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検索対象: 剣道日本 2016年5月号
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1. 剣道日本 2016年5月号

正面から見た攻め方。ニ刀の小刀で剣先を開かれると、面を防ぎたくなる 小刀で一刀の竹刀を内側や下側に押さ います ( 連続写真 2 枚目 ) 。剣先が開く格することは小刀の剣先を上げる動作です続写真 4 枚目 ) 。その体勢は、まさに一一刀 えて面を打つ、という仕掛け技は一一刀の好になった一刀が最初にしようとするの ( 連続写真 3 枚目 ) 。 にとって、小手を狙う格好の場面になる 基本中の基本です。 が、剣先を中心に戻そうという動作です。瞬間、一刀は竹刀をまたげなくなってのです ( 連続写真 4 、 6 枚目 ) 。 それを発展させ、小刀で一刀の竹刀をカで返すより、小刀の剣先をまたいで中慌てます。心を乱すことで、面を警戒すもし相手が手元を浮かせなければ、こ 外側に開かせる、という攻めロもよく遣 心に戻そうとしますが、その瞬間、私がる気持ちが高まり、手元を浮かせます ( 連ちらの狙いは跳び込み面になります。 小刀で一刀の剣先に触れることで、相手がどういうタイプかをある程度把握する。その小刀で一刀の構えを崩す 小刀で会話をし、相手を動かす 写真は剣先を開かせ、面を防ごうと手元を浮かせた相手に小手。相手が手元を上げなければ、面に跳び込んでいく 相手を動かす 基本的な攻めと技 55 剣道日本 2 0 16.0 5

2. 剣道日本 2016年5月号

特集◆打たせて勝つ 相手が右足を出したと同時に左足を引き ( 写真 7 ) 、 相手が左足を引きつけたと同時に突きを放っ ( 写真 85 犯 ) 相手の攻めを止める 行くそ ! 行くそ ! 攻めをゆるめて引き出す 写真の片手突きを決める過程を紹介する。まずは相手の攻め入り に対し、剣先を拳につけてその攻めを止める。次の相手の攻めに対 しては剣先をあまり利かせず、左足だけをわずかに引き、そこから突 きを放つのである。撮影協力をいただいた波多野ー利氏はこう語る。 「こちらが行くぞ行くぞという気持ちで前に出てしまっているから、避け ようがない状態になってしまうのです」 前段階として、強い攻めで相手に圧力をかけておくことが必要。相 手に攻められてズルズル下がった状態では、この技は成功しない。 23 剣道日木 2016.05

3. 剣道日本 2016年5月号

「一戦ー戦大事に大事に戦ってきた結 果だと思います。決勝戦は体力的にぎ りぎりの上に緊張しましたので、優勝で きてホッとしています。とにかく、チャン スをとらえるまで我慢、我慢でした。決段以下の部 定打のメンは、入るにせよ入らないにせ よ、気持ちはつなげていくつもりでした」 徳岡 ( 十条 ) ⑧ー藤本 ( 対馬 ) △伸びのあるメンを打つ上段の藤本だったが、最後は藤 本の体が崩れたところで、我慢に我慢をしていたという徳 岡がひきメンを放ち勝負を決めた ( 写真 ) ーー玉段以下の ( 普連 ) 藤本 ( 対馬 ) @ー亀田 ( 横須賀 ) ー合 ( 郡山 ) コー小川 A 積極的に足を使う小川と、打突の間合を模索する A 先の先を意識していたという亀田だったが、優勝経 川合の試合は延長へ。得意の片手メンを警戒されてい験のある藤本が技量で勝る形となり、藤本のコテに旗 た川合が、最後はコテで勝負を決めた ( 写真 ) が上がった ( 写真 ) 「一回戦から決勝まで各駐屯地の名の ある先生方との対戦だったので、どの 試合も緊張しました。中でも決勝戦で 対戦した田坂選手は昨年の決勝戦でも 戦いましたので、一番印象深い試合と なりました。お互いに「今年もリ『 年こそリという気持ちで充実した試合 ができたと思います」 川合 ( 郡山 ) @ー 田坂 ( 岐阜 ) △上段から打ち込む川合の大技に場内から拍手が起こる ( 写真 ) 。最後も川合がコテを打ち込んで試合を決めた 32 金丸 ( 福岡 ) メー縄田 ( 福岡 ) 同門対決は延長戦にもつれ込んだ。最後は金丸 のメンに旗ニ本、縄田のコテに旗一本が上がって勝 負が決まった ( 写真 ) 3 位坂熊駿 3 位亀田一成 2 位藤本直矢 ( 北熊本・ 25 歳 ) ( 横須賀・ 21 歳 ) ( 対馬・ 28 歳 ) 女子の部 優勝金丸結美 徳岡 ( 十条 ) ⑧ー坂熊 ( 北熊本 ) △ほとんどの試合を「秒殺」で決めてきた徳岡。坂熊との 準決勝でも美しい跳び込みメンで勝負をまたたく間に決 めた ( 写真 ) ( 福岡・歳 ) 「素直に嬉しいです。優勝を目指して頑 張ろうと決めていました。同じ部隊で稽 古も一緒にしていた縄田先輩はこれから 違う部隊に異動になるのですが、決勝 で戦えたので思いっきりやろうと思いまし た。縄田先輩は上段で、構えていると 女チの打ってこられてしまうので、積極的にひ き技を使いましたが、お互いに手の内を 知っているのでやりにくかった面もありま 3 位佐藤功伊 す。来年も優勝目指して頑張ります」 3 位花房佑奈 ( 呉・ 20 歳 ) ( 福岡・ 23 歳 ) ( 目黒・ 30 歳 ) 2016.05 剣道日木 66 2 位縄田和

