各医薬品の分子量のイメージ 成その一方で、患者薬開発を進めているとみられる。こ体内に注入する。すると、体内の免も進んでいる開発は、国内で行う前 1 人当たり年間約うした「ペプチド医薬」の利点は、・疫細胞が、注入されたペプチドを外立腺がんを対象とするワクチンだ。 この前立腺がん薬の開発でグリ 1 3500 万円といオプジ 1 ボのよ、つに分子量が大きく敵 ( 異物 ) だと勘違いし、リンパ球 基 ンペプタイドは、富士フィルムから 料う高額な薬価が問 ( 高分子で ) 、構造が複雑な抗体医薬 ( キラ 1 細胞 ) を大量に作り出し、 とは異なり、分子量がより小さく ( 中そのリンパ球ががん細胞を攻撃する開発協力金を得ながら、この臨床試 →題視され、来年 2 薬 医 験を進める。年 5 月に臨床試験の 升月に半額になるこ分子で ) 構造もより単純な点であるメカニズムだ。 抗 がんべプチドワクチンは、オプジ最終段階となるフェ 1 ズ 3 に入り、 とが急きょ決まっ ( 図 ) 。両社の臨床試験がうまくいけ 年 6 月にはフェ 1 ズ 3 の中間解析 ーポなどの「免疫チェックポイント 仙た。そうしたなか ば、年前後に承認され、世の中に 阻生罰」と同じ、がん免疫治療薬ので試験継続が決まった。現在は、「経 で進んでいるの出回る可能性もある 薬 医 一つである。両者の違いは、免疫チ】過を見守っているところで、上市 ( 市 ド が、より安価で、 チ ェックポイント阻圭罰が、がん細胞販 ) の「主疋時期は非公開」 ( グリ 1 ン より製造が簡単 プ ワクチンでがん退治 がかけている免疫のプレーキを解除ペプタイド広報担当者 ) としている。 な、新しいがん免 薬 バイオ医薬品べンチャ 1 のオンコ ペプチドに注目するバイオ医薬品することによって、免疫力を高めて 疫治療薬の開発で 医 子 ある 企業は他にもある。特に、「がんべプがんを攻撃する一方で、がんべプチセラピ 1 ・サイエンスもこの分野に 分 低 その先頭集団にチドワクチン」と呼ばれる新薬には、 ドワクチンは患者自身の免疫にがん積極的だ。食道がんを対象とした臨ト を認識させて、攻撃するように指小・床試験を塩野義製薬と進めており、ス いるのが来只大学が積極的に取り組んでいる 年 2 月にフ 1 ズ 3 に入 0 た。ミ がんべプチドワクチンとは、まずをする。つまり、前者は免疫のプレ 発のバイオ医薬品べンチャ 1 、ペプ チドリ 1 ムだ。同社は、特殊なペプがん細胞の表面に、免疫細胞にとっ ーキに、後者はアクセルに働きかけ年以降の上市を目指す。他にも、頭コ 頸部がん ( 喉頭がん、舌がん、甲状工 チド ( 小さなたんばく質 ) を作る独て分かりやすい目印になるべプチドる幺 A 」一一一口える を見つけ出す。そして、そのペプチ 年川月に上場したグリ 1 ンペプ】腺がんなど ) を対象とした塩 A 」 自技術を持ち、現在、スイスのノバ ルティスや英アストラゼネ力、米アドを人工的に合成して、がん患者のタイドは、このがんべプチドワクチの臨床試験がフェ 1 ズ 2 に入ってい ンの製品化を目指している。現在最る ムジェンなど国内外の製薬大手と創 薬を進めている なかでも、 2010 年川月から共 同研究開発を進めている米製薬大手 プリストル・マイヤ 1 ズ・スクイプ イルス療法」は、がん細胞できなかったが、ウイルスの遺伝子 との新薬開発は、今年 6 月 だけに感染し、がん細胞内を改変し、がん細胞に対する攻勞 に臨床試験 ( 治験 ) の第 1 相試験 ( フ む 工 1 ズ 1 ) に入った。 で増殖してがんを破壊するウイルスを高めるとともに、正常な細胞に対 、》を使う治療法だ。もともとがん細胞して機能しないように工夫したウィ 両社の提携内容は明らかにされて ルスを作れるようになりつつある ドは、正常な細胞に比べてウイルスに いないが、オプジ 1 ボと同様の「免 プ 第一一一一共と来只大学医ナ研究所 対する防御力が弱いとされる。従来 疫チェックポイント阻生罰」の仕組 はウイルスの動きを思うように制御の藤堂具紀教授が共同で治療法の開幻 みを蹼なペプチドで置き換える新 0 ウ有 ' 2016.12.6
を進めるがん治療用ウイルス製剤は今まで窈な治療法がなかった。 デルタ △」は、遺伝子を組み換えた単 タカラバイオの腫瘍溶解性ウイル 純ヘルベスウイルスを用いる。大人ス「川」は、絽の商用化に の 8 割が感染経験のあるとされるロ向けて現在、悪性黒色腫 ( 皮膚がん イ 唇ヘルベスの原因となるウイルス の一種 ) を対象にの免疫治療ウ る 薬「ヤ 1 ポイ」との併用による第 2 藤堂教授の医学専門誌への寄稿に【相の臨床試験を実施中だ。 よると、東大による第 152 相試験「承認されれば創薬会社に脱皮でき こ - つがしゅ 、 ( 非治験 ) の結果、「再発膠芽腫 ( 悪る」 ( 工 1 ス経済研究所アナリストグ 性脳腫瘍の一種 ) が ( 患部撮影 ) 画ル 1 プの池野智彦部長 ) 。同社のこれ 像上縮小したり、比較的高い割合でまでの稼ぎ頭は研究用試薬や医食品 ーの長期生存が見られたりするなど、事業だった。川の承認は、同社 お治療では通常経験しないような にとっても成長のステップとなる。 良好な経過も観察された」という。 タカラバイオが研究を進める「 O 膠芽腫と診断されると平均叩は通 ( キメラ抗原受容体 ) ー e 細胞」法だ。 疫細胞を体内に戻すと、免疫ががんト ・ - 常 1 年程度。手術後に再発した場合は、日本では初めてとなるがん治療がん細胞に特有の抗原に反応するヘの攻撃を再開する仕組みだ。 ス 遺伝子を人工的に作り出し、 タカラバイオは年度の商業化を これを患者の血液から採取した免疫目指して来年 3 月までに血液がんがコ すのな会をてが大ら診もつのび業オ 値価に薬ましス拡かたとな 0 細胞 ( e 細胞 ) に組み込む。 