インターフェイス - みる会図書館


検索対象: UNIX MAGAZINE 2001年12月号
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1. UNIX MAGAZINE 2001年12月号

連載 / IPv6 の実装ー 3 図 1 リンクローカル・アドレスの豈 10 ビット 1 1 1 1 1 1 1010 54 ヒット 0 ル・アドレスのみで十分です。このように臨時に作った ネットワークでは、ネットワーク上のほかのノードの助け を借りてアドレスを自重丿咸 . 正するといったことは期侍でき ません。したがって、リンクローカル・アドレスについて は、ネットワーク上にほかの機器があるか否かにかかわり なく、自ノードが一寺している情報のみによって完全に自 動設定できる必要があります。 リンクローカル・アドレスは、その他の不頁のアドレス を自重加勺に設定するための基礎にもなります。リンクロー カル・アドレスよりも有囲の広いサイトローカルやグ ローバル・アドレスが必要な場合、ますリンクローカル・ アドレスを取得し、それを利用して有交躋用のより広いア ドレスを設定していきます。 ほかの機器に依存せすにアドレスを設定するため、リン クローカル・アドレスは、各ネットワーク・インターフェ イスのインターフェイス識別子を用いて生成されます。リ ンクローカル・アドレスの構造を図 1 に示します。 この図からも分かるように、 リンクローカル・アドレス の上位 64 ビットは固定です。下位 64 ビットにインター フェイス識別子が入ります。インターフェイス識別子は、 ネットワーク・インターフェイスのハードウェア・アドレ スをもとに生成されます。 Ethernet の場合であれは、イ ンターフェイス識別子は MAC アドレスから得ることに なります。固定の上位 64 ピットと、ノード自身のハード ウェア情報から言算されるインターフェイス識別・子しか使 わないため、完全にノード内の情報だけでアドレスか生成 できるわけです。 たとえば、 IPv6 ノードが 00 : 12 : 34 : 56 : 78 : 9a という MAC アドレスをもつ Ethernet インターフェイスを使っ ている場合には、以下の手順でリンクローカル・アドレス を生成することができます。 1. MAC アドレス 2. インターフェイス識別子 00 : 12 : 34 : 56 : 78 : 9a 0212 : 34 仕仕 56 : 789a 3. リンクローカル・アドレス fe80 : : 0212 : 34 仕 : 幵 56 : 789a MAC アドレスからインターフェイス識別子を生成する 60 64 ビット インターフェイス識別子 手順については、前回の説明を参照してください。詳細な イは様は RFC2464 [ 5 ] て決められています。 重複アドレス検出の仕組み UNIX MAGAZINE 2001.12 ドレスカされます。 スから、仕 02 : : 1 56 : 789a という要請マルチキャスト・ア とえば、 fe80 : : 0212 : 34 仕 56 : 789a という IPv6 アドレ (Neighbor Discovery) [ 3 ] のときにも利用しました。た 要請マルチキャスト・アドレスは、前回解説した近蝌架索 す。言算去の詳細は RFC2373 [ 2 ] に記されています。 単な引算によって生成されるマルチキャスト・アドレスで 要請マルチキャスト・アドレスは、 IPv6 アドレスから簡 ドレスと全ノード・マルチキャスト・アドレスです。 に重要な彳難リを担っているのが、要請マルチキャスト・ア 利用されているかどうかを調べます。これを実現するため とで、これから自分が使おうとしているアドレスがすでに では、同一リンク上のはかのノードに問・作をおこなうこ 重複アドレス検出 (Duplicate Address Detection) ル・アドレスを生成します。 ターフェイス識別子の部分を乱数て決定してリンクローカ などが、その代表的な例です。このような場合には、イン がない場合も考えられます。モデムを用いた PPP 接続 での MAC アドレスに相当するデータリンク層アドレス さらに、データリンク層の不頁によっては、 Ethernet まいます。 してほかの IPv6 ノードの通信を妨害することになってし れません。万一、重複したアドレスを利用すると、結果と はすです。しかしながら、現状では糸寸にないとは言いき 含まれているので、原則として重複することはありえない は、インターフェイス識別子に MAC アドレスの情報が 能性があるからです。 Ethernet のようなネットワークで が、すでに同しリンクローカル・アドレスを使っている可 レスをすぐに通信で利用してはいけません。ほかのノード よって得られますが、生成されたリンクローカル・アド リンクローカル・アドレスは簡単な計算に このように、

2. UNIX MAGAZINE 2001年12月号

