写真撮影 - みる会図書館


検索対象: 産業・技術人物事典
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1. 産業・技術人物事典

であ ・カメラとの出会い しゅうゆうふく ィーストマンは、ニューヨーク州の裕福な家 おさな ちち な に生まれました。しかし、幼いころに父を亡く せいかっくる カぐっこっ してから生活は苦しくなり、 14 歳で学校をやめ かれいっか はたらはじ ると、彼が一家を支えて働き始めました。 ぎんこうはたら どうりよう やがて銀行で働いていた 24 歳のとき、同僚のす きゅうりよう げつぶん すめで給料 1 か月分をつぎこんで買いそろえた しやしんきざい かれうんめい 写真機材が、彼の運命を変えることとなりました。 しつばんしやしんじゅっいつばんてき とうじ しやしんさっえい 湿板写真術が一般的だった当時、写真撮影は げんぞう てじゅんふくざっ じゅんび うえやがい 準備から現像まで手順が複雑な上、野外ともな おも きざいいっしき も おお ある ると重くて大きな機材一式を持ち歩かなければ しやしんむちゅう なりませんでした。ィーストマンは写真に夢中 いつほう さつえい かんたん になる一方で、撮影をもっと簡単にできないも けんきゅうはじ のかと研究を始めます。 N 第ご、 60 囚、 OUT TO TAKE A 9NAP- 0T しやしんさつえいみちか 写真撮影を身近にした ィーストマン いえ つ さい ささ ( ジョージ = ィーストマン ) 1854 ~ 1932 年 か ねん か 彡彡ク彡 BAMK TOO BAO 北 t.VA9TES SO. MÜCk TIME ー AED MAKE A FINE BANK 0 、 ! 0 QAMP)Nf GEORGE ? CARR)ES EVERYTÅ)k/6 8 町 1 TC STOVE ! しやそうりつしや ィーストマン・コダック社の創立者。 しゅう つ アメリカのニューヨーク州に生まれる。 さい しやしんさつえいかんべんか と 24 歳から写真撮影の簡便化に取り組み、 ねんしやしんかんばんかわき 1880 年の写真乾板を皮切りに、ロール こがた フィルムや小型カメラ「ザ・コダック」 つきつきはつばいとうじ いちぶ などを次々に発売。当時、プロや一部の あいこうか かぎ しやしんさつえいひろいっ 愛好家に限られていた写真撮影を広く一 ばんふきゅう せかいな たこくせきき 般に普及させ、世界に名だたる多国籍企 きようきずあ なんびようくみずかいのち 業を築き上げたが、難病を苦に自ら命を じぜんか た なだか 絶った。慈善家としても名高い。 しようさんぎん 硝酸銀 日音室テントを ) く 各種化学薬品 かくしゆかがくやくひん 0 メれ しやしんさつえい しつばんしやしん 写真撮影を始めたころのイーストマン。湿板写真 やがいさつえい きざいひつよう おお の野外撮影には大がかりな機材が必要だった。 はじ 足ながおじさん あしながおじさん じぜんか ィーストマンは慈善家として がっこっ しんりようじよ も知られ、学校や診療所への援 じよお 助を惜しまなかった。マサチュー こうかだいがく ながねん セッツ工科大学には、長年「ス なまえ つづ ミス」と名前を変えて寄付を続 そうがく まん け、その総額は 2000 万ドルに達 けんこうおんがく かん した。また、健康や音楽への関 だいがくびよういん しかしんりようじよおんがくがっこう こうきようがく 心から大学病院や歯科診療所、音楽学校や交響楽 だんせつりつ ねっしんと く しようせつ 団の設立にも熱心に取り組んだ。ウェブスターの小説 すがた 『足ながおじさん』は、そんなイーストマンの姿をヒ か ントに書かれたともいわれている。 