対象の臨床試験を始める計画だ。 に株円製例昇クを円けこ 目の 。 8 、こ上イ約 3 向た円き革 がん細胞は成長したり治療したり ただ一般的に、同じ抗原を持っ正 / でる 5 れ月でテ契 大変を ま しらネま一や 3 見さ 8 構は する、っちにヒトの免疫機能を回避す常な細胞にくつついて正常な組織を 新日て、価材円。ュ携 、発表 , 期発 革 2 しカ評外 0 ヒ提 る能力を身につける。伝子】傷つけてしまったり、目印となる抗 ど晉い品薤速 を組み込んだ免疫細胞は、がん細胞原がまだ見つかっていない固形がん の材も杤本の症研世新薬医加 な 1 が更医オを の表面にある抗原に反応する。そのなど血液がん以外のがんへの効果が 、の内らレ資ス知同 'G ク認共 、トをオイ発 0 ン 上企株はド個かタ ため、遺伝子を組み込んだ免十分ではないといった指摘もある。 、のはツ値イバ せ 品らし価チ円プとる かイ株プ社 0 へ社、メはと価キ高ハた薬 。ナ栄市界もま つの急チか開一こど目器こし ロ業を と社、プ社究ル引な主機オ向。のロ オに各と〈同グ 2 一口査にた手月し薬薬新倒 、 0 チイ資を見ばる鯡せイる用開さ薬の。術 プ、、几又移例てとそるフて医 8 薬検「奨世いに薬 い米し R 材 た推て界医 第 一有望な技術 3 一一脳への運び屋を開発 ったアプロ 1 チで新薬開発をム、言わば体内における「薬の運び ◆進めている企業もある。「ドラ屋」の新技術を利用するである。 6 —OX ファ 1 マは、「—プレイン・ ックデリバリ 1 システム (==cn) 」 と呼ばれる薬物輸送 ( 送達 ) システカ 1 ゴ」と呼ばれる脳内での 、正常細胞 ウイルスを投与 正常細胞は傷つかない
目が集まっている。国内で認 伝子治療の実用化と研究が、製薬大手グラクソ・スミスクライン法の開発が加速し ◆長年研究されてきた基盤技術が開発した「ストリンべリスている。免疫細胞比 は、タカラバイオが亜性リ の進歩によって加速している。 (Strimvelis) 」を承認。これは、ヒの一種である細術 ンパ腫を対象とした 遺伝子治療とは、病気の治療や予トの免疫を維持するために必要な酵胞の遺伝子を組み集 ー e 細胞療法の臨床研究を ム 実施中で、今中にも臨 防を目的として遺伝子を直接投与す素「アデノシン・デアミナ 1 ゼ (< 換え、抗腫鬻性 ノ 床試験を開始する「主疋だ。 込る ( または遺伝子を導入した細胞を (<) 」を体内で作れず重い免疫枩王を発揮させる治療な 年 遺伝子治療の対第叛患領 患者の体内に投与する先端医療であ症になる小児向けの薬で、患者自身法だ 0 み 。る。 1990 年に米国で先天性免疫の骨髄細胞を採取して遺伝子操作し 域は、がん以外にも広がり ( キメラゞ 、枩 ~ 症患者に対する遺伝子治療が実た正常な細胞を体に戻す方法を取抗原受容体 ) とは、勧 つつある。 ( ヒト免 、 " 施されて以降、遺伝子治療に関するる。 疫王ウイルス ) 成を対 がん細胞を認識す容 ~ 研究開発は世界的に広がり、日本で さらに、は年 6 月、伊モる抗体 ( がん細胞の 象に米サンガモ・バイオサ x 〇高 も臨床応用された。しかし、的年に イエンシズがフェ 1 ズ 2 ルメドが開発した造血幹細胞移植のを探知するアンテ開 米国で死亡事故、 2002 年にフラ を、タカラバイオがフェ 1 ための遺伝子治療薬「ザルモクシスナに相当 ) と、 e ン ズ 1 の臨床試験を実施して ~ ぼ。ンスで重篤な副作用が出る事例が発 (Zalmoxis) 」も条件付きで承認して細胞に結合する受ナ いる 生し、研究開発は下火になっていた。 容体 ( アンテナのス いる。また、遺伝子治療専ト カーティ 性 キ 確 業の米アンジオネティクスス しかし、近年になり、ゲノム編集最近の研究開発では、「 -e 留め具に相当 ) が さ 、】、一技術などが進歩し、遺伝子治療に再細胞療法」という新しい遺伝子治療組み合わさったた が、心疾患を対象にフェ 1 年容の ス び注目が集まっている。海外では、 んばく質である。 成ズ 3 の臨床試験を実施してコ リ 開性 希少疾患を中心に上市 ( 市販 ) 製品 患者から採取したク 異」筆いる き輝所 ) 究 所 ン 4 み含、、一も出始めた。 表 レ伝子を導入し、そ 低コストで開発容易 、 ~ ~ 一。欧州では、欧州連合の専 一 ~ ( ( 一、門機関である欧州医薬品庁 (ßä<) 」 れを体内に戻すことによって、患者 一」一カ年Ⅱ月、オランダの遺伝子治療 の体内における細胞の抗腫瘍活性遺伝子治療の研究開発が活発な背 薬開発企業ュニキュアが開発した が発揮される。最近では e 細胞自体景には、基盤となるゲノム編集技術 グリべラ (Glybera) 」を承認した。 を活性化する因子も同時に組み込んの進歩がある。 イ子臨 だものが開発の主流となっている。 ゲノム編集技術とは、遺伝子の機 ( 一 , 一」れは、血中に含まれる脂肪の粒子 を代謝できないことで膵臓に炎症が 世界では、スイスの製薬大手ノバ 能を改変するために標的となるゲノ ナ伝な ( ルティスの白血病治療「ム ( 全遺伝情報 ) の配列を、人為的 、起きる希少な遺伝性疾患「リポたん ばくリバ 1 ゼ欠損症」の患者向けの 9 」の開発が最も進んでいる。第 2 に変化させる技術のことである。従 ー遣伝子治療薬である。脂肪を正常に 子 ス遺。長 ( フェ—ズ 2 ) で、再発・難治性来の遺伝子組み換え技術では組み換 代謝する上で必要となる遺伝子を注 盟急性リンパ芽球性白血病患者の約 えの精度が低く、ヒトへの応用は困 6 匯 % に完全寛解 ( がん細胞が消えるこ難であった。しかし、第 1 世代の「 N 。当物射によ 0 て体内に直接投与する。 その後も、は年 5 月、英 研・と ) が認められ、高い治療効果に注」や第 2 世代の「」 クリスノ・キャスナイン ( 第 3 世代 ) ZFN ( 第 1 世代 ) 技術名 2012 年 ◎△低 △〇中