図 1 VMware を不堋したネットワークの構成 (a) bridged モード ほかのホスト ほかのネットワーク オフィスなどのネットワーク ( 外部ネットワーク ) PC の物理的ネットワーク インターフェイス (b) host - on ツモード ほかのネットワーク ほかのホスト ホスト OS VMwa 「 e の仮想ネットワーク : ホスト OS ゲスト OS トの送信元アドレスは、ホスト OS の NAT により、ホ スト OS の外部ネットワークに接続されたネットワーク・ インターフェイスの IP アドレスに変換されます。した がって、外部ネットワークに属するホストからは、ホス ト OS と通信をおこなっているようにみえます。さらに、 外部ネットワークのホストからの応答バケットは、 NAT ルータが f 尉寺する変換テープルに従って ( 送信先アドレス をゲスト OS の IP アドレスに変換したうえで ) ゲスト OS に中幻医されるので、ゲスト OS と外部ネットワーク上 のホストとのあいたて通信できるようになります。 ます、ノート PC がオフィスの LAN に接続されてい ると仮定し、 ICS を利用するための設定を説明します。 ICS とゲスト OS の設定 ICS を使うには、コントロール・パネルから、、ネット ワークとダイヤルアップ接続 " の言殳定画面を開きます。私 の PC ではネットワーク・インターフェイスか図 2 のよ うに構成されていて、それぞ ・ built-in-ether : オフィス用 (100Base T) ・ freeserve : ISP 用 ( モデム経由のダイヤルアップ接続 ) ・ vmnetl :VMware の仮想 Ethernet インターフェイス となっています ( システムによっては、、、 built-in-ether が、ローカルエリア接続 " になっている場合もあります ) 。 内部ネットワークのゲスト OS から外部ネットワーク にアクセスするには、ノート PC が外部ネットワークと の接続に利用しているネットワーク・インターフェイスを 、共有 " することになります。オフィスの LAN に接続し ている場合は、 built-in-ether のプロバティを開き、、、共 106 ( 内部ネットワーク新 ゲスト OS 図 2 ネットワークとダイヤルアップ言諚 コロ国 ファイル集表示お気に入り住 ) ツール (I) 詳設定 1 ←譬をゞゆ・山 = 0 検索もフォルダ 3 履歴ー年〆ー , 約ネットワーりとダイヤルアッ対売 司新の擅続の作叫 ; 亠引 1 イ塹 ) オブェりト 4 LAN ダイヤルアップ LAN 有効 切断 有効 I(R) PRO / 1 + MinE. Xtrcom MPC ト Mdem 5 ~ VMware V リ引 EtherneE システム システム システム 図 3 built-in-ether の共有言聢 b ⅶトⅵー ethe 「のプロバティ 全般共有ー UNIX MAGAZINE 2001 ユ 2 OK 験定 0 … 図 3 でチェックマークを付けて [OK] ボタンをクリッ 約があります。 すれは・いいのなら、これで設定は終りですが、 1 つだけ制 ゲスト OS から外部ネットワークにアクセスできさえ 可能にする " という項目をチェックします ( 図 3 ) 。 有 " タブの、、この接続でインターネット接続の共有を使用 マにのでイ」 ; 接の吾有を使用奣能にする、 ローカルネットワーク擔作が一時町こ中断される可能性があります。 インターネット接続の共有 ータにの接続をとおして外部のリソースにアりセスで・きるよこなります。 ーネットの共有により、ローカルネットワーりのほかのコンビュ

3. UNIX MAGAZINE 2001年12月号

USENIX 056 2000 ムのチェックや描商イヒ変換など、従来のプログラミング 言語用のコンパイラか低レベルコードに対しておこなうの と同等の処理が可能である。 Engler は、メタレベル・コンノヾイルはシステムのルー ル違反の検出において旧来の手法よりも優れていると語っ た。彼はとくに、メタレベル・コンパイルのルールが正式 なイ」よりも格段に書きやすい、長大なコードにもうまく 対応する、難しいコードの角信売カ坏要といった点を強調し た。メタレベノレ・コンパイルでは、コードに関するシステ ム独自のルールをコンパイラに通知することで、コンパイ ル時に多数のシステムレベルの属性が自勺にチェックさ れる。 Engler は、メタレベル・コン . パイルのシステムを -Li- nux や OpenBSD 、 Stanford FLASH マシンのプロト コルコード、そして Exokerne12 に用している。 EngIer のシステムでルールをチェックしたところ、これらのシス テムから 600 以 - ヒのバグがみつかった。ほとんどの機能 拡張は 100 行以下のコードで、メタレベル・コンパイル のシステム自体には馴染みのない人たちか書いている。 質疑施答では、数人からシステムの改善に関する質間が あった。