ローカル - みる会図書館


検索対象: UNIX MAGAZINE 2001年12月号
26件見つかりました。

1. UNIX MAGAZINE 2001年12月号

連載 / IPv6 の実装ー 3 図 1 リンクローカル・アドレスの豈 10 ビット 1 1 1 1 1 1 1010 54 ヒット 0 ル・アドレスのみで十分です。このように臨時に作った ネットワークでは、ネットワーク上のほかのノードの助け を借りてアドレスを自重丿咸 . 正するといったことは期侍でき ません。したがって、リンクローカル・アドレスについて は、ネットワーク上にほかの機器があるか否かにかかわり なく、自ノードが一寺している情報のみによって完全に自 動設定できる必要があります。 リンクローカル・アドレスは、その他の不頁のアドレス を自重加勺に設定するための基礎にもなります。リンクロー カル・アドレスよりも有囲の広いサイトローカルやグ ローバル・アドレスが必要な場合、ますリンクローカル・ アドレスを取得し、それを利用して有交躋用のより広いア ドレスを設定していきます。 ほかの機器に依存せすにアドレスを設定するため、リン クローカル・アドレスは、各ネットワーク・インターフェ イスのインターフェイス識別子を用いて生成されます。リ ンクローカル・アドレスの構造を図 1 に示します。 この図からも分かるように、 リンクローカル・アドレス の上位 64 ビットは固定です。下位 64 ビットにインター フェイス識別子が入ります。インターフェイス識別子は、 ネットワーク・インターフェイスのハードウェア・アドレ スをもとに生成されます。 Ethernet の場合であれは、イ ンターフェイス識別子は MAC アドレスから得ることに なります。固定の上位 64 ピットと、ノード自身のハード ウェア情報から言算されるインターフェイス識別・子しか使 わないため、完全にノード内の情報だけでアドレスか生成 できるわけです。 たとえば、 IPv6 ノードが 00 : 12 : 34 : 56 : 78 : 9a という MAC アドレスをもつ Ethernet インターフェイスを使っ ている場合には、以下の手順でリンクローカル・アドレス を生成することができます。 1. MAC アドレス 2. インターフェイス識別子 00 : 12 : 34 : 56 : 78 : 9a 0212 : 34 仕仕 56 : 789a 3. リンクローカル・アドレス fe80 : : 0212 : 34 仕 : 幵 56 : 789a MAC アドレスからインターフェイス識別子を生成する 60 64 ビット インターフェイス識別子 手順については、前回の説明を参照してください。詳細な イは様は RFC2464 [ 5 ] て決められています。 重複アドレス検出の仕組み UNIX MAGAZINE 2001.12 ドレスカされます。 スから、仕 02 : : 1 56 : 789a という要請マルチキャスト・ア とえば、 fe80 : : 0212 : 34 仕 56 : 789a という IPv6 アドレ (Neighbor Discovery) [ 3 ] のときにも利用しました。た 要請マルチキャスト・アドレスは、前回解説した近蝌架索 す。言算去の詳細は RFC2373 [ 2 ] に記されています。 単な引算によって生成されるマルチキャスト・アドレスで 要請マルチキャスト・アドレスは、 IPv6 アドレスから簡 ドレスと全ノード・マルチキャスト・アドレスです。 に重要な彳難リを担っているのが、要請マルチキャスト・ア 利用されているかどうかを調べます。これを実現するため とで、これから自分が使おうとしているアドレスがすでに では、同一リンク上のはかのノードに問・作をおこなうこ 重複アドレス検出 (Duplicate Address Detection) ル・アドレスを生成します。 ターフェイス識別子の部分を乱数て決定してリンクローカ などが、その代表的な例です。このような場合には、イン がない場合も考えられます。モデムを用いた PPP 接続 での MAC アドレスに相当するデータリンク層アドレス さらに、データリンク層の不頁によっては、 Ethernet まいます。 してほかの IPv6 ノードの通信を妨害することになってし れません。万一、重複したアドレスを利用すると、結果と はすです。しかしながら、現状では糸寸にないとは言いき 含まれているので、原則として重複することはありえない は、インターフェイス識別子に MAC アドレスの情報が 能性があるからです。 Ethernet のようなネットワークで が、すでに同しリンクローカル・アドレスを使っている可 レスをすぐに通信で利用してはいけません。ほかのノード よって得られますが、生成されたリンクローカル・アド リンクローカル・アドレスは簡単な計算に このように、