有望な技術④ 日本の技術生かせる「核酸医 を対象とした核酸医薬の開発、製造、 販売に関する大型の独占ライセンス 契約を結んだ。 BMS 社は、免疫チ いわた ェックポイント阻害剤を開発するな 石、田イ夋幸 ()B 一証券シニアアナリスト ) ど次世代薬の開発に実績のある会社 「オ玄酸医薬」と呼ばれる新型のね合わせる = とができな 0 、分子を指である。 他にも、日本新薬は 11 月 9 日に米 役候補の一つとして注目されていく見るとまるで「片方は左利きで片国で開発を進めている核酸医薬が食 る。日本企業もその技術を持ってお方は右利き」「性格が多少異なって品医薬品局 (FDA) から優先的に審 り、大きな存在感を見せられる可能いる双子の兄弟」のようなものであ査してもらえるファストトラック指 性がある。 る。立体異性体が混在するために核定を受けている。また、リポミック、 核酸医薬とは、遺伝子の構成成分酸医薬の効果を不ぞろいにし、実用第一三共、アンジェス MG 、ポナッ である核酸を利用した医薬品を指 化の妨げとなっていた。 ク ( 非上場、福岡県久留米市 ) など す。多くの病気は、遺伝子からの誤 も核酸医薬の開発、研究を積極的に った情報によって、体に良くない物新日本科学の出資企業 展開している。 質が作られることが原因となってい 20 年代後半に「核酸医薬」は、バ る。核酸医薬は、この情報伝達とし 新日本科学発のバイオペンチャー イオ医薬品市場の 5 % 程度を占める て使われる RNA ( リポ核酸 ) を用いである米ウェーブ・ライフ・サイ工と予想している。なかでも、鍵を握 て機能を阻害しようとする医薬品でンシズ (WVE) は、これを解決するるのは米国市場だ。米国は世界の医 ある。 単一の立体異性体のみを合成する技薬品市場の 36 % を占める巨大市場 核酸医薬の分子量は、一般的な医術を世界で初めて開発した。 15 年である。 薬品 ( 低分子薬 ) よりは大きく、抗 1 1 月に、米ナスダック市場に上場 17 年は、近代医薬品の誕生から 体医薬 ( 高分子薬 ) より小さいため、し、新日本科学は現在、 21 .5 % 出資 120 年目となる記念すべき年で、 ペプチド医薬品と同じ「中分子医薬している。 20 年代に活躍する次世代バイオ薬 品」に位置づけられる。その仕組み ウェーブ社の技術が核酸医薬を合の主役が見えてくる年と予想してい は合理的であるうえ、核酸はイヒ学合成する際の基盤技術となり、これにる。 20 年代の覇者となるべく医薬 成できるため価格も安く、以前からより安全性と有効性が担保されるこ 品・バイオ業界はさまざまな動きが 理想的な薬の一つとして注目されてとができれば、核酸医薬は、原因遺これから本格化することが考えられ いた。だが、その実用化は遅れてい 伝子が明確な疾患に対する治療薬とる。核酸医薬を含め、次世代のバイ して次世代バイオ医薬品の一角を占オ薬は、いまは小さくても 20 年代 0 核酸の欠点は、不安定で体内ですめることができると予想している。後半に覇者となることは可能だ。 ぐに分解されるということだ。それウェーブ社は 1 7 年に、ハンチント を避けるために、核酸の構成要素でン病やデュシェンヌ型筋ジストロフ ある「オリゴヌクレオチド」の一部 ィーを対象とした三つの臨床試験入 原子を別の原子に置き換えて安定化 りを計画している。 させる作業 ( 化学修飾 ) をする必要 一方、電子部品大手の日東電工も があるが、この過程でどうしても「立核酸医薬に積極的だ。 11 月 8 日には、 体異性体」が発生してしまう。立体米製薬大手のブリストル・マイヤー 異性体とは、外見は同じようだが重ズ・スクイブ (BMS) と肝硬変など BIoomberg 技術を開発中だ。この技術は、「血液 現在、低分子医薬品の防 % 、抗体薬効を発揮できる化合物も発見され ファ 1 マはを通過す幻 脳関門」と呼ばれる、脳に医薬品 ( 高分子医薬品 ) のほば全てているが、を通れないことでる技術の特許内容を肥月幻日に公開 とって有害な物質が脳内に侵入するがを通過できない。アルッハ 脳内で薬効を発揮できないものもあするエ疋だ。現在、「プレイン・カ のを防ぐ機構を通過できる技術だ イマ 1 や脳腫瘍などの脳疾患治療にると言われる 1 ゴ」を使って、雌のハンタ 1 症 候群を治療する薬を自社で開発中 で、片年 3 月にフェ 1 ズ 1 か開始予 定だ。また、大日本住薬やエ 1 ザイ、ペプチドリームとも協業して いる 「プレイン・カ 1 ゴ」の研究開発 かうまくいけば、アルッハイマ 1 や 脳腫瘍、脳卒中、てんかん、統合失 調症などの中枢神経領域の治療薬に 応用が可能になるとファ 1 マ は見ている ナノキャリアも最先端ナノテクノス ロジ 1 を用いた独自のを開発ミ 中だ。同社が開発している「ミセルコ 化ナノ粒子」の大きさは、直径 5 100 ナノ ( 1 ナノは川億分の 1 ) 。この粒子のなかに医薬品を封入 することで、血液中に薬物が長時間 循環することで効果を持続させるこ とができる 最も進んでいる開発は、台湾の製 薬会社オリエント・ユ 1 ロファ 1 マ と膵臓がんを対象にした臨床試験、 現在フェ 1 ズ 3 にあり、絽年 3 月に も試験終了工疋て : 9 、年にも上 事・る可能性がある。また、乳がん を対象としたフェ 1 ズ 3 の国内にお 6 ける臨床試験を日本化薬と進めてい としゆき
