波質によるアップス & ダウンの違い アップスは 2 種類。 自分で加速していく 場合と波に合わせた スビード付ける場合 タルい波 波に力のない緩慢なセクションでのアップス サイズも小さくパワーのない波の場合、無理に力を入れてしまうと、 さらに水の抵抗を受けて逆に失速の原因に繋がってしまう。丁寧な 優しいレールワークを意識して波が立ってくるセクションに向かう ことが先決だ。スピードが付いてきたらレールの入れ具合を増やし ていく感覚で波に合わせていく。ボードが止まってしまうほど波が 厚く緩慢なセクションでは、膝を使ってボード上下させるバンピン グが有効。自分で加速させていくイメージで進もう。 波のブレイクが速い時は、素早いレールの 出し入れで一気に抜けて行くイメージ 速い波を一気に抜ける素早い動きのアップス 「ブレイクが速い波では、スープに捕まったら終わりな ので一気に抜けていく感じで波に合わせたスピードを付 けていきます。フェイスが立ってくる所のパワーゾーン を利用して、レールを入れながら素早くアップス & ダウ ンをしていくイメージでしようか。良いセクションでは 少し強めにレールを入れたり重心移動の反発を使ってス ピードをつけます。多少技術がなくても波のカで押し出 してくれるので、やりやすいと思います」 by 高梨直人 速い波 ①でブレイクが速いと判断した高梨プロはすぐに②から④のアッ プ、⑤からの⑦のダウンで加速してブレイクを抜け、⑧では再びフ ェイスが残るセクションへ。素早いレールワークがポイントだ ー連の動きで田中プロはあまり 体勢を下げず、②から⑤のタル いセクションをポードを浮かすよ うな繊細なレールワークで抜け ている。パワーのない波では無 理な力を入れると失速の原因に なるので注意 09
CTCL/PS 波の斜面をスライディングしながらポトムを 確実にキャッチ、レールに溜め込んだパワー を一気に放出し、次のアクションへ備える 。ーネチの選眼、 波と体イる市と体のバランス “ 2016 WSL Samsung Galaxy Championship Tour 0 『 0n0 主 ) 優勝のメディーナ、準優勝のウイルコ、お互いに満足な笑 みの浮か . ; 俵彰授与となった ( 下 ) フィジーでのコンテストオー プンクセじモニーは、アイランドスタイルを満載に感じる 'MMSUNG Ga に、 ' ` 伝 イをヂ Jeep WSL MEN'S CT # 5 Fiji Pro ・日時 : May29 - June3 , 2016 CT 前半戦も折り返し地点に差しかかり、終止 調子の良さを持続するコンペリーダーのウィ ルコ、バレルアートがバシッとクール過ぎる 高品質な波が押し寄せるフィジー島での高度なバレル合戦 オセアニア国家てありイギリス連邦加盟国のフィシー、そこは火山と珊 瑚礁で成り立った島。ここにはタイドによって、表情が大きく変貌する波 が集まる場所。世界ップランカーの技が際立つホイントプレイクなのた Photos: WSL / Sloane Text: Yasu Kakurai 工アリストは、いつでもスタイリッシュだ 吠えるタジ・バロー。オーストラリア発の ー会場 : Namotu, Tavarua, Fiji WSL WOMEN'S CT # 5 Fiji Women's Pro ウイルコの勢い止まらず ! CT 後半連戦、まだまだ気を緩めない
①で目線はボードの上がる位置に行ってて、③ ①のボトムターンからスピードを消さないで、④ ShunIs ReOlS から体を開いてレールを切り返しています。切り ④の上に上がっている時点で体のひねりと同時 貸 COMMENT COMMENT にボードを返す場所に目線が行ってます。④で体 返しのタイミングがすごくいいですね。波の上に 行き過ぎたら抜けるし、下過ぎればスプレーが は縮んでいるのですが、⑤⑥で膝が伸びていて、 そこで加速していますね。④くらいからレールが 飛ばせないし。それから⑧でボトムに下りたぐら いですぐに逆に体をひねっていて、レールの使い方がすごくいいです。ボトムに下 入っていて、普通⑤⑥⑦くらいで思いっきりレールを入れるとひっかかってしまう のですが、この安定感はデ・スーザならではですね。⑧⑨でちょっとスラッシュ気 りるのにはパワーが必要なんですよ。テールに重心を残しつつ、体を開いてもって いけるか。⑥で前の手を開いて体を "T" という形にしてバランスを取っていますね。 味にカービングをして今までのスピードをここで出し切って最後を締めた感じです 上半身はめちゃくちやひねっているけど下半身は安定しています。 ね。小波ですが体全体を広げることでターンも大きく見えますよね。 、諄 3 by ね府 0 Souza