2. UNIX MAGAZINE 2001年12月号

連載 IPv6 の実装ー 3 図 3 重複アドレス検出の手順 ( パターン 2 ) た場合です。ノード A とノード B は同一のリンクローカ ル・アドレスを割り当てようとしているので、両方とも同 じ要請マルチキャスト・アドレス X 宛のバケットを受信 します。この例では、ノード A がノード B よりもさきに 近隣要請バケットを送信するため、ノード B は自分のア ドレスか重複していることを知ることができます。ノード B 以外に、同一リンク上でノード A と同じリンクローカ ル・アドレスを利用しているノードがなければ、ノード A の近隣要請に対する近隣通知はおこなわれません。最終的 に、ノード A がリンクローカル・アドレスを使うことに なります。 今度は、両方のノードがたまたま同時に近隣要請バケッ トを送信したとしましよう。すなわち、図 3 の 1 と 2 の 通信か 1 司時に発生した状況です。この場合、両者ともに相 手が送信した近隣要請を受信するので、結果としてどちら のノードも重複を検出してしまいます。これが最悪のシナ リオで、こうなると、たとえこの 2 つのノード以外に同し アドレスを使っているノードがなかったとしても、各ノー ドは利用しようとしているアドレスか重複していると判断 し、そのアドレスを使わないようにします。この場合、手 動での対応が必要になります。 たいていはこの手順で重複アドレスの検出ができます が、重複アドレス検出の手順はかならすしも完璧ではあり ません。たとえば、ネットワークが分断されていたりする こて規定されているアルゴリズムではアドレスの重 と、 複を本剱日できません。あくまで、管理の補助として利用す る仕組みと考えてください。 ノード B ノード A 近隣要請 要請マルチキャスト・アドレス X ト・アドレス X を、同しリンクローカル・アドレスを利 用しているノード B も受信します。ノード B はノード A からの近隣要請を受信し、ノード A が重複したアドレス を利用しようとしていることを知ることカ、きます。この とき、ノード B は、ノード A に重複を知らせるために近 隣通知バケットを送信しなければなりません ( 図 2 ー 2 ) 。し かし、この時点ではノード A に有効なアドレスがまだ割 り当てられていないので、ノード B がノード A に重複を 直接知らせることは不可能です。そこで、 IPv6 の全ノー ド・マルチキャスト・アドレスを利用します。ノード A は、ノード B が全ノード・マルチキャスト・アドレスに 向けて送信した近隣通知バケットを受信し、自分が使おう としているアドレスか重複していることを知ります。 ノード A がどのノードからも近隣通知を受信しなけれ ば、同しアドレスを利用しているノードはないと考えられ ます。この場合、ノード A はこのリンクローカル・アド レスをそのまま使い続けることができます。 以ーヒは、同じアドレスをすでに使っているノードか同一 リンク上にあった例です。もう 1 つ考えておかなければな らないのは、同時に複数のノードがリンクに接続し、しか も同じアドレスを割り当てようとしたケースです。図 3 の ような状況を考えてみましよう。 この状況は、タイミングによってさらに 2 つの場面に 分けられます。 ・どちらカ・方のノードがさきに近隣要請バケットを送信 した場合 ・両方のノードか 1 司時に近隣要請バケットを送信した場合 ます、前者から考えてみます。たとえば、ノード A が ノード B よりもさきに近隣要請バケットを送信したとし ます。つまり、図 3 の 1 の通信が 2 よりもさきに発生し サイトローカル、グローバル・アドレスの 自動設定 いったんリンクローカル・アドレスか、定できたら、さ らに有用の広いサイトローカルおよびグローバル・ア ドレスの自動設定に進みます。もちろん、単一のリンクし か存在しないネットワークではこれらの設定は不要です。 リンクローカルとは異なり、サイトローカルおよびグロ ーバル・アドレスの場合は、プレフィックスと呼はれる ネットワーク識別子が上位ピットに含まれています。し たがって、ノード自身の情報だけではアドレスを決定でき ません。プレフィックスの情報は、各ネットワークに接続 62 UNIX MAGAZINE 2001.12

