実践 - みる会図書館


検索対象: 子どもの本棚―月刊書評誌 2015年9月号
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1. 子どもの本棚―月刊書評誌 2015年9月号

2 山梨子どもの本研究会の基本方針 会の組織、運営を継続するために会則を文章化し、これを基 本に毎年総会で確認し合い、子どもの本の専門家と自負でき る会員として、学ぶ姿勢を持続する原動力となっています ① 研究の基調 子どもの文化活動とは、内面的な発達をうながす創造活 動のすべてをいう。その活動は地域に根ざしたさまざまな 文化を、現在から未来へ伝達していく役目を果たしていか なければならない この会は、その活動の原点を読書にお き、大人から子どもへ、あるいは子ども同士の交流が出来 ることを目指している。大人は子どもにどう関わり、何を 伝えて行くべきかを探りつつ、読書活動を文化活動の原点 とする。 生活の多様化から、親子の対話がますます少なくなって④ いる今、子どもたちに家庭や学校、地域で選び抜かれた本 を読んであげる努力をしていきたい。 ②研究の内容 〇良書の選定及び普及 〇作家研究〇作品研究と実践研究 〇実技力アップ講座 〇読み聞かせの実践 ③ 〇読書から発展する 文化活動 ( 人形劇担第 自作自演、科学遊、 び ) 会員の姿勢 山梨子どもの本研 究会の会員は、子ど もの本に対してあく までも専門家である と自負できるような 研究を進めていく そのために自らの研 修に努める 例会の持ち方 〇例会は毎月第 2 土曜日の午後開催。 〇例会時に行う研修会は、 4 月の総会で年間研究計画を立 て、これに基づいて行う。研修する作家 2 名 ( 日本・外 国 ) を決め、作家研究、作品研究、実践研究のいずれか を会員一人が 1 研究を担当する。教師や学校司書、保育 者の会員は、子どもと毎日接しているので、実践研究を 担当して、会員が大人の視点で評価した本を、子どもが スズキコージと子どもたちの仮面パレード ( 2014.8.9 ) ー 20 ー

2. 子どもの本棚―月刊書評誌 2015年9月号

体を支える動きがより推進されようとしている」という記述 ・教材研究を ”師望 ~ 行、つ際、学 である。こういう動きも押さえておく必要かある = 暾晞 校司書に相 践難 談すること 実困 2 ・学校教育の現状と課題から学校図書館の役割を考える 育の かタタい日 〇教育観と学習方法の転換 2000 年、佐藤学氏らが日本の子どもの危機を分析し、 常的に様々 危機から脱するためには「教え」から「学び」への授業観の な本や資料 ( 注 4 ) 転換が必要だと提起した。さらに近年、佐藤隆氏は「人間存 を紹介してもらうと触発され、授業づくりにもつながる 等である。 在の根幹に関わる『問い 』とていねいに響きあう以外に教育 ( 注 5 ) 実践を構想することは不可能だ : ・」と著作の中で述べている。〇 3 学校図書館の役割と課題 注目すべきである そもそも、学校図書館は資料提供を通して知的自由を保障 授業構築は教師の専門領域だが、学校図書館を活用した授する機関である ( 日常活動でも、教育課程の展開上でも ) 。 業は教師と学校司書の両者が関わらなければ成立しない 学しかしながら、今、提示されている探究学習や情報リテラシ 校司書も学習方法等を学ぶ必要がある ーの文献等には、教科の内容を深めるという観点が大変薄い ②教師へのインタビューから ( 2014 年夏 52014 年貶月 ) という弱点がある。私は、「学校図書館を活用した豊かな授業」 より豊かな「授業との連携」をめざして岡山で、教師への には、三つのポイントかあると考える。 < 教師がどのような インタビュ 1 を実施した。教師から語られたのは、 目的を持って、どの分野・領域で何をテーマにした調べ学習 ・教科書や指導書だけでは面白い授業はできない。様々な等を行うか子どもたちがどのようなプロセスを経て、テ 資料を活用し、調べることで、子どもたちは視野を広げ、 1 マを深める学習活動を行うと共に、学び方も学ぶことがで 思考力を高めることができる。また、学校司書と連携し、 きるか 0 学校図書館が図書館サービスを通して、子どもた 学校図書館を活用することで、子どもたちは学び方も学ちと教師をどれだけ支援できるか ぶことができる 探究学習は、子どもたちが探究活動のプロセスに主体的に 教育科学研究会 60 周年記念出版 そこに子どもたちがいる そのこと自身が望 ス第物はい、 く講座教育実践と教育学の再生 2 〉 「教育実践と教師その困難と希望」 教育科学研究会 / 編 かもがわ出版 201 3.6

