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検索対象: 漢語林 改定版
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1. 漢語林 改定版

仮名表記による中国語音一 仮名表記による中国語音一覧の解説 12 この表は中国語音を漢語耕音方案によって表記し たものと , ウェード式表記 , 及び便宜的にかなをつか って表記したものとを対照させたものである。発音の 詳細については下の各項を参照されたい。いは注を示 字母表 2 . 中国語音表記に使用される 26 のアルファベットと その名称。 字母 Aa 名称アー Jj ジェ Ss 工ス Bb ペー Kk ケー Tt 丁ー Cc ツェー 凵 工ノレ Uu ウー Dd デー Mm エム Vv ヴェー Ee オ Nn エヌ W w ワー Ff 工フ 00 Xx Gg Pp ヘー Yy Hh Qq チウ Zz li Rr アル 事 V は少数民族語・方言・外来語以外には使用しない。 音節 m ( a ) ・・・日本語の「マ」よりも上下の唇を強くかみ合 p ( a ) ・・・ ba の有気音。 pä爬怕 気音。八 bå抜把 b (a) ・・・バ音にならないように軟らかい ( パ ) 音。無 b[p] p Cp' ] m [m] イ . 両唇音上下の唇によって調音される子音。 6 . 声母の発音 した韻母 , ひらがなは有気音 , かたかなは無気音を示す。 [ ] 内は国際音標文字 , ( ) 内は声母の発音のため付 声母の分類とその発音 のように声調により相当する漢字は異なっている。 四声 liu ハ 二声 liü柳つけられる。 二声 liü流節の主要な母音 ( 主母音 ) の上に 一声 liü溜車四声の記号ー 、はそれぞれの音 例えば liu という音で説明すると , の声調の相違によって意味の区別ができるわけである。 的な四通りの音の出し方 ( 声調 ) をもつ。同音語はこ 5 . 中国語の一音節 ( 一語 ) は , それぞれの語が基本 四声 の単位でもあるわけである。 る。つまり漢字一字は書写の単位であると同時に 4 . また , 中国語の音節はすべて漢字の一字に相当す 漢字 ロ . 声母十韻母のもの。 döng 東 gu6 国 shän 山 イ . 韻音のみのもの。さ餓贏愛奧 tiån( 天 ) の t, x ( 下 ) の x などである。 声母とは音節のあたまにあらわれる子音で , 例えば , る。 分で , 例えは , ト ( 好 ) の ao , xué ( 学 ) の ue などであ 韻母とは , 音節のあたまにあらわれる子音を除いた部 韻母」の組み合わせによってできているものとがある。 3 . 中国語の実際の音節は「韻母」のみのものと「声母十 わせて出す音。 må麻 m 馬 s ( i) ・・・同し要領で ( ス ) 音を出す。 si 私 s i 死 si 四 c (i) ・・・ zi の有気音。 ci 詞 ci 次 のとなる。無気音。 z i 姿 zi 子 zi 自 開いたまま。従って母音 ( ウ ) 音はあいまいなも 目におさえつけて ( ツ ) 音を発音し唇は上下に z (i ) ・・・上下の歯を軽くかみ合わせ , 舌さきをあわせ ト . 舌歯音舌さきと前歯による子音。 z [t s] と書きわけた。 li( リ ) と区別するためにかなではチ , ち , シ , ら *zhi,chi,shi, ri の場合 , jf( チ ),qi( ち ),xi(>), ようにきこえる。 ri 日 蓋につけると ( リ ) となる。 r は ( リ ) の濁音の ・・・ sh と同し要領で ( リ ) 音を出す。舌さきを口 を出す。唇は上下にひらいておく。 shi 詩 shi 時 いで , 僅かに息の出る路を残しておいて ( シ ) 音 sh (i) ・・・ zh とほば同しだが舌さきは硬ロ蓋にふれな ch ( i ) ・・・ zh の有気音。 chi 吃 chi 池 chi 赤 zhi 支 zhi 直 音でなく , あいまいな ( イ ) 音が出る。無気音。 唇は上下にひらいているのではっきりした ( イ ) 間から押し出る時の音で , ( チ ) に似ているが , るめあげて , 硬ロ蓋にあて , 息が舌さきとロ蓋の zh ( i ) ・・・舌全体をのどの方へひきよせ , 舌の先をま zh 第 ] ch [ sh [ 引 . 捲舌音舌さきをあごにまるめあげて出す子音。 合は u でよい。 ju (ju) , qu (qu) xuan (xüan) j. q. x. に続く韻母は i または u だけでありこの場 な鋭いひびきはない。 xi 西 xi 習洗肅細 x (i) ・・・日本語の「シ」。アルファベットの c 音のよう q (i) ・・・ j ( i ) の有気音。 qi 七其 qi 起 を出す。無気音。ⅱ急ⅱ己 j (i ) ・・・「ヂ」音にならないように軟らかく ( チ ) q [ ] x 同 ホ . 舌端音舌の前方と硬ロ蓋による子音。 j[tG] 力を入れて出す音。