おもな内容は、間違ったエラー報告の削汝関数 へのポインタの処理、コードが ( 静的なコードバスの観点 から ) 、、通常 " 実行するものを調べることで、コードから ルールを自重加勺に派生させるガ去などである。また、この ツールをソフトウェアの開発過程全体を通して利用するこ とについて質間があった。 Engler は、それはいい考えだ と思うと述べプログラマーがコードをできるだけシンプ ルな構造にしてコンパイラが角斤しやすいようにすれは、 システムの有用性か増すだろうと孑商した。 言岩田は、 http://www.stanford.edu/-engler/を参照 してはしい。 Devil : ハードウェア・プログラミング用のインターフェ イス定義言語 Fabrice Mérillon 、 Laurent Réveillbre 、 Charles Consel 、 Renaud Marlet 、 Gilles Muller (Compose Group, IRISA/INRIA) 要約 : David Oppenheimer GiIIes Muller は、ノ、一ドウェア・プログラミング用の インターフェイス定義言語 (IDL : lnterface Definition 2 http://www.pdos.lcs.mit.edu/exo.html UNIX MAGAZIN E 2001.12 Language) である Devil について解説した。 Devil を使 えば、類型化された品質の高いソフトウェア・インター フェイスを簡単に書けるので、ドライバの開発過程を単純 化することかできる。 インターフェイス定義言語としての DeviI には、鍵と なる抽象概念がいくつかある。 1 つは port" で、コミュ ニケーション・ポイントとしての彳難リを果たし、アドレス の範囲に相当する。もう 1 つは、、 register" で、データリ ポジトリとして機能し、テンヾイスと CPU 間のデータ交換 の単位にあたる。最後の 1 つは、、 variable" で、プログラ マー・インターフェイスの彳難リを果たし、決まった範用の 整数や列挙型など、特定の意味をもつレジスタの一部分に 相当する。 IDL コンノヾイラは、型ルールとの一致、すべての宣言 の使用、エンティティの多重定義がないこと、ポートやレ ジスタの言当に重複がないことなど、各属性が DeviI の 仕様と矛盾していないかどうかをチェックする。そして必 要な低レベルのドライバコードを生成するが、このなかに は生成されたインターフェイスが適切に使われているかを チェックするコードも含まれている。 MuIIer は、 Devil で言当した Logitech のノヾスマウス や IDE ディスク・コントローラなどのデバイスドライバ について説明した。 Devil を使って生成したテンヾイスドラ イバのエラー率は C で言己したコードの 5 分の 1 であり、 プログラマーの生産性を高める一方で生能のオーバーヘッ ドはほとんど無視できる程度だという。彼は、ハードウェ ア・べンダーが DeviI で記述したデバイスの仕様を提供 し、それを使ってドキュメントやデバイスドライバそのも のを生成できるようになればよいと考えている。 質疑応答では 1 人の参加者から、コンパイラにハ ウェアの仕様を埋め込むと、複数のプラットホーム用の ドライバを同時に生成することか難しくなるとい対商が あった。 詳細は、 http://www.irisa.fr.com/ose/devil/を参 照してはしい。 メモリの咼剰消費を抑える物里メモリのインテリジェン ト褌里をおこなうコンパイラ挿入型解方皀の利用 Angela Demke Brown 、 T0dd C. Mowry (Carnegie 要約 : Tep Narula MeIIon University) 145

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連載 / IPv6 の実装ー 3 図 5 IPv6 アドレスのオ豈 プレフィックス B 有効期間 プレフィックス A 有効期間 図 6 アドレス伺替えのスケジュール例 プレフィックス 64 ビット 64 ビット インターフェイス識別子 ・・ ( 4 ) プレフィックス A 有効時間切れ △ ・・ ( 3 ) プレフィックス A 推奨有効時間切れ ・・ ( 2 ) プレフィックス A のアナウンス終了 ・・ ( 1 ) プレフィックス B のアナウンス開始 ると、 IPv6 ノードは DHCPv6 などのステートフル・ア ドレス自動設疋オ冓を用いてアドレスの自動設疋をおこな います。ステートレス・アドレス自動設定の場合には、 のフラグは指定されません。さらに、ステートレス・アド レス自動設疋をおこなうには、 IPv6 アドレスの一部とな るプレフィックス情報がルータ通知に含まれている必要が あります。 アドレスの自動設定 ステートレス・アドレス自重垢殳定には、 IPv6 ノードが もつインターフェイス識別子と、ルータ通知に含まれるプ レフィックス情幸師ゞ使われます。 