しつばんしやしんかんばんしやしん 【湿板写真と乾板写真】 いつばんしやしんかんこう かいはつ とうじ フィルムが開発された当時、一般に写真は感光 ざい はんうつ ねん 剤をぬったガラス板に写されていた。 1 851 年 しつはんしやしん かんこうざいかわ はつめい に発明された湿板写真は、感光剤が乾かないう さつえい げんぞう す ちに撮影から現像までを済ませなければならな かんこうざい ねん かった。しかし、 1871 年にゼラチンの感光剤 かんばんしやしんはつめい かんこうざいかわ をぬる乾板写真が発明され、感光剤が乾いてか しやしんさつえいげんぞう かのう らでも写真の撮影と現像が可能になった。 し きふ か 6

2. 産業・技術人物事典

かんばんう ・乾板を売り出す ざっし まもなくイーストマンは、イギリスの雑誌で かんこうざい かんばんしやしんじゅっ ばん ガラス板にゼラチンの感光剤をぬる乾板写真術 ぎんこう よるだいどころじつけん を知ると、銀行で働きながら夜の台所で実験を かんこうざいせいほう ねん 重ね、 3 年後にゼラチン感光剤の製法を確立。ま かんばんつく しようばい かん た、これで乾板を作れば商売になると考え、乾 ばんりようさん とっきょ はつめい 板を量産する機械も発明して特許を取りました。 たいりようせいさんたいせいととの かんばん ねん 1880 年、いよいよ大量生産体制を整えて乾板 おもしろ はんばい よくねん の販売を始めると面白いように冗れ、翌年には 銀行をやめて業に専念するようになりました。 ねんおも ばんか ほん さらに 1885 年、重いガラス板の代わりに、 1 本で さ - つえし、 かみ 24 コマ撮影できる、紙をベースにしたロールフィ かんせい ルムとロールホルダーを完成させます。これは、 げんざい げんけい 現在のネガフィルムの原型となるものでした。 だれ しやしん 0 誰でも写真を とうじ いちぶしやしんか さらにイーストマンは、当時、 部の写真家 かぎ しやしんさつえい おお ひと たの たちに限られていた写真撮影を、多くの人に楽 そうさ かんたん かいはつ しんでもらおうと、操作の簡単なカメラの開発 ねん がた わずか 1 ドルのカメラ「プロー ー」など、 に取り組みます。そして 1888 年、ついに小型カ さまざませいひんはつばい ざんしん かいはつ メラ「ザ・コダック」を開発、「あなたはシャッ 様々な製品を発売すると、斬新な広告とともに せかいじゅうひろ とうしゃ まか 世界中に広まっていきました。こうしてイース ターを押すだけ、あとは当社にお任せ下さい」 おとな はんばい はつめい せんでんもんく トマンの発明によって、大人から子どもまで誰 の宣伝文句で販売を開始します〇このカメラは、 しやしんさつえい さつえい てがる たの まいぶん だれ てがる もが手軽に写真撮影を楽しめるようになったの 100 枚分のフィルム入りで誰でも撮影できる手軽 なものでした。また、撮り終わったらカメラこ です。 はつばい しやしんいっしょふたた かれせかい はじ かれかいしゃおく また、彼が世界で初めて発売したセルロイド と彼の会社に送ると、写真と一緒に再びフィル えいしやき かっきてき とうめい かえ せい 製の透明ロールフィルムは、エジソンの映写機 ムを入れて返してくれるという画期的なしくみ こうけん おお はつめいおお ばくはってき 発明に大きく貢献し、映画産業の発展にも大き で、爆発的なヒットとなりました。 そくせきのこ な足跡を残しました。 その後も、折りたたみ式ポケットカメラや、 はたら かくりつ かさ かんが きかい こがた 1 888 年発売の小型カメラ「サ・コ ねんはつばい ダック」 ( 左 ) と 1900 年に発売さ こうこくしやしんうえ れた「プロー ー」の広告写真 ( 上 ) 。 はつばい ひだり かいし し、 えいがさんぎようはってん はつばい とうめい ィーストマン ( 左 ) が発売した透明 みき ロールフィルムは、エジソン ( 右 ) えい えいがよう つか の映画用フィルムとして使われ、映 がぶんかけいせいおお こうけん 画文化の形成に大きく貢献した。 ひだり