3. UNIX MAGAZINE 2001年12月号

連載 / IPv6 の実装ー 3 重複アドレス検出の手順 ( パターン 1 ) 図 2 ①近隣要請 ノード B ノード E ノード C ノード D ノード A ②近隣通知、、 要請マルチキャスト・アドレス X 要請マルチキャスト・アドレス Y 4 要請マルチキャスト・アドレス Z ノード H ノード F 機か伺ーリンクに接続されています。以下では、ノード A IPv6 アドレス fe80 : : 0212 : 34 止 56 : 789a か新たにリンクに接続したという前提で、ノード A がリ 対応する要請マルチキャスト・アドレス 幵 02 : : 1 : 仕 56 : 789a ンクローカル・アドレスを取得するまでの乍を順にみて いくことにします。 すべての IPv6 ノードは、自分の IPv6 アドレスをも ます、ノード A は自分のネットワーク・インターフェ とに言 1 算された要請マルチキャスト・アドレス宛のバケッ イスのハードウェア情報からインターフェイス識別子を生 トを受信しなければなりません。さらに、 IPv6 のマルチ 成します。この識別子にリンクローカル・アドレスを示す キャスト・アドレスは、単純な数値の置換えでデータリ 64 ビットのピット列を叫吉し、リンクローカル・アドレ ンク層のアドレスに変換できます。要請マルチキャスト・ スを計算します。 アドレスを利用すると、たとえ相手のデータリンク層アド レスが分からなくても、 IPv6 アドレスさえ知っていれば 次に、ノード A は、ネットワーク上のほかのノードが バケットを送信できます。データリンク層が分からない相 同しリンクローカル・アドレスを利用していないかどうか 手一ンサットを送る必要がある場合、 IPv4 ではプロード を調べるために、近隣要請バケットを送信します。送信 キャストを使っていました。マルチキャストでは、プロー 先は、ノード A が自分自身に割り当てようとしているリ ドキャストとくらべて受信ノードの数が少ないぶん、ノー ンクローカル・アドレスをもとに言 1 算して得た要請マルチ ドの負荷を減らせます。 キャスト・アドレスです。この点では、ノード A は有 効なアドレスの割当てをまた受けていません。そこで、始 もう 1 つの重要なアドレスが全ノード・マルチキャス 点アドレスとして未定義アドレス、、 : : " けべてのビットが ト・アドレスです。リンクローカル・スコーフ。の場合、全 0 であるアドレス ) を使います。この j 要請は図 2 ー 1 の ノード・マルチキャスト・アドレスは ff02 : : 1 です。 IPv6 部分に相当します。 の各ノードは、かならす全ノード・マルチキャスト・ア ドレス宛のバケットを受信しなければなりません。同一リ 調べたところ、アドレスが重複していたとしましよう。 ンク上のすべてのノードに同し情報を送る必要があるのな たとえば、ノード A が自分に割り当てようとしているリ ら、リンクローカル・スコープの全ノード・マルチキャス ンクローカル・アドレスを、ノード B がすでに利用して ト・アドレス宛にバケットを送信します。 IPv6 にはプロー いたといった場合です。さきほど述べたように、各 IPv6 ドキャストがないため、すべてのノードにデータを送ると ノードは、自分の IPv6 アドレスから計算された要請マル きもマルチキャストを使います。 チキャスト・アドレス宛のバケットを受信しなければなり ません。 それでは、図 2 を使って重複アドレス検出の仕組みを解 見しましよう。 図 2 の例では、ノード A か割り当てようとしているリ 図 2 では、ノード A からノード I までの 9 台の言 fr 算 ンクローカル・アドレスから引算された要請マルチキャス ↓ 二二い 61 UNIX MAGAZINE 2001.12

