窓から外を見ると、すこしはなれたところに、サンゴ礁の島が見えた。 ひレ」い一 せんすいてい 「島はあそこだ。潜水艇に、もう一息、がんばってもらおう」 「よ 1 し、たのむわよ ! 」 アニ 1 は、島の方向をさす矢印のボタンを押した。 がめん ゞ、ヾッと消、んてしまった。 そのとたん、コンピュ 1 タ 1 の画面カノ 「どうしたんだ ! 」とジャック。 いちど お アニ 1 は、もう一度、ボタンを押してみた。 がめん ジャックも、いろいろやってみたが、画面はうんともすんとも言わない。 「だめみたい」と、アニー 「なんてことだ ! 」 みず 水は、すでにふたりのひざまできている およ こ、つなったら泳いでいこ、つ」 「しよ、つかない。 けっしん ふか いきす ジャックは、決心して、深く息を吸いこんだ。 そとみ しまほ、つこ、つ やじるし お し ま み 6
ックはため息をつきながら、プ 1 ツに足をつつこんだ。 あしお プ 1 ツはきっかった。ジャックは、ギュ 1 ギュ 1 と足を押しこみ、やっとの ことで、はくことができた。 ある 立ちあがって、歩こうとしたが、とても歩けたものじゃない。 おも こりや、だめだ、と思って、ぬごうとしたときだった。 おと 「あれは、なんの音 ? 」 かお み アニーが顔をあげて、キョロキョロとあたりを見まわした。 かな どこからともなく、悲しげなメロディが聞こえる。ジャックは、その場にく ぎ、つけになった〇 おと 「ピアノの音よー なぞなぞの『さみしげな声』のことかもしれない ! 」 はや アニ 1 は、そう一一一口、つか早いか、もう走りだしていた。 ジャックは、ぬぎすてられた二足のスニ 1 カ 1 をリュックにしまうと、よた よたと、アニ 1 のあとを追った。 あ あし こえ ・・ゴーストタウンの亡霊
けんだ。 「あっ ! イルカだわ ! 」 め に A ) 、つ せんすいてい ジャックが目をあげると、二頭のイルカが、潜水艇の窓に鼻をつけて、中を めわら のぞいている。なんだか目が笑っているようだ。 おも わら ジャックも、思わず笑いだしてしまった。 「ばくたちのほうが、イルカに見物されてるみたいだよ」 「きっと兄妹よ。あっちが妹のスーキ 1 、こっちがお兄さんのサムよ」 「ほら、またはじまった ! 」 どうぶつ アニ 1 は、気に入った動物に、 かってに名まえをつけてしまうくせがある 「スーキ 1 、仲よしになりましよう ! 」 む じぶんはなお アニ 1 は、ガラスの向こうのイルカの鼻先に、自分の鼻を押しあてた。 「やれやれ」 くちあ くびじようげ イルカが、ロを開けて、首を上下にふっている。よろこんでいるみたいだ。 きようだい 」もうと けんぶつ はなさき ま ど は な なか 0 ・・・・ S 〇 S ! 海底探険
せんすいてい せんすいてい きっと潜水艇だ。ほら、潜水艇が、島からはなれていくのがわかる」 「ゲームみたいね ! それなら、わたしにまかせて ! 」 みぎむ やじるしお がめん せんすいてい みぎすす アニ 1 が、右向きの矢印を押すと、画面じようの潜水艇のマークが右に進み、 せんすいてい ふたりの乗っている潜水艇も、右に方向を変えた。 「すごいじゃないか ! 」 ジャックは、すこしほっとした。 きしか、ん 「よし、これで岸に帰れる。アニ 1 、たのんだぞ」 「りようかい ! でも、もうすこしあとでね。だって、ここ、すごくきれいな んだもの」 「だめだよ ! 持ちぬしに気づかれないうちに、早くもどらなくちゃ」 がめん ジャックは、ずっとコンピュータ 1 の画面をにらみつけている まどそとみ かお 「お兄ちゃん、窓の外を見たら ? ちょっとでいいから、顔をあげて、見て ! 」 ジャックは、ため息をつきながら、すり落ちためがねをかけなおして、顔を し、 みぎ ほ、つ一」、つ はや