IPv6 のアドレスの構造は、図 5 のようになっています。 ルータ通知て瀧布されるプレフィックス情報には、以下 の内容が含まれています。 ・オンリンクフラグ フラグか設定されている場合、このプレフィックスをも つアドレスは同一リンク上にあるとみなされる。 ・アドレス自動設定フラグ ステートレス・アドレス自動咸疋に利用できるプレフィ 64 プレフィックス隹奨有郊学間。指定した時間を過ぎる ・推奨有郊寺間 プレフィックスの有効日判。 ・有効時間 ックスであることを示す。 とアドレスは 4 財隹奨になり、新たな通信を始める際の始 占アドレスとして推奨されなくなる。 プレフィックス ステートレス・アドレス自動設疋では、 IPv6 のアドレ スに、、有』寺間 " を設けています。アドレスの有効時間は、 プレフィックス情報に含まれる有効時間の値によって決 定されます。ルータ通知の設定を変えることで、ルータ通 知を受信してステートレス・アドレス自動設疋をおこなう IPv6 ノードのアドレスの有間を整できます。 なお、リンクローカル・アドレスには有効時間の概念 はなく、永続的なものとみなされます。有効時間をもつの は、サイトローカルとグローバル・アドレスです。 有時間の考え方は、アドレスを付け替えるときに威力 を囎軍します。図 6 に、アドレス伺替えのスケジュール例 を示します。 図の例は、プレフィックスが A から B に変更される 場合のスケジュールです。 IPv6 アドレスについてみると、 、、プレフィックス A: : インターフェイス識別子 " というアド レスから、、プレフィックス B : : インターフェイス識別子 " というアドレスに切り替わることになります。 管理者は、プレフィックス A と同時にプレフィックス B のアナウンスを開始します ( 図 6 ー 1 ) 。 こからプレフィ ックス A のアナウンスカ亭止するまでのあいだ、すなわち 図 6 ー 1 から図 6 -2 までの期間、各 IPv6 ノードは 2 つの UNIX MAGAZINE 2001.12

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連載 IPv6 の実装ー 3 有効なプレフィックス情報を受信することになります。ス テートレス・アドレス自動設疋の手順に従い、 IPv6 ノー ドは 2 つのアドレスを同時にインターフェイスに割り当て ます。これらのアドレスはどちらも有効なので、通信する 際にはプレフィックス A 、プレフィックス B のどちらか ら生成されたアドレスを用いてもかまいません。その後 管理者はプレフィックス A のアナウンスを停止します。 さきはど述べたように、プレフィックスには推奨有芋 間が設定されています。この例では、図 6 ー 3 の段階でプレ フィックス A 隹奨有効時間が切れてしまいます。これ 以降、各 IPv6 ノードは、プレフィックス A から生成さ れたアドレスを新たに確立する通信に適用しなくなります けでに確立されている通信はそのまま継続されます ) 。最 後に、図 6 ー 4 でプレフィックス A の有交加制が切以 後プレフィックス B から生成されたアドレスだけが各 IPv6 ノードに残り、アドレスの伺替えカ鮗了します。 3 から 4 までの時間が長けれは長いほど、すでに確立さ れている通信に景をえすにアドレスの刊替えか実施で きます。しかし、この期間をどのくらいに設定すれはよい かは、各ネットワークて利用されている通信の性質によっ て異なるので、一概にはいえません。ネットワーク管理者 は、自分のネットワークでおこなわれている通信が、最長 でどのくらい継続しているかを判断し、通切な移行期間を 設けるようにしなければなりません。 重複アドレス検出についての補足 サイトローカルおよびグローバル・アドレスについても、 重複アドレス検出により一意生を石忍しておく必要があり ます。ただし、すべてのアドレスについて 1 っ 1 つ重複 アドレス検出をおこなうのは賢明ではありません。なぜな ら、すでにみてきたように、ステートレス・アドレス自動 言殳定では、プレフィックスとインターフェイス識別子の組 合によってアドレスを生成するため、同じインターフェ イス識別子から生成されたアドレスはおそらく重複してい ないと考えられるからです。そのため、ステートレス・ア ドレス自重垢殳定の仕様書 [ 4 ] では、リンクローカル・アドレ スの重複アドレス検出は必須としていますが、リンクロー カル・アドレスと同しインターフェイス識別子から生成さ れたサイトローカルおよびグローバル・アドレスについて UNIX MAGAZINE 2001.12 は、、任意 " と規定しています。 同一リンク内に限定した通信であれは、アドレスの設定 カ鮗了した点ですべての設定力院了します。しかし、リ ンクを越えて通信する場合は、経路情報の設定が必要にな ります。 リンクを越えて通信する必要があるかどうかは、ルータ 通知に含まれていたプレフィックス情報のオンリンクフラ グによって判断されます。