って絶妙のハ 1 モニ 1 を奏でる。子鶴トに解り北畠は敢えてチャレンジし自とバラエティ溢れるプログラムは北畠 の誕生から巣立ちそして親鶴の死までらの力量を聴衆に問う。 の尺八人生の一つの節目の祭典と受け ドラマチックに描いてゆくが巣籠りつ土井晩翠作詩・宮城道雄作曲「春の取る まり親鶴の死の臨場感が今一つ漂えば夜」大正 3 年 ( 1914 ) ( 箏ー毛塚珠 合格点。 子、尺八ー北畠頌輔 ) 。宮城曲の〈春三 江戸の初春気分を堪能 宮城道雄作曲「春の訪れ」大正年昧〉の掉尾は演奏頻度の高い人気曲、 ( 1924 ) ( 箏ー毛塚珠子、尺八ー北 箏と尺八の付かず離れずの絶妙のアン本條秀太郎の会ー端唄 5 江戸を聴く 畠頌輔 ) 。宮城らしき旋律が美しくリサンプルが聴かせ処で毛塚と北畠の呼「春の空」 ( 1 月引日・紀尾井小ホー ズミカルな曲想で毛塚の爪音と北畠の吸のあったデュオが心地良い。晩翠の格ル ) 竹が絶妙に絡み合い春の華やぎを万華調高き詩が宮城の華麗な手付でむせ返本條秀太郎の端唄の演奏会を久方ぶ 鏡の如く映し出す。尺六寸の短管が、つる如き春の夜の花の香を撒き散らす。りに聴く。新年に因みサプタイトルは ららかな春の風景を描き出す。 琴古流本曲「真虚霊」 ( 尺八ー川瀬順「春の空」と題して曲を弾き唄う。 島崎藤村作詩・宮城道雄作曲「春の輔 ) 。琴古流尺八本曲の中でも重きを〈第一部〉本條秀太郎作詞・作曲「春 唄」昭和 2 年 ( 1927 ) ( ソプラノ置く曲、今年傘寿を迎えた川瀬順輔はの空」「お角力さん」「角カ甚句」「春風」一 ー吉田美名、箏ー毛塚珠子、尺八ー北年季の入った渋い音色を醸す。六十代「春風がそよそよと」「夜桜」「五月雨や」 畠頌輔 ) 。同じ春の歓びがテ 1 マの歌のあの豪快な音量は影を潜めたが趣の「蛍川」「未練」「我がもの」「玉川」 ( 唄・ 曲、吉田の落ち着いた声音が宮城曲にある独特の音色で健在ぶりを示す。 三味線ー本條秀太郎、三味線ー本條秀 合い箏・尺八の三拍子の伴奏が浮き立石川勾当作曲「八重衣」 ( 三絃替手五郎 ) 。背景の白地の屏風には今年の っ春の心根を漂わす。 ー藤井泰和、三絃本手ー福田栄香、尺干支猿の面と繭玉が掛かり新春気分を 古典本曲「大和調子」 ( 尺八ー北畠八ー北畠頌輔 ) 。掉尾は京風手事物の盛り上げる。自作の「春の空」で開口 頌輔 ) 。一一尺四寸の長管での吹奏はも人気曲を三絃本手替手の合奏に尺八をし相撲・春風・五月雨・蛍と季節を追 ったりした低音域が続き古風な趣を醸入れて演奏する。九州系地歌のエ 1 スい、 終い 3 曲はしっとりした恋のクド す。こういう曲想を聴くと音楽という藤井・福田の歌と三絃に北畠の竹が絶キで〆る。 概念を外れた尺八楽の瞑想世界を感ず妙に絡み名曲の醍醐味を堪能する。 中では「春風がそよそよとーと「夜 る。シンプルなだけに技量がダイレク尺八古典本曲・宮城曲・京風手事物桜」は春の華やぎ気分が横溢し「蛍川」