相次ぐ企業参入により遺 と呼ばれる手法が登場したことで、 用 新の 応 す へ 1 」伝子治療への期待が高まっ 狙った場所 ( 配列 ) をピンポイント 最療 ヒ日 用 療 応 で編集できるうえ、狙い通りに編集 ぞ、るが、乗り越えなけれ 発目 発 の ◆れ 一ム ばならない課題もある。 できる成功率も格段に上がった : 新 め の ム g しかし、やは、 言遺た。 ; 、。、例えば、薬価高騰の問題 国 患 発 とがげ = 。である。遺伝子を導入した 疾伝 多額なコストがかかる。を切一 " 心化遺 5 発開 級術広 ) 発 断するハサミの役割をする酵素と、 驟度た 0 開の 賞技く、細胞を患者に投与する場 し 0 の療 てクの発失高と跖療治 ル集き合、ゲノムの編集や細胞の 編集の対象となる配列が 1 対 治子 つべ療開患術寸 選別、細胞の培養など、製 1 に対応しているため、対象配列ご 使 > 治の疾提薬子伝 一ムを を子療液造患療伝遺 ↓とに酵素を設計しなければならな ノノ性造方法が複雑で多額のコス 伝治血疾治遺 一遺子蛯の系子と 、 0 トかかカり、将来的には製 ンクた伝ン療経伝と象 べし遺イ治神遺象 品価格にもそれが反映され 一方、年に報告された第 3 世代 ス以象ス子枢の対を クリス キャスナイン キ対とヤ伝中象を症 スパ 1 ・キャスナインの技てしまうだろう。 の「」は、 ウを象キ遺と対 対一ど患肢疾変 また、体内の遺伝子を直 術の発明者らが設立したバ 配列に依存しない共通の酵素 疾をパ療疾血系素 加ノ管患ス治筋虚器色 イオペンチャ 1 の米エディ接治療しようとする場合、 を利用する。このため、簡易かっ低 = - ク デ血疾刎胞経症化膜 ア心眼「細神重消網 ス タス・メディシンや米イン現在のゲノム編集技術で コストで研究開発することができ、 月月月月月月月月月月 2 4 4 7 1 っ 8 (D テリア・セラピュ 1 ティクス、また、 は、目的の遺伝子の細胞へ , 主に前臨床研究にかかる時間が大幅 年年年年年年年年年年ノ の導入効率や編集部位など に短縮されることとなる ( 表 1 ) 。ク同技術のヒトへの治療適用をカバ 1 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 ・キャスナインは世界で注する基本特許のライセンスを保有すの正確性が不十分である。 リスパ 1 ス イ ・セラピュ 1 ティクス コストに対しての安全性や 目を集めており、有力なノ 1 ベル賞るクリスパ 1 ス ス ス クイ ( スイス ) がいすれも年に上場を果窈性は、今後、経済的な 受賞候補とも目されている。 ク テ ュ たした。 観点からの評価の議論が本 クリスパ 1 ・キャスナインを用い 成 例 作 セ こうしたバイオペンチャ 1 の躍進格化する中でより重要にな事 者 4 た遺伝子治療の臨床応用は、年川 ラ クナ セ 月に中国で肺がんを対象とした臨床には大手製薬企業も目を光らせ、提る。 所 ス 出 リキュ 製造の自動化や同種細胞 試験が開始された。米国では、クリ携を進めている。製薬大手の仏サノ R テブジジノ めテレキ O イ 4 ュ < ク、、、 / アエグの フィ傘下の米ジェンザイムは年 2 の利用、ゲノム編集技術の進 ・キャスナインを利用した O プ イ ワ 英 ー細胞療法の臨床試験が年月、中枢神経系叛患を対象に米ボイ改良など、すでに多方面で携「 , R ス 米 ズ ジャ 1 と提携した。また、バイオ医進められている研究開発の に開始される見込みである。 渕薬業 で イ米ン ク一菱品スャ スス 工 薬品大手の米バイオジェンは年 7 進展とそれらの融合、さら療 ムロ テュホイスイ ル レ、ン ア辺田ス イ ソ ロ 月に眼疾患を対象に米と提に商業化におけるコスト削子 上場、提携も続出 フ田武ア ク ノ グ 携。このほかにも、国内外の企業が減と安全性・窈性の両立遺 遺伝子治療分野の企業の動きは活遺伝子治療やゲノム編集技術を持つが、今後急務となりそうだ。 国内用 . 注 企業と提携している ( 表 2 ) 。 表 発だ。上場例も相次いでいる。クリ 0 提携年月 対象企業 主な提携目的 提携先企業 海外 2016.12.6 3
1 いる 開する。ワクチンが国内で承認され薬の自社開発に取り組むほか、大日 ( 0 月 年 ウイルス製剤はオンコリスパイオ れば、アステラス製薬からマイルス本住友製薬とエーザイが技術評価を ファ 1 マも開発中だ。同社はもともプ トーンが入ってくる。年肥月期に実施中で、提携が決まればライセン と、Ⅱ—感染症治療薬を中核としル は上場後初の営業黒字に転換する見ス収入などが期待できる。 タカラバイオは免疫機能をつかさていたが、プリストル・マイヤ 1 ズ 通しだ ( 同 ) 。 どる細胞に遺伝子を導入してがんスクイプとの提携打ち切りによっせ ほかにも、世界の注目を集めると て、将来の大きな収益源が失われた。そ を攻撃する「・細胞」や、 2 成 期待される技術が日本にはある。 8 6 4 04 0 8 6 4 つ」所 ファ 1 マの抗体を利用した ウイルスを使ったがん治療の研究をしかし、がんのウイルス製剤「テロ】増 益 進めている。弱毒化したヘルベスウメライシン」に注目が集まり、今で 予済 血液脳関門通過技術「・・ 1 釵経 で イルスを用いる抗がん剤「川」 . はこの分野に力を注いでいる。 O 0 ( ジェイプレインカ 1 ち は、がんに直接投与し、がんを破壊米国でメラノーマを対象とした第提 ( ( 時 ゴ ) 」がその一つだ。静脈投与で薬品 を脳に届けるようにするもので、こするウイルス製剤だ。体内の免疫反 2 相臨床試験の計画書をすでに提出認一契 沼な 5 ス れまで脳関門を通過できないため商応も誘導し、投与した部位以外のがした。治験がうまくいけば、同社の・承 3 柱に育っ可能性がある 品化できなかった新薬候補物質の活んへの治療効果も期待できる。 図 の 5 ュ 現在は米プリストル・マイヤ 1 ズ 用に道を開く可能性がある。 0 所 ス ファ 1 マは遺伝性の代謝異常が引きスクイプの免疫薬「ヤ 1 ポイ」との投資回収期間へ 出 起こす難病のハンタ 1 症候群の治療併用による臨床試験を米国で進めて ノ 米国で年に時価総額の結ぶとはまったく想像できなかった。 