3. 産業・技術人物事典

こどけいじつようか えいがちち 振り子時計を実用化した 映画の父といわれる きようたいあに ( 兄オーギュスト = ) ホイへンス ( クリスティアン = ) リュミエール兄弟ルイ = レ ねん ねんおとうと 1629 ~ 1695 年 兄 . 1862 ~ 1954 年弟 : 1864 ~ 1948 年 ぶつりがくしゃてんもんがくしゃ たい はつめいか しやしんかんばんこうじよう オランダの物理学者、天文学者。大 フランスの発明家。写真乾板工場を ほう丿っすうがく いとなしやしんか ちち 学で法律と数学を学んだが、次第に科 営む写真家を父に生まれる。エジソン けんきゅう ばっとう はつけん はつめい けんきゅう 学の研究に没頭、ガリレオが発見した が発明したキネトスコープを研究し、 とうじせいおうよう とけい かいりよう ねんえいがさつえいきけんえいしやき はつめい 振り子の等時性を応用して時計の改良に取り組み、 1659 1895 年、映画撮影機兼映写機「シネマトグラフ」を発明。 ねんふ どけい かんせい とけいせいど はつめい えし、カ、 えし、しや 年に振り子時計を完成させた。この発明で時計の精度が これによって初めて映画がスクリーンに映写されるよう かくだん せいかく じかんはか だいせいこうおさ ゆうりよ、しようえいおこな さくひん になり、パリで有上映を行って大成功を収めた。作品 格段にあがり、初めて正確に時間カれるようになった。 ばうえんきよう けんびきよう こうがくきき かいりようて にちじようふうけい きろくえいが みじか また、望遠鏡や顕微鏡など光学機器の改良も手がけ、 は日常や風景を写した短い記録映画がほとんどで、世 ばうえんきよう ねん せいうんどせいえいせい かいかくち はけん さつえし、 めすら ふうけい 自作の望遠鏡で、 1655 年にオリオン星雲や土星の衛星タ 界各地に派遣したカメラマンの撮影による珍しい風景か ねん どせい わはつけん にんきあっ げきえいがつく イタンを、 1656 年には土星の輪を発見した。 人気を集めたが、やがて劇映画も作られるようになった。 こうくうさんぎようみちひら そらかいたく 航空産業の道を開いた グライダーで空を開拓した ボーインク ( ウィリアム = ェドワード = ) リリエンタール ( ォットー ) ねん ねん 1 881 ~ 1956 年 1848 ~ 1896 年 もくざしきようぞうせんじよ じつぎようか こうくうぎじゅっしやしようねんじだい アメリカの実業家。木材業と造船所 ドイツの航空技術者。少年時代から ねん ひこうきせい と けんきゅう を営んでいたが、 1914 年から飛行機製 飛行にあこがれ、鳥の飛び方を研究す ねん ねん ひ 作に取り組み、 1916 年にパシフィック る。やがて力学を学び、 1889 年に『飛 航空ま業会社 ( ボーイング社の前身 ) を設立。第一次世 こうじゅっきそ あらわ 行術の基礎としての鳥の飛翔』を著して、航空力学の基 こうくうゆそう かいたいせん こうくうさんぎよう しんしゆっ ほんりろん ねん 界大戦後は航空輸送にも進出し、アメリカの航空産業を 本理論をまとめあげた。その後、 1891 年からグライダー 牛耳る巨大企業をき主げた。ポーイングは 1934 年に引 さまざま ひこうしつけんかいし かいりようくわ による飛行実験を開始、様々な改良を加えながら 2 ( 回 たいにしせかいたいせんちゅう ばくけきき しけんひこうおこな ねんついらく て 退したが、第二次世界大戦中には B29 などの爆撃機を手 以上の試験飛行を行ったが、 1896 年に墜落して亡くなっ いつほう りよかっき せん かれいし りろん ・つ がけた。