来た。これがきっかけで、三十数名が会員となった。 全国を巡回して開催している「全国子どもの本児童文化講 久留米でも一九七九年「久留米子どもの本の学校」が開校 座」 ( 第六回 ) に参加し、この大会を福岡で開催したいと思 した。講師には、三か所連続で講演していただく形でお願い った。支部発足一一年目の一九七六年、念願の全国大会を行う し、交通費を折半とした。 ( その後、福岡・北九州では十年 ことかできるようになった。増村会長から「ますは、ミニ講ほどで閉校したが、久留米では、現在まで継続開催されてい 座を行い、機運作りをしましよ、つ」とのアドバイスを受け、 る ) 行ったのが、「子 当初の福岡支部の大きな行事は、一泊研修会であった。子 どもの本の学校ー どもの本の学校へ招聘した講師に会員向けの講話と懇談をお である急遽一月 願いした。古田足日氏、長崎源之助氏、清水真砂子氏、安藤 から三月まで六回 美紀夫氏、斎藤惇夫氏等々である。会食を共にし、作家や作 連続講座を、北九 品の周辺を聞くことで、会員の力量を高めることができた。 州と福岡で開校し 福岡県は、大きく分けて四地区 ( 北九州、福岡、筑豊、筑 た。定員を上回る 学後 ) に分けられる。 ( 久留米は筑後地区 ) の 本 盛況であった。そ 子どもの本の学校が開催されていない筑豊地区 ( 飯塚市 ) の も の勢いのまま、第 で、一九八八年一日講座を開催することにした。地元の図書 ど 子 八回全国子どもの 岡館員、学校司書と協力し実行委員会を作った。講演は那須正 福 信 本と児童文化講座 幹氏、三分科会で行った。地元の頑張りもあり、百人ほどの 発 の 福岡大会は、五百 参加者があった。その後、地域で講座や学習会が行われるき か つかけになった。 名を超す参加者を 地 各 迎え、三日間滞り 一九九五年、二回目の全国講座を北九州市で引き受けるこ 特なく終わる事が出 ととなった。プレ講座を、代田昇氏他三回開催した。記念講 こ 0
日本子どもの本研究会 2015 年 9 月 日 1 2 3 6 10 10 1 1 12 13 16 19 23 曜日 火 水 木 日 木 木 金 土 日 水 土 水 時 内容 18 : 30 ~ 21 : 00 ☆絵本研究部会 ①新刊絵本研究 牛込箪笥地域センター スケジュール 場所 ②夏の全国集会絵本分科会から学んだこと ( 反省と課題 ) 1 8 : 30 ~ 21 : 00 選定委員会 1 8 : 30 ~ 20 : 30 学校図書館研究部会 事務所 武蔵野プレイス 3 F 「読者に本が届くまで」偕成社・藤川康司 10 : 00 ~ 12 : 00 ☆障害と本の研究部会調布市文化会館たづくり 11 階 ①障害に関することを描いた子どもの本の紹介・検討 ②各自の状況報告 18 : 30 ~ 20 : 30 ☆児童文学研究部会 高田馬場・戸塚地域センター 「リフカの旅』 ( カレン・ヘス作 / 伊藤比呂美、西更訳 / 理論社 ) 18 : 30 ~ 20 : 30 ☆マンガ研究部会 18 : 30 ~ 21 : 00 理事会 10 : 00 ~ 12 : 00 ☆ノンフィクション研究部会 未定 豊玉リサイクルセンター 事務所 『ラオス山の村に図書館ができた』 ( 安井清子著 / 福音館書店 ) 、『絵本 で学ぶイスラームの暮らし ( 松原直美文 / 佐竹美保絵 / あすなろ書房 ) 14 : 00 ~ 16 : 00 *SL インクリングス 事務所 ー司書教諭養成のための指導内容と指導法の研究および情報収集の会一 18 : 30 ~ 21 : 00 選定委員会 事務所 18 : 00 ~ 21 : 00 ☆子どもの科学の本研究部会飯田橋ボランティアセンター ①新刊紹介②「見えてくる ! 陸地のデコボコやギザギザ川・ 湖・海岸の地形」く日本列島水をとったら ? ビジュアル地形案内 2 〉 ( 中村剛監修 / 徳間書店 ) ( 同シリーズ 1 , 3 も ) ③科学あそび 18 : 30 ~ 21 : 00 ☆理論研究部会 事務所 ☆印は、本誌購読者はどなたでも参加できます。はじめて参加される方は事務局へご連絡ください。 今月の研究会 ( 2015 年 9 月 ) ー 47 ー 〒 920-0965 金沢市笠舞 1 ・ 19 ・ 22 勝尾外美子方 金沢子どもの本研究会事務局 TEL. 076 ・ 221 ・ 2996 「かつおきんや本を読みあいましよう」 ◆金沢 27 日 ( 日 ) 金沢子どもの本研究会 410 回例会 連絡先山梨子どもの本研究会事務局 librobambino@yahoo.co.jp ー / ブックトーク研究 / 読みの研究 作品研究 / 実践研究バーバラ・クー ◆山梨 1 9 日 ( 土 ) 山梨子どもの本研究会例会