4. UNIX MAGAZINE 2001年12月号

図 8 SMTP に対してポート車医を適用 (a) ポート医の言聢 % ssh —L3333:basecamp. aist—nara. ac. jp:25 basecamp. aist—nara. ac ・ JP Enter passphrase for RSA key ' suguru@portable . aist—nara. ac ・ JP ' ・ : * * * * * * * * * * * Last login: Sat Ju1 24 10 : 43 : 47 1999 from ppp ・ isp ・ net (b) netstat コマンドでポートの熄を確認 Active lnternet connections Prot0 Recv—Q Send—Q Loca1 Address tcp tcp 0 0 0 localhost . aist ーⅡ .3333 0 portable . aist—na . 1023 Foreign Address basecamp . aist—na. SSh (state) LISTEN ESTABL 工 SHED (c) telnet でポート 3333 番にアクセス % telnet localhost 3333 Trying 127.0.0.1. Escape character IS Connected tO 10Ca1 五 ost . aist—nara. ac ・」 p ・ 250 basecamp ・ aist-nara. ac. jp He110 basecamp. aist—nara. ac. jp [202. XXX. XX. XX] , pleased to meet y HELO portable. aist—nara ・ ac ・ jp 220 basecamp. aist—nara. ac . jp ESMTP Sendmai1 8 . 8.5 / 8 . 8.5 ; Sat , 24 Ju1 1999 11 : 42 : 47 + 0900 (JST) 221 basecamp. aist—nara. ac ・ jp closing connection quit ACtive (d) 売中の本好を netstat て覗く Connection closed by foreign host . Proto Recv—Q Send—Q tcp tcp tcp tcp 0 0 0 0 0 0 0 0 Loca1 Address 10ca1host . aist ーⅡ .3333 10ca1host . aist—n . 1027 10ca1host . aist ーⅡ .3333 portable . aist—na . 1023 Foreign Address 10ca1host . aist—n . 1027 10ca1host . aist ー n .3333 basecamp. aist—na . ssh (state) ESTABLISHED ESTABL I SHED LISTEN ESTABLISHED ます、図 & a のように一 L オプションでホート転送の 指定をして ssh を起動する。そして、通常の ssh でリ モートシステムにアクセスしたときと同様に、認証のため のパスフレーズ ( パスワード認証の場合には、リモートホ ストの UNIX パスワード ) を入力し、リモートシステム basecamp. aist-nara. ac. jp にログインする。 このとき、クライアント側で netstat コマンドを使い、 TCP ポートの使用状況を確認してみる ( 図 8-b)0 図か らも分かるように、 ssh のコネクションか叡疋され、かっ ローカルホストでポート 3333 番のコネクションカ材妾続待 ち (LISTEN) になっている。 次に、ローカルホストの TCP ポート 3333 番にアク セスすると、 basecamp. aist-nara. ac. jp の sendmail が 反応する ( 図 8-c) 。このコネクションか張られているあ いだに netstat コマンドで TCP ポートの状兄を覗くと、 図 8-d のようになっている。これを見ると、ローカルの TCP ポート 1027 番が、ローカルの TCP ポート 3333 UNIX MAGAZINE 2001.12 番に接続され ( これが telnet で作られたコネクションで ある ) 、さらに、ローカル (portable. aist-nara. ac. (p) の ポート 1023 番が、リモート (basecamp. aist-nara. ac. (p) の ssh ポート ( 22 番 ) に接続されているのが分かる。 ssh のポート転送機能を使うと、このように暗号化された 通イ各か簡単に石呆できる。 ポート転送を終了するには、図 8 ー a でログインしていた プログラムを用いてリモートホストからログアウトすれば よい。 SSH についてのまとめ 現在では、 SSH はリモートアクセスのためのツールと してひろく利用されている。その基本的なアイデアは、通 信路を暗号化してリモートシステムにアクセスする機能と して実現されている。そのため、 SSH では BSD UNIX の r コマンドを完全に置き換えられるようになっている。 さらに、ポート転送の機能を利用すれは、はかのアプリ 37

5. UNIX MAGAZINE 2001年12月号

連載 /UNIX Communication Notes— 0 図 4 ハイプリッド型のメールサーパー構成 クラスタ化した MTA システム ( 同一構成のサーバーで MTA が稼動 ) ローカルドメインへのメール ( SMTP →ローカルサーバーに保存 ) 外部ドメインからの メール (SMTP) POP3 lMAP4 内部用メールサーバー レイヤ 4 スイッチ・ 外部へのメール送信 (SMTP) 構成とし、さらに、高い耐拠章性を確保したユーサー用の らでもあろう。 サーバーを用意するわけである。とくに、大規模な糸哉で このように、サーバーのクラスタ化は、耐故章生だけで メールサーバーを運用する場合には、そのドメインの MX なく処理効率の矼ヒももたらす。言い換えれば、カ長生に (Mail eXchange) システムをクラスタ化すれは、高い可 富むサーバーシステムを構成できる点が最大のメリットと 用性か彳等られる。また、こうしておけば、メールサーバー いえる。 の構成もそれほど複雑にはならない。ローカルのユーサー のためのメールサーバーをう隹して構成するので、 POP3 今回は、耐拠章性の怖 1 上という点を主眼としたシステム や IMAP4 といったメールポックス操作プロトコルによ の構成力法について説明した。とくに、システムを構成す る処理を分けることもできる。結果として、システムやセ るコンポーネントに対する考え方を中心に述べた。次号で キュリティの両面において、管理しやすく、設定も容易な は、性能面からみたシステム構成方法をとりあげる予定で 環竟か作れる。 ある。 クラスタ化はメリット大 ( やまぐち・すぐる奈良科オ支彳大完大学 ) レイヤ 4 スイッチを使ったクラスタ化は、いつでも代 替システムとして使えるバックアップ・サーバーを下力さ せておくため、耐拠章性を高める手段として有力尺肢 といえる。さきはども述べたように、最近のレイヤ 4 ス イッチのなかには、要素サーバーが応答しなくなったと きに、そのサーバーをクラスタから切り離し、残った要素 サーバーてサービスを継続する処理を自重加勺におこなうも のがある。これらのスイッチを導入すれば、障害の発生時 にはば自第勺に障害の原因となったシステムがう黐される ため、サービスに大きな景をケえすに復旧作業に入れる というメリットがある。レイヤ 4 スイッチを導入する組 励蒴えているのは、管理作業の容易さに注目しているか ☆ 58 UNIX MAGAZINE 2001 ユ 2