一方、ボーイング社は、戦後ジェット旅客機を た。彼の遺志は、その理論とともにライト兄弟に受け継 つぎつぎかいはつ さいたいみんかんき どうりよくひこうきたんじようおお はってん 次々に開発、アメリカ最大の民間機メーカーに発展した。 がれ、動力飛行機誕生を大いに促した。 むせんつうしんちち せかいひろ 無線通信の父 マクドナルドを世界に広めた レイ = クロック 1 902 ~ 1984 年 かみ アメリカの企業家。紙コップのセー はんばい ルスマンをへてミキサー販売を営んで ねん いたが、 1954 年にマクドナルド兄弟の いとな 営むハンバーガーレストランのシステムにほれこみ、チ てんか ていあん ェーン店化を提案。フランチャイズの代理人となって各 ち かいてん ねん 地にマクドナルドを開店させるとともに、 1961 年にはマ けんり ばいしゅうひんしつかかくせいけつ クドナルドの権利を買収。品質と価格、清潔さとサービ かれみせ ぜんせかい しんしゆっ ぜんべい スにこだわった彼の店は、やがて全米から全世界に進出 せかい しよくぶんかおお へんかくあた し、世界の食文化に大きな変革を与えた。 だいふこう 「石油王」といわれた大富豪 ロックフェフー ( ン = ディヴィソン = ) ねん 1839 ~ 1937 年 ぎようしようにんいえ じつぎようか アメリカの実業家。行商人の家に生 しよくりようなかがいがいしやっと まれる。食料のイ中買会社に勤めたのち 20 歳で独立。南北戦搴で業績をのばす とうしはつけん め とともに、当時発見されたばかりの石油に目を付けて石 油籍製業に乗り出し、 1870 年にスタンダード石油社を てつどうがいしやむす せつりつ きようごうたしゃ 設立した。以後、鉄道会社と結んで競合他社との統合を 進め、トラスト方式を入して全米の石油ま業をほば独 せんせかいゆうすうたいざいばっきすあ ねんいんたい 占、世界有数の大財閥を築き上げた。 1911 年に引退後は ロックフラー財団を設立し、慈善示業に尽くした。 まな ふ はじ いとな りきがく と く まな こうくうりきがく 力、し、 きようだい つ うなが マルコー ( グリエルモ = ) ねん 1874 ~ 1937 年 はつめいか ねん イタリアの発明家。 1894 年、ヘルツ でんじはつうしんつか が実証した電磁波を通信に使うことを おも むせんでんしんじつけんと 思いっく。以後、無線電信の実験に取 けんばき かいりよう つうしんきょ り組み、検波器やアンテナなどを改良しながら通信距 ねんむせんでんしんき よくねん かんせい 離をのばし、 1895 年に無線電信機を完成させた。翌年イ わた とっきょ ねんむせんがいしやせつりつ ギリスに渡って特許を取り、 1897 年に無線会社を設立。 たじゅうつうしん かいりよう むせんじつようか 多重通信ができるように改良して無線を実用化し、 ねん かんたいせいよ、おうたんむせんつうしん 1901 年にはカナダーイギリス間の大西洋横断無線通信に せいこうつうしんかくめい 成功。通信に革命をもたらした。 ねつききゅうじんるいはつひこうじつげん 熱気球で人類初の飛行を実現した きようたいあに ( 兄 . ジョゼフ = ) モンゴルフィエ兄弟 おとうと 俤 . ジャック = ) ねんおとうと 兄 . 1740 ~ 1 810 年弟 . 1745 ~ 1799 年 はつめいか かぎようせいしぎよういとな フランスの発明家。家業の製紙業を営むかたわら、煙 じようしよう みねっききゅうおも かいはつ が上昇するのを見て熱気球を思いっく。兄弟で開発に ねんがつ ねっ 取り組み、 1783 年 6 月、わらなどを燃やして熱した空気 ちからちょっけいやく あませい ききゅうじようしよう のカで直径約 1 師の亜麻製の気球を上昇させた。 