トマス・ペイン - みる会図書館


検索対象: 戦場にひびく歌声
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1. 戦場にひびく歌声

るのだ』」 ジャックは、ジョ 1 ジ・ワシントンの目を、ま正面から見す、んて、心から、つ ったえた。 さい一 ) ぜっぱうてきおも 「絶望的に思えても、最後まで、あきらめてはいけないんでしよう ? 困難に よ ぎおお せいこ、つ 見えれば見えるほど、成功したときの意義は大きい。あなたが読んでくれた、 み トマス・ペインのことばは、そういう意味なんでしよう ? ゅ、つ当」 しよくみんちぐん この作戦が成功すれば、植民地軍は、きっと勇気と希望をとりもどします。 さくせんけっこ、つ みんなのために、作戦を決行してください ! 」 アニ 1 も言った。 ′にみらい 「そうよ ! わたしたちのために、この国の未来の子どもたちのために、ぜっ たいにあきらめないでー ふ 風かくるったよ、つに吹きあれるなかで、ワシントンは、ジャックとアニーを、 み じっと見つめた。 かぜ さくせんせいこう め しようめん み こころ こんなん ・・託された手紙 141

2. 戦場にひびく歌声

かいぎひら しよくみんち だんけっ って会議を開き、植民地が団結して、イギリスと戦うことを決めました。 ねん ぐんしよくみんちぐん しようとっ せんそう 一七七五年、イギリス軍と植民地軍とが衝突し、戦争がはじまりました。 ′、 , ルわ ~ い 当、いしょ しよくみんちぐんくせん 最初、イギリス軍に対し、植民地軍は苦戦していました。そのころ、つかれ ・もノ、ひょう たたカ きった兵士たちをカづけ、戦うための目標をあたえたのが、トマス・ペインの ・刀 書いた『コモン・センス』という冊子でした。 しよくみんちひとびと ねんしちがつよっか どくりつ せかいじゅう さらに、一七七六年七月四日、植民地の人々は、なぜ独立するのかを世界中 だいさんだいだいとうりよう どくりっせんげん にうったえる〈独立宣言〉を発表します。のちに第三代大統領となるトマス・ ひとびようどう げんあんか せんげん ジェファ 1 ソンが原案を書いたこの宣言は、「すべての人は平等につくられてい げんざい しちがつよっか る」という、有名なことばではじまっています。七月四日は、現在、アメリカの どくりつきねんび 独立記念日として祝われています。 ねん しよくみんちぐんか ねんせんそう 一七八一年、戦争は、植民地軍が勝ちました。二年後の一七八三年、フラン がっしゅうこ / 、 どくりつ せ じようやくむす スのパリで条約が結ばれて、十三州からなる「アメリカ合衆国」の独立が、世 ねんさだ カっしゅうこ / 、け・んほ、つ せいしき 界に正式にみとめられました。一七八八年に定められた「アメリカ合衆国憲法」 、け・んほ、つ ぶんしょ かたちせいてい せかい は、文書の形で制定された、世界ではじめての憲法です。 、刀し ゅうめい ちから はっぴょう じゅうさんしゅう オオカ にねんご 157

3. 戦場にひびく歌声

おこ た。これから行なおうとしている作戦は、これまで以上にきびしい戦いになる ゅ、つ」 かもしれないしかし、勇気をもって戦ってほしいー しよくん、われわれは、トマス・ペインのつぎのことばを、しつかりと心に ひつよう きざむ必要がある ! 」 よ かみ そうしれいかん 総司令官はそう言って、持っていた一枚の紙をかかげ、読みあげた。 オオカ 「『いまこそ、われわれの、ほんとうの心がためされるときだ。たやすい戦いに くる まえ オオカ おも もの さんか だけ参加したいと思う者は、苦しい戦いを前に、しりごみをするだろう。しか ひと かんしゃ む もの ゅ、つき し、ここで勇気をもって困難にたち向かう者は、人びとの尊敬と感謝を受ける だろ、つーーー」、 「そのとおりね ! アニーが、つぶやいた。 かんどう ちからづよ ジャックも、その力強いことばに感動していた。からだの奥のほうから、勇 気がわきあがってくるような気がする そうしれいかん 総司令官は、さらにつづけた。 こんなん さくせん たたカ 0 こころ いちまい いじよう そんけい おく オオカ こころ ゅう ・・・託された手紙 1 13