3. 子どもの本棚―月刊書評誌 2015年9月号

ィールと同じ状況に追い込まれた時に自分ならどうする るために積極的に果敢に行動し、助手として大きな役割を果 たす。コレラの感染源を見付けだすことは、名探偵の謎解き か ? 頼りになる両親はいない。生活費もない確かにまだ まだ誰もが貧しいと言う時代である。それでも、イ 1 ルと同 に似ている。コレラ発生と感染の原因を推理してその感染源 じ状況に置かれた時に自分ならどう生きていくのかと考えてを見付けだし、そこが感染源であることを証明して、そして みたい。 周囲の人たちを説得して納得させ、そして感染源を断つ。謎 ィールが生活しているプロ 1 ド街にコレラが発生する。イ解きの過程は優れた探偵物語を読んでいるかのようにわくわ ールが親しくしている人たちもコレラにかかり亡くなってい くさせられる く。時代は一八五四年の夏。ロンドンに下水のシステムがな スノウ博士は、麻酔学や疫学の先駆者としてその名をとど い時代である。人間の生活排水や汚物はそのすべてがロンドめている実在の人物である。主人公ィールの明るさと逞しさ、 ンを貫いて流れるテムズ川に流れ込んでいた。今の時代と比また過去の認識にとらわれずに、コレラの感染源を突き止め べれば衛生感覚も低く、不衛生な時代である たスノウ博士の発想の自由さと地道な絶え間ない努力。発達 した恵まれた文明の中で安穏と生活してしまいがちな現在の コレラ菌が発見される前のこの時代、コレラは何世紀にも わたって毒気を含んだ汚れた空気で感染すると信じられてい 私たちが失いかけているものにもう一度気づかせてくれる 著者はデボラ・ホプキンソン、訳者は千葉茂樹。十三歳の た。そんな時代に、スノウ博士はコレラはコレラ菌に汚染さ れた水によって感染すると考え、コレラ感染のもとである井少年の眼を通して、友情、淡い恋、大人との付き合い、亡く なった母親の再婚相手からの逃亡、一九世紀半ばのロンドン 戸をつきとめ、ここを封鎖することで人々をコレラから救っ た。ちょうどこの物語のコレラ発生の年に生まれたボアンカでの生活、コレラ発生とそれが抑え込まれるまでの肥日間が スリリングに描かれている レが書いた『科学と仮説』を実践しているような展開である 仮説を立て、それを科学的に証明していくことの逞しさと格 好良さを読みとってもらいたい。 この物語の中でイールは、スノウ博士のこの考えを証明す

4. 子どもの本棚―月刊書評誌 2015年9月号

特集 各地からの発信 0 石川 栃木 0 福岡 山梨 0 沖縄 0 ] 967 年に日本子どもの本研究会が発足して、まもなく 50 年を迎えようと しています。「読書の自由」を掲げ、子どもの読書にかかわる様々な人と連携 したこの 50 年の歩みは、会員の皆さんの研究実践や日々の活動とともにあり ました。 本特集では、全国各地で、子どもと子どもの本を結ぶ活動をなさっている会 員の方から、どんなふうに活動を担ってきたのか発信していただきました。子 どもたちに本を手渡している人たちの新たな交流の場となることを願って。