9 月に こくおうふさいりんせき は国王夫妻臨席のもと、ベルサイユでヒッジやニワトリ、 はつゆうじんひこう アヒルを乗せて飛行に成功、 11 月には初の有人飛行にも ふつりがくしや すいそ 成功した。しかし、このころ物理学者シャルルが水素を ききゅうじつけんせいこう すいそききゅうしゆりゆう つめた気球の実験に成功すると、水素気球が主流とな きようだい こうあん ねつききゅう り、兄弟の考案した熱気球はすたれていった。 ねん きぎようか じっしよう いとな きよう々い し、 く り だいりにん と せきゅおう つ けむり きようだい と も く せきゅ がつ つ がつ の せいこう 47

4. 産業・技術人物事典

はつめい くうきい マッキントッシュでパソコンを変えた 空気入りタイヤを発明した ダンロップ ( ジョン = ポイド ) ショブス ( スティーブン = ホール = ) 1 955 年 ~ 1840 ~ 1 921 年 じつぎようか ねん はつめい アメリカの実業家。 1976 年、スティー イギリスの獣医で空気タイヤの発明 かいぎようちゅうむす プ = ウォズニアックとともにアップル 者。アイルランドで獣医を開業中、息 しやせつりつよくねんはつばい さんりんしゃ コンピュータ社を設立。翌年発売した 子の三輪車の乗り心地をよくしよう ばくはってき ねん はつめい パソコン「アップルⅡ」が爆発的なヒットとなり、急成 と、 1888 年にゴムチュープに空気を入れたタイヤを発明 ねんせんしんてき こうせいせきおさ よくねん じてんしゃ 長をとげた。 1984 年、先進的なパソコン「マッキントッ した。翌年、このタイヤが自転車レースで好成績を収め はつばい つか どくじ げんざい あっ ぜんしん シュ」を発売、使いやすい独自の OS で人気を集め、そ たことから、現在のダンロップホールディングスの前身 えいきようあた かいはつおお いちじ せいぞうがいしやせつりつ かいしゃ じてんしゃ の後のパソコン開発に大きな影響を与えた。一時、会 となるタイヤ製造会社を設立。その後、会社は自転車や ねんふつき じどうしやさんぎようかくだい きゅうせいちょう と しゃお ねん 社を追われたが、 1997 年に復帰した。また、 1986 年から 自動車産業の拡大とともに急成長を遂げていくが、ダ かいちょうっと ンロップは 1896 年にま業から身を引いた。 はピクサーアニメーションスタジオの会長も務める。 かていよう じつようか ひこうせんじつようか 家庭用ミシンを実用化した 飛行船を実用化した シンカー ( アイザック = メリット = ) ツェッペリノ ( フ , ルディナント = フォン = ) ねん 裕ん 1 8 1 1 ~ 1875 年 1838 ~ 1 9 1 7 年 ひこうせんぎし りくぐん はつめいか かくちてんてん さい アメリカの発明家。機械工として各地を転々としてい ドイツの飛行船技師。 53 歳で陸軍を たいえき ひこうせんかいはっせんねん はたら しゅうり たの ねん 退役後、飛行船開発に専念し、 198 年、 たが、シカゴで働いているときにミシンの修理を頼まれ もせんたいすいそ かいりよう ねんはつあしふ こっかく たことから、その改良に取り組み、 1851 年に初の足踏み アルミニウムの骨格を持っ船体に水素 かいりようかさ しやげんざい ぶくろおさ ひこうせんかんせい じつようか 式ミシンを実用化、 I ー M ーシンガー社 ( 現在のシンガー ガス袋を収めた飛行船を完成させた。その後、改良を重 ひこうせんがいしやせつりつりよかくゆそう ぐんよう かつやく しやせんしん 社の前身 ) をおこした。このミシンには、先にエリア ねるとともに飛行船会社を設立、旅客輸送や軍用に活躍 あと そしよう だいいちじせかいたいせん とっきょ ぎじゅっつか した。