まどそとみ ほら ! 」 「ごめん、ごめん。でも、窓の外を見てよー 「それどころじゃないよ ! ああ、なんとかしなくちゃ」 みつ がめんうえ がめんみ ジャックは、コンピュ 1 タ 1 の画面を見つめた。画面の上のほうに、三つの 絵かならんでいる なにをしたのか、おしえてくれよ」 がめんあか 「さいしょに 02 のボタンを押したら、画面が明るくなって、 お ちず 地図があらわれたの。それから、ヒトデの絵のボタンを押した せんすいてい ら、潜水艇が動きだしたのよ」 め、れい 「これは、きっと、《もぐれ》という令を出すボタンなんだ」 「そうみたいね」 「よし、だいたいわかってきたぞ」 がめんちすゅび ジャックは、画面の地図を指さして言った。 ちず 「これは、サンゴ礁の地図だ。そして、動いているマークが、 え 0 、つご しよう うご え ・・・ S 〇 S ! 海底探険
と ジャックは、息が止まりそ、つになった。 お そのなにかが、海の中からからだを押しあげてくる 大きな、ツルツルした生き物だ : お ( ああ、とうとうサメに追いっかれた ) め うんめい ジャックは目を閉じて、運命のしゅんかんを待った。 しかし、なにもおこらない。 め あ ジャックはおそるおそる目を開けた。 めまえ ひか いろあたま イルカだー 目の前。 」こ、ツルツル光る灰色の頭があった はなさを一 お イルカが、鼻先で、ジャックのからだを押しあげてくれていたのだ。 こ、ん イルカが、キーキ 1 と、うれしそうな声をあげた。 「わあい ! 」アニーがさけんだ。 っレ」、つ み せ 見ると、アニ 1 は、もう一頭のイルカの背ビレにつかまっていた。 およ 、刀い、カん アニーのイルカが、海岸をめざして泳ぎはじめた。 おお うみなか もの 0 亠ま 0 ・・・・ SOS ! 海底探険
じぶん ジャックも、自分のイルカ の背ビレにつかまった。 二頭のイルカは、マジッ ク・ツリーハウスのあるサン しようしまむ ゴ礁の島に向かって、力強く すす 進んでいった。 なそなそのこたえ たいよう なんごくあか 海面が、南国の明るい太陽 をあびて、ダイヤモンドのよ うにキラキラ 0 ている かいめん ちからづよ 0 。 0
を第 なか ぐち ぜんごひら 入り口には、前後に開くよろい戸かつい ている。ふたりは、その戸をそっと押して、 中をのぞいた ロビ 1 のすみに、ピアノが置いてある じようげ・ まえ けんばんが上下しているが、ピアノの前に ゅうれいがピアノをひく かな おと どうろはんたい 悲しげなピアノの音は、道路の反対がわ から聞こえてくる。《ホテル》というかん ばんの出ているたてものだ。 しのび足で近づくアニ 1 のあとから、ジ ャックも、びつこをひきひき、ついていっ あしちか
「わからないことを調べながら、なぞなぞをといてい くのです」 「なぞなぞはとくいよ ! 」アニ 1 が言った。 「なぞなぞは、ぜんぶで四つあります。こたえは、そ れぞれ、一つの英語のことばだということを、おばえ ておいてください」 モ 1 ガンが、ケ 1 プのひだの中から、巻き物を取り だした。 「これに、一つめのなぞなぞが書いてあります」 つぎに、本をさし出して言った。 ほんばしょ 「マジック・ツリーハウスで、この本の場所へ行って み / 、にさい。 こたえが見つかるでしよ、つ。こまったとき には、本を見るといいわ」 ほんみ ひと ひと ほん しら なか ものと
せんすいてい 潜水艇が、ゆっくりと上へあがりはじめた。 「ああ、よかった」 むね ジャックは、胸をなでおろした。 、力い、、つ とお とお おか せんすいてい 潜水艇は、サンゴの丘を通りすぎ、魚の群れのそばを通り、大きな海草のわ とお きを通りぬけてのばっていく。 そのときだ。 ひめい アニーが悲鳴をあげた。 「きゃあー おも ジャックも、思わず息をのんだ。 なみ 「その、波の絵でいいんじゃない ? 」 なみ アニーは、そう言いなから、波の絵のボタンを押した。 え 、つ、ん え さ 力、 む お おお 4