4. 剣道日本 2016年5月号

ポイント 竹刀を抱え込んで振り返らないこと ! 実際に防具をつけて稽古、試合をするが生まれやすく、次の攻撃への動作も遅 時、初心者に近ければ近いほど、打突後くなる。打突後の備えがすばやい選手は、 の振り返りの時にはまず腕を降ろして竹右足を軸にして左足を引きつけるタイミ 刀を抱えるようにしてから振り返る傾向ングで腕を下ろしている ( 左ページ連続 があるが ( 左連続写真 ) 、そこにはスキ写真 ) 。 2016.05 剣道日本 702

5. 剣道日本 2016年5月号

をす下 ミこ 4 小手に誘う 小手に誘ってから ( 写真② ) 、手首を返して小手返し面を打つ 2016.05 剣道日本 38

6. 剣道日本 2016年5月号

相小手からの面打ち 小手を打ち・ 小手に誘う 左足を引きつけると同時に剣先を開 いて小手に誘い出す ( 肪ページ写真② ) 。 ②の状態を察知した相手側が小手を打ち にいくので、小手を打ってからすかさず 面を打ち込む 小手面を打っ側 ( 写真では左側の選手 は ) 、小手を横から打たず、まっすぐ、相 つば 手の鍔もろとも打つような気持ちで竹刀 を振る。結果として、お互いか小手を打っ たときには、「ポン」でなく、「カツン」と い、っ立日になることか多い ここで大切なのは、体の移動。小手を打 っ相手はかなり前方に出てくるので、一 緒に前に出てしまうと間合が詰まってし まう。「その場で打つ」気持ちで小手を打 ち、面を打っときだけ前に出るような感 覚で稽古をする。 裏を返せば、相手の小手打ちを引き出 せていないと、自分の小手打ちが空振り になる。空振りしたかど、つかが、「しつか り相手を引き出しているのか」を判断す る目安になる 相手の。鍔もろとも " という気持ちで小手を打 ち、それから面に打ち込む 2016.05 剣道日本 40

7. 剣道日本 2016年5月号

左足を引きつけると同時に剣先を開打った後は相手の横を自然なかたちです り抜けることができる いて面に誘い出す ( 肪ページ写真① ) 。① 写真では前に出ながらすり上げ面を の状態を察知した相手側が面を打ちにい 打っているが、相手がかなり近くまで来 く。これに対してすり上げ面を打つ。 勝すり上げるときは手元を引くのではなているようなときには、ややひき気味に てく、前に出しつつ、半円を描くような気面を打っことになる。その判断は瞬時で、 持ちで行なう。また、まっすぐに出るの難易度も高そうだが、毎回練習している からか、始めて間もない子どもでも上手 打でなく、相手の左足のほうへ移動しなが にできている、と清野教士は一言う らすり上げの動作を行なう。結果的に、 こ 面すり上げ面 相手の左側へ移動しつつ、すり 上げの動作を行なう 撮影協力 ( 左から。学年は今年 4 月からの新学年 ) 平子あおい ( 中学 2 年 ) ー之瀬水晶 ( 小学 5 年 ) 依田丞史 ( 小学 4 年 ) 内藤栞 ( 中学 2 年 )