第一次世界大戦後、ツェッペリンが亡くなった後 ス = ハウが特許を取った技術を使っていたため、訴訟も かていよう がたひこうせんせかいいっしゅうせいこう はっ はつぶんかつばらせいど も、ツェッペリン型飛行船は世界一周に成功するなど発 おこったが、初の分割払い制度を取り入れたり、家庭用 ばくはつ けいりよう きゅうせいちょう たつつづ ねん はつばい せ 達を続けた。しかし、 1937 年にヒンデンプルク号が爆発 の軽量ミシンを発売したりして急成長を遂げ、世 いらいひこっせんすいたい えんじようじ かいさいたい はってん 炎上事故をおこして以来、飛行船は衰退していった。 界最大のミシンメーカーに発展させた。 じどうしゃちち ティーセルエンジンを発明した カソリン自動車の父 ティーゼ丿レ ( ルドルフ = ) ダイムラー ( ゴッドリープ = ) ねん 1858 ~ 1 913 年 1834 ~ 1900 年 きかんじつようか ぎじゅっしゃ ドイツの機械技術者。ドイツ人を両 ドイツの技術者。ガス機関を実用化 っと 親にフランスのパリに生まれる。ドイ したオットーのもとに勤めたのち、 こうかだいがくねつりきがく ねんどくりつ ツのミュンヘン工科大学で熱力学を学 1882 年に独立してガソリンエンジンの あとあたら ねつきかんけんきゅうはし けいりよう かいはつはじ ねん んだ後、新しい熱機関の研究を始める。 1893 年に圧縮 開発を始める。 1883 年に小型・軽量・高速のガソリンエ おんどじようしよう くうきちゅうねんりようふんしや てんか ねんせかい かんせい して温度を上昇させた空気中に燃料を噴射し、点火さ ンジンを完成、 1885 年に世界で初めてオートバイを走ら ねんじつようか こうあん せた。翌年には世界初の四輪占動車の走行に成功し、 せる新しいエンジンを考案、 1897 年に実用化させた。 ごせんばく き けいざいせいすぐ さんりん じどうしやがいしやせつりつ ねん のディーゼルエンジンは経済性に優れ、その後船舶や機 1890 年ダイムラー自動車会社を設立。ほば同時期に三輪 関車、占動車などに広く利用されていくが、ディーゼル 自動車を発明していたカール = べンツとともに「自動車 ねんせんじよう うみみ じさつ そうほう ちち は 1913 年、船上から海に身を投げて自殺した。 の父」といわれ、その後、双方の会社が合併した。 せんもん きよくそうせつ きんだいしやしんじゅっそ ニュース専門テレビ局を創設した 近代写真術の祖 ダゲール ( ルイ = ジャック = ) テッド = ターナー ねん 1938 年 ~ 1787 ~ 1 851 年 せんもん きよく しやしんはつめいしや アメリカのニュース専門テレビ局 CNN フランスの画家で写真の発明者。パ こうこくがいしや スうせつしゃちち ふうけいが おお つ の創設者。父のあとを継いで広告会社 リやロンドンで、大がかりな風景画を ねん ーナいえい うつだ かんかいぎよう を経営していたが、 1970 年にジョージ 映し出すジオラマ館を開業していた えしトせし一 きよくばいしゅう かがくてきふくしゃ しゅうちい ねんて ふうけいが ア州の小さなテレビ局を買収、以後、ケープルや衛星 が、 1824 年、手がきで写していた風景画を科学的に複写 を使。た巨大なテレビネットワークを篳いてい。た。 けんきゅう けんきゅうはじ どうよ、 ねん する方法の研究を始める。 1829 年からは同様の研究を じかんたいせいせかいじゅう ねんせつりつ すす かいはっすす 1980 年に設立した CNN は、 24 時間体制で世界中のニュー 進めていたニエプスと共同で開発を進め、ニエプスの スを速報し、 1989 年の天安門筰や 1991 年の湾岸戦搴な ねんぎんばんぞう ぎんばんしやしんじゅっかんせい 死後、 1837 年に銀板に像を写しとる銀板写真術を完成さ どの報道で話題を集めた。 