期 大きかった新規上場企業上ところが、近年の大手製薬会社など工 国内の製薬会 位 2 社は・ e 細胞をとの提携を見ると、生まれて間もな 手掛けるジュノ・セラピュ い技術や開発初期段階の品目が目立 成 1 ティクスとカイト・ファ つ。それは、製薬会社がより革新的 所 1 マだった。年は時価総な技術を求めているということだ。 6 究 研 バイオ技術は芽が出るのは遅くて 1 済額川億ドルを超えた 4 社の、つ 比ち、 3 社が細胞療法や遺伝も、突然花開く。技術がいったん確 子治療を手掛ける企業だ。立されれば、大きな利益を長期間も 基 ( 料年はゲノム編集技術「クたらしてくれる。日本の創薬べンチ ・キャスナイン」 ャ 1 は、ようやく今まで投じてきた 会 開発資金を回収するタイミングに入 を使った 3 社が上場した。 6 った。日本でも、バイオ医薬品で大 医薬品市場として最大の 4 先 5 米国は、今後のトレンドを企業に育った米アムジェンやジェネ 映しだす。ほんの数年前ま ンテックのように大化けする企業が 0 2 では、こうした技術が実を出てくるだろう。 ( 件 ) 図 1 目立ち始めた欧米大手製薬との提携 14 12 8 6 4 0 12 13 1 4 1 5 2006 07 08 09 1 0 1 1 ( 注 ) 「提携」は、契約一時金やマイルストーン ( 開発の進捗に応じた成功報酬 ) 、ロイヤル ティーを得ることのできる契約、もしくは年 1 億円超の委託・受託契約 ( 出所 ) 各社公表資料を基にいちよし経済研究所作成 ( 億円 ) 図 2 ペプチドリームは相次ぐ提携で営業利益が拡大 50 く国内外の製薬会社との提携〉 す - シエネンテック 塩野義製薬 サノフィ 帝人ファーマイーライリリー ・否林製薬旭化成ファーマ ジェネンテック 、メルク ノバルティス 8 割増 8 割増 ( 億円 ) 250 売上高を 150 約倍 マイルストーン ロイヤルティー 2
すごいバイオ楽を 抗体医薬ペプチド医薬核酸医薬 オプジーボの次を狙う日本の主な次世代バイオ医薬品 ・ペプチドリーム特殊なアミノ酸を用いた「特殊ペプチド」を使って効率的に新薬候補物質を探したり作成したりする技術 ■ JCR ファーマこれまで静脈注射では難しかった脳の中枢神経に薬を届けるための血液脳関門通過技術「 J ブレイン・カーゴ」 ■ナノキャリア薬効成分をナノサイズのポリマーカプセルで包み込み副作用少なく患部に届けやすくする「ミセル化」技術 ■そーせいグループ「 G たんばく質共役受容体 ( GPCR ) 」の構造を解析して効率的に新薬候補物質を探す「 StaR 」技術 ・タカラバイオ ・協和発酵キリンや武 「 CAR-T 細胞」 田薬品工業などが京都 血液がん ( 第 1 / 2 相準 大学 iPS 細胞研究所と 備中 ) 共同研究 ■アステラス製薬 / クリノ ・ヘリオス 「遺伝子治療薬 TAAV- 「他家 iPS 細胞由来の mVChR1 』」 RPE シート」 網膜色素変性 加齢黄斑変性 遺伝子治療ウイルス療法細胞医薬・再生医療 創薬を支える 基盤技術 がん ◎ナノキャリアの薬品運 搬技術を使った「 s 旧 NA 医薬」を同社と中外製薬 か研究中 ◎ペプチドリームの創薬 基盤技術を使って約 40 件の研究が進行中 ノ第 ーグリーンペプタイド カラバイオ ・アネロファーマ・サイエ ■日本新薬 「がんべプチドワクチン 「 M F 遺伝子治療」 ンス ( ※未上場 ) 「エクソン 53 スキップ誘 「 GRN -1R1 』」 H Ⅳ感染症 ( 第 1 相 : 米「遺伝子組み換えビフィ 導薬 fNS-065/NCNP- 皮膚がん 国 ) ズス菌抗がん剤 01 』」 ( 第 1 相 : 米国 ) fAPSm 1 F 』」 デュシェンヌ型筋ジスト 固形がん ( 第 1 / 2 相 : 米 ・タカラバイオ ロフィー ( 第 1 / 2 相 : 日 ■オンコセラピー・サイエ 「 siTCR 遺伝子治療国 ) 本、第 2 相 : 米国 ) ンス / 小野薬品工業 「 NY-ESO-I 』」 「がんべプチドワクチン 食道がんなど ・オンコリスパイオファーマ ・日東電工 『 0N0-72 MXI 、 2 』」 「腫瘍溶解性ウイルス ( 第 1 相 ) 「 siRNA を用いた治療薬 肝臓がん ( 第 1 相 ) 『テロメライシン』」 『 ND - L02-9201 』」 ◎承認を目指して 300 件 ■桃太郎源 食道がん、皮膚がん、肝 肝硬変 ( 第 1 b / 2 相 ) とも 400 件とも言われる ■ペプチドリームの創薬 ( ※未上場 ) 臓がん 臨床試験が実施中 プラットフォームを使った 「がん治療遺伝子「 RE ( 第 1 相 ) ■第一三共 / オルファ 米プリストル・マイヤーズ・ ℃』」 ン・ディジーズ・トリートメン スクイブの治験が開始 前立腺がん ( 第 1 / 2 相 : ■タカラバイオ トインステイチュート ( 第 1 相 ) 米国 ) 「腫瘍溶解性ウイルス 「エクソン 45 スキップ誘 THFI 0 』」 薬「 DS -5141 b 』」 ・オンコセラピー・サイエ 皮膚がん デュシェンヌ型筋ジスト ンス / 塩野義製薬 ( 第 2 相 : 米国、第 1 相 : 日 ロフィー ( 第 1 / 2 相 ) 「がんべプチドワクチン 『 S -588410 』」 ■アンジェス MG / 塩野 食道がん ( 第 3 相 ) ■第一三共 義製薬 ・アンジェス MG 「遺伝子組み換えウイルス 「 NF - KB デコイオリゴ核酸 ・グ丿ーンペプタイド / 富 「 HGF 遺伝子治療薬「 G47 △月 「 AMGOI 01 」」 士フィルム 「 AMGOOOI 』」 悪性脳腫瘍 ( 