家、図書館員、教師、お話会や文庫関係者など、子どもの本 、。どんど が大好きな人たちがいた。話し始めたら止まらなし 鈴木研 ん話題が展開していく。そして、聞いたこともない書名が次々 に出てくる。とにかく熱い。私は、自分の勉強不足を痛感し、 昨年、福岡支部四十年記念誌を作成した。四十年も経っと もっと学びたいと日本子どもの本研究会に加入した。 新旧会員が入れ替わり、組織としてのありようも大きく変わ 福岡支部は、一九七四年に川島久美子・渡部フミョ二人の ってくる。それ 会員で発足した。 で、当初からの その当時福岡県 会員がいるうち 誌下では、子ども劇 に記録として残 場で活動している 年 しておきたいと 母親を中心に地域 4 考えた。旧会員 支文庫が次々と生ま にもお願いし、 福れていた。県立図 現会員を含め三 書館員であった川 十五名の方々に 島は、その方々に 書いていただいた。それぞれの地区で子どもの読書推進に頑呼びかけ「子ども 張っている姿を見る事ができた。 の本を一〇〇冊読 ざっと、福岡支部の歩みを振り返ってみたい。 む会」を発足させ た月一 5 二回、 私が会員になったのは三十年ほど前、斎藤惇夫氏が講師だ国内外の絵本・児 からと誘われ福岡支部一泊研修会に参加した。そこには、作童文学を読み合っ 福岡支部四十年 4 をけみ む 本 の も ど 子
事務局より 第期第 1 回理事会を 7 月 3 日リサイクルセンターにて開 催。出席名。 会長より〕 Z 「おはようニッポン」でバリアフリーか学 校図書館についてとりあげたいとの相談あり。 事務局より〕総会報告をまとめたので「本棚」 9 月号に同封。 【報告事項】 〇全国大会【次年度以降他団体と重ならないように留意。要 項の広告掲載はかなり集まった。 〇機関誌〕 9 月号特集は「各地からの発信」。川月号、Ⅱ月 号は全国大会報告。宣伝チラシをカラーで作ったので活用 してほしい。 〇出版〕本棚の新刊紹介・書評からセレクトしたブックリス トを計画。見積もりをとって検討。 〇みなと校〕行事と重ならないようにプログラムを組みたい。 〇会員研修【学校司書を対象に企画を考えたい。 ◇ 2016 年全国大会会場について検討。 ◇ 2017 年以降の全国大会について、開催地、周年事業 との兼ね合いや総会での意見も考慮して検討。 ◇選定リスト作業について協議。 〈入会〉河北美和子河北千尋 ご逝去大分で長年活動されていた辛島泉さんが 7 月に亡く なられました。ご冥福をお祈り致します。 【協議事項】 鬼ヶ島文庫と紙芝居道場のくらし 千竈八重子 山の中に子どもの本の文庫「鬼ヶ島」がうまれて幻年、紙芝居 道場が併設されて年になっていました。平成年 3 月、火災に よって全焼。全てが灰になりました。又 % 年 7 月に文庫のみ 6000 冊で再建しました。七坪の小さな小屋に元気な子どもの 本が並びました。多くの仲間たちから送られた絵本やよみものが 再びエネルギー源になってくれました。購入可能な資料求めてい ます。 今年年 5 月、「紙芝居道場」もうぶ声をあげてくれました。 紙芝居は 400 冊。購入出来るものは購入し、古い廃棄された作 品もこの中に含まれ、多くの人々から可愛がられています。 地元の人々も、紙芝居を演じる人や観客になって楽しんでくれ ています。幼稚園児 9 名、小学校生徒は四名の地域ですが、他所一 からの来客も歓迎していますので、誰でも利用可能です ( 貸出ノ ートに記入で ) 。不便な地域なので、利用者優先、休みなし、交 通のバスはなし。週二回 ( 火、金 ) 一便のコミュニティバス ( 高 齢者の病院行きのため ) はあり野生動物の鹿、猪その他朝夕出 没、野鳥は多々。農家多し、 冬一月 5 三月は積雪が深く、 道路は凍結多々 このような地で火災後、 また懲りもせす本を集め、 普及活動に日々を過ごして いる自分に気づき、文庫の 再建を試み続けています。