送信しようとしている IPv6 パ ケットの終点アドレスのプレフィックスが、ルータ通知と 同時にプレフィックス情報として配布されており、かっオ ンリンクフラグか設定されていたら、相手ノードは同一リ ンク上にあるとみなします。この場合には、近ド繒架索を用 いて相手ノードのデータリンク層アドレスをみつけ、直接 送信します。終点アドレスが未知のプレフィックス、もし くはプレフィックス情報として配布されてはいても、オン リンクフラグが設定されていないプレフィックスである場 合、 IPv6 ノードはそのバケットをデフォルトルータに送 信します。 蝌架索の f は兼では、 IPv6 ノードがデフォルトルータ を設定するガ去を規定しています。近謝架索を実装してい れば、 IPv6 ノードは自重加勺に経路清報としてデフォルト 糸各を設定できることになります。 デフォルトルータを設定するには、ますリンク上にある ルータの一覧を得る必要があります。 IPv6 ノードは、 2 つの方法で同一リンク上のルータを知ることができます。 1 つは、今回説明したルータ通知です。 IPv6 ルータは、 ルータ通知をリンク上のほかのノードに対して不定期にマ ルチキャストします。さらに、 IPv6 ノードが全ルータ・マ ルチキャスト・アドレスに向けてルータ要請を送信すると、 リンク上のすべてのルータがこれに応答し、ルータ通知を 返送します。これらのルータ通知を受信することにより、 IPv6 ノードはリンク上のルータを知ることかできます。 もう 1 つは近隣通知です。近隣通知は通イ目手のデー タリンク層アドレスをみつけるときに利用しますが、近隣 通知の清報には、近隣通知を発信したノードがルータか否 かを示すフラグが含まれています。 IPv6 ノードは、受信 した近隣通知のルータフラグを確認することで、リンク上 のルータを知ることができます。 経路情報の設定 65

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物ま 0 れ第第 インターネソト接続の共有 ぼえむ VMware を使い、ホスト OS も含めて複数の OS を起 庁る場合、たいていはこれらをネットワークで接続しま す。このときの接彳彡態には、 ・ bridged モード : PC の ( 物理的な ) ネットワーク・イ ンターフェイスをホスト OS とゲスト OS で共有 ・ host-only モード : VMware カ甘是供する仮想 Ethernet インターフェイスを利用してホスト OS とゲスト OS 、 またはゲスト OS 間を接続 の 2 不頁があります。それぞれの論理的なネットワーク構 成は、図 1 のようになりますにの記事では、 VMware の イ瓦想インターフェイスによって構成されるネットワークを 、内部ネットワーク " 、それ以外のネットワークを、、外部 ネットワーク " と表記します ) 。もちろん、両者の併用も可 能ですし、イ瓦想ネットワークは 3 つまで作れるので、よ り複雑なネットワークにすることもできますが、 こでは 図 1 のような単純な友で考えることにします。 最初にゲスト OS をインストールするときは、かならす といっていいほど、どちらの構成にしようかと悩むのでは ないでしようか。 bridged モードの場合、ゲスト OS の ために外部ネットワークの IP アドレスを割り当てる必要 があります。しかし、この条件さえクリアすれは、論理的 には外部ネットワークに接続された 1 台の PC として扱 えるので、オフィスや研究室で使うときは bridged モー ドを〕尺するケースが多いようです 1 。 しかし、私のようにノート PC で VMware を利用す る場合には、 bridged モードにするとオフィス以外のネッ トワークでもホスト OS とゲスト OS の両方に IP アド 1 さらに、ホスト OS とケスト OS の通信のために f)jc 想ネットワークを併 UNIX MAGAZINE 2001.12 用することもよくあります。 レスを割り当てなけれはなりません。さらに、移動するた びにネットワーク設定を両方とも切り替える必要がありま す。このような場合には host-only モードで内部ネット ワークを構成することになりますが、内部ネットワークで はフライベート・アドレスの利用が前提 2 になるので、ホ スト OS を NAT (Network Address Translator) ルー タとして運用しなけ川まなりません。 ホスト OS が Linux ( または、 Linux 工ミュレーショ ンを用いた FreeBSD や NetBSD) の場合、 NAT ルー タとして運用するにはそれなりの知識が必要ですが、ホス ト OS が Windows 2000 であれは比較的簡単です。さら に、設定を追加すれは外部ネットワークからゲスト OS へ のアクセスも可能になるので、通常の利用で茴を感しる ことはまったくありません。