要な手段となります。 しよくりん にさんかたんそ はいしゆっ しはら 二酸化炭素を排出する企業が、植林の費用を支払ったりする せかいてきせいび はいしゆっけんとりひきせいど 「排出権取引制度」が、世界的に整備されてきています。 じゅもく さんかたんそ きゅうしゅう 樹木は二酸化炭素を吸収するので、 きぎよう おせん 企業が排出する汚染と差し引きして、 きぎよう ひょう しよくりん しはら 植林の費用を企業が支払うことで、バ ランスをとるわけです。 でんしききがいしや たとえば、ヨーロッパの電子機器会社 すうひやくまんばん は、オーストラリアで、数百万本の樹 ふたん を木を植林する費用を負担しています。こ はいしゆっけんとりひき うした排出権取引によって、大きな森 そだ ちきゅうおんだんか りん べ林を新しく育てれば、地球温暖化の進 イ行をおさえることができます。 しよくりんじぎよう しよくりんにさんかたんそふう くジャマイカの植林事業のようす。植林は二酸化炭素を封 とうし とうしよくふつあら せいそくちていきよう しこめると同時に、動植物に新たな生息地を提供します。 かいじゅう ひとびと のうち ひとびと はかい ながねん ひろ うりん ひょう きぎよう はいしゆっ ひょう しよくりん おお あたら

3. 大気汚染をふせぐ

かんが ひがいあた じてんしゃ かつよう じてんしやせん 被害を与えることはない、と考えられていま のは、自転車の活用です日本も、自転車専 ちきゅう した。しかし、「地球をつつむ毛市」のよう 用道路を、オランダに見って、思いきって ちきゅうおんだんか うなが せいび な働きをすることによって、地球温暖化を促 整備したいものです。 かんが はいしゆっりよう すのではないかと考えられ、その排出量の削 げん せかい ロ「産業界の取りくみ」 減が急がれるようになりました。そこで世界 ひとびと きこうへんどうわくぐみじようやく こうどけいざいせいちょうき ねん の人々は、 1 992 年、「気候変動枠組条約」 高度経済成長期の日本では、四日市の「せ こくれんそうかい さいたく きこうへん そくこうがい さんぎようかつどう を国連総会で採択しました。そして、気候変 ん息公害」がそうであったように、産業活動 どうわくぐみじようやく ていやくこくかいぎ ていけつ げんいん ひら たいきおせん 動枠組条約を締結した国々が締約国会議を開 が大気汚染のおもな原因になっていました。 はな ねんきようと ちきゅうおんだんか いて話しあい、 ] 997 年に京都で開かれた第 そして、いまでも、地球温暖化の原因になっ かいていやくこくかいぎ きようとぎていしょ にさんかたんそ 3 回締約国会議で、「京都議定書」を採択しま ている二酸化炭素について調べてみると、「産 きようとぎていしょ にさんかたんそ たいりようはい ぎようぶもん そうはいしゆっりようやく した。京都議定書は、 二酸化炭をを大量に排 業部門」が総排出量の約 40 % を占めていま うんゆぶもん 出してきた先進国に対して、二酸化炭素など す。「運輸部門」が約 20 % を占めていますが、 おんしつこうか うんゆがいしゃ の温室効果ガスを、 201 2 年までに、 ] 990 その約 80 % を運輸会社が占めています。「ク さくげん どりよく かいはつ 年とくらべて、少なくとも、 5 % 削減するこ リーンな自動車」の開発も、「産業界の努力」 と とを義務づけました。 にまかされています。だから、「産業界の取 たいきおせん りくみ」を変えることなしには、大気汚染の もんだい かいけつ ロ「自動車をクリーンに」 問題を解決することはできません。しかし、 べんり もの ちきゅう さんぎようかい おお 自動車は、「便利な乗り物」ですが、地球 産業界は、より多くの利益をあげるために はげ おんだんか にさんかたんそ じんたい を温暖化させる二酸化炭素だけでなく、人体 おたがいに激しく争っています。このため、 ゆうがい いおうさんかぶっちっそさんかぶつはいしゆっ りえき に有害な硫黄酸化物や窒素酸化物を排出し、 「利益が少なくなる取りくみ」に対しては、 たいき おせん しようきよくてき ちほう 消極的になりがちです。そこで、国や地方 大気を汚染しています。その自動車が、日本 まんだいいじようはし きせい 自治体による、「きびしい法律による規制」が だけでも、 7000 万台以上も走っているので す。どうしたらいいでしようか。ーっは、自 求められています。 動車そのものを、クリーンにすることです。 にほん 0 「クリーンな電力」 そこで、日本のトヨタとホンダは、エンジン ばあい にさんかたんそそうはいしゆっりようやく とモーターを組みあわせた、「ハイブリッド車」 日本の場合、二酸化炭素総排出量の約 7 % かりよくはつでんしょ てんかんぶもん かいはつ を開発しました。もうーっは、エネルギー効 を、火力発電所などの「エネルギー転換部門」 にほんでんりよく りつ はいき が占めています。それだけに、日本の電力を 率がよく、排気ガスを出さない「クリーンな こうつうきかん でんりよく か つよ もと か 「クリーンな電力」に変えることが、強く求 交通機関」に変えることです鉄道の輸送量 にさんかたんそはいしゆっりよう ちきゅうおん にほんせいふ あたりの二酸化炭素排出量は、自動車の ] O められています。日本の政府は、「地球を温 こうかてき げんしりよく だんか 分の 1 ぐらいになります。もっとも効果的な 暖化しないクリーンな電力」として、原子力 にほん 、り 0 な刃 み おも もうふ ようどうろ はたら さんぎようかい と よっかいち にほん げんいん さん さいたく ら し せんしんこく そ か 亠 0 しゆっ し ねん し ねん さんぎようかい さんぎようかい か の りえき あらそ と にほん っ と じ ひと でんりよく にほん く ひと し だ ゆそうりよう てつどう ぶん でんりよく

