破壊 - みる会図書館


検索対象: 生息地をまもる
15件見つかりました。

1. 生息地をまもる

翁第み せいそく もの 生息地は生き物たちの住まい 生息地というのは、動物や植物が 生きている場所のことてす。太平洋 のように広いところもあれは、潮た まりように小さいところもあります。 また、多くの生き物たちが生活してい るところもあれは、ほんのわすかな生 き物しかいないところもあります。 ちゅうごくちくりん △中国の竹林などの生息地を保護すれば、そこに住む動物 たちを救うことができます。 ロ生息地は大切な場所 動物や植物にとって、生息地は、食べ 壊されたりすれば、そこで生活していた もの みず ひなんばしょ どうしよくぶつ 物や水が手に入り、避難場所にもなる大 動植物たちは、たいてい死んでしまいま せつ どうしよくぶつ 切な場所です。多くの動植物は、それぞ す。 とくちょう なか しんりん れ、きまった特徴をもった生息地でしか 生息地の中には、森林などのように、 えいきよう 生きていけません。たとえば、パンダが 環境に重要な影響をあたえている場所も ちくりん 生きていくためには、竹林が必要です。 あります。 だげき そのような生息地が打撃をうけたり、破 0 失われた生息地 にんげん ながあいだ 人間は、長い間、さまざまなかたちで、 せいそくち 生息地を傷つけてきました。たとえば、 せかい はんぶんいじよう はかい 世界の森林の半分以上を、すでに破壊し けんせつ てしまいました。道路や住宅の建設や、 しんりん ばっさい のうさんぶつ 森林の伐採、そして農産物の生産も、 はかい 面では、生息地を破壊しているのです。 ひとびと しかし、今では、多くの人々が、生息地 きず せいそくち の大切さに気づき、傷ついた生息地を回 せわ 復させ、その世話をしたり、保護を進め ていばくはやしはやし はんぶんいじようばっさい はかい るべきだ、と考えています。 △破壊されるヨーロッパの低本の林。林を、半分以上、伐採 かくち してしまった国もありますが、いまでは、各地で元どおり さぎようすす にする作業が進められています。 せいそくち しよくぶつ どうぶつ ひろ もの せいかっ し、 すどうぶつ もの せいそくち ほ せいそくち たいせつ どうぶつしよくぶつ せいそくち はい せいそくち せいそくち し、 かんきよう じゅうよう ひつよう し、 せいそくち は うしな せいそくち な・ををゞ きず しんりん どうろ じゅうたく せいさん いち せいそくち おお いま せいそくち たいせつ ふく すす かんが もと

2. 生息地をまもる

みずべ おせん 0 水辺の汚染をなくす しっち のうやく おすい 多くの湿地が、農薬や汚水のために、汚 せん 染されています。しかし、これは、解決で もんだい しっち きる問題です。たとえば、イギリスの湿地 かてい 帯のノーフォークプローズは、農場や家庭 げすいしよりじよう さんえん から出るリン酸塩が、下水処理場で処理し しよりじよう おすい きれなかったため、処理場から出る汚水に おせん よって汚染されていました。しかし、下水 そうち どうにゆう を処理する新しい装置を導入して、湿地や かわみずうみ ぬまち なが おせんぶっしつ まえ 沼地、川や湖に汚染物質が流れこむ前に、 じようか 浄化できるようになりました。さらに みずぞこ かわぞこよう おせん おでい 水底の汚染された汚泥は、巨大な「川底用 △汚染を規制して、湿地帯の生息地 にんげん はかい きゅういんき を破壊しないようにすれば、人間 の掃除機」のような吸引機で、取りのぞい も動物も、湖や川で楽しめます。 ています。 おお かいけつ のうじよう も冖 あたら きょだい みず でいたんち 泥炭地は、水こけ しよくぶつ じゅうぶん などの植物が、十分 に分解されないまま たいせき 堆積することでつくられます。これま でいたんち で、多くの泥炭地が掘りかえされ、破 かい 壊されてきました。ガーデ二ング用の 堆肥となる泥炭をとるためです。最近 かんきようほ だんたい せかい になって、環境保護団体や世界の ひとびと はんばい あつりよく でいたん 人々の圧力によって、泥炭の販売をや でいたん める企業も出てきました。主要な泥炭 でいたん 地は保護されるようになり、泥炭の採 くつ きんし 掘も禁止されています。 こうにゆう でいたんつか 泥炭を使っていない錐肥を購人すれば、 でいたんち はかい ちから 泥炭地の破壊を食いとめる力になります。 行動をおこす 。第洋ーにな、い , な : ぶんかい おお きぎよう しゅよう たいひ 21

