した。 「更に、沢井忠夫が若き演奏家たちをとるようになった切っ掛けは、ソ 「次第に箏曲を習いたいという希望を率いる『沢井忠夫合奏団』を発足さフィア・グバイドウーリナさん ( ロシ 者が集まり始め、門下生による勉強会せました。」 ア出身ドイツ在住の世界的作曲家 ) と も開催できるようになりました。」 第 1 回の定期演奏会以降、「日本最の出会いでした。 単に後進を育成するのではなく、プ初の箏の職業的合奏団になりうるかも 自宅に来訪された際に演奏した、独 ロの演奏家集団の育成を目指すようにしれない ー ( 小島美子氏 ) など高い評奏十七弦と箏群のための焔 ( 沢井忠夫 なりました。 価を得ることができました。 作曲 ) に感動され、十三弦、十七弦を 「昭和五十四年沢井忠夫と共に沢井「私自身の演奏が大きく変わった問わず、筝という楽器に非常に興味を 箏曲院を設立しました。」 きっかけは、武満徹さんが音楽監督を示しました。 全国各地の門下生から団体に所属ししていたベルリンフィルの演奏会での 「その後、交響楽団から、創 ていないと演奏活動ができないとの訴示唆でした。 立六十周年記念にグバイドウ 1 リナ えが相次ぎ、当初は予定していなかっ 前の出番は林英哲師の鼓童、心身のさんに作曲を委嘱した、箏コンチェル た設立でした。 限界まで太鼓を叩き続ける、大音量のト『樹影にて』の演奏依頼を頂きま 迫力有る演奏で、箏一面の一恵師はした。」 すっかり臆してしまいました。 箏コンチェルトでは、コップで弦を 「武満徹さんは、『小さい音は良いん擦る奏法や、ヴァイオリンの弓で弾く だよ』と、背中を押してくれました。」などの多様な奏法が、楽譜に絵入りで その時の演奏は、小さい音がベルリ指示されていました。 師 恵ン・フィル・ハ 1 モニ 1 ホ 1 ルいつば「コップで奏でる音は一回きりの音 井いに指先から広がってゆくのでした。で二度と同じようには鳴らす、演奏す 沢 それまでどちらかというと力をこめてる私にとって、周囲の状況や音と無意 大きな音をだそうと演奏していた一恵識に反応し、地平のかなたに連れてい 師にとって、目から鱗が剥がれる思いかれたような感じがしました。」 でした。 こういった奏法を進歩だとは思って 「コップや弓で、箏の弦を擦る奏法いませんが、箏という楽器の可能性を
な音を生み出しましたが、長いスパン を拡大して独奏楽器として位置づけると思います。 「墨絵で真っ白な紙に向って、墨をで考えると、江戸時代の音はもっと、 など、高い評価を得ている。」 「自分たちの活動に必死で、息子の太い筆で一点に表現しそれだけで全字たおやかな音だったに違いないと思い 比河流に箏曲を教えていませんでし宙を感じさせるような、一音成仏を希ます。 求する感覚、美学があるような気がし「正倉院・七弦琴の復元プロジェク トに参加し、古代の箏からは、現代の 高校時代より、ロックバンドに夢中ています。」 これまで誰も手掛けたことのない実音とは違った幽かな響きが出ることを で、プロとして活動していました。 「独学で箏曲の作曲及び演奏をし、験的な技法であっても、背景にこの精知りました。 平成四年箏独奏曲『斜影』にて、第神の核を持ち続け、演奏を通して聴く聴き取れないほど小さな音だからこ 十四回文化庁舞台芸術創作奨励賞グラ人に伝えることが伝統というものであそ、古代人が何を感じとっていたの か、頭の中でいつも鳴っている音とっ ンプリを受賞したことをきっかけに、ると思、つよ、つになりました。 