4. 大気汚染をふせぐ

クリーンな電力 せきゅ てんねん かりよくはつでんしよ かせきねんりよう せきたん 央力発電所で石炭や石油、天然カスなどの化石燃料を燃やすことに よって、電力の大部分はつくりたされています。この央力発電所が、世 界中で、大気を汚染しています。とくに、石炭を燃やすタイプの旧式の 発電所が問題です。 でんりよく ぶん かりよくはつでんしょ たいき せきたん おせん かいじゅう きゅうしき もんだい はつでんしょ かせんみずうみ せきたんかりよくはつでんしよ △石炭央力発電所が、多くの河川や湖を さんせいう おせん 汚染する酸性雨を降らせます。 ロ発電所が汚染源 せきゅ てんねん はつでん はんぶんいじよう さんせい はつでん 石炭や石油、天然ガスを燃やして発電 の半分以上が発電によるものです。酸性 はいしゆっげん しゅよう することが、二酸化炭素の主要な排出源 雨は、ヨーロッパや北アメリカでは、 げんいん さんせいう ねんだい かせん しよう になっています。また、酸性雨の原因と ] 970 年代の初め頃から、河川や湖沼の にさんかいおう ぜんはいしゆっりよう さかな しんりん なる二酸化硫黄については、全排出量 魚を殺し、森林をむしばんできました。 おお おせんげん はつでんしよ せきたん にさんかたんそ

5. 大気汚染をふせぐ

ロクリーンなエネルギー たいきおせん 発電所による大気汚染を へらすために、多くの努力 がはらわれています。ヨー きた ロッパと北アメリカでは、 ] 980 年代の中頃から、 さんかいおう 酸化硫黄の排出量を、 80% もへらしてきています。そ たいようこう れらの地域では、太陽光工 ネルギーを電気に変える ソーラーバネルをとりいれ さいせいか るなど、クリーンで再生可 能なエネルギーを生産する さいせいかのう △ソーラーパネルでつくるような再生可能エネルギーなら、 ほうほう 方法が、どんどん普及して大気を汚染せす、地球温化も進みません。 きています。 はつでんしょ どりよく おお なかごろ はいしゆっりよう ねんだい ちいき せいさん ふきゅう 行動をおこす かりよくはつでんしょ 火力発電所によ たいきおせん そうりよう る大気汚染の総量を さいりよう ほうほう へらす最良の方法は、 電気そのものの使用量をへらすことです。 でんきせいひん みなさんの家庭でも、電気製品のスイツ でんきゅう チを切り、否エネ型の電球を使い、住ま つか だんばう だんねつ ひつよう いをしつかりと断熱すれば ( 暖房に必要 な電気の使用量をへらせるので ) 、大気汚 せん 染をへらすことにつながります。こうし へいきんてき せつでん た節電によって、平均的な家庭で、毎年、 はいしゆっ にさんかたんそ ひつよう でんとう でんき 約 2 トンの二酸化炭素の排出を、ヘらす △必要ないときに電灯のスイッチを切れば、電気の使 ようりよう たいきおせんすく 用量がヘり、大気汚染が少なくなり、光熱費の節約 ことができます。 にもなります。 しようりよう かてい たいきお しようりよう まいとし かてい こうねつひせつやく