この連続講座は、サマースクール時代には、「選ぶ楽しみ 子どもに読書のよろこびを はあるけれど、多彩な講師陣をお呼びいただいても、分科会 栃木子どもの本連絡会副会長小川範子 か重なってしまってお話を伺えない先生がいらっしやるのが 残念で・ : 」という参加者の皆様の声を受けて、研修の形を変 地域の会員が所属する団体の活動紹介をとの連絡を受けま えたものです。年も続けていると、他県からの参加者も増 した。弊会では、毎年連続講座の開催チラシができるとお知え、多彩な講師陣に対する期待度の高さも引き継がざるを得 らせを『子どもの本棚』に掲載して頂いているので、連続講ないのが実情です。 座のことをお知らせしたいと思います。 元々、弊会では、ク子どもに読書のよろこびをクというス 私が所属する栃木子どもの本連絡会は、昨年度創立肪周年ローガンを掲げていたので、それをそのままタイトルとし、 を迎えました。 サプタイトルとしてその年のテーマである地域名をいれてー 発足 6 年目から、会員研修を目的として毎年 8 月に「栃木〇〇の子どもの本ーとして実施しています。第 1 回目には、 子どもの本サマースクール」を開催しておりました。お盆明その地域の子どもの本の歴史的な流れをお話いただき、第 2 けの土日、二日連続で行うこの講座は、基調講演はもちろん 54 回目からは、その地域を代表する作家にまつわる話から のこと、多彩な講師陣に、数ある分科会の中からどこを受講制作秘話まで、それはそれは贅沢な時間を過ごさせていただ しようかと、当時一会員として参加していた私としては迷う いております。 ほどでした。しかしながら、そのサマ 1 スクールも、時代の流 お呼びする先生も、第 1 回目は総括的にお話いただくため れの中で年目をもちまして幕を閉じることとなりました。 に、必然的に大学で専門的に教鞭をとってこられた教授とか、 代わりに発足したのが 2010 栃木子どもの本連続講座でこの方の歴史をたどるとテーマ国の子どもの本の歴史が見え す。講座名の頭に開催年度をいれて、年毎にテーマを決めて、 てくるような、その道の重鎮的な方においでいただくことが 6 月から 9 月の 4 ヶ月間に毎月一回ずつ講座を開催していく 多くなり、第 2 回目以降も、この国の子どもの本を語るには というものです 欠かせない作家の翻訳者とかが多くなります
2 山梨子どもの本研究会の基本方針 会の組織、運営を継続するために会則を文章化し、これを基 本に毎年総会で確認し合い、子どもの本の専門家と自負でき る会員として、学ぶ姿勢を持続する原動力となっています ① 研究の基調 子どもの文化活動とは、内面的な発達をうながす創造活 動のすべてをいう。その活動は地域に根ざしたさまざまな 文化を、現在から未来へ伝達していく役目を果たしていか なければならない この会は、その活動の原点を読書にお き、大人から子どもへ、あるいは子ども同士の交流が出来 ることを目指している。大人は子どもにどう関わり、何を 伝えて行くべきかを探りつつ、読書活動を文化活動の原点 とする。 生活の多様化から、親子の対話がますます少なくなって④ いる今、子どもたちに家庭や学校、地域で選び抜かれた本 を読んであげる努力をしていきたい。 ②研究の内容 〇良書の選定及び普及 〇作家研究〇作品研究と実践研究 〇実技力アップ講座 〇読み聞かせの実践 ③ 〇読書から発展する 文化活動 ( 人形劇担第 自作自演、科学遊、 び ) 会員の姿勢 山梨子どもの本研 究会の会員は、子ど もの本に対してあく までも専門家である と自負できるような 研究を進めていく そのために自らの研 修に努める 例会の持ち方 〇例会は毎月第 2 土曜日の午後開催。 〇例会時に行う研修会は、 4 月の総会で年間研究計画を立 て、これに基づいて行う。研修する作家 2 名 ( 日本・外 国 ) を決め、作家研究、作品研究、実践研究のいずれか を会員一人が 1 研究を担当する。教師や学校司書、保育 者の会員は、子どもと毎日接しているので、実践研究を 担当して、会員が大人の視点で評価した本を、子どもが スズキコージと子どもたちの仮面パレード ( 2014.8.9 ) ー 20 ー