5. 子どもの本棚―月刊書評誌 2015年9月号

た。朝の会や帰りの会、様々な教科と結び付けての読み聞かている。昨年度、最後の講話「読み聞かせの大切さと読み合 い」では、親子で絵本の読み合いを楽しむ微笑ましい光景が せやブックトーク・アニマシオンに大人たちも惹きつけられ ていった。毎日のようにこのような時を過ごせる教室の子ど見られた。今年も事業の継続が行われ、研究会が関わること になった。更なる読書環境の整備と絵本を通した保育の実践 もたちがうらやましい心豊かな子に育ってほしいという担 任の気持ちが伝わってくる実践で「もっと聞きたかった 1 講に協力すると共に子どもたちの心豊かな成長の手助けとなる よう取り組んでいきたい。 座設けてほしい」という声が多 く寄せられた。小物作りに入る このように、新しい事業への関わりも出てきた。今後は会 と、みなさん一心に針を動かし、 員の人材を活用し、新たな事業展開が行えるよう、組織の強 ひつじバッジ作りに夢中になっ 化を図っていきたい。 ていた。それぞれ個性豊かなバ 法人化による新たな日イ、 ッジが出来上がりみんな大満 ア ジ課題もあるが、沖縄県 足。このバッジは中に笛が入っ 子どもの本研究会の ていてピッピとなり、読み聞か じ ひ果たす役割は大きい せやブックスタートの場で大い と信じ、鋭意努力し、 に役立っている 昨年からは、沖縄県中城村の「認定こども園」の読書環境子どもたちの豊かな 信 成長を願い、子どもの づくりにも関わっている 発 の 新設したばかりの幼稚園・保育園の職員のレベルアップ研文化の向上に関わっ ていきたい。 修として読み聞かせや絵本の研修・紙芝居・パネルシアター 各の研修や保護者向けの講話等を行った。読書環境整備という 特ことで 650 冊の絵本の選定や分類、配架の指導なども行っ 親子で読み合い ( こども園にて )

6. 子どもの本棚―月刊書評誌 2015年9月号

した研究会のメンバーは実に個性豊かで、その個性を尊重し、務委託等行政との事業を受託運営している。繁多川図書館の 見事なまで伸ばしてくれたのはスタッフのチームワークの良運営受託は、当初、反対の意見もあったが「本研の専門性を さなのだろう。沖縄県子どもの本研究会があるかぎり、沖縄活かし、子どもの本研究会ならではの運営を心がける」とし の読書環境は決して悪くならないと信じている』発足当時かて応募、受託して 5 年目を迎えた。読み聞かせコ 1 ナ 1 の設 らの中心メンバーである会員の思いが今日まで会を継続する置、ブックスタートとの関連事業として定例の「びよびよお 大きな原動力になったのではないだろうか研究会での学びはなし会」や小中学校への出前読み聞かせやブックトーク等、 が会員の力となり、それぞれの活動の場で子どもたちに届け子どもの本研究会の運営する繁多川図書館として認知される られ、子どもたちと共に楽しみ、感動体験を広げている。会ようになった。 の活動は「子どもの本の学校ー「児童文化講座」を柱に活動 してきたが、 受講者の減少で「本の学校」を継続していける 近年保育士、読書ボランティア、司書などの受講者が増え のかと議論したこともあった。そのたびに講座の継続を求めたこともあり、これまで講話形式が主だった「子どもの本の る声がでて、今日に至る。危機を乗り越え、長く頑張ってき学校」の第 1 講に翌年の干支をテーマにしたブックトークの たからこそ、得たものも大きいと思う 実演と小物作りを取り入れるようになった。 年余の活動の中で多くの人材が育ち、どの事業にも対応 % 年度は「来年はひつじ年 5 ブックト 1 クと読み聞かせ・ できる研究会として読書活動に携わる人々に周知され、県や人形作り 市町村行事への協力、「子どもの本や読み聞かせ」「ブックス 講師沖縄県子どもの本研究会島尻千賀子・仲宗根祥子 タート事業の学習会」「昔話・語り」の講師依頼も多くなった。 「しなやかな心を育む読書教育ー 5 読み聞かせ活動を中 博物館美術館や新聞社のイベントへの読み聞かせの依頼等も 心として 増えている。長年の活動が認められ、 2004 年に那覇市プ 読書教育を学級作りの基本に置いた小学校教諭の島尻千賀 ックスタートの事業の運営、那覇市認可外保育園への絵本支子さんの実践と元保育士で布絵本の製作・指導等で活動して 給事業の受託、 2011 年には、那覇市立繁多川図書館の業 いる仲宗根祥子さん考案のひつじバッジ作りの講座を行っ 0

