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検索対象: 怪談レストラン(42)紫ババアレストラン
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1. 怪談レストラン(42)紫ババアレストラン

にほんれっとう と、つじしようがくせい 一九七九年の夏に、口さけ女のうわさが日本列島をかけぬけ、当時の小学生をふ いじよ、つ はなし るえあがらせました。「赤マント」はそれより四十年以上まえにはやった話です。 じだい わだい つの時代でも子どもたちは、こわい話題にふるえながら、そのいつばうではスリルを たの 楽しんでいるのでしよう。 しさいちゅうこくむし 司祭の忠告を無視してぜいたくに着かざったマリアンヌは、まもなく死んでしま ゅうれい おっと かカみ いました。幽霊となってかえってきても、夫や子どもにはみむきもせすに、鏡のまえ き いしようみ あくま にん で衣装を身につけます。「赤いドレスを着た花嫁」には、悪魔の手さきとなって、人 げんこころ ゅうれい こわ 間の心をうしなった幽霊の怖さとかなしみがただよっています。 さくひんか 「ムラサキカガミ」は、子どもたちのあいだではやったうわさをもとに作品化したも じま むらさきかめ はたち のです。ほかにも「紫の亀 , とか「イルカ島 , ということばを二十歳までおばえて いると死ぬなどと ) しいました。わすれようとすれはするほどわすれられなくなるとい しんり りよう う心理を利用したものです。 ようせい ロナルドの心をうはいたい一心から妖精のドレスを手にいれたジーンですか、その し 」ころ なっ いっしん き はなよめ し 1 4 〇

2. 怪談レストラン(42)紫ババアレストラン

トムスンというのは、スー ーです。 トムスンには、子どものあそび場があって、親が買い物をするあいだ、 てんいん 店員さんが子どもを、あすかってくれます。ひかるはえりちゃんと、そ まいにち こで、毎日のようにあそんでいました。 ひかるよりひとつ上で、ママがあそび場へ、ひかるをむかえにいくと、 さよならさんかくまたきてしかく って、ひかるの背中を、ポンポンたたいて、さよならをする子です。 しゅ , つかん」 たんじようび ひかるかあまりはしがるので、ママは、一週間後のひかるの誕生日 に、ピンクのロングドレスを、買ってやりました。 せなか おやか もの

3. 怪談レストラン(42)紫ババアレストラン

まど と、赤んばうはさけび、シューツと白いけむりになって窓のほうにとん でいった。 じぶん こびと まどべくろ みると、窓辺に黒い小人があらわれ、自分の子どもをだきしめていた。 にんげん ごいしようぶか。人間は、なんてひ 「おー、よしよし、かわいそうに、 どいことをするんだ。おれの子を、火であぶろうとするなんて . こびと 小人は、子どもをだいて、どこかにきえていった。そして、いつのま ふうふ にか、ゆりかごに、夫婦の赤んばうかもどっていた。 ものし こういうことかあったあと、物知りの老人がっげたという まも てつかたな くろ こびとかなもの 「黒い小人は金物をいやがるから、赤んばうのそはに、鉄の刀をお守り におくといい」 ろうじん 1 1 1

4. 怪談レストラン(42)紫ババアレストラン

たいな顔だった。 しはらくして、母親がゆりかご のそはにいくと、自分の子どもと はおもえないような赤んばうか、 クウクウいびきをかいてねていた。 ねっ 「まあ、どうしたのかしら。熱で もあるのかしら。 おっと 母親は、いそいで、畑にいた夫 ちちおや をよんだ。赤んばうをみた父親も、 びつくりしてしまった。 ははおや かお ははおや じぶん 1 〇 6

5. 怪談レストラン(42)紫ババアレストラン

かたかいだん しん。こうきえいきよう す。子どもたちが語る怪談のなかに青・黄・赤がよくでてくるのは、信号機の影響 ではないかという人もいるはどです。 り・よ、つり・ むらさき まんぞく 〈紫ババアレストラン〉の料理はどうでしたか。きっとご満足いただけたこととお きかい もいます。機会があったらぜひ「みんなもいってね ! 」。 むらさきいろ みせ さて、おなかいつばいのマコがお店をでると、あの紫色のカエルたちがまってい ました。 き 1 42

6. 怪談レストラン(42)紫ババアレストラン

「それも、ミルクをいやかって、いきなり、ビールをもってこいなんて いうんです . りようしん ものし 両親がなげいていると、村の物知りの老人かこういった。 「これは、きっと、とりかえっ子だ。おまえたちの赤んばうがかわいい こびと じぶん ので、小人が、自分の子どもと、とりかえていったんだ。 くろ こひと 黒い小人は、やきもちやきで、たまにこういうことをするってきいた ことがある」 「まあ、それでは、わたしたちの赤んばうは、どうなってしまったので しよ、つ」 ははおやな 母親は泣きだした。 ろうじん 1 〇 8

7. 怪談レストラン(42)紫ババアレストラン

まいにち じかんでんしゃ 「毎日、おなじ時間の電車にのるのですか ? せいざ と力いくつかきいたあと、「星座はなんですか」「あっ、わたしとおん たんじようび なんにちう なじ。それならもうすぐ誕生日ですね。何日生まれですか」「おいくっ になりますか ? , と、すばすはきいた。 たんじようび わたしたちが子どもなので、その人はわらって、誕生日をおしえて れた。 はたち 「だから : : : ふふふ、もうすぐ二十歳よ」 「あっ、ムラサキカガミだ ! 」 「ムラサキカガミ、ムラサキカガミ : わたしたちはさけびなから、ふりむきもしないで、はしってにげた。 8 8

8. 怪談レストラン(42)紫ババアレストラン

もっていこうとおもうの」 しん」う きいろ 「なんだね、赤だの青だの黄色だの。まるで信号みたいじゃないか。 って、おしいちゃんの子どものころの話をしてくれた。 はなし いつもそうだけど、むかしの話をはじめると、おしいちゃんは、い かのことばになってしまうのだ。 ししゃな。どこさいってもトイレなんていって、水 「いまのわらしは、 ) ) せん 洗できれいだもんな。おらたちのころときたら、かわやといってな、み いえそと んな家の外よ。 ドアなんて、しゃれたものはついてねえさ、つかまるとこもねえ、ふ まるた けえたるだのかめに、丸太をけすったもんがのっているだけよ。 はなし 1 27

9. 怪談レストラン(42)紫ババアレストラン

こびと 「心配なさるな。おまえさんたちの子どもは、小人たちが、みんなでそ だてているよ」 ろうじん そして、老人はこうもいった。 った あぶら 「むかしからの言い伝えによると、この子の足のうらに油をぬって、天 じようからつるして、下で火をたくといいそうだ。そうすると、しきに、 この子の親がむかえにくるときいておるか . ひやくしようふうふ そこで、お百姓の夫婦は、いわれたとおりに、赤んばうをつるして 火をおこした。 すると、火がついたとたん、 なにをするんだ。こんなこと、やってらんねーよー しんばい おや 1 〇 9

10. 怪談レストラン(42)紫ババアレストラン

ノルウェーの小さな村で、こんなことがあったそうだ。 ひやくしようふうふ あるお百姓の夫婦に、かわいい男の子がうまれた。ふたりはよろこ んで、子どもをたいせつにそだてていた。 ちちおや あさはや はたけしごと ははおや 父親は、朝早くから、 、っそう畑仕事にせいをだし、母親は赤んばう かねむっているあいだに、せんたくをしたり、パンを焼いたりと、くる くるはたらいていた。 とりかえられた〇 赤ちゃん やおいたよ、フこ 八百板洋子 1 04