本格的な邦楽活動を始めました。」 「古典でも現代曲でも前衛でも、必ながっているようにもいました。 現在沢井箏曲院会長として、国内九要な音を出すためには無限の選択があ「戦後の日本の社会において、邦楽 器への扱いが甚だしく貧困だと感じて一 支部 ( 北海道、東北、関東、北陸、東海、ります。」 関西、中国、四国、九州 ) 、海外十一私の頭の中でいつも響いている核といます。」 なる音を、音を出しにくいお箏とい、つ情報が氾濫する中、日本人の文化の 都市、会員三千名を率いています。 「洋楽の優れた演奏は天に向かって楽器を通して、人間のエネルギ 1 で、核としてお箏がなければいけないと 音が立ち上がり、地において演奏する聞えないものまで聴かせることが、音思っています。 「後進の育成は無論のこと、純粋で 箏曲は、ひたすら地軸に向って音を届楽の理想なのではないかと思うように なりました。 音楽を聴きたいという真っ白な心を けています。」 アジア人、特に日本人は、確固とし「日本伝統箏曲の歴史は三百五十年もった人たちにもっと箏の音を届けた て積み重ねられた文化の中にあるヨ 1 ありますが、楽器としてのお箏は、古いと思います。」 ロッパ音楽とは異なり、空間の沈黙を代中国以来二千五百年の歴史がありま「グバイドウ 1 リナさんのように、 お箏の真の魅力を分かってくれる人が 聞きとり、一つの音を弾いて、一音です。」 宮城道雄先生はダイヤモンドのよう増えるように活動していきたいと思い すべてを表現し、解釈する感性が強い
せ 色 小野正志第 8 回リサイタル 12 月 4 日、紀尾井小ホール 写真上当日の集合写真、小野正志を囲んで。下「通りゃんせ幻想曲」次ページ上より 「箏三重奏曲一番」「萩の露」「春の夜」演奏舞台。川村泰山 ( 尺八 ) 多田ことえ、高 橋和子、坂本真由美、高橋てるみ ( 箏 ) ほか。
ジェンシ 1 百周年記念特別演奏会 ( 第ニ部 ) 前半の後賛助出演に吾妻扇駒社中、江 1 時 / 6 時・ 5 千円 国立大劇場 戸小歌社中。雅流家元雅福仙は中村市第二部「松の寿ー箏・研箏会。三弦・ 之輔の糸で「お江戸日本橋・伊勢道中ー双調会。尺八・川瀬庸輔、山本真山。「新 を唄う。新師範・雅仙優、新名取・水青柳ー ( 新しい風 ) 箏・米川敏子。三 3 日第十三回素浄瑠璃の会 3 千円 お江戸日本橋亭越百合子こと雅仙水披露目の後。名取弦・富山清琴、菊原光治。尺八・川村 舞台「槍さび」仙よし次郎。「濃茶染ー泰山、野村峰山。「御山獅子」箏・山 竹本駒之助・鶴澤三寿々「日吉丸ー 仙風。師範演奏「柳の雨」仙優。「江勢松韻 ( 人間国宝 ) 中能島弘子、鳥居 目黒雅叙園戸まつりー仙浅。「春雨」仙千代。「博名美野、藤井千代賀。箏・米川文子 ( 人 6 日常磐まさ米 多節」仙よし。「みれん」仙渓。最後間国宝 ) 中島靖子、野坂操壽、米川文 6 日宮中雅楽のタベ 清。三弦・富山清琴 ( 人間国宝 ) 牧瀬 6 時・ 4 千円 浅草公会堂はつれびき「手拍子ーで千秋楽。 管絃「双調音取 ( そうじよ、つのねとり ) 」 7 日扇よし和 神楽坂志満金裕理子、菊原光治、藤井泰和、中島一一 浅草福八子、福田栄香。尺八・川瀬順輔、青木 「賀殿急 ( かてんのきゅう ) 」「胡飲酒 7 日蓼津留千代 破 ( こんじゅのは )- 「酒胡子 ( しゅこ 7 日錦心流琵琶如月一門新春演奏会彰時。