7. 子どもの本棚―月刊書評誌 2015年9月号

参加することを通して、教科の内容を深めると共に、学び方 も習得すること。研修が保障されていること。 も学ぶ学習である。また、子どもたちに探究的に分かってい⑤継続してフルタイムで、仕事ができる正規職員であること。 きたいという探究心が強くなければ、調べ学習は組織できな 。子どもの問いや興味関心を触発する教師の「ひっくり返 4 ・学校司書と教師との協働 し」や図書館サ 1 ビス等がぜひ必要である。 学校司書と教職員との協働を考える上で、一一つの課題があ る。一つは、教員だけでなく、全ての教職員がその専門性を 活かしてカリキュラム編成に関わること。また、二つめは図 3 ・学校司書の役割と専門性 以上述べてきたことを踏まえて、学校司書の役割と専門性書館の自由と教育の自由を統一的に捉えることである を提起する ( ① 5 ③ ) 。 ( 注 1 ) 上居陽子「司書と司書教諭の専門性」 ①学校司書は、学校図書館に常駐し、図書館のコレクション 『ばっちわーく』 2002 年川月号他 を形成し、子どもたち・教職員に図書館サービス ( 資料提 ( 注 2 ) 『ばっちわーく』 2014 年 5 月号、 6 月号 供と潜在的ニーズの掘り起し等 ) を提供する ( 注 3 ) 木村元 ②同時に学校司書は、資料と資料提供の専門家として、教師 『学校の戦後史』 ( 岩波新書赤版 ) 岩波書店 2015 年 の授業づくりをサポートし、利用教育にも関わる専門職員 である 『学びから逃走する子どもたち』 ③また、学校司書は、教職員集団の一員として、子どもの最 岩波書店 2000 年 善の利益のために、他の教職員と協働することが求められ 『子どもの危機をどう見るか」 る。職員会議や職員研修等に参加し、お互いの専門性を認 岩波書店 2000 年 め合い、協力できる体制の確立が不可欠である ( 注 5 ) 教育科学研究会編『教育実践と教師そ さらに、①②③の役割と専門性を保障するためには、次の の困難と希望』 ( 『講座教育実践と教 ④⑤が必須である 育学の再生』 2 巻 ) かもがわ出版 2013 年 ④養成課程において、図書館情報学を中心に、必要な教育学 ( 注 4 ) 佐藤学 尾木直樹 全国の学校図書館に人を ! の夢と運動をフなく情報交 http://homepage3.nifty.com/patchwork/

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生きた学校図書館をめさして 囈回学校図をの つどい 十十本・十十 十・を 十・◆ 十・十 ィネ 月士 講演 このつどいも、今回で 20 回を迎えることとなりました。 今まで学校図書館や教育の問題を多彩な講師のお話や実践 報告で学んできましたが、今回は現在の出版事情とともに、 こどもの本がどのように作られ、読者に届けられるのか、 書店、公共・学校図書館など流通現場の話題を中心に、こ どもの本がおかれている現状について、話をお聞きします。 ふるってご参加ください。 プログラム 12 : 20 受付 13 : 00 ~ 14 : 30 講演・質疑 14 : 30 ~ 14 : 45 休憩・移動 14 : 45 ~ 1 6 : 00 ワークショップ 1 6 : 10 ~ 1 6 : 30 まとめ ( 全体会 ) 2015 年 1 1 月 28 日 ( 土 ) 1 3 : 00 ~ 1 6 : 30 ( 受付 1 2 : 20 ~ ) 場所専修大学神田校舎 5 号館 ( ラーニングコモンズ ) 4 階 541 ・ 542 号室一 参加費 800 円 ( 当日受付にて ) 学生 500 円 ( 社会人除く ) お申込下記へ Fax またはメールにて氏名・所属・連絡先必須 Fax 03 ー 3775-7883 メール tsudoijascl@gmail.com 主催日本子どもの本研究会 ~ , 後援親子読書地域文庫全国連絡会 ー 44 ー