6. UNIX MAGAZINE 2001年12月号

特集ネットワークの基礎知識② 図 6 scp を用いたファイル車る医 % scp remote:sample ・ jpg Enter passphrase for RSA key '/usr/home/suguru/. ssh/identity' : * * * * * * * * * * * ←ノヾスフレ ーズの入力 sample ・ jpg 36 これによって、次のようなことかま現できる。 でローカルからのアクセスを待ち受ける。 暗号化された通信路を作る。さらに、 TCP の X 番ポート SSH クライアントがホスト A の SSH サーバーに接続し、 スをおこなう。一方、クライアント側のホスト B では、 バーはローカルにアプリケーション・サーバーへのアクセ ション・サーバーか稼動している。このとき、 SSH サー ている。そして、 TCP の N 番ポートを使うアプリケー ホスト A では、 SSH のサーバー・ソフトウェアか下力し 図 7 は、 SSH を用いたポート転送の様子を表している。 て、クライアント側のポート番号は実行時に決定される。 カーネルによって割り当てられたポートを使う。したがっ 準で 80 番ポートを利用する。一方、クライアント側では えば、 sendmail は 25 番ポートを、 WWW サーバーは標 け付けるにれを WeII-known ポート方式という ) 。たと では、サーバーは特定の番号のポートでコネクションを受 である。前述のように、通常のインターネット・サービス ライアントとのあいだに暗号化されたトンネルを作る機能 簡単にいえば、ポート転送とは、 SSH のサーバーとク 有用な機能である。 を暗号化したうえで使えるようになる。これは、たいへん を 0 0 SSH サーバー ポート N 番 アプリケーション ホスト A 図 7 SSH によるポート車医冓 00 : 00 ホスト B アプリケーション UNIX MAGAZINE 2001.12 では、具イ勺な使用ガ去をみてみよう。ここでは、次の クセスできるようにする。 ・ローカルのホストでは、ポート 3333 番で、このロにア するアクセスで、 SSH によるポート中幻機能を使う。 ホスト basecamp. aist-nara. ac. jp の sendmail にヌ寸 ような使い方の実例を示す。 とす川まよい。 ssh —LX : A : N comt れ 0 れ d 図 7 の例でいえは、 ー L あ c 襯叩 0 : 7 ℃ mot ←ん ost : mote 叩 0 がある。これは次のように指定する。 ン指定で実現できる。 ssh コマンドには、 -L オプション これらは、 SSH クライアントを起動づーるときのオプショ に、安全にサーピスを利用できる。 アプリケーション・サーバーにはまったく手を加えす 危険生カ鰔る。 号化されているため、盜聴などによって情幸ヾ届洩する ・ネットワークを j 面茴する部分は、すべて SSH により暗 の ポート X 番 SSH クライアント クライアント

