読書 - みる会図書館


検索対象: 子どもの本棚―月刊書評誌 2015年11月号
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1. 子どもの本棚―月刊書評誌 2015年11月号

いて、また各地の学校司書の配置状況などが語られた。 があった。司書教諭が学校司書と連携して読書活動を工夫し ていくことか重要であり、学校図書館に学校司書がいてこそまとめ ク学びの環境クを充実させる学校図書館の役割について、 できた授業であったことを実感する報告となった。 話題提供があり、参加者とともに話し合うことができた。学 参考資料 校図書館法が改正されたが、各地の現状を聞くと、今後とも 専任、専門、正規の学校司書配置を要望していきたい。 ( 司会・記録近藤君子 ) 『図説宮沢賢治』河出書房新社上田哲他編 『雨ニモマケズ』フォア文庫岩崎書店 話題提供③司書教諭と学校司書が連携してこその学校図書館 磯沼利惠子 ( 杉並区立西田小学校学校司書 ) 調布市、稲城市で、学校司書として片年間勤務し、特に稲 城市で司書教諭・山本さゆりさんと連携してきた実践を詳し く報告した。 学校図書館の柱を軸に、「学校図書館利用計画」を作成し ていること、資料提供や図書の時間の様子、読書月間や読書 活動のまとめとして行っている活動など写真とともに詳しい 「 = 日力あった。寺こ、 。稲城市の勤務校で「読書推進委員会」 を立ち上げたこと、読書月間や読書のモチベ 1 ションの維持 に役立つ「シャッフル読み聞かせ」「ビブリオバトル「平行 読書ーの具体的な紹介など参考になる報告が多かった。 情報交流 参加者全員が順次発言し、司書教諭と学校司書の連携につ

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ごっこ』 ( 山田悠介 / 幻冬舎 ) から選ばれしもの関連の本へ 分科会 4 >-< ・中学生と読書 参加者名また、ブックウェビング作成学習の具体例としてつ文学少女み 三人の話題提供者から中学生の読書をさらに深く広いものと死にたがりの道化』 ( 野村美月 / エンタープレイン ) から『人 にするための具体的な方法を探る、内容の濃い報告がなされ 間失格』など太宰治関連の本へ。『わたしはマララ教育の ために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女』 ( マララ・ユ スフザイクリスティーナ・ラム著 / 金原瑞人西田佳子 話題提供①広げ、深める読書の一方法 ( ブックウェビング ) 訳 / 学研マーケティング ) から、「歳の出発ー歴史を作っ 池田茂都枝 ( 大学非常勤講師 ) た人ーというテーマをつけ、多くの関連図書へ。また「読書 今、子どもたちはどんな本を読んでいるのか。全国学校図と豊かな人間性」と題した中高生及び教師に読んでほしい本 書館協議会と毎日新聞社が共同で行なっている「第回学校のテ 1 マ別一覧、それを読んだ大学生の感想一覧も示され、 「読む・広げる」「発表する」この両輪で引っ張っていくこと幻 告読書調査 ( 平成 % 年度 6 月実施 ) 」における学年別・男女別 会の上位を占める本と「必読・推薦図書ーとしてコ 1 ナーに置が大切と締めくくった。 国きたい本とはかけ離れている。ならば、子どもたちが読む本 話題提供②中学生の今だからこそ出会ってほしい本をどうや 会を基本にして、教師の薦める「必読・推薦図書」と結びつけ 究 って手渡しますか ? 研「広げ、深める読書ーへと展開する方法はないだろうかそ 吉田美佐子 ( 狛江市立狛江第三中学校司書 ) のして、ただ一斉読書をするだけではなく、「読書活動 , へと 佐藤見果夢 ( 翻訳者 ) 子結びつける方法はないだろうかこの観点から「一冊の本か 日ら始まるブックウェビング」の方法を紹介。具体例として示 狛江三中では、年一回外部講師を招いての授業を司書も関 7 されたのが、『小さな王子さま」 ( サンⅡテグジュペリ / 山崎わって企画する機会があり、今年は翻訳者の佐藤見果夢さん に講師をお願いした。授業内容は前半が翻訳者という仕事に 庸一郎訳 / みすす書房 ) から ( ) 回夕日を見たをあげ、 特〈ブックトーク「数字ミステリー 」〉関連の本へ。『リアル鬼ついて、後半がワ 1 クショップ〈科学絵本『。 ピエロ

