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検索対象: SOS!海底探険
55件見つかりました。

1. SOS!海底探険

窓から外を見ると、すこしはなれたところに、サンゴ礁の島が見えた。 ひレ」い一 せんすいてい 「島はあそこだ。潜水艇に、もう一息、がんばってもらおう」 「よ 1 し、たのむわよ ! 」 アニ 1 は、島の方向をさす矢印のボタンを押した。 がめん ゞ、ヾッと消、んてしまった。 そのとたん、コンピュ 1 タ 1 の画面カノ 「どうしたんだ ! 」とジャック。 いちど お アニ 1 は、もう一度、ボタンを押してみた。 がめん ジャックも、いろいろやってみたが、画面はうんともすんとも言わない。 「だめみたい」と、アニー 「なんてことだ ! 」 みず 水は、すでにふたりのひざまできている およ こ、つなったら泳いでいこ、つ」 「しよ、つかない。 けっしん ふか いきす ジャックは、決心して、深く息を吸いこんだ。 そとみ しまほ、つこ、つ やじるし お し ま み 6

2. SOS!海底探険

ックはため息をつきながら、プ 1 ツに足をつつこんだ。 あしお プ 1 ツはきっかった。ジャックは、ギュ 1 ギュ 1 と足を押しこみ、やっとの ことで、はくことができた。 ある 立ちあがって、歩こうとしたが、とても歩けたものじゃない。 おも こりや、だめだ、と思って、ぬごうとしたときだった。 おと 「あれは、なんの音 ? 」 かお み アニーが顔をあげて、キョロキョロとあたりを見まわした。 かな どこからともなく、悲しげなメロディが聞こえる。ジャックは、その場にく ぎ、つけになった〇 おと 「ピアノの音よー なぞなぞの『さみしげな声』のことかもしれない ! 」 はや アニ 1 は、そう一一一口、つか早いか、もう走りだしていた。 ジャックは、ぬぎすてられた二足のスニ 1 カ 1 をリュックにしまうと、よた よたと、アニ 1 のあとを追った。 あ あし こえ ・・ゴーストタウンの亡霊

3. SOS!海底探険

けんだ。 「あっ ! イルカだわ ! 」 め に A ) 、つ せんすいてい ジャックが目をあげると、二頭のイルカが、潜水艇の窓に鼻をつけて、中を めわら のぞいている。なんだか目が笑っているようだ。 おも わら ジャックも、思わず笑いだしてしまった。 「ばくたちのほうが、イルカに見物されてるみたいだよ」 「きっと兄妹よ。あっちが妹のスーキ 1 、こっちがお兄さんのサムよ」 「ほら、またはじまった ! 」 どうぶつ アニ 1 は、気に入った動物に、 かってに名まえをつけてしまうくせがある 「スーキ 1 、仲よしになりましよう ! 」 む じぶんはなお アニ 1 は、ガラスの向こうのイルカの鼻先に、自分の鼻を押しあてた。 「やれやれ」 くちあ くびじようげ イルカが、ロを開けて、首を上下にふっている。よろこんでいるみたいだ。 きようだい 」もうと けんぶつ はなさき ま ど は な なか 0 ・・・・ S 〇 S ! 海底探険

4. SOS!海底探険

せんすいてい せんすいてい きっと潜水艇だ。ほら、潜水艇が、島からはなれていくのがわかる」 「ゲームみたいね ! それなら、わたしにまかせて ! 」 みぎむ やじるしお がめん せんすいてい みぎすす アニ 1 が、右向きの矢印を押すと、画面じようの潜水艇のマークが右に進み、 せんすいてい ふたりの乗っている潜水艇も、右に方向を変えた。 「すごいじゃないか ! 」 ジャックは、すこしほっとした。 きしか、ん 「よし、これで岸に帰れる。アニ 1 、たのんだぞ」 「りようかい ! でも、もうすこしあとでね。だって、ここ、すごくきれいな んだもの」 「だめだよ ! 持ちぬしに気づかれないうちに、早くもどらなくちゃ」 がめん ジャックは、ずっとコンピュータ 1 の画面をにらみつけている まどそとみ かお 「お兄ちゃん、窓の外を見たら ? ちょっとでいいから、顔をあげて、見て ! 」 ジャックは、ため息をつきながら、すり落ちためがねをかけなおして、顔を し、 みぎ ほ、つ一」、つ はや

