IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII 9 7 8 4 5 9 5 5 7 61 4 2 1 9 2 8 5 ろ 6 0 2 8 0 0 2 工 S B N 4 ー 5 9 5 ー 5 7 6 1 4 ー 8 C 8 5 ろ 6 \ 2 8 0 0 E 定価 : 本体 2800 円 + 税 「地球環境をまもるアクション」シリース全 8 巻 物をへす 地 0 愛・を・もるアク′、 生患地をまもる 大気汚染をふせぐ 野生生物をまもる 第第 0 当を一もるアクン 1 ン 水をまもる 増第、宿を一も 0 アクツ 4 ン エネルギーを生かす ほるぶ出版
地球環境をまもるアクション 『野生生物をまもる』 『生息地をまもる』 『食料をすべての人に』 『大気汚染をふせく』 タニエル・キルビン著 『交通問題を解決する』 クリス・オックスレイド著 『エネルギーを生かす』 ルーファス・ヘラミー著 ルーファス・ヘラミー著 シュード・ウェルトン著 『水をまもる』 ルーファス・ヘラミー著 ルーファス・べラミー著 デボラ・シャクソン・べッドフォード著 『廃棄物をへらす』 監修 : 岩渕孝 全 8 巻
水をまもる 地球環境をまもるアクション みす ほるぶ出版 シュード・ウェルトン著監修 / 岩渕孝
シュード , ウェルトン著監修 / 岩渕孝 水をまもる 地球環境をまもるアクション リサイクル資料 ( 再活用図書 ) 除籍済
水をまもる 地球環境をまもるアクション みす 環境問題に対する世界の人々の取 りくみや自分たちができることなと を紹介するシリース。 水の問題に対して、「フィンドフ ォーン財団」が開発した環境にやさ しい下水処理システムや、モサンヒ ークにおける簡易トイレ「エコサン」 の普及活動なとを紹介。
岩渕孝 ( いわぶちたかし ) 1936 年生まれ。東京教育大学理学部地学科卒業。 静岡雙葉学園教諭、桐朋学園教諭、東京教育大 学附属高等学校教諭を経て、秋田大学教授。現 在、聖心女子大学・東京国際大学・成蹊大学講師 ( 非常勤 ) 。主な著書に『地球を旅する地理の本・ 第 1 巻地球に生きる』『地球を旅する地理の本・第 3 巻西アジア・アフリカ』『現代世界の資源問題入 門』『地理教育をつくる 50 のポイント』 ( すべて大月 書店 ) 『環境問題再入門ー解決をめざす人類の歩 みに学ぶ』 ( 地歴社 ) など。 地球環境をまもるアクション 水をまもる 2006 年 1 月 30 日第 1 刷発行 著ジュード・ウェルトン 血偐岩渕孝 翻訳協力株式会社バベル 発行者図師尚幸 発行所株式会社ほるぶ出版 〒 113-0033 文京区本郷 3-40-11 電話 03-5684-8871 印刷共同印刷株式会社 製本株式会社ハッコー製本 NDC360 210X264 ミリ 36P 旧 BN4-593-57614-8 日本語版デザイン : 石倉昌樹矢野真友子 ( 石倉事務所 )
行動をおこす .. ひとびと 人々の意識が すいどう 高まれば、水道 水をまもること せいじか ができます。トルコでは、政治家から ひとびと ホテルのオーナーまでの多くの人々が、 せっすい せかいしせんほ もくひょう 節水を目標にした世界自然保護基金、 さんか (WWF) のプロジェクトに参加しまし た。ホテルのオーナーは、さまざまな せっすい せつめい 節水アイディアを説明したチラシを、 りよこうきやく てわた 旅行客に手渡しました。このプロジェ ほか せいこう クトが成功したおかけで、他の国々も、 かつどう さんか この活動に参加するようになりました。 おお ききん まえかんこう △トルコのイクメラにあるホテル前の観光 すいしげん きやくおお 客。多くのホテルのオーナーが、水資源を まもるプロジェクトに参加しています。 さんか せっすい かてい ロ家庭で節水するためのヒント みず なが みずつか あいだ ・水を使わない間は、水を流しっぱなしにし ないこと。 あいだ ・一一一・歯をみがいている間は、じゃぐちを閉めて おくこと。 みず たんし ・たつぶり水をはって風呂に入るより、短時 彡間のシャワーですませれば、水の使用量 ふんかん を 3 分の 1 にまでヘらせます。 ( 5 分間のシ ャワーなら 3 0 リットル、風呂に入ると みずつか 90 リットルの水を使います。 ) みす やさい くだもの ・野菜や果物を洗った水は、容器にためて、 みず はちう つか 鉢植えの水やりに使いましよう。 せっすい ・節水をよびかけるボスターをつくって、み んなの目につきやすい場所に、はりましよう。 物 00 物ー はい はい