3. 子どもの本棚―月刊書評誌 2015年11月号

で課題を作り多摩動物園で見る予定の動物を調べたポスター 参加者約名セッションで発表した様子、子どもたちによるミニブックト 1 ク「本のお店屋さん」などの活動を実際に子どもたちが作 った作品を手にして具体的に説明した。 テーマ子ともたちと言葉を楽しむ、言葉をたがやす、読み、 めあてをきめて読書に取り組み、一年生から続けてきた詩 表現する読書環境 の暗唱から詩集を作り、斎藤隆介作品の並行読書、ウェ 学校図書館司書、公立図書館司書、教師、図書ボランティ ビング、ドーナッチャート、調べカードを活用して「変身す ア、学童保育など多様な立場の方々の参加があった。二つの る食べ物」調べ、百科事典を使って身近な疑問について調べ 話題提供をうけてグループになって話し合い、話し合ったこ る「報告書を作ろう」など三年生の多彩な取り組みの報告が とをグループ毎に発表し、全体討議を行った。 あった。 2 告話題提供①低学年の子どもたちと本を楽しむ 話題提供②子どもたちの読む力を育てるために 若林真砂子 ( 東京都公立小学校教諭 ) 大 国 高橋今日子 ( 横浜市公立中学校学校司書 ) 「シャワーのように本との出会いをー「そして計画的に本を 全 2003 年から 2014 年、読書活動協力員として小学校 会使った実践をーと、本を学級経営の中心に据え、言葉でイメ 究 研 ージし、言葉を共有する体験をたくさん積み重ねた三年間の 4 校を巡回して授業に入り、司書教諭と協力して各校の読書 本 活動推進に携わった実践から「読書活動を柱にした小学校」 の実践の数々を映像や作品の実物を交えて具体的に紹介した。 子本が大好きになるように、入学式の日から毎日、定番の絵の十一年間の取り組みを紹介。司書教諭とともにどのように 読書指導等への理解を浸透させていったか、それによって学 日本や、昔話、季節や行事、学習と関連した幼年文学などを場 7 と時を選んで読み聞かせをしてきた。また、ブックトークで校がどう変わっていったかの実践をまとめて報告した。 第 各学年年間三、四回授業に入った。図書館担当者と担任が いろいろな分野の本を紹介した一年生の実践も紹介。 集 連携し一 5 六年生までのゴールイメージを持って持続的に働 いろいろなシリーズの読書への誘いや、ドーナッチャート 特 分科会 3 小学生と読書

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参加者片名話題提供②特別支援学級でのおはなし会の実践 サイエド晴美 ( 杉並区立阿佐ヶ谷中学校・学校 「どの子にも読書の喜びを」を、基本理念として、障がい 司書 ) のある子どもたちへの本の手渡し方や、本を楽しむためのエ おはなし会の実践 夫などを話し合った。 毎週一回、五〇分間の「おはなし会」を実施している。「図 話題提供①様々な子どもたちに読むよろこびを 書室へ来ると良いことがあるよ本を読むと良いことがあ 須田暢子 ( 東京都立八王子東特別支援学校・教諭 ) るよ。」と思ってもらえるように取り組んでいる 1 図書館環境の改善 工夫をしていること テ 1 マを決めている。参加型にしている。言葉かけや小 肢体不自由の児童生徒の実態に合わせて、図書館環境を 2 告 リニューアルした。車イスが通りやすいように書架間の幅 道具で集中させたり、興味を持たせたりしている。三、四幻 報 を広くする、目線に合わせての配架や展示の工夫等であっ 年生程度の内容を選んでいる。科学物を多く扱っている 大 授業や行事と関連付けている 全 会 2 児童生徒に合わせた読書方法の紹介 究 個の実態に合わせての様々な読書媒体の提供をした。。 テ参加者からの声 本 の イジー図書は本を手に持っことが難しい児童生徒には歓迎 ・市内に市立特別支援学校は 2 校あるが、図書館司書はいな も ど された。 人がいないと活用されない。配置をしたい。 ( 行政職 ) 子 日 3 マスコット・キャラクターの決定 ・かっては図書館があったらしいが、現在は遊戯室となって 回 7 本来の目標は言語能力の向上であった。取り組みの一環 しまっている生徒会で図書コーナーを作り、主体的に運 4 第 として読書活動の活性化があった。親しむ環境作りとして 営をするようにした。 ( 特別支援学校 ) 集 特 マスコット・キャラクターの募集をした。 ・同じ県内の特別支援学校同志で連携を図り、情報交換をし 分科会 5 特別支援と読書 こ 0