哈 h (a) ・・・日本語の「ハ」音よりも , もっとのどの方に k ( a ) ・・・ ga の有気音。骼 を出す。無気音。蜘嗄 g (a) ・・・「が」音にならないように軟らかく ( カ ) g[k] k Ck' ] h [x] . 舌根音舌の奧の部分と軟ロ蓋による子音。 n ( a ) ・・・舌尖を硬ロ蓋にあてて出す音。 nå拿納 t ( a ) ・・・ da の有気音。朝他信踏 気音。 då答 dä打心大 d (a) ・・・ダ音にならないように軟らかい ( タ ) 音。無 . 舌尖音舌の尖端による子音。 d[t] t[t'] n[n] ( ア ) の二音になってはいけない。信発信乏 f ( a ) ・・・下唇を上前歯にあてがって発する。 ( フ ) と ロ . 唇歯音上前歯と下唇による子音で f 国音。

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形声。韭 + 戮⑥。音符の戮は、みじん切りにき。②おと。ねいろ。音色。 -0 8 ①ヒッ びざかけ。前だれ。なめするの意味。かは ( くて、みじを【のしたような【音義】文字の発音と意味。字音と字義。音訓。 bi 山にらの意味を表す。 〇ヒチ し皮製の前だれ。また、 【音響 ( 響ラ ) ウ①音とひびき。②おと。③ひびき。 1 。【胛】 ) 昔、朝服に用いたひざかけ。 ①セイ ①あえもの。野菜類を【音曲】ク①楽音と楽曲。②楽曲。音楽。③国ク 文 サイ 細かく刻んで、からしな琴・三味線ミなどに合わせてうたう俗曲。 共韲】 形声。韋 + 畢⑥。 ン入れ混せた食品。 2 ませる。混和する。 3 く、 ( 砕 ) 。【音訓】①文字の発音と意味。②音によって字の意味 さかん。花のさかんみだす ( 乱 ) 。 を解釈すること。音の近い字は意味も多く同じで、劉熙 1 △イ ( ヰ ) wéi 文 なさま。明らかなさま。 ウの著した「釈名諄はこの方法による辞書である。天 8 形声。韭 + 次@十躬@。 文 Ⅱ顛紋政Ⅱ正の類。③国漢字の音と日本語に訳した プ形声。華 + 韋⑥。音符の韋は、なみはすれる 意味。正の「音」はセイ、「訓」はタダシイの類。 の意味。花がはなやかでなみはすれて美しいの Ⅱ△セイ齏 ( 8822 ) と同字。↓二六七ページ。 冖意味を表す。韭 【音字】弩①反切の上下一一字の中で、下字を韻字という 4 【韓】召さかんで明 - 冢なさま。 のに対して、上字を音字という。②国表音文字のことで、 一【《曄】′光り輝くさま。 日本の仮名・西洋のアルファベットの類。音標文字。↑義 ①・ハツ・マチ wäたび。くっし 部 韋 た。 L 字。 【音書】づおとすれ。たより。消息。信書。 9 音部 冐〔襪〕〔韈〕は同字。 【音信】・づおとすれ。たより。通信。手紙。 形声。韋十蔑⑥。音符の蔑ハみはミけすむ 【音節 ( 節 ) 】①音または音楽の調子。音調。②国言語 文 学で、単語を構成する一つのま A まった音声の単位。日本 の意味。人体の最もいやしい部分に用いるか 〔部首解説〕おと。音を意符として、音響に関する文字が 語の五十音・濁音はいずれも一音節である。シラブル。 わたび・くっしたの意味を表す。 できている。 【音調】ウ音の調子。また、音楽のふし。 【韈線】自身の才能のとほしいことの謙称。たびの糸は、 0 ほどいても短いことからいう。線は、糸。 ①イン 【音程】国二つの楽音の高一あへだたり。 音 8 オン 【音 . ね音 ' 一。霊日デ 【音吐】ンものいう声。詩歌を吟じたり、文章を朗読したり する声。「音吐朗朗」 画 第 ~ 立音音 ノ国①雅楽の合奏のとき管弦の第一奏者 【音順】オ ロドウド ①おと。ね。こえ ( 声 ) 。聴覚に感するひびきの総称。 2 ふし。をいう。②多人数でうたうとき、調子をそろえるために、ひ 0 調子。また、音色。 3 うた。音楽。②ことば。言語。 6 おととりでます発声すること。③多人数で踊るためにつくられ 客函お・と宿町音太 L ずれ。たレの。「無音第」た歌。 韭部首解説〕にら。韭を意符として、にらなあ野菜やそ 指事。篆文の言 ( 音 ) のロの部分【音読 ( 讀 ) 】①漢字の字音。②国⑦漢字を字音で読 れを使った料理に関する文字ができている。 「苦 に一点を加えた形で、弦・管楽器むこと。↑訓読。④声を出して読むこと。。黙読。 や金石草木から発する、おとの意味を示す。音を音符に含【音博士】セ国平安時代の大学教官の名。漢字の音 @キュウ ( キウ ) む形声文字の一月〈おと〉の意味を共有するものに暗歌を教授した。 具韭〇 , オンど ' ウ・オンビ・ウ国Ⅱ音字の② にら。球根植物の名。葉は細長く、群生して、秋に小さい白瘤どがあり、〈くらい〉の意味を共有す一靏のに暗・諳【音標文字】モ ・闇黯′なある。 色の花をつける。葉は食用となる。 【音便】国発音の便宜によって、原音とはちがった発音 町冐〔韮〕は同字。 マ哀音・異ロ同音・遺音・訛音らン・嘉音勅ン・漢音・観をするものをいう。イ・ウ・促・撥音便の四つがある。「咲き 象形。地上に群がりはえそろっている「にら」の音・観世音・徽音第・凶音・郷音・玉音・空音・空谷足て」↓「咲いて」の類。 「信。 象形で、にらの意味を表す。 画響韭 音の・恵立日・瓊音・呉音・語音・好音・高音・子音・【音問】①おとずれたずねる。②おとずれ。③たより。音 字音・声音・宋音 % ・噪音・足音・促音・濁音・知音・【音容】①声と姿。〔唐、白居易、長恨歌〕一別音容両 一韮〒艸部会買ージ。 潮音・転音・土音・唐音・徳音・爆音・発音・撥音勢・美渺茫誇が鬱ボウ。②音調。 ①やまにら。山野に自音・鼻音・訃音舁らン・福音・母音・方音・法音・亡国之【音律】①音楽の調子。音の調子。②音楽。 -4 音嚮っ・北音・無音・余音・拗音 % ・録音・和音 △セン xiän 生するにら。 2 ほそい Ⅱ△イン韻 ( 8117 ) と同字。一 0 凸ページ。 Ⅱ繊 ( 纎 【音韻】①漢字の音 ( 子音 ) と韻。また、漢字の音のひび音日 。韭部