ホスト OS が Linux の場合 は別の機会に譲るとして、今回はホスト OS の Windows 2000 を NAT ルータとして設定するガ去を紹介します。 PC の構成は前回と同様です ( ホスト OS が Windows 2000 、ゲスト OS が Kondara MNU/Linux 2.0 ) 。た だし、外部ネットワークとして、オフィスの Ethernet と プロバイダ (ISP) へのダイヤルアッフ。接続の 2 つを使い 分けるものとします。 内部から外部への接続設定 Windows 2000 Professional 版は、、、インターネット 接続の共有 (ICS : lnternet Connection Sharing)" の機 105 bridged モードを利用するよリも話が複袵になります。 レスの割当てだけでなく、ルーティングのⅢ題も盟 [ するため、純に 内部ネットワークでグローバル・アドレスを使おうとすると、 I P アド 内部ネットワークのゲスト OS から送信されるバケッ 能を利用して、単純な NAT ルータとして運用できます。 2

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を信工信を等等を等を : 3 第 : 既を " ・ HyperCard があったから。 使っていると楽しいから。 とくに、最初から GUI ・使ってみたら楽だったから。 があったのは卓見だと思う。 ・そこにあったから。 ・ Macintosh というプランドだから。 今月は、 Macintosh に関する話題を紹介します。 使いたいソフトが Mac でしか動かないから。ただし、 ・ Macintosh 用のニュースグループ それが Windows で動いたとしても Mac 版を使うだ 9 月号て紹介したように、には Macintosh (Mac) 用のニュースグループとして巧 . sys. mac およびそのサプ ・いまや Windows でないと動かないソフトのはうが多 グノレープ (advocacy 、 comm 、 os ー 9 、 os-x 、 program- くなり、そういう未での佖立匪は崩れてきた。 ming) があります。 ・ Mac OS x か動くから。そうでなけれはイ吏わない。昔 PC や Windows 系のニュースグループにくらべると の Mac の印象はよかったが、 Mac Ⅱのころから OS 己事数が少ないのは事実ですが、それでもかなりの数の記 がひどくなったのて嫌いになった。その後 NeXT を 事がこれらのニュースグループに投稿されています。昔か 使い、 Mac OS X ューサーになった。 ら本虫い Mac ューサーがいて、いろいろな記事力寸殳稿さ ・逆に Mac OS X は従来の Mac OS とはかなり違うの れていましたが、去もをは UNIX べースの Mac OS X が で、 Mac らしさが半分になったと感しる。 登場して投稿者の層や話題の幅がさらにひろがった感し ・ PowerMac はよくなかったが、 G4 Cube はすはらし がします。 いと思った。 . sys. mac ・ advocacy ・小学生のころから周りに Mac がたくさんあったから。 巧の Mac 用ニュースグループのなかでも異色の存在 ・仕事で必要だったから使い始めた。現在でも、業界に が巧 . sys ・ mac. advocacy です。これは Mac とほかのコ よっては Mac でないと仕事にならないことがある。 ンピュータを上交するためのものですが、 Mac 以、タ ) コ ・ Windows は嫌いではないが Microsoft は好かない。 ンピュータや OS を扱うニュースグループにはこのよう ・ノフトのユーサー・インターフェイスがよかったから。 なものはありません。 その後 MS-DOS や Windows も使っているが、 Win- もちろん、各種のマシンや OS 用のニュースグループ d 。 ws のトラブルやインターフェイスの悪さに泣かされ にも、 FreeBSD と Linux 、 UNIX と Windows 、 Sun ている。 と PC/AT 互換機などの上交の話題がたまにとりあげら ・本気で Windows に乗り換えようとしたが、やはり使 れますが、 Mac 用のニュースグループにだけ上は交の話題 いにくいので Mac を使い続けている。 専用のサプグルーフ。があるのは輿架いところです。 ・メインフレームや UNIX ワークステーションで文書作 成をしてきたが、 Mac には美しい文書をより速く作れ なぜ Mac なのか るソフトがあると分かったから。 先日、この巧 . sys. mac. advocacy に「なせ、 Mac なの ・コンピュータには詳しくなくてもよく使うという人に か ? 」というタイトルの記事か才殳稿さオ L 、 Mac を使い続 向いていると思う。 けている理由に関する大量の意見記事か才齬されました。 ・もっと使いやすいコンピュータがあれば Mac でなくて そのおもなものを以下に紹介します。 