5. 子どもの本棚―月刊書評誌 2015年11月号

子どもの本棚 2015 年 1 1 月号 託されたこと / 森越智子 新刊紹介 も く 1 2 7 8 1 2 14 1 4 37 39 42 44 45 46 47 48 こにとりあげている図書は、いずれもく日本子どもの本研究会選定図書〉に選ばれたも のです。但し、図書内容の評価については、それぞれの執筆者の責任において執筆されて いることをおことわりしておきます。なお※印は、ノンフィクションの本です。 選定付記 / 千田てるみ 選定リスト 2015 年 9 月選定図書 / 選定委員会 今月の書評『リフカの旅』 / 川上蓉子 特集第 47 回日本子どもの本研究会全国大会報告 ( 2 ) 記念講演「戦後 70 年、広島と平和を語る」那須正幹氏 / 長谷川智子 わたしのよむ『わたしが外人たったころ』 / 市川幸子 複眼書評『ロンと海からきた漁師』 / 田中昭子・石田淑子 親子で楽しむワークショップ ⑧調べ学習⑨地域と読書 ⑤特別支援と読書⑥ノンフィクション・科学⑦学校図書館 分科会①絵本②乳幼児と読書③小学生と読書④ YA ・中学生と読書 資料案内『多様性と出会う学校図書館』 / 石井啓子 お知らせ「学校図書館のつどい」 情報コーナー 事務局より / 2016 年度全国大会のお知らせ スケジュール / 今月の研究会 編集後記 表紙絵 降矢ななイラスト . 福本舂子

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書媒体であるようだ。自動で読み上げたり、大型の場面に ・八王子東へ「図書館には常駐の担当者がいるのか」という 設定したり、個に合わせた読書が出来る。年ごとに作品も 増えてきているので、ディジーを利用して読書の楽しみが 質問があった。運営は情報教育部の図書担当者が行ってい るとのこと 広かることを期待したい。入手については伊藤忠記念財団 ・教師は、子どもが読み語りでどのような本を読んでもらい 卩い合わせを たいのかを知りたい。 ( 読書ボランティア ) 猛暑の中、大阪、富山、新潟、仙台と遠方からの参加者を 紹介された図書の一部 『仔牛の春』 ( 五味太郎作 / 偕成社 ) 、『めつきらもっきら交えての意見交換であった。 少人数ながら、熱心な討議で充実された分科会であった。 どおんどん』 ( 長谷川摂子作 / ふりゃなな絵 / 福音館書 ( 司会・ いっ子記録・村上勅江 ) 店 ) 、『えんにち』 ( 五十嵐豊子 / 福音館書店 ) 、〈わにわに〉 シリーズ ( 小風さちぶん / 山口マオえ / 福音館書店 ) 、『み るなのへや』 ( 広松由希子ぶん / 片山健え / 岩崎書店 ) 、 『光の旅かげの旅』 ( アン・ジョナス / 内海まお訳 / 評論 社 ) 、『大草原の小さな家ローラ・ソングプック』 ( ュージ ニア・ガーソン編 / 若谷和子訳詞 / 世界文化社 ) 。 ディジー図書について ここ数年特別支援の分科会で必ず話題にあがっている 話題提供者の話にもあったように、読書媒体は紙媒体のみ でない。五感を使って読む読書方法もある。手や耳から楽 しむ布絵本やもある。なかでもディジーは魅力的な読 0 0 0 ① 2 の ク ( ) 2 の、 2 ①の朝 2 クっ① 2 小 2 2