第 2 相 ) アトビー性皮膚炎 ( 第 3 「がんべプチドワクチン 重症虚血肢 ( 第 3 相 : 日 相 ) ※有意差示されず fITK-1 』」 欧米 ) 前立腺がん ( 第 3 相 ) ■第一三共 「ハンプ」 急性心不全 ■武田薬品工業 「リュープリン」 前立腺がん など など品目以上 がん がん ■サンバイオ / 大日本 住友製薬 「再生細胞薬 『 SB623 』」 慢性期脳梗塞 ( 第 2 相 : 米国 ) ■ヘリオス / 米アサーシ ス 「幹細胞製品「マルチス テム』」 急性期脳梗塞 ( 第 2 相終了 ) 一脳梗搴ー がん 臨床試験 ( 治験 ) がん がん がん がん : がん ■米ファイザー ■蘭ユニキュア ・アムジェン 「マクジェン」 「グリべラ」 [IMLYGIC 」 加齢黄斑変性 リポたんばくリバーゼ皮膚がん 欠損症 ■米アイシス・ファーマ ■英グラクソ・スミス・クラ シューティカルズ 「 v ⅳ a 旧司 イン サイトメガロウイルス 「 GSK26 273 」 網膜炎 重症複合免疫不全症 ・米アイシス・ファーマ シューティカルズ 「 K Ⅵ 0 」 家族性高コレステロー ル血症 ・小野薬品工業 「オプジーボ」 皮膚がん、 胞肺がんなど ・独メルク 「キイトルーダ」 皮膚がんなど ■スイス・ロシュ 「ティーセントリック」 膀胱がん など品目以上 ■ JCR ファーマ 「テムセル HS 注」 造血幹細胞移植後の 免疫異常に伴う急性合 ・ジャ / ヾン・ティッシュ・エ ンジニアリング 「ジェイス」重症やけど ・ジャ / ヾン・ティッシュ・エ ンジニアリング 「ジャック」 外傷性ひざ軟骨欠損症 など ■テルモ 「ハートシート」心不全 ( 注 ) 主に国内企業の取り組み。「実用化」は海外企業を含む主な医薬品を掲載。「ペプチド医薬」は複数のアミノ酸が結合したペプチドを使って生理的な反応を引き起こし、治療に役立てるもの。「核 酸医薬」は体内に人工的な核酸 ( RNA ) を送り込み、病気の原因となる遺伝子の働きを阻害・調節する。「遺伝子治療」は遺伝子操作によって特定の機能を持たせたり修復したりする治療法。「ウ イルス療法」は、体内に送り込んだ遺伝子組み換えウイルスを用いる。「細胞医薬」は加工・培養した細胞で治療するもの。「再生医療」は特定の器官に分化する前の幹細胞などを使って患者に必 要な機能や器官を補う ( 出所 ) 各社発表資料や報道などを基に編集部作成 がん がん がん がん がん 実用化 工コノミスト 2016.12.6
主なバイオ医薬品関連銘柄 証券 業種 企業名 ひとこと 上場市場 コード 成長ホルモン製剤メーカーからバイオ医薬品開発企業へ 4552 JCR ファーマ 独自の創薬開発システムを活用し、国内外の製薬会社と共同開発。自社でも新薬開発 東証 1 部 ペプチドリーム 4587 研究用試薬が収益の柱だが、将来の収益を担うバイオ医薬品の開発を推進中 タカラバイオ 4974 「キナーゼ阻害薬」の創薬基盤技術をベースに創薬支援事業、創薬事業を手がける カルナバイオサイエンス 4572 「プロティンキナーゼ阻害剤」を中心とした新薬候補化合物を研究開発 デ・ウ工スタン・セラピテクス研究所 4576 米ファイザーが日本国内に持っていた研究所が独立した創薬べンチャー。イオンチャンネル創薬に強み ラクオリア創薬 東証 JQG 4579 製薬企業から新薬候補品を取得して製品化。がん、血液、ペインマネジメント ( 痛みのコントロール ) に特化 シンバイオ製薬 4582 自己組織化ペプチド技術を用いた製品の研究開発、製造、販売 スリー・ティー・マトリックス 7777 アジアに患者の多い疾患を対象に治療薬を開発。遺伝子解析技術を利用した創薬プロセスを持つ ジーエヌアイグループ 2160 遺伝子治療や核酸医薬品を研究開発。来年前半、重症虚血肢の遺伝子治療薬の国内申請を目指す アンジェス MG 4563 主にがん治療薬やがん治療法、がん関連遺伝子の研究開発を行う オンコセラピー・サイエンス 4564 既存薬が導出先で開花、創薬べンチャーの英へプタレスを傘下に入れたことで開発品目が充実 そーせいグループ 4565 「ミセル化ナノ粒子技術」を中核技術として、主にがん領域における医薬品を研究開発 ナノキャリア 4571 正常細胞に影響が少ない抗がん剤の研究開発。「 G2 チェックポイント阻害」に着目 キャン / ヾス 4575 理化学研究所の独自技術を基盤にして、抗体医薬品の研究開発支援、研究開発を行う マザーズ カイオム・バイオサイエンス 4583 バイオシミラー ( バイオ後続品 ) およびバイオ新薬の研究開発。原薬の供給なども手がける シーンテクノサイエンス 4584 パキュロウイルスを用いた細胞培養によるインフルエンザワクチンを国内申請中 4585 UMN ファーマ ウイルス由来の抗がん剤や検査薬を開発 オンコリスパイオファーマ 4588 眼疾患の治療薬開発などを行う ( ※注⑥ ) アキュセラ・インク 4589 アプタマー創薬技術に関するプラットフォームを基に、創薬事業を展開 リポミック 4591 グリーンペプタイド 富士フィルムと提携した、がんに対するべプチドワクチンの開発が終盤に 4594 がん免疫療法を行う医療機関の支援。細胞加工施設の運営も 東証 JQS 2191 再 組織工学技術を活用し、皮膚や軟骨などの再生医療製品を製造、販売。富士フィルムグループの傘下 ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング 7774 医 東証 JQG 食道再生シートなどを開発する細胞シート再生医療事業、再生医療支援事業を手がける セルシード 7776 療 細 がん免疫療法を行う医療機関の支援 メディネット 2370 胞 医 慢性期の脳梗塞や外傷性脳損傷向けの再生細胞薬の研究開発 マザーズ サンバイオ 4592 iPS 細胞 ( 人工多能性幹細胞 ) 由来の網膜細胞で、加齢黄斑変性の治療法を開発中 ヘリオス 4593 リプロセル ヒト iPS 細胞に関する培養・分イヒ技術などに強み 東証 JQG 4978 研研 究究 抗体、遺伝子破壊マウスなどの作製受託。