もかまわないが、現伏でそれを求めると Mac になる。 温黻生のころに雑誌で Mac を知り、高校で実際に触っ ・今月の話題から ( 2001 年 10 月 20 日現在 ) てファンになり、その景仕事では Windows を使 っても自宅では Mac を使い続けている。 Newsgroups: 月 . news. announce, イ也 『全図解マッキントッシュ』 ( 光文衵という本を売 subject: [ お知らせ婀ニュースグルーフ。管理委員会選出 のための殳票管理機関への参加募集 んで Mac にのめりこんだ。 3 : 第に物 3 第に等 ' 第信等を : す第信信 : 信工呂工信 : 工等 : 第信信等を第信第臼す新第に信をを みるく 1 三ロ 二 = ロ UNIX MAGAZINE 2001 ユ 2 130

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連載 UNIX Communication Notes—O 図 3 レイヤ 4 スイッチ なシステムでは、故障への効果的な対策を講じるのはなか なか難しい。 WWW 要素サーバー 基本的な考え方 レイヤ 4 スイッチ 以のようなことを前提にすると、ネットワーク上で サービスを提供する場合には、以下の考え方にもとづいて システムを構成するとよいだろう。 ・副作用のないサーピス (WWW サーバーでの屯な情 幸財是供や FTP アーカイプなど ) は、バックアップ・シ ステムを用意して章に備える。 ・副作用のあるサービスでは、複数のシステムを利用して レスを付ける。 機能をう靖攵し、副作用の景を可能なかぎりまとめて管 このような構成にした場合、レイヤ 4 スイッチは次の 理できる構造にする。たとえば、同しメールサーバーで ような彳難リを担うことになる。 も、もつばらメールの中継をおこなうシステムについて は、バックアップ・システムを用意することで郞章の影 あるホストから TCP コネクション設定要求 (TCP 響を最小限に抑えられる。一方、副作用のある CGI 処 SYN バケット ) を受け取った場合、レイヤ 4 スイツ 理をおこなう WWW サーバーや、エンドユーサーのメ チは、どちらかのサーバー ( ンヾケットを転送してコネク ールの送受信を処理するメールサ→ヾーについては、可 ションを確立させる。 こで、 TCP SYN の振り分け 能なかぎり拠章に強い単一のシステムとして構成する。 方によってサーバーの負荷を分散させることができる。 ・バックアップ・システムを遊はせておくのはコスト的に 2 台の要素サーバーの性能に差があるときは、その差に 見合わない。そこで、複数の同一システムでクラスタを 応して適切に振り分けれはよい。ーヨ殳に、これを負荷分 構成し、障害の発生を本剱日したら、そのシステムを自動 昔攵機能 (load balancing management) と呼ぶ。 的に切り離す処理をおこなうレイヤ 4 / 7 スイッチを導 ・いったん確立された TCP コネクションについては、そ 入する。 のコネクションに送られてくるバケットをどちらかのサ ーバーに正しく転送する処理をおこなう。ーヨ殳に、この レイヤ 4 / 7 スイッチ タ理 . をコネクション糸財寺機ぐ冓 (persistent connection このところ、レイヤ 4 / 7 スイッチ、あるいはロードバ management) と呼ぶ。 ランサー (load balancer) とも呼ばれるネットワーク機 器の導入が進んでいる。レイヤ 4 はトランスポート層、レ 負荷分散機能には、振り分ける比率をコネクション数に 応じて単純に指定するものをはしめ、さまざまなアルゴリ イヤ 7 はアプリケーション層である。 ズムカ甘是案されている。負荷分散については、 1980 年代 レイヤ 4 スイッチには、複数のシステムをクラスタ化 から分散処理システム開発の一環として数多くの研究がお し、 1 つの大きなシステムとして構成するために便利な機 こなわさまざまな手法が開発されてきた。ただし、現 能がある。たとえば、図 3 は、 W ⅥーⅥーサーバーにおいて 点で製品化されているレイヤ 4 スイッチでは、上如勺シ HTML ファイルに対するアクセス処理をクラスタ化した ンプルなガ去を使うものが多い。 状況を表したものである。、、要素サー " は、同じサー このほかに、要素サーバーがダウンしているかどうかを ビスの提供か可能なシステムにする。図の例でいえば、ど 監視する機能をもつレイヤ 4 スイッチも増えてきている。 ちらも WWW サーバーか稼動し、必要なデータをイ尉寺 その監視ガ去は単純である。レイヤ 4 スイッチでは確立 できればよい。通常、レイヤ 4 スイッチ側のネットワー されたコネクションの情報を管理しているため、これら ク・インターフェイスには同し IP アドレスを、バックエ ンド・サーバヨ則のインターフェイスには異なる IP アド のコネクションでサーバー側の反応がなくなったら、そ HTML 文書管理用 バックエンド・システム 56 UNIX MAGAZINE 2001.12