7. 子どもの本棚―月刊書評誌 2015年11月号

子どもの本棚十一月号 日本子どもの本研究会編 新・どの本よもうかな ? 中学生巨 新・どの本 新・どの本 よもうかな ? よもうかな ? 中学生、読書指導の先生、 司書教諭、学校司書、司書、 保護者の方々に役立つ 日本子どもの本究か第 読みたい本、読ませたい本がすぐ見つかる ブックガイドの決定版 ! ・中学生が読みたい本を探すときのブックガイド。あらすじ、テーマ、作 口をむときのポイントを各作品 1 ページでわかりやすく解説。 ロロし ・巻末には 2 巻共通の全巻索引を掲載。「書名索引」「著者名索引」、テー マから本を探すことができる「事項索引」の 3 種類 ! ・「本の各部の名前」「図書館活用術」「製本の種類」など、本に関するコ ラムも充実。両編合わせて 14 のコラムを収録しました。 『新・どの本よもうかな ? 中学生版日本編 物語 / 詩歌 / 伝記 / 科学・ノンフィクション / 絵本 / 調べ学習シリース 定価 ( 本体 2 , 500 円 + 税 ) lSBN978 ー 4 ー 323 ー 01597 ー 2 『新・どの本よもうかな ? 中学生版海外編 物語 / ノンフィクション / 絵本 定価 ( 本体 2 , 500 円十税 ) 旧 BN978-4-323-01598-9 〒 111 ー 0056 東京都台東区小島 1 ー 4 ー 3 ESTAB 凵 SHED 爪 1919 電話 : 03 ー 3861 ー 1861 FAX : 03 - 3861 ー 1507 挙 http://www.kinnohoshi.co.jp 海外編第 昭和四十七年七月十四日第三種郵便物認可 二〇一五年十一月一日発行 ( 毎月一回一日発行 ) 版′ 0 全 2 巻 A5 判 / 各 254 ページ / 上製本 揃定価 ( 揃本体 5 , OOO 円 + 税 ) 旧 BN978 ー 4 ー 323 ー 9521 ト 6 海外編 日本編 ー」掲載図書 186 点 」掲載図書 183 点 定価 ( 本体三七〇円 + 税 )

8. 子どもの本棚―月刊書評誌 2015年11月号

ある本で、 ・ママに寄り添、つよ、つにする 参加者名◎乳幼児の子育てにはぬくもりのある人の手が子どもの数だ け必要であり、国による手厚い支援が望まれると語ったこ この会はク本当に赤ちゃんに本は必要なの、それは、どう とが印象的 してクという素朴な発想からスタ 1 トし、子育て支援として の絵本、絵本を仲立ちにした両親への支援とは何かを、話題 話題提供②霜田美津子 ( 岡崎ブック・スタートボランテ 提供者お一一人と参加者が膝を交え、和やかに、そして熱く活 ィア代表 ) 発に語り、情報交換する場となった。 ◎乳幼児と読書を考えるとき、ブックスタートは、重要な活 動である。岡崎市でブックスタートが実施されるにあたっ て大変な苦労があった。乳児検診と保健所・医療機関との 話題提供①金澤和子 ( はぐはぐの樹子ども図書館長 ) 2 告 関係・ Z O ブックスタ 1 トのニュースレターからの情報幻 自己紹介後、絵本『ととけっこうよがあけた』 ( こばやし 報 の利用。岡崎市での取り組みの報告。 会えみこ案 / ましませつこえ / こぐま社 ) を参加者と声を合 大 国わせ読む。 ◎ボランティアを育てる取り組み 会横浜市の子育て支援の様子や区役所のサービス ( 乳幼児用 図書館の貸し出しカード ( 赤ちゃんでも使えるガイド・プ 究 研の図書が多く、貸し出しもある ) について語る ックが好評 ) 。代田知子さん ( 三芳町立図書館 ) の新聞記事 の◎赤ちゃんにはくり返し言葉、リズムのある楽しい絵本か良 を紹介し、ブックスタート協会として市民に常に笑顔で応 ど わらべ歌も効果的である。横浜は外国人が多いので、 援をし、司書とボランティアのコミュニケーションを図る 子 日英明も扱いアンケートもとる ◎幼い子ほど年齢に合った本を選ぶのは難しい。 7 ◎絵本相談はグループで話しあってもらう。質問から本のア〇外国人の方には字のない絵本 ( 日本語がない ) が良い場合 第 がある。おかあさんが自分の言葉で語れるからである ドバイスをする。絵本相談から子育て相談に移ることが多 集 特 いか、目的が違うので、感情移入はほどほどにし、目的で 分科会 2 乳幼児と読書