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ったのではないか。 の間に「考え、探求する力を培う」ことがますます重要にな るだろ、つ。 最後に学校図書館の課題についてまとめられた。 ・「型学力」や「新しい学力」への批判的視点を 私たちは子どもたちのために「学校図書館に専門・専任・ 忘れず、「基礎学力・知識」も必要であると知ること。 正規の人を」との理想を掲げ、運動を展開してきたが、山口 ・学校図書館は多様な思想・表現へのアクセスを保障する氏の提起された「改革の自己目的化に陥らぬ、基本は何かを 場であり、子どもたち自身の中に「考え、探求する力を見据えた思考と行動ーのために、今一度視野を広げ、学校図 培う」ことが重要であること。 書館の基本的機能や役割を考えていきたい。 ・学校司書の専門性形成と、その実践の創造 ( 司書の仕事 をサービス業としないこと ) 山口源治郎 ( やまぐちげんじろう ) 氏 1954 年石川県生まれ。東京学芸大学教授。専門領域は公共図書 ・校内の連携においてはそれぞれの担当者が提案・主張し 館史、図書館法制論、図書館政策論、市民参加論など市民との図書一 あうより、互いのことを「聞きあう」ことが大切である 館勉強会を幻年以上続けている。主な著作として、『新図書館法と こと。これらのために市町村レベルで学校図書館専門職 現代の図書館』 ( 編著、日本図書館協会 ) 、『図書館史〕近代日本篇』 ( 編 員 ( 司書教諭・学校司書 ) の学びの組織を確立すること。 著、教育史料出版会 ) 、など。 ・学校図書館の役割を「学校づくりーのなかに位置づける こと さて現在、学校図書館政策が進む一方、公立図書館の委託 化や指定管理化なども進行している。また法改正で「学校司 書」という名称は明文化されたが、その身分は相変わらす不 安定なままである。今年は中学校教科書の採択の年にあたり、 政権による介入も気がかりだ。さらに、公職選挙法の改正に より才参政権が認められたということは、中学校から高校

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日 その肉声を通して語られる作品創りや作品に寄せる思い、 常生活のエピソードを聞けることは魅力であり、その生き方 沖縄県子どもの本研究会山内淳子 と共に作品への理解を深め、虜になった会員も少なくない 年誌に寄稿された『椋先生といろいろな形の出会いの中で、 たくさんのことを教わった。いろいろな形の優しさ、思いや 沖縄県子どもの本研究会は、 1973 年子どもの健やかな り、気遣い、そして、「本はしつかり読んで自分が感動し、 成長を願い、子どもの本の研究と普及に努め、子どもの文化 の向上に寄与することを目的に設立し、年になる。任意団共感したものを 相手に手渡して 体としての年間の活動を基盤に社会に貢献できる団体をめ ざし 2013 年 9 月日、一般社団法人沖縄県子どもの本研こそ、研究会の 究会として新たにスタ 1 トした。今日まで研究会の活動が継役目ではないか 続できているのは、結成時に集った人々の「すべての子どもね」その頃から に読書の喜びを」という熱い思いと「子どもの本」と「読み私のモットーは 、。刀弋「しつかり読ん 聞かせーが大好きという仲間かいたからに他ならなしネイ 会長徳田滄先生 ( 2015 ・ 6 ・片逝去 ) は年の長きにわで、この感動を 一緒に共感しま たり、研究会を牽引し、土台を築き上げ、その後を引き受け た宮田智子・新垣任紀・平田恵美子歴代会長は、会の拡充をせんかーを心に 信 図った。その間、研究会の事務局を守ってきた大田利律子さ今日まで研究会 発 の に関わってき ん、そして事務局を支えて地域や職場で読書活動を実践して きた会員の存在は大きい。「子どもの本の学校」と「児童文た。』『読書活動 地 各化講座」に参加し、児童文学作家や研究家・実演家の先生方という大きな目 特との出会いは、会員一人ひとりに多くの感動を与えてきた。標を掲げ、発足 研究会とあゆむ 県立博物館での読み聞かせ (2015.5 ) ー 29 ー