3. 生息地をまもる

行動をおこす じゅう やせいせいぶつ ーユーシーフ いる土地のうち、野生生物にとって重 じゅうよう とくてい かいはつ ンドでは、重要 要な特定の領域については、開発や破 やくそく な生息地になっ 壊をしない約束をしています。この取 じぬし しんりん ている広大な地域を、地主たちが保護 りくみが始まってから、森林や湿地、 みずうみかいがん まん しています。これが「クイーンエリザ 湖、海岸など、 6 万ヘクタール以上の ベスⅡ世ナショナルトラスト」という 土地が、自然のままの地域として保護 しみん 取りくみです。これは、市民からの募 されています。 あっ しきん 金などにより資金を集め、その資金で はんとう おお 土地を手に入れ、そこを管理しようと ニュージーランドのカイコウラ半島は、多く うみどり にんげん せいそくち し、ったし、 しょゆう の海鳥たちの生息地です。人間がこの一帯を するものです。地主たちは、所有して はかい えいきよう 破壊すれば、鳥たちは深刻な影響を受けます。 りよういき は せいそくち こうだい しっち いじよう ほ しせん しきん きん かんり じぬし とり 、一うし 三ま第を 三をはす ~

4. 生息地をまもる

、軋い 1 はかい 0 観光による破壊 ざんねん かんきよう 残念なことに、観晃によって、環境が破 かんこう 壊されることがあります。たとえば、観光 きやく 客を乗せた自動車は、動物に不安をあたえ、 かん 植物を踏みつぶしています。こうした環 さいしようげん きよう えいきよう 境への影響を、最小限におさえることを ほうほう かんが 求めて、さまざまな方法が考えられていま りえき かんこう す。 WWF などでは、観光が地元の利益に かつどう かつどう なるよう活動をしています。こうした活動 せいそくち が、野生の生息地を保護しようとする地元 じゅうみん 住民の意欲を、高めているのです。 くマレーシアのダナムヴァレーの熱帯雨林を訪 れるエコツーリストたち。この歩道をつくる かんきよう えいきよう ふせ ことで、環境への影響を防いでいます。 ふあん どうふつ しよくぶつ じもと じもと やせい - ン いよく ねったいうりんおとず ほどう オーストラリアのアデレードヒルズにある、「ワラウ どうぶつほ せいそくち オング動物保護区」には、とてもめずらしい生息地があ ります。そこは、ブラウンバンディートやタマールワラ どうぶつ ビーなど、素敵な動物たちの生息地 どうぶつほ になっています。この動物保護区を かんこうきやく しはら 訪れる観光客は、料金を支払うこと せいそくち しえん で、この生息地の保護を支援するこ とになるのです。ワラウオングは、 オーストラリアにたくさんある、動 物保護区の一つです。 自然のままの生息地にいる、このタマ ールワラビーに会うために、多くの くおとず ひとびとどうふつほ 人々が動物保護区を訪れます。 すてき せいそくち おとず りようきん ひと ぶつほ せいそくち しせん おお

5. 生息地をまもる

かつどう ほっきよく ロ北極での活動 かつどう つづ らんかく かいはつ ほっきよくふきん おお ばり強く活動を続け、乱獲や開発を阻止 北極付近では、多くの地域が保護され さんぎようかつどう らんかく ゆでんかいはつ かんこう して、観光などの産業活動によって、北 ていますが、いまだに、乱獲や油田開発 ふせ はかい による生息地の破壊が進んでいます。グ 極がおびやかされることを防こうとして だんたい かんきようほ リーンピースなどの環境保護団体は、 います。 なんきよくかいかんし グリンピースのメンバーが、南極海を監視し なんきよくじようやく かれ ています。南極条約をまもることに、彼らの ! かつどうやくだ 活動は役立っています。 づよ ちいき きよく せいそくち 、ン 行動をおこす おお きよくせいそくち グリーンピースは、 極の生息地にとって、もっとも大きな ちきゅうおんだんか なんきよく かんこう もんだい 問題になっているのが、地球温暖化 南極が観光や漁業に もんだい ひがい かんきよう はかい よって被害を受けて による環境の破壊です。この問題は、 かいけつ つづ かんきようほ すべての国の努力がなければ解決でき いないか、監視を続けている環境保 ほっきよく なん 護団体の一つです。しかし、北極や南 ません。 ぎよぎよう どりよく かんし だんたい ひと