舞踊「新娘道成寺 5 鐘ケ岬」立一 国立文楽小ホ 1 ル方・中村壱太郎 ( 吾妻流七代目家元吾 うし ) ー左舞「春鶯囀 ( 颯踏・入破 ) ( し時半・無料 ゅんのうでん / さっとう・じゅは ) 右「川中島」柴田瞳水。「雪晴れ」荻山泊妻徳陽 ) 箏・米川敏子。三弦・大学敏 舞「抜頭 ( ばとう ) ・地久 ( ちきゅう ) 」水。「新曲紅葉狩ー島田謡水。「鉢の木」悠。笛・中川善雄。鼓・藤舎千穂、ほか。 町玄水。「羅生門 [ 中野頌水。「毒饅頭」◎ 03 ー 3 312 ー 614 0 台東区芸術文化財団主催。 ◎ 0 0 ー一 0 8 つん 8 ー【 / LO 91 稲葉卓水。「児島高徳」杭東詠水。「大◎ 0 9 0 ー 5 99 9 ー 7 8 35 江山」松原孔水。「西行」森中志水。「龍日月清古曲保存会伝承と育成のた 6 日第回三味線本手組歌の会 めの第四十一回地歌と語り菊芝優華 時・ 2 千 5 百円 国立文楽劇場のロ」中野淀水。 ◎ 0 / ワ朝ー 8 ワ朝 / ー 1698 と地歌の世界 ◎ 06 ー、 6 【 / イ C: 、ー一 0460 1 時半・招待国立文楽小ホ 1 ル 日研箏会創立百周年記念演奏会◎ 06 ー 6245 ー 0366 7 日雅福仙みやび乃会 ( 第一部・門人演奏会 ) / 研箏会創立 Ⅱ時半新宿西口東京ハイアットリー 2 月の演奏会情報
長谷川道将 ( 尺八 ) ます。」 沢井一恵師の益々のご活躍に注目し楫枕 ( 菊岡検校 ) ・瀬音 ( 宮城道雄 ) ・ 期待したいと思いました。 甦る五つの歌 ( 沢井忠夫 ) ・朱へ・ : ( 沢 お話を伺った直後、平成一一十七年度井比河流 ) ・道化師 ( 沢井忠夫 ) ( 第七十回 ) 文化庁芸術祭レコ 1 ド部入場料一一千五百円 門大賞が、日本コロムビア株式会社「生お問合せ先山田 ( 電話〇九八ー八六 二一二〇 ) 誕七十七沢井忠夫箏曲三弦の世界二ー 芳躅ーに授与されました。 ( 受賞理由 ) 平成九年に五十九歳で沢井箏曲院樽本里美研究室箏曲演奏会【平成年度 ( 第間回 ) 文化庁芸術祭賞】 > 0 この世を去った沢井忠夫の喜寿に当た 【音楽部門】 大賞 る年を記念して、未発表のライプ録音電気文化会館サ・コンサートホール 竹本駒之助 を含め、「沢井忠夫作曲編」「古典曲編ー三月十三日 ( 日 ) 午後一時 「現代名曲編ーの三部作とした。圧倒沢井一恵・加藤条山・加藤奏山・稲垣 KAAT 竹本駒之助公演第五弾 「鎌倉三代記」八ッ目切「三浦別の一 的なテクニックと創造力で、一一十世紀好恵・戸田弘子・大平知世・鈴木純子・ 後半における箏曲の新境地を切り拓い樽本里美・沢井箏曲院樽本里美研究室段」の演奏 た彼の演奏は、今なお鮮烈な輝きを放独奏十七弦と箏群のための「焔」〈沢 ち続け、現代箏曲最盛期の記録として井忠夫・藤原道山尺八手付〉・いとた優秀賞 石川利光 貴重である。 け〈沢井忠夫〉・光る海〈沢井忠夫〉・ 天翔るきらめき〈沢井比河流〉・箏第片回石川利光尺八リサイタルの 成果 と十七弦のためのデュオ〈清水脩〉・ 〈演奏会情報〉 箏のためのアラベスク〈吉岡孝悦〉 他 新人賞 山田広恵箏・三絃リサイタル 本條秀慈郎 入場料千五百円 国立劇場おきなわ小ホー お問い合先樽本 ( 電話〇五一一ー六一一 「花筐、高田和子氏へのオマ 1 ジュ ニ月ニ十八日 ( 日 ) 午後ニ時 における演奏 山田広恵・黒須里美 ( 箏・十七絃 ) ・四ー七三一三 ) ニュース
