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検索対象: SOS!海底探険
41件見つかりました。

1. SOS!海底探険

、つえお の上に置いた。 かえ 「さあ、帰ろうか」 お あ しかし、アニ 1 かついてこない。口をポカンと開けて、いま、ジャックが置 いたばかりの本を見つめている 「アニー ? どうしたんだ ? 」 ほんゅび アニーが、本を指さして言った。 み 「この本の表紙を見て ! 」 よ だいめい ひょうし ほんと ジャックは、本を取りあげて、表紙に書かれた題名を読みあげた。 せいぶかいたくものがたり 「『アメリカ西部開拓物語』。これがなにか ? 」 した 「その下よ ! 」 ほんか 題名の下に、本を書いた人の名まえが書いてある 「スリム・クー くちあ こんどは、ジャックのほうが、ポカンと口を開けた。 だいめい ほんひょうし した ほん み ひと 0 くち 0 ・・ゴーストタウンの亡霊 153

2. SOS!海底探険

ジャックは、北月すじかそくっとした。 じめん スリムが、ダスティを止め、地面におりた。 しす 「ここなら、気づかれないだろう。静かに待っててくれよ」 こご、ん しやめん スリムは、ト亠でそう一一一一口うと、斜面をかけおりて、行ってしまった。 「あ、待ってーー、」ジャックはスリムに呼びかけたが、間にあわなかった。 しかたなく、ジャックはたづなをにぎりしめて、じっと待った。 しず 、 ' 、そのうちにおちつかなくなり、 ダスティは、しばらく静かにしてしたか、 ある カバカと歩きはじめた。 ( あ、だめだってば ! ) 、つまなか ほ、つほ、つお、も ジャックは、馬と仲よくなる方法を思いだそ、つとした。 ( さいしょはーーーそうだ。やさしくあっかう、そして、きつはり一一一 0 う、だ ) ノ、ちょう ジャックは、ダスティの首をやさしくたたき、きつばりした口調で、「ドオ 1 ッ ! 」と言って、たづなを引いた 128

3. SOS!海底探険

それは、『海のすべて』という本だった。 うみ はや 「お兄ちゃん、海よ ! 早くここへ行き : : : 」 「待て ! 」 ほんひょうしゅび アニ 1 が、本の表紙を指さして、あのおまじないをとなえそうになったので、 ジャックは、あわてて止めた。 ひとたびマジック・ツリ 1 、 ノウスで冒険に出たら、もどってくるには、ペン まえばうけん しめい シルべニア州のガイドブックかいる。この前の冒険では、使命をはたすまで、 め ほんみ ふたりの目には、その本が見えなかったのだった。 み かえ 「こんども、なぞなぞのこたえが見つかるまでは、フロッグクリ 1 クに帰れな いんでしよ、つ ? ばくたちのこたえがあっているかどうか、どうすればわかる んですか ? 」 しんばい 「心配しないで。そのときは、ちゃんとわかりますから」 ふあん ジャックは、まだすこし不安だったが、アニーの手をはなした。 しゅう 、つみ ほん ば、つ、け・ん で て 8

4. SOS!海底探険

「チビスケ、このかばんを、そこの草むらに置いてくれ」 ある ジャックは、プ 1 ツがきつくて、あいかわらす、まともに歩けなかったが、 おも も、っそんなことは、なんとも思わなかった。 / 、さ じぶん 草むらに、スリムのかばんと自分のリュックを置くと、その横に、ドサッと きぶん すわりこんだ。からだはつかれきっているか、気分はとてもいい アニ 1 も、そばに来てすわった。 かえ 「サンセットが、お母さんのところに帰れて、ほんとによかったわ」 「うん、そうだね」 そら じめんね ジャックは、リュックを枕にして地面に寝ころんだ。空は、満天の星だ。 「これで、なぞなぞがとければ、一言うことないんだけどな」 おも ジャックはふと、 ( そうだ、スリムに聞いてみよう ) と思った。 「ねえ、スリム。こ、つい、つなぞなぞを、知ってる ? 『どこからともなく、わ こ、んき たしのさみしげな声が聞こえる。わたしは、なんでしよう。なんでしよう かあ まくら よこ まんてんほし 136

5. SOS!海底探険

やさしくあっかう 2 きつはり言う 3 明るい態度でせっする 4 ほめる 5 ほうびをあげる 「いい力し、いまから一言、つよ ! 」 かお ジャックは、ノートを読みあげよ、つと、顔をあげた。 こ、つませなか ところか、アニーは、もう、子馬の背中にまたがっているではないかー こ、つま こ、え あし 子馬は、ヒ 1 ンヒーンと声をあげ、足をバタバタさせている。鼻をプルプル いわせ、頭をあげたりさげたりして、アニーをふり落とそうとしている 「だいじようぶ、だいじようぶ。よし、よし」 こ、つまはな くび アニ 1 は、子馬に話しかけながら、首をポンポンとたたきつづけた。 ついに、子馬はおとなしくなった。 あたま こ、つま ・・ゴーストタウンの亡霊 1 13