生きた学校図書館をめさして 囈回学校図をの つどい 十十本・十十 十・を 十・◆ 十・十 ィネ 月士 講演 このつどいも、今回で 20 回を迎えることとなりました。 今まで学校図書館や教育の問題を多彩な講師のお話や実践 報告で学んできましたが、今回は現在の出版事情とともに、 こどもの本がどのように作られ、読者に届けられるのか、 書店、公共・学校図書館など流通現場の話題を中心に、こ どもの本がおかれている現状について、話をお聞きします。 ふるってご参加ください。 プログラム 12 : 20 受付 13 : 00 ~ 14 : 30 講演・質疑 14 : 30 ~ 14 : 45 休憩・移動 14 : 45 ~ 1 6 : 00 ワークショップ 1 6 : 10 ~ 1 6 : 30 まとめ ( 全体会 ) 2015 年 1 1 月 28 日 ( 土 ) 1 3 : 00 ~ 1 6 : 30 ( 受付 1 2 : 20 ~ ) 場所専修大学神田校舎 5 号館 ( ラーニングコモンズ ) 4 階 541 ・ 542 号室一 参加費 800 円 ( 当日受付にて ) 学生 500 円 ( 社会人除く ) お申込下記へ Fax またはメールにて氏名・所属・連絡先必須 Fax 03 ー 3775-7883 メール tsudoijascl@gmail.com 主催日本子どもの本研究会 ~ , 後援親子読書地域文庫全国連絡会 ー 44 ー
のロ評 いただいた命に感謝して・・ 末宗嘉子 本書は、いろいろな国の食の原点が写真で紹介されていま す。特別なものではなく、日常の生活を切り取ったものです。 社会背景や、文化の違いをまざまざと写し出しています。 「命をいただいて私たちは生きている」ということを書い た絵本や本は、これまでもたくさん出版されていますが、こ の写真集ほどはっきり伝えているものは、今まで出会ったこ とはありません。写真というものは、私たちか見たい、見た くないに関わらず、事実を伝えるのだとあらためて思います。 もちろん、それはその土地の食文化であり、歴史を伝えるも のです。世界中で違いはありますが、上下はありません。 文明が進化し、便利なものが増えてきている昨今、私たち の生活、特に食の原点が見えにくくなっています。電話一本 で美味しい食材が家庭に届き、メール一つですでに料理され たものがテープルに並ぶ時代です。だからこそ、本書との出 の も 会いを大切にして、私たちは今一度、食の原点を見直してみ き る必要があります。 生 では、ここでいう食の原点とは何でしよう。写真に写し出 の写 る されているのは、スー ーマーケットやコンビニエンススト 、文 10 円 し店 14 0 0 アなどがない国や、地域です。モンゴルの広い草原に住む人 て士書年 / 3 べ卓館 4 E たちは、羊やャギ、牛や馬を飼って、肉や羊のウールを売っ 食枝音体 森福 22 本て生計を立てています。これらの動物は、人間の心を癒して
資料案内 : とも文み ティア・サプカルチャ・”第 ・現代史 ' 。どーをは、京都家庭文庫地域文庫連絡会 ( 京子連 ) 40 周年記念事業実行委員会編集・発行 大月書店 2014 年 1 0 月 201 5 年 3 月 ー、をゞ 26cm / 1 19p 19cm / 254P 本体 800 円 本体 2000 円 「子ども達の身近によい本とよい文化環境 「子ども文化」とは、大人が作って子ども を」と活動してきた「京子連」は、 20 周年 に提供するいわゆる「児童文化」ばかりでな く、時代の状況を反映させながら遊びの世界 に記念誌『アンダンテ』を発行し、今回は 40 周年で 2 冊目の記念誌である。この 40 年 に取込まれ子どもたち自身によって作りださ の間に、一時は 230 余りの文庫があったと れた有形無形の文化を含むものであると著者 いうことだが、それでも現在 44 ほどの文庫 は定義している。 を抱え、その連絡会は、京都市子ども文庫連 第 ] 章では敗戦と復興期の子どもの状況と 絡会 ( 25 団体 ) ・宇治子ども文庫連絡会 ( 8 文化が紹介される。