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11 仮名表記による中国語音一覧 車 zu( ツウ ) , cu( つゥ ) , su( スウ ) と区別するために zi はツ , ci はつ , s i はスで示した。 7 . 中国語の声母の分類表 ( 上述の声母の表解 ) 第声第気第声有気有声第青第気第声有気無声有声有声 韻母の分類とその発音 8 . 韻母の発音 イ . 単独音 a [ A ] ・・・咽頭を十分に開き舌をさげて , きれいな「ア」 音。 la 卩 A] 拉 [ E ] ・・・ i と n の間にある場合の音。 liån[IiEn] 連 tiän[t'ien] 天 。同・・・唇を円くひらき , のどを十分にひらいて出す 「オ」の音。 p 。 [ p ・司破 [ u ] ・・・ a の後 , ng の前にある場合の音。 0 卩 au ] 労 löng[luo] 龍 ・ ( ヲ ) と表記する。唇は「エ」の形で , のど で「オ」音を出す。このヲは母音の中でもむすか しい音の 1 つである。 [ ] 楽 ・・ ie, ue のように結合されている場合の発音。 「エ ] の音。 léi [lei] 雷 yué[YE] 月 [ 司・・・ n , ng の前にあるときの発音。 gén[kan) 根 léng[109J 冷 er ] ・・・ ( ェ ) と ( オ ) との中間の e を発音し , つづ けてすばやく舌先の筋肉に力を入れごくわすかに まきあげて [ 司の発音をする。き r 匳 ] 耳 i CiJ ・・・日本語の ( イ ) と同し要領で , もっと唇を左 右に強くひらき , 舌に力を入れて強くはっきりし た ( イ ) 音。 li [li] 離 ・・・ z ト , ch, sh, r の後に自然に出る母音。 shi 詩 [ 1 ] ・・・ z , c , s の後に自然に出てくる音。 si[sl] 思 u [ u ト・日本語の ( ウ ) 音よりももっと強くはっきり した音で , 唇はつばめて十分に前につき出し , 舌 は奥へ引きつけて , ロ腔を広くして発音する。ん [ 同露 u 団・・・唇に力を入れてしばるようにし , 舌さきを下 歯のはぐきにあて , 舌全体を押し出すようにして 発音する。 ( ユ ) と ( イ ) の合体音。ん [ly] 驢 ん卩 y ] 緑 ロ . 結合音 iu [i 0u] ・・・ ( イ ) と ( ウ ) の間に軽く。 ( オ ) 音を入 れて発音する。 uo [uo) ・・・軽く ( ウ ) 音を出してから。 ( オ ) に移 り , 。 ( オ ) をはっきりと発音する。 ui [uei] ・・・ ( ウ ) と ( イ ) の間に ( ェ ) 音を入れて ( ウェ イ ) とよむ。 阯 ] ・・・ ( ュイ ) から ( ェ ) に移る音。 . 鼻音 n , れ g の区別 n 同・・・ ( ン ) は舌の先を上あごにあてて出す音で次の 8 つがある。 a れ an],enCon],ian[iEn],in in , uan [uan], un [u n , un yn], uan [yan]o ng [ 9 ] ・・イん ) は舌のつけ根がもリあがって出る音で次の 8 つがある。 angCao], iang[ iao], uang [uao], eng は 9 ] , ing iD], uengCuJD], ong Cuo], iong [yu!)] 9 . 韻母の綴りの変化 韻母 a , 0 , e は独立音の場合でも , これらの韻母の前 に子音がつく場合でも , a, 。 , e をそのまま用いる。独 立音の場合の綴りの変化は以下の通りである。 イ . i (y) i (yi) , ia (ya) , ie (ye) , iao (yao) , iou (you) , ian (yan) , in (yin) , iang (yang) , ing (y ing) , ion (yong) ロ . u (w) u(wa), ua(wa), uo(wo), uai(wai), uei(wei),uan ( wan) , uen (wen) , uang (wang) , ueng (weng) , ハ . u (y) ü(yu) , ue (yue) , uan (yuan) , un (yun) 口 0 ロロ ・ロ 0 ロ を 00 ロ■ .