6. 生息地をまもる

えいえん しんりん 森林よ永遠に やくはんすう どうしよくぶつぜんたい せいそくち しんりん じゅうよう 森林は、とても重要な生息地になっていて、動植物全体の約半数の 「種」が、森林で生活しています。森林は、気候にも影響をあたえており、 地球を適切な温度に保つ役割の一部をになっています。さらに、土壌の 流失も防いでくれています。 面積にして、サッカークランド 40 ところが、現在、 1 分たつごとに 個分の森林が、破壊されているのです。 0 森林保護の活動 げんせいりん 世界の原生林は、多くの動植物にとって、大切 な生息地になっています。マレーシアにあるタマ しんりん ねったいうりん ほうりつ ンネガラ熱帯雨林は、法律で保護されている森林 くわ です。環境保護団体は、こうした、人間の手が加 げんせいりん ちいき おお えられていない原生林を、もっと多くの地域でも うった 保護するように訴えていて、政府に対しても、不 もと ばっさい しんりんはかい 法な伐採などの森林破壊を取りしまるように求め ています。 えいきよう しんりん せいかっ しんりん てきせつ どじよう いちぷ やくわり おんど ちきゅう りゆうしつ 小せ めんせき げんざい こぶん はかい しんりん かつどう しんりんほ たいせつ どうしよくぶつ おお せいそくち ほ せかいじゅうかんきようほごだんたい しんりん マ世界中の環境保護団体が、森林をまもる もと ことを求めて、デモをおこなっています。 かんきようほ にんげん せし、ふ ー罰『 0 の

7. 生息地をまもる

かんが ち 生息地の問題をいっしょに考えよう す もの せいそくち ねったいうりん みつりん 0 「生息地は生き物たちの住まい」 いため、うっそうとした密林となる熱帯雨林 す ちきゅう りくちめんせきやく は、地球の陸地面積の約 7 % を占めるだけで わたしたちが住まいをもっているように、 いじよう もの す ちきゅうじようせいそく 生き物たちも、「住まい」をもっています。そ すが、地球上に生息する「種」の 40 % 以上 す せいそくち あっ の「住まい」を、生息地といいます。ところ が集まっている、といわれています。ところ にんげん せいそくち ねったいうりんしゅ ねったいりん が、いま、その熱帯雨林を主とする熱帯林が、 が、その生息地が、いま、人間のまちがった かつどう はかい せかい 活動のために、世界の各地で破壊されていま 毎年、ものすこいいきおいで失われているの せいそくち もの にほん はかい ねったいりん す。生息地が破壊されると、生き物たちは、 です。毎年、失われている熱帯林は、日本の こくどめんせきやく けいさん 生きていけなくなります。そうすると、生き 国土面積の約 3 分の ] にあたり、計算すると、 もの ′ゞん しゆるい ぶん 「 ] 分ことに、サッカーグランド 40 個分」の 物たちの種類がヘり、その数もへってしまい ます。そのことに気づいた世界の人々は、い 約 24ha になります。そのようないきおいで せかいかくち どうしよくぶっせいそくち せいそくち うしな まん 1 万 7000 種 ま、世界の各地で、動植物の生息地をまもる 生息地が失われるため、毎年、 よそく こうどう かん せいぶつぜっめつ まんしゅ から 5 万種の生物が絶滅する、と予測されて ために、行動をおこしています。この巻では、 せいそく しんりん どうしよくぶっせいそくち はかい ねったいりん います。熱帯林をはじめとする森林を、生息 動植物の生息地がどのように破壊され、どの まな えいえん ち ようにまもられようとしているかを、学んで 地をまもるためにも、永遠にまもってゆきた いきましよう。 いです。 し、 し まいとし うしな かくち うしな まいとし ぶん かず せかいひとびと き まいとし こうどう のうか 0 「何ができるのか ? 」 0 「行動する農家」 せいかっゆた にんげん まんねんまえしよくせいかっゆた やせい どうしよくぶつ 人間は、いまから約 ] 万年前、食生活を豊 野生の動植物は、わたしたちの生活を豊か たいせつ せいかっかんきようひと あんてい かに安定させるため、農業をおこなうように にしてくれる、大切な生活環境の一つでもあ のうち どうしよくぶっせいそくち なりました。しかし、そういった農地は、以 ります。だから、動植物の生息地をまもるこ しんりんそうげん せいかっかんきよう どうしよくぶっせいそく ぜん やせい 前は、野生の動植物の生息する森林や草原で とは、わたしたちの生活環境をまもることに どうしよくぶっせいそくち のうち ひろ した。だから、農地が広けられるようになる もなります。しかし、動植物の生息地は、わ にちじようせいかっさんぎようかつどう ぶたい ちか どうしよくぶっせいそくち たしたちの日常生活や産業活動の舞台の近 とともに、野生の動植物の生息地は、ますま はかい くにあるため、どうしても、破壊されやすく す失われるようになったのです。アメリカと にちじようせいかっ せいきいこう カナダでは、 ] 7 世紀以降、東部から西部にむ なります。わたしたちは、日常生活や産業 どうしよくぶつ かいたく すす かつどう 活動を広げながら、それと同時に、動植物の かって開拓が進められるようになり、それに どうしよくぶっせいそくち せいそくち ともなって、野生の動植物の生息地であった 生息地をまもっていかなくてはなりません。 そうげん しんりん 森林や草原が、ものすこいいきおいで失われ どうぶつ ぎせい 0 「森林よ永遠に」 るようになりました。その犠牲になった動物 きんだいてきのう どうしよくぶつ しんりんじゅもく ひと の一つが、バッファローでした。近代的な農 森林の樹木の下には、さまざまな動植物が ねったいりんなか かがくひりようのうやく たいりようつか せいそく かんき 生息しています。熱帯林の中でも、乾季がな 去が、化学肥料や農薬を大量に使うようにな のうぎよう し、 うしな さんぎよう せいぶ とうぶ ひろ やせい うしな えいえん しんりん