も宮城作品・古典曲・現代曲を三つの日、創立記念演奏会の三日前というこ 柱として、そして更に邦楽の未来へ向とになる。内容は次の通り。 けての新たな創作活動及び演奏活動・ 教授活動に励んで参る所存でございま砂崎知子作品集 1 「光の中で」 両輪 砂崎知子作品集 2 「鳥城」 その具体的な計画として、幾つか挙砂崎知子作品集 3 「富士讃歌ー 社長守谷幸則 げられている。ここはあえて重複する発売日 2016 年 5 月絽日予定 ことを承知で日時を追って整理しなが品番 O ー 8 0 4 ら引用する。 ( 邦楽の友 1 月号参照 ) ー箏道音楽院 N O ー 8 0 5 ます箏道音楽院の創立記念演奏会で 代表は砂崎知子 ある。 価格各 2 5 0 0 円 副代表に高畠一郎 5 月日 ( 日 ) 発売元公益財団法人日本伝統文化振一 興財団 砂崎知子師は平成年 1 月 1 日より東京証券会館ホ 1 ル 肥時開演 ( Ⅱ時半開場 ) 販売元株式会社 *->0 ケンウッド・一 「箏道音楽院」を立ち上げた。 ビクタ 1 エンタティンメント 昨年 6 月に宮城会を退会したが、年入場料 3000 円 主な収録内容 末までは新団体樹立の発表をせず、新賛助出演稲田康 ( 指揮 ) 年から心機一転新しい活動でお目見え福永千恵子 ( 箏 ) 藤本昭子 ( 三絃 ) 富士讃歌、烏城、光の中で、海の詩、 することになる。 武田旺山藤原道山田嶋謙一 ( 尺八 ) 祈りの夏、他全絽曲 先月号誌面で、砂崎代表は「私の意高原聡子 ( 笙 ) 高市紀子 ( フル 1 ト ) 主な演奏者 砂崎知子、菊原光治、藤原道山、他 思を尊重し私について来てくれる門人福原千鶴安倍真結 ( 打物 ) と共に歩んで参ることとなりましたー洗足学園現代邦楽研究所 次に「砂崎知子と箏道音楽院生によ と語っている ちなみにこの会は「砂崎知子作品集る邦楽の祭典」がある。 また「母と恩師宮城喜代子先生・ 7 月絽日 ( 月・祝 ) 宮城数江先生から受け継いだ宮城道雄 0 発売記念」でもある。 の芸術及び精神は私の命であり、今後そのが発売されるのが 5 月絽岡山シンフォニ 1 ホ 1 ル大ホ 1 ル 邦楽好日抄
肥時開演 ( Ⅱ時半開場 ) 砂崎知子、高畠一郎両師はもちろんくすこと数刻あまり、名残りを惜しみ 特別出演 のこと、箏道音楽院新団体各会員の皆つつ次回再会を約して散会 ( 午後七時 さまの今後の活躍に期待している。 四十分 ) 菊原光治 ( 三絃 ) 稲田康 ( 指揮 ) 次回は一月二十日、水月ホテル鴎外 賛助出演 ■江戸小唄友の会城南友の会 荘に於いて「新年会」を兼ねて開催。 ( 編 石垣清美 ( 十七絃 ) 集部注・本誌発売の五日前になります ) 福永千恵子 ( 箏 ) 吉村七重 ( 箏 ) 第二六七回「城南友の会」が十月 以下、第一声で当日の会者を紹介す 藤原道山 ( 尺八 ) 出演 二十一日、上野池之端・水月ホテル鴎る。「権九郎」冨田竹雄、「酔いざめに」 砂崎知子 外荘に於いて開催された。定刻午後一一茂木敏男、「筆の傘」黒崎亮一、「勢い 箏道音楽院 ( 東京本部、岡山・徳島・時、会員有志による会歌「友千鳥」の肌ー鈴木敏達、「水さし」細川佳代子、 合唱で幕明け。当日の糸方は常磐まさ「吉田屋ー鈴木ナミエ、「牡丹刷毛」吉 広島・大阪各支部 ) 米、蓼津留千代、蓼胡満和、土川きく、田貴子、「獅子頭」岩崎綾子、「上げ汐」 この箏道音楽院の副代表には、高畠齋藤宏子 ( 永井派師範 ) の各師。これ松本輝生、「蝉しぐれ」池畑喜代子、「浜 一郎師が就任することになった。