み 水の問題をいっしょに考えよう みなまたびよう すいぼっ なが を妊婦が食べると、胎児が水俣病にかかる、 い土地を水没させてしまうだけでなく、流れ じようりゆうがわかわぞこ こうせいろうどうしよう ねん てきた土砂をせきとめ、上流側の川底を高く というのです。厚生労働省は、 2004 年には、 かりゆうがわかわぞこ ようちゅうい ひく 「メカジキ、キンメダイも要注意」、と警告し する一方で、下流側の川底を低くしてしまい かわじようげ うみ ていました。「海をきれいにする」ことは自 ます。また、川を上下する魚の移動をさまた 分の命と健康をまもるためにも、さけてれ みず ぶんいのちけんこう げ、水をくさらせることもあります。このた ねんだいいこう おおがた め、アメリカでは、 ] 990 年代以降、大型ダ ない、さしせまった課題になっています。 ムをとりこわすようになりました。そのよう かんが ひろ ロ「森林と湿地」 な「脱ダム」の考えは、日本でも広がってい あまみず しようきほ しんりん ます。その一方で、「ダムによらない小規模 森林は、雨水をしつかりと受けとめて、地 かっこく かすい すいりよくはつでん せかい ちちゅう 水力発電」への期待が、世界の各国で高まっ 下水として地中にたくわえたあと、ゆっくり かわ なが しんりん と川に流してくれます。このため、森林は、 ています。 みどり しんりん こっ 「緑のダム」ともよばれています。森林は、洪 すいしげん 0 「未来へ向けた解決法」 水を防いでくれているだけでなく、水資源を にんげん かがくぎじゅっ こくりつりんぎようしけん どうぶっちが ほか 人間は、他の動物と違って、「科学技術」 たくわえてくれているのです。国立林業試験 かがくぎじゅっ しんば じようせんもんか しんりんぜんこく をもっています。その科学技術をもっと進歩 場の専門家は、「森林は全国のダムの約 ] 9 倍 あんぜんみず ぜんこく ちょすいりよく させて、きれいで安全な水を、世界のみんな の貯水力をもっている」といっており、全国 もと て しんりん が手に入れるようにすることができないだろ の森林をまもることを求めています。入り江 ねが せいいく しよくぶつ せかい ぬまち しっち うか。そのような願いを受けて、世界では、 や沼地などの湿地は、そこに生育する植物が けんきゅうすす ふえし、 えいようぶんきゅうしゅう さまざまな研究が進められてきました。そし よけいな栄養分を吸収してくれるため、富栄 じつようだんかい みず かいすいたんすいか しんりん ようか おせん ふせ 「海水の淡水化」が、実用段階を 養化による水の汚染を防いでくれます。「森林 て、ついに、 あんぜんみず たんすいか むか かいすい しっち 迎えるまでになりました。海水の淡水化には、 と湿地」は、きれいで安全な水をまもるため かいすいねっ すいじようき ひ 「海水を熱して水蒸気をつくり、それを冷や にも、欠かすことができないのです。 じゅしまく たんすい して、淡水をつくる方法」のほかに、「樹脂膜 でんりよく たんすい ほうほう かいすい で海水から淡水をしまりだす方法」がありま じゅしまくほう みず 高い土地にある水は、「位置のエネルギー」 す。このところ、「樹脂膜法」がものすこく進 でんき ひょうやす たんすいか をもっています。そのエネルギーを、電気の 歩して、淡水化の費用も安くなりました。こ げすい すいどうすい すい すいりよくはつでん ほうほう の方法だと、下水も浄化して、水道水として エネルギーに変えるのが、水力発電です。水 ほうしゃのう にさんかたんそ りよくはつでん つか 使うことができるようになります。そのよう 力発電は、二酸化炭素や放射能を出さないの くにぐにきようりよく みらい な未来に向けて、世界の国々の協力をさらに で、「クリーンエネルギー」の一つとして、こ せかいみずかいぎ せつ つよ かいはつ 強めるため、 ] 996 年に「世界水会議」が設 れからの開発が期待されています。しかし、 おおがた すいりよくはつでん けんせつ 水力発電のために建設される大型ダムは、広 立されました。 たいじ た にんぷ いつばう く けし、こ さかな じ お しっち しんりん にほん だっ いっぽう ち つ かいけつほう む みらい せかい か ほ みず ロ「水と電力」 じようか か だ せかい ねん ひと ひろ