4. 戦場にひびく歌声

そして、ジョージ・ワシントンが、兵士たちに読んで聞かせた、トマス・ペ おも インのことばを、思いだした。 しよう . り・ かがや くる : 『苦しい戦いであればあるほど、手に入れた勝利は輝かしいものとなる』ー ジャックがそうつぶやくのを聞いて、アニーが言った。 くる 「わたしたちの冒険も、〈苦しい戦い〉だったわね。だから、いま、わたしたち かん は、この朝の光を輝かしく感じることができるんだわ おも 「ばくも、そ、つ思、つよ ! 」 しず へいわ ふたりは、静かで、平和で、あたたかいわが家へのドアをそっと開けて、中 。 ( しった。 オオカ ば、つけん かがや たオカ し、 なか

5. 戦場にひびく歌声

君〃 0T0 / 君 )AU. ん COUG 〃ん 1 Ⅳ 著者 : メアリー・ポープ・オズボーン ノースカロライナ大学で演劇と比較宗教学を学んだ後、世界各地を旅し、 児童雑誌の編集者などを経て児童文学作家となる。以来、神話や伝承物語 を中心に 40 作以上を発表し、数々の賞に輝いた。また、アメリカ作家協会 の委員長を 2 期にわたって務めている。ニューヨーク市在住、ペンシルべ ニアに別荘をもつ。 マジック・ツリーハウス・シリーズは、 1992 年の初版以来、 2003 年まで に 30 話のストーリーが発表され、いすれも、全米の図書館での貸し出しが 順番待ちとなるほどの人気を博している。また、現在、イギリス、フラン ス、スペイン、中国、韓国など、世界 18 か国で翻訳出版されている。 訳者 : 食野雅子 ( めしのまさこ ) 国際基督教大学卒業後、サイマル出版会を経て翻訳家に。 4 女の母。 主な訳書に「聖ウラジーミルの十字架」 ( 新潮文庫 ) ターシャ・テューダー・シリーズ「暖炉の火のそばで」 「輝きの季節」「コーギビルのいちばん楽しい日」 「思うとおりに歩めばいいのよ」 ( 以上メディアファクトリー ) など多数。

6. 戦場にひびく歌声

お話のふろくーーー託された手紙 カっしゅうこノ、 ( 「アメリカ合衆国」の誕生 じゅうななせいき じゅうはっせいき 十七世紀から十八世紀にかけて、イギリス、フランス、スペイン、オランダ おお じん などから、大ぜいのヨーロッパ人が、アメリカ大陸へ移住しました。 たいりくちか A 」、つぶ、刀いカん しよくみんち 移民たちは、ヨーロッパ大陸に近い東部の海岸にそって、植民地をきずいて しよくみんち いきました。やがて、これらの植民地は、すべてイギリスに支配されるように しゅうはっせいき こ、つはん しよくみんち じゅうさん なり、十八世紀の後半には、そんな植民地が十三ありました。 しよくみんちひとびと けんりせいげん おもぜいきん イギリスは、植民地の人々の権利を制限したり、重い税金をかけたりしたの しよくみんちひとびと はんばっ で、植民地の人々は、しだいにイギリスの支配に反発するようになりました。 しよくみんち しようひんたかせいきん しよくみんちひとびと イギリスが植民地へ運ぶ商品に高い税金をかけると、おこった植民地の人々 しようひんか 十」し、」、つ は、イギリスの商品を買わないようにして対抗しました。これらの事件をきっ しよくみんちひとびと どくりつ 、けに、植民地の人々のあいだに、独立したいという気もちが高まりました。 ・こ、ひょう しゅう ねんしよくみんち あっ 一七七四年、植民地の代表が、ペンシルべニア州のフィラデルフィアに集ま はなし みん たんしよう てがみ じゅう じけん 156