7. UNIX MAGAZINE 2001年12月号

図 1 VMware を不堋したネットワークの構成 (a) bridged モード ほかのホスト ほかのネットワーク オフィスなどのネットワーク ( 外部ネットワーク ) PC の物理的ネットワーク インターフェイス (b) host - on ツモード ほかのネットワーク ほかのホスト ホスト OS VMwa 「 e の仮想ネットワーク : ホスト OS ゲスト OS トの送信元アドレスは、ホスト OS の NAT により、ホ スト OS の外部ネットワークに接続されたネットワーク・ インターフェイスの IP アドレスに変換されます。した がって、外部ネットワークに属するホストからは、ホス ト OS と通信をおこなっているようにみえます。さらに、 外部ネットワークのホストからの応答バケットは、 NAT ルータが f 尉寺する変換テープルに従って ( 送信先アドレス をゲスト OS の IP アドレスに変換したうえで ) ゲスト OS に中幻医されるので、ゲスト OS と外部ネットワーク上 のホストとのあいたて通信できるようになります。 ます、ノート PC がオフィスの LAN に接続されてい ると仮定し、 ICS を利用するための設定を説明します。 ICS とゲスト OS の設定 ICS を使うには、コントロール・パネルから、、ネット ワークとダイヤルアップ接続 " の言殳定画面を開きます。私 の PC ではネットワーク・インターフェイスか図 2 のよ うに構成されていて、それぞ ・ built-in-ether : オフィス用 (100Base T) ・ freeserve : ISP 用 ( モデム経由のダイヤルアップ接続 ) ・ vmnetl :VMware の仮想 Ethernet インターフェイス となっています ( システムによっては、、、 built-in-ether が、ローカルエリア接続 " になっている場合もあります ) 。 内部ネットワークのゲスト OS から外部ネットワーク にアクセスするには、ノート PC が外部ネットワークと の接続に利用しているネットワーク・インターフェイスを 、共有 " することになります。オフィスの LAN に接続し ている場合は、 built-in-ether のプロバティを開き、、、共 106 ( 内部ネットワーク新 ゲスト OS 図 2 ネットワークとダイヤルアップ言諚 コロ国 ファイル集表示お気に入り住 ) ツール (I) 詳設定 1 ←譬をゞゆ・山 = 0 検索もフォルダ 3 履歴ー年〆ー , 約ネットワーりとダイヤルアッ対売 司新の擅続の作叫 ; 亠引 1 イ塹 ) オブェりト 4 LAN ダイヤルアップ LAN 有効 切断 有効 I(R) PRO / 1 + MinE. Xtrcom MPC ト Mdem 5 ~ VMware V リ引 EtherneE システム システム システム 図 3 built-in-ether の共有言聢 b ⅶトⅵー ethe 「のプロバティ 全般共有ー UNIX MAGAZINE 2001 ユ 2 OK 験定 0 … 図 3 でチェックマークを付けて [OK] ボタンをクリッ 約があります。 すれは・いいのなら、これで設定は終りですが、 1 つだけ制 ゲスト OS から外部ネットワークにアクセスできさえ 可能にする " という項目をチェックします ( 図 3 ) 。 有 " タブの、、この接続でインターネット接続の共有を使用 マにのでイ」 ; 接の吾有を使用奣能にする、 ローカルネットワーク擔作が一時町こ中断される可能性があります。 インターネット接続の共有 ータにの接続をとおして外部のリソースにアりセスで・きるよこなります。 ーネットの共有により、ローカルネットワーりのほかのコンビュ

8. UNIX MAGAZINE 2001年12月号

ラ = TAKAOKA シンクライアントの TAKAOKA から Windows@/Linux 対応の ロ isk 厄 ss クライアントシステムが登場 をを ロ P 1 イ、 ネ、、トワーク 専用クライアント MiNTPC ridott02 0 ss クライアントシステム 管理が容易で無駄な費用、手間のかからない システム構築、運用が可能 ・クライアントの OS 、環境設定、アプリケーションなどはローカルティス クに持ちません。 ・サーバ上のイメージを更新するだけなので、アプリケーションのインス トール、アンインストール、バージョンアップが簡単です。 デュアルプート可能 ・ Windows@2000 と Linux のネットブートが可能です。 ローカルハードディスクを持たない 専用クライアント「 MiNTPC 「 idott02 」 ・ローカルにハードディスクを持たないため、極めて低い障害発生率を実 現しました。 ・オプションの HDD を追加し管理用マスタ PC として使用できます。 VirtuaI lmage ロ istributor ・ソフトウェアの一元管理・優れた拡張性とセキュリティ ・自由度の高いシステム構築 容易で柔軟な管理 ネットワークプート ・ lnteP"Preboot eXecution Environment(PXE)" 技術による ネットワークプート ・ Wakeup On LAN ( WOL ) とマルチキャスト配信 ・スーバー・エンハンス・ライトフィルタ Ⅵ D システム構成 . アプリケーションサーバ / DHCP サーバ MiNTPC 「 idott02 十オプション HDD agile VID MiNTPC ridott02 ・サーパ .. ・管理用マスター PC . ・ソフトウェア ・専用クライアント .. Ⅵ D に関するお問い合わせは下記まで。 ※会社名・製品名などの固有名 ! 司は、一般に該当する会社もしくは組織の登録商標または商標です。 〒 101 -0064 東京都千代田区猿楽町 2-1-11 東燃神田ビル TEL. 03-3292-6543 代 ) / FAX. 03-3292-6588 http://www.takaoka. CO. jp/system/ e-mail :system@sp.takaoka.co.jp ・中部支社 : TEL. 052-582-9571 代 / FAX. 052-583-8418 ・関西支社 : TEL. 06-6344-5331 代 / FAX. 06-6341-0958 ・九州支社 : TEL. 092-781-3468 代 / FAX. 092-731-3040 システム・ソリューションカン一ニ 株式会社高岳製作所