砂崎に安藤貞子、坂本和子、石上申八郎の町河岸、守谷幸則、「芝浜」大久保シ一 代表を支える強い力となるだろう。 各氏が補奏し会員一同、秋酣の一日をズエ、「みれん」小山田正雄、「にごり え」山本達雄、「今日もまた」岩田喜惇、 その高畠師は昨年川月、第 8 回市川全四十一番さわやかに唄い廻した。 市民芸術文化奨励賞を受賞した。 終演後宴会に移り、鴎外荘心づくし「腕まもり」中村恵美、「様は山谷」設 その受賞を記念して本年 4 月にリサの和風弁当に舌鼓を打つ。酒も程よく楽徳子、「時雨茶屋ー猪俣洋子、「一声 イタルを催す。詳細は次号以下に譲る廻ったところで鴎外荘の大女将 ( 中村は月が」大橋みさゑ、「中洲の思い出」 として、大きな節目となる演奏会になみさ子さん ) のご挨拶と若女将見習中秋山輝子、「向島名どころ」白井千恵子、 ると思われる。 の友美さんの紹介があり、満場拍手を「風神雷神 , 室橋渡、「しぐれ茶屋」経 出演は山登松和師、善養寺恵介師、以ってこれを迎えた。次いで当夜の圧塚寿子、「待宵月」齋藤宏子、「十三夜」 箏道音楽院砂崎知子代表ほか、多数の巻、浅草名物「振り袖さん」が登場、荻島ミドリ、「ひとりごと」志村隆子、 賛助出演を予定している。 大江戸舞姫の舞をあでやかに舞うこと「みよしの」社本勝一一、「黒木売り」早 一一番、やんやの喝采を博した。歓を尽川揖子、「辰巳の左褄」馬養美佐、「影絵ー
で活躍する一方、作曲家の一柳慧、打昭和四十七年 CO< レコード奨励賞 広げたと信じています。 「箏曲の普及活動をしていく上で、楽器の吉原すみれと結成した「トライ昭和五十五年文化庁芸術祭優秀賞 多くの日本人の『邦楽は退屈で眠くなアングル・ミュ 1 ジック・ツア 1 」「沢平成十ニ年外務大臣表彰 る』といった先入観念が障害になりま井一恵・ 360 ℃の眼差し」、ジョン・ ゾーン、高橋悠治プロデュ 1 スによる「十七弦の低く深い響きは、私を魅 した。」 むしろ先入観念の全く無い外国人にリサイタルなど多彩な実験的活動を展了してやみません。」 向けてアッピ 1 ルしたほうが良いので開。 Z の Z 0 Z 0 Z 平成二十七年東燃ゼネラル音楽賞 邦楽部門を受賞しました。 はないかと考えるようになり、「音楽フェス、ウィ 1 ン、パリ市立劇場、メ 1 を愛する人たちに向けたフェスティバ ルス N N フェス ( 独 ) ミュ 1 ジッ 「迫真的に奏される十七絃のそのク響 ルを探し、世界の様々な音楽ジャンルク・アクション ( 仏 ) などより招聘をきツは時に内省的な凝縮された「間 の演奏家が参加するステ 1 ジで演奏す受け、各ジャンルでのコンサ 1 トを通を生み、時に激情がほとばしり溢れ出 るよ、つになりました。」 し、古典に始まる日本伝統楽器としてる、邦楽において稀有の表現力で聴一 世界的なジャズュニットの後、古典の箏と西洋音楽、現代音楽、、衆をひき込む。沢井一恵氏は八歳より と現代曲の組み合わせのステージを持即興音楽などとの接点を探求。その過宮城道雄に師事。夫忠夫氏と共に沢井一 ち、邦楽とは無縁だった沢山の人々に程で出会った、ジョン・ケ 1 ジ、ロシ箏曲院を設立し、多くの俊英を育成す 箏曲の魅力を伝えることができ、箏はア人作曲家ソフィア・グバイドウ 1 リるとともに、自らは昭和五十四年第一 世界に通用する楽器だと確信することナとの共同作業、即興演奏を経て、箏回十七絃リサイタルを開催以来、特に ができました コンチェルト ( Z 交響楽団委嘱 ) 十七絃にエネルギ 1 を注いできた。