2 名、小鼓ー望月左武矢他一名、大鼓った作品、美しいメロディが特徴で手こ ) 。掉尾は沢井忠夫の現代箏曲、石 ー望月武和珂、太鼓ー望月武真、笛ー事は綺麗に揃うが歌が総体に小音で歌垣以下の箏群と藤原以下の十七絃群の ダイナミックなバトルが圧巻で力感溢 福原洋音 ) 。〈道成寺物〉の中でも「京詞が不明療なのが惜しまれる。 鹿子娘道成寺」の如き派手さはないが山本邦山作曲「尺八四重奏曲第一番」れる大合奏は終曲に相応しき盛り上が 能「道成寺」の詞章をほばそのまま用 ( 第一尺八ー野本火山・友常毘山、第りを聴かせる。 以上Ⅱ曲 4 時間半の長丁場ではある いて〈道成寺伝説〉を忠実に再現したニ尺八ー山口連山、第三尺八ー酒井帥 作品。喜代八の品格ある唄を左武矢以山・角能萩輔、第四尺八ー引地容山・が年に一度の晴れ舞台に賭ける会員の 下の囃子がテンポ流れを盛り上げ背景武田旺山 ) 。尺八の長管・短管の四部情熱に惹かれ聴衆も熱き工 1 ルを舞台 に送る。冒頭の豊島区長の挨拶は豊島 の金屏風に松羽目が見えてくる。 合奏で 3 楽章から成る。快テンボの—・ 唯是震一作曲「寿万才」 ( 第—箏ーⅢ楽章に挟まれたⅡ楽章のゆったりし区の文化推進を宣言し、協力なバック 酒井雅楽友他 3 名、第Ⅱ箏ー青野雅楽た流れが心地良く、緻密な尺八アンサアップを得て邦楽が区民に根付くこと を切望してやまぬ。 浪他 2 名、十七絃ー唯是雅枝他 1 名、ンプルに暫し安らぐ。 尺八ー酒井帥山 ) 。正派邦楽会のメン千代田検校作曲「竹生島」 ( 箏ー岡 バ 1 による現代邦楽で最近亡くなった素芽能・鈴木有芽能他 3 名、三絃ー鈴一つの節目の祭典 唯是震一の作品。尺八が芯で主にメロ木厚一、尺八ー武田旺山 ) 。琵琶湖竹 ディを奏して箏群が主に地を刻む。似生島の弁財天の由来を綴った曲、山田第十ニ回北畠頌輔尺八の会 ( 1 月 たようなメロディの繰り返しで盛り上流らしく箏五面の合奏が華やかで典雅日・紀尾井小ホール ) がりにいささか欠けるが、箏群の厚みな気分に溢れるが、手事に比して歌が琴古流尺八奏者・北畠頌輔は平成 3 年に初リサイタルを開催し今回肥回を ある音色と尺八のピッチが合いバラン総体に小音なのが惜しまれる。 スよく緻密なアンサンプルを構築する。 沢井忠夫作曲「矢車」 ( 第—&<-—数える。 鍋島直大作詞・三世山勢松韻作曲「都石垣清美・矢嶋玲子、第—箏ー金井琴古流本曲・北畠頌輔編曲「鶴の巣 の春」 ( 箏替手ー高木藤靖・西澤愛他杉子・塚田とも子、第Ⅱ箏 < ー安本和籠」 ( 尺八ー川瀬順輔、尺八ー北畠頌 3 名、三絃ー富樫妙子、尺八ー友常毘代・松澤理絵、第Ⅱ箏ー畑文子・中輔 ) 。琴古流尺八の代表的本曲を今年 山 ) 。明治年東京音楽学校の開校式島裕子、十七絃 < ー藤原理恵・宮田美傘寿を迎えた師・川瀬順輔と吹き合わ に創られた作品。正に都の春景色を綴智子、十七絃ー米山聖子・下村たえせる。さすがに師弟呼吸がピタリと合