8. 剣道日本 2016年5月号

【次鋒】佐藤 ( 別府 A ) ⑧ー下川 ( 佐世保 ) ドウにくるのを見切った佐藤が素晴らしいひきメン で一本勝ち ( 写真 ) 。これが決定打となり、別府 A は決 勝戦に進出した 【大将】杉下 ( 北熊本 A ) ⑧メー反木村 ( 郡山 A) く今大会では、ほとんどの試合が大将決戦だったという中 で、 24 歳の大将・杉下は準決勝でも素晴らしい動きを見せ た。場外と竹刀落としの 2 回の反則で一本を失ったものの、 長身から繰り出す、豪快なメンをニ本決めた ( 写真はニ本目 のメン ) 第 41 回全国自衛隊剣道大 櫻木普連 ) 【大将】中村 ( 別府 < ) ⑧ドー海平 ( 国分 < ) 【代表】杉下 ( 北熊本 < ) ⑧ー森永 ( 健軍 ) 【代表】川合 ( 郡山 < ) ー A 郡山が大将木村のニ本勝ちで追いっき、代表 A 勝負は瞬く間に決まった。初太刀で跳び込 A 北熊本 < は接戦を制して登りつめていった。 戦となった。前日に個人戦六段以上の部で優勝みメン ( 写真 ) を決めた中村。続いてメンに跳 3 回戦の健軍との戦いでも、杉下が代表戦で していた川合は、疲れを見せることなく、長身び込んできた海平から見事なドウを奪った・追ひきドウを決め ( 写真 ) 準々決勝に進出した の上段から繰り出す美しいメンを決めた ( 写真 ) いついた別府 < は代表戦を太皷が制した とまった稽古はできませんでしたが、北ます。今回の大会は、大将戦にまわった「防御に回らず、攻めの姿勢を心がけま 熊本、、 0 チーム全員で大会前に集試合が多かったので幻歳の大将・杉下選した。対戦相手の試合を研究して、相手 次第で剣風を変えて試合に臨んだつもり 中して稽古できたことでチームカが生ま手が頑張ってくれました」 でしたが、 とても緊張しました」 と語る。その杉下はこう振り返った。 れ、それが優勝につながったのだと思い 一方別府は過去に優勝 5 回の実績を持 っ強豪チームだが、今年のチ 1 ムは選 手を一新しての出場となった。 「チ 1 ムの底上げ、若手の育成をやって きたので、優勝メンバーがいなくても上 位に上がれるんじゃないかと期待はして いました。ポイントゲッタ 1 は初出場、 歳の佐藤凌彼は大分県の国体候補選手 なんです。今回は 2 位でしたが、来年は 優勝という目標ができましたので精進し ます」 と別府・今山靖之監督は語った。 2 位別府 A 中村誠、竹田雄樹、太皷真佑、佐藤凌、米田士穂 ′じ、 0 監督 = 今山靖之 第 41 回全国自衛隊剣道大会 大会レポート全国自衛隊 3 位郡山 A 木村健、佐藤祐介、川合慎ー、及川将孝、吉田頼正。 監督 = 増子純一 有 41 回全国自衛隊剣道大会 載 4 は 鎌田将史、佐藤恭兵、馬場憲志朗、下川侑亮、杉本泰裕。 監督 = 浦吉朗 3 位佐世保 団体戦 優勝・北熊本 A 4 国分 < ( 陸 ) 妣 千歳 ( 空 ) 日 別府 < ( 陸 ) ペ 。由布院 co ( 陸 ) 佐世保 ( 海 ) 大村 ( 陸 ) 3 駒門 < ( 陸 ) 2 築城 ( 空 ) 別府 cn ( 陸 ) 3 北熊本 0 ( 陸 ) 。都城 < ( 陸 ) 北熊本 < ( 陸 ) 倉 ( 陸 ) 餓普連 ( 陸 ) 3 郡山 < ( 陸 ) 第箜挺団 ( 陸 ) 65 剣道日木 2016.05

9. 剣道日本 2016年5月号

特集◆打たせて勝つ 相手の予想もしない近い間合で面を返すことで胴部はがら空きとなる ( 写真右 ) 。遠い間合で技を狙うと、距離があるだけにこちらの狙いを悟られやすい ( 写真左 ) J-Retail eta ⅱ Reta i リデールネット リデールネット 里井選手がもっとも得意とするのが面 を誘っての返し胴自身が語る技のポイ ントは、面を返す間合にあった。 「人から言われるのは『間合が近い』と いうこと相手にしてみると『この間合 ならば返し胴は狙われないだろう』とい う間合らしく、返し胴を警戒することな く面を打ち切ってしま、つようです」 反対に、遠い間合からでは、面を返そ 、つ A 」は田 5 わない A 」い、つ 「相手との距離が離れているだけにこち らの狙いも悟られやすい。相手に『あ、返 2 ( 、もし胴を狙っている』と察知されてしまい、 胴を防御されてしまうことが多いですか ら」 近い間合からの面返し胴は、互いの距 離が詰まっているだけに竹刀の抜き方も 3 」重要な技術となる 「打つ前に右足を右斜め前方向に出して道 おき、面を受けたらそこからは腰の回転 を使って技を打ち切ります」 ′テールネット

10. 剣道日本 2016年5月号

特集◆打たせて勝つ 左足を引きつけると同時に剣先を開い て面に誘い出す ( 肪ページ写真① ) 。①の 状態を察知した相手側が剣先を立てるの で、小手を打ちにいく。この動作をくり 返した次の段階で、実際に相手が面打ち に出たはなを小手にとらえる練習を行な 出小手 面に誘う 「手元を上げたところでの小手」をくり返してから、実戦に近い出小手の練習へ移行する 手元を上げる 37 剣道日木 2 0 16.0 5