1996 年、占社をタイムーワー ほうほう せかい せた。この方法はダゲレオタイプと名付けられて世界 どうしやふくかいちょうしゅうにん しやばいきやく しやしんぎじゅっきそ じゅうひろ ナー社に売却し、同社の副会長に就任した。 中に広まり、のちの写真技術の基礎となった。 か ねん じゅうし、 ねん じゅうし、 の きゅうせい し、 ちょう きかいこう く と さき と な と し、 と はつめい なん きかいぎじゅっしゃ じんりよう つ まな ねんあっしゆく こうそく がた はし あたら 力、いしやカ { っ・ヾし、 な ねん ほうほう きようどう し 45

5. 産業・技術人物事典

目でみる世界人物百科 3 産第。技術人物事 ′」一ンノ、ノ′ノー亠 監修 / 山口日男 ドい、 L 、い憖 ^ N ^ 【表紙中央】イーストマン ( 左 ) とエジソン ( 右 ) 写真提供 : コダック 【切手】 ( ) 内は発行国 ①ワット ( マリ ) ②スティーブンソン ( モルジプ ) ③グラハム = ベル ( ブルガリア ) ④フォン = ブラウン ( ルーマニア ) ⑤ライト兄弟 ( ルーマニア ) ⑥ノーベル ( ジプチ ) ⑦フォード ( アメリカ ) ⑧グーテンベルク ( アルバニア ) 逓信総合博物館蔵 日本図書センター 郵便切手類模造等許可年月日 . 平成 14 年に月 3 日 郵便切第類模造等許可番号 . 郵模第 1 引 7 号

6. 産業・技術人物事典

0 もくじ アニータ = ロティック きようだい ライト兄弟 ブランソン フォン = ブラウン フォード ビル = ゲイツ ノーベル スティーブンソン シャネル ケロック グラハム = ベル グーテンベルク キャンドラー カロサース カーネル = サンダース カーネギー エジソン ィーストマン 第んつか ワット リーバイ = ストラウス 1 2 14 20 22 24 26 28 30 32 34 36 かた 42 40 38 アークライト 工スティ = ローター アドルフ = ダスラー ウォルタ きようだい 総索弓に そうさくいん モンゴルフィエ兄弟 マルコー ボーイング ホイへンス ピュリツツアー バーバンク ハーグリーヴズ トーマス = ワトソン = ジュニア ダゲール ダイムラー シンガー ジョブス オッペンノイマー ゴダード シコルスキー ジーメンス ダンロップ ツェッペリン ティーゼル テッド = ターナー ビーロー フォン = ノイマン ペッセマー フルトン レイ = クロック リリエンタール リュミエール兄弟 きようだい ロックフェラー 44 45 ー 46 .48 47 0 この本の使い方 および現代中国人名については現地音を採用。 ) げんちおんさいよう げんだいちゅうこくじんめい 用し、五十音順に配列してあります。 ( 朝鮮人名 ちょうせんじんめい こじゅうおんじゅんはいれつ よう 0 人物名は、日本でよく使われている呼び方を採 よかたさい つか じんぶつめい を取り上け、巻末にまとめて解説してあります。 かいせつ かんまっ あ と そのほか、同じ分野で活躍した 32 人 ( 組 ) の人物 じんぶつ にんくみ おなぶんやかつやく カラーイラストとともに紹介してあります。 しようかい な功績を残した人物 20 人 ( 組 ) を選び、写真や しやしん えら にんくみ じんぶつ こうせきのこ 0 この本では、産業および技術の分野で特に大き きじゅっぷんやとくおお さんきよう ほん そうさくいん 0 総索引 ことばを解説してあります。 かいせつ 理解を助けるため、本文中の難しい ほんぶんちゅうむすか りかいたす ロ けてあります。 を五十音順に配列した総索引を設 そうさくいんもう こじゅうおんじゅんはいれつ 本シリーズ全 5 巻に登場する人物名 じんぶつめい ほん ぜんかんとうじよう