9. UNIX MAGAZINE 2001年12月号

図 5 ICS を ISP とのダイヤルアップ売に切り替える tr 鉾Ⅳ e のプロハティ オンデマンドダイヤリング vmnetl ローカルネットワーク 0 マに会でインタこネ外縒の共右を育 3 る 0 ローカルネットワーりの操作が一時自こ中断される可能性があります。 インターネット接続の共有 、 1 インターネット続の共有により、ローカルネットーりのほかのコ、 。、全般ーオプション一セキュリテ引ネットワーク共有ー 108 でなけ川対を中止します。 4 これらのサーバーは、送信元ポートかいわゆるキポート ( 512 ~ 1023 ) こで、図 3 の場合とは違って、どちらかをユーザーが明 が built-in-ether か vmnetl かの区別がつきません。そ の対象となるローカル・ネットワークに接続されているの 外部ネットワークへダイヤルアッフ鮟続するときは、転送 パティを開き、、、共有 " タブを図 5 のように設定します。 ます、図 2 で ISP ( この例では、、 freeserve") のプロ OS もホスト OS のダイヤルアッフ。接続に便乘できます。 ネットワーク・インターフェイスに切り替えれは、ゲスト に接続する場合などは、 ICS をダイやレアッフ。接続に使う ていました。一方、ノート PC を自宅に持ち帰って ISP こまでは、オフィスの LAN て利用する場合を想定し ICS 冖え 部までお知らせください ) 。 代用するしかないでしよう ( 鮹夬ガ去をご存しの方は編集 れはかりはどうしようもなさそうです。 telnet や ssh で を拒否してしまいます 4 。いろいろ調べてみましたが、 れてしまうため、 rlogin または rsh サーバーがアクセス NAT によって送信元ポートが 1025 番以ーヒに書き換えら できるようになります。例外は rlogin と rsh で、 ICS の ト OS から外部ネットワークのホストに問題なくアクセス などの一勺なネットワーク・サービスについては、ゲス こまでの成疋で、 telnet や FTP 、 SMTP 、 HTTP ー (ns) と通信をおこなっていることが分かります。 設定 0... 广オンデマンドタイヤリングを有効にする ) ルす。 わデマンドを蟶議饗 図 6 ICS えメッセージ ネットワクとダイヤルアップ接 UNIX MAGAZINE 2001.12 ネットワークのホストを求します。初伏態では、よく ート番号および TCP/UDP の種別 ) と、転送先の内部 こでは、外部からのアクセスを転送するサーピス ( ポ して、、サービス " タブを選ぶと、図 7 の画面か現れます。 ネット接続の共有の設定 " ウインドウを呼び出します。そ 図 3 右下の [ 設定 ] ボタンをクリックし、、、インター リティ面ではかえって安全であるともいえます ) 。 ( 指定しないポートについては転送されないので、セキュ トログインするといった用途なら、これで十分でしよう 部ネットワークからゲスト OS に telnet や ssh でリモー ポートごとの設定が必要という煩わしさはあるものの、外 た内部ネットワークのホストに転送することができます。 ホストからの特定のポートへのアクセスを、事前に指定し Windows 2000 の ICS 機能では、外部ネットワークの でメールをチェックしたくなるような場合です。 にある資料を参照したり、ちょっとした合間にゲスト OS いたままはかの部屋で仕事をしているとき、ゲスト OS 上 ます。たとえば、ノート PC をオフィスの自分の机に置 OS にリモートログインなどをして作業したいこともあり セスができれは一ト分てすが、外部ネットワークからゲスト ふだんは、ゲスト OS から外部ネットワークへのアク 外巴ら内部への接続設定 ワークと正しく通イ言できるはすです。 ICS を切り替えることによってゲスト OS も外部ネット ISP のどちらに接続するかにかかわらず、ホスト OS で はいっさいありません。ノート PC をオフィス LAN と フォルト・ゲートウェイ、 DNS サーバーを変更する必要 設定されてい川ま、ゲスト OS について IP アドレスやデ ホスト OS の外部ネットワークに対する接続が通切に 能か有効になります。 をクリックすればダイヤルアップ接続に対して ICS の機 す。すると、図 6 のメッセージが表示されるので、 [OK] れている vmnetl を選んで [OK] ボタンをクリックしま 示しなけ川まなりません。もちろん、ゲスト OS カ材妾続さ インターネット接続の共有は代わりに接統Ⅳぎに対して有タ加こなります。 インターネット接続の共有は現在、接僥 built-n-ether' に対して有効になっています。