5. SOS!海底探険

まどそとみ ほら ! 」 「ごめん、ごめん。でも、窓の外を見てよー 「それどころじゃないよ ! ああ、なんとかしなくちゃ」 みつ がめんうえ がめんみ ジャックは、コンピュ 1 タ 1 の画面を見つめた。画面の上のほうに、三つの 絵かならんでいる なにをしたのか、おしえてくれよ」 がめんあか 「さいしょに 02 のボタンを押したら、画面が明るくなって、 お ちず 地図があらわれたの。それから、ヒトデの絵のボタンを押した せんすいてい ら、潜水艇が動きだしたのよ」 め、れい 「これは、きっと、《もぐれ》という令を出すボタンなんだ」 「そうみたいね」 「よし、だいたいわかってきたぞ」 がめんちすゅび ジャックは、画面の地図を指さして言った。 ちず 「これは、サンゴ礁の地図だ。そして、動いているマークが、 え 0 、つご しよう うご え ・・・ S 〇 S ! 海底探険

6. SOS!海底探険

と ジャックは、息が止まりそ、つになった。 お そのなにかが、海の中からからだを押しあげてくる 大きな、ツルツルした生き物だ : お ( ああ、とうとうサメに追いっかれた ) め うんめい ジャックは目を閉じて、運命のしゅんかんを待った。 しかし、なにもおこらない。 め あ ジャックはおそるおそる目を開けた。 めまえ ひか いろあたま イルカだー 目の前。 」こ、ツルツル光る灰色の頭があった はなさを一 お イルカが、鼻先で、ジャックのからだを押しあげてくれていたのだ。 こ、ん イルカが、キーキ 1 と、うれしそうな声をあげた。 「わあい ! 」アニーがさけんだ。 っレ」、つ み せ 見ると、アニ 1 は、もう一頭のイルカの背ビレにつかまっていた。 およ 、刀い、カん アニーのイルカが、海岸をめざして泳ぎはじめた。 おお うみなか もの 0 亠ま 0 ・・・・ SOS ! 海底探険

7. SOS!海底探険

じぶん ジャックも、自分のイルカ の背ビレにつかまった。 二頭のイルカは、マジッ ク・ツリーハウスのあるサン しようしまむ ゴ礁の島に向かって、力強く すす 進んでいった。 なそなそのこたえ たいよう なんごくあか 海面が、南国の明るい太陽 をあびて、ダイヤモンドのよ うにキラキラ 0 ている かいめん ちからづよ 0 。 0

8. SOS!海底探険

を第 なか ぐち ぜんごひら 入り口には、前後に開くよろい戸かつい ている。ふたりは、その戸をそっと押して、 中をのぞいた ロビ 1 のすみに、ピアノが置いてある じようげ・ まえ けんばんが上下しているが、ピアノの前に ゅうれいがピアノをひく かな おと どうろはんたい 悲しげなピアノの音は、道路の反対がわ から聞こえてくる。《ホテル》というかん ばんの出ているたてものだ。 しのび足で近づくアニ 1 のあとから、ジ ャックも、びつこをひきひき、ついていっ あしちか

9. SOS!海底探険

「わからないことを調べながら、なぞなぞをといてい くのです」 「なぞなぞはとくいよ ! 」アニ 1 が言った。 「なぞなぞは、ぜんぶで四つあります。こたえは、そ れぞれ、一つの英語のことばだということを、おばえ ておいてください」 モ 1 ガンが、ケ 1 プのひだの中から、巻き物を取り だした。 「これに、一つめのなぞなぞが書いてあります」 つぎに、本をさし出して言った。 ほんばしょ 「マジック・ツリーハウスで、この本の場所へ行って み / 、にさい。 こたえが見つかるでしよ、つ。こまったとき には、本を見るといいわ」 ほんみ ひと ひと ほん しら なか ものと

10. SOS!海底探険

せんすいてい 潜水艇が、ゆっくりと上へあがりはじめた。 「ああ、よかった」 むね ジャックは、胸をなでおろした。 、力い、、つ とお とお おか せんすいてい 潜水艇は、サンゴの丘を通りすぎ、魚の群れのそばを通り、大きな海草のわ とお きを通りぬけてのばっていく。 そのときだ。 ひめい アニーが悲鳴をあげた。 「きゃあー おも ジャックも、思わず息をのんだ。 なみ 「その、波の絵でいいんじゃない ? 」 なみ アニーは、そう言いなから、波の絵のボタンを押した。 え 、つ、ん え さ 力、 む お おお 4