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「出題」を「シュッダイ」に読めば、上は漢音、下は呉音である。 むしろ多くは漢音・呉音の混同から生 漢音呉音慣用音 ;: このように漢音・呉音を混交して音読する例も往往ある。 じたと思われるようなもので、これを 乙ィッオチオッ 一唐音遣唐使の廃止 ( 〈三 0 以後、中絶していた中国本土との交 「慣用音」と呼ぶ。例えば、表に示し て 伐ハッポチ 通が、平安時代末期・鎌倉時代初期から禅僧・商人などによって再 たようなものである。この場合、伐を 。クウ . っ 偶ゴウグ こ 開され、室町時代・江戸時代にかけても彼我の間に往来が維持され バッ、偶をグウ、勇をユウ、トをボク 冊サクシャクサッ 字た。その結果、輸入された宋・元・明・清時代の中国音を総称して と読むのは、あらゆるときに共通する ュウ 勇ョウュ 「唐音」と称する。その中特に、鎌倉・室町時代に輸入されたもの ので、これを「全部慣用」といい、乙 トホクホクボク ( ィッ、またはオッ ) 、冊 ( サク、また を「宋音」、江戸時代長崎から輸入された明・清の近代音を「華音」 と称した。従ってその中には中国の現代音とかなり近い発音のものはサッ ) のように、その時により他の音とまじえて用いられるのを もある。しかしこれらの唐音は、単語として新しい発音の若干を伝「一部慣用」と称して区別している。 えたというに止まり、従来の漢音、あるいは呉音に取ってかわると一四声一漢字音は、声母 ( 頭子音 ) ・韻母 ( 介音・主母音・韻尾 ) いうようなものではなかった。 および声調に分析される。この三つの要素によって漢字一字の音、 唐音の例 すなわち一音節が構成される。 餡冖亭瓶鈴幻明ハ・清 ~ 下火杏子を行脚彩 このうち声調は、音節内における音の高低などの調子をいレそ ニッショウ 行宮行灯椅子胡乱外郎和尚第ウ看経 れが四種あることから、四声という。四声は日本の漢字音では入声 径山寺ザン乍麼生塔頭ウ湯婆弩東司緞子 音を除いて失われているが、現代中国語 ( 北京語 ) に例をとれば、 暖簾〕ン蒲団翳普請冖ン饅頭ウ呂宋 次の四種である。 インビョウ このようにして現在のわが国の漢字の中には、漢音・呉音・唐音陰平声 ( 第一声 ) ・ : 高く平らな調子。例、媽 mä ( 母 ) ョウヒョみ・ の三種に読み分けられるものもある。 陽平声 ( 第一一声 ) : ・しり上がりの調子。例、麻 må ( あさ ) ( 漢音 ) ( 呉音 ) ( 唐音 ) ( 漢音 ) ( 呉音 ) ( 唐音 ) 上声 ( 第三声 ) ・ : 低くおさえた調子。例、馬 mä ( うま ) 外外国譯外科外郎 一口シン 請申請彩勧請顰ウ普請フ 去声 ( 第四声 ) ・ : しり下がりの調子。例、罵 må ( ののしる ) 京京師東京ウ北京第頭頭領ウ頭巾第饅頭【 = ウ このように、同じ ma という音でも、声調によってまったく異なる 経経営経文第ウ看経芻明明徳明日、蝨ウ明朝ウ意味になる。 ( 母音の上についているのが、声調符号。 ) ニッショウ 行行為行儀特ョウ行在 隋・唐の時代の四声には、平声・上声・去声・入声の四種があり、 〔慣用音〕漢字を音読する際は、漢音または呉音を用いるのが普通次のような音調であったとされている。 で、唐音はごく少数のものに限られている。しかしこの外に、わが平声 : ・平らな調子 国で古くから読みならわした別の音が用いられることが少なからず上声・ : しり上がりの調子 ある。その音は漢音でも呉音でもなく ( もちろん唐音でもない ) 、 去声・ : しり下がりの調子 ヒョウ

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る。例えば、「一」は本来「ひとっ」の意味であるが、数の最初であけを借りるのである。 さらに例を示すと、采 ( 求 ) は爪と木との合字で、果実をつみ るから「はじめ」の意味が導き出され、また一つだけで他の混入が ないことから、「まじりけがない・もつばら ( 純一・専一 ) 」の意味とる・とるの意が原義である。その音を借りて、領地・知行所 ( 采 に拡大されて使われる。このように一つの原義から、車の輪が転じ地 ) の意味に使用するようになり、「とる」の意味には「採」 ( キが てゆくように次々に注ぎ出されてゆく、文字の意味上の展開である意符。采は音符で、また、とる意を示す ) が新しく作られた。然 1 ・ネ は、原義は火のもえあがる意であるが、その音を借りて「しかり」 と考えられる。さらに例を挙げれば、 好 ( 原義は、年若い女性 ) ↓よい・美しい・このましい↓このとか、形容詞などに用いられ、もえる意味の専用字には、別に「燃」 む・すく の字が作られたのである。このようにして漢字は、その音の上から 益 ( 原義は、水が皿からあふれだす ) ↓まし加わる↓利益・ももその意味内容を拡大して行った。 