10. UNIX MAGAZINE 2001年12月号

連載 IPv6 の実装ー 3 有効なプレフィックス情報を受信することになります。ス テートレス・アドレス自動設疋の手順に従い、 IPv6 ノー ドは 2 つのアドレスを同時にインターフェイスに割り当て ます。これらのアドレスはどちらも有効なので、通信する 際にはプレフィックス A 、プレフィックス B のどちらか ら生成されたアドレスを用いてもかまいません。その後 管理者はプレフィックス A のアナウンスを停止します。 さきはど述べたように、プレフィックスには推奨有芋 間が設定されています。この例では、図 6 ー 3 の段階でプレ フィックス A 隹奨有効時間が切れてしまいます。これ 以降、各 IPv6 ノードは、プレフィックス A から生成さ れたアドレスを新たに確立する通信に適用しなくなります けでに確立されている通信はそのまま継続されます ) 。最 後に、図 6 ー 4 でプレフィックス A の有交加制が切以 後プレフィックス B から生成されたアドレスだけが各 IPv6 ノードに残り、アドレスの伺替えカ鮗了します。 3 から 4 までの時間が長けれは長いほど、すでに確立さ れている通信に景をえすにアドレスの刊替えか実施で きます。しかし、この期間をどのくらいに設定すれはよい かは、各ネットワークて利用されている通信の性質によっ て異なるので、一概にはいえません。ネットワーク管理者 は、自分のネットワークでおこなわれている通信が、最長 でどのくらい継続しているかを判断し、通切な移行期間を 設けるようにしなければなりません。 重複アドレス検出についての補足 サイトローカルおよびグローバル・アドレスについても、 重複アドレス検出により一意生を石忍しておく必要があり ます。ただし、すべてのアドレスについて 1 っ 1 つ重複 アドレス検出をおこなうのは賢明ではありません。なぜな ら、すでにみてきたように、ステートレス・アドレス自動 言殳定では、プレフィックスとインターフェイス識別子の組 合によってアドレスを生成するため、同じインターフェ イス識別子から生成されたアドレスはおそらく重複してい ないと考えられるからです。そのため、ステートレス・ア ドレス自重垢殳定の仕様書 [ 4 ] では、リンクローカル・アドレ スの重複アドレス検出は必須としていますが、リンクロー カル・アドレスと同しインターフェイス識別子から生成さ れたサイトローカルおよびグローバル・アドレスについて UNIX MAGAZINE 2001.12 は、、任意 " と規定しています。 同一リンク内に限定した通信であれは、アドレスの設定 カ鮗了した点ですべての設定力院了します。しかし、リ ンクを越えて通信する場合は、経路情報の設定が必要にな ります。 リンクを越えて通信する必要があるかどうかは、ルータ 通知に含まれていたプレフィックス情報のオンリンクフラ グによって判断されます。送信しようとしている IPv6 パ ケットの終点アドレスのプレフィックスが、ルータ通知と 同時にプレフィックス情報として配布されており、かっオ ンリンクフラグか設定されていたら、相手ノードは同一リ ンク上にあるとみなします。この場合には、近ド繒架索を用 いて相手ノードのデータリンク層アドレスをみつけ、直接 送信します。終点アドレスが未知のプレフィックス、もし くはプレフィックス情報として配布されてはいても、オン リンクフラグが設定されていないプレフィックスである場 合、 IPv6 ノードはそのバケットをデフォルトルータに送 信します。 蝌架索の f は兼では、 IPv6 ノードがデフォルトルータ を設定するガ去を規定しています。近謝架索を実装してい れば、 IPv6 ノードは自重加勺に経路清報としてデフォルト 糸各を設定できることになります。 デフォルトルータを設定するには、ますリンク上にある ルータの一覧を得る必要があります。 IPv6 ノードは、 2 つの方法で同一リンク上のルータを知ることができます。 1 つは、今回説明したルータ通知です。 IPv6 ルータは、 ルータ通知をリンク上のほかのノードに対して不定期にマ ルチキャストします。さらに、 IPv6 ノードが全ルータ・マ ルチキャスト・アドレスに向けてルータ要請を送信すると、 リンク上のすべてのルータがこれに応答し、ルータ通知を 返送します。これらのルータ通知を受信することにより、 IPv6 ノードはリンク上のルータを知ることかできます。 もう 1 つは近隣通知です。近隣通知は通イ目手のデー タリンク層アドレスをみつけるときに利用しますが、近隣 通知の清報には、近隣通知を発信したノードがルータか否 かを示すフラグが含まれています。 IPv6 ノードは、受信 した近隣通知のルータフラグを確認することで、リンク上 のルータを知ることができます。 経路情報の設定 65