さ 「箏と十七弦、三弦を担ぎ、世界のへと展開、シャルル・デュトワの指揮まざまなジャンルの音楽家と交流しな 国々で演奏しました。」 でアメリカツア 1 を行う ( Z>* カ 1 ネがら、現代の音楽創造に積極的に関わ アフリカ以外、殆どの国を訪問してギ 1 、ポストンシンフォニーホ 1 ルなり、作曲家達への作品委嘱、実験的作 います。 ど全六公演 ) 。その後、ロシア国立管品への挑戦、オ 1 ケストラとの協演な 弦楽団との共演など世界中の音楽シー ど、意欲的なスタイルを貫き、国内外 宮城道雄に師事。東京藝術大学卒業ンで箏音楽の真価を問い続けている。で多彩な活動を展開、宮城道雄考案の 低音補助的であった十七絃の表現領域 沢井忠夫と共に箏曲院設立。現代邦楽
「松上の鶴」山勢麻衣子 ( 箏 ) と。 創作「お雪」 ( モルガンお雪より ) 新内剛士 ( 唄 ) 、日吉章吾 ( 三絃 ) と。
小野正志作曲「通りゃんせ幻想曲」年 ( 1959 ) ( 1 ことー小野正志、 平成 3 年 ( 1991 ) ( 1 ことー小野 2 こと亠咼橋てるみ、十七絃ー多田こ 正志、 2 ことー坂本真由美、十七絃ーとえ ) 。 Z Ⅱの委嘱で創られた作品 多田ことえ ) 。埼玉県高等学校邦楽邦で同局の邦楽鑑賞会で初演された。 2 舞連盟の委嘱により第回埼玉県高等楽章から成り快テンボで飛ばし変化に 学校邦楽祭の記念曲として創られた作富む—楽章とゆったりしたメロディが ( 135 ) 品、作曲者が箏曲部の指導をしている美しいⅡ楽章とのコントラストが鮮や 師走に聴く 星野高校のある川越市の三芳神社所縁か。総体に重厚感があり初めての〈箏 の童謡「通りゃんせ」をテ 1 マとして三重奏曲〉に賭ける作曲者の意気込み 宮城曲に熱き想い いる。原曲を随所に鏤め華麗なアレンが覗える。全員暗譜で絶妙のアンサン ジを施しているが原曲の素朴さを失わプルを醸し父の作品をリスペクトする 小野の心根がヒシと伝わる。 笹井邦平ずに美しいメロディに仕上がってい る。箏群と十七絃の掛け合いのバラン土井晩翠作詞・宮城道雄作曲「春の四 スの加減がほどよく高校生に親しみ易夜」大正 2 年 ( 1913 ) ( ことー 野正志、尺八ー川村泰山 ) 。掉尾は憧 い曲想となっている。 清涼感溢るる渾身の演奏 幾山検校作曲「萩の露」 ( ことー高れの宮城曲、昨年体調不良で出演が叶 小野正志第八回リサイタル ( 月 4 橋和子、三絃ー小野正志 ) 。手事物形わなかった川村を迎えて小野が宮城の 式で創られた作品でむろん聴かせ処は遺品〈五十鈴川〉を弾き込む渾身の演 日・紀尾井小ホール ) 生田流地歌箏曲・創明音楽会会長の長尺の手事、本チラシの箏と三絃が同奏が心地良い。格調高き晩翠の詩を宮 小野正志が 8 回目のリサイタルを開じ手を追いかける件が絶妙の掛け合い城の華麗なメロディで歌い上げ、花の 催、曲目について「どれも派手とは対でたつぶり聴かせる。儚く消ゆる萩の香にむせ返る心浮き立っ春の夜の風情 極にある曲ですが、こういう地味な曲露に己の恋を重ねる歌詞を小野は丁寧に溢れる。川村の竹の柔らかさが絶妙 を静かに歌いこんでいくことが自身へに歌い込み曲のテ 1 マを全面に押し出のスパイスとなる。 挨拶文にある自らに課した課題に真 の課題と考えています」とプログラムす。 小野衛作曲「箏三重奏曲一番」昭和摯に取り組む姿が清涼感溢れる。 の挨拶文にある。 日台間書帖 みゆうしつくしやばんりすにんぐのうと