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サイバー関西プロジェクト 吉田豊ー、中村豊 甲子園 2001 インターフェイスの街角・・・・・・増井俊之 Wiki と掲示板の融合 USENIX OSDI 2000 168 143 CoIumn 女子大生の放課後・・・・・北川渉、伊藤そよか、笠藤麻里 VMware Short Tips ・ インターネット接続の共有 ワークステーションのおと・・・・・・坂下秀 NetNews 便り・・・・・・みるく 130 Linux Update " " ・・宮地利幸、田淵貴昭 136 NEWS from jus BooksheIf ・ 17 ・ " ほえむ 105 138 141 UNIX MAGAZINE 0 し .16 # 12 2001 年 12 月号 ( 通巻 182 号 ) 2001 年 12 月 1 日発行 発行所・株式会社アスキー〒 151-8024 東京都渋谷区代々木 4-33-10 電話 03-5351-8194 ( 出版営業部 ) 発行人 / 鈴木憲一・編集人 / 土屋信明・編集長 / 大久保讓治・ Ed 0 Network Address: unixmag@ascii.co.jp ・編集 / 川崎通紀岸竜次久保田考長谷川光広 ・出版営業部長 / 松本浩・出版営業担当 / 三田秀雄井上大介藤本典子 ・出版広告担当 / 山本直吉郎棚橋夏紀志摩和弘・製作購買担当 / 稲垣勢津子 禁転載◎ 2001 ASCII Corporation 1070112 印刷 / 東京書籍印刷株式会社 Printed in Japan

10. UNIX MAGAZINE 2001年12月号

クの② ネットワーク・アプリケーション 山口英 ネットワーク・アプリケーションの インターネットでは、電子メールや WWW (World- Wide Web) をはじめ、さまざまなサービスか利用でき る。 UNIX には、数多くの高機能なネットワーク・アプリ ケーションが用意されている。これを使いこなすことが、 快適な環竟作りの第一歩といってもよい。ほかの OS と 上交した場合の UNIX のメリットの 1 つは、シェルに 代表されるスクリプト言語でプログラムを作り、各種のコ マンドを組み合わせてさまざまな処理がおこなえる点にあ る。そのためにも、 UNIX 上のネットワーク・コマンド の習得は重要である。 今回はます、インターネット上のネットワーク・アフ リケーションが、どのようなオ冓にもとづいて言妬されて いるかを簡単にみていく。続いて、情報系分野に身を置く のなら、、、最低限これだけは知っておいてはしい " 基本的 なコマンドについて説明する。そして最後に、 WWW 上 の検索エンジンを利用するうえで不可欠といってもよい、 キーワード ( 検索語 ) の効率的な指定去を紹介する。 なお、電子メールについては次回以降で各種のテクニッ クを説明する予定である。 、ツトワーク・サービスの構造 現在のインターネットでは、さまざまなサービスか利用 できる。そして、そのほとんどはクライアント・サー モテル ( 図 1 ) にもとづいて構成されている。 ューザーはクライアントと呼はれるプログラムを起動 28 し、サーバーにアクセスする。サーバー側では、複数のク ライアントからのアクセスをうまく多重化して処理する。 ーとクライアントのあいだでデータが交換されては サー しめて、ユーサーはサーピスを利用できるようになる。こ こで、サー ・クライアント間のデータ交換の手順をプ ロトコル (protocol) と呼ぶ。 インターネットて利用されるプロトコル 現在のインターネットて利用されているプロトコルは、 階層構造を形成している ( 図 2 ) 。 インターネット本で、ホスト間の通信正する基盤 となるプロトコルが IP (lnternet Protocol) である。 IP は、 OSI 7 階層参照モデルでいえは・ネットワーク層のプロ トコルに相当する。この層で、ホストを識別するために使 われるのが、、 IP アドレス " である。 IP アドレスは、各ホ ストのネットワーク・インターフェイスごとに設定され る。 IP はいわゆるバケット交換システムで、 IP で交換さ れるデータの単位は、、 IP データグラム ()P datagram) と呼ばれる。 IP データグラム自体は、 IP 層の下位にある Ethernet などのデータリンクを利用して中幻される。 IP 層の上位には、トランスポート層がある。インター ネット上で利用されているアプリケーションの大半は、ト ランスポート層として TCP (Transmission Control Protocol) を用いている。 TCP はコネクションを単位と した通信処理をおこない、信頼焉正、順番制御、フロー 制御などの機能を提供する。 TCP は、インターネットで UNIX MAGAZINE 2001 ユ 2