文化の中心はラジオ番組 団体 ) ・京田辺子ども文庫連絡会 ( 3 団体 ) ・ であり、「鐘の鳴る丘」「三太物語」などが人 個文庫 ( 8 団体 ) となっている。 気を博した。 50 年代末ころには多くの雑誌 記念誌には、文庫のイベント、実技交流ム、 が創刊され、付録をつけて読者を奪い合った。 講演会などの写真のほか、文庫連だよりや新 第 2 章では 60 年前後から 80 年代にかけての メディアの拡大が取り上けられる。テレビの 聞記事、カット、冊子や本の表紙も写真入り で掲載されているので興味深く読めるだけで 普及からテレビアニメへ。少年週刊誌の創刊、 なく、活動への意識や思いが感じられ、多彩 そしてテレビ雑誌が登場してメディアミック な活動がまさに歩く速さ ( アンダンテ ) " で、 スした子ども文化が大きな流れとなる。第 3 地道な力強さがあることに、感服させられた。 章では 90 年前後から 2 ] 世紀まで、マルチメ また、記念誌の前半では「図書館運動と行 ディア時代の子ども文化が語られる。ドラク 政の動き」に ] ] 頁、巻末では「京都家庭文 工からハリボタ、ポケモンブーム、妖怪ブー ムまでが取り上げられている。巻末に詳細な 庫地域文庫連絡会の活動と社会の動き」に 現代子ども文化史年表が付いていて、子ども 37 頁を割いて年表にして収められているの で、資料としても責重な記録ということがで 文化の事典としても資料価値が高い。 きる。特に後者は、活動内容が一目で分かる 著者は長く小学館の学年誌の編集に携わっ ので、全国の、・文庫連 " で活動する人の参考 ており、子ども文化の創造と伝達の当事者で あった。本書はその立場から論考する奥行の になるだろう。 深いサブカルチャー論ともなっている。怪獣 子ども文庫白書や、文庫を知ってもらうた 事典などを通じて文化を生み出すオタクが誕 めのリーフレット作りの他、赤ちゃん絵本の 読書会から生まれた「赤ちゃんに絵本を読む 生したことなど興味深い。子ども文化の受け ということ』 ( 連合出版 ) や、戦争と平和を 手が作り手に変容し、子ども文化力ともいえ 考えるブックリスト『きみには関係ないこと る力が連綿と続き、世界に発信・拡大してい か』 ( かもがわ出版 ) など京子連からの出版 ることが頼もしい。 物も多い。 ( 大塚佳苗 ) ー子ども文化の現代史 遊び・メディア・サプカルチャーの奔流」 ランルテ ( 横内弥生 ) ー 42 ー
もの本研究会にも入会した会員が多かったので、山梨子ども の本研究会は本会の山梨支部を兼ねて活動が始まりました。 会員は例会で学習 しながら、地域の はじめに 人たちに子どもの 1970 年代の山梨は、子どものために本を読んであげた本・読書について いと考えていた人は、個人的に自分の身近の子どもたちに働学んでもらうため きかけるだけで、大きな動きはありませんでした。 」」、 19 、 / -4 年第 その頃、子どもにすぐれた本に出会わせたいという思いを 1 回子どもの本の 持った県内の小学校教師の横森サチ子さんと甲府で子ども文学校を開催しまし 庫をはじめて間もない楠祐子さんと、山梨県立図書館司書のた。講師は本会か 浅川の 3 人がようやく、県立図書館の子ども室で出会ったのら作家や会員を派 か 1971 年でした。 遣していただき、 1972 年、 2 月全国教育研究集会が甲府市を会場に開催一般の参加者と一 されたので、 3 人は分科会「マスコミ文化と教育」に参加し、緒に会員全員が夢 全国各地の読書活動の動きを初めて知って驚きました。 中で学びました。 信 19 81 年の第 3 この時に 1967 年に発足した「日本子どもの本研究会」 発 の の横谷輝会長と代田昇事務局長が参加されていて、初対面の回は、会員が講師 で開催することが 私たちに本会の山梨支部を作ることをすすめられました。 各 この年の 7 月、横森、楠、浅川が発起人になり、川人の会出来ました。 特員で山梨子どもの本研究会が発足しました。当時は日本子ど 山梨の子どもに本を手渡し続けて如年 山梨子どもの本研究会戌川玲子 ミ第第言をン 今森光彦と遊ぶ昆虫ワールド ( 2015.5.10) ー 19 ー