6. SOS!海底探険

ひとびと しかし、そばをれる川がすっかり干あがってしまったので、人々は、 みす 水のある場所へとうつっていった。 せんはっぴやくはちじゅうねん 一八八〇年には、だれもいなくなり、まったくのゴ 1 ストタウンとなった。 「ゴ 1 ストタウン 《ゅうれいの町》だって」 めまる アニ 1 が、目を丸くした。 かえ 「やつばり、早く、なぞなぞのこたえを見つけて、帰ろう」 「さんせい ! 」アニ 1 は、すぐになわばしごをおりはじめた。 ほん ジャックも、本をリュックにしま、つと、あとにつついた。 じめん 地面におりたところで、ふたりはまわりを見わたした。 かわいて、ボ 1 ルのようにからまった草のかたまりが、風に吹かれて、コロ コロところがっていく とお と、そのとき、なにかがサ 1 ッと、後ろを通りすぎた。 はや ルが かわ まち 、つし ひ み み かぜふ ・・・ゴーストタウンの亡霊

7. SOS!海底探険

ックはため息をつきながら、プ 1 ツに足をつつこんだ。 あしお プ 1 ツはきっかった。ジャックは、ギュ 1 ギュ 1 と足を押しこみ、やっとの ことで、はくことができた。 ある 立ちあがって、歩こうとしたが、とても歩けたものじゃない。 おも こりや、だめだ、と思って、ぬごうとしたときだった。 おと 「あれは、なんの音 ? 」 かお み アニーが顔をあげて、キョロキョロとあたりを見まわした。 かな どこからともなく、悲しげなメロディが聞こえる。ジャックは、その場にく ぎ、つけになった〇 おと 「ピアノの音よー なぞなぞの『さみしげな声』のことかもしれない ! 」 はや アニ 1 は、そう一一一口、つか早いか、もう走りだしていた。 ジャックは、ぬぎすてられた二足のスニ 1 カ 1 をリュックにしまうと、よた よたと、アニ 1 のあとを追った。 あ あし こえ ・・ゴーストタウンの亡霊

8. SOS!海底探険

にしそら 外を見ると、太陽が、西の空にかたむきかけていた。 だいへいげんなか いつほんき ハウスは、大平原の中にポツンと立つ、一本の木の上にのっていた だいちひろ まわりには、かわいた大地か広がっている めまえあ むかしせいぶまち 目の前に荒れはてた墓地があり、そのむこうに、昔の西部の町があった。 しず 0 し ( し力なく、シ 1 ンと静まりか、んっている きみわる 「うす気味悪いところね」アニ 1 がつぶやいた。 はや み かえ 「早くなぞなぞのこたえを見つけて帰ろう。アニ 1 、巻き物は ? 」 ま もの まえひろ アニ 1 か、巻き物を、ジャックの前に広げた。 どこからともなく、 わたしのさみしげな声が聞こえる。 わたしは、なんでしよう。なんでしよう。 ひと そとみ たいよう こ、ん 0 ま もの 、つ、ん ・・・ゴーストタウンの亡霊 8

9. SOS!海底探険

スリムは、しばらく考えているようすだったが、首をふってこたえた。 わる 「わからない。悪いな、チビスケ」 げんき ジャックはかっかりしたが、 できるだけ元気を出して言った。 「う、つん、 いいんだ。ばくたちで考えなくちゃいけないことなんだから」 「わたしも、聞きたいことがあるの : : : 」こんどは、アニ 1 か聞いた 「言ってみな」 な 「だれもいないのに、ホテルのピアノが鳴ってたんだけど、そんなことある ? 」 するとスリムは、 こ、んはな しず 「それならこたえられる」と言って、静かな声で話しはじめた。 むちゅう むかし おんな 「昔、ル 1 クというカウポ 1 イかいた。ある女の子に夢中になったんだが、そ と、つぶかえ かな の子は、西部の暮らしがいやで、東部へ帰っちまった。悲しみのあまり、ルー クは頭がおかしくなって、毎晩、ホテルに来ては、ひとりでピアノをひいてた ハレ 1 ( レッドリ そ、つだ。《レッド・リヾ バ 1 渓谷 ) 》って曲をね。 あたま かんが まいばん かんが だ くび きよく ・・ゴーストタウンの亡霊 137

10. SOS!海底探険

ダステイかピタッと止まったので、ジャックのほうがびつくりしてしまった。 たいど あか ( つぎはーー明るい態度でせっする、だ ) ノ、ちょう くび いちど ジャックは、もう一度どダスティの首をたたくと、明るい口調でささやいた。 しんばい 「心配ないよ。だいじようぶだからね こ、ん 、す、つ A ) 、つ と、そのとき、馬たちのはげしくいななく声か聞こえ、つづいて、数頭のム スタングが、ドドドッと、坂をかけあかってきた。 「ちきしよう ! 馬たちが ! 」馬どろばうのさけぶ声が、聞こえた。 くび おも けんじゅ、つおと 拳銃の音がひびき、ジャックは思わず首をすくめた。 ごえ 「チビスケ、走れつ ! 」スリムのどなり声がした。 はは、つまの 見ると、スリムがあの母馬に乗って、こっちへやってくる ( ええっ ? スリムは、ばくといっしょに、ダスティに乗って、逃げるんじゃ なかったの ? ) 、つま 、つ亠ま さか 、つま こ、ん あか ・ゴーストタウンの亡霊 129