9. 子どもの本棚―月刊書評誌 2015年11月号

きかけた。一言葉 ( わらべうた・なぞなぞ ) から始まり、同時 期に読む長い文章の絵本と幼年童話、物語の部分朗読から短 編、中編物語へなど実際にブックトークに使ったうち二十三 冊の本を提示してどの時にどの本をどのように紹介してきた か子どもの反応を交えて話した。 教室でのブックトークにより子どもの読む力を把握し先生 方の要望を聞いて、蔵書構成、選書、環境 ( 書棚レイアウト・ 展示 ) に反映させた様子を紹介した。また、先生方やボラン ティア対象の研修会、図書館だより作成補助などを行い司書 教諭がパイプになり全校がつながって、「本が並ぶ図書館」 から「本を動かし発信する図書館」に変化していったことを 紹介した。実践を記録して次につなげていくことが大切だと 報告した。 ◇交流 ( 質問・感想より ) ・名古屋市、横浜市、東京の多摩市、国分寺市、杉並区、渋 谷区、目黒区、千葉県の市川市などの学校図書館支援の実 情や学校司書の研修について交流しあった。 ・入門期のブックトークについての質問には、ミニブックト ークの実演でこたえてくれた。 ・担任と学校司書、両方の視点で話を聞くことができて非常 に有益だった。 ・「本を通じて子どもを育てるーことが具体的になり、学校 図書館教育の可能生、素晴らしさを感じることができた。 ・学校の授業の中で、子どもたちが言葉を獲得し、読む・知 る喜びを体験し、表現し伝えるまでに力を蓄えていく様子 か素晴らし、 ・司書の力を学校という組織の中に浸透させていく努力と辛 抱強さ、結果を信じる力を感じました。 ・自治体によって制度や待遇の違いがあることに驚いた学 校司書の法制化とは名ばかりというか「これから」なのだ ろ、つ ・「感じて楽しむ」読書、絵本から読み物への移行、遊びの 読書についてももっと触れてほしかった。 ( 司会・記録滝脇れい子 )

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最近気になるのは、読み聞かせボランティアによる選書の 分科会 9 地域と読書 参加者川名仕方で、レベルアップの必要性を感じている 話題提供②学校図書館をよりよくする活動から テーマ地域から読書活動を考える 加藤暉子 ( 日野市の学校図書館をもっとよくす る会 ) 話題提供①地域の読書・文庫の取り組み 日野市では、 1990 年白書による要望から、全校に図書 古川よし子 ( 大山市どんぐり文庫 ) 自宅で文庫を開設して幻年、蔵書 1 万 3 千冊、会員は、現館事務嘱託員が配置された。ところが、研修の機会がなく何 とかしようと、 1994 年、市民参加の 2 つの会が誕生した。 在 104 人である。 文庫をやる目的は、本を通しての地域文化の向上、子ども 「日野・子どもと本の出会いの会」 2 この会は、嘱託員の研修、教員との連携、父母の学習の場肪 告の安全な居場所の提供、母親の情報交換の場の 3 つである 会月に 4 回、乳幼児、就学前、小学生と曜日で分けて活動してとして位置づけた。多くの市民に知らせたいと「子どもの本 大 まつり」を計画した。子どもにはおはなし会、大人には作家 いる。その日は、工作やクッキングなどと読み聞かせ、語り、 全 の講演会ということで、第 1 回は古田足日氏にお願いした。 会紙芝居などを組み合わせて行っている 究 124 名参加があり、相応しい会となった。以後子どもの本 他に市内全保育園 ( Ⅱ園 ) に、本 3 冊紙芝居 1 冊持参して 本 も読み聞かせをしている。もう 1 回読んでもらいたいという本まつりは年 2 回、毎月の例会とミニ講座を行っている ど 「日野市の学校図書館をもっとよくする会」 は、置いてきている。市内のほとんどの小学校にも月 1 回行 子 読書を広めることと学校図書館の環境整備を目的に立ち上 日っている。詩の朗読、昔話の語り、本を 1 冊紹介して、川冊 げた会である。ところが 1997 年学校図書館法が改正とな 7 すっ貸し出ししている。自分で読みたいと思ってもらえるよ 第 り、嘱託員制度が廃止された。代わりに市政 ( 学校図書館 ) うに、幼年童話や児童文学の紹介にも力を入れている。他に 協力員が配置されることになった。これは、地域の有償ボラ 特学童保育、児童館、図書館にも行っている