医薬品開発受託機関 ( CRO ) 事業も手がける トランスジェニック 2342 支開 援発 ヒューマン・メタポローム・テクノロジーズ メタポロームの解析受託サービス、バイオマーカーの探索、臨床検査薬の研究開発 マザーズ 6090 ど 「 PXB マウス」を用いて、製薬企業などの医薬品開発における試験の受託サービスを行う フェニックスパイオ 6190 栄研化学 臨床検査薬、医療関連器具などの製造、販売 4549 査 東証 1 部 血液・免疫検査などに使われる臨床検査機器および検査試薬の製造や販売 シスメックス 6869 ⅱ彡 断 プレシジョン・システム・サイエンス 遺伝子や免疫、創薬の分野での研究開発に用いられる機械、器具、ソフトの開発 マザーズ 7707 の臨 シミックホーノレティングス 製薬会社などの医薬品開発のサポート業務を請け負う CRO 2309 受床 託試 東証 1 部 EPS ホールディングス 製薬会社などの医薬品開発のサポート業務を請け負う CRO 4282 験 微細藻ユーグレナ ( ミドリムシ ) を活用した食品製造販売および化粧品製造販売を行う ューグレナ 機 東証 1 部 2931 能 大学などの研究成果に基づくバイオマーカーの探索。抗疲労食品が堅調 ールディングス 総医研ホ 性 2385 素 マザズ 機能性食品素材を開発・販売。抗体医薬品の研究成果 ( シーズ ) も保有 ファーマフーズ 2929 ( 注 ) ①△はマイナス、②「東証 JQG 」は東証 JASDAQ グロース、「東証 JQS 」は東証 JASDAQ スタンダードの略、③投資判断の「アンダーパフォーム」は運用成績がべンチマーク ( 指標 ) を下回ること、④アウトパ フォームは運用成績がべンチマーク ( 指標 ) を上回ること、⑤投資判断は参考情報として掲載、⑥アキュセラインクは 11 月日に三角合併による組織再編で上場廃止。 12 月 6 日に窪田製薬ホールディングス ( 45 % ) として新規上場、⑦フェニックスパイオは 3 月 18 日上場のため騰落率は 3 月 18 日終値との比較 ( 出所 ) プルームノヾーグ、各社資料より編集部作成 医薬・創薬 工コノミスト 2016.12.6
て注目 やオートフアジー解明が開く がんやアルツハイマーの抑制 細胞内でたんばく質を分解し、リサイクルする「オートフアジー」と、 さまざまな病気との関連性や創薬の可能性が分かってきた。 △年のノーベル医学生理学賞に決まっ とされている。特に、すい臓がんは約 収した米バイオ医薬品会社ミレニアムな フた大隅良典・東京工業大学栄誉教授 どが挙げられる。 90 % に Ras 遺伝子の変異が伴っている。 が研究する「オートフアジー ( 自食作用 ) 」 Ras 遺伝子の突然変異により、形質転換 国内では、オートフアジーの研究に使 は、細胞が不要になったたんばく質を分 したがん細胞は、オートフアジーが常に う製品を販売するタカラバイオ、オート 解して栄養源に再利用する仕組みだ。そ 活性化した状態となる。こうしたオート フアジーの関連試薬を手掛けるコスモリヾ の分解がうまくいかない場合、病気の症 フアジーの働きを抑える薬があれば、が イオのほか、水島教授とオートフアジー 状が表れると考えられており、がんや糖 ん患者の治療に使うことができる。 に関する研究を続けてきた医学生物学研 尿病、アルツハイマー病、パーキンソン病、 抗マラリア薬のクロロキンとヒドロキ 究所などが注目されている。 消イヒ器系の難病であるクローン病との関 シクロロキンは、リソソームの機能障害 オートフアジーは、いまだ解明されて 連が指摘されている。 を起こすことで、オートフアゴソームが いないことが多い。水島教授は「細胞がな 「オートフアジー」とは、ギリシャ語でオ リソソームと融合する過程を阻害する効 ぜオートフアジーを行うのか、どうやっ ートは「自分」、フアジーは「食べる」を意 果が認められている。米国立衛生研究所 てオートフアゴソームが作られるかなど 味する。細胞内に生じる特殊な膜 ( 隔離膜 ) (N 旧 ) によれば、米国では、ペンシルべ 多くが未解明のままだ。今後も基礎研究 が不要になったたんばく質などを直径 ニア大学など多くの機関で、こうしたオ を進める必要がある」と言う。オートファ 0 ℃ 01 ミリほどの範囲で取り込み、閉じた ートフアジー阻害薬の臨床治験が行われ ジーの作用は、その分子機構の多くが謎 膜 ( オートフアゴソーム ) となる。オート に包まれており、日本は欧米に比べて、 ている。 フアゴソームは、分解酵素が詰まったリ 一方、パーキンソン病は、ごみになっ トランスレーショナルリサーチ ( 臨床応 た特定のたんばく質が神経細胞内に蓄積 ソソームと融合し、内部のたんばく質な 用を直接目指す研究活動 ) が遅れていると どを分解し、エネルギー源や自分自身を することによって起こる。アルツハイマ いう状況もある。 作る材料として再利用する ( 図 ) 。 とはいえ、 1990 年代半ばは、わずか数 ー病も毒性のあるたんばく質が細胞内に オートフアジーのもうーっの重要な機 蓄積されることが発症原因との説が有力 十本だったオートフアジー関連の論文は、 能は、細胞内の浄化だ。細胞内で劣イヒし、 今や年間 3000 本を上回る。ノーベル賞受 だ。そのため、オートフアジーの浄化作 ごみとなったたんばく質などを掃除して 用を促せば、症状を抑えることができる 賞で研究への関心はより高まると思われ くれる。 る。