一つ、け・ かくて漢字は、象形・指事・会意・形声によって構成され、一度 道 ( 原義は、人の歩くみち ) ↓人としてふみ行うべきみちす成立すると、今度は原義の上から ( 転注 ) 、音の上から ( 仮借 ) と 様々に発展して、一字が原義のほかに種々の意味内容を包蔵するよ じ・道徳 行 ( 原義は、十字路・通りみち ) ↓ ( 道にそって ) ゆく↓おこうになってきた。 アジアインド ポサッキリスト なう なお亜細亜・印度・羅典・釈迦・菩薩・基督・羅馬・紐育など 外国語の音訳字のばあいも、仮借的用法によったものである。 駿 ~ 。 ( 原義は、すぐれた馬 ) ①↓はやい②↓大きい これらは原字と同音のまま意味の展開してゆく例であるが、意味の 三、漢字の音訓 展開につれて、音の変化する場合もある。 一音訓の意味】われわれが漢字を読む場合、普通には音と訓とがあ 楽 ( 音楽 ) ↓楽 ( たのしい ) る。例えば、次のような例である。 ( わるい ) ↓悪オ ( にくい ) シュンカシュウトウ・・・・ : 立日一み 度ド ( ものさし ) ↓度〃 ( はかる ) 春夏秋冬 はるなつあきふゅ・ ・ : 訓読み このように文字の原義から導き出される意味を「引伸義」と称する。 て【仮借〕転注が字義の上での展開拡大であるのに対し、「仮借」この例に見るように、昔中国から伝えられた読み方、言いかえれ ( かりる意 ) は原字の音を借りて、その字にそれと同音の他のことば、中国の発音を写したものが「音」であり、それを日本語にひき っ こ ばの意味を持たせてゆく方法である。例えば、果は「くだもの」が当て、日本語として翻訳した場合の読み方が「訓」である。大体、 字原義の字であるが、その「カ」の音を借りて、「思いきってする・は漢字が日本に輸入された初めにおいては、すべて音読みされたであ たす」の意味に果の字を用いる。来 ( Ⅱ來。原義は、むぎ ) の音のろうが、日本のことばと一致するものについては、次第に日本読 「ライ」を借りて、それと同音の「くる」の意味に来の字を使う。み、すなわち訓読みされるようになった。もっともすべての漢字に その場合、果とか来の字の成り立ち、意味とは無関係に、その音だ訓がある訳ではない。当時日本でその物がなかったり、ひきあてる サイ

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適当なことばのなかったものは、漢字の音がそのまま日本語としてと共に禁止されたが ( 後述 ) 、主に仏教の言葉に伝えられ、今日の日 用いられ、従って訓のないものがある。例えば、 常語の中にも多く残っている。 ( 右が漢音、左が呉音、 ( ) 内は、 〇蘭冖菊茶牡丹第桔梗ウ石榴ク葡萄′〇蛾ガ漢音・呉音で読む熟語の例 ) て イノ ( 統一 ) 蝶嘗象〃犀冖豹讐獅子 ~ 騏驎駱駝〇鉢塀 ( カ ( 下等 ) ジス人生 ) ・ 9 ( 万国 ) 〈イ ( 平安 ) っ 〇忠孝〇蜜ハ糖 イチ ( 一人 ) ゲ ( 上下 ) = ン ( 人間 ) こ ( 万年 ) ビ、ウ ( 平等 ) 字などはみなそれである。また普通にわれわれが訓と思う「馬は、 ダイ ( 内裏 ) な ( 化学 ) , 人体裁 ) ゲ , ( 元気 ) , ウ ( 功労 ) 元 ナイ ( 内容 ) 中国音 Cmä) から、「梅ごは中国音 (méi) の転化であったと考え 日 ( 化粧 ) タ→ ( 体操 ) ガス元日 ) , ( 功徳 ) られる。これらは今日であれば、ダイヤモンドやカーネーションの メイ ( 姓名 ) カイ ( 回転 ) ト ( 図書 ) = ウ ( 有益 ) キ , ( 砂金 ) 例のように仮名表記にして摂受するところを、漢字ともどもそのこ よ ( 本名 ) = ( 回向 ) ズ図画 ) ウ ( 有無 ) ご ( 黄金 ) レイ ( 礼儀 ) とばまで採用していったわけである。こうして漢字はそのままわが 国の文字として採用され、国語の中には漢語と国語とが混然一体と ( 礼拝 ) ケンズイン 一漢音〕推古天皇の十五年 ( 六 0 七 ) に小野妹子が遣隋使として中国 なり、音と訓とが融合して用いられているのである。 いぬがみのみたすき ただ同じく音といっても、中国の発音そのものに時代的・地方的に渡り、舒明天皇の二年 ( 六三 0 ) に大上三田耜が遣唐使として渡往 な変化・差異があり、従ってこれと接触往来を保った日本の漢字音し、隋・唐との直接交渉が開けて、留学生・留学僧の往来する者が にも変化・差異を生じたのは当然である。ここにいわゆる漢音・呉多くなった。隋・唐は長安に都して天下に号令したが、自然、長安 付近の言語が中国の標準語となり、従って日本でもこの北方音を輸 音・唐音 ( 宋音 ) の別を発生した訳である。 カンム 【呉音〕応神天皇の十五年 ( 一穴四 ) に百済から阿直岐が来朝し、そ入し尊重した。これが「漢音」である。延暦十一年 ( 芫一 l) 、桓武天 うじのわきいら の翌年、博士王仁が来朝、「論語」「千字文」を献じ、皇子宇治稚郎皇は詔を発して明経の徒に呉音の学習を禁じ、漢音に習熟すべきこ 子がついて学んだといわれる。