うえ あたま ニつめのなそなそ あ ジャックは、そっと目を開けた。 モ 1 ガン・ル 1 ・フェイのすかたは、どこにもない。 A 」 頭の上を、一匹のハエかうるさく飛んでいる ほこりつほくて、暑い。 かいてん ツリ 1 ハウスが回転をはじめた。 め ジャックは、ぎゅっと目をつぶった。 ツリ 1 ハウスの回転がどんどんはやくなる しず やがて、なにもかもが止まって静かになった。 なにも聞こえない。 ふた いっぴき かいてん あっ め 0 0
ほんひょうしゅび げんき アニーは、あらためて本の表紙を指さすと、元気よく言った。 「ここへ、行きたい ! 」 かぜふ どこからともなく、風が吹きはじめた。 「モーガン、あなたも、いっしょに来てくれるんですか ? 」 しかし、そのとき、ツリーハウスが回りはじめ、モ 1 ガンのこたえを聞くこ とはできなかった。 ジャックは、ぎゅっと目をつぶった。 かいてん ツリー くんぐんはやくなる ハウスの回転が、。 しす やがて、なにもかもがおさまり、静かになった。 なにも聞こえない。 あ ジャックは、そっと目を開けた。 モ 1 ガン・ルー ・フェイのすがたはなかった。 め め まわ ・・・・ SOS ! 海底探険
マスター・ライプラリアン試験 だいどころ はやめ その日、ジャックは、いつになく早く目がさめてしまった。着がえて台所 そと まど へおり、窓から、ばうっと外をなかめた。 あか くら そら 暗かった空が、すこしずつ明るくなってきた。もうすぐ日の出だ。 かんが みゆめ ジャックは、さっき見た夢のことを考えていた。夢のなかに、モ 1 ガン・ル ・フェイがあらわれて、こう言ったのだ。 ノウスといっしょに、もどってきました。ツリ 1 ハウスで、 『マジック・ツリー、 待っていますよ』 なっかしいモーガン。それに、ツリ 1 ハウスか、ほんとうにフロッグクリー ーも . り・ クの森へもどってきたら、どんなにうれしいだろう 「お兄ちゃん ! 」 こ、ん 」もうと 妹のアニ 1 の声に、ジャックは、ふりかえった。 ゅめ しけん
おもな登場人物 とうじようじんぶつ ′、、つみ、、つ ばうけんたいす ジャックの妹。空想や冒険が大好きな、七歳の女の子。どんな動物と も、すぐに仲よしになり、かってに名まえをつけてしま、つくせかある まほうつか 魔法使いモーガン・ルー・フェイ あねせかい でんせつおう " イイギリスの伝説の王、ア 1 サ 1 の姉。世界じゅうの本を集めるために、 たび マジック・ツリ 1 ハウスで旅をしている ジャック ほんよ しゅうす マアメリカのペンシルべニア州に住む、八歳の男の子。本を読むのが大 好きで、見たことや調べたことを、すぐにノートに書くくせがある なか いもうと はっさいおとこ ななさい おんな ほんあっ どうぶつ
もりむ アニ 1 は、もう、森に向かって走りだしていた。 いえなかむ あし ジャックも、足もとに置いてあったリュックをつかむと、家の中に向かって さけんだ。 かえ 「ちょっと、出かけてくる。すぐ、帰るからー そして、アニーのあとを追った。 「あそこにいる ! 」 ーもり・ 森にはいったところで、アニ 1 が、ウサギを見つけた。 ーも . り・ ウサギは、ふたりを見ると、また走りだし、森でいちばん高いカシの木のと こだちなか ころまで来て、木立の中にすがたを消した。 「やつばりそうだったわ。ほら、見て ! 」 うえゅび アニ ] が、息をはすませながら、カシの木の上を指さした。 ノウスがもどっていた。 アニ 1 の言ったとおり、そこには、マジック・ツリ 1 、 まど 窓から、モ 1 ガン・ルー・フェイが、手をふっている で み み ・・ゴーストタウンの亡霊 8
これまでのお話 す ジャックとアニ・ 1 は、ペンシルべニア州フロッグクリークに住む、仲よし兄妹 、もーり・ ひ ふたりは、ある日、森のカシの木のてつべんに、 小さな小屋 ( ツリ 1 ハウス ) きようりゅう み ほんみ まわ を見つけた。中で恐竜の本を見ていると、とっぜん小屋がぐるぐると回りだし、 ほん・ものきようりゅう じだい 本物の恐竜の時代へまよいこんでしまった。 こや ほん この小屋は、時空をこえて、本のなかの世界へ連れていってくれる、魔法の 〈マジック・ツリ 1 ハウス〉だったのだ。 ほ、つつ・か ツリ 1 ハウスの持ちぬしは、モ 1 ガン・ル 1 ・フェイという魔法使いだった。 ほんだいす まほ、っちからしん モーガンは、本が大好きなジャックと、魔法の力を信じるアニ 1 のふたりだけが、 ば、つ、け・ん ツリ 1 ハウスの冒険ができるのだ、と教えてくれた。 ばうけんたび こうして、ジャックとアニ 1 の、ふしぎな冒険の旅がはじまった なか はなし おし しゅう せかい っ こや なか 0 きようだい 0
ーもーり・ 森でいちばん高いカシの木の下まで来ると、てつべんに木の小屋が見えた。 マジック・ツリー ハウスだ ! やはり、もどってきていたのだ。 まど かおた 窓から、だれかが顔を出した。長い銀色の髪の女の人ーーモーガン・ル 1 て フェイオ 、、こ。にこやかに、手をふっている 「ふたりとも、あがってきて ! 」 ジャックとアニーは、なわばしごをのばった。 ぐら こやなか うす暗いト屋の中に、モーガンが立っていた。まっ赤なベルべットのケ 1 プ み に身をつつんだモーガンは、うっとりするほど美しい。 あ お ジャックは、ずり落ちためがねをあげた。モ 1 ガンにまた会えたことがうれ おも しくて、思わずほおがゆるんでしまう ゅめみ こうふん 「わたしたち、あなたの夢を見たのよ」アニーが興奮して言った。 「ええ、知ってるわ」 「えっ ? どうして知ってるの ? 」 し した なが ぎんいろかみおんなひと うつく こや み 4