「アップス & タウン S 花 P 3 体とポードのコントロール スビードを加速させるアップス & ダウンのやり方 ここでは実際にアップス & ダウンのやり方につ けターンをするイメージで上に上がっていく。 を降りて行く。この流れを足の荷重の比率で現 いて詳しく解説。まずは波のパワーゾーンを見 この時のポイントは、しつかりと前荷重を意識 すと前 7 : 後ろ 3 、前 3 : 後ろ 3 、前 7 : 後ろ 3 となる。 極めて、自分がイメージしたラインを波のス しておくこと。波側のレールは入れたまま膝を 波のトップでの 3 : 3 の力を抜く時以外は前足荷 ピードに合わせてアップス & ダウンをしていく 伸ばして波のトップに上がっていく。波のトッ 重でボードを滑らせていく。アップス & ダウン 事が前提だ。ティクオフしてボトムに降りた所 プに近づいたらレールを抜く感覚を意識して今 を行う時はハンドムーブも重要な要素となる。 から、そのままでは失速してしまうので少しだ 度は膝を曲げて再び前荷重を意識しながら斜面 連の流れを理解してボードを加速させよう。 膝を縮める動きのディテール 波のトップ側からボトム側へ降りる際は、膝をただ曲げるのではなく、 前足荷重でボードに体重を乗せながら斜面を降り加速を増幅させるのが ポイントだ。前足に荷重する時には膝上の重みを載せるイメージで波側 のレールへ思い切った荷重を掛けることが必要。ただ膝を曲げただけで は大きな加速は望めない。アップス & ダウンの " ダウン " を意識する。 CHECK C 〃を C 膝を伸ばす動きのディテール 波のボトム側にいる時には、波側のレールを入れたまま、波を作るボト ムから吸い上がるような水の流れの力と、膝を伸ばし始める事によって ボードに荷重される際に発生する反発力 ( 浮カ ) を利用するイメージで ボトムからトップ側に上がっていく。そして膝を伸ばしながら波のトッ プに進み、トップ手前あたりでレールをフッと抜く感覚を意識する。
練習はショルダーのある ハラムネの波が最適 「練習するなら、なるべくショルダー のある少しプレイクが速そうな波に 乗った方が良いですね。ピークから 乗って、しつかりフェイスを見てくだ さい」 bY 高梨直人「タルい波より張っ てる波ですね。サイズは少し高さが あった方がやりやすいと思います。ハ ラムネ位の。波が小さいと動きが細か くなるから難しいです」 by 田中樹 レールを入れて進行方向へティクオフ ブレイクが速い波の場合、レールを入れながら斜ーーー -- - ー ~ め方向へティクオフすれば、すでに入れられた レール側に荷重しながらアップスのモーションに 入りやすい。また、バーリングの危険性も下がり スタンドアップに余裕も生まれるため、ティクオ フ直後の姿勢も安定しやすい。ティクオフのス ピードをアップスに活かすために心掛けよう。 CHECK から下に降りる時にポードをしつかり加速させよう スピードを最大限に活す事が可能だ。波のトップ オフしている点に注目。精度の高いティクオフは ②から④まで頭の位置がほとんどブレずにティク 足がしつかりデッキパッチの上にくるようスタンスにも気を使おう る事をまずは意識したい。④はスタンドアップの瞬間だが、後ろ パドリングで得たスピードを無駄にしないように、素早く立ち上が でティクオフが重要です を活かす。全てが連動なの バドルから付けたスヒード 05 せつかくバドルからつけたスピードを台無しにしてしまうので注意が必要。 を強める感じだ。このシチュエーションで腰が引けて後ろ足荷重になってしまっては、 加速を促そう。ノーズが刺さらない程度に、前足の波側のレール付近を意識して荷重 ティクオフから最初に下に降りていくターンの際には、前足荷重を意識してボードの 前足荷重を意識した加速のためのティクオフ CHECK
・をノ TOP 川″ C ″ C ド . ・第写・・第 .. : っ報ミ Jeremy 日 0 s ①から②でボトムターンが深いので、ここか ①の深いターンから④の縦に行って、⑤⑥ ReOlS ら大きい技がくるのかと思ったけど、⑤⑥ では力を入れずにフィンを抜いていますね。 COMMENT では、抜ける技でスピードをつけようとして それでそのスピードを保ったまま⑨でまた いますね。次のターンを見ていたのかなと、 深いボトムターンをして⑩で逆レールを相当 目線を見てもわかりますね。しつかり先の 入れています。最初の④から⑦までのフィン 方を見ているから、十分スピードがついていったのだと思いますね。⑩の体 を抜いたファーストターンのスピードのおかげで次の⑩のターンに入れている の傾き、スピードがなかったらこんなに傾けないです。この傾きでレールもす のだと思いますね。⑩ではしつかりレールを入れて、⑩⑩で思いっきりひねっ ごく深く入っていて、さらに体をひねっていって⑩でほぼノーズの方までレー て戻して⑩でスピードをころさないでカットバック。ボトムターンに入るまでの ルが入っていますね。すごく難しいです。そこでつまっちゃったり、止まっちゃっ スピードもそうですが、ファーストターンでの加速が大事です。小波で肩のな たりするんで。⑤⑥のスピードが大事です。 い厚いセクションは失速しがちなので。 ShunIs COMMENT