これが漢籍・漢字が正式にわが国にとを命じ、翌年には仏徒にも漢音を学ぶべきことを示した。概括的 入った最初である。その後、継体天皇の七年 ( 三一一 (l) に百済から五経に言って、仏典の呉音読みは改まらなかったが、漢籍の読み方は次 ダンヨウニ キンメイ 博士段楊爾が、十年には五経博士、漢高安茂が来朝した。また欽明第に漢音に転じ、漢音が普及するようになった。この漢音と呉音と 天皇の時代には、五経博士王柳貴が前から来ていた固徳馬丁安に代の差異変化は簡単に言うことはできないが、その中若干のものを挙 わり、その十三年 ( 五五一 l) ) には百済から仏教の経論が献ぜられ、翌げてみよう。 年には易博士・暦博士・医博士などが来朝している。こうしてこの ( 右 ~ 漢音、左 ~ 呉音 ) 時代前後にわが国に輸入された漢字音を「呉音」と称する。この時漢音「清音」ーー・・呉音「濁音」 大鶚 河れ技賢士自ル上一ャ ャウ ( ジ , ウ ) 一米 , ~ 仔〃 代、中国では揚子江下流の呉の地方に文化の中心があり、その地方 の音が取り入れられたための称呼である。また朝鮮の百済を経由し 台地ヂ ( ジ ) 殿読島 伴勢比れ夫カ たために「百済音」とも呼ばれた。この音は後に漢音が入ってくる漢音「ザ行音」ーー呉音「ナ行音」 あやの クダラ

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入声 : •- 当 -k の音で終わる、短くつまった調子 などのように、上の字を音、下の字を訓で読むものがあり、これを このうち入声音は、日本の漢字音 ( 旧仮名づかい ) で、フ・ツ・ク・「重箱読み」という。 チ・キのつく音である。入声音の韻尾 -p, ー ( , -k との対応で例を 四、国字と仮名 示せば、日フ ( 合・ : ガフ ) 、Ⅱツ・チ ( 一 : ・イツ・イチ ) 、Ⅱ ク・キ ( 直・ : チョク・ヂキ ) の関係になる。 一国字一中国から伝えた漢字のほかに、わが国で漢字にならって 平声に対して、上・去・入声を一括して仄声という。中国の韻文、別に作った字体がある。これを国字、または和字 ( 倭字 ) と呼ぶ。 キョウブノむらじいわっみ 特に唐代に発達した近体詩 ( 絶句・律詩 ) では、平声・仄声の文字日本書紀に、天武天皇の白鳳十一年 (K<III) に境部連石積に命じ にいな を一定の法則で組み合わせることによって、詩に音律的な美しさをて、「新字」一部四十四巻を作らしめたと記されている。しかし余 もたせる工夫が払われた。また、四声・韻母の共通する文字を詩のり行われなかったと見え、その書は後世に伝わらず、作られた字体 オウイン 句末にそろえるのが、いわゆる押韻である。 がどのようなものであったか明らかでない。またその字数について 〔字訓〕漢字に対し、それに適当する日本語をあてて読むのが字も、室町時代末期の貞永式目抄 ( 清原宣賢 ) によれば、「畠の字は 訓である。その場合、例えば、 日本にて一千余字の作り字の内なり」と考えられているが、真偽の か 山 草木き神法 : 功響罪 程は不明である。いずれにせよ国字は、このように相当古くから作 のように、すなおに正しく読むのを「正訓」という。これに対し、 り始められ、近世に至っても作られているが、大体において会意文 殊に熟語の場合において 字の構成法にならい、漢字を組み合わせたものである。 一日明日土産田舎海女海苔 : 七夕繿 〇俤凩峠れう叺ま楙鑄樫い杣桝桷いみき 団扇東風老舗鞋現身長閑 2 ど徒然盥等閑 栂栃梺」も畑 2 ・畠 3 笹糀」う襷いす躾れ。辻 さておき 遮莫 ( 任他 ) あらば五月雨閑話休題それは 鞆颪ろ鱈鰯いわ鯱鳰鴫れ〇毟る怺える などのように、意味の上から全体として適当な訓を与えたものがあ メートル 辷る〇聢と軈て遖れ迚も〇粁結〕糎セ一チ る。この類を称して「義訓」あるいは「熟字訓」という。 またわが国で作られた熟語には、音と訓とを混じて読むものがあこれらがその例であり、訓があって音のないのが普通である。ただ る。その中で ドはたには立日・訓と、もに、めり - 、「鋲 ' 」に 例外として、国字の「働ウ・らく」 て 割算芻掛算第見本尹針師鴛身分尹夕刊積読 は音があって訓がない。また「字鏡集」 ( 鎌倉時代にできた漢字辞 っ 場所湯茶 書 ) によれば、前に例示した杣にはヘン、畠にはハク、軈にはヨウ 字などのように、上の字を訓、下の字を音で読むのを「湯桶読み」と ( ョフ ) 、鰯にはジャク、鴫にはデンの音があったとされるが、世に 称する。 通行しなかったようである。また、 これに対して、 麿 ( 麻 ' ・呂。の合成国字 ) ※字音はいずれも呉音 仕立 2 て座敷台所ろ賃貸鬱額縁 杢 ( 木ぐェクの合成国字 ) ゅトウ ジュウばこよ じつみし