8. 生息地をまもる

岩 と りよくち し せいそくち はかい 0 「都市の緑地をまもる」 ったことも、生息地を破壊することになりま せいそくち はかい どうしよくぶっせいそくち した。しかし、生息地を破壊することは、自 「都市には野生の動植物の生息地などはな せいかっかんきよう おも はかい 分たちの生活環境を破壊することにもなる、 い」、と思っていませんか。とんでもありませ ひとびと とうきようと やせい ということに気づいた人々は、いま、野生の ん。東京都の 23 区にも、野生の動植物の生 どうしよくぶっせいそくち そくち りよくち ひりつ 動植物の生息地をとりもどすために、さまざ 息地になる緑地があり、その比率は 22 % に こうどう かいし ひびやこうえん としんぷ まな行動を開始しています。日本の農家でも、 たっしています。都心部にある日比谷公園や せいそく こうきょひがしぎょえんめいじじんぐう でんえんちたい もり ふつかっ 「ホタルが生息できる田園地帯の復活」をめざ 皇居東御苑、明治神宮の森などには、さまざ かくち こうどう おとず かいし やせい どうしよくぶつ す して、各地で行動を開始しています。 まな野生の動植物が住みつき、訪れる人々を なこませてくれています。都市には、公園の 0 「生息地と観光」 ほかに、川の土手や住宅の庭など、さまざま やせいせいぶっせいかっ くうかん 野生の動植物の生息地は、多くの人々を引 な「野生の生物が生活できる空間」、すなわち かんこうち さいきん じんこうてき きつける魅力にあふれ、観光地になっている ビオトープがあります。最近は、人工的なビ こうてい がっこっ ところが少なくありません。ケ二アのマサイ オトープを、校庭につくる学校も増えていま こくりつほ せいそくち りよくち マラ国立保護区は、サバンナを生息地とする す。そのような「都市の緑地をまもる」こと けっかてき やせい どうしよくぶっせいそくち ライオン、ゾウ、キリン、バッファローなど も、結果的には、野生の動植物の生息地をま おおがたどうぶつ まぢか こくさいてき の大型動物が間近にみられるため、国際的に もることになるのです。 ゆうめい かんこうち ほ 有名な観光地になっています。この保護区の こくりつ ロ「海岸の保護」 となりには、タンザ二アのセレゲンテイ国立 こうえんひろ やせいどうぶつ あねったいかいがん うみ もり 公園も広がり、野生動物たちは自由に行き来 熱帯から亜熱帯の海岸には、「海に浮かぶ森」 そだ しています。ケ二アとタンサ二アにとっては、 のようにみえる、マングローブの林がよく育 やせいどうぶってんごく たいせつしゅうにゆうげん お 「野生動物の天国」は、大切な収入源になっ っています。そこでは、マングローブの落ち ば びせいぶつ かんこうきやく ぶんかい ています。しかし、観光客が増えすきたため、 葉が微生物によって分解されてプランクトン こざかな しせんはかい サファリー用の自動車などによる自然破壊が のエサになり、プランクトンを求めて小魚な たいせつしゅうにゆうげんうしな ざかなもと みずどり 進み、大切な収入源が失われようとしていま どが集まったり、小魚を求めてカ二や水鳥な かんこうきやく や ども集まったりしています。マングローブの す。おおぜいの観光客を受けいれながら、野 はやし ねん おきだいじしん 生の動植物をどのようにまもるか。その課題 林は、 2004 年のスマトラ沖大地震のときに にほん えんがんぎよそん つなみさいがい おお おぜがはら もんだい は、日本の尾瀬ヶ原などでも、大きな問題に は、沿岸の漁村を津波災害からまもってくれ とうなん せいそく なっています。みなさんのまわりには、「生息 ました。ところが、いま、東南アジアなどで ち かんこう もんだいちよくめん ようしよくち もくたんせいさん やせいどうしよく 地と観光」の問題に直面している、野生動植 は、工ビの養殖池をつくったり、木炭を生産 ぶつ ばやしつぎつぎ 物の生息地はありませんか。ありましたら、 するために、マングローブ林が次々と切られ ねったい かいがん 調べてみましよう。 ています。熱帯から亜熱帯の海岸には、色と やせい じ ぶん き どうしよくぶつ せい く やせい にほんのうか ひとびと ん せいそくち じゅうたく かわ ひとびと どうしよくぶっせいそくち おお やせい ひ みりよく く く かいがん ほ じゅう ねったい き つ はやし ふ と あっ あっ う どうしよくぶつ せい かだい せいそくち き あねったい いろ 31