0 ブルーフラッグを掲げよう にんげん かいちゅう かいがん 海岸がきれいなら、人間だけでなく、海中 うみべ どうしよくぶつ や海辺で生きている動植物も健康になります。 かいがん すいしん きれいな海岸づくりを推進する活動の一つに、 「ブルーフラッグ・キャンペーン」があります。 かいがん かか これは、きれいな海岸にブルーフラッグを掲 うみべ かんきようほ げることで、海辺の環境保護を進めようとい けんこう し、 かつどう ひと うんどう う運動で、 2 0 0 3 年には、ヨーロッパの かいがん かいがん にんてい ねん 2 ] 6 ] か所の海岸が、「きれいな海岸」に認定 △プルーフラッグ・キャンペーンは、 1985 ねん ねん はじ 年に、フランスで始まりました。 2001 年 せかいじゅうおお くにぐに からは、世界中の多くの国々が、この うんどう さんか 運動に参加するようになりました。 され、ブルーフラッグが掲げられました。 行動をおこす いまでも、ときど おすい き、未処理の汚水が うみ なが うみ 沺に流され、海や海 ひとびと けんこう 岸を利用している人々の健康を、お うみ おせん びやかしています。海の汚染に反対 ひとびと あいだ ゆうめい する人々の間で有名なのが、「 SAS おすい はんたい おせん ( 汚水による海の汚染に反対する サーファーたち = Su 「 fe 「 s Against だんたい Sewage) 」という団体です。この ちいききぼ せん 団体は、地域規模や全 りよう はんたい だんたい せかいきぼ おすい 国規模、ときには世界規模で、汚水を もと かいせい こくきほ ほうりつ 、ザ′な ~ な るキャンペーンを、精力的に展開しています。 せいりよくてきてんかい ァーたちは、汚水による水質汚染から海岸をまも かいがん すいしつおせん おすい が大切であると考えています。ですから、サーフ たいせつ かんが 惑星のすべての生物の健康のために、きれいな海 うみ わくせい せいぶつけんこう マ多くのサーファーは、自分たちだけでなく、この じふん おお ます。 ーンを展開していることで知られてい てんかい 処理する法律の改正を求めるキャンペ
ねんこうずい △チェコのプラハでは、 2002 年の洪水で、 どうろ ひとびと かおくのうち おお 家屋や農地、道路そして多くの人々が、 みず ちかすいい 水びたしになりました。地下水位が地 かわていほう ひょう じようしよう けっかい 表まで上昇したり、川の堤防が決壊し こうすいさいがいはっせい たりすると、洪水災害は発生します。 きようとかい かんきようほごだんたいはたら ] 997 年の京都会 環境保護団体の働きかけによって、地 こうすいさいがい きゅうおんだんか きけんせい ちきゅうおんだんか 球温暖化による洪水災害の危険性が、 議で、地球温暖化が ちゅうもく 注目されるようになっています。 こうずい かん 原因となる洪水や干ば おんしつこうか かっこくせいふ 小せ つを防ぐために、各国政府は温室効果 さくげん まんこ ふくろっか ガスの削減に合意しました。 万個の土を入れた袋を使って、巨大な やくそく きず ちきゅうおんだんか かんきようほ だんたい ていぼう 環境保護団体などは、この約束を 「堤防」を築きました。地球温暖化が あつりよく こうすい しようちょうてき せし、ふ まもらせるため、政府に圧力をかけて もたらす洪水の恐ろしさを、象徴的 かん います。 2000 年にハーグで開かれた に示そうとしたのです。ドイツの環 かいぎ かいぎ こうへんどうわくぐみじようやく かん ふくろ きようだいじん 気候変動枠組条約に関する会議では、 境大臣は、この袋を会議の席に持ち うらぎ フレンズオブ 「 F 「 iends of the Ea 「 th インターナシ こみ、世界の期待を裏切らないことを、 ョナル」が、約 5000 人を動員し、 5 出席者によびかけました。 第慢当物第 日ロ】 Z 〔 RESTAt'RAC ねん げんいん っち おそ ねん せき せかい どういん しゆっせきしゃ