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形に統一されたのは、明治三十三年 ( 一八究 ) に小学校令で規定され て使用された。 一方、奈良時代の後半になると、歌や消息文を書くのに、万葉仮て以後である。 いま、片仮名・平仮名につき、その本となった漢字 ( 万葉仮名 ) 名を使って簡略な草書体で書く傾向が出てきた。その草書の形の極 度に簡略化されたものが、「平仮名」である。この平仮名は、平安を示すと、上の通りである。その中には異説のあるものもあるが、 時代主として女性によって用いられたために女文字と考えられ、男一々は示さない。その音は、大体漢字の呉音に基づき、中には漢音 文字の漢字と相対するものとされた。 によったものもあり、また、漢・呉いずれにも属さない音によった 要するに、片仮もの ( 例、止↓ト ) 、訓読みに依ったもの ( 例、三↓ミ ) もある。 ア阿イ伊ウ 工江オ 宇 於 名は万葉仮名の楷 あ安 い以う え衣お 五、熟語 書形から、平仮名 ケ介コ 己 」加幾久 はその草書形から一熟語の意味〕漢字の一字一字は単語として意味を有し、同時にそ 出発してできあがの音を持っている。しかしその音は単音節であって、その変化には サ散シ ス須セ 之 世、曽 ったものである。おのずから限度がある。これを現代中国語に見ても、その変化は四 さ左し す寸せ しかしその万葉仮百二十に満たない。従って何千、何万という漢字には同音の文字が テ タ多チ千ッ 天 止 AJ て た太ち知っ 名に異体字が多か数多くあることになる。試みに「イ音」の字を挙げれば、以・伊・ ノ ったため、 ( 例え衣・位・囲・依・委・易・威・為・胃・唯・尉・異・移・偉・意・ ナ 奈 乃 な の 奴〕祢 に仁ぬ 、は「カ」にはⅡ . 維・遺・慰・緯など、多数にのぼる。そこで平・上・去・入の四声 伽・迦・賀・可・を用い、音調に抑揚をつけて差異を広げるのであるが、それでも千 ホ ハ八ヒ 比 保 不 ( 部に は波ひ ふ 歌・甲 ( 以上、音 ) ・何百の変化に過ぎない。また一字だけでは複雑な意味内容を表現す マ万ミ 三ム牟メ 香・鹿 ( 訓 ) などるに不十分な場合も多い。ところが反面、単音節であることが、発 女も毛 ま末み美む武め を用いた ) 自然、音上、字と字との結合を容易にする。そこで幾つかの漢字を組み合 ョ ャ ュ 同音の字に相異なわせ、理解を容易にし、また意味内容を明確にする工夫が行われる 由 也 与 ゅ よ や る字形、いわゆるようになった。そしてその組み合わせによってできた単語が長い間 て ロ ル流レ 変体仮名の類も多使用されて固定化し、一定の意味内容を表現するようになったもの 良 呂 つら ろ る留れ く見られた。それを「熟語」と称するのである。 こ ヱ ヰ井 字ワ ヲ乎が時代と共に陶汰〔熟語の構成〕熟語は様々にして作られるが、その構成のしかたに 恵 ゑ ゐ為 を遠整理せられて次第は次のようなものがある。 明ン ( はねる音を表す符号の変形 ) にその数を減少し意味の似通った字を重ねて、一つの意味を明確にし、また強調 ん无 ていった。今日の するもの

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象形。人の頭部を強調した形にか 燔①ソウ ( サフ ) ときれこえ。国ふ【韻△籤】韻字を記した小さな札。この札を箱に入れ、お 日ゾウ ( ザフ ) つ。師霊は、み .4 引くよっに振り出し、各自が得た韻字で詩を作る。 頂具師】 「 . た ~ り、かレの意味を表す。篆文 は亮であったが、頁に変形した。 頃上古の神剣の名。 【韻致】風流なおもむき。風韻。 【韻文】①一定の韻字を句末に用いて、調子を整えた 日ケイ・キョウ ( キャウ ) 富 qing 頁引形声。音 + 市@。 △ロ@ケイ・キョウ ( キャウ ) 也 qing 文章。詩・賦など。②国詩の形式をそなえた文。↑散文。 shäo 圜キ kui 2 音日ジョウ ( ゼウ ) ロ】① , 0 宅ウ ) 【探レ韻】多人数が集まって詩を作るとき、韻字を一つ 1 ①中国伝説時代の天子舜が作ったといわれる音楽。 2 すっ書いた札 7 じ引きして、それぞれが得た韻字で詩を作日①ころ。このころ。ちかころ。近来。 2 しばらく。わずかの つぐ ( 継 ) 。 3 うつくしい ( 美 ) 。 ること。↓韻籤髟。 時間。「食頃」 3 面積の単位。一頃は百畝ッ ( 周代の一 文 3 8 キョウ 畝は約一・八二アール ) 。ニかたむく。また、かたむける。日傾。 '.QD 形声。音十召@。音符の召は、まねくの意 音 一味。神を招く音楽の意味を表す。 ひびく 三かたあし。片足をあけること。また、その歩巾。半歩。ⅱ跿キ。 文 【韶音】甓ウ舜帝にンの作ったと伝える音楽。 ①キョウ ( キャウ ) ・コウ ( カウ ) 第 x ng 、会意。ヒ十頁。ヒは、かたむく人の象形。かし らをかたむけるの意味を表す。一般に、かたむ 画【韶華】をウ①はなやかな春の景色。また、春の光。②青 多郷型響 くの意味を表す。借りて、ころの意味をも表す。 年時代。青春。 日韶華の①。 【韶景 h. イ ①ひびき。⑦こえ ( 声 ) 「音響」④さしひびき。