6. 大気汚染をふせぐ

こうどうけいかく こうどうけいかく 行動計画を決めました。その行動計画による き てんねん わり と、「緑色五輪」までに、バスの 9 割、タク りよくしよくご つか わり ふたた りよう すす ふたた しよう も はいきぶつけむり りよくしよくご か りよくしや め、「廃棄物そのもの」をへらすことによって、 はいきぶつ イクル ( 資源として再び利用すること ) を進 しげん 裟品・部品として再び使用すること ) 、リサ せいひん ぷひん ス ( 廃棄物そのものをへらすこと ) 、リュース はいきぶつ ことによって解決するのではなく、リデュー かいけつ 恐れかあります。廃棄物の問題は、煙にする おそ けむり はいきぶつもんだい なく、ダイオキシンなどの POPs を排出する はいしゆっ 物を燃やすと、二酸化炭素を排出するだけで 小つ はいしゆっ にさんかたんそ も いった本も出版されています。しかし、廃棄 はいき ほんしゆっぱん 燃やせ』 ( 立石勝規著、光文社、 2003 年 ) と ねん こうぶんしや たていしまさのりちょ ( 武田邦彦著、青舂出版 2000 年 ) 、『こみは ねん たけだくにひこちよせいしゅんしゆっぱん 日本では、『リサイクルしてはいけない』 ほん 0 「廃棄物を煙にしない」 向けてみましよう。 む たら、大気汚染対策の進みぐあいにも、目を め たいきおせんたいさく うことにしました。「緑色五輪」がはじまっ 会場周辺の街灯の 8 割を太陽光発電でまかな たいようこうはつでん わり かいじようしゅうへんがいとう オリンピック会場の電力の 2 割を風力発電、 わり ふうりよくはつでん かいじようでんりよく 力車」に変えることになっています。また、 シーの 7 割を、天然ガスを使う「クリーン動 かさい かいけつ ロ「火災と森林」 しんりん 解決すべきではないでしようか。 じゅもくせいちょう 森林は、樹木が成長するときに しんりん さんそ はいしゆっ 二酸化炭 じゅもくせい にさんかたん 素を吸収し、酸素を排出します。樹木の成 しんりん せいじゅく にさんかたん そ りよう きゅうしゅう 炭素を排出します。ですから、「成熟した森 はいしゆっ たんそ せいじゅく 素を吸収しますが、同じくらいの量の二酸化 おな にさんか 長が止まった「成熟した森林」も、二酸化炭 きゅうしゅう そ ちょう と 大気汚染の問題をいっしょに考えよう ちきゅう し、 ふせ きゅうしゅう あたら じゅもく せいちょう く、二酸化炭素も増えてしまうので、地球の にさんかたんそ しまうと、煙霧による災害をまねくだけでな えんむ さいがい す。それとは反対に、森林を火災で燃やして しんりん はんたい も 生かすと、地球の温暖化を防ぐことができま ちきゅうおんだんか になります。そのような森林の特色をうまく しんりんとくしよく うにすると、再び二酸化炭素を吸収するよう ふたたにさんかたんそ 林」を伐採して、新しく樹木を成長させるよ りん ばっさい ひ さいがい しやかいてき いま問題になっている、大気汚染は、人間 もんだい たいきおせん 「力をあわせてクリーンに」 温暖化を促すことになります。 うなが おんだんか にんげん 33 = ていしょ しちょうそん かんきようせいさく ひとり ちから うに、求めていかなくてはなりません。 もと にも、温室効果ガスの削減に力をあわせるよ おんしつこうか さくげんちから 定書に参加していないアメリカや発展途上国 さんか はってんとじようこく ません。そして、そのことによって、京都議 きようとぎ や議定書をもっといいものにしなくてはなり ぎていしょ なくてはならない問題については、国際条約 もんだい こくさいじようやく 球温暖化問題のように、地球規模で解決し かいけつ ちきゅうきほ きゅうおんだんかもんだい 画を、もっとよくすることです。さらに、地 ち 市町村・都道府県や国の環境政策や環境計 かんきようけい とどうふけんくに きることも限られています。大事なことは、 かぎ ができます。しかし、それだけでは、解決で かいけつ よっても、大気汚染問題の解決に役立っこと かいけつやくだ たいきおせんもんだい れている、「 4 つの行動」に参加することに さんか こうどう とりは、本文中の「行動をおこす」にあげら こうどう ほんぶんちゅう れば、かならず解決できる問題です。一人ひ もんだい かいけつ 社会の一員である一人ひとりが、力をあわせ しやかい ひとり いちいん が引きおこした社会的な災害です。ですから、