UPS ″ 0 00 Ⅷ S Mick 加 4 自分はアクションした後の動きを意識してい。ーーヂ 何回も見たくなるシークエンスですね。① ShunIs 、ます。アクションした後にスビードに乗れる一 = Reols から②で上に上がるときに体が伸びて、④ COMMENT か乗れないかも小波でのポイントです。こま蕓 COMMENT で体を縮めて下に下りる。ブランコに乗っ の写真でいえば④から⑤でボトムタンをし一気 ~ - ているように体を伸ばして曲げてという動き て⑥でレールを抜いてスピードをつけていて、 - で、小波でのスピードをしつかり付けていま ⑦から⑧でアクションしていますね。その後⑨から⑩でボトムターンしている 。⑥で上がって、⑦でスープにあまりカを入れずに乗っかるような感じで当 けど、サーフボードのボトムのフィンが見えるぐらい深いです。ミックはフォー影 : 、 てていますね。⑩はミックからしたら何でもないボトムターンなのだろうけど、 ムもきれいでレールワークがめちゃくちや上手いですね。 サーフボードのボトムがほとんど見えていますね。すこいです。
0 0 ボトムターンが深くて工 ShunIs アーとかしそうじゃなく CO M M ENT 見えますよね。②③あ たりから波の手前に体 を開いていて、④で波 工アーはスピードをつ ReOlS けてそのまま飛ぶと思 COMMENT われがちですけど、リッ プのときよりも深いボ トムターンが必要です。 ①でレールを入れて、目線は当てに行くところを見ながら ③で飛ぶ時に体を縮めてから伸ばし、④で思いっきりテー ″ OS を C 砒 0 Ⅳ ルを蹴り上げていて。⑤で目線は着地方向を見て、⑥で ノーズを刺して⑦でテールを浮かしています。この時に前 重心だと刺さってしまうので、重心が前過ぎず後ろ過ぎ ずというのがポイントですね。 、、可いこ第 ー可 0 e 加 0 ま 5 27
①から②のように、ボ Re01S トムターンの目線は常 COMMENT にターンするリップの ところです。⑤から⑥ で後ろの膝が曲がっ 一フボードを蹴ってスプレーを一気に ていて、 飛ばしていますねその蹴り込みで体勢が崩れないよ うに体をひねって、⑦で下半身を縮めてバランスをとっ ています。⑧では後ろ重心にしてノーズが刺さらないよ うにしていますね。次に繋げるターンの中でも、蹴り込 んでスプレーを飛ばして見せています。 0 THE このシークエンスは、 ShunIs ③でサーフボードはそ ・、 - CO M M ENT んなに上がっていなく て、スプレーを出すこ とを意識したんじゃな いかと思います。後ろに重心が残っていて、テールを沈 めていますね。トップの③から④で逆のレールを入れて 蹴り込んでいますよね。それで⑤で前の手を開きつ、サー フボードをすごい押さえつけていて、スプレーを飛ばし ています。水中のカメラマンを意識したのかな。とにか くスプレーの出し方が上手いですね。 23
BACKSIDE SET UP Ⅶ″ G ①から前の手を大きく振ってその勢いのま 小波だからこそ次に繋げるためによくやる S れ s ーまカービングに入って、⑦で体をひねって前 カービングですね。①で軽く力を抜きなが ・、 - ・ COMMENT 足でぐっとレールを入れています。ここから ら、②、③で力を入れてターンしつつ④のトッ 一 - トリミングしないでボトムターンに入ってい プで軽く、一⑤でちょっとテールに力を入れて るのがすごいです。このままリッピングに スプレーを飛ばしています。それから⑥を 持って行ってもいいコンビネーションになりますね。小波とかでもコンビネー 見ればわかるように、後ろ足が浮くぐらい力を抜きます。ここでひっかかると ションは大事なので、小波の試合の時に入れていきたい技です。波の肩がな スピードがなくなるので、ちょうどよく波に合わせて力を入れて抜くのがポイ くて次のセクションでリッピングできそうなときに使いますね。 ントですね。それによって⑦、⑧で次のターンに行く事ができます。 ね 8 財 c a ReOlS COMMENT