「影響」◎【頃△筐】ウかこの一種。上縁の一方が高く、一方が低い = 韶華の①。 【韶光】ウ L かこ。 きこえ。評判。 2 ひびく。⑦音声がひびく。④影響する。【頃刻】わずかの時間。しはらく。 ⑦評判になる。 3 こたえ ( 答 ) 。応答。④たより。音信。 【頃日】このころ。ちかころ。頃者。頃月。 部【韶舞】をウ舜帝 ' の作ったと伝える韶という舞楽。 文 日ウン yün 形声。音 + 郷@。音符の郷は、むきあ意【頃者】鶚ちかころ。者は、助字。頃日。 音 ロイン ( ヰン ) 味。むきっ音、ひびきの意味を表す。 【頃田】一頃の田。百畝れャツの土地。↓字義の日の③。 マ遺響・影響・音響・谷響・震響・声響・反響・悲響・余響【頃歩半歩 ( 日本でいう一歩 ) 。跿歩 、支支日支日 【響応ひびきが声につれて起こるように、人の言【頃来 ( 來 ) 】ちかころ。 \ あころ。 響 曰ニ①ひびき。ねいろ。調子。字音の , 2 つ、子音に続く、母動に応じて、すぐに行動を起こすこと。 チョウ 韻 ①ティ 音や韻尾の音調。また、その調和。 2 詩賦・歌曲の類。「韻【響震】餮ウ①ひびきふるう。②わめきわぐ。お 42 きわ チョウ ( チャウ ) 【頂 7 いたたき 韶文」 3 漢字を韻によって分類したもの。隋・唐代は一一〇六、【響《箭】ウ鳴りひびく矢。かぶら矢。嚆矢、一ウ。 師元・明バ以後は一〇六に区分する。のおもさ。様子。気風。 キョウ響 ( 8118 ) の旧字体。↓前項。 第丁頂頂 「風韻」 6 風雅。風流。 6 このみ。趣向。 四客おと ①いただき。⑦頭の最上部。④か , 。こうべ。頭。⑦物 町冐〔韵〕は同字。 の最上部。「山頂」 2 いたたく。⑦頭や物の上にのせる。 文 形声。音十員朝。音符の員は、丸いの意味。 ④転じて、大切にする、ろやまいあっかうなどの意。 3 冠の上 まろやかな音、ひびきの意味を表す。 篆 につけた金銀珠玉なンあかの。転じて、冠を数えるときの単 マ遺韻・逸韻・押韻・音韻・雅韻・気韻・脚韻・暁韻・高 位。国いただく。⑦もりつ・食べる・買い受けるなの謙 韻・詩韻・詞韻・次韻・秋韻・松韻・神韻・声韻・清韻・ 譲語。④しくじる。恥をつける。 〔部首解説〕おおがい。貝と区別していう。また、頁あ字 第頂吉め 肥仄韻舅・俗韻・探韻・畳韻・通韻・天韻・風韻・平韻・幽 形を一ノ貝と分解して「いちのかい」 A も呼ぶ。頁を意符と 形声。頁十丁@。頁は、人の頭部の意味。 一韻・余韻・和韻 して、頭や顔に関する名称、その状態などを表す文字がで 4 【韻学 ( 學 ) 】音韻を研究する学問。 「音符の丁は、頭の 0 釘あ意味。〔ただ = の きている。 意味を表す。 【韻脚】ク詩や賦の句末に用いる韻字。 ジ引・芻ウ・骨頂・山頂・絶頂・丹頂・天頂・登 部【韻鏡】影ウ音韻学の書。唐末の作であるが、著者は不明。 三①ケツ・ 9 ゲチ區日①かしら。マ円頂・灌頂カ 頂・摩頂 音【韻士】づ風流な人。雅士。 △ニョウ ( エフ ) 團 ye こうべ。頭。 2 頁 鬮コウ くびすじ。らなじ。【頂光】ウ囮仏の頭上から発する光。後光。円光。 【韻字】弩詩や韻文で、脚韻に用いる文字。 【韻事アン風流の遊び。詩歌・書画なンあ遊び。 ニページ。書物の紙面で、その片面。また、それを数える語。【頂上】乃①いただき。てつべん。②この上ないこと。最 上。③名を書き足す。④上に奉る。 【韻書】づ漢字を韻で分類整理した字書。「広韻」など。Ⅱ葉。「頁数」 囹 zé 音 13 。頁部 頁 ding

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惠言韻目韻の分類と四声。四角い囲 みの四すみの印は、四声を表す ( 左下につくのが 記号一覧 平声、左上が上声、右上が去声、右下が入声 ) 。 囲みの中の文字は、韻目を示す。韻母の異なる一 〇六種の文字が選ばれている ( 百六韶 ) 。 常常用漢字ただし、常用漢字表の一九四五字の うち、教育漢字 ( 次項 ) を除いた九四九字に付す。囮仏教語仏教関係で用いられる熟語や意味。 教教育漢字常用漢字のうち、小学校六年間に学国国訓日本独自に用いられる意味。 習することになっている一〇〇六字。 冨人名の特別な読み。 囚人名用漢字常用漢字以外で子の名づけに使う姓氏・地名の特別な読み。 ことができる二八四字。 マ逆引き熟語親字が下にくる熟語の例。 : に同じ。 △表外漢字常用漢字表にない漢字。ただし、人 〔親字の意味の説明中に用いる場合〕字音・字義 名用漢字については、親字では囚の記号をつけた ともに共通する文字を示す。同字または通用 ので、△印を省略した。熟語見出しでは、人名用 字。 漢字にも△印をつけてある。 〔熟語の見出しの下で用いる場合〕意味が同じ語 ⑩漢音奈良 ~ 平安時代初期にかけて伝えられた を示す。同義語。 音。中国の長安地方の発音にもとづく。 〇呉音漢音以前に伝えられた音。 反意語反対の意味をもっ文字または熟語。反 ⑩唐音室町 ~ 江戸時代にかけて伝えられた音。 対語。 : ・を見よ。 慣用音右以外に、日本で慣用される音。