オートフアジーの研究が、今後の創 と考えられている。 大隅氏の教え子でもある水島昇・東京大 薬に生かされることを期待したい。 抗加齢にも期待 学教授は「加齢 とともに、細胞 オートフアジーの仕組み 現在、がんをターゲットにした新たな 内に悪いたんば 治療法の研究が進んでいる。創薬ターゲ く質や小器官が ットとしては、すい臓がんや乳がんなど たまることが神 細胞 ①膜ができ が挙げられる。科学技術振興機構による 経の活動に悪影 と、増殖を繰り返すがん細胞は十分な血 響を与えている ならば、オート 管新生が伴わないため、低栄養や低酸素 フアジーの浄化 などの状態で生きている。オートフアジ 作用は抗加齢な ーは、そのようなストレス環境下で活性 化するものがある。オートフアジーの栄 どにも有効かも しれない」と話 養源供給が、特定のがん細胞の増殖に貢 献していると推測され、その働きを抑え す。 れば、がんの増殖を止めることができる オートフアジ ーを創薬で活用 と考えられている。 する企業は、欧 がん細胞が増える原因の一つは、がん 遺伝子の中で細胞増殖のアクセルが踏み 米を中心に増え 込まれることだ。増殖アクセルとされる つつある。米フ 要因の一つが「 Ras 」と呼ばれる遺伝子で、 ァイザーや、武 田薬品工業が買 この遺伝子の突然変異ががん発生の一因 立ロ 細胞内 ②膜がたんはく質 ・・な包み込む 0 たんばく質などが 分解される リソソーム オートフアノーム エネルギー源や 自分自身を作る 材料として再利用 ◆◆ ・ 0 分解素を含んだ リソソムと融合 工コノミスト 2016.12.6
また、韓国政府が投資する「バイ 「オ 1 ソライズド・バイオシミラ 1 」い水準で推移してきた。 オ医薬品製造施設 (*noo) 」の存飛躍の鍵は O>O とは、先行品の開発企業が利益確保その結果、バイオ関連ペンチャ 1 の設立が相次ぎ、韓国証券市場に上在も大きい。 00 の実質的な運 を目的に特許の使用許諾を後続品の このよ、つな日本の閉塞感を打開す 開発企業に与える。このため、後続場するセルトリオン ( 肥年設立、営は民間の * が担ってお 品の開発企業は、原薬や添加物、製年上場 ) 、アルテオジェン ( 年設り、バイオ 0>0 ( バイオ医薬品のるため、日本も、韓国の官民一体モ 造方法に至るまで、全く同一の医薬立、年上場 ) などの企業が登場し受託製造機関 ) として、治験薬の供デルを参萼とした「バイオ 0>0 拠 給、製造と品質に関わる申請資料の点化構想」を検討するべきだろう。 品を市場に販売することが可能となている。特に、セルトリオンは、 1 日本は、米国、欧州に次ぐ創薬の る。 万 2500 リ規模のステンレス培養作成、さらには承認後の商業生産ま 実績を持ち、継続的に世界に対しオ 医師の不安を取り除く意味では、槽川基を持ち、非臨床試験から商業での役割を担っている。 リジナル医薬品を届けられるだけの 一方、日本でバイオ 0>0 として 市場に与えるインパクトは大きいこ生産まで担う世界的なバイオ企業に の実績がある企業は、東洋紡や旭硝研究開発能力を持っ数少ない国の一 とが予想されるが、現時点では協和成長している。 子などに限定され韓国つである。したがって、製薬企業は、 発酵キリンがどの企業に特許を許諾 企業と比べると企業数自社でバイオ医薬品の製造機能を保 し、どのよ、つにしてバイオシミラ 1 ノス 国年 も少なく、また保有す有するのではなく、外託により を製造するかは明らかではないため、 リ る培養槽もはるかに小 今後の動向を注視する必要がある。 経営資源の無駄を省き、バイオ医薬ト オ。サ曰 ト さい。昨今では、品の研究開発に特化する方がはるかス イ ( 「豺 , 東 に効果的である。そのためには、国 積極展開する韓国 ア」 と数万リ規模の培養槽や自治体が主導となり、国内製薬企コ を建設し、自社開発の業のバイオ医薬品製造の受け皿となエ バイオ医薬品やバイオシミラ 1 を ~ 進 ワクチン製造と合わせる設備を一つの地域に集約化し建設 製造する上で重要な役割を担うのが携 てバイオ医薬品の受託することが望ましい。集約化する意 製造設備である。ただし、日本企業協の の業 生産を開始する動きも図は、バイオ医薬品の製造ノウハウ はこの分野で遅れており、韓国が進韓企 ある。 が蓄積しやすくなる点と、要員を集 んでいる。日本企業は韓国企業と提で ただ、同社が行う昆約することのメリットを老蘆しての 携してバイオシミラ 1 に取り組むケ一業 内 ことであり、結果的にバイオ 0>0 成虫細胞のワクチン製造 1 スが多い ( 図 ) 。 シな 韓国は官民一体となって、バイオオ住 「と、一般的なバイオ医事業の商業生産が安定する。そうす 合薬品で使う動物細胞のれば、事業者の誘致もより容 シミラーに焦点を合わせて取り組ん 菱抗体製造では、技術が易になるだろう。 でいる。韓国政府は、 1994 年の 業 所 異なるなどの課題もあ 日本のバイオ産業の飛躍には、 工 「第 1 次生命工学育成計画」での取り 企 組みをはじめ、バイオ産業を育成す日 る。つまり、日本では事業者・国・自治体・製薬企業 薤製 学 本イ田「可 バイオ 0>0 事業を産の四位一体となった取り組みが鍵に ることを目的とした投資を活発化さ 日セ持 和一 ~ 業化する道筋はついてなるのではないだろうか せた。その投資額は、対 ( 国 所 キ 、 0 出 し力し 民総生産 ) 比において世界で最も高 2010 年に共同開発開始、 14 年に抗リ ウマチ薬「レミケード」のバイオシミラー を発売 14 年 2 月にバイオ後続品に関して提携 14 年 10 月にバイオ後続品に関して提携 1 1 年 9 月に提携、乳がん、胃がん治療薬 のバイオ後続品を開発中 14 年 1 月に東亜 ST のバイオ後続品を日 本国内で商業化するライセンス契約 5 2016.12.6