7. 大気汚染をふせぐ

産業界の取りくみ げんいん たいきおせん こうじよう せかいじゅう 工場はさまざまな大気汚染の原因になっています。しかし、世界中の 多くの企業は、工場の大気汚染の総量を規制する厳しい法律に適合する ように、さまさまな努力をつみかさねています。 0 産業をクリーンに たいきおせん きせい 産業による大気汚染を規制 することは、とても重要です。 じゅうきんぞく 重金属や有害化学物質による さんぎよう たいきおせん おせん 大気汚染も、産業による汚染 ひと ぶっしつ の一つです。これらの物質は、 いのち ガンなど、わたしたちの命にか げんいん かわる病気の原因となります。 おせんぶっしつ たいきちゅう こうした汚染物質の大気中 はいしゆっ への排出を防止するためには、 じようか 排出されたガスを浄化する装 つか えんとつ 置を使って、工場の煙突から ゆうがいかがくぶっしつ 有害化学物質が出ないようにし なくてはなりません。しかし、 そうち この装置はとても高価なので、 けいざいてき まず 経済的に貧しい国々の多くの企 ぎよう そうち 業は、この装置をつけるゆと りがありません。さらに、それ らの国々では、しつかりとした 環境保護法がないこともあり、 そうち きぎよう 装置をつける企業があまり増 えないのです。 きぎよう こうじよう きび そうりよう たいきおせん おお ほうりつ てき どりよく さんぎよう さんぎよう ゆうがいかがくぶっしつ ま、い びようき はいしゆっ こうじよう 一 1 ~ 1 グ おお かんきようほ こうじようねん たいきおせんほうしほう △企業が厳しい大気汚染防止法をまもるように、工場は念 ざんねん 入りに監視されています。しかし、残念ながら、すべての かんきようほごほう 国にきちんとした環境保護法があるわけではありません。 きぎようきび かんし し、

8. 大気汚染をふせぐ

ちきゅう ロ地球を冷やす ちきゅう おんしつこうか 地球の温室効果ガスをへらす ために、 ] OO か国以上の国々が、 こうへんどうわくぐみじようやく きよう 気候変動枠組条約にもとづく京 とぎていしょ にさん ちょういん 都議定書に調印しました。二酸 かりよくはつでんしよ 化炭素は、おもに、火力発電所 や自動車が、石炭やガソリンな かせきねんりよう どの化石燃料を屑費しているた はっせい めに発生しています。ですから、 ちきゅうおんだんか 地球温暖化を防止するためには、 かせきねんりよう しようひりよう まずは、化石燃料の消費量をへ らさなくてはなりません。 くにぐに くいじよう せきたん ちきゅうおんだんか ちきゅうおんど △地球温暖化によってこれから 100 年の間に、地球の温度は最高で じようしよう かのうせい しやしん のうち 50C 上昇する可能性があります。ですから写真のような農地も砂 おお どうしよくぶっせいそくち はかい 漠となり、多くの動植物の生息地が破壊されるかもしれません。 デンマークの首都 コペンハーゲンでは、 かぎ できる限り少ない工 じゅうたく ネルギーで、住宅を暖房することに せつきよくてき おんしつこうか 積極的に取りくみ、温室効果ガスの きょだい はいしゆっ 排出をへらしています。巨大なポイ おんすい ラーでつくった温水を、パイプを通 きようきゅう ちいきぜんたい して地域全体に供給しているのです。 おんすい かてい そして、多くの家庭が、この温水を ちいき だんぼう つか 使って暖房しています。この「地域 だんばう 暖房システム」は、とてもエネル でんりよく つか こうりつ ギー効率がよく、電力を使うよりも、 おんしつこうか はいしゆっ じゅうたくだんほう 温室効果ガスの排出が、ずっと少な △コペンハーゲンでは、少ないエネルギーで住宅を暖房 かんきようやさ することで「きれいで環境に優しい」町となることを ーくなります めざしています。 さいこう ねんあいだ しゆと みら第 . 町を、ゞ当ツに 1 ーをこ だんほう とお おお まち