9. 生息地をまもる

い . じゅもく をト 、 1 、 0 樹木をまもる ちひょうめん 多くの山岳地帯で、地表面がけずりとられる侵 もんだい 食が、問題になっています。たとえば、ネパールで ほうばく ばっさい しんりん はかい は、過度の伐採や放牧によって、森林が破壊された どじようりゆうしつ ため、土壌流失がおきています。そこで、地元の ひとびと あたら どじよう りゆうしつ 人々は、土壌の流失を食いとめるために、新しく木 のうほう こうさく を植えたり、耕作を規制したり、農法を変えたりす る努力をしています。 ネパールでは、植林によって、山岳地帯の土壌 りゆうしつふせ 流失を防こうとしています。 さんがくちたい おお しよく かど じもと どりよく どじよう さんがくちたい しよくりん 行動をおこす さんみやく アルプス山脈ています。たとえば、「アルプ・アク だんたい は、ヨーロッパション」 (ALP ACTI O N) という団体 は、アルプス山脈をかかえる 6 か国で、 で、最も重要な まんばんいじよう しよくりん 生息地の一つです。しかし、この一帯 50 万本以上の植林を実施してきまし こうずい しんしよく しんりん すいしつおせん たいきおせん しんりんはかい は、大気汚染や水質汚染、森林破壊、た。山岳地帯の森林が、洪水や侵食な せいそくち やせいせいぶつ あくえいきよう もんだい おお 観光による悪影響など、多くの問題をどから、野生生物の生息地を保護して きず かかえています。そこで、傷だらけのくれるからです。 さんみやくせいそくち どうしよく おお アルプスの生息地を保護するために マアルプス山脈の生息地は、多くの動植 にんげん だんたい かつどう てんかい おお かんきようほ 物のすみかになっていますが、人間の 多くの環境保護団体が活動を展開し かつどう 活動によって、おびやかされています。 じゅうよう さんみやく もっと じっし いったい ひと せいそくち さんがくちたい かんこう せいそくち 25

10. 生息地をまもる

行動をおこす でんりよく かんがいようすい 巨大ダムは、電力 きょだい 破壊してしまいます。現在では、多く おお はかい げんざい 川岸にそった生息地を水びたしにし、 せいそくち みず かわぎし しかし、ダムは、多くの生息地、特に せいそくち おお 飲料水を提供します。 いんりようすい ていきよう と灌漑用水、そして ひとびと の人々が、巨大ダムの建設を、疑問視 けんせつ きよだい ぎもんし はんたい マダ川では、ダム建設に反対する運動 けんせつ うんどう がわ しています。たとえば、インドのナル てんかい けんせつ が展開されています。ダム建設に対す へんか る考え方に、変化があらわれてきた国 もあります。アメリカでは、ダムを取 りこわしているところもあります。 かんがかた ぎよるい 取りこわされました。 と鳥類の生息地を囘復させるために ちょうるいせいそくちかいふく タッキー川にあるこのダムは、魚類 がわ マアメリカのメイン州を流れる、ケン しゅうなが 23