9. 大気汚染をふせぐ

ロ汚染防止法 こうはん 2 0 世紀後半になると、多くの もんだい かいけつ たいきおせん 国々が、大気汚染の問題を解決する せいてい ほうりつ ために、さまざまな法律を制定する ようになりました。たとえば、アメ たいきじようか ねん リカでは、 ] 970 年に「大気浄化 せいてい 法」 ( マスキー法 ) を制定しました。 ほうりつ こうじよう はつでんしょ この法律は、工場や発電所などか たいきおせんぶっしつ はいしゆっ ら排出される、大気汚染物質の総 おせん 量を規制することによって、汚染 こうか 防止に大きな効果をあけました。 たいきじようかほう たいきおせん く「大気浄化法」がアメリカの大気汚染をおさえる しんこくたいきおせんもんだい ちから 力になりました。深刻な大気汚染が問題となって しゅう いた、テキサス州オースティンなどの都市も、以 ぜん まち 前のような住み心地の良いとなりました。 げんしよう いじよう べると、 90 % 以上も減少しています。 多くの国々の政府 りゆうし なまり ちっそさんかぶつ しかし、窒素酸化物やススなどの粒子 は、ガソリンに鉛を きんし じようぶっしつ たいきおせん 状物質による大気汚染は、アメリカや 入れることを、禁止 つづ たいきおせんぶっしつ にほん なまり 日本などでも続いており、その対策が しています。鉛は重大な大気汚染物質 げんざい 急がれています。 だからです。現在、ヨーロッパやアメ なまり リカなどの国々では、自動車は鉛の はい 入っていないガソリンで走ってい ます。これによって、大気中への ーなまり げんしよう げきてき はいしゆっ 鉛の排出が、劇的に減少しました。 さいあく アメリカでは、最悪の時期とくら 無鉛ガソリンは非常に高価なため、たとえばア むえん つか おお フリカの多くの都市では、無鉛ガソリンを使う しゅようとし ことができすに、ヨーロッパの主要都市とくら べて 10 倍も多くの鉛が放出されています。 三ッ おせんぼうしほう おお せいき きせい りよう 2AMHAfi 日 おお ′ヨメつ 0 ル くにぐに せい おお たいさく じゅうだい くにぐに はし たいきちゅう ひじよう むえん

10. 大気汚染をふせぐ

自動車をクリーンに 題・・第Ⅱ卩 Ⅲ当い : , ・ たいきおせんげん さいだい おお せかいじゅう 自動車は、世界中の多くの都市がかかえる、最大の大気汚染源です。 自動車は、いろいろなことに利用されているため、大気汚染問題の解決 がむすかしくなっています。しかし、新しく開発された、汚染の少ない クリーンな自動車と、効率のいい公共交通機関が、解決の突破口になり そうです。 たいきおせんもんだい かいけつ あたら おせん かいはつ こうきようこうつうきかん とつばこう こうりつ かいけつ マ西アフリカに位置するべナンの都市コトヌーの交通の状況です。 じどうしやぞうか せかいじゅう おせんもんだい 世界中での自動車の増加が、大きな汚染問題になっています。 C をは LAIRE こうつうじようきよう おお RE かいけつ おせん ロ汚染の解決 ちっそさんかぶつ おせん ねん 自動車は、大気を汚染する窒素酸化物 バーターを組みこんでいます。また、燃 はいき ゆうがい おんしつ などの有害な排気ガスを発生させます。 費がいいエンジンを使えば、主要な温室 おせん こうか はいしゆっ しかし、この汚染は、触媒コンバーター 効果ガスになっている、自動車が排出す にさんかたんそ (cat) を使うことで、ヘらすことができ る二酸化炭素の量も、ヘらすことができ ます。ほとんどの自動車会社では、すべ ます。 はいきそうち しよくばい しんしゃ ての新車の排気装置に、この触媒コン たいき つか しゅよう はっせい じどうしゃ しよくばい つか りよう じどうしやがいしゃ 1 昊ーを